小樽市議会 平成20年第3回定例会 2008年9月18日
(1)財政健全化について/(2)メタボリックシンドロームについて/(3)新型インフルエンザワクチンについて/(4)行き届いた教育環境の整備について/(5)教育委員会制度と在り方/(6)全国学力・学習状況調査について/(7)教員免許更新制について
2008年9月18日、小樽市議会の一般質問で、佐々木勝利議員が「財政健全化について」「メタボリックシンドロームについて」「新型インフルエンザワクチンについて」「行き届いた教育環境の整備について」「教育委員会制度と在り方」「全国学力・学習状況調査について」「教員免許更新制について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲、医療保険部長 佃信雄が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木勝利 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲、医療保険部長 佃信雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 19番 佐々木勝利
質問も最後になりました。よろしくお願いします。ほとんどだれも経験したことのない少子高齢化が急速に進んでいます。私は、こんな言葉をかみしめたいと思います。「子供しかるな、来た道じゃ。年寄り笑うな、行く道じゃ」。かみしめて一般質問に入りたいと思います。初めに、財政健全化についてです。民間調査による全国都市財政健全度ランキングでは、小樽市の財政健全度は、全国806市区中、総合645位、43.13ポイントとなっています。これは2006年度の各都市の普通会計決算、いわゆる決算状況調を基に、脱借金体質、弾力性・自主性、財政力、財政基盤の四つの観点から13指標を採用、それぞれ平均値を50とする偏差値を算出、具体的にはその単純平均を指標化したものです。ちなみに、脱借金体質とは、地方債依存度や元利償還金の度合い、弾力性・自主性は歳出構造の硬直性や国への依存度、財政力とは税収をはじめとする財政力の強さ、財政基盤とは所得や雇用動向からはかる経済的な基盤の確かさを示すものとしています。自治体財政の一つの見方として提示しました。そこで伺いますが、小樽市の財政についてどのように分析し、特徴づけ、市民に対して説明していますか、お聞かせください。次に、参考までに年度別行政視察受入れ調をここ3年間で見せてもらいました。合計団体数408団体、平均団体数136団体、人数で言うと2,986人、平均すると995人が市の行政視察に出向いてくることがわかりました。また、行政視察調査項目を上位5項目で見ますと、1位は観光行政、基本計画、フィルムコミッション、来ぶらり百選。2位、景観行政、歴史的建造物の保全。そして3位、財政再建推進プラン。4位に議会運営、議会広報。5位に新市立病院基本構想、病院経営となっています。そこで伺いますが、このように注目されている小樽市の財政健全化の確実な見通しと市長の決意をお聞かせください。次に、メタボリックシンドロームについてです。2006年の流行語にもなったメタボ、いわゆるメタボリックシンドロームのことです。2006年5月、厚生労働省が発表した2004年国民健康・栄養調査において、予備軍を含めて1,900万人の該当者がいると指摘されました。特に中高年男性では2人に1人が該当するとされました。内臓脂肪とは、内臓の周りに脂肪がたまった状態で、多くは運動不足や偏った食生活が原因であること。腹囲が男性85センチメートル以上、女性が90センチ以上あると危険信号で、糖尿病、脳卒中、心筋こうそくなどの生活習慣病を引き起こす可能性が高いと警告されていました。もっとも、突然発表された1,900万人や85センチメートルというリアルで衝撃的な数字については、その根拠について疑問視する向きもあり、いたずらに不安をあおりすぎているとの批判が強かったのではないか。今もメタボがひとり歩きし、メタボイコール病気、悪いというふうに見られているのではないでしょうか。そこで伺います。初めに、今年4月からの特定健康診査を実施するに当たり、メタボリックシンドロームの概念が導入された背景と、その目的についてお聞かせください。また、今年度から各医療保険者に対して特定健診が義務化され、健診の実施状況により財政的ペナルティが医療保険者に科せられると聞いておりますが、義務化された経過とペナルティの内容についてお聞かせください。この項最後に、メタボリックシンドロームは、どのような基準で診断されるのですか。