みんなの議会

小樽市議会 平成23年第3回定例会 2011年9月14日

(1)たばこ対策の強化を/(2)再生可能エネルギー導入にむけ、調査・研究を/(3)エネルギーについて市民意見の募集を

2011年9月14日、小樽市議会の一般質問で、小貫元議員が「たばこ対策の強化を」「再生可能エネルギー導入にむけ、調査・研究を」「エネルギーについて市民意見の募集を」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛、保健所長 秋野恵美子が答弁しました。

質問者
小貫元 議員
答弁者
市長 中松義治、教育長 上林猛、保健所長 秋野恵美子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 小貫元

一般質問を行います。最初に、健康被害、がんなどの原因になっているたばこの対策についてお伺いいたします。第1に、対策の現状についてお伺いいたします。平成 22 年度版「おたるの国保」のトップページには、「1に運動 2に食事 しっかり禁煙」と明記されていますように、近年、健康被害の原因として喫煙があることは認知されています。加えて、たび重なる値上げもあり、喫煙者の数は減少傾向にあるようです。北海道では「北海道たばこ対策実施要綱」を制定し、対策を進めています。この北海道たばこ対策実施要綱には、「市町村との連携により事業を進める」とあります。そこで、お伺いいたします。たばこ対策について、小樽市の窓口はどこになるのでしょうか。また、これまでどのような取組を行ってきたのか教えてください。北海道の調査では、全国平均と比べて北海道の喫煙率が高いとされています。小樽市として喫煙率を調べ、対策を立てることが必要ではないでしょうか。第2に、禁煙支援についてお伺いいたします。喫煙が危険を高めることが知られている病気は、狭心症や心筋梗塞、脳卒中、肺がんなどがあります。また、喫煙による美容への影響も指摘され、皮膚の弾力性が減り、しわが増えるなどの変化があると言われています。「小樽市の保健行政」平成 22 年度版によると、小樽市の死因は、1位ががん、2位が心疾患、3位が脳血管疾患、4位が肺炎となっています。この順位は全国と同じですが、死亡割合が高いのが小樽市の特徴です。3大死因で市全体の 61 パーセントに上るとされています。私は、この対策として、喫煙者を減らしていくことが有効だと考えます。喫煙している人には、死ぬまでやめないという人もいれば、やめたいのだけれどもやめられないという人もいます。平成 18 年度より保険適用が拡大し、禁煙のための治療を受けられるようになりました。これは喫煙が趣味、嗜好ではなく、ニコチン依存症という、れっきとした病気だからです。小樽市内では、市立小樽病院をはじめ 12 の医療機関で禁煙外来が行われています。禁煙については、いつ実行しても効果があると言われています。肺がんについては、禁煙 50 年でリスクが3割から5割低下するとわかっています。一部の企業の健康保険組合では、禁煙サポートプログラムをつくり、健康保険による補助金制度を実施しているところもあります。禁煙外来にかかり、治療が完了したという証明書を持って申請すると、補助金が出るという制度です。これは健康な職員を確保する目的と、重症となる前に病気を事前に防ぐことにより、医療費の抑制を図る目的があります。小樽市民の病気を予防する、それを応援するという視点に立って、小樽市として禁煙サポートプログラムを実施してはいかがでしょうか。第3に、受動喫煙防止についてお伺いいたします。たばこの煙に含まれる化学物質は、悪臭防止法で規制する特定悪臭物質が9種類、厚生労働省が濃度指針値を決めているシックハウス症候群関連物質が5種類含まれています。小児外来の受診数の上位5疾患、ぜんそく、虫歯、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、風邪がありますけれども、親がたばこを吸う家庭の子供は、これらすべての病気に 1.5 から2倍かかりやすくなっています。においがするということは、これらの化学物質を吸っているからこそ感じるわけです。小樽市では公共施設は施設内禁煙となっていますけれども、受動喫煙の防止という点で、学校などの教育施設については敷地内禁煙とすべきではないでしょうか。児童が登下校中の道路で喫煙している人を見かけます。歩きたばこの人がたばこを持ったまま手をおろすと、ちょうど小学生の顔のあたりの高さになり、大変危険です。小学生の通学路などの歩きたばこは児童への受動喫煙を高めます。学校近辺の喫煙について何か対策をとるべきではないですか。札幌市では、受動喫煙に対するガイドラインを定めています。滝上町でも受動喫煙防止ガイドラインをつくっています。小樽市としても、ガイドラインを作成すべきではないでしょうか。続けて、原発から再生可能エネルギーへの転換について質問いたします。自然エネルギー研究センターというところでは、道内の自治体を中心に自然エネルギーによる基本計画づくりを行うとともに、自然エネルギーの技術開発も行ってきています。大友詔雄センター長は、地域固有の特性を生かした取組、地域の困難解決に役立つ取組を基点に進め、その地域特性に合わせてローテクでつくれるもので小型分散型にして数多く設置することを考え、地場産業育成・振興を念頭に進めているということを考えて、産業財産権の確保を進めているといいます。CO2 削減、原発からの撤退の面からでなく、地域経済を元気にするという点でも、再生可能エネルギーの推進は大きな力を発揮いたします。特に、自然エネルギーの活用には、それぞれの地域の特性を生かす必要があります。自然の現象はそれぞれの地域で固有のものです。だからこそ、自然エネルギーの生産は地場産業で行ってこそうまくいく必然性があります。自然エネルギーの導入は地域に仕事をつくり出すとともに、地域内の富の循環を実現するというエネルギーの地産地消を定着させることにつながります。そこで、お伺いします。小樽市として、どんな自然エネルギーが活用できるのか調査研究を進めていく考えはありませんか。札幌市議会は、6月 30 日に、「原発に頼らないエネルギー政策への転換を求める意見書」を全会一致で可決しました。そこで、札幌地域における持続可能なエネルギー利活用調査を8月 22 日から9月 22日までの1か月間実施をしています。小樽市は、泊原発から 40 キロメートルという地点にあります。本年第2回定例会で、「原発に依存しないエネルギー政策への転換を求める意見書」が全会一致で可決されています。小樽市も市民から自然エネルギーについての意見を募集してはいかがですか。道内の 15 市では太陽光発電への支援制度を持っていますが、小樽市として導入の計画はありませんか。以上、再質問を留保して終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

