小樽市議会 平成15年第3回定例会 2003年9月18日
(1)男女平等参画社会の推進/(2)港湾施設の活用と推進について/(3)道立小児センター跡地利用について/(4)学校における生徒指導について/(5)放課後児童クラブについて
2003年9月18日、小樽市議会の一般質問で、井川浩子議員が「男女平等参画社会の推進」「港湾施設の活用と推進について」「道立小児センター跡地利用について」「学校における生徒指導について」「放課後児童クラブについて」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。
- 質問者
- 井川浩子 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 井川浩子
新人の私が、4か月半しか過ぎていない現下、自由民主党の一般質問者として質問の機会を得ましたことは、先輩議員のご理解、ご指導のたまものと深く感謝申し上げますとともに、この壇上から、市長をはじめ、関係理事者に質問できますことは、私の議員生活の中で記念すべき第一歩であり、この上ない喜びであります。今日、経済が低迷し、市財政が危機的な状況の中にあって、行政サービスの低下が危ぐされております。そこで、私の標ぼうでもあります「住みよい街づくり」に関連して何点か質問させていただきますが、各会派代表質問も終わり、一般質問者も4人目ともなりますと、質問も重複してくるかと思われますが、観点も違いますので、通告どおり質問させていただきます。まず初めに、男女平等参画社会の推進についてお尋ねいたします。昭和21年に公布された日本国憲法に、個人の尊重と男女の平等の理念がうたわれ、性による差別をはじめ、一切の差別が禁止され、その後、半世紀の間に、我が国では国際社会の動きとも連動をしながら、男女平等社会の実現に向けて、さまざまな法律の整備や制度の改革が進められてきました。しかし、職場や家庭、地域社会など、私たちを取り巻く現実の社会を見ると、いまだに人々の意識や行動、社会の慣習、慣行の中に、女性に対する差別や偏見、男女の役割に対して固定的な考え方に基づくものが見られ、女性や男性のさまざまな生き方を阻害している現状があります。また、ドメスティック・バイオレンスやセクシュアルハラスメントなど、女性に対する人権侵害も今なお続いております。こうした現状を踏まえ、男女の人権が尊重され、互いの能力がじゅうぶん発揮できる豊かな社会を目指し、市民と行政が一体となって幅広い施策を推進するために、小樽市男女平等参画基本計画が策定されました。そこで、それぞれの基本目標についてお尋ねいたします。一つ目の「男女平等参画社会の実現に向けた意識の改革」について、どのような意識づくりに取り組んできましたか。二つ目の「あらゆる分野への男女平等の促進」ですが、どんな分野へ女性の参画の促進をされましたか。三つ目は「男女が働きやすい環境づくり」とありますが、就労の場における男女平等の推進の実行をどのようにされましたか。四つ目の「男女平」 、 、 。等参画社会を可能にする環境整備 ですが 安心して暮らせるように どのような環境整備をされましたかまた、男女の自立に向けた生涯学習の内容もお聞かせください。続いて、昨年11月8日に実施されました小樽市女性議会においての要望がたくさんあったと聞いておりますが、それらがどのように反映されましたか。それと、現在、小樽市は女性教師が50パーセントになろうとしているのに、女性校長がゼロの実態とお聞きしておりますが、なぜ女性校長の実現がないのか、実態をお尋ねいたします。次に、港湾問題について、小樽・中国定期コンテナ航路についてお伺いいたします。近年の日本経済が低迷している中、我が国の港湾を取り巻く状況の変化は、いっそう加速してきております。北海道経済の中心である札幌市に近く位置する小樽港は、北海道の物流拠点港として、国際競争力の強化や個性ある地域づく平 成 1 5 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録りのため、その役割を担っていかなければなりません。そのような中、市長をはじめ、関係者の方々の大変なご努力により、小樽・中国定期コンテナ航路が昨年9月に開設されました。小樽市民にとりましても明る、 、 、 、いニュースであり 小樽港は 国際定期航路として 小樽・ホルムスク・ワニノを結ぶ定期フェリー航路と小樽・大連・青島・上海を結ぶ定期コンテナ航路を持つことになりました。先般、コンテナ就航一周年記念事業として、船会社や市内関係者の協力により、中国現代美術展を小樽で開催し、広く小樽市民が中国文化に触れる機会を持ったことは、今後も中国との経済交流はもとより、人的交流や文化交流などにもつながっていくものと考えております。しかし、コンテナ航路の安定的就航や拡大のためには、やはり国際的な物流需要の拡大を促進し、人や情報の交流を進めることが、今後も必要と思っております。これまでどのような方法でポートセールを行ってきたのか、また、国際競争力を強化するため、今後、どのような秘策をお考えか、市長のお考えをお聞かせください。続いて 個性ある地域づくりのため 港の活用についてお伺いいたします 観光客が年間1,000万人近くも、 、 。訪れる小樽。駅におり立つと港が見えるまちは、全国でも類がないものと、私自身も自負しております。また、坂から見た港の風景も、魅力ある小樽の景観をつくり出していると信じております。