みんなの議会

小樽市議会 平成18年第3回定例会 2006年9月12日

平成17年度決算と財政再建推進プラン実施計画との関係について

2006年9月12日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「平成17年度決算と財政再建推進プラン実施計画との関係について」質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
斉藤陽一良 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 29番 斉藤陽一良

平成18年第3回定例会に当たり、公明党を代表して質問いたします。まず、平成17年度決算と財政再建推進プラン実施計画との関係についてお伺いいたします。17年度当初予算は約3億9,000万円の赤字として編成され、それに16年度分の赤字約11億8,000万円を引き継ぎ、約15億7,000万円のマイナスからのスタートとなりました。平成17年度は、赤字圧縮の努力にもかかわらず、アスベスト対策や大雪による除雪費の2度にわたる増額補正など歳出増、また、市税の減収などの歳入減により、赤字額は第1回定例会終了時点で約19億5,000万円となっております。まず、最近、新聞報道された企業会計における病院事業会計への長期貸付金の会計処理の問題点の指摘と、その適正化に伴う一般会計への影響については、現時点ではどのような見通しを持っておられるのか、お示しください。また、44億円に上る貸付金の償還について、どのような考えで臨まれるのか、御見解をお示しください。もう一点、現在、建設工事が進められている北しりべし廃棄物処理広域連合の焼却施設及びリサイクルプラザへの本市の負担金について、建設事業費のほかにこれから決定される管理費、施設管理及び運営費などの分を含めた後年度負担金については、財政再建推進プラン実施計画の中に見積もられているのかどうか、もし見積もられているのであれば、その期間、金額、内容についてお示しください。また、この厳しい財政再建のさなかにあって、より厳しい負担削減の取組が求められているのではないかと考えますが、御所見をお示しください。また、地方財政法施行令の地方債協議制度の変更により、新指標である実質公債費比率が算出されることとなり、本市は、17年度について19.2パーセントで18パーセント以上の許可団体に該当するとのことであります。今後、公営企業債の償還に対する繰出金、一部事務組合等が起こした地方債の償還金に対する負担金又は補助金のうち、公債費に準ずる経費を加えて算定されるとすると、市立小樽病院の統合新築、また北しりべし廃棄物処理広域連合への負担金などが新たに参入されることとなれば、25パーセントの起債制限に該当するおそれはないのか、お伺いいたします。さらに、この項の最後に、現時点でこのような新たなマイナス要素が発生している以上、実施計画の見直し、場合によっては推進プランそのものについても見直す必要が出てくるのではないかと考えますが、御所見をお示しください。次に、障害者自立支援法の10月全面実施にかかわってお伺いいたします。これまで立ち遅れていた我が国の障害者福祉は、3年前に導入された支援費制度により、サービスそのものの面では大幅に充実しました。しかし、問題点も指摘されており、利用の伸びに国や地方の予算措置が追いつかない。提供されるサービスに地域間格差が大きく、必要な人に行き届かない。精神障害者が対象外となっているなどであります。これに対して、本年4月から施行された障害者自立支援法は、障害者が地域で自立して暮らせるようにするという支援費制度の理念を継承した上で、どこの地域に住んでいても障害者が必要に応じて一定のサービスを安定的に受けられることを目指し、身体、知的、精神といった障害の種類によって異なる各種福祉サービスを一元化、これまで裁量的経費であった福祉予算を義務的経費として国が負担し、必要なサービスを全国どこでも平等に利用できる持続可能な障害者福祉制度の構築に道筋をつけたことは評価できます。一方、国の負担を法律で明確にするとともに、措置から契約へという考え方の下、利用者もサービスの利用料と所得に応じて一定の負担をする利用料金制が導入されました。具体的には、国の財政負担で賄われる自立支援給付は、利用者の負担能力に応じた限度額を設定した上で、利用料金の1割を負担、食費、光熱水費は全額自己負担を原則とし、区分1から区分6までの障害程度区分が設定され、それと密接な関係をもってサービスの利用が決定される介護給付と区分が設定されない自立訓練、就労移行支援などの訓練等給付に分けられています。