小樽市議会 平成18年第4回定例会 2006年12月11日
(1)財政問題について/(2)男女共同参画について/(3)学校選択制について/(4)学習到達度調査について
2006年12月11日、小樽市議会の一般質問で、小前真智子議員が「財政問題について」「男女共同参画について」「学校選択制について」「学習到達度調査について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。
- 質問者
- 小前真智子 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 小前真智子
山田勝麿市長は、さきの12月4日、本市の行政にとりまして重要課題も山積している中、3選出馬に踏み切られましたことに対しまして、敬意を表する次第です。市長は2期8年にわたり、市民の皆さんに約束した公約、新しい市立病院建設実現などに向け、財政がひっ迫している状況下において、創意工夫を凝らし、市政を担ってこられました。私ども自由民主党は、この行政手腕を評価いたしますとともに、今後も再選に向け、協力していく所存です。再選後に、山田市長を待ち受ける財政再建、活力あるまちづくり、市民と進める市政運営を基本に、市長与党会派として最大限、議会を支えてまいるつもりです。それでは、改めまして平成18年第4回定例会に当たり、自由民主党を代表して質問いたします。初めに、財政問題について伺います。先月14日に夕張市の財政再建の基本的枠組み案が調査特別委員会に報告されましたが、その内容は私自身にとってもショッキングな内容でした。解消すべき赤字額が約360億円で、再建期間が20年程度としており、市長や私たち議員にとっては、5期にも当たる長い計画となっています。その具体的な赤字の解消策を、新聞で読んだ小樽の市民の方々から、夕張から住民が一人もいなくなるのではとか、市職員が半数で再建計画を執行していくことができるのかとか、再建団体になるとこうなるのね、ここまでやらなければ赤字額は解消されないのなどの問いの後、必ず小樽は第2の夕張になる危険はないのですかと聞かれております。市長は第3回定例会において、夕張問題を肝に銘じ、今後の財政運営に当たっていかなければならないと改めて決意したところですとお答えになりました。今後の財政運営、つまり19年度の予算編成にどのように夕張の教訓を踏まえ、臨まれようとしているのかお尋ねいたします。二つ目、本市は17年度決算で、2年連続の赤字、約14億円の赤字となっておりますけれども、その解消策はどのように考えているのか、具体的にお示しください。次に、さきの市立病院調査特別委員会で、現在進行中の財政再建推進プラン実施計画にはない、新たな44億円もの債務を5年以内に解消しなければならないとのことでありましたが、その解消の考え方をお聞かせください。病院の資金収支計画には、18年度までの一般会計からの繰出しベースを13億円と踏まえて、そのうち交付税は7億1,000万円、19年度の交付税は7億3,000万円、20年は7億2,300万円とあります。そこで、交付税の中身について調べてみました。17年度病院に入った交付税は7億3,159万円でした。その内訳を見ますと、普通交付税は稼働病床数ではなく、許可病床数890床分として、4億6,200万円が入っています。さらに加算される特別交付税を見ますと、結核、精神、小児医療についても許可病床数で算定されて、1億2,100万円が入っています。つまり、不採算部門については、制度上も十分手厚く措置されているということではないでしょうか。市長が言われる病院の赤字の原因を、公立病院として不採算部門を抱えているからだとの答弁は成り立たないことになります。それなのに、一般会計から5億7,619万円を加えても足りずに、1億3,600万円もの赤字を出していることを、市長はどう考えておられるのでしょうか、お答えください。44億円の赤字を5年で処理するということですが、医業収益の5割に達する赤字を解消しようというのですから、大変な覚悟が必要です。病院みずからが独自の給与体系の見直しを含む企業努力を示さなければ、市民の理解は得られません。医業収益の5割を超える不良債務を抱える深刻な経営実態は、民間ならとっくに倒産しているのに、赤字を生じても税金で補てんされているという安易な経営姿勢が、今日の事態を生んだという声もあります。毎年繰り返され、投入される13億円前後の金額は、病院にとっては、収入としている体質になっているのではないでしょうか。そこで、何が赤字の原因なのかを明確にしなければ、改善は図れないと考えます。公立病院として、なぜこれほど多額の赤字を抱えたのか、減らすためにどんな努力や取組をされてきたのか、市民の皆様に丁寧な説明をする必要があると思います。市長のお考えをお聞かせください。この項の最後に、今後の取組についてお聞きいたします。まず、新病院へ移行する前に、現病院で改革、改善しておかなければならない課題は、いろいろあると思いますが、例えば病院独自での給与体系の見直しなどについて、どのようなお考えをお持ちなのでしょうか。あわせて、現病院、新病院の医業収入に占める給与等の支出バランスについての現状と目標についても御所見をお聞かせください。そして、私は改善のために不可欠なのは、今ある病院の実態をまず何よりも医師の方々に勉強してもらい、理解の徹底を図ること、加えて病院職員とともに市の職員の方々すべてが研修し、把握する義務も責任もあると思いますが、市長の御所見を伺います。