小樽市議会 平成15年第1回定例会 2003年2月28日
(1)山田市政4年間の感想について/(2)平成15年度予算と平成14年度決算見込について/(3)組織機構の見直しと行政改革について/(4)小樽の観光と後志広域観光について/(5)ごみの減量化と焼却場について/(6)埋蔵文化財について/(7)山田市政2期目に目指すもの
2003年2月28日、小樽市議会の一般質問で、見楚谷登志議員が「山田市政4年間の感想について」「平成15年度予算と平成14年度決算見込について」「組織機構の見直しと行政改革について」「小樽の観光と後志広域観光について」「ごみの減量化と焼却場について」「埋蔵文化財について」「山田市政2期目に目指すもの」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。
- 質問者
- 見楚谷登志 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 見楚谷登志
平成15年第1回定例会は、山田市長及び私たち議員にとりましては、任期を締めくくる議会であります。今期限りにてご勇退をされる議員の方々も十数名おられると聞き及んでおり、長年にわたっての議員活動に敬意を表する次第であります。今定例会での自由民主党の代表質問者として、初日のトップにて山田市長並びに関係理事者に質問の機会を与えてくださいました先輩、同僚諸氏に感謝をし、私の議員生活の一つの締めくくりとして忘れることのできない議会となり、光栄に存ずる次第であります。それにいたしましても、今、この壇上にありまして、惜しまれてならないのは、同僚議員でありました新野紘巳議員と任期最後の議会にてご一緒できなかったことであります。平成3年、小樽市議会議員として初当選して以来、11年と9か月、地域のため、小樽市のため、身を粉にして議員活動を続けておられました新野議員が、昨年の議会運営委員会視察の翌々日に入院、私たちは回復を願っておりましたが、まことに残念な結果となってしまいました。くしくも、4年前の平成11年第1回定例会にて、大先輩でありました山吹議員の追悼を入れた代表質問をいたしましたのが新野議員でありました。新野議員の背筋をぴんと伸ばしたあの姿や議会での質問などは、一種独特な節回しの新野節がこのように早く見られなくなり、また聞かれなくなるとは、予想もしておりませんでしたので、まことに残念でしかたがありません。私たちに残された任期はあとわずかではありますが、新野議員の遺志を引き継ぎ、更に研さんを深め、市政発展のため努力をしていかなければならないと決意を新たにしたところであります。平成15年第1回定例会 本 会 議 録それでは、代表質問に移ります。前述のとおり、今議会は、市長及び我々議員の任期を締めくくる定例会であります。市長は、24日の本会議で、この4年間を総括され、市政運営に対する考え方やこれまで進めてこられた施策や事業などについてお話をされました。市長のお話を聞きながら、厳しい社会経済状況が続く中での市政運営は、さぞご苦労が多かったことであろうと思われましたし、また同時に、そのような状況の中で各種の新規事業を実施するためにはいろいろと困難なこともあっただろうと考えておりました。国と地方自治体との関係の見直し、地方交付税の見直しや国庫補助負担金の見直しなどがいわれており、一方においては、人口減少や少子高齢化が進展し、地方財政は更に厳しさを増すことになるのではないかと言われております。市長としては、このような将来的なことも考慮に入れながら市政運営に当たられてきたことと思われますが、これまでの4年間を振り返って、市長自身、どのような感想や考えをお持ちか、お聞かせください。次に、平成15年度予算と平成14年度決算見込みについて、何点かお伺いいたします。日本経済は、昨年に入って底入れした感がありましたが、後半になって個人消費を中心に減速感が見られ、イラク情勢の影響などによる世界経済の先行きの不透明感が増している現状では、景気動向は予断を許さない状況にあります。その中で、雇用状況と所得環境は依然厳しく、本市においてもその影響は色濃く、納税義務者の減少や所得水準の低下により市税収入も大きく減少してきているのが現状であります。一方、扶助費や公債費は増加するなど収支不足は拡大する傾向にありますので、基金の状況も勘案すれば、平成15年度の予算編成は、大変厳しいものであったと思われます。