また、相談支援、移動支援、福祉ホームなどの地域生活支援事業は、市町村が行う事業とされ、国の財政負担は従来と同じ裁量的経費となり、予算の範囲内で地域生活支援事業全体をまとめた統合補助金として市町村に補助され、どの事業にどれくらいの配分を行うか、応益負担や障害程度区分を適用するかどうかなどは市町村にゆだねられています。以上のことを踏まえて、利用者の負担が過重にならないよう、また、サービスの利用抑制などが起こらないようにすることが第一と考えますが、本市の18年3月末における障害別の手帳交付者数及び福祉サービス利用者の数と17年度と18年度の利用者負担の変化について例を挙げてお示しください。さらに、本市における地域生活支援事業の事業展開、応益負担、障害程度区分の導入等についての基本的な考え方をお示しください。次に、利用者の負担を過重にならないようにする所得に応じた月額上限の設定については、基本的に障害者の自立の観点から、世帯ではなく個人単位の所得で設定すべきと考えますが、市長の御所見をお示しください。しかし、現状では世帯単位の所得把握が原則とされ、自己負担を抑えるため、本人のみの世帯となれば収入が年金と工賃収入、福祉手当のみになる場合が多く、負担上限が低くなる可能性があるため、住民基本台帳上の世帯分離をすることが一般化しつつあります。あえて世帯分離をしない場合、月額負担上限額の設定に係る世帯の範囲の特例として、税制上同一の世帯に属する親、兄弟、子供等が障害者を扶養控除の対象としていないこと、健康保険制度において同一世帯に属する親、兄弟、子供等の被扶養者となっていないことの2条件を満たす場合、障害者とその配偶者の所得をもって別世帯として扱うことができ、利用料金負担を軽減することができる可能性があります。本市におけるこの特例の適用状況をお示しください。また、この特例の運用に当たっては、具体的な個々のケースで障害者にとって不利な取扱いとならないよう十分な配慮を求めますが、市長の御所見をお示しください。次に、社会福祉法人の運営する入所施設などの利用者が、負担増や障害程度区分の判定結果を理由に不本意な退所を余儀なくされるなどの弊害が指摘されています。現在、本市において施設入所利用者のうち、区分3以下(ただし、50歳以上は区分2以下)と判定され、施設入所支援の利用対象外となって、入所支援を希望しながら不本意な退所をせざるを得なくなる可能性のある人の数はどのくらいと把握されていますか。この問題は、根本的には障害程度区分のコンピュータによる1次判定に介護保険と同じプログラムが使われていて、行動障害が特性である知的及び精神障害者にとって、正確な判定が行われにくいということがあります。これを補う意味で、市町村審査会における総合判定が果たす役割が大変大きいと考えますが、行動障害を判定に的確に反映させるため、医師や障害者団体の代表の参加など本市における審査会の委員構成等についてお示しください。また、いろいろな理由で退所した障害を持つ人たちが、在宅生活の中で地域社会とどのように交流し、生きがいを持って日々の生活を送れるようにできるか、地域社会の受入れ態勢づくりをどのように進めようとされているか、御所見をお示しください。一方、施設を運営する法人等の側からは、福祉サービス等の報酬の精算が月額制から日額制になったことから、入所施設に在籍していても、夏・冬の長期休暇での帰宅や急病等のための利用休止による利用回数の減が直接施設の収入減となり、退所による在籍数の減と相まって、法人等の経営を圧迫することにもなります。施設から在宅へ、障害者が地域で自立して暮らすことができ、一定のサービスを安定的に受けられるようにするという障害者自立支援法の理念の実現のためには、サービスの利用者と提供者がともに安心して進むべき道筋を示す必要があります。当面、法人等の安定した経営を確保するため、利用者負担の一部補助など激変緩和措置が望まれますが、市長の御見解を求めます。また、入所施設と通所授産施設における利用者負担の減免に当たって、月額工賃の控除額が3,000円のみのため、工賃の高い利用者は負担の上限額も高くなり、工賃より利用者負担が上回ることが多いという問題があります。これに対して、10月から入所施設における個別減免については、手元金が最大で年間28万8,000円、月額2万4,000円まで残るよう控除額を引き上げる。通所施設については、年間の収入が収入基準額以下の者に対して、一律に負担上限額を半減する社会福祉法人減免に加えて、工賃が一定額以上の利用者についても、社会福祉法人減免の対象となるよう、新たに年間28万8,000円まで収入から控除するなど取扱いが見直されます。しかし、この見直しの対象となるのは、その前提として個別減免にしても社会福祉法人減免にしても、市民税非課税世帯に属する者のみとされています。