小貫議員の御質問にお答えいたします。初めに、たばこ対策について何点かお尋ねがありました。まず、本市におけるたばこ対策の担当窓口につきましては、保健所が担当しております。これまでの取組についてでありますが、禁煙を希望する方への個別支援といたしまして、保健所医師による禁煙支援相談を平成 15 年度から行っております。このほかホームページなどを通じた各種情報提供のほか、小・中学校や企業などに出向いて、喫煙による健康被害や喫煙防止に関する健康教育を実施しております。また、多数の市民が利用する施設に対する受動喫煙防止の取組といたしましては、「おいしい空気の施設」事業を進めております。次に、本市の喫煙率の状況や対策についてのお尋ねについてでありますが、本市の喫煙率につきましては、平成 18 年度、健康増進計画の中間評価を実施する際、市民に対する調査を行っており、男性の喫煙率は 25.8 パーセント、女性の喫煙率は 19.6 パーセントとなっております。今後の禁煙対策につきましては、平成 25 年度からの次期健康増進計画を策定する過程で、具体的な取組を検討してまいります。次に、禁煙サポートプログラムについてのお尋ねでありますが、企業が独自に社員の禁煙診療費の自己負担分を一部補助する制度と聞いております。本市といたしましては、このような方法も含め、効果のある禁煙支援の方法につきまして検討してまいります。次に、受動喫煙防止対策ガイドラインについてのお尋ねでありますが、本市では、多数の市民が利用する施設における受動喫煙防止の取組をより一層推進するため、平成 15 年度に「おいしい空気の施設推進事業実施要領」を定め、これまで施設管理者に対して禁煙・分煙の措置を講ずるよう協力を求めてまいりました。本市といたしましては、厚生労働省や先進市の例を参考にしながら、受動喫煙防止対策ガイドラインの作成につきまして、平成 25 年度から本市次期健康増進計画を策定する過程で検討してまいります。次に、自然エネルギー活用の調査・研究についてでありますが、本市では、環境教育の一環として長橋小学校へ太陽光発電設備を設置し、また新市立病院へも太陽光発電設備の設置を計画しているところであります。本市といたしましては、地球温暖化防止に寄与する低炭素社会の実現を目指しており、自然エネルギーの有効活用について、情報収集や調査を行ってまいりたいと考えております。次に、市民からの自然エネルギーについての意見募集についてですが、さきにお答えしたとおり、自然エネルギーの有効活用について調査・研究を進めていくこととしており、今後、必要がある場合には、市民から意見をお聞きすることも検討いたしたいと考えております。次に、太陽光発電への支援制度についてでありますが、現在、国では、一般家庭への補助制度や事実上の補助である余剰電力の買取り制度が整備されております。一方、本市は、道東や太平洋側と比べ日照時間が短いこともあり、恵まれた環境ではなく、また、促進効果は限定的と考えられるため、当面、市としての支援制度の導入については計画しておりません。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

