みんなの議会

小樽市議会 平成23年第2回定例会 2011年7月6日

本市再生への展望―都市の魅力の再構築―

2011年7月6日、小樽市議会の一般質問で、山口保議員が「本市再生への展望―都市の魅力の再構築―」について質問し、市長 中松義治が答弁しました。

質問者
山口保 議員
答弁者
市長 中松義治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 18番 山口保

一般質問を行います。新市長着任早々、市幹部職員の政治資金規正法違反という重い十字架を背負われ、マイナスからの船出となりました。しかし、一方で、3月 11 日に東北を襲った未曾有の大震災と福島第一原発事故の被害は、東北や北関東のみならず、本市の主要産業である観光にも大きな打撃を与え、一刻も早い対策の必要に迫られているとき、先般の臨時会に、10,000 人ウエルカム事業や観光振興券交付事業など、即効性の期待できる事業をいち早く打ち出された市長の決断に対し、敬意を表するものであります。また一方で、市民の空気を読み取りますと、このまちの衰退が長い間とめられない現状に、行政も議会も機能していないのではないかという不信感や失望感がうっせきしている、このことが今回の市幹部職員や市長後援会幹部の政治資金規正法違反事件での強い叱責となって現れたものと理解するわけであります。本市の衰退は、1990 年の日米構造協議以降、大規模小売店舗法など数々の規制が緩和され、大手資本が次々と地方経済に流入し、大型商業施設の立地やコンビニの出店、フランチャイズ企業の進出など、地域の商業は壊滅的な打撃を受け、建築業や不動産業なども大手ハウスメーカーや大手不動産管理あっせん業の進出で、経営が大変厳しい状況にあるのは御承知のとおりであります。地域経済のありようが大きくさま変わりをしてしまったわけであります。地域に所得が残らない、その結果、地方税収も減少し続け、財政難に陥るわけであります。また、多くの地場企業や商店の後継者は家業の継承をあきらめ、市外、道外に仕事の場を求めて転出、その他の若者も同様にやむなく市外、道外に仕事を求めざるを得ず、結果、高齢化が進み、財政需要が増え続けるという悪循環であります。さらに加えて、平成 16 年以降、国の三位一体改革で地方交付税が減額され、地方に一方的に負担が迫られ、地方自治体の多くは一気に財政危機を迎えることとなったわけであります。御承知のとおり、本市も例外ではありませんでした。前山田市政の 12 年間はこの対応に迫られ、事業の縮小、市民サービスのカット、市職員数の削減と部局の整理縮小、市長をはじめ市職員の給料や賞与のカットなど、財政再建の取組に追われ続けた 12 年間だったと申し上げても過言ではないと思います。一方で、多くの成果や将来に向けての布石を打たれたことも事実であります。寄附条例の制定は、その基金でまちづくり協働事業やその他の事業に生かされておりますし、景観行政では運河地区の高層マンション建設を機に、これは少し遅きに失した感も否めませんが、市景観条例の特別景観地区の範囲拡大を実施、また国の景観法制定を機に、他都市に先駆けて景観行政団体となり、景観法に基づく景観条例として強化されております。また、歴史資源を生かしたまちづくりの観点から、旧国鉄手宮線懇話会を発足され、旧国鉄手宮線活用計画をまとめられ、厳しい財政事情にもかかわらず、旧国鉄手宮線既得の中心部 6,300 平方メートルを除く中央通から手宮機関車庫までの1万 5,200 平方メートルを取得されております。観光行政では、本市を明確に観光都市として位置づけた市観光基本計画の策定、そして観光都市宣言を行い、観光推進プロジェクト会議を官民で立ち上げられ、小樽観光大学校やおたる祝津にしん祭り、おたる産しゃこ祭り、小樽がらす市など、ガラスや食などの新たな発信が生み出されております。また、港湾行政では、初めて港湾関係者以外の市民を交えた小樽港将来ビジョン懇談会を設置され、小樽港将来ビジョンをまとめられております。そして、平成 23 年度からの港湾計画の改訂に道筋をつけられたわけであります。山田前市政は、新市立病院の新築計画や港町埠頭の造成、ガントリークレーンの設置など、他にも多くの事業を手がけられましたが、私が挙げさせていただきました事例は、本市の都市としての魅力を再構築する上で欠くことのできない施策や布石であったと申し上げたいわけであります。苦境に立たされている多くの地方都市の中でも、本市にはいまだ磨かれていない多くの歴史資源や自然資源が残されており、それらを磨き、生かし続けていくことができる潜在力を有していることは幸運であります。