開院時はすべての面で、改善を図れるいい機会でもあります。市職員が一丸となって取り組むべきであり、市長の強いリーダーシップが必要です。新病院に向けての市長の決意もあわせてお聞かせください。次に、男女共同参画について伺います。10月5日、小樽市男女平等参画課主催のセミナーに参加しましたが、その内容は私には違和感のあるものでした。行動する女性のネットワークAWN代表の東郷明子氏が講師となり、ロールプレイ、役割演技法というそうですが、参加者が役割を演じて、性差別が人権問題であり、人の平等にかかわることを認識させるという内容です。その日のシナリオはこうでした。夫が明日で定年退職を迎えるという共働き夫婦が登場し、妻のせりふです。「あなたの退職金は、全部これから2人の老後の生活資金に充てますが、私の退職金は私一人で自由に使わせてもらいます」と宣言、さらに妻は「退職後、あなたが何かやりたいというときは、活動の資金は貸してあげますよ」と言い、夫は一人別室で「おれの退職金をおれのために少しぐらいは使わせてくれるだろうか」と気弱に愚痴るという設定になっていました。終了後、観客から共働きで暮らしてきた夫婦が、夫の退職金のすべてを生活資金に充てるというのに、妻の退職金は妻が独り占めするというのは、おかしくはないのかと質問したのに対して、司会者は妻が一人でしていた家事労働をどう評価するのですかと、逆にお客に問いただすというやり取りがありました。聞いていて、私は家事労働に対する対価を夫に求めるという東郷氏の主張には受け入れがたいものがありました。家庭生活においては、すべてが夫婦平等というわけにはいかないのではないでしょうか。私には、個人としての女性の権利拡大ばかりに力点を置く、このようなジェンダーフリーの思想が健全なものとは思われません。男女共同参画社会基本法は、平成11年6月の通常国会で全会一致で可決された法律です。この法が目指す基本理念は、決して今例に挙げたようなことを推し進めるためのものではないはずです。市主催の講演会の内容が、市民に間違った男女共同参画のPRとなってはいけません。そこで、伺いますが、男女平等参画セミナーの意図は何なのか。また、今年の企画内容は、どのように決められたのか、お示しください。1975年の国際婦人年から30年、1995年9月第4回世界女性会議で採択された北京宣言から10年が過ぎました。この間、女性の地位向上は関係者の努力によって着実に成果を上げてきておりますが、一方で間違ったジェンダーフリー思想の弊害も顕著に現れてきています。例えば、昔あるところにおじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは山にしば刈りに、おばあさんは川に洗濯にという有名な桃太郎の出だしが、ジェンダーフリー派の思想にかかると、この話は男女の固定的役割分担を示していると批判され、おばあさんは山にしば刈りに、おじいさんは川に洗濯にとつくりかえられることになります。そして、山へしば刈りに行ったおばあさんは、しばは枯れているので軽い軽いと、これまでいかに男が女を抑圧してきたかを語る例え話に仕上げられているのです。税金を投入した公的な場で、男女共同参画実現のためにと称して、この種の芝居が行われ、学校でも子供たちにこのような教育が行われているのです。最近の小中学校では、男女混合名簿がジェンダーフリー教育のシンボルとなっています。この意味は、男子が先の男女別名簿は差別であるとし、男が先、女が後の名簿は、長い歴史の中で支配と被支配を表し、優位と劣位の固定的な考え方だ。男の子の「君」も女の子の「さん」もだめだと言うのです。そこで、教育長に伺います。小樽でもすべての小中学校で男女混合名簿が使われ、運動会でもすべての学校の徒競走が男女混合であり、騎馬戦も男女混合で行われています。オリンピックでも男と女が一緒に走ることはありませんし、陸上も水泳もすべて男女は分けられているのに、小樽では運動会の徒競走を男女混合で行う意義はどこにあるのでしょうか。また、男女混合名簿はどんな目的で導入されたのでしょうか。取り入れてどんな効果が上がったのか示してください。さらに、これからも混合名簿で行う必要性があるのかについてもお答えください。また、政府は今年1月に通知を出し、ジェンダーフリーという用語を使用しての不適切な事例を批判しています。この今年1月の政府からの通知は、教育委員会に届いているのでしょうか、お答えください。また、教育現場での行き過ぎた性教育が全国で問題となっています。2004年、旭川医大の助教授が、高校生3,200人に調査しました。その結果は、性体験ありが男子で35.8パーセントに対し、女子は47.3パーセントにも上りました。また、クラミジアという性感染症にかかった男子は7.3パーセントの234人、女子が13.9パーセントの445人となっています。この調査結果に対して、読売新聞は、近年の男女共同参画の推進により、若者が影響を受けたと分析しています。日本での性交渉が乱れている証拠は、10代の女性の中絶率が世界一、平成15年統計では、20代の女性の性感染症を原因とする子宮けいがんが世界平均の4倍もあり、クラミジアにかかっている女性は82万人、男性は14万人の計96万人にも上ります。この人たちがHIV、エイズにかかる危険性は非常に高いものがありますから、日本の将来が危ぐされると言っても過言ではありません。