また、腹囲の基準になぜ男女差があるのかについてもお尋ねします。次に、新型インフルエンザワクチンについてです。昨日、警察庁は、国内外で新型インフルエンザが発生した際の混乱防止や交通規制などについて定めた行動計画を決めました。今後、都道府県に対し具体的な計画の整備を求めるとの報道がありました。2004年以降、アジアを中心として鳥インフルエンザウイルスの人への感染が絶えず続いていて、現在、いつ新型インフルエンザが出現してもおかしくない状況にあり、政府や自治体では行動計画を作成し、種々の対策を立てています。小樽市は、先進的に取り組み、情報発信をしているところです。もし新型インフルエンザウイルスが出現すれば、国内で国民の25パーセントが感染し、64万人近い死亡者が出ると推定されています。政府が新型インフルエンザ対策の柱と位置づけるワクチンには2種類あると言われています。一つは、新型インフルエンザが発生する前に鳥インフルエンザのウイルスを基にあらかじめつくっておくプレパンデミックワクチン、大流行前のワクチンで2,000万人分を備蓄済み。国民への事前接種が検討されているのはこのワクチンで、3週間あけて2度打つことになっているとのことです。そこで伺います。事前接種の対象者とその効果や、持続時間についてどのように把握されていますか、お聞かせください。続けて伺いますが、新型インフルエンザが発生した後に原因ウイルスを基につくるのがパンデミックワクチンで、確実な効果が期待できるが、全国民分を製造するには1年半かかるとのことです。話によると、短期間で製造する技術開発の状況もあると聞いています。その状況についてお聞かせください。次に、今必要な教育環境整備についてです。財政的に教育現場を支援するはずだった7月1日に閣議決定された教育振興基本計画には、教員の増員や教育予算などの数値目標が入りませんでした。この結果を受けて新聞各紙も直ちに問題提起をしました。「今回の基本計画から抜本的に抜けているのは、日本の教育の問題点をどう総括し、そのための処方せんをどのように描いていくかである」。これは7月2日の朝日新聞朝刊の社説であります。「学校をこう変える、こんな人材を育てるといった未来図を示し、めり張りをつけた上で投資額を導き出すべきでなかったか」。7月2日の日本経済新聞朝刊の社説であります。また、中身にも入りますと、「ツケは現場に回るのか。看板倒れの10年の計。これでは現場は浮かばれぬ」など、教育環境の具体的な整備の必要性や教育に対する予算投入の大切さを論じています。子供たちの教育環境をよくしたい、保護者も教員も学校もみんなそう考えています。しかし、現場の実態はどうでしょう。教員が受け持つ児童・生徒数は各国平均より多いということ。9割の教員が、子供たちと一緒の時間をもっと欲しいと感じている。9割の教員が将来の授業の準備の時間が不足していると考えている。自治体の財政力によって教育予算に地域差が生じている。自治体教材費予算は年々ダウン。前にもありましたように、一般財源として積算された額と同額の措置率は下がっている。行き届いた教育の実現のために、もっと教育にかける予算を増やし、国際水準並みの教育予算。国内総生産GDPに占める教育予算の割合を見ますと、日本は3.5パーセント。日本は世界の最下位であります。これを少なくても最低水準をOECD各国の平均5パーセントに引き上げることによって、子供たちの学べる機会を均等に保つ公教育の充実になるのではないか、そのための財政基盤を確保することが今必要だというふうに感じます。今、保護者は何を望んでいるか。そして、教員はどう考えているか。保護者の声、これは日本の教育を考える10人委員会の調べです。「義務教育だけで事足りる教育システムが望ましい。未来の日本の国を作るのはやはり子供の教育、もっと力を入れていいのでは。例えば30人学級を標準にするなど。どうして国は、教育に対してお金をかけようとしないのですか」。教員の声、これは日本教職員組合の調べです。「自治体の財政力がそのまま教育現場を直撃しています。少ない予算の中で、教職員の知恵や汗だけではどうしようもありません。地方は財政が苦しいので、学校の設備が古く、子供たちに十分な措置ができない。楽器は10年から20年前のものを修理しながら使っていて、数も足りない。楽譜やCDなども、自己負担することが多い」などです。そこで伺います。このように、教育現場の実態や生の声をどう受け止めていますか。また、今後どのような改善改革を行えば教育環境はよくなると考えていますか。お聞かせください。次に、教育委員会制度とあり方についてです。教育委員会は、本来、教育行政の地方分権の担い手として、教育の政治的中立性と教育行政の安定性の確保を目的とした行政委員会であると理解しています。