みんなの議会

小樽市議会 平成18年第2回定例会 2006年6月15日

(1)景観行政について/(2)安全・安心なまちづくり条例について/(3)学校施設の耐震診断について/(4)学校の職員会議について

2006年6月15日、小樽市議会の一般質問で、横田久俊議員が「景観行政について」「安全・安心なまちづくり条例について」「学校施設の耐震診断について」「学校の職員会議について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
横田久俊 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 横田久俊

4項目について一般質問を行います。昨日までの代表質問と一部重複する質問もございますが、御容赦願います。まず、本市の景観行政に関してお尋ねいたします。昨日の森井議員の質問にもありましたように、この観光小樽の宝物は景観であります。どの自治体へ視察に伺いましても、口をそろえて小樽市はすばらしい観光素材がたくさんあっていいですねとうらやましがられます。このように極めて大事な景観でありますが、近年、高層マンションの建築などにより、その宝物に少しずつ変化が見え始めてきたことは残念なことであります。こうしたことから、先般、景観条例の見直しが進められ、特別景観形成地区の整理、拡大が行われました。しかし、現実には、具体例を示せば出抜小路の観光施設が洋服量販店の新築によって目隠し状態になるなど、景観を損ねる事態も出てきてしまい、報道でも大きく取り上げられたところであります。こうした事態に我々議員も責任を感じなければなりません。ある日突然、あの建物があの場所にできたわけではありません。一連の手続がなされてあのような結果になったわけですから、その間の情報収集やチェックが足りなかったことを猛省すべきです。以前の建築物が解体されたときに、次にその場所にどのような建物が建つのかということにもう少し関心を寄せれば、あるいはあの事態を防げたのかもしれません。許可した行政が悪い、あるいは量販店が悪いというのではなく、市民全体の宝物である景観に対する思い入れ不足が招いた事態であると反省しなければならないと思っております。今後このようなことが決してないように、しっかりとした対策を早急に立てる必要があると思います。そこでお伺いいたします。その1点目、特別景観形成地区及びその周辺地区における新築建造物建設時の現状における手続概要について、お知らせ願います。2点目、そうした手続により景観を害するおそれが高いと判断した場合、行政としてはどのような措置をとられるのか。景観を害すると判断する基準は何なのでしょうか。どこが、あるいはだれがそうした判断を最終的にするのでしょうか。お答え願います。3点目、最終的に届出者の理解を得られない、そうした場合にはどうするのでしょうか。現行条例に罰則がないから仕方がない、これで果たしていいのでしょうか。4点目は今後の問題ですが、出抜小路のような例が二度とあってはならないと思います。今後の景観を守るための方針、姿勢として具体的にどのような考えをお持ちでしょうか、市長の御見解をお伺いいたします。私は、景観を保全するためには、現在のような強制力や罰則のない条例での対応は、極めて厳しいものがあると感じております。強制力を規定するには当然慎重な検討が必要なことはもちろんでありますが、違反した建築物には是正命令ができる、あるいは罰則を規定することができるような仕組みが今後は必要ではないかと思っているところであります。次に、「安全・安心なまちづくり条例」に関してお伺いいたします。前回の定例会で、条例制定については本年中に整備するとの御答弁をいただいております。その内容については現在検討中と思われますので、今ここで議論することは避けますが、条例制定に向けての大枠ということで質問をさせていただきます。先般、鹿児島市における生活安全条例の実態、運用などについて視察をしてまいりました。現地は御案内のように桜島を抱えていることから、噴火などの防災面も含めて安全・安心ということに極めて関心深く取り組んでおられました。印象的でありましたのは、安全・安心に関する行政事務を一つの課を設置しまして、そこで一元化して対応していることでありました。これまで市民の安全や交通安全は市長部局、学童や通学路に関する安全は教育委員会、それから噴火、地震等の災害関係については防災担当などと分掌が分かれていたものを、安全・安心に関するものはすべてその課で対応する、それによって情報の共有化、一元化あるいは指揮命令系統の明確化など、効率のよい行政運営が可能であるとのことでありました。そこでお尋ねいたしますが、この条例制定を機会に、これまでそれぞれの部あるいは課で対応していた安全・安心に関する事務を、例えば安心安全課、鹿児島市はこういう名称でしたが、安心安全課などのように危機管理を含めた機構として一元化することも考えるべきではないでしょうか。御見解をお伺いいたします。次に、北海道の条例はもとより各地のでき上がっている条例を見ますと、当然ではありますが、その自治体住民の安全・安心に関しての事項が中心となっております。一部「観光客等の安全確保」という文言を入れている条例も散見されますが、あくまで付随的なものとしての位置づけの範囲を超えていないようであります。そこでお伺いいたしますが、観光小樽のイメージを増加させるためにも、観光施設等における観光旅行者の安全確保、こういったことも十分に視野に入れるべきではないでしょうか、御見解をお伺いいたします。条例の3点目、鹿児島市では、条例制定に当たりまして、条例案の段階から市民からパブリックコメントを徴し、多くの意見を集約したと伺っております。条例制定に当たって、こうした市民の意向、パブリックコメント等を実施する予定はないのでしょうか、お伺いいたします。パブリックコメントが出ましたので、関連してこれについてお尋ねいたします。本市にはパブリックコメント手続に関する条例がありません。それぞれの原部・原課で対応していると思います。多くの自治体では、この手続に関する条例が制定されて、一つの制度として明確化されております。