私たちは、フリーセックスを勧める性教育を軌道修正して、日本の子供たちを正しい方向に導く責任があります。間違った性教育の被害者は、小中高校生に及んでいます。指導する側は、もっと真剣にその弊害を考えるべきです。また、家庭においてジェンダーフリー派は、家族の抑圧感はまず家族の役割の固定化から生じているとして、女は家庭で、家事、育児、看護に、男は社会で仕事に従事するという性別役割分担が、母親の育児ノイローゼや空の巣症候群を生んでいると主張していますが、本当にそうでしょうか。さらに、ジェンダーフリー派の人たちは、女性が虐げられていると言いますが、女性の平均年齢は男性よりはるかに高いし、家計の実権を握っているのは、おおかた妻である女性です。私は、むしろ女性が強くなりすぎて、男性が弱くなってしまった今の日本こそが心配です。区別を差別と言って、男性とすべてにおいて平等となることこそが女性の幸せであるかのようなジェンダーフリー推進者には、疑問を感じます。男女共同参画社会というのは、男性と女性がお互いのそれぞれの特性と特色を出し合い、違うことのよさを認め合い、助け合うことこそ大切な社会ではないでしょうか。どこまでも男女の「同じ」を求める平等の行き過ぎは混乱をもたらすと考えます。そこで、伺いますが、本市では平成15年3月、小樽市男女平等参画基本計画を策定し、男女がともにつくる豊かな社会を目指して、さまざまな取組をされています。また、担当する部署も男女平等参画課です。法律は、共同参画であるのに、なぜ小樽市は平等参画なのでしょうか。「平等」を使っている道内他都市と都道府県の状況もあわせてお示しください。また、17年度の決算説明書によりますと、男女平等参画意識啓発等事業費54万9,000円とあり、女性施策推進費10万7,000円とありますが、何に使われている費用なのでしょうか、お尋ねいたします。最後に、マザーテレサの死後に公開されたメッセージの一部を紹介して、この項を終わります。「私はなぜ男性と女性が全く同じであり、男女の間のすばらしい違いを否定する人たちがいるのか理解できません。神からのいただき物はすべてよきものですが、皆同じではありません。男性も女性も違った方法で、愛を表現するようにつくられており、男女がそれによってお互いを完成させ、一緒に神の愛を完全に表すのです。これは、どちらか一方だけではできないことです。子供は、家族への神の最大の贈り物であり、母親、父親の両方を必要としています。なぜなら、父親は父親らしく、母親は母親らしいやり方で神の愛を体現して見せてくれるからです」時間の関係で、ほんの一部しか紹介できませんが、今日の行き過ぎたジェンダーフリー思想への危ぐを抱いた彼女が、北京大会の参加者に送ったこの書簡は当時無視されました。でも、男女共同参画社会のあるべき姿を考えるとき、私たちは今こそこのマザーテレサの思慮深い言葉の意味をよく味わい、考えなければならないのではないでしょうか。次に、学校選択制について伺います。11月13日、本市のある中学の校長あてに、中3の子供からの自殺予告の手紙が届きました。全国でいじめが原因と見られる児童・生徒の自殺が連日報道されていますが、小樽でもそれが現実のものとなり、緊急の対応が求められています。教育委員会は、各学校への目配りを強化して、学校と各家庭で綿密な連携が図られ、最悪の事態を回避するための万全の配慮をお願いいたします。道内では、滝川の小学校6年生の痛ましい自殺がありましたが、市及び道の教育委員会の対応に問題がありました。福岡の中学2年生の男子生徒の例では、その原因が担任にあるという報道に驚かされました。何日かして、その子の父親が我が子が学校や先生を選べるなら、自殺せずに済んだのにと、県教育委員会に進言し、県は課題として受け止めたいと応じたと、10月19日の新聞報道にありました。この問題は、子供の側に立った、しかも子供の心を大切にした、そして責任ある対応が求められています。10月26日の北海道新聞の声欄には、39歳の男性が、25年前の自分へのいじめの体験を寄せていました。2か月の登校拒否の後、みずから教育委員会に電話をして、住所異動なしの転校が認められたという内容でした。当時、担任を含めて、一般教員の間で彼の不登校は秘密にされていて、校長、教頭には知らされていなかったということが、後日明らかになったと書かれています。この男性は、この自分の体験を通して、子供に向き合うことを忘れて、事があっても動こうとしない教育委員会や学校なら不要だと、関係者の対応に厳しい意見を述べています。福岡の例やこの男性の例から、いじめられた子供に転校という緊急避難の道を設けてあげることが、子供の心を大切にした対応ではないかと考え、提案したいことがあります。江別市では、昨年から小中学校の学校選択制を実施しています。対象は、新1年生のみで、希望する子供と保護者が、通学区域に隣接する学校の中から入学したい学校を選ぶというやり方です。現在の通学地域制度は、そのまま残っているので、学校選択制を希望しない子供は、これまでどおりの指定校に入学することになります。入学希望者が受入れ人数を超した学校は、公開抽選をするそうですが、昨年は小中合わせて79人、今年は84人が希望、すべて入りたい学校に入学できたということです。江別市では、平成15年に審議会がつくられて、10回の審議の結果、導入が決まりました。