みんなの議会

小樽市議会 平成12年第4回定例会 2000年12月12日

今後の地方港の役割及び小樽港の位置づけについて

2000年12月12日、小樽市議会の一般質問で、渡部智議員が「今後の地方港の役割及び小樽港の位置づけについて」質問し、市長 山田勝麿、港湾部長 兵藤公雄が答弁しました。

質問者
渡部智 議員
答弁者
市長 山田勝麿、港湾部長 兵藤公雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 22番 渡部智

港湾問題全般について、一般質問いたします。まず、運輸省港湾審議会の答申についてです。既に御承知のとおり、11月17日に開催された運輸省の港湾審議会計画部会は 「港湾の開発、利用及び保全並、びに開発保全航路の開発に関する基本方針」について答申を確認し、12月下旬にも告示される予定となっています。この基本方針は、港湾法に基づく港湾の造成、整備を進めるに当たっての国及び港湾管理者の基本ベースになるもので、1974年に初めて策定されて以来、87年、96年と改定され、今回で3回目の改定となります。今回の改定では、港湾管理者による港湾の整備、管理を基本としつつも、全国的な視点での国によるグランドデザインの策定と広域港湾における港湾相互間の連携、機能分担が方向づけられたのが特徴といえます。各地における港湾相互間の連携では、10の地域ブロックに分けて機能分担と役割を発揮を進めるとし、国、港湾管理者が相互に連絡調整する体制を構築することとされています。まず、この基本方針の改定に当たって、どのように認識され、また、今後の地方港の役割及び小樽港の位置づけについてお伺いします。特に、特徴的に港湾相互間の連携、機能分担が方向づけられておりますが、これはどのようにとらえたらよいのか。また、地方分権の推進から、国と地方の役割分担を明確化することが求められるわけですが、北海道とのかかわりは今後どのような場面で発揮されるのかお聞かせください。この基本計画とは別に、関連での質問ですが、北海道との関係において、苫東の流通港化、家畜伝染予防法に基づく指定、さらには、新日本海フェリーの苫小牧港への一部航路変更の際、小樽市としての地域振興策、いわゆる11項目の要望の中で、北海道全体の港湾、物流の均衡ある発展を考慮した場合 「全道的立場に立って統、括・調整するセクションを北海道において設置すること」がありますが、今日に至ってなお先行きが見えないわけですが、どのようになっているのでしょうか。お聞きいたします。道内港湾の動静についてです。市長を先頭に、10月下旬、ポートセールスで中国に訪問、積極的にその体制と機能強化に努めている中で、一方、道内港湾の動きがあり、その動静についてお伺いいたします。道内港湾物流動向では、先般来、港湾の規制緩和の流れの中で、企業の存亡、維持、拡大といった動きが表面化し、既に御承知のように、大手港運業が苫小牧港に1998年10月倉庫建設、99年5月サイロ建設・稼働、そして、今年に入って港湾運送事業免許取得の準備を行い、結果的にこの11月6日に取得となりました。既存港運事業者は、地元企業への影響から死活問題に発展するとして、いち早く反対を表明し、また関係する労働組合も、港湾。秩序の破壊につながるとして、対運輸局並びに免許申請業者に協議申し入れを積極的に行ってきたところですまず、こうした動静についての認識は、どう掌握されておられるかお伺いいたします。結果として港運業への参入となりましたが、問題は事業免許者としての営業活動です。先般、この事業者と今平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録後における港湾秩序にかかわる協議を行い、一定の確認をしたところですが、その協議の中で察するには、これで終了ではなく、次へのターゲットを他港に計画していること、それと、貨物誘致の戦略を立て、既に活動に入っていること等がうかがわれます。とりわけ、貨物誘致となりますと小樽港が一つのねらいとされ、背景にある、のは冬期間の小樽港です。