教育委員会の役割は、地域住民のニーズにこたえ、生涯学習、学校教育、文化・スポーツなどの推進のための授業を、市長部局と調整する中で推進するものであります。教育委員会の任務は、実際上、学校教育に関することが大きく、教育に係る経費は国庫負担金と地方交付税を含む自主財源で賄われてきたと思います。しかし、これまで教育委員会の施策は、地域や地方の実態に即した独自の企画立案や学校を支援するよりも、国が進めてきた管理・監督を中心とする機能に追随する形で進められてきた嫌いが見られます。国と都道府県教育委員会、市町村教育委員会は、法律的にはそれぞれ別の機関であり、指導・助言という行政行為が働いています。これに対して教育委員会と学校の関係を見ますと、指導・助言よりも指示・命令という要素が強いと感じます。しかし、中教審答申でも、学校の自主性・自律性の確立、教育委員会は学校を支援することが大事だと指摘されていますが、実際の学校運営に対する教育委員会の関与に関しては、特に最近小樽ではこの傾向が強くなっているのではないかと感じます。そこで伺います。教育委員会制度が発足してから55年余りを経過しましたが、制度の運用及び教育委員会のあり方をめぐって制度疲労に陥っているとの批判が強まっているとの指摘に対して、どのように受け止めていますか。特に教育行政を評価される仕組みがきちんとされていないことが問題と考えますが、どうでしょうか。次に、教育委員の選出の段階で、地域住民の意向が直接反映できるよう、公選制の導入が必要と考えているところですが、大事なことは地域住民、現場に、保護者、教員に信頼される教育行政をどのように進めていくかが大事です。お聞かせください。次に、全国学力・学習状況調査について伺います。第2回となる今回の学力調査は、国語、算数、数学とも昨年と同様、「知識」に関する問題Aと「活用」に関する問題Bで構成され、文部科学省は実生活と結びつけて考えさせる問題として、ここが大事なのですが、情報を的確に読み取り、自分の言葉で表現する能力を測定する学習到達度調査、PISAの内容に似た問題を作成したことを強調していますが、PISA型調査は、文部科学省が進める点数・知識偏重の学習指導要領に基づく学力とは違います。PISA調査自体、経済協力開発機構(OECD)が必要とする人材の学力であり、国家、企業が求める固定的な学力の側面にしかすぎないとされています。PISA型調査の模倣は、文部科学省の画一的な教育政策の誤りをみずから認めるものであり、実施の妥当性がなく、調査結果の信ぴょう性はないと指摘されています。設問については、規範意識や公共の精神、全体の奉仕など、内面にかかわる記述が多く、道徳的価値観を強調するし意的なものになっています。特にB問題に関しては、小中学校とも分量が多く、難問であり、子供の自信を喪失させるような設問があるなど、子供現場の実態を無視したものになっています。さらに小学校では、質問用紙を加えて連続4時間のテスト漬けは異常ではありませんか。児童・生徒の質問紙調査については、減らしたというものの、膨大なものになっています。その内容は、生活習慣をはじめ学習意欲・方法・環境に関するものであり、プライバシーと密接に関係するものも多く含まれるなど、極めて問題のあるものと言われています。また、学力と生活習慣、学習環境の相関関係を強調するなどして、国家の理想の子供像や家庭像などを意図的に強要し、子供の内面や家庭教育に不当に立ち入るなど、明らかに人権を侵害するものにはなっていませんか。そこで伺います。今回のこの調査について、どのように受け止めていますか、お聞かせください。8月30日、調査結果の発表に対して各社一斉に社説で問題を指摘しました。紹介しておきます。「蓄積データを授業に生かせ」読売新聞とあるほかは、「このまま続ける必要があるのか」毎日新聞、「毎年実施の意味があるか」北海道新聞、「60億円はもっと有効に」朝日新聞。そして、「本来、参考資料である都道府県別平均点がランキングと意識され、教育委員会が一喜一憂するのはおかしい。情報は公開されるべきだが、それで無用な競争意識や圧迫感を与えるなら、加熱した1960年までの全国学力テストと同じ轍を踏むのではないか」。「自民党などからも、全員参加は数年に一度にして、あとはサンプル調査にしていいとの声が出ている。文科省は、現行のやり方にこだわらず、費用と効果に配慮した実施方法を検討すべきではないか」。「日本全体の学力動向を見るには、抽出調査にした上で同じ問題にするほうが、効率がよく実態もとらえやすい。そして、何よりも力を注ぐべきなのは、少人数指導など、この調査で有効性が確認された授業形態を少しでも実現させることではないか。