この審議会の基本姿勢は、子供が朝目覚めたとき、行きたくなる学校を目標に、学校は子供たちのためにあると結論づけています。江別市では、このことにより、すべての学校が我が校の特色を顔づくり事業として企画、立案して、子供と保護者に公開しています。一部を紹介しますと、小学校なら読み書きを身につけ、読書を愛する子供を育てることを特色とした学校、花を愛し花で学校を飾る取組を発表した学校、障害児に優しい環境づくりの実践校を目指すとした学校、算数が好きになる子を育てることを打ち出した学校もあります。中学校なら、市内在住の外国人との国際交流を掲げたり、音楽を通して情操豊かな子を育てることを目標にした吹奏楽部の演奏活動に重きを置いた学校、きめ細やかな授業を目指し、少人数授業を提案した学校もあります。そこで、質問いたします。小樽でもこの方式を導入できないでしょうか。今、小樽では、市立学校の規模・配置の在り方検討委員会が19年9月に答申を出しますが、その委員会で学校選択制について早急に検討していただけないでしょうか。17年末現在、本市の不登校の児童・生徒数は76人、そのうち中学生が59人もいますから、1校当たり4人以上もいるという小樽の現実です。早急に対応が必要と思いますが、他都市と比べて多いのか少ないのかもあわせて教育委員会の見解をお聞かせください。また、年間授業時数について調べてみました。平成17年度の小中学校での授業時数を比較してみますと、最高と最低では、小学1年生で52時間、2年生は34時間、3年生は59時間、4年生で60時間、5年生で38時間、6年生では51時間の差がありました。それが、中学になりますと、1年生で61時間、2年生で59時間、3年生で24時間の差となっています。親としては、どの学校でも同じぐらいの授業時数だと考えていますので、この時数の差を知るとどんなにか驚くことでしょう。基礎、基本の学力をしっかりつけてほしいと親が望むのは当たり前のこと、残される教科書の量の多さに、心配顔の保護者も少なくありません。教育委員会は、義務教育の小中学校において、この年間授業時数の差をどのように考えているのでしょうか、見解を伺います。学校選択制の導入は、教職員の方々の理解と協力が必要になります。さらに、学校間の格差や序列化、遠距離に伴う通学時の安全、地域との関係が弱まることなど、さまざまな懸念もありますけれども、教育委員会は最大限の努力で払しょくに努める必要があります。同時に保護者には、選択には責任が伴うことも理解してもらう必要があります。今、世界も日本も政治も経済も文化もすべてが激しく動いています。教育も例外ではありません。この選択制の導入は、今あらゆる分野で構造的な改革が進められている中で、学校も新しい学校に生まれ変わる転機になるのではないでしょうか。選ぶ主体が子供や保護者に移ることによって、学校改革が進められていくのではないかとも考えます。今までの教育で大事にされてきた平等主義は、画一化に陥る危険性をはらんでいます。小樽では特に教える側の論理が中心となった、今の閉鎖的な学校運営から、教育を受ける側の親や子供が求める質の高い教育へ転換されなければなりません。先生を見詰める社会の視線が厳しくなっていることを自覚してほしいと思います。学校は先生がいて、子供が来るところではなく、子供がいるから先生が必要なのです。小樽の学校にマンネリ化の面があるとしたら、この学校選択制は、学校の体質改善に風穴をあけるきっかけになるとも考えます。公立だから皆同じというレベルから一歩踏み出して、公立でも個性がありますという段階に入ることこそ、今求められていることではないでしょうか。小樽で小中学生の自殺などという痛ましい事件を起こさないためにも、学校選択制への教育長の見解をお伺いいたします。最後に、学習到達度調査について伺います。5月10日、小樽で40年ぶりに導入された国語と算数の到達度調査の結果がまとまりました。国語は29問中、全国の正答率の同程度が22問で下回るものが7問、算数は34問中、全国の正答率の同程度が16問で、下回るものが18問もありました。上回ったものは1問もないという結果でした。全国の同程度とは、正答率のプラスマイナス5パーセントまでを同程度として、下回るものはマイナス5パーセントを超えた場合とのことですから、国語も算数も全国正答率の平均以下、それもかなり差があることが明らかになりました。さらに内容を見ますと、国語は漢字の書き取りと文章の内容の読み取りが非常に低いという結果です。算数は、小数と分数の計算と体積を求めるものが全国より10ポイント近く低く、対比の問題の中の一つは、12.2ポイントのマイナスでした。このことは、小学校の先生の指導力の低下を如実に表しています。小学生の時期は、記憶力が一生で一番いいとき、大事なことは繰り返し教えて覚え込ませる必要があるのに、それを怠っていることが、白日の下、明らかになりました。そこで質問いたします。教育長は、今回の結果をどのようにとらえているのか、お尋ねいたします。保護者も市民も新聞でこの事実を知ったのですから、先生はもう無視することはできません。小樽市が100万円を投入して実施したこのたびの学習到達度調査は、小学校において、学習した内容を把握するために行われましたのに、全市の中学校14校中、先生が試験官となって行われた当たり前のことが実施できたのは、わずか5校だけという小樽の教育現場、先生方がこの調査を無視したり、非協力的だったりで、管理職だけでやっと実施できたのが9校にも上り、そのうち3クラス以上ある学校は、校長、教頭だけでは対応できず、教育委員会の応援でやっと実施という学校も3校ありました。