みんなの議会

小樽市議会 平成23年第3回定例会 2011年9月14日

(1)地方公共団体における公的不動産の適切なマネジメント(PRE戦略)の導入について/(2)情報化の推進について/(3)地籍調査について/(4)小型家電リサイクルについて/(5)最終処分場について/(6)不法投棄問題について

2011年9月14日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「地方公共団体における公的不動産の適切なマネジメント(PRE戦略)の導入について」「情報化の推進について」「地籍調査について」「小型家電リサイクルについて」「最終処分場について」「不法投棄問題について」について質問し、市長 中松義治、保健所長 秋野恵美子が答弁しました。

質問者
高橋克幸 議員
答弁者
市長 中松義治、保健所長 秋野恵美子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 高橋克幸

一般質問を行います。初めに、地方公共団体における公的不動産の適切なマネジメント「PRE戦略」の導入についてであります。地方公共団体は、地域振興等の公共・公益的な目的により不動産の所有・管理を行っており、特に高度経済成長期において、公共施設に対する需要の拡大を背景として土地を買い進め、施設の建設を進めてまいりました。このような中、近年では、少子高齢化やそれに伴う市町村合併の進展等の社会情勢の変化から、公共施設に対する住民のニーズも変化をしてきており、これに対応した既存施設の利活用、処分を行うことが重要になってきているところであります。また、耐震、アスベスト、土壌汚染といった不動産固有のリスクについて社会的な関心が高まり、所有する不動産の管理について社会的な責任が強く求められております。さらに、公会計制度の見直しや地方公共団体の財政の健全化に関する法律、地方公共団体財政健全化法や資産・債務改革など、公的不動産を取り巻く制度にもさまざまな変化があります。国土交通省では、平成 19 年度から「公的不動産の合理的な所有・利用に関する研究会」を設置し、地方公共団体がPRE戦略を立案、実践するに当たっての基本的な参考書となるPRE戦略を実践するための手引書を取りまとめ、平成 21 年5月に公表されております。まず、この地方公共団体における公的不動産の適切なマネジメント「PRE戦略」について、どのように認識をされているのか、市長の見解を伺います。さて、本市においても、行財政改革の中で、これまで公共不動産の売却等の処分を行ってまいりましたが、それは利活用の高いものであり、全体的に見ますと、わずかな件数と認識をしております。現在の状況の中で、学校の適正配置後の跡利用の問題や、まちづくり政策の中で発生してきた利活用の低い、いわゆる塩漬けされている土地の問題、解体が想定されている古い市営住宅の問題、本庁舎の耐震化を含めた諸問題など、多くの問題があると思われますが、これらも含め本市の公共不動産についての課題や問題点についてお示しください。次に、PRE戦略の導入についてであります。この国土交通省の研究会によりますと、多くの地方公共団体において不動産の管理は、それぞれの所管部門ごとに縦割り型の組織によって行われているため、継続利用、貸付け、売却等の利活用類型について全庁的な観点からの検討が十分になされていないことが多いようであります。また、維持、修繕、管理といった保全の側面からの管理が中心であり、利用効率や資産価値等も含めた不動産としての情報を一元化に集約しようとする取組も不十分でありました。これらの状況を踏まえ、不動産を適切にマネジメントするための全庁横断的かつ継続的な組織を構築し、会計情報の積極的な活用と不動産に関する情報の集約・共有化を図り、それらを分析・評価することにより、将来の行政需要の見通しなど長期的かつ全体最適の観点から、不動産の量と質の適正化を図っていくことなどが重要であります。また、公的不動産の利活用方針等の策定に当たっては、不動産に関する知識を有する人材の育成や、民間のノウハウも含めた民間活力を取り入れることや、市民と協働して活用手法を検討していくことも求められているところであります。これらの導入についての考え方や必要性について、どのように考えられているのか、見解を伺います。次に、不動産情報の共有化とICT化についてであります。PRE戦略の実践に当たっては、全庁的な観点から不動産に関する意思決定を行っていく必要があり、そのためにはまず、不動産の立地状況、総量、金額等の情報を全庁的に集約するとともに、集約された情報を庁内で共有することが必要であります。これらの情報は、時間の経過とともに変化するため、定期的な更新が必要であります。