みんなの議会

小樽市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月10日

(1)市長の政治姿勢について/(2)地方財政の確立について/(3)三位一体改革について/(4)市の16年度予算編成について/(5)議案第7号に関連して/(6)教育課題について

2003年12月10日、小樽市議会の一般質問で、佐々木勝利議員が「市長の政治姿勢について」「地方財政の確立について」「三位一体改革について」「市の16年度予算編成について」「議案第7号に関連して」「教育課題について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。

質問者
佐々木勝利 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 18番 佐々木勝利

第4回定例会に当たり、民主党・市民連合を代表し、質問をいたします。まず初めに、イラク現地で尊い命を奪われました奥克彦大使と、井ノ上正盛一等書記官に対し、心から哀悼の意を表し、ごめい福をお祈り申し上げます。昨日9日夕、政府は、臨時閣議で、イラク復興支援特別措置法に基づく自衛隊派遣の概要を定めた基本計画を決定しました。改めて私たちはこの計画に反対の立場です。少なくともイラクの現状が大きく改善されるまで、実行を見合わせるべきと考えるからです。それが私たちの切なる願いでもあります。この派遣は、日本の進路を大きく変える危険な道であると考えます。政治に携わる者、とりわけ首相の判断が問われることになります。右か左か、国の命運を担って、決断を迫られているときです。まして、尊い人命がかかっているときだけに、選択には実行する勇気と立ちどまる勇気、やめる勇気があると思います。今は、やめる勇気が大きく求められているのではないでしょうか。精神論だけで済まされないと思います。平和立国を指針と決めた、定めた日本は、外国で戦争しないことを国是として、外国に武器を売ることも禁じてきました。中東のどの国とも争ったこともなく、経済貢献で評価を受けてきました。この10年余り、自衛隊は国連の平和維持活動PKOに積極的に参加し、平和協力の道を進んできました。これからも、その方向に間違いないと確信するところです。しかし、それと今回のイラク派遣とは全く別のことではないでしょうか。今、イラクに自衛隊を送ること、 。 、 、は あまりにも危険すぎると思います せっかく積み上げてきた平和貢献にも 大切と考える日米関係にも成り行き次第では、かえって大きな問題を生むことにはなりはしないか、そんなことも考えさせられます。教育、とりわけ平和教育の重要性を痛感して、ともに考えていく決意を新たにいたしました。市長のイラク派遣問題に対する見解を伺います。また、市長の平和観についてお聞かせください。次に、地方財政の確立について、お伺いいたします。地方財政はバブル崩壊後の景気低迷、景気刺激のための減税により、地方税や地方交付税の原資となる国税が減少し、国の景気回復振興策に地方の公共事業推進が活用され、その財源として地方債の増発などが頻。 、 、 、 、繁に行われました このため 地方自治体の借入金残高は 1980年度の39兆円が 2000年度には181兆円と4.6倍の数字にはね上がり、02年度末は200兆円弱となっているということが明らかになりました。国税、いわゆる5税の減収により 地方交付税交付金の積算基礎が年々減少し 02年度は11兆8,000億円の収入しかな、 、いのに 実際の交付税交付金は19兆5,000億円措置されています 差額は 一般会計からの加算と交付税特別、 。 、会計借入金で賄われています。特別会計からの借入金が増加し、それに伴い、地方負担分は01年度は28兆5,000億円、02年度が30兆3,000億円となり、地方負担分の償還は2026年までに行われる、そのピークは2007年度から2010年ごろになると言われています。地方財政の見直しが急務となっていると言われています。平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録そこで、国と地方の歳出の割合は、国が今では37パーセント、地方が63パーセント、通称1対2と言われていましたけれども、今は2対3という比率だと。これに対して歳入は、国税58パーセント、地方税42パーセント、これが3対2の割合になっている。