みんなの議会

小樽市議会 平成22年第3回定例会 2010年9月15日

(1)おたる水族館について/(2)小樽市総合博物館について/(3)外国語指導助手について

2010年9月15日、小樽市議会の一般質問で、山田雅敏議員が「おたる水族館について」「小樽市総合博物館について」「外国語指導助手について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
山田雅敏 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 山田雅敏

一般質問を行います。本市の観光の一翼を担うおたる水族館についてお聞きいたします。おたる水族館は、昭和33年7月、北海道博覧会の海の会場としてオープンし、翌年、小樽市に移譲されました。昭和48年に、半官半民の公社として設立し、翌年7月には現在地に新館がオープン、今日まで36年が経過し、老朽化した施設対策などが視野に入っていることと思われます。老朽化の例を挙げると、本年8月31日に、32年間営業し、この間3,500万人の入館者を誇った東京サンシャイン国際水族館がリニューアルのため閉館しました。1年間の改修工事を経て来年の夏には生まれ変わり、新水族館が平成23年の夏に開業するということです。そこで、お尋ねいたします。一般的に、水族館の施設の老朽化による建替えはおおよそ何年とお考えか、また、理由もお聞かせください。次に、9月1日、おたる水族館でボイラーの燃料にしていた重油が海に流出し、付近のマリーナを中心に最大で幅100メートル、長さ800メートルの範囲で広がり、小樽海上保安部と地元の漁業協同組合が回収に当たるという事故が起きました。この事故は、施設の老朽化に起因するものだと私は思いますが、その後の施設対策について、おたる水族館ではどのように対応するのか、お聞かせください。次に、インターネット上にWeb水族館という全国の水族館の特徴などを掲載しているサイトがあります。ここでおたる水族館を調べますと、親子で体験的な経験ができる水族館のベストテンに入っており、「自然の入り江を利用した海獣公園のエリアは、豪快で海岸にも出られる。館内は古く、広くて暗くて迷路のようで、子供の冒険心をくすぐる。お父さんと男の子には特にお勧めの秘密基地的水族館」とのコメントがついています。さて、平成19年から、おたる水族館では、検討委員会を設け、小樽らしい水族館などリニューアルについて考察を重ねていると聞いています。そこで、お聞きいたします。世界を代表するアメリカのモントレーベイ水族館などを参考にしていることと存じますが、検討委員会の考察についての経緯、概要やまとめなどについてお聞かせください。次に、最近の傾向として、水族館の入館者数は、経済情勢や世相などを反映してどんどん落ち込んできている中、本市水族館の入館者は、ここ5年の推移平均で30万人台をキープしていると聞きます。この結果について、市長はどのように評価しているのか、お聞かせください。一般に、水族館のコンセプトや発展経緯については、第1ブームでは、昭和30年代シーワールド・マリンランド型、いわゆる水に関するありとあらゆるものを水族館動物として取り入れる。第2次ブームとしては、昭和40年代、ジオラマ・パノラマの回遊水槽とマリンランド型の併設、例として、沖縄海洋博でジンベエザメの1,200トン水槽として取り入れる。第3次ブームとしては、平成年代に入って、エコミュージアム型の神戸の須磨水族館以降に見られる水槽の超大型化。例えば、群れで泳ぐ魚を広範囲に見せるアクリル水槽を設置等のように変遷してきています。近年、開館した水族館は、こうした変遷を念頭に置きながら、分類展示的なものから生態展示、生態系展示とグローバルに見せる展示などの新しい取組や、魚ッチングシート、年間パスポート、ボランティア、友の会、ジュニア会員制度、動物サポーター、ナイトツアー、多用語パンフレット、会報、ガイドツアーなど、集客のためにあらゆる施策やアイデアを取り入れています。おたる水族館では、他の水族館の施策を踏まえ、どのように創意工夫をしているのか、お聞かせください。この項の最後に、これからは館長のマネジメント力が重要だと思います。厳しい経済情勢の中、地域文化や館運営が持続可能なシステムとして、インターネットの利用、PR、展示方法、他水族館との提携、教育とのかかわりなど、時代の変化とともに対応しなければならないと思います。小樽観光を代表する施設だと思いますので、市長として見解をお聞かせください。次に、小樽市総合博物館に関連してお聞きいたします。