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小樽市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月11日

(1)事務事業の見直しについて/(2)観光振興について/(3)新市立病院構想について/(4)教育問題について

2003年12月11日、小樽市議会の一般質問で、小前真智子議員が「事務事業の見直しについて」「観光振興について」「新市立病院構想について」「教育問題について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。

質問者
小前真智子 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 小前真智子

平成15年第4回定例会に当たり、一般質問の機会をいただきました。新人でもあり、見当違い、的外れの質問もあろうかと存じますが、市長はじめ、関係理事者の市民によくわかる易しいご答弁を期待申し上げ、質問に入らせていただきます。まず最初に、事務事業の見直しに関連してお伺いいたします。本市では、財政難から聖域なく事務事業を見直すとの市長方針が示されました。聖域なく見直すというやり方は、一見平等に聞こえますが、一方では市長の政治姿勢を見えにくくしていると私は思います。明日を担う小樽の子どもたちのために、教育費だけはカットしないというように、各部の事務事業の優先順位を明確に示され、市長の見直し姿勢を強く打ち出した方が、市民の受益者負担を含め理解を得られると思うのですが、いかがでしょうか。市長のご所見をまずお伺いいたします。次に、観光の振興に関連して、お尋ねいたします。現在、協会病院で年間に扱うお産の数は900件弱とのことですが、このうち200件ほどが里帰りお産です。親が小樽に居住している関係から、娘が本市に里帰りしてお産をするというのが里帰りお産です。この里帰りお産で小樽に帰る妊婦の居住地は全国にまたがり、ときには外国で生活されている方もおられるとお聞きしております。そこで、私の提案ですが、子どもの誕生を記念して親か祖父母が記念植樹をして、その子の名前のプレートを取りつけるなどの取組をしてみてはいかがでしょうか。今、小樽では中心市街地は整備されつつありますが、それとともに緑も減少しているのはとても寂しいことです。市民の森とか記念植樹の森とか、小樽公平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録園のどこかに実現できないものでしょうか。帯広では、公園と花の課という部署が窓口になり、その年に誕生した子どもの中から50名の方を抽選して、エゾヤマザクラかブンゴウメの2種類を用意し、負担は全額ライオンズクラブのご厚意とのことで、市及び家族の負担はないとのことです。この企画のよい点は、子どもが小学校に入学した、成人した、結婚したなど、その子どもの人生の節目節目に、本人及び家族が植樹した樹木に何度も何度も会いにこの地を訪れるということでありますから、本市においても永続的な観光客誘致施策として、里帰りお産の実態がある今こそ取り入れてみてはいかがかと思い、提案申し上げます。市長のご所見をお伺いいたします。次に、新市立病院構想の救急体制について、お伺いいたします。本年10月中旬 大阪府の市立岸和田市民病院を視察してまいりました だんじりで有名な人口20万4,000人、 。のまちです。この病院を選んだ理由は、24時間の救急体制を持ち、診療科目が20科など、本市の新病院構想と似ているところから視察してまいりました。この病院のベッド数は350床で、職員数は嘱託員を含めて550人で運営されているとのことです。また、医療収入に占める人件費の割合も48パーセントとのことでありますから 健全経営であるとの印象を受けました 年間オペ数は4,200件で 常時150人から200人の入院待機患、 。 、者がいる状況であるとの説明もいただきました。この病院の経営戦略上ですばらしいと思えるところを挙げますと、1年に1度、外来患者を対象に3日間にわたって待ち時間調査が実施され、予約時間から医師に会うまでを30分以内としている点、近隣8市の市立病院が連携して、ゴム手袋から注射器、注射針に至るまで、毎月共同購入している点、診療科目ごと20科の委員会が毎月1回開かれている点、給食では治療食は医療の一部との観点から栄養士が3人と、スタッフ10人で食事をつくっているそうですが、普通食はすべて民間委託している点などであります。もちろん、物品、物流システムもすべて外部委託されており、お聞きいたしますと、その方が合理的であるとのことでした。その他、受付や外来時の呼出しは、すべて受付ナンバーだけで放送され、目の前に患者が来て、初めてフルネームで確認するというように、患者へのプライバシーの細かい配慮もなされていました。また、私どもを会議室に案内してくれた事務長が、照明の落ちた廊下を私たちが進むとき明かりをつけ、通り過ぎると明かりを消すという徹底した節約ぶりも強く印象に残っています。そこでお尋ねいたします。本市の市立病院構想にあります24時間の救急体制は、側聞するところによりますと、ベッド数は8床、看護師は8名、医師は小児科、外科、内科の各医師がその都度対応するとのことですけれども、市立岸和田病院ではベッド数は6床なのに看護師は25人、救急の診療専門医師も4名配置されています。本市の新病院構想の救急体制で24時間の救急に対応できるのでしょうか。一刻を争う救急時に、一般外来を担当している医師が駆けつけるという構想で、専門医が一人もいないというのでは不安でなりません。新病院構想に頻繁に登場いたします患者様という言葉が、真の意味で患者が患者様という扱いになるのかどうか、市民は注目していると思います。市長の率直なご所見をお聞かせください。次は、教育委員会に何点か質問をさせていただきます。まず初めに、銭函パークゴルフ場の受益者負担について、お尋ねいたします。銭函パークゴルフ場の平成14年度の利用者は2万600人です 平成15年度の利用者は2万4,100人と3,500人。増加いたしましたが、収入は平成14年度530万6,300円に対しまして、平成15年度では決算見込額ではありますけれども、530万6,100円とわずかに減少しています。その原因は、70歳以上の施設利用料無料の方が1,200人増加したことに加え、回数券や年間利用券などを利用する人が増加したことが大きな要因です。