小樽市議会 平成22年第3回定例会 2010年9月15日
(1)地籍調査について/(2)社会資本の長寿命化対策について/(3)住宅エコリフォーム助成制度について
2010年9月15日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「地籍調査について」「社会資本の長寿命化対策について」「住宅エコリフォーム助成制度について」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 高橋克幸 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 高橋克幸
私で最後の一般質問となりましたが、最後までよろしくお願いいたします。初めに、地籍調査についてであります。この地籍調査については、第2回定例会の中で、地籍調査の実施方についての陳情が提出され、全会一致で採択されているところであります。さて、この地籍調査とは、一筆ごとの土地について、その所有者、地番及び地目の調査並びに境界及び地積に関する測量を行い、その結果を地図及び簿冊に作成することであります。いわゆる土地の戸籍と言われております。地籍調査により作成された地籍簿と地籍図は、その写しが登記所に送付され、登記所において地籍簿を基に登記簿が書き改められ、この地籍図が不動産登記法第14条の地図として備えられます。最近の動きとして、全国の都市部、DID地区における地籍調査の推進を図る目的として、平成16年度以降、都市再生街区基本調査を実施し、本市においても街区基準点が整備され、平成19年にはこの取扱いや使用承認申請については各自治体に移管されているところであります。さて、国土調査法に基づく地籍調査は、昭和26年に開始され、平成19年度の全国の実施状況では、地籍調査全域完了の市町村は409で23パーセント、調査実施中、休止も含めてですが、市町村数は1,084で59パーセント、地籍調査未着手の市町村は323で18パーセントであります。また、全道の実施状況では、地籍調査全域完了の市町村は42で24パーセント、調査実施中、休止も含めてですが、市町村数は120で66パーセント、地籍調査未着手の市町村は18で10パーセントであります。この未着手の市は、小樽市、砂川市、富良野市、苫小牧市、帯広市の5市となっております。また、地籍調査の効果として、土地境界のトラブルの未然防止や、公共物管理の適正化、災害復旧の迅速化、課税の適正化、公平化など多くの効果があるようであります。まず、この地籍調査の状況についての感想と必要性、重要性についてどのように認識されているのか、市長の見解を伺います。次に、地籍調査の準備について、何点か伺います。事業経費でありますが、全体事業費としてどのぐらいになるのか、また、事業費の負担割合についてお示しください。さらに、事業実施計画の策定について、どの程度の期間が必要なのか、条例や規則等の策定も含め、お示しください。地籍調査による活用では、土地に関する多くの所管にまたがるため、各部署の必要なデータと横断的な協議をする体制が必要であり、中心となる部署の決定も必要であります。他都市の例を見ますと、実施体制については、課や室を設置しているところや、体制は変えず、関係部署でチームを組んで実施しているところもあるようであります。これらの体制整備についてどのように考えられているのか、見解を伺います。いずれにしても、冒頭述べたように、地籍調査の陳情が全会一致で採択されておりますので、早期実施に向け要望いたしますが、いかがでしょうか、見解を伺います。次に、地籍調査による大きな効果の一つであるGISについてであります。本市では、建設部や水道局にそれぞれのGISがありますが、どのように活用されているのか、主な内容についてお答えください。また、市庁舎内にあるデジタルデータの主なものと活用及び管理方法についてお示しください。さて、本市の状況は、全体活用としては未整備の状況であり、全体の情報の共有化と共有空間データの広域的活用を目指した統合型GISの構築が必要と考えます。この点についてどのように認識されているのか、また、課題や問題点についてどのように考えているのか、見解を伺います。先ほど述べたように、地籍調査の横断的な協議体制を考えるとき、将来の課題として、統合型GISに向けての課題を同時進行で検討すべきと思いますが、見解を伺います。次に、社会資本の長寿命化対策についてであります。日本の社会資本、いわゆるインフラ整備の多くは、昭和時代の高度成長期に整備され、この社会資本全体の高齢化が急速に進行している状況であります。