この小樽の教育現場の実態は、まことに憂慮すべき問題です。21世紀の今、先生方のこのあきれた責任放棄を保護者も市民もこのまま放置していていいのでしょうか。教育長は、この小樽の教育現場の実態をどう受け止められているのか、伺います。先生の使命は、この結果をみずからの課題として把握し、指導の改善につなげることにあるのではないでしょうか。そして、その責任は、子供を指導要領の基準値まで引き上げることにあるのではないでしょうか。公立の小学校なのですから、平均値への学力の定着を図ることは、当然のことだと私は考えます。日本人は学力を軽んじすぎだと思います。勉強ばかりしていては、真の人間は育たないという風潮は間違っていると思います。百マス計算の陰山校長は、子供は学力がつくと集中力を発揮し始める。するとクラスに落ち着きが出てくると述べています。教育委員会は、各学校へ分析結果を出されていると聞いていますけれども、それが十分に活用され、改善への取組がなされているのか、現場に入って調べる責任があり、保護者に報告する義務もあるのではないでしょうか。教育長のお考えをお聞かせください。先生方の学習調査拒否は、職場放棄であり、見逃すわけにはいきません。教員として不的確な人でも定年まで公務員法で守られるという今の日本の現状も見直されていいのではないでしょうか。指導力不足で子供の学力を高めようとしない先生に教えられる不幸な時間は、子供には取り返しがつかないのですから。小樽の教育委員会は、子供を伸ばす実績を上げた先生を校長に抜てきするぐらいの英断はできないでしょうか。今回の結果を専門的に分析して、レベルアップを図る方策として、学力の専門機関をつくることは考えられませんか。また、水準に満たない困難を抱えた学校があるなら、その学校に対してどう指導していくお考えなのかもお答えください。教育長には、小樽で40年ぶりで導入された今回の調査は画期的であり、その点の御努力に対して心からの敬意を払うものですが、今の子供の教育レベルの低下は、未来の小樽のレベルの低下を表しています。昨年の第3回定例会でも申し上げましたが、集団で校長に反抗して、教育活動を放棄している教職員を呼んで指導できないというのでは、教育委員会の姿勢が問われます。この件こそ、真に教育効果の面から、教育を受ける側の児童と保護者の立場に立って指導することはできないのか、教育長の見解をお聞かせください。以上、再質問はいたしませんので、明快な御答弁を期待して、代表質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
小前議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題でありますけれども、まず平成19年度予算編成に当たっての考え方でありますけれども、平成19年度は改選期に当たるため、通常、当初予算は骨格予算として編成をし、政策的事業は第2回定例会で補正措置することとなるわけでありますけれども、現状の財政状況から見ますと、相当部分が当初予算に組み込まれる編成になるものと考えております。そのような中で、平成19年度の本市の財政状況は、平成18年度からの赤字を引き継ぐことに加えて、歳入につきましては、三位一体の改革による税源移譲が行われ、個人住民税の収入は増加が見込まれるものの、その要因を除くと依然として厳しい経済・雇用情勢から、市税全体の伸びは見込めず、地方交付税においても、制度の抜本的な見直しが予定されておりますことから、その影響も予想されるなど、非常に厳しい環境にあると考えております。歳出につきましても、扶助費や他会計の繰出金などの増加が見込まれ、平成18年度と同様に財源不足が見込まれ、極めて厳しい状況にあります。そのため、新年度予算の編成に当たっては、常に財政再建団体への転落が現実のものとなり得るという厳しい状況を十分認識し、早期に赤字額の圧縮に努める必要があり、財政再建団体転落回避と財政再建が最優先課題であることを念頭に置き、編成する方針であります。次に、累積赤字の解消策でありますけれども、財政再建推進プラン実施計画において、平成21年度には、単年度収支の黒字化を図り、その後も単年度の財政効果を上げることにより、累積収支不足の解消につなげることとしておりましたので、平成17年度決算での累積赤字約14億1,000万円についても、この計画に沿って解消する計画でありました。このような中、今年度から地方債が許可制から協議制に移行したことにより、普通会計の累積赤字を、原則として7年度以内に解消する財政健全化計画の策定や病院事業会計における不良債務を5年度以内に解消することを求められたことから、これらの達成のために、現行の財政再建推進プラン実施計画にさらに踏み込んだ対策を実施しなければならない状況となっております。したがいまして、今後、人件費総額の一層の抑制はもとより、事務事業の徹底した見直しをはじめ、組織・機構のさらなる改革を進め、何としてでも財政再建団体への転落を回避するため、不退転の決意で計画を達成しなければならないと考えております。