今後、政策立案の段階でパブリックコメントを多用する流れも見えてきております。具体例では、学校適正配置に関しては既にパブリックコメントの実施をスケジュールに明記しております。パブリックコメントにより市が市民への説明責任を果たすとともに、市民の市政への参画を促進し、公正で透明な一層開かれた市政の推進が図られるものと思います。今後、制度として位置づけてはいかがでしょうか、御見解をお伺いいたします。次に、教育委員会に2点お伺いいたします。まず、先ほどの安全・安心ということにも関連をいたしますが、学校施設の耐震診断についてお伺いいたします。先般、文部科学省が「各地で地震が頻発しており、学校での子供たちの安全に対し危機感を持っている。北海道は意識の低い市町村が多い」との耐震改修状況が公表、報道されました。耐震化率と耐震化診断率がいずれもゼロパーセントの町村が幾つかある中で、小樽市は耐震診断の実施率は100パーセントの自治体として名前が挙がっておりました。問題は、耐震化率等々であります。その公表内容について耐震化率等にも触れて内容をお知らせください。学校の耐震化改修には、ばく大な財源が必要となります。改修する費用の半分を補助する文部科学省の安全・安心な学校づくり交付金などもあるようですが、それでも1校数千万円から億単位の費用が必要と言われております。厳しい財政難の中、簡単に経費をねん出できるとは思っておりません。しかし、かといって児童の安全をないがしろにできないという重い課題もあり、今後の教育委員会の方針が問われているところであります。当然ながら学校の統廃合も視野に入れなければならないでしょう。今後の適正配置計画等も踏まえた耐震化の整備について御見解をお知らせください。次に、学校の職員会議について何点かお尋ねいたします。平成13年1月、小樽市立学校管理規則の改定により、職員会議は校長が主宰すると規定されました。当然ながら、学校の管理・運営に関する事項は、校長に最終決定権があるものと認識しています。しかしながら、職員会議で管理・運営に関する事項も協議され、その決定を挙手あるいは起立等による採決などにより意思確認している実態があるように聞いております。東京都教育委員会は、先般、職員会議において学校運営の適正化に関する事項について、挙手や採決によって教職員の意向を確認することは不適切なので行わない旨の通知を出しております。教職員の意見を聞くことはもちろん必要ではありますが、職員会議で採決することにより、校長の責任に基づく意思決定に影響を与えかねないとする趣旨からだと思います。小中学校における管理規則改定後の職員会議の現状と、これらに対する教育長の御見解、そして今後の方針についてお示しください。先日、地域の方々が自分の地域の複数の学校の職員会議録を情報公開条例に基づいて請求いたしました。職員会議でどのようなことが議論されているか勉強し、今後の学校とのさまざまな協議に役立てようという趣旨と聞いております。発言内容と発言者が記載されておりますが、発言者はすべて例外なく黒塗りで消してあり、だれが発言したかは公開されていません。公の職員が自己の責任に基づいて発言しているわけですから、公開しないことができるとされている個人情報とは異なるものと認識しております。公開しない根拠をお知らせ願います。この会議録、さまざまな発言がありました。その一つ一つについてここでは触れませんが、発言の中に一つ見逃せない記述がありました。学習指導要領に関してですが、ある教員が国旗・国歌の職員会議の話合いの中でこのように発言をしております。「学習指導要領に載っているから指導するという考えはない。学習指導要領は法律ではない。一部の人間の上からの命令には、そのとおりにしなければならないとは思わない。学習指導要領は一部の人間が目的を持って変えていったのだ。大まかな押さえだ」等々ありました。地方公務員法32条は、法令等及び上司の職務上の命令に従うよう義務を規定しております。学習指導要領は、私が言うまでもありませんが、全国のどこにいても一定水準の教育が受けられるようにするため学校がカリキュラムを編成する基準として定められているもので、法的性格を有しております。こうした学習指導要領を否定し、上司の命令に従わないとする発言を仲間うちの話でというならいざ知らず、公の場で発言し、正規の記録に残っていることは極めて遺憾であります。児童に校則や社会のルールは一部の人が勝手に決めたものだから従わなくてもよいと言っているようなものではないでしょうか。教育公務員として法やルールを無視するこのような考え方をどのように見られるのか、教育長の御見解をお伺いいたします。最後に、その他として、質問ではありませんが、先日、NHKのある放送を見たときの印象を一言お話しさせていただいて質問を終わらせていただきます。先ほど山口議員からも議会の活性化のお話がありましたが、議会のお話であります。つい先日の宇都宮市議会6月定例会の初日、ここでは午前10時から本会議が始まりますが、本会議開催前の30分間、議場で市民ジャズバンドによる演奏会が開催されました。当日は招待した近くの保育園の園児を含め100人以上の傍聴者が訪れまして、演奏を楽しんでいる様子が放映されておりました。演奏が終了した後は幼稚園児等を除いた多くの人々がそのまま議会を傍聴したと聞いております。きっかけは、数年前に民間の音楽団体から活動のPRの一環として議場でコンサートをさせてほしいと要請があり、各会派、議運で諮ったところ、全会一致で決まったとのことでありました。議場は厳粛な場であることは言うまでもありませんが、こうした取組により市民が議会に足を運び、議会と市民の距離を縮め、両者の関係がより緊密になることも、また必要ではないのかと感じました。今日は傍聴者が数名おられますが、直ちに小樽市議会でも同じようなことをしようとは言いませんが、いつの日かこの議場で音楽が聞け、たくさんの市民の方々が鑑賞に来てくれたらという思いを強くしたところであります。再質問を留保して、私の質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