この差を埋めるものとして、地方交付税、国税5税、中身は所得税32パーセント、法人税35.8パーセント、酒税の32パーセントと消費税の29.5パーセント、そして今取りざたされているたばこ税、これが25パーセントが地方に移管されているのが現状です。これ以外にも、義務教育費国庫負担金などの国庫支出金、国庫負担金、補助金、委託金があります。国から地方に税財源移譲される金額は、地方全体の歳入の37パーセントを占めている。小泉内閣は、最終的に閣議で、国庫補助金負担金の削減・廃止をはじめ、地方交付税の財源保障機能の見直しなどを含めて、税源移譲を三位一体で1年以内に改革案を取りまとめるよう決めました。しかし、実際の論議は、国・地方の役割分担を踏まえた制度論議よりも、初めに国庫支出金の削減ありきの議論を前提とした内容になっているのが現状です。自治体への税源は必要かと問われれば、二つの大きい意見があるようです。一つは、自治体が行政任務に見合う課税権を持たなければ、地方分権は絵にかいたもちだろうという学者の意見。また、税源移譲を論じる前に歳出適正化が必要である、それだけで財政は好転するという意見があります。この点を踏まえて、市長の見解を伺います。次に、三位一体改革について。直近になって小泉総理は、平成16年度予算において、1兆円を目指して国庫補助負担金の廃止・縮減を行うほか、税源移譲についても16年度に確実に行うので、国庫負担金所管大臣において、この方針に従って改革案を取りまとめるよう指示しているところです。この指示に従って、関係各省庁は改革案を取りまとめ、政府においてこの取扱いを協議しているのが現状です。報道によると、生活保護費負担金及び児童扶養手当給付費負担割合の引下げが検討されています。そこで、お伺いいたします。この市に与える影響はどのぐらいになるのか、お示しください。また、このことについての市長の見解、そしてこの間の一連の動きにどう対応したのか、お伺いいたします。次に、市の16年度予算編成についてであります。先ほどもその前も、予算編成について何点か質問がありましたけれども、私の角度から質問してみたいと思います。10月31日付庁達によると、平成16年度予算の編成については、例年の日程を前倒しをして行っていると。また、現在、国は三位一体改革で地方財政計画の見直しを行っており、国庫補助負担金、地方交付税及び税源移譲について検討しているが、その具体的内容は年末の予算まで決まらない状況にあること。一方、市の財政状況は、長引く景気低迷の影響などにより、市税収入の増も見込めない。平成16年度予算を取り巻く環境は、今までにも増してたいへん厳しい状況にあること。新年度予算は、現在進めている財政健全化の取組と21世紀プラン第3次実施計画と整合性を図った上で、編成を行う必要があると述べられています。以上の点を踏まえて、一つに、平成16年度予算編成の特徴についてお聞かせください。二つ目に、予算編成作業の現状と今後の日程についてもお示しください。次に、議案第7号に関連して、平成16年度の組織・機構の見直しについて、何点かお聞きします。まず、各部機構改革の中で目玉になっているグループ制の導入について、少し理解していきたいと思います。表題には「柔軟で機動的に対応できるグループ制の導入」とありますが、イメージがわきません。何のためにするのか。それと、大事な点と私は思うのですけれども、機構改革の中で市民とどうかかわっていくのか、この点も私は危ぐしています。そういう点で、このグループ制について具体的に説明していただきたいと思います。平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録次に、子ども発達支援センターの新設にかかわってです。子ども発達支援室、幼児ことばの教室、さくら学園療育相談など、業務を統合したデイサービス施設として、それぞれ3施設を統合する内容であると聞きますが、それだけに、保護者とのじゅうぶんな話合いが必要であると考えます。特に幼児ことばの教室は、この所管が学校教育部となっているだけに、この問題の深さというか、大事な手続といいますか、そういう点があると思います。経過と今後のことについて、説明いただきたいと思います。、 。 、 、 。次に 教育課題について この点について 今回は時間を割いて 提言を含めてお聞きしたいと思いますまず、教育をめぐる情勢はどうなっているのか、改めて考えてみたいと思います。子どもたちは、こんな言葉があります。勉強がわかるようになりたい、友達とは仲よくしたい。