また、安心・安全の確保のため、既存施設を適切に維持管理し、その機能を保持することが喫緊の課題と言われております。そこで、社会資本の項目の中から、道路橋、下水道、港湾、公園について、それぞれ何点か伺います。1点目、道路橋について伺います。国内ではまだ大規模な事故はありませんが、アメリカでは建設後40年の橋が突然崩壊し、大事故になりました。ただ、国内でも事故につながるようなトラスの破断事故が報告されており、安全対策の必要性が急務であります。さて、小樽市が管理している橋梁は135か所であります。その内訳は、構造別にRCが68か所、PCが37か所、鉄製が22か所、木造が8か所であります。また、完成年から見てみますと、古いものでは大正時代のものが1か所、昭和30年以前のものが14か所あり、約1割であります。国土交通省では、定期点検の対象として15メートル以上の橋梁を対象にしているようでありますが、本市の点検状況はどのように実施されたのか、その方法と点検結果についてお示しください。また、最近の突発性豪雨による影響はなかったのか、さらに、本市の橋梁についての課題と問題点についてもあわせてお答えください。国土交通省では、基本的な考え方として、大規模な修繕や更新が必要となる前に、軽微な段階で対策を講じ、施設の延命化やライフサイクルコストの縮減を図るようにすべきであるとしています。そこで、同省では、この考え方を推進するため、橋梁の長寿命化修繕計画を策定する地方公共団体に対し、策定費用の支援を行っております。本市でも、この計画の策定を検討されているようですが、今後のスケジュールと策定方法、主な内容についてお示しください。2点目、下水道についてであります。本市の下水道は、昭和30年に認可を受け、昭和31年から下水道事業に着手しており、古いものでは50年以上が経過をしている状況であります。平成21年3月現在の主な下水道施設としては、終末処理場3か所、ポンプ場13か所、マンホールポンプ場が77か所であり、管路施設では汚水管625キロメートル、雨水管が47キロメートルであります。汚水管については、普及率98.5パーセントの高い水準の中にあって問題はないと考えますが、雨水管については、最近のゲリラ豪雨を考えますと検討課題も多いと思われます。雨水管の現状と今後の考え方についてお示しください。さて、下水道の標準耐用年数は、一般的な下水環境で適切に管理が行われている場合、管渠及びポンプ場、処理場の土木・建築構造物で50年、機械・電気設備で15年から30年とされております。本市の管路については、これからが本格的に更新時期を迎える状況にあります。この管路の中で、50年以上経過し、早急に調査や更新の検討を要するものはどのような箇所と考えられているのか、お示しください。また、硫化水素に起因する問題で管路の調査や対策について進められているようですが、現状と今後の考え方についてお答えください。このように、下水道運営の課題の一つとして、ストックの蓄積と老朽化があり、これらの適正な管理と経営基盤の強化が安定した下水道サービスの継続のために求められています。これらを踏まえて、国土交通省では、下水道長寿命化支援制度をスタートさせ、長寿命化計画の推進を図っているところであります。この長寿命化計画についてどのように検討されているのか、今後のスケジュールと策定方法、主な内容についてお示しください。3点目、港湾についてであります。小樽港は、古くから北海道開拓における海運交通の要衝として発展し、明治32年に外国貿易港として開港し、その後、昭和26年には重要港湾に指定されたところであります。このように歴史ある港のため、岸壁などの港湾施設の老朽化が進み、その対策が課題となっているところであります。その中でも、第2号埠頭及び第3号埠頭については、岸壁の完成年度が昭和20年代のものが多く、最も古いものは昭和22年であります。他都市では岸壁の老朽化による損傷やエプロンの陥没が報告されており、老朽化対策とともに更新計画の策定が急務なものも多く見受けられるようであります。まず、小樽港の現状についてどのように認識をされているのか、今後の方向性も含め、市長の見解を伺います。さて、港湾施設についても、国土交通省では長寿命化計画の策定の推進を進めているところでありますが、この点についてどのように考えられているのか、今後のスケジュールと策定方法、主な内容についてお示しください。また、小樽港将来ビジョンの中にある中長期的な対応の項で、これからの物流の変化や利用者ニーズに柔軟な対応をしながら、耐震性も配慮した港湾施設の再整備を計画的に進め、効果的な港の再開発を図っていきますとありますが、今後の10年、20年後の小樽港をどのように考えていくのか、港湾計画の見直しをこの長寿命化計画と整合性を図りながら総合的に検討しなければならないと考えます。