次に、病院事業会計の累積赤字44億円の解消の考え方でありますけれども、平成18年度末で発生します44億円の不良債務の解消は、平成19年度から23年度までの5か年で解消を図らなければならないことから、一般会計から病院事業会計に不良債務の解消分として、19年度は7億円、20年度は10億円、21年度は11億5,000万円、22年度は11億円、23年度は4億5,000万円を繰入れする予定であります。この不良債務の解消の考え方といたしましては、これまでの一般会計から病院事業会計への繰入れが毎年度約13億円台で推移してきたことを踏まえ、病院会計の経営改善による解消と一般会計からの解消分の繰入れにより両会計で解消していくこととしたものであります。44億円を19年度から単純に5年で解消するとした場合、1年当たり8億8,000万円が18年度の繰入金予定額12億8,000万円に上乗せされ、年間21億円強の繰入れとなる計算になりますけれども、病院事業で経営努力を図ることにより、一般会計からの繰入金は、19年度は16億5,000万円で、最高の21年度で18億7,000万円と予定しております。病院事業での経営努力につきましては、主なものとして、入院基本料7対1看護の継続に努め、収入を確保していくこと。また、小樽病院では、内科医師を19年度と20年度に各1名を確保し、また第2病院では、循環器科の外来診察回数を増やし、患者増を図るよう努めてまいります。職員給与については、医師を除いて、19年度以降も引き続き独自削減の実施と地域間格差の是正を図るとともに、特殊勤務手当の見直しを図り、給与費の削減に努めてまいりたいと考えております。これらのほか、患者数に見合った適正な病床管理を行い、病棟の休棟や再編を図り、職員の適正配置を行うとともに、今後も環境整備や患者サービスの向上を図り、患者増に努め、より効率的な病院運営を図ってまいりたいと考えております。次に、病院事業についてでありますけれども、残念ながら一般会計からの繰入金に依存する体質が引き続いております。ここ数年は、積極的な経費の削減策を講じてきているところでありますが、医師の退職が多く、これの補充ができないことから、収益が大きく減となり、平成16、17年度の2か年、損益ベースで赤字が生じているところであります。いずれにいたしましても、経営体制の見直しも含め、より一層の効率的な経営を図ることにより、経営改善に努めてまいりたいと考えております。次に、赤字の原因でありますけれども、一般会計からの繰入金に依存している中で、病院としての収益の確保、経費の節減等の経営努力が足りなかったものと考えております。これまで取り組んでまいりました経営改善策は、両病院での給食業務及び電話交換業務等の民間委託、病棟の集約による職員減での人件費の削減、給与の独自削減、薬品の購入単価の引下げ、公宅跡地の売却のほか、小樽病院では、地域連携室の立ち上げによる紹介患者の確保、内視鏡室の拡充やリハビリ室の整備など、医師確保のための環境整備などに努めているところであります。次に、現病院での改革・改善でありますけれども、現在の病院の経営を改善していくためには、病院事業独自の給与制度の導入など、病院の効率的な運営や経営改善に有効である地方公営企業法の全部適用など、経営体制の見直しや経営責任の明確化を図る必要があると考えており、今後、具体的に検討してまいりたいと考えております。また、医業収入に対する給与費の割合についてですが、給与の独自削減を行っておりますが、入院・外来収益が大きく落ち込んだこともあり、平成17年度決算で55.6パーセントとなっておりますが、この割合が50パーセントを切るよう、経営努力を図ってまいりたいと考えております。次に、病院の実態の職員への周知でありますけれども、医師も含めた病院職員に対しては、これまでも院内各種会議や通知などにより、病院の経営実態などについて周知を図ってきておりますが、さらに年明けには、病院長から直接、今回策定した資金収支計画も含め、現在置かれている病院の状況と今後進むべき病院の方向などについて説明をすることになっております。また、市の職員についても職員研修などを通じ、市の財政状況の周知を図ってまいりましたが、病院事業会計の実態を含め、市の財政状況への認識をさらに深めるよう、努力してまいりたいと考えております。次に、新病院に向けての決意ということでありますけれども、市民が健康で安心して暮らせるまちづくりのためには、老朽化し非効率的な現在の二つの市立病院を医療の高度化に対応できる効率的な病院として、一日も早く統合新築する必要があると考えておりますし、またこれは多くの市民の願いでもあります。今回、新病院の規模、機能を固め、実質的な着手となります基本設計に入っていきたいと考えており、目標がより具体的になりますので、新病院の建設に向けて現病院の機能改善や経営改善、また財政問題など、全庁的な課題にも決意を新たにし、職員一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。次に、男女共同参画についての何点か御質問がありましたけれども、初めに、男女平等参画セミナーの開催趣旨でありますけれども、豊かで活力のある社会を築いていくためには、男女がともに支え合う男女平等参画社会の実現が重要であることから、解決すべき課題を広く問題提起し、市民とともに考えることを目的として開催しております。今年度の企画内容の決め方でありますけれども、団塊の世代がクローズアップされていることや男性の参加を促す点からも、今年度はテーマを、「豊かに年を重ねるために、心も体もリフレッシュ」と決めて、テーマに沿った分野で活躍されている方や女性団体からの情報を基に講師を選定し、四つの講座を実施いたしました。