平成22年3月末に発表された日本博物館協会の平成20年の調査によると、実際に活動している博物館は4,041館で、公立は3分の2を占め、前年に比べ21館減少し、戦後増え続けてきた博物館が、調査上、初めて減少したと聞きます。博物館法の内容では、美術館、歴史博物館、動物園なども博物館に含まれ、また、種類では、一定の要件を満たした登録博物館、要件の緩い博物館相当施設、同法の縛りを受けない博物館類似施設があると聞きます。最初に、本市内には博物館法やこれらに含まれないさまざまな博物館があると聞きます。認知している範囲で状況をお聞かせください。日本博物館協会が平成20年に活動している館を対象に行ったアンケートでは、作品や資料の購入費がゼロの館は57パーセントに、平成17年の調査から予算が減った館は50パーセント、平成18年から20年に学芸員系職員を新規採用していない館が72パーセントあると聞きます。昨年の小樽市総合博物館や美術館、文学館の作品や資料の内容、点数、購入費と学芸員系職員の採用状況をお聞かせください。また、小樽市総合博物館は、平成19年7月に開館してから3年経過しますが、予算や利用状況の推移をお聞かせください。博物館は、平成10年ごろまでは、国の手厚い補助政策などもあり、全国的に増え続けてきましたが、ここ10年は、一転して予算削減や人手不足、施設の老朽化などで運営が厳しいと聞きます。日本博物館協会のこの調査の内容から、全国には作品、資料の購入費がゼロ円の施設、入館者が極めて少ない施設など、運営に疑問のある施設が数多くあることが明らかになっています。公立の文化施設は、本来、利益を出すための施設とは考えられず、博物館法も、原則として公立博物館は入館料などの対価を徴収してはならないとしてきた背景があると聞きます。ぜひ、小樽市総合博物館がこのような状況に陥らないように、社会の変化に目を向けた展示をこれからもお願いいたします。この項の最後の質問です。現小樽市総合博物館がリニューアルし、機関車庫三号の改修やクラシックカーの展示会など、今日、多くの入館者が訪れている背景はさまざまあると思いますが、以下の点についてお聞かせください。1、理念や地域の住民の支持などについて。2、社会的機能、学芸員の育成強化について。3、博物館の水準を保つ制度について。4、利用者を楽しませる意識や努力について。今後、本市においても、小中学校学校規模・学校配置適正化基本計画などで利用されない校舎の利用も視野に入れ、総合博物館の収蔵や展示において熱心で優秀な学芸員諸氏の活躍に期待しています。次に、外国語指導助手に関連してお聞きいたします。昨年12月の一般質問で、小中一貫英語教育事業についてお聞きいたしました。英語教育については、大阪府の橋下徹知事は、私は、10年間、英語を勉強したが話せないと、台湾の高校を訪問した際に日本の英語教育について苦言を呈しました。私も、道内小学校低学年からの英語教育の取組が未熟なのが気にかかります。今年、千葉県柏市などで、外国語指導助手の採用に当たり、その採用形態が労働者派遣法で禁じられている偽装請負とみなされ、教育委員会が厚生労働省から指導を受けたという事案が発生しました。多くの教育委員会では、外国語指導助手を直接雇用せず、学校への派遣を目的として外国人を雇用している業者に業務委託している事案が判明しました。そうした業務委託契約で正規教職員と指導助手の2人が協力して授業に取り組むと、労働者派遣法違反の偽装請負とみなされるというものです。平成22年度の文部科学省の調査では、外国語指導助手を活用している教育委員会は1,746となっており、そのうち業務委託は618となっています。この618の内訳は、都道府県で13、指定都市で11、市町村で594となっています。そこで、お聞きいたします。他市ではどのような状態なのか、例をお聞かせください。文部科学省は昨年8月に、各都道府県・指定市教育委員会に、外国語指導助手が教員を補助する一般的なティーム・ティーチングは請負できない旨を通知し、問題があれば契約を見直すように求めています。しかし一方で、学校教育関連法令上では業務委託を禁止する規定はないとも聞いており、厚生労働省サイドが指摘する違法状態が直ちに解消されるのか、疑問のあるところであります。こうした外国語指導助手の採用や運用について、各地でトラブルが続いているとも聞いております。本市を含めた後志管内の市町村教育委員会の外国語指導助手の配置状況についてお聞かせください。以上、再質問を留保し、一般質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

