みんなの議会

小樽市議会 平成18年第2回定例会 2006年6月15日

(1)新博物館基本計画について/(2)歩道橋撤去について/(3)議会活性化の試みについて

2006年6月15日、小樽市議会の一般質問で、山口保議員が「新博物館基本計画について」「歩道橋撤去について」「議会活性化の試みについて」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
山口保 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 17番 山口保

一般質問を行います。私は、昨年の第4回定例会以来、交通記念館、博物館、青少年科学技術館の統合・再編を目的とした市教委提出の新博物館基本計画案について、再三議論をさせていただいております。私は、本年3月の予算特別委員会で、この計画案については、機関車庫3号と敷地内を除いた建物の利用については、基本的に社教施設で計画されていることについては、やむなしと申し上げました。しかし、施設の重要性についても認識をしておりますので、今後も議論をさせていただくつもりであります。まず、開設時期の問題でありますが、昨日、同僚の斎藤博行議員の質問に際して、今春4月オープンという当初案を7月以降に延期し、19年度末まで作業が行われる機関車庫3号については、オープン後、修復作業を公開し、見学、学習の場として活用するなど、計画の修正と新たな提案を含む答弁がありました。議論の過程での計画案の修正は、より充実をした施設にするためには当然のことであり、一定の評価をしたいと思います。また、今議会には実施設計の予算が上げられ、9月をめどに計画案を報告されるとお聞きをしております。斎藤博行議員も、今後のスケジュールを考慮すると大変無理があるのではないかと申し上げております。私も、今後、科学館や博物館の一部施設の移設やジャンルの異なった分野の学芸員の連携、新たな施設のスタッフとしての研修や企画の立案、その周知など、わずか3か月程度の延期で十分な準備ができるのか不安があります。また、鉄道施設にある新博物館として、その性格の特徴を生かした企画や学習の場にしたいと計画案には書かれておりましたけれども、そうした学芸員の新たな研修に加えて、JR関係者などとの連携、協力など不可欠になってくるものと考えます。そのようなこともあわせて考慮すれば、さらなる開設時期の変更も必要かと思います。さらに開設時期を再考するお考えはありませんか、まずお尋ねいたします。また、学芸員や職員の皆さんの準備や研修に対してどのような計画をお持ちなのか、そのスケジュールもあわせてお示しください。また、聞くところによりますと、一部の市民に対してアンケート調査が行われたとお聞きしておりますが、調査に参加された市民によりますと、構想の内容も示されないまま尋ねられてもどのように判断をしたらよいのかと戸惑っていました。今後、実施設計が行われ、計画の内容が明確になった段階で、よりよい計画づくりや市民の積極的な運営への参加を求めていかねばならない点などを考慮すれば、今後広く意見を求めていくことが必要と考えます。市教委として今後どのように市民意見を収集されていかれるのか。また、計画の周知の方法など、お示しいただきたいと思います。また、博物館協議会や青少年科学技術館運営委員会の皆さんとは、施設の具体的な内容や運営上の問題など協議していくことになると思われますが、今後のスケジュールなどもあわせてお示しください。私は、先ほど新博物館基本計画案について機関車庫3号と敷地内を除いて基本的に了解したと申し上げました。それは、この最も重要な施設に関する議論や計画がほとんどなされていないからであります。そして、この部分こそが、本市再生・発展の展望にかかわる、まちづくりの核心の議論ではないかと考えるわけであります。申し上げるまでもなく、旧手宮機関車庫3号を中心とした旧手宮鉄道施設は、国内に現存する鉄道近代化遺構として、我が国の重要文化財に指定された本市の貴重な歴史遺産であります。また、旧国鉄手宮線は、今も往時の姿のまま、ここをゼロマイル起点として市内中心部を貫いて残されております。私は、これまで機会があるごとに、旧手宮機関車庫3号を中心とした手宮鉄道施設と旧手宮線を一体とした活用が、手宮地区や北運河を新たな交流観光拠点に変ぼうさせることができるかぎだと申し上げてまいりました。御承知のように、ここには旧手宮鉄道施設に加えて重要文化財旧日本郵船小樽支店、国指定史跡手宮洞窟、北限の栗林や桜の名所としても市民に親しまれ、また、市街を一望できる眺望拠点でもある手宮公園、また、港湾土木の先駆者、広井勇博士が設計をされた北防波堤、そして何よりも往時の姿をそのまま残している北運河と周辺の石造倉庫群、枚挙にいとまがないほど、この地区は北海道の開拓の歴史を語るに欠かすことができない貴重な歴史遺産の宝庫でもあります。この手宮地区の再生・活性化は、本市にとって長年の懸案でありました。市長も本市観光を通過型観光から滞在型に転換させるためには、北運河や手宮地区の観光拠点化が必要との考えを再三述べられております。私は、これまで歴史を生かしたまちづくりを進めてきた本市が、この地区を次の交流観光拠点としてしっかりと位置づけ、課題を一つずつ整理され、順次整備をされていく時期にもう来ているのではないかと考えております。幸い本年2月、本市景観条例の特別景観形成地区の大幅な見直しが実現され、旧国鉄手宮線沿線を含めて拡大されたことは、この地区整備の指針を示す第一歩を踏み出されたのだと大いに評価するものであります。また、この沿線に今後景観法の適用も考慮されていると聞き、廃線のトランジットモールの実現に向けて、沿線の修景や創景事業につながっていくものと期待するものであります。また、このこととあわせて旧国鉄手宮線、北運河など、この手宮地区再生・活性化の基礎調査に現在着手をされ、市独自でプランづくりに向かわれるなど、私などもぜひ微力ですが協力をさせていただきたいと願っているものでございます。私は、その際、現在散策路として整備をされ、雪あかりの路のメーン会場の一つとして定着してきた旧手宮線に加えて、今後、中央通から手宮までの未整備部分と旧手宮鉄道施設との連携・一体活用は、欠かすことのできない要素であると再度ここで申し上げたいと思います。そこで、まず教育長にお尋ねいたします。今回の新博物館基本計画案の中で機関車庫3号を含む敷地部分の活用については、どのような将来展望をお持ちなのか。