東京を起点にして、小樽港は苫小牧港より距離的に差があり、気象条件、道路状況港湾体制と条件、さらに物流条件といった格差があることから、苫小牧港誘致への切り崩しをかけるものと思われます。これら苫小牧港との条件比較は以前からあり、それに伴う貨物移動もあったわけですが、今日の小樽港、の状況から見て、たとえ1トンでも持っていかれることがあってはなりませんし、特に扱い貨物が飼料であり小樽港の大宗貨物です。以前から指定港貨物の維持、また一般貨物の維持、拡大について提起してまいりましたが、これら動静についての認識と貨物誘致の対策について、どのように取り組み、また対応していかれるのかお聞かせください。次は、港湾の秩序についてですが、先般の一般質問で、港湾の安全性と秩序について質問し、一定の答弁をいただきましたが、その後、釧路沖で台湾船の座礁で「釧路市が緊急代執行で撤去」というニュースがありましたので、答弁とのかかわりで再度お伺いいたします。この質問の要旨は、とりわけロシア船のほか老朽船舶が、小樽港で万が一にも事故発生となった場合どう対応するのか、そのためにも最低限の船舶保険の完備、さらには、老朽船舶への整備指導及び港湾ルールと秩序の指導等、港湾管理者として、関係機関とタイアップして調査及び安全指導のマニュアル並びにルール確立といった具体策について明らかにすべきということです。釧路沖の座礁船は、座礁した場合の撤去・解体費用を補償する「船主責任保険」が掛けられていない上に、船主はその座礁船1隻しか持たない零細企業ということです。釧路市は、座礁した現場は昆布やウニなどの好漁場であり、漁業関係者の要望や漁業被害の懸念から行政代執行に踏み切ったところであり、その費用は1億 3,200万円と公表されております。また、船主への請求は起こすとしても、ほぼゼロに等しい見通しであるようです。お伺いしますが、まず、道内他港での座礁船ほか船舶事故の件数と原因及びその措置については、どのようになっているのか。また、その後、港湾の安全運航及び対策のマニュアル等の作成をしているところがあるのかどうか、類似的な面を含めてお聞かせください。小樽港におけるロシア船の入港隻数は多く、その大半が老朽船舶の上に、帰りは山積みの車両積載といった情景を目にしていることであり、むしろこれまで大きな事故がなかったのが不思議なくらいと思っています。早急に安全のためのマニュアルを作成及び徹底した指導を臨むものですが、これまでの調査から、小樽港に入港する船舶の「船主責任保険」等の有無の調査状況と指導について、また、指導後の状況把握についてもお聞かせください。港湾秩序にかかわる2つ目として、ロシア船による中古車対策です。先般の新聞報道を見て、またしても小樽港のイメージダウンの上乗せと、実はがっくりしています。新聞報道は 「ロシアへ盗難車大量密輸 「小樽港を舞台に 262台 「貿易社長ら逮捕 「派手に中古車売買」という見、 」、 」、 」、出しであります。まず、小樽港を舞台に大量密輸がされていたことに、港湾管理者として、どう認識し、どう受けとめておられるか、御見解をお伺いいたします。また、ロシア船が中古車を扱うようになったのはいつごろか、扱い量の推移並びにディーラーの件数と掌握状況、さらに、中央及び第3号埠頭のゲートは目的どおり作用して平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録いるのかどうかについて、あわせてお聞かせください。今回の事件は、最終的に税関チェックを巧妙に逃れ、盗難車を船積みされたものですが、しかし、悪質行為については以前からささやかれていたものです。なぜ手が打てなかったのか、また、その舞台に小樽港なのか。小樽港は舞台となり得る環境に適しているのか、残念なことです。ロシア船にかかわっては、一部ディーラーの悪、質行為ばかりでなく、船員による盗難はこれまで大小含めてさまざまであり、当初、港湾関係方面から、漁港まち場に範囲が広がっており 「自分たちの生活に必要なものはおれたちのもの」という、一部の目に余る行為、があり、これも残念なことですし、同時に、逆に危険なものが持ち込まれることがあってはなりません。