横田議員の御質問にお答えいたします。本市の景観行政について何点か御質問ございました。初めに、景観条例に基づく新築建造物の建設等の行為の手続でありますけれども、特別景観形成地区及びその他市内全域を対象に、高さや建築面積などが一定の基準を超える建築物や工作物及び広告物等の新築や増改築等の建築行為を行う場合には、建築確認申請などの行政上の手続に入る25日前までに、平面図や立面図及び完成予想図等の必要書類を添付した行為の届出書の提出が必要となっております。また、行為の届出書の提出を行う場合には、事前に相談するよう周知を図っているところであります。次に、届出内容が景観を害すると判断した場合の措置とその基準等でありますけれども、景観条例に基づく行為の届出書の提出があった場合、特別景観形成地区においては、地区ごとに定めている地区景観形成計画及び地区景観形成基準を、また、その他市内全域の大規模建築物等については、小樽市景観デザインマニュアルを判断の基準としております。建設部でその基準に適合しないと判断した場合には、届出人に対し基準に合致するように指導・助言を行い、また、必要な場合には文書による勧告を行っております。次に、届出人の理解が得られない場合の対応でありますけれども、届出人に対しては、本市の景観保全や景観形成の考え方についていま一度説明を行い、さらに建築等が行われる場所や周辺を含めたイメージシミュレーションを作成し、再考を求めることとしております。また、必要な場合には景観審議会の委員の御意見を聴取し、それに基づき景観条例の基準に合致するよう協力を求めるなどの対応を図っておりますが、景観に配慮をお願いしても理解が得られず対応に苦慮する場合があるのが実態であります。次に、今後の景観を守るための対応でありますけれども、本市の景観を守り育てていくためには、まず市民や事業者等の意識の醸成が肝要であり、そのためには先人が残してくれたまち並みや歴史的な建造物等の他都市にない魅力ある景観について、今後も景観パンフレットの配布や歴史的建造物巡りなどを通じて景観意識の啓発を行ってまいりたいと考えております。また、昨年6月に景観法が全面施行され、法的根拠を持った強制力のある条例を制定することが可能となりましたことから、年内をめどに景観法に基づく景観行政団体となり、引き続き景観計画の策定を行ってまいります。さらに、景観上特に重要な地区については、その地区内での景観を阻害するような建築行為等に対して、その制限や是正命令が可能となる景観地区の指定を目指し、今後、地区内の土地所有者や事業者との協議を行い、十分なコンセンサス形成を図りながら、景観保全に努めてまいりたいと考えております。次に、安心・安全なまちづくり条例の関係でありますけれども、初めに危機管理を含めた機構の一元化でありますが、これまでの市民生活の安全確保、交通安全、子供の安全確保、防災などについては、市民部、総務部、建設部、福祉部、教育委員会など、それぞれの部局で数多くの関係団体と連携をし、業務を進めております。これらの業務は広範多岐にわたり、関係団体との調整も複雑なことから、機構の一元化は難しいものと考えておりますが、庁内連絡調整会議等を設置し、安心・安全なまちづくりの推進に向けて対応してまいりたいと考えております。次に、観光旅行者の安全確保も視野に入れるべきとの御提言でございますが、条例制定の目的としては、犯罪のない安全で安心なまちづくりを目指すものであり、小樽市民はもとより、本市の特性である観光客など多くの来訪者も含め安全が確保されるよう配慮してまいりたいと考えております。次に、パブリックコメントの実施でありますけれども、安全・安心なまちづくりには市民の皆さんの理解と協力が必要不可欠であり、広く御意見、御提言をお聞きするため、パブリックコメントを実施したいと考えております。次に、パブリックコメントの制度化でありますけれども、今までも住宅マスタープランや観光基本計画など市の基本的な施策に関する計画などの策定に際し、パブリックコメントを実施しております。パブリックコメントの実施に当たりましては、市として一定の基準などに基づき判断をし、統一した手続を行うことが必要であると思いますので、今後、制度化に向けて検討してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