山田議員の御質問にお答えいたします。おたる水族館について、何点か御質問がありました。初めに、水族館施設の建替えの年数でありますけれども、本州の代表的な水族館を例に挙げますと、江ノ島水族館が築50年で、鳥羽水族館が築35年で建て替えていると聞いておりますが、このように水族館施設の建替えにつきましては個々の施設の立地状況や老朽化の度合いなどにより異なってくるものと考えております。次に、重油流出事故に対する水族館の今後の対応でありますけれども、このたびの事故は、ボイラーへの重油を供給するタンクのセンサーが可動せず、発生したものと聞いております。水族館では、これまでも、必要に応じ、施設の点検や補修を行ってきたところでありますが、このたびの事故の原因となったセンサーを新しいものに取りかえるなど、同様の事故が起きないように対応することにしております。次に、新築に向けた検討委員会でありますが、おたる水族館では、平成17年に水族館職員による新館基本構想検討委員会を立ち上げて、主に新館建設や展示内容についての検討が行われてまいりました。その中で、本館については現在地での新築を前提とすることや、展示の基本コンセプトを自然の再現とすることが話し合われ、現在も検討が継続されております。次に、入館者数に対する評価でありますけれども、厳しい経済状況や少子高齢化、レジャーの多様化など、社会情勢が変化し、全国の水族館では総じて入館者数の確保が難しい状況にあります。このような中、おたる水族館では、展示方法の工夫や特別展、企画展の実施、冬季営業などを行いながらさまざまな経営努力を重ねており、その結果として何とか30万人台を維持しているものと受け止めております。次に、展示方法でありますけれども、コツメカワウソをアクリルの立体水槽やトンネルを用いて展示し、その生態や体の特徴について観察できるよう工夫したほか、大型淡水魚のイトウと捕食関係にある小型の魚を同じ水槽に入れ、その魚の隠れる場所を設けるなど、自然に類似した環境の中で鑑賞できるよう工夫しております。さらには、命のとうとさを学んでもらうために、生き物の死をテーマにした展示を行うなど、来館者の興味を引くような企画展なども開催しております。最後に、水族館に係る館長のマネジメント力ということでありますけれども、おたる水族館では、館長の指導の下、展示の工夫はもとより、年間1万7,000人もの子供たちをバックヤードツアーに受け入れるなど、教育的効果の高いソフト事業を実施しております。また、鹿児島市の水族館と連携し、互いの地域周辺に生息する魚を展示する特別展を開催するなど、国内各地の水族館とさまざまな交流を行っております。このようなことを踏まえ、今後とも、館長をはじめ、職員全員が時代のニーズに即応できる感性や柔軟性を持ち、市民や観光客に喜ばれる水族館づくりに向けてその手腕を発揮していただきたいものと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