これまで、中古車対策についてただしてまいりました関係から、再度指摘をするわけですが、ディーラーの把握と登録制を行い、モータープールによる集約化から、チェック体制と掌握、さらに関係機関の厳重な再チェックとなれば二重三重のチェックができたのではないかと思われます。さらに、港頭内における走行の制限、車積みバースの専用化、またゲートの強化策等、関係機関、港湾業界含めて、港湾秩序の確立に早急にその体制と施設整備を図るべきであります。いかがでしょうか、前向きな答弁を求めるものです。最後に、米空母キティホークについてです。米空母インディペンデンスに引き続きキティホークの入港は、全国民間港で続けてのことであり、また、周辺事態法後のことから 「危険な小樽港」のレッテルは色を濃くしていくばかりです。また 「平和な商港として発、 、展を期す 、この言葉に大きな疑問を抱くものです。」キティホークは、10月13日小樽港に寄港し、16日出港しましたが、かいつまんで特徴的なことを挙げると、1つに、前回のインディペンデンスから見て、はるかにスムーズに接岸したこと。また、タラップほか設備にかかわる体制が十分にできていたこと。2つに、直前になってクルーの飲食・休憩の場を要求するという身勝手さがあったこと。また、突然に随伴艦ビンセンスのバース手配依頼。3つに、相も変わらずの北海道知事、それに頭越しの発言者等。さらに、予想を下回る見物人。経済効果に疑問ということになりますが、これらについての印象と御所見をまずお伺いいたします。次に、小樽市にかかわる面でお聞きしますが、平和な商港小樽に、多くの市民の反対を押し切り、招かざる不要の出現は、寄港させること自体が商港のイメージダウンとなり、ましてや港湾の業域、職域とされる港湾事業者や働く人たちの活動の場を阻害してまで、なぜ寄港許可をするのか。次に、市民が懸念する安全の問題があります。核搭載の有無の確証の持てないまま、他動的判断で終わらせることは市民に対する責任逃れと思うがどうか。さらに、万全を期すのはよいとしても、余りにも過剰な警備はいかがかと思うし、そのことによってデモ隊まで禁止する逸脱した行為は何を考えてのことか。あわせて、諸経費の膨らみは友好親善をはるかに超えた護衛上にまで発展していないか。さらに、その諸経費は確実に回収できるのか。できないとしたら、どう措置されるのか。これらについてそれぞれお聞かせください。軍艦、空母を入港及び寄港させることが港湾機能や活動の障害になり、核搭載有無の判断も、しっかりと市民に示すこともできないまま、今回もあいまいな形で済ませてしまいました。市長は、入港・寄港の三原則を唱えていることですから、これはあいまいにすることなく、だれもが確証の持てるものでなければなりません。小樽市が幾ら「軍港化、準軍港化しない」と言っても、それは施設的なものでの言い方であり、反面、米側から見れば準軍港化として着々と位置づけに入っていると思うのが当たり前です。それだけ小樽港への寄港が多いことと、平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録何よりも米空母が続けての寄港、さらには予告的なことまであります。市長は 「軍港化、準軍港化はしない」と明言されていることから、市長の真の三原則に基づき、さらに、頻、繁な入港の制限という、もとからの原点に立たなければ、明言は生かされることなく、淘汰の進行に拍車をかけることになります。本当に平和な商港として発展させるとしたなら、市民の不安解消と安全を確保し、障害なき港湾機能と産業発展としての意義づけから、軍艦、空母の入港許可のあり方及び確証の持てる核搭載有無につい。て、さらに市長として厳格に前向きな判断を示す時期にあると考え、明確な御答弁を求めるところであります以上、再質問を留保して終わります (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