また、まちづくり推進室を中心に進めておられるこの地区についてのプランづくりとどのように連携を図っていかれるのか、具体的にお示しをしていただきたいと思います。次に、市長にお尋ねいたします。これまでるる述べさせていただいた観点から、旧国鉄手宮線の中央通から手宮鉄道施設までの1万6,800平方メートルについて、JRからの取得は長年の懸案になっていることは承知しておりますが、この際、その取得整備の検討を始められるよう要望いたしますが、お考えをお示しください。本市財政の窮状は承知しておりますけれども、市民が痛みに打ちひしがれている今こそ展望が必要ではないでしょうか。また、本市観光がピークを過ぎ新たな施策が待たれる今こそ、市長の御英断を期待するものであります。次に、本市都市景観の整備に関連して、歩道橋の撤去の問題についてお尋ねいたします。この問題は何度か本議会において要望してまいりましたが、ここで改めて議論を提起したいと思います。平成12年に交通バリアフリー法が施行され、交通弱者にとって優しい道づくりが進められてまいりました。本市の状況は、高齢化率が25パーセントを超え、歩道橋の利用が困難なお年寄りがますます増え続けております。歩道橋の多くは国道や道道にかけられ、直接市が是非を判断するものではないことは承知しておりますが、近年、他都市においても良好な景観形成に対する関心やニーズが高まり、また、平成15年に美しい国づくり政策大綱の策定を受けて、歩道橋を見直し、撤去する事例が出てまいりました。長崎県では、県庁前の横断歩道橋を本年1月に撤去しております。理由は、高齢者等の交通弱者にとって自由な移動のバリアになっていること。老朽化が進んでいること。県庁というシンボル的な建築物の眺めを阻害していること。利用実態調査の結果、交差点を横断している歩行者のうち歩道橋を利用しているのは5パーセント程度と少ないこと。また、地元要望があるなどの理由で、国が撤去に踏み切ったそうであります。東京都でも、利用者の著しく少なくなっているなどの条件に合致し、役割を終えたと考えられた18の歩道橋を平成16年度から順次撤去したそうであります。都では、利用者が著しく少ないこと、これはおおむね12時間で20人未満だそうであります。通学路に指定されていないこと。また、近くに横断歩道が設置されていること、この3点を撤去の条件とされたそうであります。その結果、歩道の通行の改善、宅地側の出入りの利用の改善、良好な都市景観の形成、維持管理・更新費の削減が図られたとの報告であります。また、大阪府などでも、府の管理する18か所の歩道橋の使用頻度などの調査に昨年着手されております。大阪府土木部によりますと、府内の歩道橋は自家用車の普及で交通量が急増した60年代に通学路などを中心に設置が進んだが、最近は学校の統廃合で利用が減ったり、高齢者から上がったりおりたりが大変なので横断歩道にかえてほしいという要望が寄せられていることが多くなったことから、これまで8か所の歩道橋を撤去、今後も検討をしていくとされております。このほかに秋田、新潟市など全国に広がりを見せております。北海道でも地元住民の要望があり、地元自治体や公安委員会の了解があれば撤去の検討をするとのことであります。本市の富岡歩道橋は、昭和56年に設置され、平成10年、市内の福祉団体からの要望で横断歩道が新たに設置され、今はその役割も終えて利用する人もほとんどない状況と聞いております。この歩道橋については、関係町会である富岡北部町会も、町会の総会で撤去の要望を出すことを確認しております。また、市内には、このような横断歩道橋下に既に横断歩道が設置されているというような例が複数あると認識しております。撤去には数百万円の費用がかかると聞いておりますけれども、ペンキの塗りかえや補修工事など、また、毎冬のヒーティングの費用、これは富岡歩道橋の場合70万円と聞いておりますけれども、そういうことを考慮すれば、撤去は道の財政難の折からも合理的な判断ではないかと考えております。この際、高齢者の増加や求められている都市景観の改善などの必要性を考慮され、少なくともまず富岡歩道橋については、その利用実態の調査など道に対して要望されてはいかがかと考えますが、御所見をお伺いいたします。最後に、昨日森井議員も詳しく質問されましたけれども、通告をしておりますので、原稿内容を変えないでそのまま質問させていただきます。議会の活性化について、市長の御所見と感想をいただければ幸いであります。議員定数削減問題は、幸いにも今議会で決着を見ることになりそうでありますが、この間、多くの市民から議会に対する不信や不満が寄せられました。議員一人一人の活動や議論が市民にいかに理解をされていないか、また届いていないか、がく然とした思いでありました。私は、議会報編集委員会の委員をさせていただいております。この委員会の中でも、昨日、森井議員も話されておりましたけれども、私も含めて複数の委員から、議会ごと年4回の議会報告会を議会として検討すべきとの意見が出されております。そして、委員長から議長に各会派代表者会議で検討していただくようお願いをすることになっております。先日、新聞に、栗山町議会が5月18日の臨時会で、全議員に対し年1回は議会の審議状況を伝える住民報告会を義務づけるなどの議会基本条例を全会一致で可決したとの記事がありました。また、この条例の特筆すべきは、議案に対して議員同士が議場で自由に討論をしたり、町長など職員に逆質問権を付与するなど、全国で初の試みだそうであります。また、これまで栗山町議会では、平成13年9月からインターネットによる議会のライブ中継を始めたほか、昨年4月には12の会場を設けて、議長も含め18人の議員全員を三つのグループに分けて5日間にわたって議会報告会を開催するなど、住民参加型議会を実現すべく努力されてきたそうであります。今後、この栗山町議会の試みがどのように実施されていくのか、私は大変興味がありまして、一度実際の現場をぜひ拝見したいと思っております。昨日、市長は、この件に関して、議会の問題であって感想を述べるという立場にはないというようなお話をされましたけれども、私の質問に対しても同じようなお答えが返ってくるかわかりませんが、率直な市長の感想をお聞かせ願いまして、私の質問は終わらせていただきます。なお、再質問は留保いたします。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