この点について、できるだけ具体的な方向性についての見解を伺います。4点目、公園についてであります。平成21年度の統計書によりますと、本市の都市公園は総数92か所、総面積は129.52ヘクタールであります。その内訳として、総合公園は3か所、74.3ヘクタール、地区公園は6か所、23.8ヘクタール、近隣公園は11か所、17.5ヘクタール、街区公園は70か所、12.92ヘクタール、緑地2か所、1ヘクタールとなっており、市街地には大きな公園は少ない状況であります。都市公園の市民1人当たりの面積は、平成21年度の数値で9.69平方メートルとなっており、全道平均より低い水準となっている状況であります。公園、緑地の整備が大きな課題であります。この課題の対策についてどのように考えられているのか、今後の方向性も含め、お示しください。さて、維持・管理についてですが、地方公共団体の設置する都市公園の公園施設は、都市公園法の規定に沿って地方公共団体が適正に維持・管理を行うとなっております。ただ、他都市でも同様に、厳しい財政状況の下で都市公園の整備費や維持管理費の予算は大変厳しい状況にあります。しかし、今後、これらの公園施設の基本的な機能を維持するためにも、長期的な視点を持って、安全性の確保及びライフサイクルコスト縮減の観点から、長寿命化対策として計画的な取組を推進する必要があります。そのため、国土交通省では、都市公園安全・安心対策緊急総合支援事業を行う上で、条件の一つである公園施設長寿命化計画の取組を推進しており、計画策定助成制度を創設している状況であります。本市としては、この計画についてはどのように考えられているのか、今後のスケジュールと策定方法、その内容についてお示しください。また、基本情報である公園台帳や維持・管理の経歴などのいわゆる公園カルテの策定、利用状況や市民ニーズの調査や検討などの現状と基本情報の今後の考え方も含め、お答えください。次に、住宅エコリフォーム助成制度についてであります。近年、地球温暖化の問題や限られたエネルギー資源の問題で、地球に優しいというテーマの下、さまざまな計画や具体的な内容が実施されてきている状況にあります。地球温暖化対策については、地球温暖化対策の推進に関する法律で、国、地方公共団体、事業者及び国民の責務を明らかにし、この対策の推進を図っております。また、平成20年には、エネルギーの使用の合理化に関する法律、いわゆる省エネ法の改正が行われ、比較的規模の大きな建築物などのエネルギー使用実績の報告と、エネルギー使用合理化のための中長期計画を作成し、国への提出が義務づけられております。このように、国は、環境負荷軽減への方向性に向け、法の改正や具体的な取組を推進している状況であります。これらについてどのように認識をされているのか、市長の見解を伺います。さて、こういう状況の中、住宅業界では、昨年からスタートした住宅版エコポイントの影響もあり、エコ住宅、省エネ住宅が主流になり、消費者のエコ志向もますます強くなっているようであります。また、新築だけでなく、リフォームにおいてもその流れが顕著であると言われております。エコ住宅として特徴的なものを確認してみますと、高気密・高断熱仕様の改修で窓、サッシ、断熱ガラス、高性能断熱材があり、その他、高反射塗料、ホルムアルデヒド対策の内装などであります。また、最近、増加傾向のエコ住宅の主な設備としてはLED照明や節水型トイレ、ペレットストーブなどがあり、設備機器システムとしてはCO2 冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)、ガスエンジン給湯暖房機(エコウィル)、潜熱回収型ガス給湯暖房機(エコジョーズ)、潜熱回収型石油暖房機(エコフィール)、家庭用燃料電池発電システム(エネファーム)、そして普及が進んでいる太陽光発電や太陽熱温水器などのソーラーシステムなどであります。平成21年には、長期優良住宅の普及の促進に関する法律が施行され、この中にも、環境負荷の低減、省エネルギー性の性能が求められており、エコ住宅に関する機器システムが重要な項目の一つになっています。また、認定された長期優良住宅に対する税の特例措置もあり、国としても普及の促進に力点を置いている状況であります。このような動向について、どのように認識をされているのか、市長の見解を伺います。