小樽市議会 平成14年第3回定例会 2002年9月18日
福祉関連
2002年9月18日、小樽市議会の一般質問で、秋山京子議員が「福祉関連」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。
- 質問者
- 秋山京子 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 34番 秋山京子
一般質問をいたします。福祉に関して、何点かお伺いをいたします。「市民と歩む21世紀プラン 小樽市総合計画」の作成に当たり、市民にアンケートを実施した際、小樽市をどのようなイメージのまちにしたいかとの問いに 「福祉都市」との答えが28.3%あり、トップだったそう、ですが、この計画は、平成10年から19年までの10年間の計画であり、今年は5年目、2次実施計画の中間の年でもあります。、最初に、現時点で「福祉都市」のイメージをどのようにとらえられていますか、お尋ねいたします。また21世紀プラン作成から5年たった今、当時約4分の1強の市民が描いた「福祉都市」に近づいていると考えますか、お伺いいたします。次に、21世紀プランの「ふれあい 福祉・安心プラン」の「地域福祉」の項で、福祉のまちづくりの推進を挙げ 「福祉のまちづくり条例」の制定をうたっておりますが、市ではこの「福祉のまちづくり条例」をど、のようにお考えなのか、お伺いいたします。次に、点状ブロックについてお伺いをいたします。小樽のまちも、ここ数年間で、ハートビル法による福祉インフラガイドラインに基づいた工事などによって、店舗や病院、施設関係など安心して使える建築物も多くなっているのではと思います。歩道も大幅な工事や新設の際には、点状ブロック、線状ブロックの敷設も目につきます。ところが、最近改修工事があった歩道の敷設について、気になった箇所がありましたのでお伺いいたします。通常、点状ブロックは、歩道のほぼ中央部分に敷設されているのが多いと思いますが、この箇所は3分の2ほど内側、建物側に敷設されております。視覚障害者の方がつえを持って歩いたとき、もし建物に突起物があった場合など、少し不安になりました。なぜ内側に敷設したのか、何か理由があるのか、お伺いいたします。次に、この点状ブロックは、一応、市内全域の大きな通りに面する交差点付近の歩道には敷設されておりますが、特定の施設まで誘導する線状ブロックの敷設箇所はごく一部にとどまっているように思います。更に、点状ブロックの敷設後のフォローは余り目につきません。以前、点状ブロック等の補修に関してお伺いをしたとき 「維持修繕の基準に基づき対応しております。維、持修繕の基準は、通常5ミリから2ミリ以下になった場合」との答弁をいただいておりましたが、現在もこの基準は変わっていないのか、改めてお伺いいたします。最後に、これまでもお尋ねをいたしましたが、盲導鈴を設置している施設数と交差点での音声誘導鈴箇所をお知らせ願います。次に、子育て支援対策についてお伺いをいたします。市民の方からの相談で 「小学校1年生と3歳の子どもがいます。ぎりぎりまで頑張ったのですが、どうし、ても手術のため入院しなければなりません。夫は仕事の関係で朝が早く、帰宅時間も一定でないため、子どもまでは手が回らない状況で困っています。何とかならないでしょうか」という内容でした。3歳の子どもは、一時保育所にお願いしてみようと認可保育所で唯一、一時保育をしている日赤保育所に聞いてみましたが 「3歳児はもういっぱいでお預かりは無理です」と断られてしまいました。許可外保育所は、金額的に余、裕がなく断念しました。1年生の方は、放課後児童クラブにお願いできないか問合せをしたところ、入所期間は原則6か月以上になっているので短期間は難しいと思いますが、直接、学校に相談してくださいとのことでしたが、夏休みにかかってしまい、結局、周りの善意に甘えざるを得ませんでした。金銭的に余裕もなく、身内が近くにいない場合などは深刻な問題です。小樽市には、道立の児童相談所のように、一時、子どもを預かってもらえる施設もないため、厳しいものがあります。母親の緊急入院だけではなく、家庭の事情で働かざるを得なくなった場合など、子どもを取り巻く環境は決して明るくはありません。小樽市としても、保育所の定員数を増やしたり延長保育を実施したりして子育て支援に取り組んでいると思いますが、待機児童は減ってはおりません。最初に、お伺いいたします。現段階での待機児童数の状況と、待機児童の減らない原因をどう見ているのか。更に、一時的保育についてのお考えをお聞かせ願います。