一方、保護者は、子どもたちが伸び伸びと力を発揮してほしい、学校や教職員に対しては、どの子も丁寧に見てほしい。一方、教職員は、問題を抱えた子どもが増えているのに、また、たくさんの訴えにこたえきれない。40人学級では、子ども一人一人を見るのも大変。個別指導も苦労する。子どもたちに何よりも生きる力をつけたいと苦悩しているのが現状だというふうに思います。しかし、このような子どもたちの声や、子どもを思う保護者、現場教職員の、 。声をじゅうぶん聞くこともなく いわゆる政治主導の教育改革が次々と出されているのではないでしょうかその一つは、首相の諮問機関である教育改革国民会議の17の提言です。文部科学省はこの提言を受けて、2001年1月に、教育改革新生プランを出しました。その内容は、習熟度授業、奉仕体験活動、道徳教育の充実 心のノート の配布 問題を起こす子の出席停止 優秀な教員の表彰と不適格教員への厳正な対応 そ、「 」 、 、 、して教育基本法の見直しと教育振興基本計画の策定です。もう一つは 小泉構造改革の中での教育改革です 構造改革は 財政再建と優先して 民間でできること、 。 、 、「は民間で、地方でできるものは地方で」の旗の下に進められているのではないでしょうか。市場原理、競争主義の徹底、規制緩和、地方分権を基本にした教育論議抜きで、教育改革が進められていると思います。その内容は、教育への株式会社参入、構造改革特区による規制緩和、学校選択の自由、コミュニティスクールの導入、公立学校の公設民営化、義務教育費国庫負担制度廃止など、これまでの教育システムを根底から壊すものと考えます。、 、 、 。中央教育審議会は 2003年3月 教育振興基本計画を先送りして 教育基本法の見直し答申を行いましたこのような政治主導の教育改革は、子どもたちや教職員をいっそう苦しめるものであり、苦悩する教育現場にこたえるものにはなっていないと思います。まず、政府がやるべきことは、子どもたちが生き生き学び、教職員が子どもたち一人一人と向き合い、指導できる教育条件をつくることではないでしょうか。国際的に見ても遅れている40人学級を30人以下学級にすることが不可欠であり、最優先すべきことと考えます。このことは、教職員の切なる要求であり、多くの人々が支持するものと考えます。そこで、質問に入っていきますが、まず初めに、学校週5日制とカリキュラムの関係について伺います。。 。一つ目の完全学校週5日制と学習指導要領についてです 2002年度から完全学校週5日制が始まりましたゆとりの教育の中で、子どもたちが豊かさを実感でき、生きる力をはぐくむことをねらいとしたにもかかわ、 、 「 」 、らず 商業誌などで騒がれた学力低下論に呼応するかのように 文部科学大臣の 学びのすすめ に始まり学習指導要領最低基準説、算数などに見られる学習指導要領から削除した内容の復元など、明らかに知識理解を中心とした旧学力重視に方針転換している様子がうかがわれます。学習指導要領はあくまでも教育課程編成の大綱的な基準としてとらえ、各学校においては、憲法・教育基本法に定める教育の目的を達成するため、創意そして工夫を凝らした教育実践に取り組むことが重要と考えます。この点についての教育長の見解平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録をお聞かせください。次に、教育は、未来を担う子どもたちとともに歩む活動であります。教職員が自主的・自律的な学校において、初めて生き生き活動が実現されると思います。子どもたちの育ちが保障される教育は、学校・家庭・地域の三者の協力の中で発揮されるものであり、中でも教職員の協力・協働を基本にした学校の活性化が不可欠となっています。そんな諸課題が山積する現在の学校教育は、そこで働く教職員が健康で働くことのできる権利の確立と、労働条件の整備にかかっていると考えます。その点を踏まえて、端的に伺います。今ある現在の教職員の研修にかかわって、特に教職員の専門的な研究活動に助成金を支出をして支援する、そういうことが望まれていると思いますが、教育長の見解をお聞かせください。次に、総合学習についてです。総合学習は、個別の教科で得た知識や技能を活用する機会となるばかりでなく、問題のより完全な解明と解決のため、教科の分析学習や教科外の活動で、何を深く学ばなければならないかを知る絶好のチャンスです。総合学習が充実することによって、逆に教科の学習への本格的な取組の意欲を起こさせることにもなります。