さて、地方自治体のエコ住宅関連の助成制度でありますが、全国の市では、札幌市、東松山市、三鷹市、新潟市、三島市、広島市、福岡市、久留米市などの自治体が住宅エコリフォーム助成制度を設置している状況であります。札幌市では、本年4月、住宅エコリフォーム条例が施行し、予算も計上されており、助成制度がスタートしております。これについては、平成21年、議会の中で超党派による政策研究会エコリフォームプロジェクトを立ち上げ、視察も含め、勉強会を通して条例の提出を実施したようであります。また、住宅の省エネ化とリフォームの推進に関する市民へのアンケート調査も実施、公表されており、参考になるところであります。このアンケート調査の結果では、環境に優しい住宅の省エネ化に対し、88パーセントの方が関心があると回答されており、また、市に望む支援策として、68パーセントの方が工事費用の一部補助と回答があり、さらに47パーセントの方が安心できる施工業者等の情報提供や新技術の情報提供との回答がありました。これらについては、本市で行っても同様の傾向の回答になるものと推察しており、市民のエコ住宅への認識は高いと考えます。次に、経済対策の観点から見たこの助成制度についてであります。住宅業界の状況ですが、長引く不況による先行きの不安や少子化の進行による高齢化の影響などにより、新築市場を取り巻く環境は毎年のように減少しており、建築全体の傾向としても同様の状況であります。本市の確認申請受付の状況で直近5年の推移では、平成17年度が735件に対し、平成21年度では384件と大幅な減少であり、公共事業の大幅な削減も大きな影響があり、本市の建設業界を取り巻く環境は大変厳しいものがあります。こうした状況の中、住宅版エコポイント制度の導入により、全国的には、大手ハウスメーカーをはじめ、ガス及び電力会社では住宅リフォーム市場への参入に力を入れており、市場の開拓やエコ機器等の商品開発や新技術の拡充に大きな動きが見られ、住宅リフォーム市場は着実に拡大の方向に向かっていると言われております。さて、他都市での住宅エコリフォーム助成制度での経済波及効果を見てみますと、助成額に対する対象工事費では、地域でばらつきはありますけれども、おおよそ17倍から30倍と大きな効果があり、また、地元の会社に限定しているため、地域経済の振興も同時に図られているようであります。このように、地域経済、地元企業にとって大きな効果が考えられ、また、環境に優しいという政策テーマを目指す上で、この住宅エコリフォーム助成制度について研究、検討すべきと考えております。できるだけ早くこの助成制度の設置について強く要望いたしますが、市長の見解を伺います。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
高橋議員の御質問にお答えいたします。まず、地籍調査についての御質問でありますが、初めに、地籍調査の状況についての認識でありますが、地籍調査は、昭和26年に開始され、既に調査が完了している市町村もありますが、本市も含め、未着手の市町村もあり、進捗率のばらつきも大きくなっている状況にあることは承知しております。現在、地番や地目、面積などの地籍については登記所の登記簿と地図によって確認できますが、地図については、大正時代の土地連絡査定図など古い図面に基づいており、現況との不一致が生じていることもあります。地籍調査は、このような不一致を解消するため、測量等を行い、土地の一筆ごとの所有者、地番、地目、面積などを確定するものであります。これにより、土地の境界をめぐるトラブルの未然防止や登記手続の簡素化、土地取引の円滑化、さらには、災害復旧の迅速化や課税の適正化、公平化にもつながることから、その必要性や有効性については十分理解しているところであります。次に、調査の全体事業費やその事業費の負担割合でありますけれども、北海道や小樽測量設計協会の試算では、概算で50億円程度としており、その負担割合は、国が2分の1、北海道が4分の1、市町村が4分の1で、市町村負担に対しましては8割が特別交付税で補てんされることになっております。次に、事業実施計画の策定に係る期間でありますが、同計画は、関係機関と協議を行いながら、調査区域、調査面積、調査期間、作業計画などを定めることになっており、一般的には2年から3年程度を要するものと考えております。なお、条例、規則等の策定については任意とのことであります。次に、実施体制の整備でありますが、当面、建設部が現在地籍調査を実施している他都市の体制について調査を実施しております。次に、地籍調査の早期実施ということでありますが、この調査は長期にわたって財政的、人為的負担が必要になることが見込まれていることから、これらの課題や問題点の整理をしていきたいと考えております。