運河を含め、市街地に近い場所に立地している小樽港は、クルーズ船の寄港地としても人気があると伺っておりますが、第3号ふ頭に寄港する美しいクルーズ船は、まさに観光都市小樽の魅力を高めるためにも必要なものと考えております。港は、物、人、情報が交流する生き生きとした活気ある港でなければならないものと思います。市民や観光客が憩いの場として活用できる親水空間を持った港づくりも必要ではないでしょうか。小樽港は後背地がなく、港湾用地が狭いという難しい問題もございましょうが、小樽・札幌・後志方面の観光を広くPRし、クルーズ船の誘致を進めることも必要であると考えております。将来の第3号ふ頭の活用の構想とクルーズ船誘致について、市長のお考えをお聞かせください。次に、小樽港の防波堤の老朽化対策についてお尋ねいたします。小樽港は、古くから天然の良港として、石炭の積出しや内陸部への物資供給の中継港として、北海道の開発に大きな役割を果たし、現在も、道央圏の流通港湾として重要な役割を担っており 明治32年に外国貿易港に指定されてから 来年で105年を迎えよ、 、うとしております。その間、防波堤の整備や大型ふ頭の建設が進められ、道内では有数の港湾機能を備えた港湾に成長してきています その中でも北防波堤は 明治30年から建設されて以来 106年を経過し 島防波。 、 、 、堤や南防波堤も、明治から大正の初期に建設された施設でありますが、現在もほぼ建設当時のままで、小樽港の港湾施設をはじめ、小樽の中心市街地を波浪から守ってきました。これらの防波堤は、今後とも、小樽港にとって重要な施設であると思いますが、何分、建設後相当の歳月を経ており、現状のままで防波堤としての機能を果たすことが可能であるのか、あるいは老朽化対策についてのお考えがありましたら、お聞かせください。次に、道立小児センターの跡地利用についてお尋ねいたします。道立小児センターは、道議会において、平成19年に移転が決まったとお聞きしております。既に移転先となっている手稲金山地区では、同センターの建設工事が始まっていると伺っております。跡地利用について、多くの地元の皆さんが、活用策について高い関心を持っております。実態はどのようになっているのでしょうか。そこでお伺いします。道の跡地利用計画と建物、敷地に対する市の活用策を含め、お考えがあればお聞かせください。、 。 、 、 、続いて 学校における生徒指導についてお尋ねいたします いじめや不登校 学級崩壊 犯罪の低年齢化薬物乱用、長崎の幼児殺害、沖縄での中学生殺人など、目を覆う衝撃的な事件が多発しております。子ども平 成 1 5 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録たちをめぐる教育の大切さが指摘されている今、命を大切にする心、他人を思いやる心など、子どもたちの豊かな人間性を育てる心の教育が強く求められています。子どものよりよい成長を目指し、家庭、学校、地域社会が一体となって、心を育てる教育の大切さが今日ほど問われているときはないと思います。そこで、学校ではどのような取組をしているのか、お聞かせください。最後に、放課後児童クラブについてお尋ねいたします。女性が働くことができる環境づくりの施策として、 。 、放課後児童クラブが開設され ほかの都市にも負けない行政サービスを行っていただいております しかし地域によっては待機児童がいる現状です。銭函小学校は空き教室もなく、銭函サービスセンターを利用しておりますが、来年度は、新1年生の申込者は26名と聞いております。男女平等参画が叫ばれている今日、女性が安心して子どもを産み、育て、働ける環境でなければ、今後、ますます少子化が進んでくるのではないでしょうか。できる限り希望者が利用できることが望ましいと思います。そこで、児童数が4番目に多い銭函小学校の定員が30名となっておりますので、桜、朝里、高島、幸小学校と同等の拡充を強く要望いたしますが、いかがなものでしょうか。再質問はいたしませんので、わかりやすいご答弁をよろしくお願いいたします (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
井川議員のご質問にお答えいたします。初めに 小樽市男女平等参画基本計画 について 何点かお尋ねがありました 最初に 意識づくりの取、「 」 、 。 、組についてでありますが、広報おたるや市のホームページ、庁内LANへの掲載、情報誌の発行を通じ、本計画の周知に努めてまいりました。今後は、男女平等参画週間の設定など、各種の事業、多様なメディアの活用を図りながら、意識の啓発に努めてまいります。二つ目の女性の参画促進についてですが、市が設置します各種審議会等への女性委員の登用について、各部局への周知徹底を図っており、今後、企業や各種機関、団体の協力を得ながら、女性の人材情報の収集と提供等に取り組んでまいります。三つ目の働きやすい環境づくりについてですが、就労の場の実態調査、技能習得の支援など、環境の整備を企業などと連携しながら促進してまいります。四つ目の安心して暮らせるための環境整備でありますが、女性相談室の開設、バリアフリーの推進など、性別・年齢などに配慮した取組を推進してまいります。また、生涯学習の内容についてですが、セミナーの開催、女性リーダーの育成、男性の料理教室の開催など、男女の自立に向けた事業を引き続き実施してまいります。次に、昨年11月に開催されました女性議会での要望がどのように反映されたかということでありますが、五つの委員会から65項目の要望等がありました。