300円の平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録一般利用者が2,300人も増加しているのに 収入が伴っていないというのが現状であります このパークゴル、 。フ場に係る年間経費は、1,300万円から1,400万円とのことでありますから、収入が530万円では毎年800万円、 。 、 、余りの収支不足が生じ 補てんを余儀なくされております また 本市の財政がひっ迫していることもありこのままの状態が続きますと、利用者が増加しても無料の利用者が増え続けて、収入がどんどん減少する結果も想定されます。そこで、市民の方々からもご心配いただいておりますので、千歳市が実施しています市外者を別料金にして、さらに市内の70歳以上の方からも100円から150円程度の料金を徴収する方式を取り入れてはいかがでしょうか このやり方で 平成15年度の利用者数を割り返し計算してみても 300万円の増収。 、 、、 。 。になるだけで まだ500万円の補てんを生じる計算になります 利用者の49パーセントは市外者であります小樽市民がなかなかプレイできないという苦情もよく聞こえてまいりますので、この問題を解消するためにも、ぜひお考えいただきたいと思います。受益者負担の観点も含め、教育長のご所見をお伺いいたします。次に、卒業式、入学式における国歌の実施率について、お尋ねいたします。本市の卒業式、入学式における国歌の実施率が年々高くなってきていることは喜ばしいことではあります、 。 、 、が 側聞する実態は気になるところが多々ございます 一昨年のことになりますが ある中学校の卒業式で教頭先生が式次第に沿い国歌斉唱と述べたところ、重ねるように隣にいた男の先生が校歌斉唱と大声で呼びかけ、ピアノ伴奏で先生と生徒が声高らかに校歌を歌い上げました。その間、テープの弱々しいメロディに合わせて、校長先生と教頭先生だけが国歌を歌われ、来賓や父母はあっけにとられて、その場面を見ていたという、笑えないシーンがあったと聞いております。また、その日の夕方、教育委員会から同校に対して、国歌について斉唱の報告を求められましたが、同校は斉唱したと報告したそうです。また、この春の小学校の入学式では、校長先生がだれもいない式場に来賓だけを入場させて国歌を歌い、その後、扉が開かれて新1年生や父母、在校生が入場して式典が行われたそうです。その中では、国歌の斉唱はないままに終わった、 、 。のに その後の教育委員会からの報告では その学校では入学式で国歌は斉唱されたと報告されております教育委員会の報告では、国歌斉唱率は高まったと報告がなされておりますけれども、現状は一向に改善されてはおらず、相当かい離した実態にあります。そこでお伺いをいたしますが、教育委員会では国歌の取扱いについて、日常どのように指導されておられるのでしょうか。さらに、校長先生一人では実施しにくい学校に対しまして、教育委員会ではどのような指導、助言をなされておられるのでしょうか。また、この前段に述べました実態を教育長は把握されておられましたか。教育長の忌たんのないご所見をお伺いいたします。次に、教育問題、最後の質問になりますが、小樽の教育全般について、何点かお尋ねいたします。まず、1点目は、教育全般にわたる諸問題について、課題は何であるのかを含め、もっとスピードをつけて改善してほしいという要望です。本市の教育は少しずつではありますが、年々改善されてきていることは。 、 。 、 。承知しております しかし あまりにも時間がかかりすぎます 何か大きな原因 抵抗があるのでしょうか市民の方からも、子どもが在学中何も変わらなかったという不満の声が寄せられています。また、現役の校長先生からも、小樽と後志の教職員の人事交流をもっと積極的に促進し、活発化しないと、教育効果が上が。 、 、 。らないとの声も聞こえてきます そんな中 今月の一日 学校適正配置等調査特別委員会が開催されました教育長は、四、五年かけてじっくり行うと答弁されておられましたけれども、現在、本市で生まれる子どもの数は年間500人程度です これでは適正配置が終了したときに また 次の適正配置に手をつけることにな。 、 、。 、 。りはしないかと憂慮しております 本市の教育を思うとき 大胆かつ的確に手を打つ必要があると考えます平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録2点目は、ある小学校で行われている読書の木という取組があります。この運動は、子どもたちに1冊でも多くの良書に出会わせることを目的に、学校全体で取り組んでいる運動です。しかし、同校で熱心に取り組んでいた先生が他校に赴任になった途端、この運動に対して不熱心になったという実態があると聞いております。教育は、先を見据えた一貫性が大切と考えます。こうした取組は、継続されなければ教育の向上はないのではないでしょうか。教育長のご所見をお伺いいたします。3点目は、もっと小中学校の連携が必要ではないかということです。本市の小中学校は距離も近いことから、学校間の交流をもっと促進すべきだと考えます。学校間あるいは子どもたちの諸問題解決、また、地域の催事などを含め、積極的に連携を深めていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。、 。4点目は 中学校の校長先生は自分の持っている教科で授業を行ってはいかがでしょうかという要望です校長先生は、学校管理者として毎日たいへんお忙しいことは承知しておりますけれども、開かれた学校、地域に密着した学校づくりのためにも、私は校長先生にぜひ授業を受け持っていただきたいのです。現状と今後のお考えをお聞かせください。5点目、京都の教育委員会では、専門主事として校長経験者を採用し、1人で10校程度の学校を担当、3か月に1度の割合で各校を巡回して、校長先生のサポート役と教師の力量アップのため、訪問指導と呼出し指導を行い、その成果は年々上がってきているとお聞きしております。本市でもこの制度をぜひ採用していただきたいものです。ご検討を期待して、一般質問を終わります。なお、再質問はいたしませんので、市長及び教育長の明快で率直なご答弁をお願いいたします (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