渡部議員の御質問にお答えいたします。港湾問題について何点かお尋ねがありました。まず、運輸省港湾審議会からの答申のありました「港湾の開発、利用及び保全並びに開発保全航路の開発に関する基本方針」の改定に当たっての認識についてでありますが、近年、我が国は、経済・社会活動のグローバル化、高度情報化、少子高齢化時代を迎えており、これらに対応した国土形成や国際競争力を備えた経済・社会の構築を進めていくことが求められております。このたびの基本方針は、交通体系の整備、国土の適正な利用及び均衡ある発展を考慮して港湾行政を進めるために定められたものであり、今後、各港湾が計画段階から広域的な視点を持ち、全体として効率的な機能を発揮することや良好な環境の保全・創造、さらには、適切に地方分権を進めていくために、国と地方の役割分担を明確にしていくことなどが示されたものと認識しております。また、今後の地方港の役割及び小樽港の位置づけについてでありますが、今後、地方港湾におきましては、中枢・中核港湾と適切な役割分担及び機能分担を行いつつ、産業経済活動など地域の活力を支え、個性ある地域づくりに資するなどの役割を担い、発展していくものと考えられ、小樽港においても、今回示される基本方針に即して、環日本海経済圏の国際・国内海上交通ネットワークの拠点として、また、フェリーや穀物基地機能を核とした道央の日本海側の物流拠点港として、その特性を生かしながら使命を果たしていくべきものと考えております。次に、港湾相互間の連携、機能分担についてでありますが、各港湾が効率的・効果的な港湾整備や管理運営を推進するため、経済的、自然的、また社会的な観点から見て密接な関係を有する港湾が、連携、機能分担してともに発展していく方向づけがなされたものと認識しております。また、地方分権に伴う北海道とのかかわりについてでありますが、地方分権の推進に伴い、港湾管理者は、それぞれの立地特性を生かしながら、個性豊かで活力に満ちた港づくりを目指すことが求められており、北海道としては、全道各港湾の自主性及び自立性を尊重しつつ、均衡ある発展のため、港湾相互の調整機能を担っていくべきものと考えております。次に、北海道に要望している小樽市の地域振興策についてでありますが、道からは、北海道港湾連絡会議において検討を進めると伺っており、各港湾の均衡と調和のとれた発展を図っていく上で重要であると認識しておりますので、今後とも粘り強く要望を続けてまいりたいと考えております。平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録次に、港運業界をめぐる動静についてでありますが、苫小牧港において11月6日、本州最大手の港運事業者に一般港湾運送事業の免許交付がされましたが、事業免許制度及び認可料金制度の枠内での適用でありましたので、荷主限定、貨物限定という内容での免許交付であったと承知しております。一方、本年11月1日から、京浜、大阪など道外主要9港で港湾運送事業の需給調整規制の廃止を含む規制緩和がスタートしており、市場原理を導入した規制緩和の流れが、数年後には道内の港など地方港にも及んでくることが予想されますので、地元業界とも連携をとりながら、こうした動静を注視していかなければならないものと考えております。次に、苫小牧港における大手港運事業者の動向と小樽港における貨物誘致対策についてでありますが、大手港運事業者としては、苫小牧港における一般港湾運送事業免許交付に当たり、同港の既存業者が扱っている飼料原料については取り扱えないこととされたことから、今後、苫小牧港への新たな貨物を開拓しなければならなくなるため、御指摘のようなことが考えられるところであります。これまでも、小樽港の貨物確保を図るため、小樽港利用促進協議会などと連携をとりながら、官民一体となりポートセールス活動に取り組んできております。各港湾が競争の時代に入ってきておりますので、小樽港におきましても、今後とも、このような情勢を十分に認識し、情報収集に努めるとともに港湾業界などと十分協議しながら、港湾貨物の確保や誘致に取り組んでまいりたいと考えております。次に、道内他港における座礁船等の状況とその対策についてでありますが、過去7年間の主な座礁事故等は釧路港ほか4港で15件となっており、詳細な原因については把握しておりません。事故後は、船主などの自己負担やP.I保険、行政代執行により座礁船等の撤去がされております。