次に、建設部や水道局のGISの活用についてでありますが、建設部のGISは、現況図に地番図、公有財産や道路台帳図などの情報を重ね、道路、河川の維持・管理や公有地の境界確認などに活用しております。また、水道局では、独自で建設部のGISに上下水道施設の情報をさらに重ね、上下水道管の維持管理や施設更新業務などに活用しております。次に、現在、本市が利活用しているデジタルデータについてですが、まず、ホストコンピュータにより管理しているものとして、市政全般に利用している住民基本台帳のデータのほか、市税や各種保険料の賦課徴収に利用しているデータがあります。また、サーバーシステムで管理するものとして、図書館の蔵書データや生活保護のデータなどデジタルデータがあります。次に、統合型GIS構築についての認識でありますが、市の各部局で持つ情報を横断的にシステム化することにより、地域、施設等の状況を地図上で視覚的に把握でき、また、住民サービスの向上を図ることも可能となりますが、一方で、検討を行う中では、データ更新に多額の費用を要することや専門的な人材の育成や確保など多くの課題があるものと考えております。今後、デジタル社会の進展を考えたとき、近い将来には整備が必要になってくるものと認識しております。次に、統合型GIS構築の検討でありますが、将来的に地籍調査を実施する段階となったときには、あわせて、統合型GISの導入も検討すべきものと考えております。次に、社会資本の長寿命化対策についての御質問でありますが、まず、橋梁の点検でありますが、市が管理する135橋について、平成20年度からコンクリートの腐食やひび割れ等の劣化状況について職員や委託業者により調査を行っております。平成21年度までに59の橋の調査を終了し、今年度は34橋の調査を予定しており、平成23年度には135橋すべての調査を終了する予定であります。次に、突発性豪雨による影響でありますが、市が管理する橋梁については、特に豪雨の影響はありませんでした。また、橋梁の課題でありますが、架設年次の古い橋梁や木橋もあり、老朽化が進んでいることから、計画的な維持、補修が課題であると考えております。次に、橋梁の長寿命化修繕計画の策定スケジュールと方法でありますが、平成23年度末までに橋梁の点検を終えることから、平成24年度中に委託により長寿命化修繕計画の策定を予定しております。また、計画の内容についてでありますが、橋梁の損傷状況の把握や橋梁ごとの修繕内容とその時期などを記載することとなっております。次に、雨水管の現状でありますが、下水道事業における雨水管整備は、昭和51年度から浸水対策として事業に着手しており、平成21年度末で予定処理区域面積に対する整備面積の割合である整備率は19パーセントとなっております。また、今後の考え方でありますが、このたびのゲリラ豪雨に対応できる施設を全市的に整備することは困難でありますが、当面、対策を講じる必要があると考えられる区域についてはどのような整備が必要か、検討していきたいと考えております。次に、下水道についてでありますけれども、管路の更新に必要な調査箇所は、手宮、色内地区などの創設期に整備された幹線や線路下、国道横断部及び緊急輸送路等に埋設されている管路を考えております。また、硫化水素対策の現状と今後の考え方でありますが、平成18年度の調査で、硫化水素による腐食が確認された中央地区の管路を、平成19年度、20年度の2か年で耐腐食性にすぐれた材料で内面被覆する工事を実施しております。今後も、硫化水素が発生しやすい箇所を選定するとともに、必要に応じてカメラ調査や硫化水素濃度測定などの詳細な調査を実施してまいりたいと考えております。次に、下水道の長寿命化計画でありますが、今後のスケジュールなどにつきましては、平成22年度から業務委託により管路の健全度に関する目視調査や、テレビカメラ調査等を行い、この調査結果に基づき、平成24年度中に管路ごとの施工方法、実施時期などを記載した計画を直営で策定してまいりたいと考えております。次に、港湾でありますが、まず、小樽港の老朽化の現状についての認識と今後の対策の方向性でありますが、これまで、厩町岸壁や手宮・北浜岸壁の更新をはじめ、堺町岸壁から第1号埠頭にかけての中央地区再開発第1期事業による港町埠頭の整備など、順次、老朽施設の更新を進めてきたところであり、現在も老朽化の著しい北防波堤の改良を進めております。しかしながら、第2号埠頭や第3号埠頭を含む中央地区には経年劣化の著しい岸壁やエプロンが随所に見られ、また、南防波堤や島堤などの老朽化も進行しておりますので、それらの老朽度や重要度、将来的な利用方向などを総合的に見ながら引き続き計画的な更新、改良に努める必要があるものと考えております。