山口議員の御質問にお答えいたします。初めに、旧手宮線の中央通から旧手宮鉄道施設までの用地の取得と整備の検討でありますけれども、旧手宮線は歴史的遺産であるとともに市民の貴重な財産であり、その活用につきましては多くの議論の中で平成10年に、当面の活用方策としては、将来の輸送機関としての可能性を残しながらオープンスペースとして活用することといたしました。それに基づきまして、平成13年には寿司屋通から中央通までの540メートルをJR北海道から取得し、整備を行いました。残る中央通から旧交通記念館までの区間につきましても、営業線の廃止後取得することを前提としてきた経過があり、また、北運河周辺地区には重要文化財である旧日本郵船小樽支店や歴史的建造物など多くの歴史遺産があること、旧手宮線の終着点となっている旧交通記念館は来年度新たな施設としてオープンする計画であること、さらに手宮と中心市街地を結ぶ重要な動線である旧手宮線の活用を含め、「手宮・北運河周辺地区活性化基本構想」を現在策定していることなど、この部分は今後新たな観光資源やまちづくりにとって重要な位置を占めていることから、早期の取得に向けてJR北海道と協議を進めてまいりたいと考えております。また、その整備につきましては、これまでもさまざまな意見をいただいておりますが、地元の方々やまちづくり団体の意見もいただきながら検討してまいりたいと思っております。次に、富岡歩道橋の利用実態の調査など北海道に要望してはとの御提言でございますが、この歩道橋は稲穂小学校に通学する児童の安全確保などを目的に設置されたものであります。しかしながら、高齢者や障害者にとってバリアフリーになっていないこと、老朽化が進んでいること、また、歩道の幅員を狭めていることなど課題があることは承知いたしております。歩道橋のあり方につきましては、利用者である地域住民や学校などの御意見も伺いながら検討していく必要がありますが、利用実態の調査などにつきましては、道路管理者である北海道に要請してまいりたいと考えております。次に、議会活性化の試みとしての栗山町の議会基本条例についての感想でありますけれども、昨日もお答えしたとおり、これは議会運営の問題でありますので、議会内部で御議論いただいて決定されるものと思いますので、私からの感想は差し控えさせていただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