本市の衰退し続ける経済の唯一の牽引役だった観光も、1999 年の入込客数 972 万人をピークに年々減少し、2009 年には 700 万人を割り込み、昨年度は 667 万人と失速し続けている今こそ、この都市の魅力の再構築を「水と緑と歴史のまちづくり」の精神に立ち返り、推し進めなければならないのではないでしょうか。市長は、本定例会冒頭の提案説明で所信を表明され、その中で三つの基本姿勢を掲げられております。3番目の基本姿勢として、魅力ある生活都市の創造を挙げられております。本市の有する貴重な歴史的文化遺産や豊かな自然環境、情緒あふれるまち並みなど、本市特有の財産を守りはぐくみ、市民が誇りを持って暮らせるまちづくりを進めると決意を述べられております。市長が述べられたまちづくりについて、私はここで具体的にお伺いいたしたいと思います。まず、歴史資源の活用として、旧国鉄手宮線とその沿線の整備について、今後、どのように取り組んでいかれるのか、お伺いいたします。旧国鉄手宮線は、小樽運河と並ぶ本市を代表する歴史遺産であり、平成 19 年には国の近代化産業遺産に認定され、我が国を代表する近代化遺産の一つであります。本市も、平成 22 年3月に、旧国鉄手宮線活用計画として、その活用構想をまとめられております。また、平成 20 年5月にまとめられた本市中心市街地活性化基本計画でも、運河周辺や堺町に集中する観光客を中心商店街に回遊させる重要な結節点として位置づけ、その保存活用の実効性を高め、景観保全を考慮した沿線の新たな建設誘導が求められると書かれております。これらを受けて、昨年 11 月には、市文学館・美術館の改修に合わせて旧国鉄手宮線との一体化整備が行われ、旧色内駅の復元も並行して実施されております。私は、この間、この地区の整備の方向性について、繰り返しさまざまなアイデアを提供させていただいております。特に、日銀通りから中央通りまでの山側沿線のまち並み整備が課題であるということは、共通の認識になっているものと理解をしておりますが、小樽雪あかりの路のメーン会場として市民や観光客にも周知されたこの沿線は、中央通拡幅事業で実施された景観誘導事業などのインセンティブが必要と申し上げてまいりました。新たなまち並みの創出は、新たな観光資源として、失速し続ける本市の観光に活力を与えるからであります。また、この地区の旧国鉄手宮線は、新谷市政の時代、平成 13 年に暫定整備され、現在の散策路となっております。私は、山側の沿線整備を促すためには、路面より1メートルほど高い位置にある山側沿線への取付けを改善し、線路側を玄関として利用できるような整備が必要だと申し上げてまいりました。そのためには、まくら木でのウッドデッキを構築、いわば日銀通りから中央通りまでのウッドデッキ用の長大なホームを築くべきだと申し上げたわけであります。海側については、線路のまくら木の高さに合わせてまくら木を敷き詰め、木道とし、人や人力車などが通行できるにぎわいを創出する。私は、この事業を、路盤の整備は市が発注する事業として、まくら木の敷設については市民や小樽ファンや鉄道ファンなどに呼びかけ、夏休みを利用した1か月間の長期イベントとして整備し、まくら木には参加ボランティアの名を一人一人刻印するなど市民参加型事業として行うべきと申し上げました。妙見川沿いの柳並木の遊歩道の敷設も、市民ボランティアの手で実施がされております。ぜひ検討していただけませんか。市長の御所見をお伺いいたします。次に、天狗山の夜景眺望としての魅力をどのように再構築することができるのか、私は函館や長崎の夜景にもまさるとも劣らないこの資源が十分に生かされていない現状に、いら立ちを感じておりました。ようやく昨年、本市と観光協会、北海道中央バス株式会社との間で天狗山観光推進検討委員会が立ち上げられ、コンサルの協力を得ながら、さまざまな構想や議論がなされていることは承知をいたしております。このほど、天狗山観光推進に向けた提言としてまとめられたと伺っております。天狗山の夜景や眺望や自然との触合いは、本市観光基本計画の目指す時間消費型観光、「ゆっくりと時間が流れるまち・おたる」の実現には欠かすことのできない要素であります。この天狗山推進に向けた提言については、本定例会の経済常任委員会で報告されると伺っております。本市の、この委員会への参加の意義をどのようにとらえられているのか、また課題をどのように整理されているのか、お伺いいたします。また、今後この構想の具体化に向けてどのような手順で進められるのかもお伺いしたいと思います。次に、港湾計画の改訂についてお尋ねいたします。平成9年以来の改訂の目的は何か、まずお伺いいたします。さきにまとめられた小樽港将来ビジョンとの整合性、関係はどのようになっておりますか。特に、第3号埠頭の位置づけについてお聞かせいただきたいと思います。かつて小樽港は日本海貿易の中心でありました。私は、中国やロシア、韓国が、経済的にも力をつけ、貿易の相手国としての重要性を増している今こそ、本港の位置づけを見直す機会であると考えております。