こうした更新作業を効率化し、情報の加工・分析を容易に行うためには、ICTの活用が効果的であると言われております。不動産を「位置」に関する属性により管理するGISと共有空間データを活用して情報を共有し、業務の効率化・高度化を図る統合型GISの活用が大変有効とされているところであります。この統合型GISについては、以前から提案をしており、導入に向けて検討すべきと思いますが、見解を伺います。次に、不動産情報としてのカルテ化についてであります。以前の議会で、学校施設の情報の集約という観点から、学校カルテの作成を提案し、建設部の協力の下、教育委員会において学校施設の情報をカルテ化として集約されました。今後の学校施設の改修や、改築などの検討や施設管理において有効であったと伺っております。さて、このように本市の公共不動産の情報の集約化として、不動産カルテの作成が必要と考えますが、いかがでしょうか。見解を伺います。次に、情報化の推進についてであります。総務省では、地上波デジタルへの完全移行によるユビキタスネット社会をさらに発展させていくための総合的なICT政策のビジョンを検討するため、平成 20 年から「ICTビジョン懇談会」を開催し、その報告書が平成 21 年に公表されました。報告書では、「すべての国民がICTを安心して利用でき、その恩恵を享受することができるよう、偏在するICTが普遍的に利用者に受け入れられる、『より進化したユビキタスネット社会』である『スマート・ユビキタスネット社会』を目指すべきである」と言われております。このユビキタスネット社会について、どのように認識をされているのか、改めて市長の見解を伺いたいと思います。情報化の推進については、これまでの議会の中でも何回か質問してきましたが、再度、何点か質問いたします。本市では、平成 15 年に小樽市地域情報化計画が策定され、計画期間は5年間で、平成 19 年度に終了となりました。この中でいろいろな施策が実行され、情報化の推進に一定程度の効果があったと評価をしているところであります。先ほどのように、国の施策が進展する中、本市の情報化の推進も着実に進めなければならないと考えますが、本市の次期情報化計画についてどのように考えられているのか、お示しください。次に、今後の情報システムの考え方についてであります。ICTの進展は急速であり、新しいICT化にはシステムの更新が必須であり、以前当たり前であったホストコンピュータを中心としたシステムから、現在はクラウドコンピューティングに移行が進んでいると言われております。総務省では、電子自治体の基盤整備に向けて取り組んでいるようでありますが、現状の問題点と課題、そして今後の考え方についてお示しください。次に、情報化の推進に必要な人材育成についてであります。今後の情報化の推進を考えるとき、全体的な把握をするとともに、各部署の中で専門性を有した担当者の育成や、情報化の研修会や全庁横断的な会議の推進役の育成など、多方面での人財育成が求められているところであります。これらについてどのように考えられているのか、見解を伺います。次に、行政の情報発信についてであります。本市の公式ホームページは、数年前にリニューアルされ、以前より見やすく改善され、利用しやすくなったと思われます。一方、市民からは、欲しい情報にたどり着きにくい、検索が思うようにできないなどの要望があり、検討が必要と思います。市民ニーズの確認と、より使いやすいホームページの改善についてどのように考えられているのか、お示しください。東日本大震災以降、防災意識の高まりの中、行政からの情報発信について考え方も大きく変化しているようであります。第2回定例会でも議論になりました緊急時に一斉送信できる防災メールは、他都市でも実施や検討も広がっている状況であります。また、定期的に発信されるメールマガジンを検討している自治体もあり、行政の積極的な情報発信について、さまざまな研究が進められている状況にあると思われます。これらについて、市としてどのように考えられているのか、見解を伺います。さて、情報化の推進が着実に実行されていくと、課題として検討しなければならないのが情報格差の問題であります。できるだけ多くの市民がICT化の恩恵を受けられるような取組が必要であります。現在まで、この点についてどのような対策に取り組んできたのか、また現状の課題や問題点と今後の考え方についてお示しください。次に、地籍調査についてであります。この地籍調査については、平成 22 年第2回定例会で地籍調査の実施方についての陳情が提出され、全会一致で採択されているところであります。この地籍調査とは、1筆ごとの土地について、その所有者、地番、地目の調査並びに境界及び地籍に関する測量を行い、その結果を地図及び簿冊に作成することであります。