市民税課税の一般世帯の月額上限額は3万7,200円であり、非課税限度額の撤廃と重なり、課税世帯のうち比較的所得の低い層の負担感は予想以上に厳しいものがあり、この部分に対する軽減策について国などに要請するとともに、本市独自の軽減策についても検討すべきと考えますが、御見解を求めます。また、障害別、世帯所得階層別、利用金額別の福祉サービス利用実態調査の実施を求めます。この項の最後に、地域生活支援事業について、国の財源措置は従来の裁量的経費として事業の積み上げでなく統合補助金による配分となり、事業ごとの予算の裏づけがありません。そのうち従来の小規模作業所や共同作業所は、これまでの法定外の位置づけから、就労移行支援事業、就労継続支援事業などの訓練等給付や地域生活支援事業の一つである地域活動支援センターとして法定された事業へと移行することが想定されています。また、通所授産施設についても、今後、法定された事業への移行が必要となると考えます。本市におけるこれら施設の運営の現状と19年度以降の事業運営の見込みや方向性について、本市におけるこれらの事業の受皿としての地域活動支援センターの考え方など把握されている限りでお示しください。次に、本市の文化芸術振興施策の充実についてお伺いいたします。本年第1回定例会において我が党提案の小樽市文化芸術振興条例が可決成立し、小樽市文化芸術振興基本計画の策定に向け、第1回の文化芸術審議会が開催されたと伺っております。審議会の今後の開催予定、審議の進め方、また、計画策定までのスケジュール等についてお示しください。アーティストバンクについては7月から登録が始まっていますが、現在までの登録状況をお示しください。また、今後の市民周知の方法などに工夫も必要かと考えますが、御見解を求めます。また、登録者のメリットとして活動内容のPRのほか、アーティスト相互の交流や情報交換などがありますが、施設利用料の割引などを受けられるようにすることも検討すべきと考えます。従来の割引や減免制度が施設や対象者、団体ごとに率、内容が細かく違っており、煩雑でわかりにくいことも考慮して、統一的でわかりやすい減免制度の早急な実施を求めます。御所見をお示しください。この項の最後に、小樽市文化芸術振興基金については、資金基金条例の改正は行われたものの、今後の予算措置など基本的な考え方をお示しください。市内外の篤志者や企業などへ基金への寄付を呼びかけるなど、広報・周知活動の強化や基金の意義や運営方針などをわかりやすくまとめたパンフレットを作成、配布してみてはいかがでしょうか。また、それとは別に、寄付の受皿として、「(仮称)ふるさとメセナ協議会」のような組織を立ち上げ、企業や団体などに寄付の依頼をし、寄付者は金額の多少にかかわらず、協議会に寄付や協賛金の寄託を行い、協議会が基金に積み立てることを目的として市に寄付を行い、その基金を基に市がいろいろなプロ又はアマチュアの個人又は団体の芸術家、文化団体などに助成を行う仕組みを立ち上げてはいかがでしょうか。行政にばかり頼るというのではなく、行政は陰のバックアップに徹することにより、民間の力が本市の文化芸術活動を支え、発展させているという実感を持てるのではないでしょうか。市長の御感想をお伺いいたします。次に、平成18年度の除排雪対策についてお伺いいたします。17年度は積雪量が史上最高の1メートル72センチという記録的な大雪に見舞われ、当初予算の9億4,080万円に加えて、2億3,000万円の補正を2度行い、総額14億80万円という過去最高の除雪費総額となりました。現在、除排雪は四つのステーションでそれぞれの共同企業体の請負業者が分担して行っていますが、市民からはステーションごとに除排雪の対応に差があるなどの声が上がっております。市長は本年第1回定例会の我が党の佐藤議員の質問に対して、「請負業者に対する管理の体制は除雪対策本部に現場単位のステーション担当者を配置し、市内同一の除排雪基準で作業を進めるよう除排雪業者を指導、監督する方法で行っている」としながらも、「今後、除雪対策本部及びステーションの体制について検討し、検証し、効率的な除排雪に努めてまいりたい」と御答弁されております。しかし、除排雪車両1台当たりの除雪延長、除雪延長1キロメートル当たりの契約額がステーションごとに異なること、また、降雪量、積雪深の格差、地域の道路状況の相違など、地理的・気象的条件の微妙な差異によって、結果的に除排雪の水準に差が出ることは十分に考えられることであります。市内全域に均一に機材や人員を割り当てるという考え方ではなく、地域ごとの特性に応じた必要作業量を積み上げて、それに応じた機材や人員を傾斜的に配分することが必要と考えます。