その内容は、「さまざまな場面で考える男女平等と共同参画」と題して、ロールプレイによる問題提起、「ボランティア活動で地域貢献」と題して、朗読の体験、「団塊の世代を考える」と題して、セカンドステージにどう挑むかなど、参加体験型のセミナーとして実施したものであります。次に、共同参画と平等参画の名称の使い方でありますけれども、当市としては、計画策定時に共同参画からスタートしましたが、北海道が既に平等参画を使用していたことや基本計画の策定のための市民懇話会から、男女が平等とは言いがたい現状を踏まえ、まず男女の平等を実現し、その後に共同参画を目指すべきとの提言もあり、平等参画としたところであります。また、他都市の状況でありますけれども、基本計画を策定している道内25市のうち、本市を含めて4市が平等、19市が共同、2市がその他の名称を使用しております。都道府県では、北海道及び東京都の2か所が平等、39か所が共同、6か所がその他の名称を使用しております。次に、男女平等参画意識啓発等事業費でありますけれども、今回同様のセミナーの講師謝礼を含めた開催経費として7万2,000円、7,000部を印刷し各事業所等へ配布している情報誌ぱるねっとの印刷経費として47万7,000円を支出したものであります。また、女性施策推進費の内訳でありますけれども、女性問題連絡協議会開催経費として5万2,000円のほか、消耗品費や旅費などとして5万5,000円を支出したものであります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
小前議員の御質問にお答えいたします。初めに、運動会の徒競走を男女混合で行うことについてですが、運動会における種目や内容、方法などについては、各学校において決定することになっております。各学校からは、小規模校のため、男女の人数のバランスが悪いでありますとか、タイムの近い子供同士を走らせていることから、結果的に男女混合となるといった話を伺っております。いずれにいたしましても、文部科学省が毎年実施しております体力・運動能力調査報告書によりますと、50メートル走での男女の平均の差は、小学校段階で各学年とも0.3秒程度あるとの報告もありますことから、各学校において、児童の心身の発達段階などの実態を十分踏まえながら、適切に実施することが大切であると考えております。次に、男女混合名簿についてでありますが、男子優先の意識や固定的な性別による役割分担の意識などを取り除き、男女の性別にとらわれることなく、学校生活の身近なところから、ともに学ばせることをねらいとして導入されているものと思われます。その成果としては、男女の差別なく物事を進めるようになってきたとか、人権意識、男女平等などに対する考え方について、教職員で理解を深めることができたといった報告がなされております。男女混合名簿は、男女平等教育を推進する上では、一定の役割を果たすものとして成果も見られますが、反面、男女の判別のつかない氏名が多くなっており混乱があるとか、統計調査等における男女別数値の算出に不便であるといった課題もあることを踏まえ、今後各学校の自主的な判断の下に進めていくことになると考えております。次に、政府からの通知についてでありますが、内閣府男女共同参画局から出されました平成18年1月31日付けジェンダーフリーについての通知のことと思いますが、この通知は北海道を通して、市の男女平等参画課で受けており、教育委員会には届いておりませんでした。次に、いじめと学校選択制についてでありますが、現在、小中学校に就学する場合には、住所により入学する学校を指定しておりますが、身体的理由や地理的理由などにより相当と認められる場合は、保護者の申立てにより指定校の変更を許可しております。いじめの場合も、その理由の一つとして対応しているところであります。これまでも地域の実態に即し、保護者の意向を配慮した対応を行っておりますので、御理解をお願いいたします。なお、学校選択制につきましては、さまざまな課題もありますことから、小中学校の規模・配置の在り方とは分けて考えていかなければならないものと思います。次に、不登校児童・生徒への対応についてでありますが、本市における年間30日以上欠席している不登校児童・生徒数は近年減少の傾向にありますが、中学校在籍者の不登校の長期化が目立っており、その対応は、緊要な課題であると受け止めております。このため、教育委員会では、毎月各学校における児童・生徒の欠席状況やその指導について報告を求め、不登校の兆候などを早期に把握するよう指導、助言に努めており、各学校におきましても、その結果を踏まえ、欠席している児童・生徒に対し、担任が家庭訪問をするなどしながら、きめ細かな対応に努めております。また、学校適応指導教室を設置し、専任指導員など4名が不登校児童・生徒の指導に当たっております。さらに、道費、市費の5名のスクールカウンセラーを配置し、子供、保護者、教師への相談活動に当たるとともに、不登校対策連絡協議会の開催など、学校復帰に向けた支援をしております。なお、他都市との不登校児童・生徒の比較についてでありますが、文部科学省や北海道教育委員会では、各市町村ごとの状況について、公表していないことから、比較することは難しいものと考えております。