いわゆる土地の戸籍と言われております。地籍調査により作成された地籍簿と地籍図は、その写しが登記所に送付され、登記所において地籍簿を基に登記簿が書き改められ、この地籍図が不動産登記法第 14 条の地図として備えられます。最近の動きとして、全国の都市部(DID地区)における地籍調査の推進を図る目的として、平成 16年度以降「都市再生街区基本調査」を実施し、本市においても街区基準点が整備され、平成 19 年には、この取扱いや使用承認申請については各自治体に移管されているところであります。地籍調査の効果として、土地境界のトラブルの未然防止や公共物管理の適正化、災害復旧の迅速化、課税の適正化・公正化など、多くの効果があるようであります。まず、この地籍調査についての必要性・重要性について、どのように認識をされているのか、改めて市長の見解を伺いたいと思います。次に、地籍調査の準備について何点か伺います。これまでの取組として、先進事例のアンケート調査を実施し、参考にされているようでありますが、道内8市への調査ではどのような結果だったのか、主な内容と傾向をお示しください。また、本市としてどのような項目を参考に考えられているのか、主なものについてお示しください。次に、現状と今後の地籍調査の準備についてですが、現在は全庁的に検討会議がスタートしたと伺っておりますが、どのような検討をされているのか、その内容と今後のスケジュールについてお示しください。また、今後、具体的に進められていく地籍調査の計画についてですが、どのように考えられているのかお答えください。いずれにしても、冒頭述べたように、地籍調査の陳情が全会一致で採択されておりますので、早期実施に向けて改めて要望いたしますが、市長の見解を伺います。さて、地籍調査に関連してですが、本市のICT化の状況は、全体活用としては未整備の状況であり、全体の情報の共有化と、共有空間データの広域的活用を目指した統合型GISの構築が必要と考えます。この点について、どのように認識されているのか、市長の見解を伺います。また、昨年、第3回定例会の私の一般質問の御答弁では、「将来的に地籍調査を実施する段階となったときには、あわせて統合型GISの導入も検討すべきものと考えております」とありました。地籍調査の横断的な検討会議をスタートしたことを考えますと、将来の目標として統合型GISに向けての課題や問題点を同時進行で検討すべきと思いますが、見解を伺います。次に、小型家電リサイクルについてであります。近年、高機能と普及が著しい電気電子機器については、家電4品目のテレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機とパソコンを除き、各種リサイクル法の対象ではないため、使用済みの小型家電製品は貴金属やレアメタルを多く含んでいるにもかかわらず、市町村で資源として十分に回収されず、家庭ごみとして最終処分場で埋め立てられている状況にあります。このような状況の中、最近では、使用済製品が鉱石に例えられて都市鉱山と呼ばれるなど、資源の有効利用等への関心が高まっていることを背景として、使用済小型家電からレアメタルや貴金属のリサイクルに取り組む自治体や企業が出始めてまいりました。環境省では、平成 20 年 12 月に「使用済小型家電からのレアメタルの回収及び適正処理に関する研究会」を設置、検討が始まり、平成 23 年3月には同省において「小型電気電子機器リサイクル制度及び使用済製品中の有用金属の再生利用に関する小委員会」が設置され、必要な検討会議が実施されてまいりました。そして、8月 22 日、この小委員会に回収制度化を目指しての携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電 45 品目が示され、小型家電のリサイクルに関する法案を来年の通常国会に提出することが報道されました。初めに、この小型家電リサイクルについてどのように認識をされているのか、市長の見解を伺います。環境省とともにこのリサイクルを検討してきた経済産業省では、把握している自治体における小型家電リサイクルの先進的取組事例として 16 か所が公表され、北海道内では石狩市が紹介されております。この石狩市では、リサイクル業者が市内7か所に回収ボックスを設置し、リサイクル業者が回収しているようであります。国の法制化への流れの中で、本市としてもできる限り早急に準備のための研究・検討が必要と考えますが、市長の見解を伺います。次に、最終処分場についてであります。現在、家庭系ごみを含め、一般廃棄物の処分場として使用されている桃内の最終処分場は、平成 12年に完成、供用開始となりました。この最終処分場は、ごみ処理の最後の分野でもあり、今後の環境問題を考える上で影響性も大きいと思いますので、何点か伺います。