このような状況にあって、市長は、以前から行政改革に積極的に取り組まれ、また、昨年2月からは財政健全化緊急対策会議を立ち上げて財政健全化に取り組まれてきましたが、まず、平成15年度の予算編成についてどのような感想をお持ちか、お聞かせください。次に、今回提案されました平成14年度の補正予算では、市税収入や地方消費税交付金など約5億 6,000万円、地方交付税で約2億 4,000万円の減額補正をし、財政調整基金の全額と減債基金の約3億 8,100万円の繰入れを行ったことで、減債基金の残高は約3億 6,700万円を残すのみとなっております。平成14年度の決算がどうなるのか、大変心配されるところでありますが、平成14年度の決算見込みについて、わかる範囲でけっこうでありますので、お聞かせください。次に、今回提案された当初予算案では、水道事業会計から6億円と産業廃棄物等処理事業会計から2億円の合計8億円の借入れをすることにより収支のバランスを図っておりますが、水道事業会計や産業廃棄物等処理事業会計に影響を及ぼすおそれがないのか、お聞かせください。また、第2回定例会では、除雪費の補正予算を組む必要があるものと思われますが、除雪費以外のものではどのようなものが考えられるのか、補正予算の全体規模はどのくらいで、一般財源はどれくらい必要になると予測をされているのか、お伺いいたします。さらに、その結果、平成15年度の収支不足はどの程度になると予測をされているのかもお聞かせください。次に、予算編成に当たり、事務事業の全般的な見直しを行ったと聞いております。事務事業の見直し自体は必要なことと思いますが、そのことにより、直接、市民に負担を求めることになる事業や、これまで受けてきたサービスが縮減されるものがあるのではないかと心配をされます。このように、直接、市民に負担を求めることになるものや、これまで受けてきたサービスが縮減されるもので、平成15年度から実施されるも平成15年第1回定例会 本 会 議 録のとしてはどのようなものがあるのか、お聞かせください。次に、財政調整基金も残額がなくなり、減債基金も平成14年度の収支不足にその大半が充てられる見込みということになれば、平成15年度以降は手持ち資金のない中での財政運営が余儀なくされることになります。これまで行ってきたような収支不足分を基金から繰り入れるという財政運営はできなくなると考えますが、市長は、このような状況についてどのように対応をされようとしているのか、お聞かせください。次に、行政改革に関連して、何点かお伺いをいたします。まず、組織・機構の見直しについてでありますが、小樽市新行政改革大綱では、時代に即応した組織・機構の見直しとして、地方分権の動きなどを念頭に置き、高齢化、国際化、情報化など社会経済情勢の変化に対応し、新たな行政課題や市民の多様なニーズに即応した行政サービスを展開できるよう、スクラップ・アンド・ビルドの徹底を図り、組織・機構の簡素・合理化を引き続き推進するとあります。これまでも、部分的には組織・機構の見直しが行われてきたとは思いますが、現在の急激な社会経済情勢の変化や地方自治体の存続そのものにかかわるような財政状況の変化を考えるとき、早急に思い切った組織・機構の見直しによる行政のスリム化が必要ではないかと思われます。現在、部の再編を含む大規模な組織・機構の見直しを検討していると聞いておりますが、組織・機構の見直しに当たっての市長の考え方をお聞かせください。次に、民間委託についてでありますが、新年度においては、業務委託では長年の懸案であった引き船業務を委託し、施設の管理委託では総合体育館の全面的な管理をNPO法人である小樽体育協会に委託するなど、民間委託の推進が図られております。しかしながら、市が行っている事務事業や施設管理の状況を全般に見るとき、社会教育施設や給食関係をはじめとして、まだまだ民間委託できるものがあるのではないかと思われます。これらについても見直しを進め、更に大胆な民間委託を進めるべきと考えますが、民間委託の拡大について、市長のお考えをお聞かせください。次に、観光について、何点かお伺いします。今年も冬のイベントでありました小樽雪あかりの路が小樽運河や旧手宮線を中心に開催されましたが、過去最高の来場者数を記録したというところであります。また、今回も、前回以上に市内随所で明かりがともり、市民参加の輪が広がりを見せるなど、小樽の冬の風物詩としてしっかりと地域に根づいた感があります。