みんなの議会

小樽市議会 平成19年第2回定例会 2007年6月25日

若い世代の人口流出問題に関連して

2007年6月25日、小樽市議会の一般質問で、鈴木喜明議員が「若い世代の人口流出問題に関連して」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
鈴木喜明 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 鈴木喜明

私は、この4月の統一地方選挙で、小樽市議会議員に初当選をしました無所属の鈴木喜明です。2007年3月6日に地方財政再建促進措置法に基づき破たんと認定された夕張市の問題に端を発し、有権者の皆様も、今後の小樽の未来を左右するこの選挙戦に大変関心を持たれ、投票率も4年前の選挙から6.2ポイント上昇し、67.74パーセントとなりました。実際、私も後援会活動や選挙戦を通じ、有権者の皆様との対話の中で、小樽市の財政問題や青少年の教育問題、高齢者問題、福祉問題、病院問題、そして景気対策などたくさんの課題を投げかけられ、この小樽市の抱えている課題の深刻さを改めて痛感し、前向きに、そして目に見える形で取り組んでいこうと、議員活動を踏み出したわけであります。本議会では、短い時間ではありますが、一般質問をする機会を得ることができました。しかし、課題が多すぎて何を質問するべきか悩みましたが、このたび私が議員になるきっかけとなった一つでもあります若い世代の人口流出問題に焦点を当てさせていただきます。今、小樽の高校生、大学生、20代、30代の若者は将来に対して不安を募らせております。彼らが口をそろえて訴えていた、私たちはこの大好きな小樽に住んでいられるのだろうか。家庭を持って子供を育てていけるのだろうか。この切実な叫びを背景に質問をさせていただくことにしました。この世代が小樽を離れる最大の原因は、雇用環境が整っていない、つまり就職がないということです。もちろん雇用の創出が一番の急務ではありますが、すぐに改善するとは思えません。現実的なことを言えば、札幌に就職口を求めても、小樽に住み続けていただくという政策がより現実的であると思っております。彼らに小樽に住みづらい原因を聞きましたところ、住宅問題を大きな課題に挙げております。その中でも一番の深刻な問題は借家の家賃の割高感であります。近隣の地域と比較して調べましたところ、単身ひとり住まい用1DK賃貸アパートの家賃は、平均で札幌市西区3.6万円、札幌市手稲区4.15万円、北広島市4.32万円、小樽市が4.5万円であります。子供がいる家族用の2LDKでは、西区5.5万円、手稲区5.7万円、北広島市5.8万円、小樽市6.3万円となっております。マンションでもほぼ同様の結果が出ています。家賃の安い市営住宅の面でも、小樽市は管理戸数3,612戸、人口比2.59パーセント、ほぼ同人口の北見市で4,394戸、3.44パーセント、苫小牧市においては7,695戸、4.44パーセントと比べても決して多いものではありません。市営住宅の入居者の世帯主年齢構成比では、40歳未満がたったの15パーセントとなっております。これでは小樽での住居費が高いと言われるのは当然であります。これを軽減するために、家賃の助成や市営住宅の増設は小樽市の財政をより悪化させることとなり、進めることはできません。しかし、私の住んでいる奥沢地区でも苦慮している空き家問題と関連づけて解決できないでしょうか。老後、子供たちが手を離れ、除雪や家の周りの管理が行き届かず、地区内のマンションや近くの肉親と同居し、無人となった空き家が市内の至るところにあります。落雪事故や倒壊不安、不審火や未成年の非行の温床と、空き家が地域に及ぼす悪影響ははかり知れないものがあります。この空き家の中でも程度のよい物件を若い世代が安く借りられるように、市が若い世代の市外流出防止策として、主体的立場で積極的にかかわってはいかがでしょうか。市長の御所見をお伺いいたします。特に、子供がいる若夫婦や親などの肉親と住んでいる若者たちにはメリットが大きく、札幌に就職して家族ごと小樽を離れる事例が減ると思われます。次に、小樽市では、今後10年間の市の方向性を決める新たな小樽市総合計画を策定することになっております。山田市政を応援する立場としてあえて市長にお聞きいたします。市が考えておられるこれからの小樽の未来像の中で、この若い世代はどのような暮らしぶりになっているのでしょうか。彼らの将来につながるビジョンを、今日ここにこの受け答えを期待を込めて傍聴に来たあの若者たちにもわかりやすく、ぜひとも熱い思いで市長みずからお聞かせいただきたいと思います。再質問を留保し、以上の2点について質問いたします。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