最終処分場の今後を考えるとき、現状と今後の埋立量をできるだけ正確に把握することが重要であります。本市では、埋立量を重量から容積に換算する率、いわゆる換算率は、東京都清掃局が使用している体積換算係数を使用しております。以前の御答弁によりますと、平成 16 年、桃内の最終処分場で埋立容量を実測しており、換算係数による推計値 46 万 4,900 立方メートルに対し、現地測量の実測値は 45万 700 立方メートルであり、差は1万 4,200 立方メートルで、率にして約3パーセントという近似値でありました。その結果、本市の廃棄物の換算率として適合するとの判断がされたようであります。さて、埋立実績でありますけれども、第1期分についてはほぼ埋立てが終了し、第2期分の埋立てが始まっておりますが、現在までの埋立容量はどのような状況なのか、種類別でお示しください。また、現在の最終処分場の全体埋立計画量に対し、推計値を含めた残容量と、予想される埋立終了年数について、計画されている年度との比較でお答えください。次に、第2期終了後の最終処分場の次期計画についてであります。第2回定例会において、関連する予算が計上され、次期計画に向けて着実に進められているようであります。本年の私の代表質問で候補地についての質問をいたしましたが、御答弁では、候補地について「焼却場との位置関係は重要な選定条件の一つであると認識しております」とありました。現在の段階では、候補地となり得る場所はどのような条件の場所を想定されているのか、お示しください。さて、現在の最終処分場は、平成6年に候補地を選定し、以後、平成 12 年完成までに6年間の歳月が経過しております。この点を考えると、諸準備も含め、時間的に懸念を感じるところでありますが、次期最終処分場の予算も含めた全体的な概略計画と今後のスケジュール及び主な内容についてお示しください。また、この最終処分場についての課題や問題点についてもお答えください。最後に、不法投棄問題についてであります。不法投棄されたごみは山中や海岸にもあり、PTAや町会などボランティアの手によって毎年のようにごみの回収が進められているにもかかわらず、減少しない傾向にあります。特に、目立たない山中などに捨てられている不法投棄のごみは発見されにくいため、この状況は変わらないように思いますが、不法投棄の要因について見解を伺います。この不法投棄処理について、最近では地上デジタル化に切り替わり、アナログテレビの不法投棄問題が懸念されているところであります。家電リサイクル法が施行されたときも、家電4品目が不法投棄される率が高くなっていった状況がありましたが、アナログテレビを含め、これらの使用済家電製品の不法投棄の状況について、地上デジタル化の影響も含め、現在までの傾向及び内容についてお示しください。また、不法投棄総体として、最近の件数、処理量、処理されたごみの内容、処理費用についてお答えください。さらに、不法投棄対策費とその内容及び効果、そして課題や問題点についてお答えください。特に、不法投棄対策の中で、予防対策としてパトロールの強化や防犯カメラなどの抑止力が有効な手段だと言われておりますけれども、本市ではどのような予防対策を実施されているのか、お示しください。さて、不法投棄についてですが、この問題は大きな環境問題の一つであり、不法投棄されない環境づくりが重要とされております。市民や企業などからの情報提供は、情報収集の重要な要素であり、防止策に対しても有効であると考えます。これらについてはどのように考えられているのか、また不法投棄について、市民への周知はどのように実施されてきたのか、今後どのように考えているのか、見解を伺います。以上、再質問を留保して、私の質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

高橋議員の御質問にお答えいたします。最初に、地方公共団体における公的不動産の適切なマネジメント「PRE戦略」の導入について幾つか質問がありました。まず、地方公共団体における公的不動産の適切なマネジメント「PRE戦略」の認識についてですが、PREとはパブリック・リアル・エステートの略称で、地方公共団体が所有、利用する不動産のことであり、この管理、運用を戦略的に行う取組がPRE戦略とされております。国土交通省のPRE研究会が平成 20 年3月に公表した中間取りまとめにおいては、PRE戦略を「公的不動産について、公共・公益的な目的を踏まえつつ、財政的な視点に立って見直しを行い、不動産投資の効率性を最大限向上させていこうとする考え方」と定義しており、財務省や神奈川県の川崎市が取組を進めていると認識しております。