調べ学習で子どもたちが積極的に取り組んでいる姿や、発表集会などでの成長をぜひ見ていただきたいと思います。そこからは、学力低下の不安は解消されるのではないでしょうか。総合学習の質を高めていくことは、教科内容を厳選して減らしたとしても、真の学力をつけることにつながっていくと確信します。、 。 、 。 、そこで 何点かお聞きします 小樽の総合学習の現状と課題について 具体的にお聞かせください また先ほど申しましたように、調べ学習などの取組に対する手だてや条件整備についてもお伺いいたします。次に、学校と地域の関係です。学校は、地域住民の日常生活圏にある施設の中で最も身近な存在であり、、 、 、 、学校施設・設備は地域コミュニティの拠点として そこで生活する子ども 教職員 地域の人々が話し合いいつでもだれでも使えるように整備する必要があると考えます。地域全体が子どもの成長にかかわっていくことができるよう、学校では教育内容、方法、学習活動など、学校の考え方や取組を地域の人と話し合い、子ども教育に関する情報・課題をともに共有し合いながら、相互理解を深めるということがたいへん重要だと思っております。地域の意見を学校運営に生かすことができるしくみが必要だというふうに思います。そのため、学校を構成している子ども・教職員と保護者・地域の人々による学校運営の意見表明など、学校と地域の連携の場を組織する必要があるものと考えます。そこで、お聞きします。地域では地域協議会や学校協議会などをつくって、学校が地域コミュニティの拠点として機能していくような取組が必要と考えます。いかがでしょうか。地域住民の学校運営への参加については、今も申し述べたような取組が必要だというふうに思います。全国的に学校評議員の制度を導入しながらやっています。そこで、小樽の学校評議員の現状について、お伺いします。導入に当たって、市教委の一定の考え方が示されています。これからも、この点を踏まえて進めていくことが重要と考えます。先ほどの子ども発達支援センターの問題、学校統廃合の問題、そういうような表現で使われていて、まずは、じゅうぶん市民や地域の人の意見を聞きながら進めていく、この方法が大事だというふうに私は思っております。最後に、ここにドロシー・ロー・ノルトという人の言葉がありますので、これを紹介して終わりたいと思います 子ども という題です 批判ばかりされた子どもは 非難することを覚える 殴られて大きくなっ。「 」 。「 、 。た子どもは、力に頼ることを覚える。笑い物にされた子どもは、物を言わずにいることを覚える。皮肉にさらされた子どもは、鈍い良心の持ち主になる。しかし、激励を受けた子どもは、忍耐を覚える。称賛を受け平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録た子どもは、評価することを覚える。フェアプレーを経験した子どもは、公正、これを覚える。友情を知る子どもは、信頼を覚える。かわいがられ、抱きしめられた子どもは、世界じゅうの愛情を感じることを覚える」というふうに言っております。本当に、現場を経験した者としては同感であります。再質問を留保して、質問を終わります (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

佐々木勝利議員のご質問にお答えいたします。、 、 、 、 、まず初めに 自衛隊のイラク派遣についてでありますが 昨日 いわゆる基本計画が閣議決定され 今後その派遣にかかわる具体的な実施要綱の策定に着手するとのことであります。私は、基本的には、我が国はイラク復興支援のため、給水や輸送、医療などの分野で貢献していくことは、国際社会の一員として重要なことであり、そのために現時点で自衛隊がなしうることもまた、大きいものと考えております。しかしながら、イラク国内の治安状況の悪化が伝えられている中で、国民の中にも、その派遣時期については慎重に検討すべきとの声も出てきており、私といたしましても、その派遣時期につきましては、諸外国の動向を注視するとともに、派遣される自衛官の安全確保が可能な限り図られるよう検討し、慎重に決定されることが必要ではないかと考えております。次に、私の平和観についてでありますが、戦争のない平和な世界が実現されることは全人類の悲願であるとともに、世界で唯一の被爆国として、我が国が、今後も国際社会の先頭に立って訴えるべきテーマであろうと思っております。