この問題について区域の見直しや今年度も4ステーションの体制を維持するのかも含めて、検証の結果と今年度の方向性についてお示しください。次に、地域ごとのきめ細かな除雪懇談会の開催については、今年は早い時期から町会単位の話合いを進めていくとのことでありますが、スケジュールをお示しください。さらに、できるだけ多くの市民に参加してもらえるよう周知方法を工夫するなど必要と考えますが、御見解を求めます。また、懇談会での話題を聞きっ放しではなく、地域内の個別の場所ごとの雪押しの容量などオペレーターへの細かい要望などを正確に実際の担当者に伝わる仕組みを確立すべきと考えますが、御所見をお示しください。最後に、平成17年度から実施された家庭ごみの減量化・有料化についてお伺いいたします。まず、このほど公表された17年度決算資料によれば、ごみ処理手数料収入は3億733万円の予算額に対して収入済額2億7,872万円余りで、予算に対して2,860万円余りの減となっていますが、これは見込み以上に家庭ごみの減量化が進んだ有料化の成果ととらえてよいのかどうか、手数料徴収実績の指定ごみ袋種別内訳数量の比較によりお示しください。次に、ごみ処理手数料2億7,872万円余りは、指定ごみ袋等作成費などのごみ処理手数料徴収関係経費9,332万円余り、収集運搬委託料1億3,515万円などを含む支出済額2億8,430万円余りのごみ処理費の特定財源として充当されています。18年度以降のごみ処理経費とごみ処理手数料収入の推移と収支バランスの見込みをお示しください。現在でもごみ処理費は404万円余りが廃棄物処分場費へ、1,256万円余りがリサイクル推進費へ流用されていますが、今後、ごみ処理費又はごみ処理手数料の増減があった場合、あるいは廃棄物処分場費、リサイクル推進費の増があった場合、本来的には好ましくない費目を超えた流用が増加する可能性があるのか、お伺いいたします。また、有料化が相当の減量効果をもたらしていることから見ても、逆の見方をすれば、市民にとって家庭ごみの有料化が相当の負担感を持って受け取られたことは間違いないものと考えます。そうだとすれば、本来のごみ処理費以外への流用や、ましてやリサイクル推進費など他の費目が増加したことを補うための手数料の値上げなどはするべきでないと考えますが、市長の御見解を求めます。以上、再質問を留保して終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

斉藤陽一良議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題について何点かお尋ねがございました。まず、病院事業会計の貸付金についてでありますけれども、この長期貸付金の会計処理につきましては、このたび北海道の方から結果として実質的な赤字が見えなくなるとして指摘を受けまして、病院会計の赤字決算として改善することといたしました。最終的な具体の改善処理方法につきましては、現在検討しておりまして、今後、北海道と協議をしていかなければなりませんが、一般会計への影響などにつきましては、一般会計と病院事業会計の両会計で44億円の解消を図っていかなければならないところであり、その収支の見通しについて現在作業を進めております。次に、北しりべし廃棄物処理広域連合への負担金でありますが、財政再建推進プラン実施計画での収支試算では、実施計画を策定した本年2月の時点で見込むことができた建設事業費や施設管理運営費、公債費などに対する小樽市の負担分として、平成19年度では約6億円、平成20年度では約7億3,000万円、平成21年度では約8億円の負担金の支出を見込んでおります。なお、北しりべし廃棄物処理広域連合への支出は、財政再建中の本市にとりましては相当の負担となるものであり、実施計画策定時よりも負担増が見込まれますことから、施設管理の効率的な運営などで母体負担の軽減が図られるよう強く要請してまいりたいと考えております。また、本市の財政運営においては、財政再建推進プラン実施計画の取組項目を着実に実行することはもちろんのこと、予算の執行に当たっては、内容を再度見直し、効率的な執行に努め、経費の節減を図るとともに、事業の選択に当たっては、これまで以上にその必要性や緊急性を十分勘案し、将来の市民負担を見据えながら進めてまいりたいと考えております。次に、実質公債費比率の試算でありますけれども、この算定には将来の地方債の元利償還金の額やその元利償還金に対する交付税措置額、また、各年度の地方税や普通交付税などの数値を用いることとなりますことから、御指摘のありました北しりべし廃棄物処理広域連合のごみ処理施設等に係る地方債の元利償還金に対する負担金を考慮し、一定の条件の下で計算いたしますと、実質公債費比率は平成19年度が3か年平均で約19.6パーセント、平成20年度が約19.7パーセント、平成21年度が約19.5パーセントと、それぞれ試算しております。