小樽市議会 平成24年第2回定例会 2012年6月20日
(1)生活保護について/(2)市職員の倫理について/(3)小樽市労働実態調査の活用について/(4)津波対策と震災被災地のがれき処理について/(5)学校再編と小規模校について
2012年6月20日、小樽市議会の一般質問で、吹田友三郎議員が「生活保護について」「市職員の倫理について」「小樽市労働実態調査の活用について」「津波対策と震災被災地のがれき処理について」「学校再編と小規模校について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 吹田友三郎 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 吹田友三郎
一般質問をいたします。初めに、日本は戦後の復興期を含め、経済活動の活発化により豊かな社会であるようでしたが、経済のグローバル化により、一般的な生活に必要な所得の確保が難しい国民が大きなグループとして存在することとなりました。生活保護受給者は、全国で 209 万人ほどとなり、国家財政にとっては3兆円ほどの大きな負担となっておりますし、本市の一般会計予算における民生費、生活保護費の占める割合に対して市民の関心も大きくなっております。保護費の予算執行が適正に行われているかと疑問を持っている市民が多くいるということであります。まず、扶助費の過去5年間の執行状況と増減の要因についてお伺いします。また、不正受給の対策と、その効果の実績はどのようになっておりますか。生活保護は、一時的、緊急的なものであり、自立のための自助努力と行政の総合的なサポートが重要と考えます。今後の本市の生活保護受給者の増大を考えると、現在の制度は見直しが必要とも思います。疾病や高齢のために自立が難しいグループと、就労等が可能で自助・自立が可能なグループに分類し、前者には適切な生活扶助、医療扶助、住宅扶助等を保障すること。しかし、後者のグループには、ドイツなどのように職業訓練と職業紹介に適切に対応しない者には扶助費の減額等を行うことにより、自立を強く促すことが一つの手法と思います。市長は、国を含めこのような環境づくりに積極的に取り組む考えはありますか、お伺いいたします。また、現在は、自立のために就職しても、生活保護を離れることができる収入を得られないときは、扶助費から自身の収入を控除されることとなっており、就労意欲をなくすような制度となっております。例えば、雇用保険の再就職支度金のように、生活保護を離れ、自立する時点で減額扶助費の2分の1を自立奨励金として別予算により支給することも大きな効果を生むものと考えます。市町村だけでは無理ですが、市長はこのような方策を検討することはできませんか。次に、職員倫理にかかわることと思いますが、このたび小樽商科大学におきまして、報道機関の発表では、校内で運動クラブの焼き肉パーティーが行われ、未成年の学生たちが急性アルコール中毒により救急搬送されたとのこと。1人の男子学生が意識不明のまま亡くなられ、大変痛ましい事件となりました。ここで問題となっていることは、このことにかかわった者たちが明らかに未成年者の飲酒禁止を無視していること、そして先輩後輩というパワーバランスによる強要が考えられ、成人者が少年を守るという初歩的な規律がないことに落胆しております。私は、アルコールという名のものは一切口にしません。それは、酒類は嗜好品であり、飲む飲まないは自身の意思で決めることができ、私は飲まない人もいることを知らしめること、また社会の貢献のためには 24 時間いつでも行動ができ、また適切な判断ができるようと考えております。私は、先日、小樽区検察庁に問い合わせをし、成年者が少年に飲酒をさせたことについては、職制上、しっかりとした対応をするべきだと申しましたところ、一般的な話として警察署が対応するということです。ここでなぜこのような話をするかと申しますと、日本は、お酒にかかわる問題の多くをあやふやにする形で流しておりますことは、多くの皆さんが体験したことと思います。本市の職員倫理は、このようなことにもはっきりとした姿勢が必要です。間違っても未成年の職員に対し、飲酒ができるような機会をつくったり、飲酒を勧めたり、特に力関係を利用したことにかかわる問題には厳罰をもって取り組む必要があると強く考えます。市長は、本市の行政機関の最高責任者としてどのように考えておられますか、お伺いいたします。また、万が一にも同様なことが起きた場合には、免職、そして告発が必要と思いますが、市長のお考えをお聞かせください。