現実の問題として、イラクばかりでなく、世界の中で、テロなど紛争状態にある国があることは非常に残念なことであり、それぞれの国に少しでも早く平和が訪れるよう願わずにはいられませんが、その過程において、我が国としてできうる支援については、国際社会との連携の中で、可能な限り実施していくべきではないかと考えております。次に、地方財政の確立についての見解でありますけれども、地方分権は、地方の権限と責任を大幅に拡大し、国と地方の明確な役割分担に基づいた自主自立の分権型社会を形成することが目的であります。この分権型社会の形成のためには、国と地方の役割分担に応じて、地方の税財源の充実・強化が図られることが必、 、 。要であり 国の歳出削減の手段として 地方へ負担を押しつけることがあってはならないと思っております厳しい財政状況にある地方自治体は、どこも懸命の財政健全化の努力をしており、地方財政の最大の課題である三位一体の改革が、今、まさに正念場を迎える中で、本市をはじめ、財政力のぜい弱な北海道の各自治体は、税財源移譲の内容と方法次第では、いっそう厳しい状況に置かれるのではないかという不安を持っております。真の分権型社会を実現し、個性豊かで活力に満ちた地域社会を形成していくためには、課税客体の少ない地方都市にも配慮した地方自主財源の充実強化が必要不可欠であると認識しております。次に、三位一体改革に絡んで、生活保護費負担金及び児童扶養手当給付費負担金の補助率削減による、市に与える影響についてでありますが、来年度に、現行の4分の3の国庫補助率が3分の2に引き下げられた、 、 、 。場合 一般財源での影響額は 生活保護費で約6億円 児童扶養手当で約7,000万円の増額が見込まれます私といたしましては、このような補助率の削減は、単に地方への負担転嫁でありますので、絶対に認めるわ。 、 、けにはいかないと思っております この新聞報道後 全国市長会としてはたいへん大きな問題であるとして平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録国に対しまして、11月28日に、全国知事会、全国市長会の連名で、また、12月3日には、全国市長会、全国市議会議長会など地方6団体で、地方への負担転嫁であるので絶対に容認できないと、国に対し強く申入れを行ったところであります。次に、平成16年度予算編成についてでありますが、特徴としましては、これまでにない非常に厳しい財政状況の中での予算編成をせざるをえないという状況であります。特に財源問題が一番の課題であり、健全化の取組により、一定の財政効果が見込めるものの、財源確保については、国の三位一体の改革がどのようになるのか、現在のところ見えておりませんので、不確定要素が多く、苦慮しているところであります。財源調整のための基金もわずかであることなどから、たいへん厳しい予算編成になるものと考えております。また、現状と今後の日程でありますが、例年、年末に行っている予算編成日程を前倒しして、既に7月から事務事業の見直しを進め、その検討の状況や平成14年度決算を踏まえて、各部に予算要求枠を指示してお、 、 、り 今議会でもご議論いただく財政健全化の検討項目を含め 事務事業の見直しを着実に実行するとともに21世紀プラン第3次実施計画との整合性もとりながら、年末からの具体的な予算編成作業に当たりたいと考えております。次に、平成16年度の組織・機構の見直しでありますが、初めにグループ制の導入についてでありますが、このたびの組織・機構の見直しは、市民サービスの向上及びスリムで効率的な行政運営を目的としております。現在の市の組織は、いわゆる縦割りのライン組織であります課・係を基本としていますが、グループ制とは、課や係を廃止し、組織の最小単位を大くくりにするとともに、業務の繁閑や新たな課題などに応じ、柔軟に職員をグループ編成して業務を行うものであります。このグループ制を一部導入して、市民ニーズへの迅速な対応及び業務の効率化を図ってまいりたいと考えております。次に、子ども発達支援センターの新設についてでありますが、現行3施設で行っている療育相談業務をセンター化することにより、乳幼児療育機能の充実が図られるものと考えております。先月、各施設を利用いただいている保護者の方々と話合いを行い、センター化についてはご理解いただいておりますが、交通の便や、ご指摘の幼児ことばの教室の保護者からは、幼児療育と学校教育との連携について要望等が出されており、教育委員会との協議も含め、再度保護者との話合いを開催するなど、問題解決に努力してまいりたいと考えております。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)