次に、本市の公共不動産についての課題や問題点についてでありますが、まず公的不動産としての土地のうち、利活用されていない遊休地につきましては、これまでも積極的な売却に取り組んでまいりましたが、立地状況が悪く、不整形で小規模な土地が多いことなどの理由から思うように売却が進まない現状にあります。また、解体が想定されている古い市営住宅につきましては、現在、居住されている方々の住み替えや解体工事費の財源確保、さらには解体後の跡地の管理・活用方法を検討する必要があるといった問題があります。さらに、本庁舎は、本館が昭和8年の建築、別館が昭和 37 年の建築で、いずれも旧耐震基準で建築されたもので、耐震化等に向けた検討が必要と考えております。そのほかにも、本市が保有する公共施設の多くは、建築から相当程度の年数が経過し、老朽化が進んでいる施設も相当数あるものと考えられますので、そういった遊休資産の処分や老朽化への対応といった課題があるものと認識しております。次に、PRE戦略の導入についての考え方や必要性についてですが、PRE戦略の導入については、新たな組織の構築や人員の確保・育成、情報の整備などが必要となり、その費用対効果などについて慎重に検討していく必要があると考えています。これまでPRE戦略を導入しているところは、財務省や神奈川県川崎市など大きな機関や大都市であり、13 万都市である本市にとって、PRE戦略の導入により、どのような効果が期待できるのか、また効率性や継続性の問題もありますので、今後、本市と人口や財政などの規模が類似している都市の動向なども参考にしながら、その必要性も含め、調査検討してまいりたいと考えております。次に、統合型GISの導入の検討についてでありますが、デジタル化された地図の各種の情報を複合的に組み合わせることができる統合型GISは、不動産の位置やその状況などの情報を管理する、活用するには有効なものと認識しております。しかしながら、システムの導入や運用には多額の経費を要し、さらにそれを扱う専門的な人材の確保など、さまざまな問題や課題もあるのではと考えられます。現在、市では、外部システムとの連携など、さまざまな問題があったホストコンピュータから、国においてインターフェースを標準化した仕様により、オープンシステムへの再構築を行っております。このため、GISとも連携が可能な再構築を行った後に、国の動向など状況も勘案しながら検討を行うこととなると考えております。次に、本市の公共不動産情報の集約化としての不動産カルテの必要性についてでありますが、本市におきましては、平成 16 年度に老朽化した施設の長寿命化と維持費の平準化を図ることを目的とした施設カルテを作成し、平成 16 年度から 18 年度まで、各施設の維持補修の必要性や優先順位などを判断するための基準として活用した経過があります。いずれにいたしましても、本市の公共不動産情報の集約化は必要であると考えておりますので、施設カルテや学校カルテの活用を図りながら、未作成である土地を含めた全不動産を対象とする不動産カルテの作成につきましても、その内容などについても研究してまいりたいと考えております。次に、情報化の推進について何点かお尋ねがありました。まず、ユビキタスネット社会の認識についてですが、近年、情報通信技術の進展は著しいものがあり、情報化は経済活動はもとより、市民生活の上で必要不可欠なものの一つとなっていると考えております。このような中で、いつでもどこでも意識せずに情報通信技術を利用できるというユビキタスネット社会の考え方は、今後の情報化社会を形成する上で一層進められていくものと認識しております。次に、次期情報化計画についてでありますが、情報化が急速に進展している中、厳しい財政状況や昭和 39 年から進めてきた独自開発プログラムによるホストコンピュータでの行政情報システムのインターフェースの違いにより、国の打ち出す施策に対応が困難な状況となっておりました。このため、行政としての喫緊の課題であった行政情報システムを改善するため、今年度から、将来を見据え、国においてインターフェースを標準化した仕様によるオープンシステムへ再構築を行っておりますので、システムの移行終了後に、国などの施策に呼応する新たな計画を策定していこうと考えております。次に、現在の行政情報システムの問題点や課題、今後の考え方についてでありますが、市では、これまで長期間にわたりホストコンピュータを中心に、職員や委託先が独自に行政情報システムの構築を行ってきており、市の業務担当課の要望にも柔軟に対応したシステムを構築、運用してきました。しかしながら、国の制度改正が頻繁に実施される現在では、他業務システムとの連携など、複雑に絡み合ったシステムを短期間に改修することが困難になってきているという問題があります。