小前議員のご質問にお答えいたします。まず、事務事業の見直しについてでありますが、現在の危機的な財政状況にあって、限られた財源の中で何を優先し、どんなことを市民の皆さんに我慢していただくのか、取捨選択をしなければならない状況であり、現状の予算規模を維持することは、たいへん困難であると考えております。しかしながら、現在、少子化社会が進行していることから、子育て支援や次代を担う子どもたちに対する施策は重要であると認識しており、このたびの検討案でも、それらに一定の配慮をしております。財政健全化の実施に当たっては、議会議論も踏まえ、全体のバランスも見ながら慎重に判断してまいりたいと考えております。次に、小樽公園に市民の森などの実現ということでありますが、当公園には、ロータリーの森などの記念植樹のほか、桜、ツツジ、また、クリやミズナラなども植えられており、市民の皆さんに楽しんでいただいております ご承知のとおり 小樽公園は市の中心部に位置し 100年以上の歴史を持つ総合公園ですが 時。 、 、 、代に合った公園として再整備が求められております。今後、市民の皆さんにも参加をしていただき、当公園のあるべき姿を検討していくことにしており、ご提言の市民の森などの取組についても、今後、研究してまいりたいと考えております。また、記念植樹の関係でありますけれども、市内のロータリークラブなど奉仕団体にも周年記念で植樹をしていただいておりますが、ご提言のありました子どもの誕生記念の植樹につきましては、場所や管理の方法など課題もありますので、今後検討してまいりたいと考えております。平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録次に、新市立病院の救急体制のお尋ねでありますけれども、岸和田市民病院の救急体制は、1次から3次までに対応する救急救命センター的な運用を行っているため、相応の人員配置がされていると聞いております。新市立病院では、2次救急を主体に考えているため、岸和田市民病院とは大きな違いがあるものと思っております。基本構想では看護師の配置については、ICU、CCUを含めた救急集中治療部門として1看護単位を構成し、看護師合計では41名になっておりますが、小樽市の救急医療体制につきましては、今後、その在り方も含め、医師会など関係機関とじゅうぶん検討してまいりたいと考えております。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)