佐々木勝利議員のご質問にお答えします。まず、学習指導要領についてですが、学習指導要領は、義務教育について一定の水準を確保するために、法令に基づいて国が定めた教育課程の基準であり、各学校の教育課程の編成及び実施に当たっては、これに従わなければならないものであります。このたび、全国的な学力低下が心配との指摘に伴い、学習指導要領の取扱いや教科書の指導内容、方法について、新たな方向が文部科学省から示されましたが、このことは各学校において、さらに創意工夫による実践を促したものと理解しております。次に、専門的な研究活動への支援についてですが、小樽市教育研究所は、教育研究団体等に対し、調査研究委託事業を実施し、その成果の普及を図ることによって、本市の学校教育の水準の向上・充実に資するよう努めております。本年度は、学校・研究団体・研究活動の助成事業として、研究推進校小中学校3校、研究協力校6校、研究推進団体1団体、研究協力団体10団体に対して、研究活動への奨励・援助を行っている平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録ところです。今後も、教職員の研究活動の内容の充実に向け、教育研究団体への支援に努めてまいります。次に、総合的な学習の時間についてですが、この時間は、みずから学び、みずから考え、その実践の中から学び方や物の考え方を習得するなど、学習活動が総合的に働くことを目指しております。このため各学校では、地域や学校の特色に応じた課題を中心として、環境や福祉、健康などの課題に取り組んでおります。さらに、教科との関連を基に、学ぶ力が児童・生徒の身につくようにするなど努力が進められており、その実践に注目しているところであります。次に、調べ学習の取組についてですが、市教委としては、平成12年度より、総合的な学習にかかわる予算として配当をしており、その中で、児童・生徒の調べ学習を行う図書館・博物館へのバス乗車料金、講演会の講師謝礼、さらには学校図書・教材の購入費などの費用として充てており、今後も、児童・生徒の総合的な学習への取組を深めるために配慮していきたいと考えております。次に、学校を地域コミュニティの拠点とすることについてですが、学校に集う地域の方々の間に連帯意識が生まれ、その結果、子どもたちを地域全体で育てるなど、さまざまな取組がされることは大切なことと考えております。このたび文部科学省では、地域における子どもの居場所づくりの計画を検討していると聞いており、地域コミュニティへの視点と重なるものではないかと、その推移に注目してまいります。最後に、学校評議員についてですが、平成12年度の学校教育法施行規則の改正で、職員会議とあわせて校長の諮問機関と位置づけがなされたことから、市教委としても学校評議員制度の導入に向けて、平成14年度から、小学校2校、中学校2校において、モデル事業に取り組んでおります。これまで、モデル校の校長及び評議員の双方から、ご意見・ご要望などをお聞きしておりますが、学校評議員制度について、前向きなご意見などをいただいております。これからの方向としては、地域に開かれた学校と学校の説明責任などを実現するため、学校評議員が、平成16年度の当初から、各学校で設置されるよう努めてまいります。( 議長、18番」と呼ぶ者あり)「

再質問 18番 佐々木勝利

再質問をさせていただきます。一つ目は、グループ制の関係のところです。先ほどの答弁は、あくまでも事務的な事業といいますか、組織再編にかかわる庁内の役割といいますか、機構を変えると。ここのところと市民のかかわりというか、こうすることによって、市民との意見交換の場だとか、これも政策的なところにも関係するのですかというように、私は聞いているのです。あくまでも庁内の部分だということで、目的は何かということと関係するものですから、その辺のところを説明願えますか。私の言っている質問の意味をとらえられていないのか、そこのところをもう一回聞かせてください。、 、 、 。それから どんな効果があるかというところで 話の展開はしていいと思うのですけれども それが一つそれから、子ども発達支援センターの関係です。けっきょく、ことばの教室の所管が教育委員会の方にあると。一方では、後の部分については、福祉部で所管していると、こうなっているわけですね。だから、そもそも今活動している動きの中から二つの所管が出ているということを、しっかり認識しないとならないのではないかなと思うのです。