次に、地域子育て支援センター「げんき」の活動の状況についてお知らせください。核家族化の中で、子育てに悩む若いお母さんの味方として、私は、子育て支援センターを核に、子育て支援サポート運動が地域に広がって、例えば、事情があって、短期間、日中だけでもサポートしてもらえるというような仕組みができることを期待しておりますが、今後の子育て支援に対するセンターのお考えをお伺いいたします。次は、教育委員会に留守家庭児童事業、学童保育についてお伺いしたいと思います。この留守家庭児事業は、対象児童を小学校1年生から3年生までとし 「両親が就労している児童 「長期、 」病気療養中」などの理由で、昼間、保護者のいない家庭の児童が対象となっています。開設時間は日曜日、年末年始は休会、祝日、学校休業日は休会となっていて、学校の場合、下校時から午後5時まで、勤労女性センターは下校時より午後6時まで、銭函サービスセンター、塩谷児童センター、いなきた児童館は下校時より午後5時までとなっています。小樽市では、市内28校中19校が児童クラブを開設、5校が他施設に放課後児童クラブを開設、残り3校は、郊外地域という特殊性もあってか、開設はされておりません。このとおりでよろしいのでしょうか。次に、学校、勤労女性センター、児童館それぞれの開設時間の違う理由と未開設の3校についての見通しはいかがなのでしょうか、お考えをお伺いいたします。、学童クラブも終わったのか、夕方6時を過ぎているのに校庭内の遊具で遊んでいる児童、公園の遊び場で「おばさん、今何時」と何回も聞きながら遊んでいる子ども、帰りたくても帰れない子どもたちもいるという実態を知るにつけ、心が痛みます。ある新聞に 「不登校や子どもの犯罪なども増加している。子どもを取り巻く問題は高度成長期の急激な核、家族化で、地域共同体がなくなったのが原因。それ以前は、地域に地縁、血縁があり、子どもはみんなで育てた」という記事がありましたが、これらの問題も含め、よい解決策をと悩んでおりましたところ、神奈川県川崎市が、現在の留守家庭事業、学童保育を継承、発展させた新しい形の「放課後対策」として、小学校1年生から6年生までの全児童を対象に、地元の小学校施設を活用し、放課後や土曜日、夏休みなどに遊んだり交流できる場を提供する「わくわくプラザ事業」を、来年4月から全市立小学校 114校で実施するとの新聞記事がありました。2年前の13年10月に、モデル事業として7校がスタートしたそうですが、その一つ川崎区の川中島小学校では 「わくわくプラザ」の登録児童数8月10日現在で 262人と、全児童数 500人の約半数を超えていて、特、に1、2年生は80%を上回っているそうです。この「わくわくプラザ」は、全学年を対象として、希望者は無条件で利用できるのです。開設日は、日曜、祝日、年末年始を除く毎日で、開設時間は、平日は放課後から午後6時まで、学校の休みの土曜日は午前8時半から午後5時までで、プラザ事業はすべて学校敷地内、校庭、体育館も含んで行われ、スタッフは市の非常勤務職員、アルバイト、地域のボランティアで構成されていて、川中島小学校の場合、毎日4名から5名体制で行っているそうです。川崎市が、昨年、モデル校の保護者と子どもを対象にアンケート調査を行った結果、約9割が「プラザがあった方がいい」と回答をしていたそうです。ぜひ、小樽市も、近年の子どもたちを取り巻くさまざまな問題解決の一環として、全児童を対象にした新しい形の「放課後対策」をお考えいただきたいと思いますが、教育長のお考えをお伺いいたします。次に、過日 「いのちの輝き」をテーマに、小学校に出向き、助産師の視点で命の大切さを語り 「いのち、 、の教育」の出張授業を展開している「日本助産師北海道思春期学習会」PALの会の講演会でその活動を知り、ぜひ小樽でもPALの会の特別授業を通し、未来ある児童に「いのちの輝き」の感動を伝えたいと考えまして、教育委員会にお伺いしたいと思います。PALの会は、少年らによる暴行、増加する殺人事件や児童虐待などに心を痛めた札幌近郊の助産師8人で昨年4月発足したばかりの会です。このPALの会は 「健やか親子21」の課題の中から 「思春期の保健、 、対策の強化と健康教育の推進 「子どもの心の安らかな発達の促進と育児不安の軽減」の2点を趣旨に、約45」分間の特別授業を行っています。その内容は、一つ、人間のもと精子・卵子、二つ、受精卵の発育、三つ、クイズ方式にして性の決定、四つ、受け継がれる命、五つ、ビデオで胎児エコー画像と胎盤の動き、そして出産シーンの説明、この授業を通し、命の成り立ち、命の大切さ、生きていることのすばらしさを感じてもらい、元気で生まれてこられただけで偉いと自分を褒めようと促し、最後に、誕生日は親、家族に感謝する日ですと訴えているそうです。