そのために欠かせないのが、教員の数と質の向上である」と指摘しています。世論は無視できません。そこで伺います。この調査結果について、市教委は今後どのように対応するつもりですか、お聞かせください。最後に、教員免許更新制についてです。教員免許更新の導入に関しては、マスメディアも疑問を抱いています。一たん教員免許更新が導入されたカナダでは、わずか3年余りで廃止されています。2008年7月19日付け朝日新聞朝刊では「来年度から教員免許の更新が始まる。10年に1回講習を受けることが前提で、その試行となる予備講習がこの夏、多くの大学で開かれる。しかし、講義する側も受ける側もかなりの負担になる割に、制度そのものの理解は進んでいない。今のままでは、大分のような不祥事の防止にも役立たない。何のために始めるのか」こう指摘しています。「受入れ大学 負担感」「来年度実施 中止も選択肢では」、「導入を決める際に既に賛否両論が出ていたが、試行段階に入って制度のあいまいさや無責任性などがよりくっきりとしてきた。問題なのは、更新制は教員に対してのみ法律上の義務を課す。極端に言えば、更新しようが失効しようが本人の責任。文科省や教委、大学、勤務校のいずれにも、更新時期を知らせ、講習を受けさせる義務はない」と指摘しています。「そもそも、何のために期限をつけて更新する必要があるのかという点に、納得できる説明を聞いたことがない。これらの問題が解決されなければ、中止という選択肢もあるのではないか」。そこで伺います。学校現場に対する制度の理解、周知が十分にされていますか。学校現場の声を聞くべきです。本実施で十分な講習が開催されますか。研修の整理・統合は、必要不可欠ではありませんか。子供と向き合う時間が大事です。このままでは学校現場の混乱を招きかねないと思いますが、教育は人なり、子供は商品ではありません。一人一人、人格を持っています。現場で仕事をする人たちを大切にしなければ教育効果は上がらないと思います。再質問を留保して終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
佐々木議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政の健全化に関して小樽市の財政の特徴ということでありますが、平成18年度の普通会計決算を基に、全国の人口規模等の類似した都市と比較しますと、まず赤字決算の状況にあるのは本市のみであり、最も厳しい財政状況にあると思っております。また、財政力指数や経常収支比率が他都市に比較して悪く、地方交付税に依存する度合いが高い硬直化した財政構造にありますが、一方で近年の給与の独自削減等によりラスパイレス指数は最低水準にあり、人件費、物件費等の決算額が平均を下回るなど、健全化の努力が現れつつあると思っております。財政状況の市民の皆さんに対する説明につきましては、これまでも本市の厳しい財政状況について、予算や決算の内容を含め、広報おたるや市のホームページなどでお知らせをしていますが、このたび新たに地方財政健全化法に基づく四つの健全化判断比率と資金不足比率についても公表していくことになりましたので、それらも含めて今後とも公表する資料には、さらに工夫を加えながら、市民への説明責任も果たしてまいりたいと考えております。次に、今後の財政健全化の見通しでありますけれども、近年の厳しい歳入動向を踏まえ、本年3月に市税や地方交付税の今後の収入見通しを改め、職員給与のさらなる削減等に踏み込む中で、健全化計画をより実現可能なものとして見直したところであります。したがいまして、今後、この計画達成の最大のかぎを握るのは、地方交付税等の動向によりますので、全国市長会などとも連携し、これまでの地方の健全化の努力が無に帰することのないように、地方交付税の復元・増額と地方一般財源の充実・確保について、さらに強く国に訴えてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、本市にとりまして財政再建はどうしても乗り越えなければならない最優先の課題でありますので、平成24年度での累積赤字解消というその目標に向かって、今後とも健全化の歩みを緩めることなく、引き続き全庁を挙げて強力に取り組んでまいりたいと考えております。次に、特定健康診査にメタボリックシンドロームの概念が導入された背景と目的でありますけれども、糖尿病や心臓病などの生活習慣病は、内臓肥満に加え、高血圧や高血糖、高脂血症の異常をあわせ持つメタボリックシンドロームが原因となって発症することが医学的に解明されたため、メタボリックシンドロームの早期発見と対象者への生活改善指導を積極的に行う制度に見直すこととなりました。