このため、現在行っている行政情報システムの再構築において、全国的に利用実績があり、標準化された仕様によるパッケージシステムへの移行作業を行っており、総務省が現在取り組んでいる自治体クラウドへの移行も、将来的には比較的容易に行うことが可能となると考えております。次に、情報化の推進のための人財育成についてでありますが、市で実施する職員への各種研修などを通じて情報化への意識を高め、情報活用能力の向上に努めるほか、庁内のリーダー育成のため、外部の研修会等へも参加させるなど、情報化推進のための人財育成を引き続き行わなければならないと考えております。しかしながら、情報通信技術は著しく進展し、非常に範囲も広く、高度な専門知識を有する職員を一から育成していくことは困難であることから、情報システム構築や運用の支援業務については、今後も外部委託などで対応したいと考えております。次に、市民ニーズの確認と、使いやすいホームページに向けた改善についてでありますが、本市のホームページは、掲載している情報が非常に多岐にわたることや新しい情報が日々発信される中で、掲載ページは増加傾向にあることから、階層が深くなることで目的のページにたどり着けず、使いづらいとの御意見があると伺っております。今後は、トップページにホームページの利用方法を見やすく配置し、そのコンテンツの中に検索ボックスの利用について掲載し、情報を容易に検索できるようにするとともに、ホームページに対する御意見や御質問をお寄せいただくように欄を配置してまいりたいと考えております。次に、行政の積極的な情報発信についての見解でありますが、他の自治体では火災情報や災害情報、不審者情報など、各担当課においてメール配信サービスを行っている例が多いと聞いております。また、観光やイベント、さらには施策に関する情報などを、メールマガジンで配信している自治体も増えていると認識しております。本市においては、総合博物館でメールマガジンを配信しておりますが、今後、市民サービスの一環として、どのような内容をどのような方法で発信できるのか検討してまいりたいと考えております。次に、情報格差についてでありますが、現在までの取組として、平成 15 年から数年間、国の援助を受け、市民向けにIT講習会の開催やヘルプデスクの開設などを行ってきたところであります。また、市内では、ほぼ全域がブロードバンド化され、さらに一部を除き、公衆無線LANを利用した通信も可能な状況となっており、情報基盤としては他地域に比べ遜色ない環境を有しております。今後は、課題である外部システムとの連携を現在進めている行政情報システムの再構築により、外部との連携が可能なインターフェースを確保し、国などの施策を注視しながら、市民サービスの向上に資する情報システムの構築に取り組まなければならないと考えております。次に、地籍調査について何点か御質問がありました。初めに、地籍調査の必要性などについてでありますが、現在、登記所にある登記簿や地図は、主に大正時代の土地連絡査定図に基づいて作成されており、現況との不一致が生じていることもあり、この不一致を地積調査の実施によって解消することは、土地境界をめぐる紛争を未然に防止できるばかりでなく、これに伴って土地取引の円滑化や土地資産の保全が図られるなど、効果があるものと考えております。次に、アンケート調査についてですが、主な調査項目といたしましては、事業期間、事業費、事業量などの事業計画に関すること、担当職員の人数、職種などの組織体制に関すること、土地の面積、筆数などの現況に関すること、事業実施に伴う問題点などとなっております。各都市の傾向といたしましては、事業期間は 15 年から 50 年、それに伴う事業費も約2億 4,000 万円から 87 億円と大きな開きがあり、担当職員の人数も2人から7人とばらつきがあります。また、参考にする項目は、土地の面積、筆数に見合った事業計画を作成する上で必要な事業期間や1年間の事業量、組織体制などと考えております。次に、庁内の検討会議についてですが、検討会議では地籍調査の必要性、課題などについて協議したところであり、今後については、事業期間や事業費などの計画案作成に向けて具体的な検討をしてまいりたいと考えております。次に、地籍調査の計画についてですが、本市の地籍調査対象面積約 174 平方キロメートルの全体計画を作成するとともに、対象面積すべてを調査するには数十年の長期間を要することから、このうち優先すべき地域を選定し、10 年程度の実施計画を作成したいと考えております。次に、地籍調査の早期実施についてでありますが、必要性、重要性については十分理解しておりますが、補助対象以外の財政負担や人員配置など課題もあることから、今後の検討会議の議論を踏まえて実施に向け、検討を進めてまいりたいと考えております。