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小樽市議会 平成18年第4回定例会 2006年12月13日

(1)道州制特区法案について/(2)職員の研修について/(3)口座振替制度について/(4)認定こども園について/(5)いじめ・自殺について/(6)児童虐待防止について

2006年12月13日、小樽市議会の一般質問で、佐々木茂議員が「道州制特区法案について」「職員の研修について」「口座振替制度について」「認定こども園について」「いじめ・自殺について」「児童虐待防止について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
佐々木茂 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 佐々木茂

各会派代表質問を終わり、一般質問も私は5人目ともなりますと、質問も重複してくると思われますが、観点は違いますので、通告どおり一般質問をさせていただきます。まず、道州制法案についてであります。衆議院内閣委員会は、11月22日北海道を対象にした道州制特区推進法案と新たな分権改革の手順を定めた地方分権改革推進法案を、自民・公明両党などの賛成多数で可決しました。衆議院は、その後、去る11月28日午後の本会議で可決し、参議院に送付した。8項目の権限を国から道に委譲する法案について、佐田玄一郎道州制担当大臣は、八つの権限を移すことから始まるが、道へ渡す権限や財源を拡大し、将来のビジョンにつなげたいと述べ、本格的な道州制論議につなげる考えを強調し、高橋北海道知事は道州制特区推進法案が衆議院内閣委員会で可決され、来週にも衆院を通過する見通しとなり、今国会中に成立する公算が大きくなったことを受け、同法案は道が第2次、第3次と国からの権限委譲項目を提案できる点に特徴があると話した。一方、国土交通省が策定する現行の第6期北海道総合開発計画、1998から2007年度にかわる次期計画も動き出した。そこで、道州制特区が導入されれば、道から市町村への権限委譲も進み、市町村は受皿として体制整備を迫られるが、今回の権限委譲される8項目と本市としての今後の対応についてお聞かせください。次は、職員の研修についてであります。職員の研修のあり方について一つの提言をし、市長の考え方をお伺いしたいと存じます。市の財政も御多分に漏れず、硬直化しつつあります。一方、市民要求にこたえて、処理すべき事務量は増大こそすれ、減ることはないだろうと想定いたしておりますが、増大する事務を処理するには、二つの方法が考えられます。一つは職員を増員することであり、二つ目は職員の資質を高めて、能率を向上させることであります。現在の財政状況からして、職員を増員することは許されませんので、勢い現有職員の資質を高め、有効な研修をすることが残された道であると考えます。従来、本市での職員研修は、自治大学校に入れる、上部団体の主催する研修会に出席させるといった程度で済まされてきているようであります。そこで、一つ提言をさせていただきたいのでありますが、他市において、模擬議会方式による研修を行っているのであります。その方法は課長が議員になり、係長が説明員になるものであり、1、職員が自分の持ち場以外の分野でも適応する力をつける、2、地域社会での新しい行政ニーズの所在を読み取る能力の開発、3、異分野間の利害調整能力の育成、4、条例立案能力の育成を目的とすると言われ、財政係長が必ずしも財政の説明員になるとは限らないとするようであります。こうした研修をするならば、課長、係長についても能力が評価されますし、適材適所に職員を配置することも可能になり、費用も安くすむ有効な研修の方法であると考え、提言する次第でありますが、市長はこの方法をどのようにお考えになり、検討すべきとお思いでしょうか。次は、口座振替制度についてであります。市税口座振替制度の推進についてお尋ねいたします。市民が市役所に納めるものは、市民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険料、水道料などと数が多く、毎月あるいは2か月ごと、3か月ごとに納めなければなりません。