具体的にはメタボリックシンドロームに関連する検査項目に従来よりも厳しい基準を設け、その該当者や予備軍の方をより早い段階で把握し、対象者みずからが生活習慣の改善に取り組んでいけるよう支援を行うものであります。このことにより、生活習慣病を未然に防ぐことを目的としております。次に、特定健診が義務化された経過とペナルティの内容でありますけれども、これまでの健診は市町村が実施しておりましたが、受診率が低く、健診後の保健指導も徹底されていなかったため、生活習慣病のり患者やそれに要する医療費が増加する結果となっておりました。これらの経過を踏まえて、今年度からは中・長期的に生活習慣病患者を減らし、医療費適正化を図るという考え方に基づき、各医療保険者の責任を明確化した特定健診、特定保健指導が始まりました。また、健診を確実に実施するため、特定健康診査等実施計画の策定が各医療保険者に義務づけられました。この計画には、健診の実施方法や受診率、メタボリックシンドローム該当者等の減少率について目標を定めていますが、目標達成率が低い場合はペナルティとして後期高齢者医療広域連合への拠出金が増額されることになっております。次に、メタボリックシンドロームの診断基準についての御質問でありますけれども、メタボリックシンドロームは腹囲が内臓脂肪の面積で100平方センチメートルに相当する男性85センチメートル、女性90センチメートル以上であることに加え、血糖、血圧、血中脂質の値について基準値を超えた項目が二つ以上あった場合に診断されます。これらの項目は該当する数が多いほど糖尿病や心臓病などの生活習慣病の発症危険度が高まると言われております。なお、脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪があり、女性の場合、男性と比べて皮下脂肪が厚い傾向にあることから、腹囲の基準が5センチメートル大きい値となっております。次に、新型インフルエンザについての御質問でありますけれども、プレパンデミックワクチンは国の行動計画に基づき、新型インフルエンザ発生の前に医療従事者や社会機能維持に必要な電気、水道等のライフライン事業者、警察官、消防職員等を対象として接種する予定となっています。事前接種の目的は、これらの対象者の感染予防を図ることにより、新型インフルエンザ発生時における国民の生命や生活を守るために必要な体制を確保することとされています。また、国では、プレパンデミックワクチンの臨床試験を本年8月から検疫所職員や国立病院職員等6,400人を対象に行っており、その効果や持続期間については平成21年3月に取りまとめられることになっております。次に、パンデミックワクチンを短期間で製造する技術開発の状況とその見通しでありますけれども、国の専門家会議によりますと、既に海外のメーカーでは三、四社が6か月程度の短期間で製造する方法の製造承認を取得しており、今後、数年のうちにすべての海外メーカーが同様の方法に移行する見通しが報告されております。国内でも基礎研究は確立しており、実用化に向けて検討が開始されています。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
佐々木議員の御質問にお答えいたします。初めに、教材費や教育予算についての実態や関係者からの声についてでありますが、日常的には学校からの施設設備の補修・修理などの要望があった場合、教育委員会のそれぞれの担当者が状況を聞いて対応しております。また、予算編成時には、市P連や校長会からの要望も来ておりますが、教員からの要望については教職員団体を通じて聞くことにしております。次に、施設設備の改善についてでありますが、教育委員会では、これまで各学校の状況に応じて教育活動に支障を来さぬよう、緊急度の高いものから補修と整備を行っております。今後も厳しい財政状況ではありますが、個々の学校の状況に応じて施設設備の充実に努めてまいります。次に、教育行政の評価についてでありますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律が一部改正され、平成20年4月1日に施行されました。その中で、教育委員会は毎年、教育に関する事務その他の管理及び執行状況を点検し、評価を行うことになり、その際、教育に関する学識経験を有する者の知見を活用し、その点検・評価結果を報告書にして議会へ提出するとともに公表することになりました。教育委員会では、教育に関する事務など業務を点検・評価し、公表に向けての準備を進めております。