鈴木議員の御質問にお答えいたします。まず、市内の空き家の活用の問題でありますけれども、現在、市では移住に関するホームページを開設しておりまして、その中の住まいに関する情報では、北海道宅地建物取引業協会小樽支部に加盟します不動産業者のホームページにリンクすることで、不動産の物件情報を提供しております。また、電話による問い合わせなどに対しましては希望物件の内容を伺い、宅建協会小樽支部へ伝えて、条件の合う物件の情報提供をしております。市が直接空き家情報の提供を行う場合には、情報の収集や提供の仕組み、物件の管理状態など整理すべき課題もたくさんありますので、今後また、空き家バンクの制度の立ち上げというものについてこれから検討していきたいというふうに思っております。今ほど指摘のありました家賃の問題、あるいはまた物件の利用費の問題、こういう問題についてはもう既に何年も前から指摘されておりまして、特に小樽商大に通う学生が小樽に物件がない、あるいはまた高い、こういうことでわざわざ札幌から通学をしているという実態も聞いておりますので、何とかそういう状況が解決できるように一つでも取り組んでいきたいというふうに思っております。それから、小樽の未来像と若者のビジョンということでありますけれども、今議会の提案説明に当たりまして、今後4年間の市政運営とまちづくりに対する私の考え方の一端を述べさせていただきました。その結びに、小樽のまちと人にはピンチをチャンスに転換できる力があるというふうに申し上げました。これまでも小樽市は、道内随一の繁栄を誇った時代や、社会経済環境の変化の荒波にさらされた大変厳しい時代を経験してきました。こうした時代を乗り越えて今の小樽があるのは、郷土小樽を愛して、そしてこのまちのために活躍された多くの市民の方々の力によるものであったと考えております。小樽には歴史的景観や歴史的建造物などの遺産、小樽の盛衰を見守ってきた世代の皆さんの経験、そして雪あかりの路などイベントを根づかせた多くの若者の行動力などが、今後のまちづくりのための貴重な財産だろうというふうに思っております。小樽のまちづくりのためには多くの方々の御協力がなければいけません。私は特に若い世代の皆さんに大きな力を発揮していただきたいと願っておりまして、さらにまた一層活躍もしていただきたいというふうに思っております。いろいろな場面で申し上げているのですけれども、夢と希望とを持って、そしてまた、その目標に向かって行動していっていただきたい。行動することによって結果が出ますし、結果が出ることによって、また反省もあるだろうと。反省がまた次の夢、そういったものに結びついていくというふうに思いますので、ぜひ若い人方には夢と希望を持ってこれから進んでいっていただきたいと、こういうふうに思っております。今般、新たな総合計画の策定に当たりましては、各界各層の皆さんから市政への要望やまちづくりについての意見を伺う機会を設けることにしております。ぜひこの機会に若い世代の方々も積極的にこれに参加をしていただきたいと思いますし、市民と行政が一緒になって将来の小樽のまちづくりについて考えていく、これがこの次の総合計画でありますから、ぜひとも一緒になって知恵を出し合って、そして小樽の将来像やまちづくりについて、ともに議論し、その上で新しい総合計画をつくり上げていきたいと思っておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)

再質問 3番 鈴木喜明

再質問をいたします。今の市長の答弁を要約いたしますと、前段の提案は前向きに取り組んでいただけるということでございましょう。それから、若者たちには小樽はいい要素がいっぱいあります。勤勉で勤労でまちづくりにかかわっていただければきっと小樽はよくなる。聞く耳を持ってやっていくので私に任せてほしい。そして協力してほしいということでよろしいですか。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

今、要約をしてお話しいただきましたけれども、まさにそのとおりでありまして、聞く耳を持つとか持たないではなくて、一緒になってこの小樽の将来のために考えていただきたい。我々も真剣に考えたいと思いますし、ぜひ若者の皆さん方も真剣に小樽のまちのことの将来を考えていただいて、ともに新しい総合計画をつくっていきたいとこう思いますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。

出典:小樽市議会 平成19年第2回定例会 2007年6月25日 議事録 PDF(114ページ) 間違いを知らせる