これらは市役所から送付される納入通知書によって、市民が市役所あるいは金融機関に足を運んで納付している実態にあります。そのため、ついおっくうになって、心ならずも期限を過ぎるなどで未収になったり、滞納が増える原因にもなります。そして、徴収のため職員を張りつけざるを得ず、余分な出費を余儀なくされている面もあると考えます。平成17年度には、10月から11月の1か月半を督促集中期間とし、納税課職員15人が滞納者2,000件以上を訪問し、効果を上げておりますが、17年度の4税目を見ましても、個人市民税6,225人、利用率22.2パーセント、固定資産税・都市計画税2万882人、39パーセント、軽自動車税1,356人、6.3パーセント、合計2万8,463人、利用率が27.6パーセントであります。こうしたことから市役所においても、口座振替制度をより積極的に推進されてはいかがかと提案する次第であります。給料も銀行振り込みをする会社がほとんどで、また電気、ガス、生命保険料など民間では多くが口座振替制度を採用しております。口座振替をするならば、市民も手間が省けるし、市役所にとっても経費の節減や収納率の向上にもつながるでしょう。現状の取組と推進方についてお聞かせください。次は、認定こども園についてであります。ゼロ歳児から就学前までの子供を対象に、教育や保育、子育て支援を総合的に行う幼稚園と保育園の機能を一元化した総合施設を都道府県が認定したものが認定こども園である。一言で言うと、幼稚園と保育所の両方を合わせたような施設であります。2006年10月1日からスタートした幼稚園と保育所が連携したり、幼稚園で保育を、あるいは保育所に幼稚園の機能を追加したりして、その幼稚園や保育所の設置者が都道府県に申請、都道府県がそれぞれの条例に基づいて認定こども園として認定するとあります。そこで、北海道は10月17日、北海道認定こども園の認定基準に関する条例と関連する細則を公布・施行した。そこで、その主なポイント、趣旨、職員配置、職員資格、施設設備についてこれらにおける期待されるもの、以上についてお聞かせください。次は、いじめ自殺についてであります。文部科学省は、いじめを苦にした子供の自殺が相次いで明らかになった問題を受け、池坊保子文部科学副大臣を本部長に、「子どもを守り育てる体制づくり推進本部」を去る10月24日に設置、学校、家庭、地域、教育委員会、国がそれぞれ適切な対策を講じるための体制づくりを検討する。池坊文部科学副大臣は初会合で、今までのいじめの対策のよくなかった点を反省し、対策に取り組んでいきたいと話されています。また、子供がいじめによって自殺する事件が相次いでいることを受け、全国連合小学校長会は10月25日全会員にいじめ防止と人権教育の徹底を呼びかける意見表明文を送付したとあります。意見表明文は全国のいじめについて、教員の心ない一言がいじめを誘発したことが伝えられているとし、再発防止に向けて校内体制の見直しと、人間尊重の精神に立った人権教育の実施を求めている。10月30日の衆議院教育基本法特別委員会で、安倍首相は続発するいじめ、自殺問題について文部科学省の調査の数字は実態を反映していないと答弁。伊吹文部科学大臣は、自殺の動機は一つの理由では割りきれない。いじめが原因と報じられた事案については、教育委員会に改めて問い合わせていると補っております。そこで、全会員に送付された意見表明文、また去る11月29日に発表された教育再生会議有識者委員一同の提言の概要についてお知らせください。質問項目の最後は、児童虐待防止についてであります。いまだに全国各地で児童虐待をめぐる事件が後を絶たず、沈静化する様子がありません。11月は児童虐待防止推進月間でありましたが、地域の中にあって児童虐待防止の推進役を担う児童委員などがこうした問題にどうかかわっているのか、主な役割について、また関連する連携機関、その他についてお聞かせください。以上、明快な御答弁をお願いし、私の一般質問とさせていただきます。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