次に、地域や住民から信頼される教育行政のあり方についてでありますが、施策など教育委員会の情報を公開し評価するなどしながら、その結果を公表することは大変重要なことと考えております。こうしたことから、各学校においては、保護者や地域住民に対して学校運営に関する情報を公開し、学校経営に対する自己評価や外部評価を進めるとともに、その評価を公表し、信頼される学校づくりに努めているところであります。教育委員会でも、先ほど申しましたように、教育に関する事務の点検や評価を行い、その公表に向けて準備を進めております。次に、今回の全国学力・学習状況調査の受止めについてでありますが、本調査は教育委員会や各学校が児童・生徒一人一人の学力や学習状況を把握し、学習指導や学習状況等の改善に役立てることを目的として実施されております。また、調査結果については、児童・生徒の学力と学習の状況を関係づけてとらえることができますことから、学校と家庭が一体となり、分析し指導方法を改善するなどしながら、児童・生徒一人一人の確かな学力の向上や基本的な生活習慣の定着に向け、取り組むことのできる有効な資料になるものと受け止めております。次に、調査結果の今後の対応についてでありますが、現在、学力向上検討委員会により本調査結果の分析とこれに基づく指導のあり方の検討を行っているところであります。10月上旬を目途として昨年同様、実施要領に基づき、分析結果や指導方法の改善方策等について各学校に示し、実態に応じてそれぞれ取り組んでいくよう指導してまいります。次に、教員免許更新制についてでありますが、この制度は、その時々で教員として必要な資質・能力が期待されるよう、定期的に最新の知識・技能を身につけ、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることができるよう、平成21年度から実施されます。このため、文部科学省では、制度の仕組みなどホームページによりお知らせしているほか、市教委においても文部科学省が作成した教員用パンフレットや教員免許更新制の仕組みなどを配布し、その周知を図っているところであります。次に、免許状更新講習についてでありますが、講習は文部科学大臣の認定を受けた大学や教員養成機関などにおいて開設されます。全国的に質が高く多様な免許状更新講習が開設されるよう、今年度は大学等において免許状更新講習のプログラムの開発、検証はもとより、情報提供、講習開設、関係諸手続等の試行として予備講習を実施しております。4月の段階では全国86か所で716の講座が指定されており、今後、実施箇所や講習内容なども拡大し、充実されていくものと考えております。次に、現職研修との整理・統合についてでありますが、中教審の答申では「現職研修は、個々の研修の目的、内容、評価等の検証を行い、必要な改善・充実を図ることが必要である」となっており、特に10年経験者研修については「法定研修として引き続き存続させるものの、さらなる指導力の向上や得意分野づくりに重点を置いた研修としての性格を明確にすることや、実施時期や研修内容を柔軟な方向で見直すことが必要である」と提言されております。この提言を受けて文部科学省では10年経験者研修の内容について検討を進めていると聞いておりますが、免許状更新講習と10年経験者講習の統合については承知しておりません。最後に、この制度は、定期的に講習を受けることによって最新の知識・技能を身につけることを目指しております。未来に生きる子供たちの夢の実現のため、受講者に制度の仕組みや内容を周知し、適切に行われていくものと考えております。(「議長、19番」と呼ぶ者あり)
質問 19番 佐々木勝利
2点ほどあります。教育委員会のほうの関係では、私が質問した趣旨と外してきているのか、教育環境整備のところで二つあります。一つは、必要な教育環境整備についての質問をした中で、教育現場の実態、生の声をどう受け止めていますかという部分は、現在の小樽の段階でのその部分を今答えていただきました。私のほうは、前段で言いましたように、全体的な今、全国的に置かれている教育環境の実態を生の声で出したのです。それを小樽の場面だけに加えているので、ここのところはこの後の委員会でさらに詰めたいというふうに思いますが、質問している趣旨と違った答弁になっているものですから。その次、今後どのような改善、改革を行えば教育環境はよくなりますかということについては、施設設備だけに絞って答えてきたということなので、私が言っているのは、今置かれた教育環境をどのように改善、改革を行うことが大事ですかと。