多くの課題はあると思いますが、北海道の豊かな農水産物など、我が国でも最もブランド力のある商品であり、対岸の中国でも求められる商材であると確信いたしております。私は、一度、課題の整理が必要ではないかと考えてまいりました。国としての制度の違いや貿易慣習の違いや情報の不足など、そうした障壁を乗り越え、商談をまとめることができるのは、商社機能であります。現地に事務所を開設し、情報を集めることは一自治体の力では難しく、私は、北海道が上海や北京に事務所を開き、商社機能をあわせ持つ必要があるのではないかと感じておりました。北海道ともこのことについて協議されるおつもりはないのでしょうか、市長のお考えをお伺いいたします。次に、市街地の緑の景観についてお尋ねいたします。札幌市は、本年度から緑のボリュームアップ事業を計画され、実施に移されると伺っております。市街地の緑は、都市の魅力の大きな要素の一つであり、重要であります。本市も、街路樹については、平成 16 年秋から、日銀通りをモデルケースとして、それまでの強剪定から弱剪定に変更し、5月のゴールデンウィークには若葉の芽吹くすがすがしい景観となっております。札幌市は、平成 21 年から、市内幹線街路樹については弱剪定に変えてきていると伺っております。市長は所信の中で、市民力の活用によるまちづくりを提唱されております。また、町会など地域自治組織の活性化と連携も提唱されております。町会の理解と協力があれば、これまでの剪定のあり方も変えられるものと期待するものであります。緑の景観の重要性を認識され、市が方向性を示され、町会などに出向き、粘り強く説明し、理解を求めることが必要と考えます。市長の御所見をお伺いいたします。次に、移住交流促進事業に関連をしてお伺いいたします。昨年度の本市への移住者は、8世帯 15 人とお聞きいたしております。ホームページでは、本市でのさまざまな生活情報が載せられております。基本的な情報は各項目で網羅されておりますが、これをベースにして情報を加えていけばいいとは思います。例えば、海での楽しみ、釣りなどは、釣具店がホームページに詳しく情報を載せておりますから、これとリンクすれば船釣りや岸壁での釣りまで詳しく知ることができます。シーカヤックやウインドサーフィンなども紹介できると思います。山での楽しみも、トレッキングのコースの紹介や、例えば赤岩の岩登りなど近年人気の高い、そういう情報もぜひ載せていただきたいと思います。春の山菜の楽しみや、カタクリやニリンソウ、エゾエンゴサクなどの山野草、これは都会に住む人にとっては大変魅力でございますので、こうした季節の情報などもぜひ載せていただきたいと思います。一度には難しいでしょうから、徐々に情報を増やしていってほしいと思います。考え方をあわせてお伺いしておきます。最後の質問です。私は、今回、福島第一原発事故の小樽観光への風評被害による影響の大きさを、3月、4月に何度となく堺町や運河周辺に足を運んで感じてまいりました。本市の観光が近年いかに東アジアを中心とした観光客に頼った観光になっていたのかと実感する出来事でありました。また、札幌を中心とした道央圏の来客リピーターが旭川に流れたり、近年の札幌市の都市整備が都市としての魅力を高め、並行して本市の魅力が低下し、札幌圏の客を取り込めなくなっていることに改めて気づかされた出来事でもありました。また、市民自身が本市の観光といかに縁遠いかと思い知らされた出来事でもあります。市内を訪れる観光客も徐々に回復はしているとはいえ、これまでるる述べさせていただきましたように、都市の魅力の再構築を早急に具体的に進めなければ、本市の観光に未来はないと危機感を感じた出来事でもありました。10,000 人ウエルカム事業や夏季の観光振興券交付事業は、観光事業者や市内中心部の飲食を主とする商業者には大変期待されていると感じております。私は、この秋を心配しております。3月、4月の落ち込みの大きさは、夏を持ちこたえても、秋に落ち込めば、持ちこたえられない事業者が出るのではないかと心配するわけであります。例えば、市民が観光に親しむ秋の3か月というようなキャンペーンを企画して、各店舗には商品の割引など、さまざまなサービスを提供していただき、誘客を図り、それに合わせて例えば中央埠頭基部の本市が開設をしている大型観光バスの無料駐車場を9月から 11 月の3か月間、キャンペーンに合わせて無料開放することなどが考えられると思います。これは私の思いつきですから、お答えはいただかなくても結構でございますが、いずれにしても、秋に向けての何らかの対策は考えていらっしゃるでしょうか。このことを市長にお伺いし、私の質問を終わります。なお、再質問は留保いたします。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