横田議員の御質問にお答えいたします。まず、学校施設の耐震診断の報道についてでありますが、昭和56年以前に建設された学校施設が耐震基準に適合していない可能性のありますことから、耐震化優先度調査を平成16年度、17年度の2年間にわたり小学校19校63棟、中学校10校35棟、合計29校98棟で実施しました。この結果が今回文部科学省から公表されたものであります。また、耐震化率についてでありますが、調査は建設年ごとにすべての学校施設の建物を対象とするもので、小樽では41校159棟、このうち昭和57年以降に建設された建物12校61棟が耐震整備済としてカウントされておりますことから、その耐震化率は38.4パーセントとなっております。次に、学校施設の耐震化整備の進め方についてでありますが、このたびの調査結果と適正配置計画との整合性を図りながら、児童・生徒の学習に支障が生じないよう効率的な耐震化整備計画を策定し、教育環境の充実に向けた整備を着実に進めてまいりたいと考えております。次に、職員会議についてでありますが、平成12年1月に学校教育法施行規則の一部改正により、職員会議は校長の職務の円滑な執行を補助する機関として校長が主宰することが規定され、東京都の通知は、このことを改めて示したものと思います。小樽市においても平成13年1月に学校管理規則を一部改正し、職員会議は校長が主宰すると規定しており、以来、各校長に周知するよう指導してきたところであります。もとより職員会議においては、先生方から教育活動についての思いや願いを聞きながら、最終的には校長の権限と責任の下に学校運営をしていかなければならないものであります。今後も機会あるごとに校長が主宰することの意味を重ねて指導してまいります。次に、職員会議録の公開についてでありますが、小樽市情報公開条例第9条第2号において、公開しないことができる個人情報として思想・信条や心身の状況に関するものが該当しますことから、発言者名を非公開としたものでございます。最後に、学習指導要領についてでありますが、学校教育においては、全国の各学校において一定の教育水準を確保する必要があり、法令に基づいて学習指導要領を定めております。したがって、各学校においては、学習指導要領に基づき教育課程を編成し、実施することになります。御質問の職員会議での教員の発言につきましては、学習指導要領や国旗・国歌にかかわって個人的な見解として校長に述べたものと思われます。各学校長は、学校教育法、学校教育法施行規則、さらには学習指導要領に基づき、学校の責任者として創意工夫を加えた教育課程を編成し、実施することになります。教育委員会としましても、学校の主体性を発揮できるよう、これからも支援してまいりたいと考えております。(「議長、13番」と呼ぶ者あり)

質問 13番 横田久俊

職員会議に関する部分で、若干御答弁と私の認識が違うところがありますので、また委員会の方でやらせていただきます。

出典:小樽市議会 平成18年第2回定例会 2006年6月15日 議事録 PDF(101ページ) 間違いを知らせる