このイベントを目的に市外から訪れる人々が年々増加しており、正に、小樽観光の課題であった冬と夜を見事に克服した一つの成功例であると言えるのではないかと考えております。しかし一方で、昨年11月に公表された平成14年度上半期の観光入込客数は 473万人ということであり、平成13年度に比べて約1割減になったということであります。夏場に多くの観光客が訪れる傾向にあった小樽にとって、この落込みは大きな痛手ではないかと考えます。今や、観光が小樽の基幹産業といわれるだけに、不安を感じております。運河散策路が完成した後、年々増加傾向にあった観光入込客数が減少したということは、特にリピーターの多い小樽観光にマンネリ化の兆しが現れてきたのではないかと危ぐをしております。小樽は、都市型観光地として、運河や石づくり倉庫群、歴史的なまち並みの景観が高い評価を得てきたわけでありますが、旅行形態の変化や観光客のニーズが多様化してきた今日、これらを踏まえた新たな施策の展開が必要になってきているのではないかと考えます。平成15年第1回定例会 本 会 議 録そこで、お伺いいたしますが、市長は、平成14年度上半期の小樽観光の動向をどのようにとらえ、どのように分析をしているのか、お聞かせください。また、危ぐされる小樽観光のマンネリ化を打開していくためには、今後、新たな施策をどのように考え、どのように展開していこうとされているのかについてもお聞かせください。次に、新たな観光戦略としての後志広域観光についてお伺いします。国道5号の小樽、札幌間の全線4車線化も終わり、現在、小樽、余市間の拡幅工事が進められおります。小樽観光の入込客数の半分は道央圏からの人々であると聞いておりますが、交通アクセスの整備が進むにつれて観光客の行動範囲もいっそう広がり、小樽はもとより、後志管内各町村の観光入込客数も増加するのではないかと期待をされております。小樽市は、これまで、後志の北の玄関口として、経済、物流、文化とさまざまな分野で中心的な役割を果たしてきましたが、観光面においても、小樽市が後志19町村と一体となって広域的な観光を推進していくことが必要であると思います。後志には、年間 2,500万人を超える観光客が訪れており、道内14支庁の中ではトップであると聞いております。このうちの約3分の1が小樽市を訪れる観光客ということになりますが、近隣には、赤井川村や余市町、仁木町といった観光果樹園や観光農園のあるまちや、積丹半島の各町村のように、すばらしい景観を持つ海や釣り場のあるまちなどがあります。これら自然に恵まれた後志管内各町村での農業体験や海洋観光と小樽の都市型観光とが連携することにより、個人化、グループ化した旅行形態や多様化した観光客のニーズにもこたえることができ、小樽、後志観光の魅力も更に増すことになると思われます。小樽の観光入込客数が減少傾向を示した今こそ、こうした広域連携での観光戦略が必要と考えますが、このことについての市長の考えをお聞かせください。次に、映像を通してまちの魅力を発信し、文化の振興や地域振興を図ることを目的に活動する組織であるフィルムコミッションについてです。この組織についても、広域観光という観点から後志各町村との連携が必要であると考えます。後志の雄大な自然は、映画やドラマのロケ地として魅力的な資源であり、小樽市が設立する組織が中心となって、映像制作者のニーズにスムーズにこたえるシステムづくりをすることが必要であると考えますが、フィルムコミッションの今後の展開についての市長のお考えをお聞かせください。次に、ごみの減量化と焼却場についてお伺いをいたします。私たちは、現在、これまでのような使い捨ての社会に別れを告げ、資源やエネルギーを有効に使う循環型社会を実現するための具体的な方策を考え、行動していかなければならない時期に来ているものと考えます。循環型社会の形成に向けて、容器包装リサイクル法や建設リサイクル法が制定されたほか、平成13年5月には、食品廃棄物の発生抑制と減量化とともに、飼料や肥料などとしてリサイクルすることを目的とした食品リサイクル法が制定されております。このようなあらゆるものについてリサイクルを考えなければならない時期に来ているわけでありますが、現在、市では、燃やすごみのうち、重量割合で全体の約30パーセントを占める生ごみの全量を一般廃棄物最終処分場で埋立処理をしております。生ごみについては、たい肥化することがごみ減量化のためにも有効な施策と考えますが、このことについての市長のお考えをお聞かせください。次に、ごみの有料化についてでありますが、平成12年7月から実施された事業系一般廃棄物の有料化により、ごみの排出量が減少したという大きな効果があったと聞いております。これまでも、ごみの減量化につ平成15年第1回定例会 本 会 議 録いては、市民に対するリサイクル意識の高揚など種々取り組まれてきたことは承知をしておりますが、これまで取り組んでこられた減量化施策を更に一歩進めて、家庭ごみの有料化についても検討すべき時期に来ているのではないかと思われますが、このことについての市長のお考えをお聞かせください。次に、財政がひっ迫している中で、新焼却場のために多額の負担をしていくことは大変なことと思われますが、市として、その財政対策をどのようにされようとしているのか、お考えをお聞かせください。次に、埋蔵文化財の活用方法などについて、教育長にお伺いいたします。平成15年度予算に、緊急雇用対策として埋蔵文化財出土遺物整理作業についての予算が計上されております。これまで、市内全域から発掘され保管されている出土遺物は 100万点にも上ると聞いております。その整理には、かなりの時間と労力を要するのではないかと思われます。そこでまず、この埋蔵文化財出土遺物整理作業の内容と作業工程はどのようになっているのか、また、出土遺物の保管場所は現在どのようになっているのかについてもお聞かせください。出土遺物でも、復元可能なものについては既に復元されて博物館に展示されていると聞いております。これら発掘された出土遺物を展示して市民の皆さんに見ていただくことは、先人の歴史と文化に触れるよい機会を与えるものと考えます。膨大な出土遺物の中にはもちろん貴重なものも多いものと思いますが、中にはそれほど価値のないものもあるのではないでしょうか。歴史価値の高いものもそうでないものも、すべて復元し、保管するとなると、今後も発掘作業が続くわけでありますから、保管や整理するだけでも大変な事務量になると思われます。これら膨大な量の出土遺物を復元し、展示するだけではなく、ほかに活用する方法は考えられないものでしょうか。例えば、それほど価値のないと思われる出土遺物については、小中学校の授業や生涯学習の場で、復元作業の体験をさせるための教材として活用することができないものかと考えますが、このことについて教育長のお考えをお聞かせください。また、今後も発掘作業により出土遺物が増えていき、収蔵スペースの確保もこれまで以上に難しくなっていくことが予想されます。近い将来、小学校の適正配置について具体化されていくものと思われますが、適正配置により統廃合される小学校の活用方法の一つとして、埋蔵文化財の展示スペース、収蔵スペース、整理・作業スペースを1か所にまとめ、一元化して活用することが考えられないか、教育長の考えをお聞かせください。最後に、市長の2期目に向けての抱負などについてお伺いします。市長は、昨年11月に、2期目に向けて立起することを表明されました。東京都の石原知事は 「首長の仕事、は最低2期務めなければじゅうぶんな成果が残せない。これは、ほとんどの人の共通した意見だ」と述べておられますが、私も全く同感であります。市長は、2期目の市政を推進するに当たり、どのようなまちづくりを目指しておられるのか。2期目の市政に取り組む基本的な姿勢について、市長の考えをお伺いいたします。その他の項でありますが、本日、追加提案のありました議案第47号について質問をいたします。民事再生計画案を提出した石狩開発株式会社に対する債権を放棄する内容であります。石狩湾新港地域における開発の推進主体である石狩開発株式会社につきましては、昨年10月31日、民事再生手続により、その後、民事再生法の下で再建に向けた手続が行われる一方、当初1月27日だった再生計画案の提出期限を2か月伸長するなど、必ずしも順調に推移しているとはいえない状況の中、去る2月18日、平成15年第1回定例会 本 会 議 録札幌地裁に再生計画案が提出されました。今回提出された再生計画案を見ますと、多岐にわたる内容が示されておりますが、全体を見通した場合、市長はこれをどのように評価し、認識をされているのか、お聞かせください。次に、本市にかかわる内容として、出資金 6,800万円の減資のほかに債権 2,570万円の免除などが求められており、現在の厳しい財政状況を考えると、市長としても苦渋の選択をしたものと理解をしておりますが、どのように考えておられるのか、お聞かせください。最後に、この再生計画案の受入れが、石狩湾新港地域の開発にとっても重要であり、石狩開発株式会社が真の意味で再生を果たすことができるよう私としても願っておりますし、市長としても関係者と一体となって努力されることを期待をいたしまして、質問を終わります。再質問はいたしませんので、明解なるご答弁をご期待申し上げたいと存じます (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
見楚谷議員のご質問にお答えいたします。初めに、4年間の感想についてでありますが、提案説明の際にも、総じて厳しい状況が続いたと申し上げましたが、本当にいろいろな出来事があったというのが実感であります。また、行政はいっときたりとも気の抜けないものであり、停滞してはいけないものとも感じております。しかし、私は、この間に、他の都市に負けない小樽市の貴重な財産を再確認することができました。それは、運河論争を契機とした市民相互あるいは市民と行政との対話の歴史であり、その精神が今も市民の皆さんの中に脈々と受け継がれていることであります。イベント「雪あかりの路」に見られるように、市民の皆さんのまちづくりに対する意欲を強く感じた4年間であり、小樽の持つ貴重な財産に磨きをかけなければならないと感じた4年間でもあったと思います。次に、平成15年度予算と14年度決算見込みについて、何点かご質問がございました。まず、平成15年度予算編成の感想でありますが、健全化計画では平成15年度の収支不足を約45億円と見込んでおり、市税や地方交付税の減収の状況などから相当の経費削減を行わなければ予算編成ができないと考え、昨年2月に財政健全化緊急対策会議を設置し、全庁を挙げて事務事業の見直しに取り組みました。また、調整手当の削減や退職不補充などを打ち出し、人件費の削減にも努めたことにより、約16億円の削減効果を生み出すことができました。その結果、当初予算での収支不足は12億円まで圧縮できましたが、財政調整基金はなく、減債基金も平成14年度の収支不足の補てんで底をつく見込みのため、やむをえず繰出金の減額や企業会計からの借入れを行うなど、今までにない大変厳しい編成であったと思っております。さらに、第2回定例会での補正予算などの財源を考えますと、いっそう厳しい財政運営を強いられることとなり、今後も相当の決意を持って全庁を挙げて行財政改革へ取り組む必要があると考えております。次に、平成14年度の決算見込みでありますが、今回提案いたしました補正予算の結果、財政調整基金はなくなり、減債基金の残額は約3億 6,700万円となります。今後につきましては、市税や使用料・手数料などの収納状況がどうなるか、また、不用額がどのぐらい出るかにより決算数値が変わってきますが、かなり厳平成15年第1回定例会 本 会 議 録しい予算措置をしておりますので不用額も多くは見込めない状況であります。結果として、歳入の減収分を減債基金の残額と不用額で埋め切れない場合は、赤字決算となる可能性も考えられます。次に、企業会計からの借入れでありますが、補てん財源として使用できる財政調整基金や減債基金がないためのやむをえない措置で、水道事業会計と産業廃棄物等処分事業会計におきまして、当面、年度を越えた貸付けを行っても経営に支障のない額について借入れを行うものであります。借入金は、各企業会計で将来必要となる留保資金ですので、各会計の経営に支障が生じないよう返済計画を立て、利息を付して返済していく予定であります。次に、平成15年第2回定例会における補正予算についてでありますが、改選後の新体制において決定していくこととなるため、具体的な項目については申し上げられませんが、今回の当初予算につきましては、継続的な経費など、年度当初から予算づけをする必要のあるものについて計上いたしておりますので、当面の所要額しか計上していない除雪費はもちろんですが、新規事業や各種補助金などの計上が考えられます。規模がどのくらいになるかは現時点ではわかりませんが、除雪費につきましては、例年のベースで考えますと9億円程度の補正が必要と考えます。また、そのほかの事業につきましては、財源のない中ですので、そう多くは見込めないと考えますが、除雪費との合計ではやはり総額では10億円を超える一般財源が必要になるのではと考えております。仮に、所要一般財源を11億円程度と仮定いたしますと、当初予算での収支不足は12億円ですので、全体では約23億円の収支不足ということになります。次に、市民負担とサービス低下についてでありますが、従前から市民サービスの低下を招かないよう人件費や管理経費を中心に縮減してまいりましたけれども、市税収入の大幅な減少など財政状況が急激に悪化していく中では、今までどおり事業を実施していくことは不可能でありますので、事業の重要性や有効性の高い事業を実施するためには、全体的な調整の中で、事業の縮小や廃止も必要ですし、一定の受益者負担も求めていくことが必要となっています。事業の見直しに際しましては、ふれあいパス事業や少子化対策、人口対策に係る助成事業などには一定の配慮をしたところでありますが、平成15年度から実施するものとしましては、はり・きゅう・マッサージ助成の縮小や各種補助金の原則20パーセント削減などがあります。また、受益者負担につきましては、各種検診の有料化を行う予定であります。次に、今後の財政運営でありますが、改選後に決定して進めていくことになりますけれども、いずれにいたしましても、収支不足を埋めるための基金がないということは、不足額がそのまま赤字要素となってきますので、毎年度収支不足が生じれば累積し、その累積額が標準財政規模の20パーセントを超えればいわゆる再建団体にならざるをえなくなります。そうならないためには、歳入に見合った歳出という収支バランスのとれた財政構造を一日も早く築いていかなければならないと考えております。そのためには、職員給与費や管理経理費の更なる縮減はもちろんでありますが、組織や事務執行上のあらゆる無駄を省き、スリムで効率的な行財政のしくみを確立しなければなりません。また、実施事業につきましても、かなり思い切った重点化が必要となってきますし、相応の受益者負担もお願いしていかなくてはなりません。そのためには、市民の皆さんの協力をいただきながら、全庁を挙げて精力的に取組を行っていく必要があると考えております。次に、行政改革に関連して何点かお尋ねがありました。まず、組織・機構の見直しでありますが、これまでも新たな行政課題や市民ニーズに対応するため、また、平成15年第1回定例会 本 会 議 録業務の効率化を図るために、その時点で必要な組織・機構の見直しを行ってまいりました。しかしながら、ここ数年の急速な財政状況の悪化や少子高齢化の進展など、自治体を取り巻く社会経済情勢の大きな変化や、今後の新たな行政需要に対応するためには、市民と行政の協働の下に適切な役割分担に基づいた事務事業の抜本的な見直しが必要であります。同時に、市の組織・機構全体についても大規模な見直しを行い、スリムで効率的な組織・機構にする必要があると考えております。この見直しに当たりましては、まず、簡素で効率的な行政運営が基本でありますが、市民サービスの向上を図るためには市民にわかりやすく迅速に対応できるものでなければならないと考えており、平成16年度の実施を目指し、部の再編を含めた具体的な検討を現在進めております。次に、民間委託でありますが、さきに述べました組織・機構の見直しに併せて、業務委託及び施設の管理委託の拡大並びに嘱託職員化等についても検討させております。民間委託の実施に当たっては、業務内容や施設の状況がそれぞれ異なりますので、委託経費や市民サービスなどの面も勘案して、嘱託職員化も含め、より効率的な手法を選択すべきものと考えておりますが、ごみ収集運搬業務委託や室内水泳プールをはじめとする社会体育施設の管理業務委託の拡大など、早期に実施を図るべく取り組んでまいりたいと考えております。次に、観光行政について何点かお尋ねがありました。まず、平成14年度上半期の小樽の観光動向でありますが、夏場の長期にわたる天候不順による全体的な出控えや海水浴客の大幅な減少など、道央圏を中心とした道内観光客については、天候に起因する減少傾向を示したものと思っております。一方、道外観光客については、航空運賃や旅行企画商品の低廉化や修学旅行企画の北海道志向などから、堅調に推移いたしました。また、外国人観光客についても、東アジア圏を中心に依然として小樽人気が続いていることや、日韓共催ワールドカップ札幌開催などの影響もあり、市内宿泊客数は大幅な伸びを示しております。これらのことからも、小樽観光は、豊かな自然、歴史的なまち並み、多くの観光資源、伝統文化など、小樽が持つ独特の趣や魅力が旅行者ニーズと相まって、人気は継続しているものと受け止めております。