さらに、新病院開院後の病院事業会計の元利償還金のピーク時が平成27年度ころになると想定され、その元利償還金に対する繰出金を考慮した実質公債費比率の試算では、地方税や地方交付税の状況など不確定な要素はありますが、20パーセントを下回るものと推測しております。したがいまして、広域連合のごみ処理施設等に係る地方債の元利償還金に対する負担金や新病院建設等に係る地方債の元利償還金に対する繰出金は増加いたしますが、いずれの地方債においても普通交付税措置があることや一般会計の元利償還金が減少することなどから、この比率は地方債の発行が制限される25パーセント以上とはならないものと考えております。次に、財政再建推進プランの見直しでありますが、実施計画の収支試算について北しりべし廃棄物処理広域連合への負担の増が見込まれますが、具体的に確定はしておりません。平成17年度での収支不足額については、赤字額を20億円と見込んでいましたが、約14億900万円の決算となっておりますので、現時点では実施計画やプランの見直しを考えておりません。今後、平成19年度予算編成で市税や地方交付税などにおいて、現行の見込みと大きくかい離が出るようであれば、収支試算の見直しが必要ではないかと考えております。次に、障害者自立支援法についての御質問でございますけれども、初めに平成18年3月末における障害者手帳の交付者数でありますが、身体障害者手帳が7,530名、療育手帳が903名、精神障害者保健福祉手帳が333名となっております。3月中の福祉サービス利用者数については、施設サービスは身体障害者76人、知的障害者454人、居宅サービスは身体障害者122人、知的障害者106人、障害児79人となっております。また、精神障害者は、支援費制度ではありませんが、授産施設19人、生活訓練施設13人、地域共同作業所11人、グループホーム8人となっております。利用者負担の変化については、身体障害者入所療護施設では平成17年度の平均が約4万2,000円に対し、平成18年度4月、5月の平均は約6万1,000円となっております。また、知的障害者の入所更生施設では、平成17年度の平均が約4万3,000円に対し、平成18年度4月、5月の平均は約5万6,000円となっております。次に、地域生活支援事業でありますけれども、必ず行うこととされている五つの事業のうち、日常生活用具給付等事業及び移動介護視覚障害者ガイドヘルパー派遣事業については、定率1割の利用者負担とし、そのほかの事業は利用者の負担を無料とします。選択して行う事業につきましては、福祉ホーム事業、訪問入浴サービス事業、更生訓練費支給事業、社会参加促進事業、生活支援事業、生活サポート事業、日中一時支援事業を実施する予定であり、このうち生活サポート事業、日中一時支援事業は1割の利用者負担を予定しております。なお、現在、障害者デイサービス事業を実施している事業所で10月に地域活動支援センター事業に移行しない事業所がある場合には、経過的デイサービス事業を行うことにしております。また、障害程度区分につきましては、費用単価の設定の関係で、日中一時支援事業にのみ導入を予定しております。次に、利用者負担上限月額の設定に係る所得の考え方でありますが、市民税の非課税世帯がいわゆる低所得世帯に区分され、このうち障害者本人の合計所得金額と障害基礎年金などの合計額が80万円以下である場合に低所得1に区分されます。世帯を単位とする考え方と個人の収入を単位とする考え方の両方がとられている形となっていますが、今後この新しい制度を進める中で、見直しの必要があれば市長会を通して国に要望してまいりたいと思います。次に、利用者負担上限月額の設定に係る世帯の特例についてでありますけれども、9月8日現在で世帯の特例の適用を申請したのは9人であります。世帯分離や世帯の特例の適用については、障害者本人あるいは世帯として考えた場合の負担額に違いがあることなど、個々のケースについていろいろ状況が違いますので、十分相談に乗っていかなければならないものと考えております。次に、施設入所者の障害程度区分による退所の可能性でありますけれども、市内の入所施設で10月から新体系に移行するところはありません。したがいまして、障害程度区分の認定調査はまだ実施しておりませんので、障害程度区分による退所の可能性については把握しておりません。