小貫議員の御質問にお答えいたします。学校などの教育施設の敷地内禁煙についてでありますが、現在、市内の小・中学校では平成 16 年2月から施設内禁煙としており、そのほかの教育施設については一部分煙のところもありますが、ほとんどが施設内禁煙というふうになっております。教育委員会としては、児童・生徒への影響が大きい学校や、児童・生徒や高齢者などが多く利用するその他の教育施設は敷地内禁煙が望ましいと考えておりますが、施設によりさまざまな利用実態がありますことから、今後、それぞれの利用者に対し、敷地内禁煙について理解と協力を求めてまいりたいと考えております。次に、学校近辺の通学路の喫煙に係る対策でありますが、現在、児童の登下校などの安全対策として、交通安全の呼びかけなどについて、町会やPTAに御協力をいただいていることから、今後、歩きたばこなどの喫煙マナーなどについて、それぞれ理解を求めてまいりたいと考えております。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)

再質問 7番 小貫元

再質問いたします。最初に、禁煙は保健所が担当しているということで、やっていることをお伺いいたしましたが、保健所のホームページを見ましたけれども、なかなかスムーズには禁煙というか、たばこ対策に行き着かないというところがありまして、まずもうちょっとスムーズに入れるようにしたほうがいいのではないかと思いました。小樽市としても、健康被害については十分承知していることだと思います。先ほど取り上げたおたるの国保の「1に運動 2に食事 しっかり禁煙」という表紙なのですけれども、この言葉自体はたぶん厚生労働省の言葉そのままだと思うのですけれども、発行が国保年金課となっていて、私、当時の国保年金課長はどなたか知りませんけれども、これを表紙に持ってきたということは、しっかり禁煙を進めていくのだと、そういう姿勢だったと思うのです。そういうことでしっかり進めていきたいと思うわけです。それで、幾つか検討するという御答弁をいただいているのですけれども、この検討するというのが前向きに検討するということなのか、後ろ向きというか、立ちどまって検討するという意味なのか、もうちょっと積極的に検討するという答弁がいただきたいと思います。厚生労働省が禁煙サポートの経済効果というのを試算していまして、それによると、国全体でたばこによる収益は2兆 8,000 億円、喫煙による医療費や早期死亡による損失は年間5兆 6,000 億円、喫煙者が1本たばこを吸うと約 10 円分社会に迷惑をかけていると、そういうことです。私が今回の質問で言っているのは、何もやめたくないのだという人を責めているわけではないのです。やめたいけれどもやめられない、こういう人をやはり小樽市としてやめてもらおうという立場に立つことが重要だと思うわけです。次に、受動喫煙についてなのですけれども、教育施設の利用実態により、敷地内禁煙は望ましいのだけれども、今のところ無理だという御答弁でしたけれども、要は子供の命と利用実態とどっちを大事にするかという根本問題になると思うのですよね。2004 年のアメリカの小児科学会誌、小児科学の報告で、妊婦 651 人中に妊娠中に使用した薬物のコカイン、アルコール、たばこ、マリファナが生後1か月児に与える影響を検討したと。医学のためとはいえアメリカというのは大変恐ろしいことをやるものだと思うのですけれども、その結果、たばこによる影響は、乳児の頭囲、頭の周りはマリファナ、飲酒よりも小さく、コカイン常習と同程度だったというように、やはり子供に対する影響というのは大変物すごいものがあると。もう一つ、同じアメリカの医学誌なのですけれども、妊婦 232 人と早産児を2年間追跡して、妊娠中の喫煙の有無、出生時の前頭葉の容積、これを検討した結果、喫煙なしと比べて出生時の前頭葉容積が7パーセント小さかったと、こういう科学的データも出ているわけなのですよね。だから、たばこというのは吸っている本人だけではないという立場に立って、この受動喫煙のガイドラインも含めて前向きに検討していただきたいと思います。次に、再生可能エネルギーについてなのですけれども、世界では大変再生可能エネルギーについて推進が進んでいます。ドイツの記事ですけれども、ドイツのデザーテック財団の事務局長の方によると、地球規模でエネルギー転換を目指しており、地球上のすべての砂漠に降り注ぐ太陽エネルギーの6時間分で、人類の年間消費エネルギーは賄えると、砂漠面積の1パーセントに降り注ぐ太陽エネルギーがあれば、世界の電力需要は満たされるとのことです。世界的には、このように再生エネルギーへの開発というのは進んでいるわけなのですけれども、問題は、こういう動きに鈍感なのが、今、日本の政府だと思うのですけれども、そういう動きを待っていては、私は乗り遅れると思います。先ほど地場産業でこそ必然性があると言いましたけれども、網走にホッケの雪氷一夜干しという商品があります。このシステムというのは氷雪熱冷風乾燥システムといって、この開発は建設会社が行っているとのことです。そういうことなので、いろいろな新たな産業として自然エネルギーの可能性というのは秘めていると思うので、ぜひこの辺は地元企業と力を合わせて進めていっていただきたいというふうに思います。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