それから、ことばの教室の方は、所管が教育委員会ですから、教育委員会との対応が必要になってくるということですね。後のところは福祉部と、それぞれの所管のところで対応しているということから、一本化するにしても、じゅうぶんな理解が得られた上で進めるということが必要でないかと思うのです。そういう面で考えれば、先の答弁は、一本化ということにもう動いているわけだから、じ平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録ゅうぶん理解を得られた上で進めていくのか。しかし、今の話では、もっと話合いをしていかなければならないのだというところにおいて、何を話合いしていくのか。、 、 、 。 、それから 教育の関係で 今 総論的なところで話をさせていただいています 細かいところについては各委員会の方で入りたいと思いますけれども、私、教育委員会とやりとりしたり、今、こうやって聞いていても、現状をどう認識しているかというところに係るのだと思うのだけれども、言葉一つとっても、私の方で現状こうなっているよというふうに申し述べて、そのところにも触れて答えがあるかなと思ったのだけれども、質問項目にないから、ぶっつり、いわゆる聞いたことだけに答えてくるというやりとり、ここのところがちょっとあれだなと、そういう点が一つあるのです。だから、聞かれたことだけには答えていく、それはもちろんだけれども、思いを語っているわけですから、その思いをやっぱり受け止める。そのいい例が、ここで例えば総合学習と私が言ったら、言いかえて総合的な学習と、こう言うのですよ。そうすると、行政用語だけがひとり歩きして、それがネックになるというか、総合学習というのは大きな意味で総合学習ということが大事だと言っているのだけれども、文科省の学習指導要領に基づく総合的な学習だと。そうすると、その枠の部分だけでの取組がどうなのかということだけにとらわれている。学校ですから、現場ですから、そのとらえ方によって、もっと大きく学習活動を展開しているところもあると思うのです。私が何を言いたいかというと、その部分で、行政用語だけの範ちゅうの中で物を考えていくという、これからのこともありますけれども、それを、やっぱりこれからの部分については、必要以上にやっていかなければならないなと思うのです。だから、一つは、今言ったように、今置かれている教育の現状を、質問がないから答えていけないという。関連でいいです、再質問の形になりますから。この現状について、どう教育長が受け止めているか、その辺についてお伺いします。それから、そのいい例が、また、学校評議員と学校協議会の関係でも、協議会というものの位置づけというか、解釈といいますか、そういうことも含めてじゅうぶん議論していきたいなと思うのです。そういう面からしてくれば、先ほど私が聞いたのは、学校評議員の関係。ここのところも大事なことは、導入に当たっても、じゅうぶん原案づくりについても、その辺のところは、さっきの話からいくとあったのだけれども、諮問機関だから、その手続に基づいてやっているということであるのだけれども、平成13年の第3回定例会の武井議員の質問に、こう答えているのです。一つは、導入する考えがあるかと、こう聞いていきました。その段階では、今、その内容について注目していると。そして、その後の手続は、小中学校の学校長会の方にも、導入に向けた取組の検討をお願いしていくと。こういうこととあわせて、なおいろいろな問題があっ、 、 。たり 指摘されているところがあるというところから含めて課題があるので いろいろと考えていきたいとその折には、各学校の教職員や地域・保護者などの理解を深めながら進めますと、これが大事なことだと、こういうふうに回答しているのです。それで、私の方で聞いているのは、導入に当たって、そういう取組の基本というものが押さえられていたものですから、これから評議員制度を具体化していくときには、このことが当然大事な点だろうと。いろんな面で説明不足というか、こういうものがある中で進めていくということについては、問題を残すことになるわけですから、私の聞いたのはそういうことで、このときに確認されたことの基本は変わっていませんねと、こういうふうに聞いたのです。そこの点は。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