次に、港湾施設の長寿命化計画でありますが、港湾においては、港湾施設の維持管理計画をもって長寿命化を図ることとしており、計画の策定は施設の設置者が行うことになっております。したがいまして、国直轄事業で整備した国有港湾施設については北海道開発局が計画を策定し、補助事業や起債事業などで整備した市有施設については市が計画を策定することになります。今後のスケジュールと策定方法につきましては、国有港湾施設については平成24年度までに策定する予定と聞いており、市としても、橋梁や岸壁など重要度の高い施設については同年度までに策定に努め、その他の施設についてもできるだけ早期に策定してまいりたいと考えております。また、策定方法につきましては、国では、業務委託により実施する予定としておりますが、市としては、補助制度が活用できる橋梁については業務委託で、その他の施設については直営での実施を考えております。なお、計画の主な内容といたしましては、国土交通省の告示に基づき、施設の供用期間や維持・管理についての基本的な考え方をはじめ、点検、診断や維持工事の方法等について定めることになります。次に、小樽港の将来像でありますけれども、基本的には、日本海側唯一の長距離フェリー航路や中国定期コンテナ航路の利用促進をはじめ、穀物取扱基地としての地位を保持することなどにより活発な物流活動が行われる一方、国内外のクルーズ客船の寄港促進に向けた環境整備など、まちづくりと連携した交流機能の充実も図ることにより、港まちらしい魅力的な港湾空間を創造してまいりたいと考えております。また、港湾計画と長寿命化に関する計画との整合性についてでありますが、長寿命化計画の策定に当たっては、港湾計画の見直しに伴う今後の施設整備計画を考慮し、今後、更新を進めていく施設と延命化を図っていく施設を区分して供用期間の設定をしていくなど、効率的な投資となる計画づくりに努めてまいりたいと考えております。次に、公園、緑地の整備でありますが、現在、少子高齢化の進行などによる社会情勢の変化や多様化する市民ニーズに対応するため、子供から高齢者まで、だれもが快適に利用できるように既存公園の再整備が求められております。このようなことから、当面、公園の新たな造成計画はありませんが、平成19年度、20年度に小樽公園の再整備を一部行ったところであり、今後も小樽公園を含めた既存公園の再整備を進めてまいりたいと考えております。次に、公園施設長寿命化計画のスケジュールと策定方法でありますが、現在、平成23年度、24年度の2か年で計画の策定を予定しております。策定内容ですが、平成23年度に現地調査と施設の危険度判定を行い、平成24年度には修繕計画と施設保全計画を策定することにしており、これらの策定については業務を委託して行いたいと考えております。また、公園カルテ、利用状況や市民要望の調査などにつきましては、平成23年度に行いたいと考えております。次に、住宅エコリフォーム助成制度についての御質問でありますが、初めに、環境負荷の軽減に向けた国の取組でありますが、省エネ法の改正により、一定規模以上の企業にはエネルギー使用量の報告や削減計画の義務づけのほか、風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーの促進のための助成を行い、また、一般家庭にも家電エコポイント、エコカー補助金など省エネ型製品の買換えを促す制度を実施しており、地球温暖化防止や資源・エネルギーの確保の面からも大きな成果を上げていくものと考えられます。次に、エコ住宅や省エネ機器の普及についての認識でありますが、国としてエコ住宅や省エネ機器の普及の促進に力を入れていることはもちろんのこと、各企業においてもさまざまな省エネ機器の開発に力を入れていることは承知しており、これらのエコ住宅や省エネ機器などの普及促進が、地球温暖化防止など環境負荷の軽減にとって有効であると認識しております。また、昨年からスタートした住宅エコポイントの小樽市内での申請件数を見ますと、これまでに約130件の申請があったと聞いており、消費者のエコ住宅などに対する関心も非常に高くなってきているものと感じております。最後に、エコ住宅リフォーム助成制度の設置要望でありますが、民間の住宅改造への支援策としては、これまでバリアフリー改造等の融資制度を設置しておりましたが、本年4月からは工事対象をリフォーム全般工事にまで範囲を拡大するなどして実施しているところであります。御提言のありました環境負荷軽減のための住宅リフォームなどに対する助成制度については、他都市の取組状況を調査し、研究してまいりたいと考えております。(「議長、9番」と呼ぶ者あり)