山口議員の御質問にお答えいたします。初めに、本市再生への展望について何点か御提言がありました。まず、旧国鉄手宮線とその沿線の整備についてですが、平成 21 年度に旧国鉄手宮線活用計画を作成し、順次整備を進めることとしております。今後の取組につきましては、事業実施に向け、国の交付金を導入するため、今年度、国への要望を行い、平成 24 年度から用地買収や施設整備を実施し、平成 27 年度までに事業を終えたいと考えております。また、沿線の廃屋などについては、景観を阻害していることもあり、これまでも民間による開発を誘導するなどの方策について調査してまいりましたが、廃屋等の建替えなど、良好な景観の創出に対してどのような支援ができるか、引き続き研究していきたいと考えております。次に、市民参加型事業として行うべきとの御提言ですが、整備に当たっては、市民などのボランティアに具体的にどのような協力をお願いできるかなど、まちづくりに携わる関係団体から御意見もいただきながら、研究してまいりたいと考えております。次に、天狗山観光のリニューアルについてのお尋ねがありました。初めに、本市の天狗山観光推進検討委員会への参加意義についてでありますが、天狗山地域は観光基本計画における小樽観光重点地域の一つであり、この地域の活性化は今後の小樽観光の振興に大きな役割を果たすものと考えております。したがいまして、観光事業者だけで取り組むべき課題ではなく、市と関係者が連携して事業を進めていかなければならないものと考え、検討委員会に参加したものであります。次に、小樽観光の課題につきましては、主なものとして、時間消費型観光の推進、国際観光への対応、観光資源の発掘や体験型観光の提案などが挙げられますが、天狗山の観光振興はこれらの課題解決にもつながるものであります。そのため、検討委員会ではこれらの課題に対し、具体的なプランを想定しながら整理されてきたところであります。また、同検討委員会から提言された構想を生かして、事業化に向けて具体的な検討を進めていくためには、マーケティング調査など、さまざまな検証等も必要であることから、議会での御意見も踏まえながら、天狗山の観光事業者である北海道中央バスと、その手法や体制について協議を進めてまいります。次に、港湾利用の将来展望についてのお尋ねですが、まず港湾計画の改訂の目的についてでありますが、現行の港湾計画が既に目標年次を過ぎ、港の利用状況や社会経済情勢も大きく変化しておりますので、将来の物流動向やまちづくりの視点からのニーズを踏まえ、物流機能と交流機能が調和した港湾空間の創造を目指して、港湾計画を改訂することとしたものであります。また、小樽港将来ビジョンとの関係についてでありますが、将来ビジョンは目標年次を過ぎた港湾計画にかわり、将来のあるべき姿として取りまとめたもので、法定計画とは異なる任意の計画でありますが、今回の港湾計画の改訂を進める上で、議論の出発点として活用していきたいと考えております。そうした中にあって、将来ビジョンにおける交流・生活ゾーンとしての第3号埠頭の位置づけにつきましては、当然ながら、新たな港湾計画に踏襲され、魅力的な国際交流空間としての活用を目指したものになると考えております。次に、中国との貿易にかかわる北海道との協議についてでありますが、本市といたしましても、これまで中国及びロシアにおける市場調査事業を進めてきた中で、現地企業との折衝、貨物の集約機能や輸出入手続などを代行できる商社機能の重要性について実感したところであります。また、中国における北海道の知名度やブランド力の高さ、さらに輸出商材数の集積を考えると、オール北海道での事業展開が望ましいものと判断しております。北海道は、海外との経済交流の方針として、中国を重点地域の一つとして位置づけていることからも、商社機能をあわせ持つ事務所の開設などについて、北海道に働きかけてまいりたいと考えております。次に、緑の再生についてでありますが、緑の再生の重要な要素であります街路樹は、現在、市内に 42路線、約 4,000 本が植えられており、成長状況や道路沿線の状況などに応じて剪定方法を決めているところであります。お話のありました日銀通りの街路樹については、おたる日銀通りまちづくり景観協議会やおたる花と緑の会などから、秋の落ち葉の回収などの協力を得て、弱剪定を行っているところであります。他の路線の弱剪定についても、町会などの協力が必要なことから、今後も関係町会の御意見を伺うとともに、札幌市など、他都市の状況等も調査して、市街地の緑の再生を図ってまいりたいと考えております。次に、移住交流促進事業のホームページの考え方についてですが、このページは、本市への移住を促進するため、「小樽を知る」や「小樽に住む」、「安心して暮らす」、「元気に暮らす」など、九つのテーマで構成しており、それぞれのテーマの基本情報や関係機関のリンク先を掲載しているものであります。移住促進のための情報提供では、生活関連情報に加え、生活を豊かにするような趣味や四季折々の情報などを提供することも大切で、有効であると考えておりますので、今後、本市の特性である自然豊かな海や山の楽しみについての情報などの掲載により、ホームページの充実を図ってまいりたいと考えております。次に、秋以降の観光経済対策についてでありますが、本市観光のトップシーズンを迎え、観光客の入込みに回復の兆しが見られるものの、下半期も引き続き宣伝活動等の観光客誘致事業の継続が必要と認識しているところであります。市といたしましても、本定例会に、8月から民間事業者の方々と連携して、国内外に向けたキャンペーンに取り組む観光プロモーション推進事業や、9月からFMラジオを活用して、小樽観光の魅力を発信する観光情報発信事業などを提案しており、隣接する札幌市はもとより、国内外に向けた観光客誘致活動を図ることとしております。今後とも観光における経済波及効果を最大限享受できるよう、官民挙げて取り組んでまいりたいと考えております。(「議長、18 番」と呼ぶ者あり)