また、座礁船事故等の対策マニュアルにつきましては、道内主要港湾に確認しましたところ、作成してないとのことであります。次に、船主責任保険についてでありますが、第1管区海上保安本部が平成5年度から毎年、全道各港湾において 「ロシア船に対する集中海難防止運動」の一環として、訪船して加入状況調査や未加入船舶に対する加入指、導を行ってきております。未加入船舶については、あらゆる機会をとらえ加入指導を行っているとのことでありますが、加入率は上がっていないと伺っております。次に、中古車対策についてでありますが、今回の密輸事件については、あってはならないことであり、遺憾に思っております。中古車輸出の推移につきましては、小樽港において中古車が取り扱われた時期は定かではありませんが、平成3年から増加し始め、平成4年からは1万台で推移し、平成11年からは 6,000台となっております。また、ディーラーの件数につきましては、平成10年度独自調査で54件となっております。次に、中央埠頭及び第3号埠頭のゲートについてでありますが、港湾管理上設置したものであり、密輸防止対、策にも一定の効果が上がっているものと考えております。また、体制づくりと施設整備についてでありますが従前から御指摘を受けており、港湾秩序の向上を図る上から、ディーラーの登録制や臨港地区内の適地への集約化は効果があると考えておりますが、小樽港は個人ディーラーや市外のディーラーが多いため組織化が難しいという問題もあり、今後とも関係機関と協議をしながら取り組んでまいりたいと考えております。次に、空母キティホークの入港に関して、何点か御質問がありました。最初に、今回の空母入港についてでありますが、入港期間中は、心配されました見学者による臨港区域内での混乱や周辺道路の渋滞も思いのほか少なく、市民生活に影響を及ぼすこともありませんでした。これは3年前の、インディペンデンス入港の際の経験と教訓を生かした警備体制によるところが大きいと考えますが、一方では平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録入港時期の違いによる天候の差や、二度目の寄港ということで見学者が減少したこともその原因ではないかと思っております。なお、見学者等による経済効果は、公共交通機関を除くと「特になかった」と聞いております。ビンセンスのバース依頼につきましては、商船と競合するため断りましたが、それまでの経緯から、唐突な依頼であったと思っております。また、札幌商工会議所会頭の発言につきましては、一民間人の招待により空母が来るものかどうか、こういった疑問を持っております。最後に、空母の接岸についてでありますが、私自身直接確認しておりませんが、スムーズな入港であったと聞いております。次に、寄港を容認したことについてでありますが、米艦船の入港につきましては、従来から、入出港時の安全性、港湾機能への影響とあわせて核兵器搭載の有無を確認し、判断しております。今回の米空母につきましては、同様の手順で慎重に検討を重ね、バースの使用を認めましたが、港湾活動にはほとんど影響はなかったものと思っております。次に、核兵器搭載の有無についてでありますが、我が国におきましては非核三原則を国是としており、現在もこの考えを堅持しておりますが、私といたしましては、市長として、また港湾管理者の立場から、自発的に核兵器搭載の有無を外務省及び在札幌米国総領事館に問い合わせをし、慎重に判断しているものであります。次に、今回の警備体制についてでありますが、3年前にインディペンデンスが入港した際の経験と教訓をもとに、前回並みの人出を想定した上で、港湾活動に影響を与えないことや見学者の安全確保の観点から、警察とも協議の上、体制を強化したものであります。次に、空母入港に伴う関係経費についてでありますが、合計で約 3,650万円の経費を要しました。これにつきましては、国に対し補てんをお願いしており、国からは 「小樽市の要望趣旨については十分理解する」との返、答をいただいております。したがいまして、前回のインディペンデンスと同様の対応になるものと考えております。最後に、艦船の入港許可のあり方についてでありますが、小樽市では、インディペンデンスの入港以来、入出港時の安全性、港湾機能への影響と、あわせて核兵器搭載の有無を確認し、判断しております。この基本的な考え方はこれからも堅持する必要があると考えますが、中でも港湾機能への影響については今後さらに重要な判断要素になるものと思っております。以上です。( 議長、22番」と呼ぶ者あり)「

再質問 22番 渡部智

再質問いたします。港湾審議会の関連の面でお聞きいたしました。特に北海道との関係です。先般、北海道の重要指定港湾における会議が開催されたように聞いておりますし、そこではそれぞれの港に対する北海道としての考え方が以前よりも何か希薄になっていると。先ほど市長の答弁にありましたように、地方分権の中でのそれぞれの取り扱いという面にも進んでいっているのかなと思いますけれども、しかし、北海道の地方港湾は、重要港湾として位置づけされていても、大変な状況を迎えているということから見ていった場合については、これはただ単に見逃すということにはならないのかなというふうに思っております。平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録それで、1つは、重要港湾会議の中で道がどのような話をされていたのか、これをまず1つ関連的にお聞きしたいと思います。それから、物流の変革、規制緩和の流れの中で、港湾もかつてない競争の時代に入っている。既に経過にあるとおり、苫東の流通港化に関する北海道案が示されました。小樽市は、基本的に反対を述べつつ、他地域、他港湾との均衡ある発展を十分考慮してということもつけ加えて、11項目の小樽市地域振興策という条件つきで認めております。大事なのはその1項目目であります。苫東のこの件に関しては、平成7年の2月であったと思います。その後、質問でもお話ししましたように、石狩湾新港の家畜伝染予防法に基づく指定港並びに新日本海フェリー新潟便の一部苫東にシフトということで、いわば、その振興を目的とした要望をもって、認めていかざるを得ない、認めてきたという、そういうことからすると3つの件がもう認めてきてるんですね。。しかし、その振興の要望に対して、いまだ何の先行きもない、見えていないというのはどういうことなのか小樽市が消極的なのか、北海道が逃げ回っているのか。俎上にのっている段階であるならば話は別として、平成7年からこの取り扱いをしてきてそのままになっているというのはどうも解せないというふうに思います。小樽港は、特に厳しい状況の中でも、指定港という一つの貨物限定のものを持ちながら、バナナもついつい先日ではどうもだめという、マトンもコンテナで運ばれるようになってからライナーとして入ってきてますけれども、トン数は少なくなった。大麦、小麦も、実は抱き合わせで運ぶことについては許可になっているということですから、指定港として今まで維持してきた貨物というのはもう難しくなってきている。そこへ3件の取り扱いということで、いまだに他港との均衡あるバランスがとれないということからして、これはどういうことなのか、具体的にお答えをいただきたいというふうに思います。それから、道内の港湾動静における面での質問をいたしました。大手の企業が進出して、当然他港の荷物を営、業ベースとして獲得していくという動きは、これからますます厳しさの予測がされるわけです。市長答弁では滑らかに、業界と連携をとりながら、あるいはポートセールスを通じてということでありました。以前から小樽港の貨物増加策として、まず苫小牧港の取り扱い貨物を調査し、品目、輸送、消費地の関係から、戦略的に小樽、港利用に努めたいということが、2年、3年前の問題ではなく以前からであります。当面、具体的な面としてこの苫小牧港の調査を進めて、小樽港利用のためにどのような調査を行い、その結果、体制並びに対応について、この分だけでも明らかにしていただきたいと思います。これが2つ目です。3つは、座礁船であります。3回定例会でも質問いたしました。しかし、質問するたびに答弁が後退している感があります。今まで事故がなかったから、まあまあそれはそれでということで、自分なりにそうは思っておりますけれども、しかし、一度事故が起きたら大変な問題であります。これも以前から提起していることでありますから、これまで、いわゆるマニュアル作成について、どの辺まで調査をして今日にあるのか。例えば、その中の一つとして、小樽港にロシア船が入ってきている船会社、その船会社はどういう規模で、そして、全船に保険を正しく掛けているのかどうか。そこらの指導を含めてどうなっているのか。この点だけでも具体的にお聞かせいただきたいと思います。それから、ロシア船対策です。これも何回も話をしてきました。何とかロシア船にかかわる面でのルールづくりをしようということで、これも先回の一般質問の中で、市長は、マニュアルを作成して、そして集約化もして何とか進めていきたいということで進んでいる中での事件であります。非常に残念なことです。具体的にこの点平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録もお聞かせいただきたいと思います。港町埠頭が完成するときには、ひとつロシア船の対策に向けて施設等を考慮したいというのが委員会なんかでの答弁であったと思います。なかなか前回の答弁とのかかわりからいきますと、まだまだ先の話のようにしか聞こえません。この面含めて、どのように検討され、港町埠頭がもうでき上がっておりますから、そのことでは港町埠頭でできないのか、できないとしたらどうなのか、次はどのように考えているのか。せめてこのぐらいのことでもお聞きしておきたいというふうに思います。それから、キティホークに関連してです。項目で掲げた面は、また後ほど何かの機会で進めていきたいというふうに思います。ちょうどキティホークが入るときに、市民団体が、何とか市民の安全を、そして平和な小樽、平和な小樽港ということから、非核条例に向けて署名をしていたときでありました。議会では陳情や請願が上がり、そして、小樽港平和条例に基づく面でも議論していた経過にあります。私は、指摘するように、やはり今回も私から見て市長の言う三原則というものがありながら、あるいは今までの議論の経過からして、どうも希薄にしか受けとめることができません。それで、まずお伺いしますが、市民感情の話も昨日ありましたけれども、やはり非核条例についてどのような見解を市長はお持ちか、それから、小樽市並びに小樽港の行く末ということから必要なことと私は思っておりますけれども、市長はどのように思うのか。その点をお聞かせいただきたい。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