再質問 9番 高橋克幸
2点について再質問いたします。地籍調査についてと住宅エコリフォーム助成制度についてです。両方とも、本当に大変物足りない答弁だったと残念に思っております。再質問で頑張らなければならないと思っているわけですが、地籍調査について、必要性だとか重要性については市長も十分認識をされているというふうに受け止めております。なおかつ、冒頭でも申しましたように、陳情が全会一致で採択されたという重みもあるわけでございまして、もう少し踏み込んだ御答弁が欲しかったと思っております。市長の御答弁のその裏側には、恐らくこういうふうに書きたかったのだろうというふうに勝手に解釈するわけですが、調査だとか情報収集だとか、それから、具体的なハードルの協議という準備に向けたスタートをしたいというふうに、私はいいほうに受け止めたわけですが、これについて、もう一度、御答弁をいただきたいと思います。もう一点、住宅エコリフォーム助成制度についてですが、これは、全国各地でも効果が出ておりまして、なおかつ、政策的主導、要するに環境に優しい、そういう政策を進める上でも十分効果があるというふうに思っております。先ほど市長の御答弁にあるような内容でございます。そういう意味で認識は一致しているわけで、では、具体的にどういうふうに進めていくかという内容になるわけですけれども、研究ではなくて、これも歩みを進める具体的な対応策をぜひとも検討していただきたいし、期間は少ないですけれども、スピード感を持ってやっていただきたいと思っております。今、テレビコマーシャルでも、市長も何回も見られていると思いますけれども、エコキュートだとかエコジョーズのコマーシャルは毎日のように流れております。相当数、いろいろな反響があって問い合わせもあるそうでございますけれども、それだけ環境に対する認識、それから、エコ住宅に対する市民の皆さんの意識は高いと思っております。住宅リフォームの市場についても、調べましたら、全国的には約8兆円の規模だというふうに言われております。一戸建てで約6兆円、そしてマンション等の集合住宅で約2兆円という大変右肩上がりのそういう市場でありますので、十分、私は効果があると思ってこの質問をいたしました。そういう面で、住宅エコリフォーム助成制度の準備に向けて具体的に進めていただきたいと思いますが、この2点について、再度お願いしたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
2件とも必要な事業だと思いますけれども、どちらにしても相当な金もかかります。一つは、地籍調査のほうも、確かに、国なり道のほうからも助成がありますけれども、人員の配置だとかその他の経費もかかりますから、どのぐらいの金がかかるか。先ほど申し上げましたとおり50億円かかると言っていますから、それにプラス人件費とかもあるわけですから、それらを調査して、それで、1年間で終わるわけではなく、何年もかかる事業ですから、将来の見通しとまた議会の意思というものもありますから、当然、それらも含めてこれから検討していきたいと思います。それから、住宅エコリフォーム助成制度のほうも、これも確かに効果のある事業だと思いますけれども、助成制度ですから、実際に金が要るわけです。他都市の状況を見て、どれぐらいの利用があってどれぐらいの予算措置が必要なのかという問題もありますから、直ちにすぐというわけにいきませんので、これも調査をしっかりして、見通しが立てばやっていきたいとは思いますけれども、少し調査期間をいただきたいというふうに思います。(「議長、9番」と呼ぶ者あり)
再質問 9番 高橋克幸
先ほどより前向きな御答弁をいただいたと思っております。地籍調査については、予算的にも実質負担というのは5パーセントなのです。それで、長いスパンで考えますから、それほど大きな市の負担になるとは私は考えておりません。具体的に数字は出していませんけれども、そういう意味で、ぜひ早急に市長の下で進めていただきたいと再度お願いをしたいと思います。もう1点、住宅エコリフォーム助成制度については、最初から大きな金額を考えなくても私はいいと思っています。ですから、先ほど申しましたように、種銭が少なくても、何十倍の効果があるわけですから、そういう意味で、ある程度内容が詰まればテストケースで行って、ある程度状況を見ながら積み重ねていっても私は全然遅くないというふうに思っていますので、再度、これも要望して、質問を終わりたいと思います。