小貫議員の再質問にお答えしたいと思いますが、たばこ対策については保健所長のほうから答弁をさせていただきたいと思います。まず、再生可能エネルギーの問題でございますけれども、小貫議員のおっしゃるとおりでございまして、私どももこの再生可能エネルギーについては、地球温暖化防止に寄与する低炭素社会の実現ということを何としても目指していきたいと思っておりますし、そしてまた、地場の経済の活性化につながればさらによろしいなというふうに思っておりますので、そのように取り組んでいきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 保健所長 秋野恵美子(保健所長は2016年3月まで)

小貫議員の再質問にお答えいたします。喫煙の害につきましては、おっしゃるとおりでございまして、異存ございません。検討について前向きか後ろ向きかという御質問でございましたが、もちろん前向きでございます。従前より保健所は、禁煙対策の推進については本当に心を砕いておりまして、先ほど申し上げましたように、平成 15 年度ですが、全国で初めて小樽市保健所が今行われている禁煙外来と同じ形を始めております。今まで 1,700 人近くの方に禁煙支援相談を進めてきております。保険診療が始まりましてから、小樽保健所へ来られる方はほとんどゼロになっておりますが、それでも時々保険診療ではカバーできない禁煙支援相談を個別に今でも受ける体制は残してございます。そういう保健所でございますので、検討の意味はすべて前向きでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

学校につきましては、もちろん児童・生徒の影響が大きいということで、まさに前向きに敷地内禁煙に向けて努力してまいりたいというよりは、早く努力したいと考えております。それから、その他の教育施設には屋外の施設などもございまして、それも方向とすれば、敷地内禁煙に向けてなるべく早く実施したいというふうに努力してまいりたいと考えております。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)

再質問 7番 小貫元

前向きの検討ということでありがとうございました。私、このたばこの質問をするのは、さまざまな方々から批判を受けるなと大変勇気が要りまして、ただ、幸い共産党議員団はだれ一人たばこを吸わないという関係だったものですから、それでひとつ提案といいますか、以前メタボリックシンドロームのときに、他市で担当者を決めて、その人がどのぐらい減っていったのかということで市のホームページに載せて、その方が頑張っていたら、マラソンの途中に亡くなってしまったということがたしかありましたけれども、そういうように小樽市の例えば部長が実際に禁煙に取り組んでみて、それをインターネット上でどういう状況になっているか発表してみたらどうでしょうかと思いました。私、松ケ枝に住んでいまして、時々一人の部長が歩いて市役所まで行く様子を見かけることがあるのです。そうやって健康に気をつけている部長もたくさんいらっしゃるので、そういったことを実施してはどうかと、最後提案して質問を終わります。

出典:小樽市議会 平成23年第3回定例会 2011年9月14日 議事録 PDF(111ページ) 間違いを知らせる