質問 18番 山口保

おおむね期待したとおりの御答弁をいただきまして、ありがとうございます。1点だけですけれども、いわゆる沿線ではなくて、旧国鉄手宮線の整備について、関係の団体と協議してやっていきたいというようにおっしゃっていましたけれども、こういう事業は、言ってみるなら担当部署は観光振興室になると思いますけれども、その部署では無理だと思いますね。だから、基本的にこれは戦略の問題ですから、企画政策室は要するに事務局となって、市の部局の中でも若手の方が結構いらっしゃいますから、そういう方を有志として募る。それから、議員も元気のいいのがいっぱいいますから、そういう方にも参加をしていただく。私の前にも若い議員がいらっしゃいますけれども、そういう方も入っていただいて、プロジェクトチームをつくって、どういうスキームでやれるのか、鉄道に詳しい人もたぶん市民の中にはいらっしゃると思いますよ。そういう方も入れて、これが事業として本当にできるのか。もしできれば、これは確実にニュースになります。きっと全国ニュースになるでしょう。そういういわゆる宣伝の方法、いくら我々が頑張って小樽雪あかりの路をやったとしても、旧国鉄手宮線の認知度はまだ低いですから、そういうふうにやりながらまちづくりをやっていくと。これが市長のおっしゃった市民力の活用だと私は思っているわけです。そういう検討の仕方を一度始められませんかということです。冒頭に申し上げましたけれども、市民の怒りは、先ほど私も弁解しましたけれども、この都市の衰退がとどまらないことにいら立っているのだと思います。今申し上げたようなことが実現できれば、私は、市長のマイナスからの出発がプラス 20 点ぐらいになっていくと思いますので、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

山口議員の再質問にお答えいたします。冒頭、旧国鉄手宮線の活用計画を平成 21 年につくり上げたということを報告しましたけれども、実はこの座長を仰せつかっていたのが私でございまして、それには小樽商科大学の学生などにもメンバーに入っていただいて、若い力で行動計画をつくり上げたところでございます。それに基づいて、今これから実際の実施へ向けた事業ということでございますので、今後、実施に当たってのいろいろなお知恵をそれぞれの皆さんから、専門的な御意見もあろうと思いますので、それについては前向きに検討していきたいと思っております。

出典:小樽市議会 平成23年第2回定例会 2011年7月6日 議事録 PDF(134ページ) 間違いを知らせる