なお、昨年、障害程度区分判定等施行事業を実施した自治体の本年6月末までの判定結果によりますと、いわゆる2次判定で約3分の1が上位区分に変更になったという報告が出されていることから、医師の意見書などにより審査会において適切な判断がなされたものと認識しておりますし、本市のこの審査会の委員の構成は、医師、看護師、作業療法士、理学療法士、障害者に対する相談等の支援従事経験者、福祉団体役員であり、この委員が二つの合議体に分かれ審査を行っているところであります。次に、施設入所者が退所した場合の地域社会の受入れ態勢でありますけれども、地域生活支援事業の地域活動支援センター事業や移動支援事業、介護給付の居宅介護、訓練等給付の自立訓練などの福祉サービスを充実させることが重要であると認識しております。また、地域で暮らす方々の理解や協力も欠かせないことから、啓発事業やボランティアの育成などに今後も取り組んでまいりたいと考えております。次に、利用者の利用回数の減が法人等の収入減につながるのではないかということでありますけれども、報酬日額化の導入に伴う影響緩和として、入所施設利用者が入院した場合における施設への支援としての加算、通所施設の担当者が利用者の家庭を訪問した場合の加算など新たな考え方が示されました。今後この新しく示されました考え方による法人等への影響やサービスの利用状況を見ながら、必要があれば見直しについて市長会を通し国に要望してまいりたいと思います。次に、課税世帯のうち所得の低い層に対する軽減策でありますけれども、障害者のサービス利用抑制にならないよう、一層の利用者負担軽減策について市長会を通して国に要望してまいりたいと考えております。また、市の独自軽減策でありますけれども、すべてのサービスを対象とすることは厳しい財政状況を勘案すると難しいものと考えますが、児童デイサービスの軽減策やさくら学園の激変緩和策は一般世帯も対象としているところであります。なお、福祉サービスの利用実態調査につきましては、どのような方法で行うのがよいのか、研究してみたいと思います。次に、共同作業所や通所授産施設などへの新体系への移行についてでありますけれども、精神障害者の共同作業所については、10月から就労継続支援へ移行する予定と伺っております。また、通所授産施設につきましては、19年度から就労継続支援に移行する予定のところや当面は新制度に移行しない予定のところがあると伺っております。なお、地域活動支援センターについては、障害者デイサービスセンターや精神障害者地域生活支援センターが移行する予定と伺っております。次に、文化芸術振興施策の充実でありますけれども、まず文化芸術審議会の平成18年度の開催は10月と来年2月の2回を予定しております。審議の進め方につきましては、現在、庁内の基本計画策定委員会で作業を進めている文化芸術基本計画(案)やアーティストバンク登録制度などの重要事項についてお示しをし、御意見をいただくことにしております。また、基本計画につきましては、文化芸術審議会に加え、関係団体等の御意見を聞きながら19年度中に策定し、20年4月からスタートさせる予定で考えております。次に、小樽市文化芸術振興基金についてでありますけれども、すべての市民が文化・芸術に親しみ、市民の力で文化振興の機運を盛り上げ、魅力あふれる小樽を創造するために創設されたものであります。その意味からも、市の予算による基金積立ては考えておりません。今後、文化芸術審議会などの意見を伺いながら、広く市民や企業などに基金の意義を御理解いただく中で、寄付等による基金づくりに努めてまいりたいと考えております。また、その際には、御指摘のありましたように、周知のための活動やパンフレットの作成、配布は必要なことと思っております。次に、「(仮称)ふるさとメセナ協議会」の立ち上げという御提言でございますが、ただいまも申し上げましたように、文化・芸術活動には市民や企業などの理解が重要であると考えております。こうしたことから、行政だけにとどまらず、文化・芸術関係者や団体、企業、NPOなどがそれぞれの役割を認識し、相互に協力していくことが必要であり、民間の果たす役割は一層大きくなるものと考えております。その意味で、御提言の「(仮称)ふるさとメセナ協議会」が創設されますと、本市の文化芸術振興基金の基盤を支え、文化・芸術家の活動を支援する上で大きな力になるものと考えております。次に、除排雪問題でありますけれども、初めに地域間格差の検証でありますが、ステーションごとに降雪量や道路形状や作業機械の配置などの要因により、地域間格差が生じたものと考えております。このため、地域間格差の解消に向け、機械の配置や請負担当エリアの細分化による現地の状況把握の強化などを総合的に見直しを行い、ステーション数を四つから六つに拡大することについて検討を行っているところであります。次に、除雪懇談会の開催でありますけれども、昨年度までは秋に年1回の地域懇談会を開催しておりましたが、今年度は夏と秋の2回開催することとし、1回目は6月30日から7月7日までに9会場で実施をし、御提言や御要望などをお聞きしております。