これらの中で男女平等参画に関することにつきましては、基本計画の中で位置づけをし、実施をしてまいります。また、教育、市民福祉、生活環境、まちづくりに関することについては、実施できるもの、実施に時間を要するもの、当面は実施が困難なものに整理をいたしました。その中で、まちづくりの要望にありました「こどもの国」のトイレにつきましては、建設から30年以上経過し、また、利用者も多いことから、今年度に新築をすることにいたしました。平 成 1 5 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録次に、港湾について何点かお尋ねがありましたが、初めに小樽・中国定期コンテナ航路についてでありますが、昨年9月の航路開設以来、道内外の商社や荷主などに対し、航路の周知を図り、利用の促進を積極的に働きかけるとともに、中国の寄港地であります大連・青島・上海を訪問し、現地の行政機関や流通関係業者などへ、小樽港のポートセールスを行ってまいりました。現在、冷凍コンテナ用電源設備の増設や、国内で初めての機能を持つタイヤマウント式ガントリークレーンの設置、さらには薫蒸施設の建設など、コンテナ関連施設の整備を進めており、貨物の増加につなげてまいりたいと考えております。今後も船社や関係団体との連携を深めながら、昨年に引き続き、中国へ使節団を派遣し、人や情報の交流を精力的に進めるとともに、さらにこれまでの情報を生かした、より実効性の高いポートセールスを展開して、航路の利用拡大を図ってまいりたいと考えております。次に、第3号ふ頭の活用でありますが、小樽運河などの観光地や市街地に隣接する第3号ふ頭に停泊する大型船は、港の活気を映し出す観光都市小樽の景観であると考えております。しかしながら、現在、物流機能も活動中であり、物流と人流とが混在している状況でありますが、今後とも第3号ふ頭周辺を含んだ親水空間の形成を念頭に置き、国や関係団体、さらに市民の意見を伺いながら、将来ビジョンを検討してまいりたいと考えております。また、クルーズ船誘致につきましては、これまでも受入れ体制の充実と誘致に努めてまいりましたが、道内各港が連携した誘致活動が必要であることから、本年11月をめどに協議会設立の準備を進めているところであります。今後、さらに官民一体となって、積極的に誘致活動を展開してまいりたいと考えております。次に、防波堤の老朽化対策についてでありますが、小樽港の発展を支えてきた防波堤は、近年、堤体の一部に老朽化が目立ち始めたことから、国が平成10年度より現地調査を行い、老朽化対策が必要との判断がなされました。その後、国や市、学識経験者によります改良手法検討会により、工法の検討を進めてまいりましたが、昨年、防波堤の機能を確保するための方針が示され、平成16年度から国直轄事業として改良工事に着手する予定であります。次に、道立小児センターの跡利用についてでありますが、北海道では、昨年6月に「小児総合保健センターの跡利用に関する連絡会議」を設置し、小児センター移転後の活用方策についての調査・検討を進めております。しかしながら、いまだ現建物を有効活用していくか、それとも取壊しして活用するかなど、具体的な方策が決まっていないと伺っております。この施設及び土地の有効活用につきましては、管理者であります北海道が主体的に方向性を決めることになりますが、小樽市といたしましては、小児センターがこれまで銭函地区の都市機能として担ってきた役割を考慮し、今後も、地域振興に寄与する活用方をお願いしてまいりたいと考えております。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)
井川議員のご質問にお答えいたします。まず、女性の校長についてですが、校長採用については、北海道教育委員会が、校長を希望する教頭に対して論文による筆記選考を行い、さらに面接を経て、校長の採用を決定しております。昨年度は、市内に4名の女性教頭がおりましたが、本年4月1日に、そのうちの1名が管内の校長として採用されております。市内の状況といたしましては、教頭の職務内容や勤務時間の実態が長時間に及ぶことなどから、教頭を希望する女性教員も少なく、結果として校長への昇任者も少ない状況になっているものと考えております。平 成 1 5 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録次に、学校における心を育てる教育についてですが、具体的活動としては、学校では毎年継続して養護老人ホームへの訪問やボランティア活動など、社会体験奉仕活動や海浜清掃などを通して、豊かな心をはぐくむ活動に努めております。今後も心を育てる場としての学校の役割を自覚して、すべての教育活動を通して実践を進めるとともに、地域の会合などを通して、家庭や地域社会との連携が深まるよう指導してまいります。近年、子どもたちの心がむしばまれているのではないかとの指摘が各方面から出されておりますが、各学校においては、全校集会や学級指導の時間を通して、思いやりの心や励ましの心について指導を深めており、市内5ブロックのPTAの会合などでも、その教育の重要性について働きかけております。最後に、放課後児童クラブについてですが、銭函小学校放課後児童クラブは小学校内に余裕教室を確保できないため、平成10年度から、銭函サービスセンターの2階を利用して、定員30名で開設しております。今後、来年度の入会希望者の実態を把握した上で、どのようにすれば受入れが可能なのか、検討を進めてまいりたいと考えております。