私は、人を脅したり強要したりする行為は、その人の人間性を否定する行為で、絶対に許されないと思うのであります。そのような者は、人が受けた痛みをみじんにも感じないものと考えており、そのような者には人の痛みを知らしめる必要があると思います。次に、本市産業港湾部商業労政課所管で毎年つくられている「小樽市労働実態調査」にかかわってお尋ねいたします。この調査の開始年、そして調査方法、調査結果の正確性についてお尋ねいたします。この調査の結果の内容で、給与水準、基本給、初任給、諸手当、就労条件の動向はどのように分析されておりますか。本市には、正規職員、臨時職員、嘱託員、私たちを含め非常勤の職員がおりますが、その処遇水準について、今回の調査結果での位置づけをどのようにとらえておりますか。地方公務員の給与水準の決定は、その地域の民間の水準を参考に決めることとなっておりますが、この点について市長は、現在の市職員の給与水準、労働条件は地域に根差しているとお考えでしょうか。本市は、これから本格的な人口減少が続くことは統計的に明白であります。私は、今後、本市の財政を支えている市民税、固定資産税等の歳入の減少による財政規模の縮小を考え、例えば公務員も国の雇用保険制度に加入する法改正を行うなど、将来の余剰人員の削減に備えることが必要と考えます。市長は民間企業におられましたので、適切な準備に余念がないものと思います。どのようにお考えか、お伺いいたします。次に、昨年3月に発生した震災被災地の瓦れき処理の支援についてであります。私は、この4月 17 日に岩手県庁に用事があり、保健福祉部長と面談し、被災者の状況、そして被災地の復旧についてのお話を聞くことができました。また、翌日は、朝6時 45 分のバスで盛岡市から宮古市に行き、保育関係者に、津波の来襲時に園児を連れて避難するさまについて現地で説明を受け、すべてのものが消失した現場をつぶさに見る機会をいただきました。今回の訪問で感じたことは、復興にかかわって国が大きな復興予算を組みながらも、それを執行する地方自治体が、県民の生活環境を早急に回復させることが最重要と思いますが、地元の雇用対策を優先し、他都市の業者を活用しないため、復旧工事が遅々として進んでいないというように見えました。宮古市では、地元には世界に冠たる防潮堤があるとの自負を持っておりましたが、津波来襲時に防潮堤は一気に倒壊し、堤防の上から見ていた人の多くが亡くなりました。地元からは、津波は構築物では防げない、いち早く安全な場所に避難することが最善であるとのこと。本市も長い海岸線も持っており、避難経路の確保を最重要課題として取り組むべきと考えますが、市長の津波対策の基本姿勢をお聞かせください。また、宮古市では、被災直後に苫小牧市が船で瓦れきを運び、処理したことにより、港湾の復旧に多大な貢献になったと市民から感謝の言葉を聞きました。遅々として進まない瓦れき処理について、日本国民が共有する問題として、本市も可能な限り受入れの再検討をすることが必要と思われますが、市長のお考えをお伺いいたします。質問の最後となります。教育委員会にお尋ねいたします。現在、小・中学校におきまして、統廃合を段階的に進めており、この統廃合の完了までには長い年月が必要です。完了までには小規模校になるところも考えられ、学校行事もあまりにも少人数のため、適切な行事となっていないようだと聞くことがあります。運動会や学芸会、その他さまざまな行事を近隣の学校と合同で行うこと、そしてかかわった児童・生徒が主体となって進めることは、教育上、大変有効と考えますが、教育委員会はどのように考えますか。特に、統廃合にかかわる学校同士の交流はとても有効と思いますが、これらを含め、お尋ねいたします。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
吹田議員の御質問にお答えいたします。初めに、生活保護について何点か御質問がございました。まず、扶助費の過去5年間の執行状況と増減の要因についてでありますが、生活保護扶助費の決算額は、平成 18 年度は約 84 億 2,000 万円、19 年度は約 84 億 3,300 万円、20 年度は約 87 億 3,300 万円、21年度は約 86 億 9,400 万円、22 年度は約 88 億 2,900 万円であります。また、増減の要因につきましては、扶助費は増加傾向にありますが、これは小樽市も全国的な不景気の影響を受けて生活保護受給者が増加していることが原因であると考えております。