2回目の開催は11月に予定しており、懇談会に多くの市民に御参加をいただくため、町会を通じて参加の周知を図り、さきにいただいた御提言などに答えてまいりたいと考えております。また、今年度は公共交通機関からの御意見を聞くため、懇談会とは別にハイヤー協会やバス会社などと意見交換を行っております。次に、懇談会での提言・要望などが現場担当者へ伝わる仕組みでありますけれども、これまでは除雪懇談会に共同企業体の代表者などが出席しておりましたが、今年度から秋の懇談会に代表者の出席のほか、現場を担当するオペレーターの出席を要請するとともに、除排雪作業に地域の特性を反映するよう指導してまいりたいと考えております。最後に、家庭ごみ減量化・有料化についての御質問でありますが、初めにごみ処理手数料から見たごみ減量化の効果についてでありますが、指定ごみ袋の種別内訳数量で見ますと、平成17年度予算では5リットル袋80万枚、10リットル袋187万枚、20リットル袋205万枚、30リットル袋187万枚、40リットル袋74万枚と見積もりましたが、17年度実績では小さい容量の袋である5リットル袋や10リットル袋の枚数が予算に比べてそれぞれ57万枚の大幅な増加があった一方、大きい容量の袋である30リットル袋が93万枚の減となったことなどから、手数料収入が予算よりも減額となったものであります。このことは、家庭ごみ減量化・有料化施策の実施以前に見込んでいた以上に市民の皆様がごみの減量化・資源化に努めた結果であると推察しております。次に、平成18年度以降のごみ処理費の推移でありますけれども、平成18年度におけるごみ処理費につきましては、今定例会でごみ収集運搬業務の委託化に伴う補正予算を計上し、補正後の予算は2億9,539万円の見込みであり、この財源としては、ごみ処理手数料と一般財源で賄っています。19年度以降の見込みにつきましては、ごみ収集運搬業務の委託化もほぼ完了することから、ごみ処理費は18年度の補正後の予算に比較しても大きな変動はないものと見込んでおり、また、ごみ処理手数料につきましても、現在までのところ大きなリバウンド現象も見られないことから、18年度当初予算と同程度で推移するものと見込んでおります。次に、ごみ処理費からリサイクル推進費等への流用の問題でありますが、平成17年度におきましては、廃棄物処分場費やリサイクル推進費の予算に不足が生じたため、それぞれの不足する予算を予備費から充用したほか、不用額が見込まれたごみ処理費などからの目間流用により対応したものであります。ごみの処理に係る経費には、ごみ処理費の目に計上されているごみ収集運搬委託料などのほか、直営収集部門の職員給与費などもあり、これらの総体の経費はごみ処理手数料では賄いきれず、多額の一般財源も充当されております。したがいまして、今回のごみ処理費の流用につきましては、ごみ処理手数料を流用先の経費に充当したことにはならないものと考えております。次に、ごみ処理手数料の改定でありますが、家庭ごみ有料化の目的はごみの減量促進と資源化の推進でありますので、当面はその推移を見守ってまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

斉藤陽一良議員の御質問にお答えいたします。まず、アーティストバンクの登録状況についてでありますが、本年9月8日現在で16件あります。今後の市民周知につきましては、これまで広報おたるや市のホームページのほか、ポスターやチラシの公共施設等への配布、そしてマスメディアの活用などにより制度の周知や登録の呼びかけを行ってきたところであります。また、文化団体協議会や美術市展委員会などの関係団体や文化施設などの利用団体に対しましても、直接趣旨を説明し、理解を求めてきているところであります。今後も引き続きさまざまな手段を講じながら、市民周知に努めてまいりたいと考えております。次に、登録アーティストに対する市の施設の減免についてでありますが、現在、庁内の連絡会議において施設使用料の減免制度の実施に向け、対象施設や基準などについて具体的に検討を行っているところであります。この後、文化芸術審議会の御意見もいただき、できるだけ早く結論を示してまいりたいと考えております。また、利用者にとって、わかりやすい制度を目指し、各対象施設が統一した条件になるなど考慮してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成18年第3回定例会 2006年9月12日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる