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小樽市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月11日

(1)財政健全化案に関して/(2)教育問題に関して/(3)児童虐待に関して/(4)ドッグ・ランの設置を

2003年12月11日、小樽市議会の一般質問で、秋山京子議員が「財政健全化案に関して」「教育問題に関して」「児童虐待に関して」「ドッグ・ランの設置を」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。

質問者
秋山京子 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 30番 秋山京子

最初に、健全化案に関して、何点かお伺いいたします。市の財政再建に向け、平成14年2月、財政健全化緊急対策会議が設置され、平成15年度から17年度までの3年間で 約150億円の財源不足解消のため 組織・機構の見直し 退職者不補充による職員数の削減 各種、 、 、 、職員手当の見直し、管理職の給与削減、事務事業の見直し、簡素化、効率化、民間委託、各種委員報酬の見直し等、徹底した健全化の取組により、15年度は約22億円の収支不足を圧縮し、その圧縮効果が次年度以降にも及ぶため、現時点での収支不足は約84億円としておりますが、現状と見通しをお示し願います。市は、財政再建団体への転落を避けるために、さらなる財源確保を目指し、このたび、16年度実施を含めた財政健全化案を示して、引き続き、事務事業の見直し、組織・機構改革、人件費の削減等とともに、市民に対しても負担を求める案が提示され、12月1日、広報おたるで市民に公表されました。小樽市は、昨年の広報5月号の「市の台所は火の車」から始まり、市民に対して財政の厳しさを訴え、土台づくりをし、さらに今年の広報9月号からは財政再建についてシリーズを組み、徹底して市民に市の財政立て直しについて理平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録解を求めてきていたものと思っていましたが、広報12月号のソフトタッチな紙面に、どの程度の市民が受益者負担という痛みと重みを受け止めたのかと不安が残りました。このたびの小樽市の求める適正な受益者負担とは、どこに基準を置き、どんな視点で、どの程度を市民に求めているのかを説明願います。次に、厳しい社会経済情勢の中、国を挙げて経費削減が強いられつつある状況下にあって、小樽市はここ3年間が正念場と思いますが、示された見直し案について、市民が納得して応じられる負担とすべきと考えますが、いかがでしょうか。最後に 市長は今年6月号の広報おたるでの対談の中で 小樽が本当のよいまちになるためには 市民と、 、「 、行政の協働のまちづくりが必要である と述べ 市が抱える問題も積極的に情報公開し 皆さんと一緒に考」 、「 、えながら改革をしていくことが重要と思います」と語っておられますが、このたびの改革案についても、数値を挙げ、一つ一つの事業案について、市民にわかりやすく説明をしていくことも必要かと思います。そのためにも、市民からの質問等の問い合わせに対し、一定期間、専門窓口の対応も必要かと思いますが、お考えをお伺いいたします。次に、教育委員会にお伺いいたします。教育委員会は、財政健全化案に16年度から放課後児童クラブの開設時間の延長と定員増を示し、有料化を提案しておりますが、道内他都市の平均利用料に倣い、月4,000円から6,000円程度であろうとの新聞報道がありましたが、小樽市としては、どの程度の利用料をお考えなのかをお伺いいたします。、 、放課後児童クラブと少し観点が違うのかと思いますが 文部科学省は子どもの非行や問題行動を防ぐには地域や家庭の教育力を高めることが必要不可欠との視点から、3か年計画で「子どもの居場所づくり新プラン」を実施するとして、16年度には全国7,000の小学校に、17年度は1万4,000校に広げ、18年度には全国の小中学校を対象に定着化を目指すとしている「地域子ども教室事業」について、事業の詳細と放課後児童クラブとの違い、小樽市教育委員会としてこの事業についてのお考えをご説明願います。現在、小樽市は、小学校の適正配置という大事な事業を四、五年かけて行おうとしている状況下にあります。各地域ごとの説明会の中でも、放課後児童クラブの動向を心配する声も出ていましたが、教育委員会は放課後児童クラブについては、適正配置にかかわる小学校については、適正配置と並行して考えますと答弁しておりましたが、この間に、文部科学省の地域子供教室事業が進んだ場合、現在、実施している放課後児童クラブに関する事業との関連を、どのようにとらえられておられるかについても、あわせてお聞かせください。次に 過日 特殊学級がなくなると聞きましたが 本当ですか との問い合わせがありました 教育委員、 、「 、 」 。会として、関係者の学習会が行われていたそうですが、この方は情報が入らないのか、なくなるということ、 。 、だけが先行し 不安を抱いている様子を感じました インターネット等の現状認識などの資料によりますと特殊教育諸学校や特殊学級に在籍、又は通級による指導を受ける児童生徒の比率は、近年増加していて、義務教育段階に占める比率も増加傾向にあると記載されています。小樽市の平成10年から14年までの小中学校の概要を見ますと、学校数は小学校は28校ですが、中学校は適正配置があったので14年度には3校減って14校となっています。学級数は子どもの数で増減がありますが、特殊学級数については、小学校で平成10年は、 、 、 、 。 、20クラス 翌11年は19クラス 12年は20クラス 13年は28クラス 14年は29クラスと増加しています また中学校の特殊学級数も、平成10年は9クラス、順を追って、11クラス、12クラス、11クラス、14クラスとなっています。一クラス1名という状況が多いようですが、このクラス増となっている数値の推移は、小樽市平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録も増加傾向にあるということなのでしょうか。現状をお聞かせください。現在の特殊学級から特別支援教室へと変わる背景と、小樽市の取組と現状について、説明してください。次に 地域の子どもたちを犯罪から守るために こども110番 というステッカーをはって協力くださって、 、「 」いる商店や個人宅がありますが ステッカーによっては もし子どもが駆け込んだ場合は このように行動、 、「 、して協力してください と記入されているステッカーもありますし ただ こども110番 とそのままのステ」 、 、「 」ッカーも見受けられます 地域の子どもたちを犯罪から守る運動が こども110番 のステッカーをはること。 、「 」になった経緯と、数種類のステッカーが出てきた背景、さらにはり出されての成果等を説明願います。実はこのステッカーを張るように依頼を受けたときに、具体的な説明がないままはっている家庭もあり、いざ、子どもが駆け込んできたとき、対処ができるのか不安であるとの声も聞きます。小樽市内、統一したマニュアルを作成し配布することによって、安心して自覚も新たにご協力いただけるのではと考えますが、いかがでしょうか。次に、児童虐待に関して、お伺いいたします。テレビや雑誌、新聞報道の児童虐待のニュースを見聞きするだけで、一日中気持ちが沈みます。小樽市の現状はどうなのでしょうか、お聞かせ願います。虐待の早期発見、防止策といっても、身内以外の他人から虐待を受けたという場合は、発見、防止策は講じやすいと考えられますが、子どもと親という関係になると、現実、外部から発見し、通報ということ自体、非常に厳しい問題があると思います。川崎市では、昨年の秋から児童虐待の早期発見、防止策の一環として、被害に遭っている子ども自身が直接相談できる連絡先を記した「子どもSOSカード」を、市内全児童生徒に配布した結果、今年7月に発表された14年度の市内児童虐待相談件数が過去最高の652件を記録 このうちSOSカードの最初に記されてい、る児童虐待防止センターに寄せられた相談件数は318件と、前年度より166件増加しており、本人からの相談数は122件と前年度の31件から急増しているそうです このカードは 小学生用と中学・高校生用の2種類が。 、あり、目の不自由な子どもには点字カードを用意したそうです。虐待の事例として、小学生用には一つ、よ。 、 。 、 。 、くたたかれたり嫌なことをされる 二つ ひどいことを言われる 三つ ご飯を食べさせてくれない 四つ、 、 、 、学校に行かせてくれないなどを挙げ 中学・高校生用には さらに無視されている 性的嫌がらせを受ける閉め出される、閉じこめられるなどを加え、相談に関しては秘密を守ることを明記、小学生用にはすべての漢字にふりがなをつけているそうです。外部からは発見しづらい、この児童虐待から子どもたちを守るために、小樽市もSOSカードの活用により、早期発見、防止策の一端としての利用はいかがでしょうか、お伺いいたします。最後に、今年の第2回定例会の代表質問で取り上げ、ご検討いただきたく提案いたしました犬の公園、ドッグ・ランの設置について、お伺いいたします。皆様もご存じのとおり、社会状況の変化もあってか、犬は番犬として飼うというよりは、ペットとしてそれぞれの生活環境に合わせ、生きがいや潤いに、また、経済的な豊かさでは満たされない心の支えをペットに求めている飼い主が多くなっております。近年、心ある愛犬家の間で、しつけと犬らしさを取り戻す環境と、飼い主としての知識と情報交換の場として、リードを外して訓練のできる犬の公園、ドッグ・ランを望む声が多く挙がっております。市内でも早朝、人気のない広、 、 。場や郊外の公園などで 周りに気遣いながらリードを外し 思いっきり走り回らせている光景も見かけます市内のある愛犬家のグループは、しつけと飼い主のレベルアップを目標にして、公園課と保健所の協力をいただきまして、夏から秋まで連続して犬の運動会を開催し、愛犬家同士、お互いに知識や情報交換を行って平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録おりましたが、参加した愛犬家たちから、やはり訓練によって犬も飼い主もマナーや散歩に際しても、いろいろな情報を得て意識が変わったと、たいへんに喜んでおりました。そして、犬の運動会を通し、ペット動物などの愛護活動にも参加したいと語り合っておりました。そのメンバーの中には、小樽市の公園の位置づけになっていても、ほとんど利用されていない公園があり、この公園をぜひ、小樽市の犬の公園、ドッグ・ランにしてくださいと期待して願っている方たちもおります。現在、小樽市は財政再建を目指し、事業の縮小やカットなど大変な状況も理解しておりますが、ドッグ・ランを希望する声も多くあることをお考えいただき、市長のご見解をお伺いいたします。再質問はいたしません。前向きなご答弁を期待し、終わります (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

秋山議員のご質問にお答えいたします。最初に、財政健全化案に関して何点かお尋ねがありました。まず、今後の収支見通しについてでありますが、現在、国の平成16年度予算編成に向け、三位一体の改革が議論されているところであり、市の主要な一般財源である市税と交付税の姿はまだ見えておりませんが、景気低迷による扶助費の伸びや介護保険、老人保健事業などへの繰出金の増加も見込まれるため、これまでの試算より収支状況は厳しいものになると考えております。次に、このたびお示ししました受益者負担の視点等についてでありますが、一つは道内他都市に比べて低額なものは、他都市の平均的な水準まで引き上げていきたい。減免制度につきましては、道内他都市では例の少ない減免制度は廃止又は縮小をしていきたい。無料で行っているサービス等については、一定程度の負担を求めていきたいなどを基本的な視点としております。次に、市民が納得し、応じられる市民負担とすべきとのご指摘でありますが、現在検討しております項目は、長年改定していない手数料や他都市と比べて低額なものや制度の存続のために必要な受益者負担などであり、また、激変緩和措置としての段階的な改定などの配慮も考えております。今後は、議会の幅広いご議論をいただき、年末から具体的に本格化します平成16年度予算編成の中で慎重に判断し、今年度中に策定を目指しております新たな財政健全化計画に反映していきたいと考えております。次に、市民の皆さんへの説明と問い合わせの関係でございますが、このたびの健全化のために見直しを検討する主な項目については、議会の各会派の皆様方にご説明をし、広報おたる12月号で市民の皆様にお知ら、 、 。 、せをするとともに 緊急の記者会見で 各報道機関を通じても発表させていただきました 広報おたるでは紙面の関係もありまして、各項目の詳細はお示しできませんでしたが、今後とも検討項目の内容や現状について、さらに市民の皆様へお知らせしていきたいと考えております。、 、 、 、また 財政健全化の問い合わせにつきましては 財政部財政課が窓口となっており 今まで数件のご意見ご質問が寄せられております。そのほかにも、市長への手紙やホームページに市政についてのご意見をお寄せいただく場を設けており、これまで何件か寄せられておりますが、それらを利用してご意見を伺っていきたいと考えております。次に、児童虐待に関するお尋ねでありますが、初めに小樽市の現状につきましては、昨年度、道の中央児平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録童相談所が取り扱ったものを含め、16件の児童虐待に関する相談がありました。そのうち、本市の家庭児童相談室では13件の相談があり、相談のケースによっては道の中央児童相談所など関係機関によるネットワーク会議を開催し、問題の解決に当たっているところであります。また、ご提案のありました「子どもSOSカード」につきましては、児童虐待の早期発見、防止のため大切なことと考えておりますので、教育委員会や市P連など、関係機関、団体と話し合ってまいりたいと考えております。次に、ドッグ・ランの設置についてでありますが、公園は憩いや潤いの空間として多数の市民や子どもたちの散策や学校の遠足などにも利用されていると考えております。利用頻度の少ない公園におきましては、犬の運動会や里親探しなどに利用されており、愛犬のストレス解消や飼い方のマナーやしつけなど、飼い主同士の交流の場として利用していただいております。しかしながら、ドッグ・ランとしての設置につきましては、設置場所や管理の問題もあり、開設しております他都市の例も参考に今後とも検討すべき課題と考えております。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)

秋山議員のご質問にお答えいたします。初めに、放課後児童クラブについては、以前から時間延長など、サービスの拡大を求める保護者からの要望が寄せられており、また、議会においても児童クラブの充実を求めるご意見をいただいてきた中で、待機児童の解消、開設時間の延長及び4月1日からの入会を目指すとともに、有料化についても提案させていただきました まず 児童クラブの利用料についてですが 現在 おやつ代として月1,500円 スポーツ傷害保。 、 、 、 、険料として 年500円をいただいております 今回 受益者負担をお願いするに当たっては 道内各都市の状、 。 、 、況を見ながら設定してまいりたいと考えております。次に、子どもの居場所づくりについてですが、この事業の背景には、家庭や地域の教育力の低下、青少年の異年齢、異世代間交流の減少、青少年の問題行動などへの対応が求められていることにあります。このために、地域の人たちが放課後や週末に学校を活用して、スポーツや文化活動などのさまざまな体験活動の指導ボランティアとして協力し、子どもが安心して活動できる居場所をつくることや、地域住民との交流を大きな目的としております。また、放課後児童クラブとの違いにつきましては、児童クラブは小学校1年生から3年生までの低学年児を対象としているのに対し、地域子ども教室では全小中学生を対象としており、教育委員会としましても、この二つの事業に積極的にかかわっていきたいと考えております。次に、放課後児童クラブとの関連についてですが、安全な子どもの居場所を確保するという面では共通しているところもあると思われますが、地域子ども教室事業の詳細がわかり次第、検討を深めてまいります。次に、小樽市における特殊学級の現況ですが、小学校においては、平成15年度では在籍児童数48人で31学級であり、平成10年度に比べますと、児童数で9人、学級は11学級の増となっております。また、中学校においては、平成15年度では在籍生徒数20人で12学級であり、平成10年度と比べますと生徒数で6人の減ですが、3学級の増となっております。これら学級の増加については、特殊学級の新設や児童生徒個々の障害の程度を考慮し、通学条件に配慮した学級編制を行っていることによるものであります。次に、特別支援教育についてですが、近年、養護学校や特殊学級の在籍や通級指導を受けている児童生徒の障害が多様化する傾向にあります。文部科学省の調査では、学習障害、注意欠陥・多動性障害、高機能自閉症などの状況により、特別な教育的支援を必要とする児童生徒が普通の学級に約6パーセント程度在籍し平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録ている可能性があると指摘しております。このようなことから、これまでの特殊教育の対象ではなかった学習障害なども含めて、障害のある一人一人の児童生徒の教育的ニーズを把握し、これまで以上に個に即した教育を行おうとするものであります。教育委員会といたしましては、本年度、研修会や講演会を開催するなど、特別支援教育の在り方などについて、教職員や保護者の理解がいっそう深まるよう努めており、道教委などの特別支援教育の実施計画に対応してまいります。最後に 子ども110番ステッカーについてですが これをはることになった経緯は 平成13年に大阪府池田、 、 、市で起きた児童殺傷事件を契機として、児童生徒の校外生活における安全を確保するため、取組が始まったものです。現在、このステッカーは、市P連が中心になり、市内中心部の小学校でステッカーや通学路地図を作成したことから始まっております。コンビニエンスストア防犯連絡協議会、ハイヤー協会、警察の協力を得ながらそれぞれ実施しており、子どもの安全を守るために関係する機関など、幅広い地域ぐるみの取組が進んでおります。また、成果については、子どもたちに自分の命は自分で守るなど、主体的に行動する意識の高まりが見られるようになったこと、地域を挙げて子どもたちの安全を守る意識が高まってきたことなどが挙げられます。また、子どもが駆け込んできた場合に、具体的に対処するためのマニュアルの作成配布については、市P連、校長会など関係団体と協議をしてまいります。

出典:小樽市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月11日 議事録 PDF(115ページ) 間違いを知らせる