次に、統合型GIS構築についての認識でありますが、市内部のさまざまな業務情報を連携させる手段として、デジタル化された地図上で、地域の現状把握や情報資産を有効活用してシミュレーションを行う機能など、統合型GISは幅広く活用できる高度なツールの一つだと考えられます。今後、本市における行政サービスの一層の質的向上を実現していくため、近い将来には整備が必要になってくるものではないかと認識しております。次に、統合型GIS構築の検討についてでありますが、今後、市内部のさまざまな業務情報と地籍調査の連携などについて研究するため、現在、行政情報システムの再構築作業を行っている職員も地籍調査の検討会議に参加させ、問題点と課題を考えていきたいと思います。次に、小型家電のリサイクルについてお尋ねがありました。初めに、小型家電リサイクルについての認識でありますが、環境省によりますと全国で1年間に使用済みとなる小型家電に含まれる有用金属の合計量は、重量ベースで 28 万 4,000 トン、金額ベースで 874億円と推計されておりますが、多くの自治体では、これらの小型家電は一部の金属類は回収されているものの、残りは埋立処分されている現状にあります。このことから、法律による全国的な小型家電リサイクルの仕組みが整えられ、貴金属やレアメタルが効率よく回収されることによって循環型社会形成の推進に大きく寄与するものと認識しております。次に、法制化に向けた準備のための研究、検討についてでありますが、市内には小型家電に含まれる貴金属やレアメタルまで回収できるリサイクル施設がないこと、また、このことにより現行の廃棄物処理法の下では収集運搬に一定の制約を受けることなどから、すぐに取組を開始する段階にはありませんが、引き続き先進的取組事例や環境省で実施している使用済小型家電の回収モデル事業について情報収集するとともに、法制化に向けた具体的な国の動きや北海道からの情報提供などを総合的に判断し、本市における使用済小型家電の回収方法について検討してまいりたいと考えております。次に、最終処分場について何点か御質問がありました。初めに、現在までの埋立量の状況についてでありますが、受入れ重量から換算した容量は、一般廃棄物が 51 万 4,000 立方メートル、産業廃棄物が7万 7,000 立方メートル、土砂等が 24 万 7,000 立方メートル、合計で 83 万 8,000 立方メートルとなっております。その結果、推計値による残容量は 10 万 3,000立方メートルとなりますので、今後、おおむね5年程度の埋立てが可能と推計されます。なお、現地で埋立て後の沈下も見られるため、現在、正確な残容量を把握するための実地測量を行っているところであります。次に、現段階における最終処分場候補地の想定条件についてでありますが、まず埋立地をつくるに当たり、地質の面で地表近くに岩盤がなく、地下水位が高くないことが挙げられます。また、廃棄物の搬入を考えますと、主要道路からの接続がよいことや、以前の答弁にもございましたが、焼却施設にできるだけ近いことが望ましいものと考えております。次に、次期最終処分場の概略計画についてですが、国からの指導もあり、廃棄物の受入れ期間を 15年間以上に想定したものになると考えております。なお、建設予定地が未定のため、スケジュールや内容、予算につきましては、現時点では申し上げられませんが、現在の処分場をつくる際に候補地の選定から6年を要したことは十分認識しておりますので、環境行政に支障を来さないように進めてまいります。また、この計画の課題や問題点ですが、何といっても小樽市民にとってなくてはならない施設である半面、多額の建設費用を要する施設でもありますので、慎重かつ適切に計画を進めてまいりたいと考えております。次に、不法投棄について何点か御質問がありました。初めに、不法投棄の要因についてでありますが、家電リサイクル法により排出者が処理費用を負担することになったため、テレビや冷蔵庫などの家電製品を投棄したり、建設廃材などの処理を委託された業者が不法に投棄する場合などが見受けられます。また、家庭から出される家具類などの粗大ごみを業者に委託せず、投棄する場合も散見されます。いずれも適正な処理費用を免れるために不法に投棄していることが主な要因と思われます。次に、使用済家電4品目の不法投棄の状況についてでありますが、不法投棄対策の実施や、平成 13年4月に施行された家電リサイクル法が一定程度住民に周知されたことにより、平成 18 年度 418 台、19年度 247 台、20 年度 191 台、21 年度 116 台と減少傾向でありましたが、22 年度は 168 台と増加に転じたところであります。