この特別授業には、必ず多くの保護者にも参加を呼びかけ出席をお願いしているそうですが、最初の授業のとき、一番感動していたのは男性の教師だったそうです。授業に参加し感動した親たちの声が伝わり、8月24日現在で20校から申込みがあり、9校の小学校で特別出張授業を行ったそうです。こうした助産師による同様の授業は、群馬県では数年前から行っているほか、東京都でも始まっているそうです。お伺いいたしますが、市内小学校では「性に関しての授業」は何年生から行われているのかお知らせください。また、PALの会は、5年生の理科の授業「誕生」を学ぶときに招かれているそうですが、小樽市の5年生の理科の授業「誕生」ではどのような授業がなされているのか、お伺いいたします。また、小樽市の「まち育て出前講座」のメニューに 「思春期で変わる心と体」というのがありますが、活用している学校は、ありますか。この特別授業に参加した母親の 「子どもと同じ話題で時間を共有できたことに感謝しています。ふだん、、どのようにこの話題が進んでいるのか、少し気になっていたところでした。最近は、テレビなどでも出産シーンが出てきて、お互いに無言で見ていたりしましたが、今回のような専門家の方々が説明しながらビデオを見せてくださると、また違った気持ちで受け止めることができるように思います。子どもたちの疑問に、正面を向いて自然体で受け答えがしたいと思っています」という感想もあり、参加したことによる親子の対話にもつながっているという広がりのあるのがすばらしいと思います。ぜひ、小樽の子どもたち、いのち輝く特別授業を希望いたしますが、教育長の考えをお伺いいたします。以上、再質問はいたしませんので、前向きな答弁をお願いいたします (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
秋山議員のご質問にお答えいたします。初めに、福祉都市のイメージについてでありますが、小樽市の将来イメージとして、高齢者や障害者などの方々にとって生活しやすいまちをイメージした市民が最も多かったことを踏まえ、21世紀プランの施策の大綱の中で 「ふれあい 福祉・安心プラン」として福祉社会の実現を目指していくとともに、長寿はつらつ、プログラムを重点項目としているところであります。福祉都市のイメージは多様にわたり、一概には言えませんが、基本的には、子どもからお年寄りまで安心して暮らせる都市と考えております。このため、21世紀プラン策定以降においては、子育て支援センターの設置や乳児医療の充実、小樽駅のエスカレータの設置、リフトカーの運行など各種の福祉施策に取り組んできており、今後とも、厳しい財政状態にありますが、市民の皆様のご意見をお聞きしながら、福祉の充実に努めてまいりたいと考えております。次に 「福祉のまちづくり条例」についてでありますが、この条例は、バリアフリーの理念を示すとともに、、障害者や高齢者にやさしいまちづくりの実施施策としての性格を持つものでありますので、これまでもハートビル法や北海道のまちづくり条例の動向を踏まえて検討してまいりましたが、今後は、平成15年度以降に策定を予定している「地域福祉計画」を先行させ、条例については引き続き検討をしてまいりたいと考えております。次に、点状ブロック、線状ブロックの敷設位置についてでありますが、国土交通省の整備ガイドライン等の中では、歩道幅員が広い場合、民地側の歩道の端より60センチ程度となっておりますが、路上施設や占用物件の設置状況など歩道の状況により変更している場合もあります。また、維持管理につきましては、著しい破損や2ミリ以下に磨耗しブロックの機能が発揮できなくなった場合に補修するものであり、現在も基準は変わっておりません。次に、盲導鈴の設置施設数などでありますが、盲導鈴につきましては、現在のところ、JR小樽駅のほか市民センター、市総合福祉センター、市身体障害者福祉センターの4か所に設置されております。メロディ信号につきましては、最近では今年3月に、稲穂2丁目の日専連ビル前交差点に設置され、これを含めて市内に19か所設置されております。次に、子育て支援についてであります。初めに、保育所の待機児童でありますが、国が14年度から新たに示した定義では、特定の保育所へ入所の申込みをし、その保育所へは入所できないが、他に入所可能な保育所があり、そこへ入所しない場合は待機者としての扱いをしないという考え方であり、その考え方によれば、8月1日現在、待機者はゼロであります。