小前議員のご質問にお答えいたします。まず最初に、銭函パークゴルフ場の受益者負担についてですが、芝生養生などの年間支出経費に比べ、収入が少ないことは承知しております。ご提言がありました受益者負担につきましては、これまでに市議会でのご議論や市民の皆様からの市長への手紙などを通しまして意見をいただいているところであります。市内在住70歳以上の方の受益者負担につきましても、パークゴルフ場及び他の施設についても、道内各地の状況調査結果などを参考にしながら、平成17年度の実施に向けまして、さらに検討を重ねてまいりたいと考えております。次に、卒業式、入学式における国歌の実施についてでありますが、ご指摘いただいた2年前の事例などについては、平成14年第1回定例会でもご指摘やご論議があり、教育委員会としては当該校の校長を指導し、現在は是正されております。また、その後、毎年、定例校長会議等で儀式の在り方等を見直すなど、内容の充実に向けた指導を重ねております。今年度の卒業式等に向けて、各学校の指導状況を把握し、個別指導を実施するとともに、教育委員会職員を派遣するなど、校長会と一体となった取組に努めてまいります。次に、人事交流についてですが、管内の人事異動を効果的に進めるため、昨年4月1日付けで後志管内の人事異動実施要領や本年10月20日付けで人事交流実施要綱が出されたところであります。小樽市は、これまでも管内唯一の市であり、札幌市に隣接しているため、管内や他管内から当市に異動を希望する教職員が多い状況にあります。このようなことから、市教育委員会としましても、人事交流を活発にするための方策として、管内交流はもとより、地域特性を生かし、当市と札幌市、石狩管内及び他管内都市部などとの人事交流を進めるよう、道教委に提言しているところであります。いずれにいたしましても、教職員は、多くの地区や地域を経験し、その地域における日常生活や子ども、保護者との触合いを通して、力量や資質などが磨かれていくものと考えております。今後もより効率的な人事交流が行われるよう、後志教育局に適切な内申をしてまいります。次に、小学校適正配置計画についてですが、計画の実施時期については、平成16年3月まで児童数の推移など、基本的な実態調査についての説明に当て、その後4月から実施計画の検討に入ることを考えておりま。 、 、 、 、 、す 実施に当たっては 地域ごと 周年行事などに配慮しながら 三 四年かけて実施したいと考えており計画策定が確定次第、学校適正配置等調査特別委員会に報告し、ご論議をいただきたいと考えております。次に、読書の木の取組についてですが、読書の木は子どもが本と出会い、親しむことができるように読書週間などを通して行われており、読書習慣の形成に大きな役割を果たしていると考えます。継続は力なりという言葉もありますが、各学校においてさまざまな形態の読書活動が展開され、広がりを持たせることが児童・生徒の心や学力の向上に寄与するものと考えており、さらに指導を深めてまいります。平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録次に、小学校と中学校との連携についてですが、各小中学校では年度末に児童・生徒の引継ぎの話合いを行ったり、小・中合同の校長会や生活指導委員会を開催するなどして、情報交換に努めております。また、中学校の先生が小学校に出向き、専門分野を生かした授業を行うなどの試みも行われております。教育内容の一貫性や系統性を踏まえ、教育活動を充実する必要があり、市教委としましても、小・中連携を進めている先進地に先生方を派遣し、研修を深めております。今後もご提言の趣旨を踏まえた実践資料を配布するなどして、小・中連携の取組がいっそう充実するよう、指導に努めてまいります。次に、校長と児童・生徒の触合いですが、校長の授業という形をとらなくても、集会における校長自身の人生観や教育観などを児童・生徒に伝えることが大切であると考えております。校長は、授業参観などを通して、先生方に指導・助言するなど、教師の先達としての役割を担っておりますことから、日々時間を惜しまず、適切なアドバイスをすることにより、授業の効果を上げることができるものと考えます。近年、公開研究会の開催校が増加するなど、校長のリーダーシップの下、地域の開かれた学校を目指し、各校が競い合う状況が生まれており、いっそうの充実のため、教育委員会として支援してまいりたいと考えております。最後に、校長経験者の学校派遣についてですが、全国的に三重県、東京都、京都市などで実施計画を持っており、道教委でも校長経験者を指導主幹として各教育局に配置し、学校経営について指導・助言に当たっております。小樽市に対しても、毎年市内のすべての小中学校を訪問し、アドバイスをいただいており、その結果について報告を受けております。また、市教委では、指導室を設置し、指導主事がすべての小中学校を年数回訪問し、学校経営や教育課程等にかかわる指導・助言を行っております。さらに、先生方の指導力の向上に向け、教科等の授業参観を伴う学校訪問を18校、延べ35回実施しており、学校教育指導の充実に努めているところです。

出典:小樽市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月11日 議事録 PDF(90ページ) 間違いを知らせる