次に、不正受給の対策と実績でありますが、生活保護受給者に対しては、適正な収入申告についての指導を随時行っているほか、市民税課税台帳等による収入状況調査を実施し、申告のあった収入額が正しいかどうか調査するとともに、通報などがあれば個別に調査を行い、不正受給防止に努めているところであります。実績として、生活保護法第 78 条による保護費の徴収を行った件数は、平成 21 年度で 66件、22 年度で 62 件、23 年度では 67 件となっております。次に、生活保護制度の見直しによる就労支援強化に向けた環境づくりについてでありますが、現在、生活保護制度に関する国と地方の協議などで、就労に向けた支援強化についても議論されているところでありますので、これらの議論の推移を見てまいりたいと考えております。次に、自立奨励金の支給についての御提案でありますが、現在、国では生活保護制度の見直しの一環として、生活保護受給者の就労収入の一部を積み立て、それを生活保護脱却時に一括還付する、仮称でありますが、就労収入積立制度の導入が検討されておりますので、その議論の推移を見ているところであります。したがいまして、小樽市として、自立奨励金など新たな仕組みを検討することについては考えておりません。次に、市職員の倫理についてのお尋ねがありましたが、未成年者の飲酒行為については、未成年者飲酒禁止法により禁止されておりますので、市職員が未成年の職員に対して飲酒を勧めること、さらには飲酒を強要することなどはあってはならないことと認識しております。今後、職員への注意喚起を行いたいと考えておりますが、仮にそのようなことが起きた場合には、行政処分等の適正な運用を図ってまいります。次に、小樽市労働実態調査の活用について何点か御質問がありました。まず、この調査の開始年、調査方法、調査結果の正確性についてでありますが、この調査は、市内企業における従業員の雇用実態を把握するため、昭和 55 年から実施しており、本市に所在する従業員5人以上の規模の事業所 600 社に対し、賃金や労働条件等9項目の調査票を郵送し、回答をいただいております。この調査の回答事業所数は 250 から 300 社程度でありますが、調査項目も多岐にわたっており、市内の雇用実態を一定程度反映しているものと考えております。次に、調査結果の給与水準などの動向についてでありますが、給与水準については、その年の景気動向により若干の変動が見られますが、産業別の分析では、金融・保険業や建設業が上位にあり、情報通信業や飲食・宿泊業が下位に位置する傾向にあります。また、その他の労働条件についてでありますが、育児休業や介護休業制度などは、年々制度を導入する事業所が増加傾向にあることから、従業員が働きやすい環境が整ってきているものと考えております。次に、労働実態調査の結果と、市の職員等の処遇水準についてでありますが、本調査につきましては、事業内容が異なるさまざまな業種について実施されているものであり、職種も多岐にわたり、年齢や役職等の構成も異なることから、単純にその比較を行うことは難しいものと考えております。また、市職員の給与水準や労働条件については、本市はこれまで人事院勧告に準じてきており、本勧告はその時々の経済雇用情勢に基づく民間の給与や地域別の水準を反映していることから、妥当なものであると考えております。次に、将来的な人員削減への制度的な備えについてでありますが、職員が退職する場合には相応の退職手当が支給されますので、仮に組織の改廃を行ったとしても、現行制度で十分に対応可能であると考えております。次に、津波対策と震災被災地の瓦れき処理について御質問がありました。まず、本市の津波対策における基本姿勢についてですが、津波対策では、地震を感じたらすぐ高台へ避難するという、住民みずからの迅速で的確な避難行動が人的被害の軽減に最も有効と考えております。このため、市では本年3月に、沿岸地域の避難対象となる方々が避難路や避難場所を考える際の目安として、また各地域での避難計画策定の参考となるよう、津波ハザードマップを作成し、配布をしたところであります。現在、このハザードマップを活用し、地域ごとに避難計画の策定や避難訓練に取り組んでいただくため、町会等と協議を進めているところであり、その中で地域の方々と避難経路の確認や課題の抽出を行うなど、地域の状況に応じた一番よい避難方法を検討してまいりたいと考えております。次に、震災瓦れきの受入れを再検討すべきとのことでありますが、廃棄物最終処分場の残余年数と次期最終処分場の候補地決定や計画策定、建設に要する期間等を勘案すると、本市で排出されたもの以外のごみを受け入れる余裕がないという状況には変わりがありません。市といたしましては、被災地の復興に協力したいという思いは強く持っておりますが、市民の生活を守ることが第一に優先されますので、現状では震災瓦れきの受入れはできないと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