初めに、グループ制ですけれども、難しいことではなくて、現在の組織、課・係がありますけれども、その課・係の壁を取り払おうということです。そして、従来ですと課単位で、こっちの課は忙しい、こっちの課は暇だというときに、忙しいところは忙しい、暇なところは暇ということで、それぞれに動いていたわけですけれども、その壁を取り払うことによって、両者で何か忙しいときには、グループを組んで対応できるということでございまして、そう難しく考えていかなくてもいいのではないかと思っていますけれども、市民とのかかわりという面からいけば、従来と別に変わりはないだろうと。ただ、そういうグループ制をすることによって、逆に素早く対応できるものもあるだろうと。メリットはあるだろうと思いますけれども、特に来年は、全庁ではなくて、試行的にやりますので、そういった状況も見て、今後のことも考えていきたいと思っています。それから、子ども発達支援センターの問題で、私も、保護者の方々からの要望も聞きました。要望の主なものは、基本的にはこの相談業務について窓口一本にすることはいいと。しかし、幼児ことばの教室だけはあそこでやってほしいということですから、そのことについては、これからどういうふうに結論が出るかわかりませんけれども、話合いはじゅうぶんしていきたい、また、いい方法を見つけていきたいと思っています。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)

最初に、ご質問の中で、いろいろ議員の教育問題に対する所見をお聞かせいただきましたが、ここから質問に入りますと発言されましたので、そのことについてお答え申し上げたので、ご理解をいただければと思います。今、教育問題、非常にいろいろな形で出ているというのはご指摘のとおりであり、そしてそのほかに国庫補助金の問題などがありまして、文部科学省は財政的なところに、視野が今、そちらの方を向いているものですから、教育問題の現実的な課題については、一向にこういう説明がございません。そういう状況もあって、私も心配していることについては、議員と同じところを心配している状況にございます。そういうふうに、質問というところで視点を当ててお答えしたので、ご理解をいただければと思います。また、総合学習ということですけれども、先ほど行政担当者というお話がありましたが、行政の形でいう総合学習というのは、特殊教育の中で総合学習という言葉が出てきて、そしていろいろな授業とか研究が行われているわけで、私どもは普通教育、義務教育の中では総合的な学習と言っておりますので、その混乱を避ける意味で、正確に総合的な学習ということでお答えしましたので、このことについてもご理解をいただきたいと思います。それから、学校評議員制度では、私、その当時、体を壊しまして、そして会議に出ていなくて、前任の奥村部長が答弁をいたしましたが、その後、その報告を受けておりまして、例えば教職員団体、校長会、教頭会、社会教育委員会、PTA連合会その他に、この学校教育法施行規則にあります学校評議員制度について説明を申し上げまして、いろいろなところでご意見を聞いて、しかもモデル校を4校にお願いして、その報告を聞いて、今回、発足させようとしているわけです。しかし、学校評議員制度というのは教育委員会が設置するものではなくして、各学校の校長が必要と考えたところで、地域から3人から5人ほどの委員を選定いたしまして、こういうふうにして設置したいからと言って、教育委員会、これで承認してくださいという平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録申請が出て、私どもがそれを認めるわけです。ですから、4月から7月までの1学期の期間を充当して、よく学校で研究して、そういう評議員制度に取り組むようにと、今、指導しているということですので、ご理解いただければと思っています。( 議長、18番」と呼ぶ者あり)「

答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)

ただいまご指摘をいただいた件、教育委員会として配慮に欠ける面もあったかと、そういうふうに反省いたします。私も現場の教員の一人でしたので、教員を経験された議員の立場もじゅうぶんわかりますので、今後そういうことで努めてまいりたいと、そう思います。

出典:小樽市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月10日 議事録 PDF(72ページ) 間違いを知らせる