山口議員の御質問にお答えいたします。初めに、新博物館の開設の時期についてでありますが、代表質問でも申しましたように、御指摘いただきました課題も解決しながら平成19年の夏休みをめどにしていきたいと考えております。次に、学芸員や職員の研修についてでありますが、新博物館開設準備室では学芸員や職員の研修プログラムを5月から始めており、科学や歴史、自然など広範囲に、そして高度な知識、情報の修得に努めているところであります。さらに、実際の展示資料の整備などが進んできた段階では、より実践的な研修を行っていくよう考えております。こうした研修の積み重ねが利用者から信頼される新しい博物館の基盤になると考えておりますので、開館後も継続的に実施してまいりたいと思っております。次に、市民意見の収集と計画の周知方法についてでありますが、今年3月に新博物館に対し、利用者がどのような期待と要望を持っているのかを把握するため、意向調査を実施したところであります。また、多くの方々から御意見をいただくため、現在、ホームページによる計画の周知についても検討しているところであります。今後、早い時期に懇談会を開催し、各関係団体や市民の皆様に説明してまいりたいと考えております。なお、懇談会にお集まりの皆様から、開館後の事業内容について御意見や御要望をいただきたいと考えております。次に、博物館協議会や青少年科学技術館運営委員会の開催スケジュールについてでありますが、科学館の運営委員会については、今年度第1回を6月中に開催する予定で準備を進めているところであります。また、8月の早い時期には協議会と運営委員会の合同会議を開催し、実施設計に向けて御意見をいただきたいと考えております。次に、重要文化財を含む敷地内の活用と手宮地区活性化構想との連携についてでありますが、新博物館では敷地内に点在する重要文化財や鉄道資料と広い敷地を活用した野外郷土学習プログラムの実践など、魅力ある住民参加型の事業内容を検討しているところであります。御承知のように、この敷地は旧手宮線の起点でありますことから、手宮・北運河周辺地区活性化基本構想や旧手宮線の活用計画との連携によるまちづくりを念頭に、将来を見据えた活用を図りたいと考えております。(「議長、17番」と呼ぶ者あり)

再質問 17番 山口保

再質問させてください。残余は予算特別委員会でやらせていただきますけれども、敷地の問題について連携しておやりになるというお話をされましたけれども、これをどのようなスパンで考えていらっしゃるのか。これはオープンとあわせてできるわけはありませんので、その辺のことを含めて詳しく、もし何か計画を持っていらっしゃるのであればお答えいただきたいと思います。その1点です。

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

具体的には委員会でまたお話ししたいと思いますが、私どもとしては、1年かけてうんぬんですとかでなくて、やはり二、三年のスパンをかけつつ、さらに敷地がかなり広いものですから、そういうのも想定しながら、先ほど触れましたように、皆さんの御意見を懇談会等で聞きながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。

再質問 17番 山口保

終わります。

出典:小樽市議会 平成18年第2回定例会 2006年6月15日 議事録 PDF(96ページ) 間違いを知らせる