しかし、これまでどおりの定義では、38名の待機児童が発生している状況であります。次に、待機児童が減らない理由でありますが、景気の低迷により職を求めるお母さんが増加していることや、低年齢時から保育所に子どもを預け働く女性が増えてきていることなど、女性の社会参加が背景にあるものと考えております。次に、一時保育でありますが、小樽市では定員を15名と決め、日赤保育所1か所で実施しております。13年度の実施状況を見ますと、毎月実利用人員は7名から8名で、最大で1か月のみ11名となっており、一時保育としては15名の定員で対応可能と考えているところであります。しかし、保育の実態としては、一般の入所要望にこたえながら一時保育と通常保育を同じ保育室内で実施していることから、施設のスペースや保育士の配置状況等から一時保育の対応が困難となる場合もありますので、今後の検討課題であると考えております。次に、子育て支援センター「げんき」の活動でありますが、昨年4月にオープン以来、町内会の皆さんや老人クラブの方々、さらにはボランティアの皆さんに支えられながら今日まで活動してまいりました。今年度は、保育士による子育てサークルへの親子遊びや子育て相談等の出前指導や「子育て支援ボランティア育成講座」の実施など、新たな取組を行っているところであります。今後は、これらのサークルやボランティアが地域で交流し、連携が図れるよう取組を進めてまいりたいと考えております。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)
秋山議員のご質問にお答えいたします。初めに、放課後児童クラブの開設状況についてでありますが、開設時間は、小学校、銭函サービスセンター、塩谷児童センターが下校時から午後5時まで、勤労女性センターは下校時から午後6時までとなっております。以下、小学校においては、28校中19校で放課後児童クラブを開設し、6校が勤労女性センターなどの施設においてクラブを開設しておりますが、忍路中央、祝津、張碓の3校については未開設であります。次に、勤労女性センターと学校児童館の開設時間の違いについてでありますが、学校、児童館が午後5時、までであるのに対し、勤労女性センターは午後6時までとなっておりますが、勤労女性センターについてはその性格上、託児業務を行っている関係などもあり、午後6時までの開設となっております。なお、学校については、保護者の強い要望もあり、今年度より午後4時30分から午後5時に延長したところであります。また、未開設校につきましては、開設要望が出てきた時点で検討してまいりたいと考えております。、全児童を対象とした新しい形の「放課後対策」についてでありますが、近年の都市化や少子化、核家族化地域における地縁的なつながりの希薄化などがあることはご指摘のとおりであります。将来を見据えた子どもたちの教育、健全育成に当たっては、学校、地域、家庭の教育力の向上と連携が強く求められておりますが、今後、川崎市川中島小学校わくわくクラブなどの事例について調査してまいりたいと考えております。次に 「性に関しての授業」についてですが、4月からの新しい教育課程においては、小学校4年生の保健、で学習することになっており、思春期には個人差があるものの、体つきに男女の特徴があらわれることや、異性への関心が芽生えることなど、体と心の変化について学びます。次に、5年生の理科「誕生」についてですが、魚を飼育したり観察することと並行して魚の雌雄や受精卵の発生の過程を学ぶほか、人間の誕生についての授業を通して母体内での成長や誕生について学習し、生命の神秘や生命を尊重する態度を育てることを学んでいきます。ただいま、PALの会の特別授業について伺いましたが 「思春期の保健対策の強化と健康教育の推進」、「子どもの心の安らかな発達の促進と育児不安の軽減」の2点について、今後、PALにお聞きし、特別授業の活用について検討いたしたいと考えております。また、ご紹介のあった「誕生日は親、家族に感謝する日です」については 「幼少から少年時代、親に誕生、日を祝ってもらっていたが、成人後は兄弟がそれぞれの誕生日に両親を招待し食事をしたり、感謝の花を贈ります」という文章を以前に読んだことがあり、すばらしい愛情表現だと感心したことがありました。誕生日の日について、学校で教えることが「いのちの教育」の大切さにつながることと改めて感じております。最後に、保健所の出前講座ですが、PTA等で平成13年度には2校、平成14年にはこれまでに1校がそれぞれ利用しており、今後も出前講座の活用が一層拡大するよう努めてまいります。以上です。