佐々木茂議員の御質問にお答えいたします。初めに、道州制特区法案の関連でありますけれども、今回の道州制特区法案で国から道へ権限が委譲される事務事業は、調理師養成施設の指定や商工会議所に対する監督の一部などの8項目であり、市町村や一般の住民に直接かかわりがあるものにはなっておりませんが、道としては今後も国に対し、権限委譲の拡大を提案していくことから、その中で市町村などにもかかわりのある項目が出てくることが予想されます。道州制はそれぞれの地域が実情に合わせてみずから考え、決めていく地域主権型社会を実現するためのツールであり、将来、道州制の土台となるこのたびの道州制特区について、市といたしましても、今後の推移を注目してまいりたいと考えております。次に、職員の研修についての御提言でありますけれども、本市においては研修として基本研修、特別研修、派遣研修を実施しております。今年度の研修についてみますと、課長職ではこれまでの管理と目標設定による管理との違いを、係長職ではマネジメントの基本と実践やリーダーシップの発揮、コミュニケーションの活用を主なテーマとした研修などを実施しております。また、一般職では採用後10年程度の職員に対する上級研修の中で、一定のテーマに対し賛成派、反対派に分かれて議論をし、その内容や説得力などを検証するグループによって、最後に判定を下すというリベート方式を取り入れた研修などを行ってきております。なお、いろいろな研修テーマや技法を取り入れて職員研修をより効果的なものにし、職員の資質を高めていくことは今後ますます大切なことになると考えておりますので、御提言のありました研修方式も含めまして、研修のあり方につきまして今後とも研究してまいりたいと思います。次に、市税の口座振替の取組状況でありますけれども、口座振替は納期内に納入が図られることや経費の節減などその効果は大きいものと考えております。これまでも利用者の増加を図るため、広報おたる及びFMおたるで加入を呼びかけるとともに、納税通知書に口座振替依頼書のつづり込みを行い、手続の簡素化を図ったほか、金融機関に勧誘業務の委託を行うなど、口座振替の加入促進に努めてきたところであります。個人市民税普通徴収、固定資産税・都市計画税、軽自動車税の4税目における過去5年間の口座振替利用率を見ますと、平成13年度は23.3パーセントでありましたが、平成17年度は27.6パーセントと4.3ポイントの増加でありますが、確実に取組の成果が上がっているものと考えております。今後もこれまでの取組を着実に実施するとともに、市内企業への協力の呼びかけなど、さまざまな機会を通じ、口座振替の意向を進めてまいりたいと考えております。次に、認定こども園についての御質問でありますけれども、初めに制度の趣旨についてでありますが、少子化の進行や教育・保育ニーズの多様化に伴い、就学前の教育・保育を一体としてとらえ、幼稚園と保育所の両方の役割を果たすことができる新たな枠組みとして、地域の実情に応じて子育て環境の拡充を図ろうとするものであります。職員配置は0歳から2歳児は保育所と同様の体制とし、3歳から5歳児については学級担任を配置し、長時間利用時には個別対応が可能な体制として、保育所と同様の職員配置が必要となっています。職員の資格は、保育士と幼稚園教諭の両方の免許を保有することが望ましいとされており、片方の資格しか保有していないものは、もう一方の資格を取得する努力をするなどの条件付で従事できることになっていますが、0歳から2歳児の保育については保育士資格が必要となっています。また、施設設備でありますけれども、園舎及び保育室等の面積については、0歳から2歳児は児童福祉施設最低基準を満たすこと、3歳以上は原則、幼稚園設置基準と児童福祉施設最低基準の両方を満たすことが必要となっていますが、既存施設から転換する場合は、いずれかの基準を満たせばよいことになっています。この制度への期待についてでありますけれども、保護者の就労の有無にかかわらず継続して施設利用が可能となるなど、利用者の選択の幅を広げるもので、多様な教育・保育ニーズに柔軟な対応ができるものと考えておりますが、現在のところ市内においては申請に向けた具体的な動きはないと伺っております。次に、児童虐待防止に関連して、地域の民生児童委員等とのかかわりでありますけれども、児童虐待の対応については、市民からの情報を基に日ごろから地域住民の状況を把握し、支援活動に取り組んでいる民生児童委員等と連携しながら、その対象家庭及び児童を特定し、虐待の事実を確認しているところであります。なお、虐待の事実や虐待が疑われる場合は、児童相談所、警察署、小中学校、教育委員会、保健所、保育所、幼稚園、民生児童委員などの関係者で構成する小樽市要保護児童対策地域協議会のケース検討会議を開催し、要保護児童の適切な保護を図るため、必要な対策を講じているところであります。今後も民生児童委員など地域に御協力をいただきながら、児童虐待の防止に努めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

佐々木茂議員の御質問にお答えいたします。初めに、全国連合小学校長会が、全会員に送付した意見表明文についてでありますが、いじめ等の防止に向けた人権教育の徹底を図るため、いじめは絶対許さないという指導やいじめの早期発見・早期解決のための組織体制の整備、家庭、地域社会及び関係機関とのネットワークづくりの推進など7項目を示しております。次に、教育再生会議有識者委員一同のいじめ問題への緊急提言についてでありますが、いじめによって子供が命を絶つという痛ましい事件を食いとめるため、見て見ぬふりをする子供への指導の徹底、問題を起こす子供へのき然とした対応、いじめられている子供への指導の徹底、いじめを放置・助長した教員への対応、いじめ解決のサポートチームの結成、家庭や地域と一体となって解決に取り組むこと、親としての責任を果たすこと、一過性の対応で終わらせないことの8項目の提言をしております。

出典:小樽市議会 平成18年第4回定例会 2006年12月13日 議事録 PDF(124ページ) 間違いを知らせる