教員の問題もあるし、教育現場の問題もあるということで、もっと大きな観点から質問したと思っていますけれども、この質問の趣旨がちょっとかみ合わないので、今日の場面では、これ以上できないというふうに思いますけれども、趣旨のところで答弁があったらお願いします。それから、全国学力・学習状況調査のところで、今回行った調査全体のことを指しているのではなくて、この調査内容について問題のあるということを指摘して、今回のこの調査についてどのように受け止めていますかと。私のほうでは、今回の調査内容は、非常に問題のある調査だというふうに受け止めているものですから、それに対しての部分は従来と変わらない答弁になってきているものですから、観点がずれているというふうに思います。そういうことで、質問の趣旨が伝わっていない、答える部分についてはちょっと食い違っているというふうに思ったので、そこのところはこの後の委員会で詰めたいと思います。その部分については答えてください。それからもう一つは、メタボリックシンドロームのところで答弁がありました。そのところで、保健所と最初やったのですけれども、答弁の中では、いわゆる健診を実施するに当たり、特定健診実施計画の策定を各医療機関で行うという計画をつくるし、その受診率、それから進ちょく率等については、目標を定めていますと答えてきたのですけれども、現在、その期間で目標値、それから達成率が低かった場合などについて、もっと具体的に答えていただきたいというふうに思います。
答弁 医療保険部長 佃信雄(医療保険部長は2009年3月まで)
特定健診の関係でございますけれども、先ほどから答弁をしていますとおり、保険者のほうに義務づけられております。国民健康保険を担当する医療保険部として、実は実施計画を持ってございます。その中で申しますと、国から示されているのが、平成24年度、実は三つの指標が義務づけられてございます。一つは、特定健診の実施率が24年度で65パーセントということと、もう一つは、それによって発生する特定保健指導の実施率が45パーセント、さらに20年度と24年度を比べたときに、メタボリックシンドロームの予備軍の減少率が10パーセント、これが実は義務づけられてございまして、これらの項目に該当しなければ、最大で10パーセントのペナルティがかけられるということになってございまして、20年度で申しますと、国民健康保険から後期高齢者医療のほうには支援金として14億1,000万円ほど行ってございますので、仮にこれに10パーセントのペナルティがかかるということになりますと、1億4,000万円ほど増えるというふうに考えてございます。ですから、24年度に向けまして、今言いました三つの指標を何とかクリアする形で取り組んでまいりたいというふうに思ってございます。そのためにさまざまな努力をしてまいりたいと思ってございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
冒頭に話させていただきますが、決して質問からそれたというのでなくて、私どもの職員の議員への聞き取りが悪かったのだろうというふうに思いますので、まずはお許しいただければと思っております。それで、1点目の教育環境についてでございますが、国のレベル、道のレベルでもやはり財政的に厳しい面があろうかと思いますが、少なくとも小樽の教育環境につきましては、何度もこれまでも話してございますように、ソフト面とハード面の両方の教育環境を整えていかなければだめなものというふうに考えているところでございます。もちろんソフト面は人的なものもあるでしょうし、ハード面については、このたび私どもが皆さんの協力を得て進めていこうとしております適正配置の絡みもあろうかと思いますが、両面でやはり進めていかなければだめなものというふうに考えているところでございます。次に、二つ目の国で行っております全国学力・学習状況調査でございますが、やはり今回、学力だけでなくて、学習習慣とか生活習慣の二つの面、つまり学校と家庭が一体となって子供を育てていかなければだめ、つまり学校での学力だけではなくて、その子供たちが家庭でどんな生活の習慣があって、それが学校での指導と相まって、どういうふうに子供たちが力をつけていくのか、そういう観点で行われているものだと思います。ですから、学力だけではやはり片寄ってございますし、生活習慣だけでも私はだめだと思います。両方が合わさって、先日どなたかからも御質問がありましたが、相関的なものを十分踏まえながら、やはり家庭、学校、教育委員会が一体となって、子供たちが将来的にも喜んで生きていけるようなテストであってほしいというふうに私は考えているところでございます。不足の面は、また後日答弁したいと思います。