このことは、不法投棄数量の多くを占めるテレビが要因であり、21 年度 60 台から 22 年度は 117 台、また本年度も7月末までの集計で既に 98 台となっていることから、地上デジタル化の影響であると推測しております。次に、最近の不法投棄の件数、処理量などについてでありますが、22 年度についてお答えいたしますと、処理件数は 384 件、処理量は、生活ごみが 28.5 トン、廃家電 168 台、廃タイヤ 1,396 本、バッテリーや消火器などの処理困難物が 54 個、家具などの粗大ごみ 1,122 個、その他ごみ 3,169 個となっています。収集運搬費用と廃家電、廃タイヤなどの処理費用の合計は 80 万 1,000 円となっております。次に、不法投棄対策経費と効果、課題などについてでありますが、平成 22 年度は、日中の監視経費や処理費用等で 189 万円、グリーンニューディール基金を活用した夜間の監視パトロール経費で 316 万円となっております。次に、その効果でありますが、先ほども答弁いたしましたけれども、廃家電の処理件数では平成 18年度から 21 年度まで年々減少傾向にありましたので、おおむね監視効果があったものと受け止めております。今後の課題等につきましては、地上デジタル化移行後、間もないテレビの不法投棄に注視する必要があることや、本市の東西に広範な地域において、どのように効率的な監視パトロールを実施するかが課題として挙げられると考えております。また、予防対策といたしましては、看板設置などによる啓発のほか、抑止力として有効な監視パトロールを実施しており、引き続き、これらの予防対策の実施に努めてまいります。次に、市民や企業からの情報提供についでありますが、これまでも不法投棄に関する情報が市民や企業から数多く寄せられており、これらの情報に基づき啓発看板の設置や監視強化を進めるなど、有効に活用しているところです。また、不法投棄の市民周知につきましては、暮らしのガイドやホームページに掲載しているところでありますが、今後もこういった周知を行うとともに、市民や企業からの情報提供の協力も得ながら、不法投棄の未然防止に努めてまいりたいと考えております。(「議長、10 番」と呼ぶ者あり)

再質問 10番 高橋克幸

1点だけ、再質問させていただきます。共通しているのですが、最初にPRE戦略の質問を市長にさせていただきました。簡単にすぐ導入するのはなかなか難しいというのは、私も認識しております。ただ、地籍調査の全庁的な会議がスタートして、その方向性の先には、統合型GISの方向性も見えていると。全庁的な会議の関係部署というのは、恐らく同じような部署だと思います。このPRE戦略についても、大体その方向性は変わらないだろうというふうに私は思っています。何を言いたいかというと、恐らく重層的になるでしょうけれども、全庁的会議の部局というのはそんなに変わらないのだろうというふうに思います。中心軸になる部局がどこかという違いはあって、市長が先頭になるかどうかはわかりませんけれども、同じ目的、方向性に向かって、この三つについては、全庁的会議のかなり共通部分でリンクができる内容だと私は思っておりますので、先ほども質問しました塩漬けされている土地も含めて、やはり有効活用するためには1部局だけの考え方や検討だけではなくて、質問の中でも言いましたように、民間のノウハウも入れた、そういう全庁的な検討会議が必要だというふうに思っているわけです。ですから、せっかく地籍調査のライン上にできている全庁会議がありますから、そこを十分に考えられて、先ほども言ったPRE戦略を導入できるような、そういう会議にぜひ一段進めていただきたいというふうに思っておりますけれども、再度市長の御答弁をお願いします。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

高橋議員の再質問にお答えしますけれども、高橋議員からのお話はそのとおりだというふうに思っております。それで、先ほども答弁させていただきましたけれども、今後の検討会議などでの議論を深めて、実施に向けて前向きにというか、検討を進めていきたいと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。

答弁 保健所長 秋野恵美子(保健所長は2016年3月まで)

先ほど小貫議員の再質問に対する私の答弁の中で、保健所における禁煙支援相談の実人数を誤って報告申し上げましたので、訂正させていただきたいと存じます。平成 15 年度から 20 年度にかけての累計でございますが、実人数 197 名、延べ 282 名でございます。大変申しわけございませんでした。

出典:小樽市議会 平成23年第3回定例会 2011年9月14日 議事録 PDF(130ページ) 間違いを知らせる