しかしながら、依然として日帰り通過型観光であり、経済波及という観点からも、宿泊滞在型観光への移行が重要な課題であると考えております。次に、小樽観光のマンネリ化を打開する新たな施策と今後の展開でありますが、小樽の観光入込客の7割が道内観光客であり、その多くがリピーターであると思っております。近年、観光客の旅行形態は個人化、グループ化が進んでおり、旅行者ニーズは多様化の一途をたどっております。その意味からも、観光客のニーズを的確にとらえ、新たな観光資源の発掘、新たな観光ルートの提案、魅力ある観光情報提供システムの構築、受入れ体制の整備などにより、多くの魅力にあふれる小樽観光を目指していかければならないと考えております。そのためにも、平成15年度には、小樽観光の中長期的な在り方を示す小樽市観光基本計画の策定に着手し、地域に活力を生み出す観光交流の拡大や長期的展望に立った観光施策の展開など、企業と行政が一体となって知恵を出し合い、協働で観光のまちづくりを進めていかなければならないものと考えております。次に、広域連携による観光戦略でありますが、小樽市は、後志管内20市町村の中で唯一の市として、また、後志の北の玄関口として、この間さまざまな役割を果たしてきました。近年、観光による広域連携の重要性が高まる中、本市においても管内19町村の総合的観光案内をはじめ、平成15年第1回定例会 本 会 議 録後志観光キャンペーンの実施などにより広域観光の推進に努めてきております。さらには、平成12年度に国土交通省のモデル指定を受け、2か年にわたり後志20市町村と取り組んでまいりました滞在型観光交流空間モデル事業においても基本構想が示され、管内が一体となった事業推進体制づくりを進めているところであります。本基本構想の中でも、農業体験や海洋観光といった地域資源を活用した体験型観光の推進に向け、地域が連携を深め、いっそうの普及を目指すこととしており、都市型観光地であります小樽にとりまして、こうした農村地域や漁村地域との交流を図るグリーンツーリズムなどとの連携は重要な観光施策であると考えており、新たな観光ルートの発掘という意味からも積極的に推進体制の確立を目指してまいりたいと考えております。次に、フィルムコミッションの今後の展開でありますが、平成13年度に新たな観光施策として取り組んでまいりましたフィルムコミッションも、本年3月18日に小樽運河プラザにおいて設立総会を行い、小樽フィルムコミッションとして本格的に運営を開始することになりました。この間、設立準備を進める上で、行政機関や市内観光関係団体などにより設立検討会議を設置し、映像を通した地域振興に向けた議論を重ねてまいりました。また、後志観光の指針ともいうべき滞在型観光交流空間づくり基本構想の中にも、重点整備事業の一つとして、後志フィルムツーリズム推進事業が位置づけられており、フィルムコミッションによる地域づくりを目指していくことにしております。今回、小樽フィルムコミッションの設立に併せ、制作しておりますロケ資源データベースの中でも、雄大な自然を誇る後志19町村のロケ地の紹介もしておりますし、新年度の取組においても後志各町村を視野に入れたフィルムコミッションフォーラムの開催も予定しております。市といたしましては、後志広域観光の推進という観点に立って、さまざまな形で地域連携を図ってまいりたいと考えております。次に、ごみの減量化と焼却場について何点かお尋ねがありましたが、初めに生ごみのたい肥化処理についてであります。たい肥化は、異物混入のない適正な排出を行う必要があることや、生ごみの成分によって農産物への影響があることへの対策、さらには、たい肥の安定供給先の確保などの見通しが必要であると考えております。しかしながら、生ごみのたい肥化はごみ減量に効果がありますので、家庭でも行える段ボール箱による生ごみのたい肥化などの方法もありますので、モニター制度を活用して試行してみたいと思います。次に、家庭系ごみの有料化についてでありますが、道内都市での有料化の導入は函館市を含め8市が実施済みであり、今年の10月には寿都町、黒松内町、島牧村から成る南部後志衛生施設組合が実施するなど、全国的にも自治体の取組が増加する傾向であります。また、本市が構成自治体となっている北しりべし廃棄物処理広域連合で策定された広域計画においても、ごみ減量化へ向けた取組として有料化の必要性もうたわれているところでございます。