山田議員の御質問にお答えいたします。初めに、市内の博物館の状況についてでありますが、北海道教育委員会の平成22年度社会教育施設整備状況調査によりますと、登録博物館に該当するのは、総合博物館、文学館、美術館のほか、北一ヴェネツィア美術館の4館であります。このほかに、博物館相当施設については、おたる水族館の1館、また、博物館類似施設は、森ヒロコ・スタシス美術館、手宮緑化植物園の2館となっております。次に、総合博物館などの資料等の購入費等についてでありますが、平成21年度予算では、総合博物館においては資料収集等研究事業費として97万円、文学館では調査研究費、資料整備事業費合わせて19万1,000円、美術館では同じく調査研究費と資料整備事業費合わせて35万円を計上いたしました。また、文学館では、書籍30点を9万円で購入しておりますが、そのほか2館については収蔵品の購入費として支出はありません。次に、平成18年度から20年度の学芸員の採用状況についてでありますが、総合博物館では、平成19年の開館時に交通担当の学芸員を1名採用しております。美術館、文学館につきましては、この間における新規採用者はおりませんでした。次に、総合博物館の予算や利用状況の推移についてでありますが、平成19年度の予算額は7,973万2,000円、入館者数は11万5,613人、平成20年度は5,584万6,000円、11万7,241人、平成21年度は4,777万円、14万1,382人となっております。この間、科学の祭典や特別展、企画展など年間50件を超える事業を実施し、多くの市民に御利用いただいております。次に、総合博物館を訪れる背景についてでありますが、まず、総合博物館の理念として五つの基本的な方針を掲げております。一つは教育の場としての博物館、二つは調査・研究の場としての博物館、三つは社会教育施設の核としての博物館、四つは観光的活用のできる博物館、そして、五つは周辺施設との連携であります。これらの理念の下に、総合博物館が地域の住民をはじめとする多くのボランティアの活動によって支えられているところであります。また、社会的機能や学芸員の育成強化に向けて、歴史、自然科学の各分野の講座を実施するとともに、その適切な運営のため、それぞれの学芸員について担当分野での調査研究に努めるよう指導しているところであります。さらに、博物館の水準を保つために、さまざまな学会や大学などでの研究成果など、常に新しい情報や知識が入手できるように努力しております。また、昨年10月7日に、地方分権改革推進委員会から第3次勧告が出されましたが、博物館の登録要件について、博物館法改正の考え方が示されておりますことから、今後もこうした動きに注目してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、これらの観点に立ち、調査研究や研修で得た成果を利用者に示し、よりわかりやすく楽しんでいただけるような場を提供することが生涯学習社会の博物館の使命と考えているところであります。次に、外国語指導助手の偽装請負についてでありますが、文部科学省の通知によりますと、請負契約では、担当する教員が外国語指導助手に対して指導内容や授業の進め方に係る具体的な指示や改善要求ができないとされております。請負契約による業務委託を行っていたある教育委員会では、担当教員が外国語指導助手に対して、授業中、指示等を行った事例があったため、4月に労働局から偽装請負の是正指導を受け、外国人講師の授業が7月初旬までストップすることもありまして、授業を再開するに当たっても100を超える一問一答集を作成したと聞いております。最後になりますが、小樽市を含めた後志管内の外国語指導助手の配置状況についてでありますが、小樽市については、外国語指導助手は、現在、財団法人自治体国際化協会が行っているJETプログラムからの紹介により、2名、小樽市嘱託員として直接任用していることから、偽装請負に当たることはございません。また、後志管内の状況ですが、後志教育局に問い合わせたところ、外国語指導助手を配置している市町村教育委員会は小樽市を含めて11となっており、そのうち、JETプログラムによるものは7、JETプログラム以外で直接雇用が1、そして業務委託が3となっております。(「議長、12番」と呼ぶ者あり)

質問 12番 山田雅敏

詳しくは、各委員会にて質問をさせていただきたいと思います。以上で、質問を終わります。

出典:小樽市議会 平成22年第3回定例会 2010年9月15日 議事録 PDF(117ページ) 間違いを知らせる