吹田議員の御質問にお答えいたします。学校行事に係る児童・生徒の交流についてでございますが、運動会や学芸会は子供たちの練習に多くの時間を必要とし、学校間で授業時間を調整しなければならないことや移動手段の確保の問題もあり、合同で行うことは難しいものがあると考えております。しかしながら、学校再編に当たっては、子供たちが円滑に統合を迎えることが大切でありますので、遠足やスポーツ、芸術鑑賞などの交流事業については、今後とも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。(「議長、4番」と呼ぶ者あり)
再質問 4番 吹田友三郎
再質問をさせていただきます。今、市長から、市の退職金についての基本的な考え方としては、退職した後の再就職的な部分のときの準備といいますか、雇用保険は基本的にそうなのですけれども、そういうときに公務員の場合は、いわゆる退職金を上積みしてそれに対応するのだという考え方があるということで聞いているのですが、私は、こういう市民から集められた市のお金をどのように使うかということについてやっておりまして、だからそういう面では、雇用保険的なものは、実際に民間で、国がやっているのについては、負担が少ない中で対応するのですけれども、そういうのに特化していかなければだめではないかと感じているのですが、その辺のところをどのように考えられているのかと思います。この辺のところについて、私は、そういう方向にやはりこれから考えていかなければ、これから 40年後には大変なことになると、それは多くの統計的なもので動いているわけですから、これは何かをやって急に変わるなどという状況にないような感じがしますので、そういう面では市が適切にそういうものを進めるためには必要かと思いますので、その辺のところをもう一度確認したいと思います。それと、今日も福岡市長の件が出ておりましたけれども、私はこういう問題にかかわっては、やはりきちんとした強い姿勢を責任者が出しておかなければならないかと考えておりますので、今のこういうものをもう一度見直す必要があるかと思うのですが、いかがかと思います。あと、生活保護の関係では、毎回、各都道府県で、チェックをかけるとたくさん出てくるという問題がありまして、小樽市の生活保護の支給にかかわっては、今、何件か出ましたけれども、これ以上は全くないと考えてよろしいのでしょうか。また、これについて、多くの場合は、所得の確認が完全にできていないというのが基本なのですけれども、今のやり方は、恐らく申告された所得の関係をチェックしているだけだと思うのですが、これ以外にも何かよい方策を考えていらっしゃるのでしょうか。
再質問 4番 吹田友三郎
雇用保険というのは、いわゆるやめたときの話でございますので、これは基本的に雇用保険というのは退職金のかわりにやるということで考えておりますので。ただ、一応これ、そういうことでございますから。
再質問 4番 吹田友三郎
ああ、そうですか。それであれば大変失礼しました。それについては、そういう形のとらえ方をするのであれば、予算特別委員会で質問したいと思います。それ以外についてお願いします。
再質問 4番 吹田友三郎
そうです。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
吹田議員の再質問にお答えしたいと思います。まず、福岡の話は後でいたします。生活保護の不正受給についての再質問があったかと思います。先ほど、答弁をさせていただきましたけれども、現状、生活保護の問題につきましては、収入について正しいかどうかといったことについて調査をしておりますし、私どもでやっている状況においては、先ほど申し上げた数字について確認をしているということですので、御理解いただきたいというふうに思います。市職員の倫理ということについて、未成年者の飲酒行為について市長の考えを聞かせてくださいということで、先ほど答弁をさせていただきました。私どもとしても、これは未成年者に対する飲酒禁止法というものもありますし、仮にそういうことがあったときには厳重に対処していきたいと思いますし、またそういうことがあってはならない、このように思っているところでございますので、御理解いただきたいと思います。