私から答弁した以外は港湾部長から答弁させますけれども、初めに、苫東の関係で11項目の要望事項ということでお話ありましたけれども、現在の北海道の港湾では、やはり苫小牧一極集中といいますか、そういう状況が続いておりまして、こういう状況を何とか各地方港への役割分担といいますか、そういったものも含めて北海道でぜひ調整をしてほしいと、こういう要求につきましては、先般私も道へ行きましてお話をしてまいりましたし、ぜひ北海道がイニシアチブをとってこういった体制づくりに積極的に取り組んでいただきたいと、こういうことはもう再三申し上げておりますし、先般も行って要望してまいりましたので、この件につきましては引き続き強く要望していきたいと、こう思っております。それから、非核条例のお話でございますけれども、この問題につきましては、日本が非核三原則を国是としておりますので、地方においてこういう条例をつくることがどうかということについては私としては疑問を持っておりますので、非核三原則が堅持されている以上、こういった条例については必要ないだろうというふうに思っておりまして、今後も米艦船等の入港については従来どおりの対応をしてまいりたいと、こう思っております。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 港湾部長 兵藤公雄(港湾部長は2001年12月まで)

渡部議員の再質問にお答えいたします。今お話のございました北海道重要港湾がどのような活躍をされているかということでございますけれども、これにつきましては、重要港湾は道内12港の港湾管理者が入っておられる会議でございまして、この中では、その平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録都度、道内港湾における大きな課題、そして将来の管理体制を含めた問題点を議論しているわけですが、最近特に言われてます規制緩和の中身についても、ある程度そういう話は出てくるわけですけれども、具体にどうこうということでその辺の議論はまだなされていないところが現状でございます。次の質問でございますけれども、大手業者の道内進出ということで、これにつきまして苫小牧からの貨物調査をどのようにやっているかというお話でございますが、これにつきましても、私どもも従来から苫小牧、要は太、平洋側の貨物を日本海側にということで、いろんな企業を訪問し、そしてヒアリングをさせていただきながら何とか太平洋側の貨物を日本海側ということで企業ヒアリングをしているわけですけれども、今回も中国航路という大きな目標の中で改めて道内企業を回っておるわけでございまして、具体の調査の件数なり貨物量について、は、今ちょっとここでは申し上げられませんけれども、目標を持ってですね、数百社ほどの予定を立てながらそれぞれ企業訪問しながら、貨物を何とか誘致したいということで努めておるところでございます。次の座礁問題でございますけれども、マニュアル作成ということでございますが、この件につきましても私どもといたしましても関係機関それぞれ集まっている会がございますので、そういった中で、どういった方法で対応するのがよいのかということで議論をしてございますし、それぞれ各関係機関の考え方もございまして、それを今まとめながら、何とか作成に向けて今取り進めているという状況でございます。それから、ロシア船の今回の事件でございますが、先ほどお話しした座礁問題と同様に、税関等を含めて、警察、そして我々等、いろんなこういった会の中で議論をしているわけですけれども、税関さんにお聞きしますと、確かにこういったことの監視体制も十分になされているわけですけれども、その監視体制をくぐった中でこういった事件が起きたということで、小樽港につきましても2埠頭以外はゲートも設けてございまして、そういったゲート管理をなされているという言葉もいただいておりますし、今回の事件は本当に我々としても非常に残念だなと、こういうふうに思っているところでございます。以上でございます。

答弁 港湾部長 兵藤公雄(港湾部長は2001年12月まで)

済みません、失礼しました。P.I保険の件でございますが、これにつきましても、先ほど市長の方から答弁させていただきましたけれども、機会あるごとに業界の方々を含めて勧誘しているところでございます。ただ、何分このロシア船というのは相当やはり古いというか、機能的にそろってない部分があるということで保険会社も一部敬遠するところもございましてですね、その辺は代理店を通じて、さらに我々としても積極的に加入を勧めていかなければならないなと、このように考えております。以上でございます。( 議長、22番」と呼ぶ者あり)「

再質問 22番 渡部智

あと常任委員会の方で議論をしたいというふうに思いますけれども、1点だけ、市長は核搭載にかかわる面で国是ということでありますけれども、国是にかかわる面は、やはり首長という面から平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録するとそういう言い方しかできないのかなというふうに思っております。第3回道議会の定例会で、非核三原則に基づき、道内に核兵器を持ち込ませないことを定める条例を検討すべきと考えるが、所見を伺うということで、。知事に質問している。これは会議録がある。この点は承知しているでしょうか。まず、その点をお伺いしますもし承知していなければ、知事が答弁した内容を私の方で話したいと思います。この中でも、知事は「条例の制定については、今後、道議会などでの議論を十分深めていただくとともに市町村の意向をもとに対応していかなければならない課題である」ということで答えております。その前に国是の話から何からあるわけです。特に、やはり小樽市は受けとめていただきたいのは、函館市と小樽市は北海道の中でも突出して軍艦入港の多いところです。それゆえに、商船とのかかわりではやはりイメージダウンです。そういうことから見ていった場合 「平和な商港として発展を期する」という、これは大名分でありますから、そのこ、。とに基づいて、今後とも、北海道なら北海道でも、小樽市としてやはり条例制定のための意向を具申していくそういった働きかけを行っていくのが大事でないのかなというふうに思います。その点ではいかがなものでしょうか。これ1点だけ再々質問としてお聞きいたします。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

道議会におきます知事発言につきましては、ちょっと承知しておりませんので、よくまた確認しまして、関係の方と相談してまいりたいと思います。ただ、平和な商業港を目指すということにつきましては基本的には変わっておりませんので、そういう態度で進めていきたいと思っています。

出典:小樽市議会 平成12年第4回定例会 2000年12月12日 議事録 PDF(122ページ) 間違いを知らせる