このような背景を考えますと、市民に幅広くごみの排出抑制を促し、あわせて、リサイクル意識を高めるなどのごみ減量の施策の一つとして、家庭系ごみの有料化を検討する時期に来ているものと考えているところであります。次に、焼却場のための負担についての財政対策でありますが、ごみの適正処理は、衛生的な市民生活の維持には不可欠かつ重要な事業でありますし、21世紀プランの実施計画にも広域事業として位置づけ、推進しているところであります。各自治体とも大変な財政状況でありますので、事業の推進に当たりましてはでき平成15年第1回定例会 本 会 議 録る限り事業費の縮減を図りたいと考えておりますが、一方、必要な負担はしていかなくてはなりませんので、財政健全化計画にも位置づけ、全体の中で財源対策を行ってまいりたいと考えております。次に、2期目の市政運営についての質問でありますが、2期目の市政推進に当たっての基本姿勢につきましては、一つは、本市財政の健全化に向けた取組とバランスある施策の推進、また、二つ目は、市民の皆さんが安心して暮らせるまちづくりの推進、さらには三つ目は、市民の皆さんの声を大切にした開かれた市政運営の三つを基本にした市政運営に努めてまいりたいと考えております。また、これからのまちづくりには、市民の皆さんと協働の心を保つことが重要であり、市民の皆さんや民間の方々の行動力、さらには、それを支える行政との一体感がこのまちの財産であると思いますので、これらの財産を生かしたまちづくりを進めていきたいと考えております。次に、追加提案いたしました議案第47号について、何点かご質問がありました。今回の石狩開発株式会社の民事再生計画案につきましては、金融機関や北海道、本市に対して多額の債務免除を求め、また、現在の資本金についても全額減資を求めるなど、その内容は大変厳しいものがあり、事態を重く受け止めております。最初に、再生計画案についてでありますが、経営圧迫の大きな要因である借入金の大幅な免除と金利負担の解消を実現するとともに、人員削減など経営資源の再構築や新たな経営方針の下に安定的な経営基盤を確立するため、策定されたものと認識しております。次に、今回の再生計画案の内容につきましては、本市に対し、現在の出資金 6,800万円の減や負担金 2,570万円の全額免除など、極めて厳しい内容であると受け止めております。石狩湾新港小樽市域では、既に67社の企業が立地、34社が操業、約 1,000人が就業しております。さらには、本市の工業地域の32パーセントを占める工業団地として、今後も地域経済の活性化、雇用対策に確実につながる地域であることから、当地域の開発を引き続き推進するため、この再生計画案の下、石狩開発株式会社がしっかりと再生されることが重要であると考えております。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)
見楚谷議員のご質問にお答えします。まず、埋蔵文化財出土遺物整理作業の内容と工程についてですが、これまで、出土遺物の種類、出土年月日及び出土場所、保管場所などは台帳によって管理してきましたが、これらをデータベース化することにより出土遺物の検索を容易にしようとするものです。工程としては、4月、5月は職員による準備作業を行い、6月から8月までの3か月間で業者がデータベース化の作業を行います。次に、出土遺物保管場所については、博物館、量徳小学校、堺小学校、旧真栄消防出張所及び旧朝里出張所の5か所となっております。次に、出土遺物の活用についてですが、小中学生を中心に出前講座や一般市民向けの文化財体験講座を実施し、出土した土器の復元作業や実際に出土した土器片を使っての学習などを通して、埋蔵文化財への理解を深めていただいております。そのほかには、博物館や量徳整理事務所などでも展示を行っております。今後とも、これら出土遺物の生涯学習の場や小中学校での授業についての活用も検討してまいりたいと考平成15年第1回定例会 本 会 議 録えております。最後に、収蔵スペースとして、将来、適正配置により廃止される小学校が出た場合についてのご提言ですけれども、現在5か所の保管場所は約10教室分の面積を要しており、今後、一元的に管理する上でも広大なスペースの確保が求められているところですが、ご提言については今後の課題といたしたいと考えております。以上です。