次に、年間授業時数についてでありますが、平成17年度、学期ごとに市内の全小中学校から報告をいただいており、どの学校も法令に示されている標準授業時数を確保しております。各学校においては、学習指導要領のねらいが十分実現されていないと判断される場合には、指導方法、指導体制の工夫、改善を図りながら、標準を上回る適切な指導時間を確保するなど、指導内容の確実な定着を図ることが求められております。このようなことから、各学校では、児童・生徒の理解の程度など、子供の実態に応じて適切に授業時数の確保に努めているものであり、時数に差を生じているとは考えておりません。その際、法令において定められていない児童会、生徒会活動及び遠足、学芸会、文化祭など学校行事の授業時数については、特段定まっているものではございませんので、地域や実態に応じて各学校が適切に定め、教育課程全体のバランスを図ることが大切であると考えております。次に、学校の体質改善と学校選択制についてでありますが、小樽ではそれぞれの学校で、地域や学校の実態に応じて創意工夫を加えた特色ある教育活動を進めていただいております。今年度からは、あおばとプランに基づき、「心豊かに学び、ふるさとに夢と誇りをもつ小樽の子どもの育成」の実現に向け、さらに一層学校ごとの特色を持った教育課程を編成することになっております。なお、学校選択制の導入については、先ほどもお答えいたしましたが、学校の規模・配置の在り方とは、切り離して考えてまいりますので、御理解をお願いいたします。次に、学習到達度調査の結果についてでありますが、教育委員会では、国語、算数における学習指導上の課題はもとより、子供の生活、学習意識を把握することができ、今後の各学校での指導計画や学習指導の改善を図る上で、貴重な資料を得たものと受け止めております。とりわけ指導上の改善点については、期待正答率及び全国の正答率との比較はもとより、生活・学習意識調査との関連において、学習意欲を向上させる指導や家庭における学習習慣、基本的な生活習慣の育成など、15項目にわたる取組を導き出したところであります。今後、各学校における指導方法の工夫、改善等を通して、小樽の子供が基礎・基本をしっかりと身につけていくよう、努めてまいります。次に、小樽市立学校の現場の実態についてでありますが、この調査の実施に当たり、各中学校においては、教頭を実施責任者として組織を構成するなどしながら、協力体制の整備に努めてまいりました。結果として、管理職が主体となって、一部の教職員等が業務に従事し、調査を実施することになりました。近年、学校問題に対して種々の改善が図られてきておりますが、さらに今年度から3年間にわたるあおばとプランの実現を目指した取組を通して、教職員一人一人には法令などに従い、職務上や身分上の義務を果たし、保護者や地域住民の信頼にこたえられるよう、指導に努めてまいります。次に、調査結果の活用についてでありますが、各小中学校においては、それぞれの学校での調査結果のデータについて分析を行い、課題を明らかにし、今後の指導計画や学習指導の改善・充実に取り組むとともに、その取組を保護者に説明するよう、お願いしております。また、教育委員会では、各学校での取組が円滑に実施されるよう、指導主事や教育研究所の所員を派遣するなどしながら、指導、助言に努めてまいります。次に、教員の校長採用についてでありますが、任命権者であります北海道教育委員会では、その選考方法に関し、実施要項を定めております。その資格要件には、人格や識見及び指導力が特に優れた身体強健な者で年齢は58歳未満であり、専修免許又は1種免許状を有していて、教頭の在職年数が2年以上となっております。また、校長公募制を採用している一部の県や北海道においても、4校の高等学校において、民間人を校長に採用しておりますが、北海道の小中学校における現行制度では、筆記及び面接を行い、その結果を踏まえ採用することになっており、子供を伸ばす実績を上げた教員を市教委独自で校長に抜てきすることはできないものと考えております。次に、学力向上の専門機関の設置についてでありますが、教育委員会においては、あおばとプランに基づき、教育研究所内に学力向上検討委員会を設置して、児童・生徒の学力向上に向けた課題と方策を研究し、指導の改善に生かす取組などを進めております。今年度につきましては、学習到達度調査の分析、改善のための具体的な方策例を示すなど、取組を行っており、皆さんにお渡ししたところでございます。今後、継続的に学習状況の把握を行うことによりまして、各学校における学習指導の改善が進むものと思われますが、課題のある学校につきましては、学力向上検討委員会による支援などの方策を講じてまいりたいと考えております。最後に、教職員の指導についてでありますが、これまでも述べてきましたが、学校教育法第28条第3項において、「校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する」と規定されており、校務分掌の決定など、校務にかかわる権限が校長に付与されておりますことから、教育委員会が直接に教職員を指導することはなじまないものと考えております。教育委員会としてはこれまでも校長との連携を密にしながら、各学校の教育課題に対して、その解決や改善に向け、指導、助言を行ってまいりましたが、今後も校長との連携を一層図ってまいりたいと考えております。