小樽市議会 平成12年第3回定例会 2000年9月12日
「招かれざる客「キティホーク」の小樽寄港問題、違法を承知で突っ…」
2000年9月12日、小樽市議会の一般質問で、高階孝次議員が質問し、市長 山田勝麿、財政部長 鈴木忠昭が答弁しました。
- 質問者
- 高階孝次 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、財政部長 鈴木忠昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 26番 高階孝次
招かれざる客「キティホーク」の小樽寄港問題、違法を承知で突っ走るマイカルの大観覧車、市民に受診抑制を迫る国保短期証の発行など、多くの課題がいや応なしに降りかかってくる9月議会、日本共産党を代表し質問をします。最初は、財政問題です。財政の現状は、相変わらず危機的な状況にあると思います。平成11年度決算、決算カードからですが、主な指標を拾ってみると、実質収支は9億 5,170万円の黒字、単年度収支では5億 9,050万円の黒字。6年連続の赤字がとりあえずストップします。経常収支比率は93.3、これらは前年度に比べていい方の指標です。しかし、財政力指数は 0.476、公債費負担比率は17.7、公債費比率は17.8、起債制限比率は13.1、地方債現在高 借金でありますが 769億円、前年度は 748億円、全会計では1,424億円になります。債務負担行為は20億2,000 万円。これらはいずれも前年度に比べ、さらに悪化しております。積立金現在高 - 貯金ですが、財調基金はゼロ、これは前年度もゼロです。減債基金は31億5,600万円、これは前年度とほぼ同じです。ちなみに、今年度に入って今回の補正で、財調には4億 8,000万円の積み立て、減債基金は取り崩しと積み立ての繰り返しで現在高は約20億円。11年度は歳入では恒久減税補てんの地方特別交付金3億8,000万円、地方交付税が前年度に比べ13億 8,000万円の増。一方、歳出では普通建設事業費が前年度に比べ22億円の減ですから、単年度収支の黒字にこれらがつながったと考えられます。監査委員の監査意見は 「前年度に比べ、経常収支比率、歳入に占める一般財源の割合、歳入に占める経常的経、費の割合はいずれも好転したものの、財政力指数及び公債費比率は前年度に比べ悪化し、財政状態は依然として厳しい状況が続いている 、こう述べております。行革懇は早くから 「会社ならとっくに倒産している 、こう言っ」 、 」ております。さらに厳しい状況を挙げてみます。一般会計から国保への貸付金32億円、病院への貸付金44億円は、形は一時借入金。これが毎年転がしになっていて、事実上の長期債になっています。その額は76億 2,000万円。これを加味すると、60億円から70億円の赤字です。減債基金残高31億 5,000万円をすべてこれに充てても追いつきません。この結果、実質収支では35億円、単年度収支では38億 7,300万円の赤字ということになります。とても黒字だのと喜んでおれるものではありません。さらに問題の土地開発公社です。先行取得したものの使い道がない、5年以上塩漬けになっている土地の価格は金利を含めて4億 6,000万円。このほか第三セクター、自然の村運営費が 9,000万円、観光振興公社貸付金が4,500 万円、年々じり貧の小樽水族館、交通記念館。いずれは市がこれらの後始末をしなければならなくなります。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録11年度を見ると、ドリームビーチ関連の貸付金1億 1,000万円、アール・アイ貸付金3億 5,000万円、フィッシュミール未収金1億 5,000万円、近い将来、間違いなく負担を負わせられる石狩開発への1億 5,000万円。こうして挙げていくと切りがありませんが、市財政の現状、将来にわたっても重症と言わなければなりません。以上、市財政の現状を概括しましたが、市長はどのように認識されておられるか、改めてお尋ねします。この点については、監査委員にもお答え願います。次は、財政悪化の原因と責任についてです。毎度のことですが、原因と責任がはっきりしなければ、再建の「処方せん」は書けません。その原因の第1は、「バブル経済崩壊による税収減」が挙げられます。政府は不況対策、景気対策といって特別・恒久減税を行ってきました。本市への影響は、例えば98年は特別減税の影響額は7億 9,500万円、99年恒久減税では6億 7,500万円、ちなみに今年度2000年の恒久減税では7億 1,100万円。これに対して政府は、98年は減税補てん債で8億円、99年は減税補てん債と地方特例交付金6億 6,000万円、今年度2000年も両方合わせて8億円、これで穴埋めをしています。何々対策債とか何々補てん債と名称はどうあれ、これは債ですから借金には変わらないわけです。また、交付税措置といっても、地方交付税特会の借入金が増えるだけで、いずれそのツケは地方に回ってきます。根本的な解決にはなりません。原因の第2は、税収減にもかかわらず大規模開発プロジェクト、公共投資を拡大してきたことです。例えば普通建設事業費を見ると、全国的にはこの10年間に市町村では約2倍に増えております。本市では、84年と99年を比較してみます。失対だとか災害の経費はそこから外しています。84年は76億円が99年は 130億円、約 1.6倍になっております。ちなみに、この間の人件費は1.25倍です。余り人件費を目のかたきにする必要はないのではないでしょうか。この公共投資の拡大には2つの面があります。景気対策のための公共投資の拡大が国によって誘導されてきたことです。具体的には 「まちづくり特別対策事業 「ふるさとづくり事業 、このもとに地方単独事業を地方債を財、 」、 」源に、借金を財源にすることを許して、将来、元利償還に当たっては交付税で措置する、こういうやり方を国は進めてまいりました。市の方は、これを専ら良質の起債といってどんどん受け入れてきた。国の責任は、まずもって重大だと思います。一方、地方自治体の方も、争って民間活力の導入だとか、そういって大規模プロジェクトを進めてきました。本市の場合、景気対策としてこの8年間に 110億円の事業を進めてきました。平成6年、7年、9年は単独事業が補助事業を上回り、この間、なけなしの財調基金もすっかりはたいてしまいました。石狩湾新港、築港再開発、中央通の再開発、小樽港の港湾整備事業、望洋パークタウン、稲北再開発、大型プロジェクトのオンパレードでした。「企業がもうかれば、そのおこぼれで地元が潤う、福祉にも金が回る」と言ってきました。しかし、景気はさっぱりです。市がまさに吸い上げポンプ、開発会社となって市民の血税を吸い上げて市民を苦しめる。あげくの果てには市の財政も火の車の状態です。これだけ痛い目に遭っているのに、性懲りもなく国の公共ばらまきに飛びつきます。中心市街地の活性化、大型焼却炉、国幹道、新幹線、盛んにPFIの導入、何の反省もありません。国の振りかざす交付税措置のえさに飛び平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録ついてきた市の責任も重大だと言わなければなりません。今や30兆円になんなんとする地方交付税特会の借金は、地方にいずれ回ってくるものであります。きのうの代表質問でも各党の皆さんから財政が大変だ、こういう話がありましたし、市長もそうだというふうに答弁されておりますけれども、山田市長を含め歴代の市長、そしてそれを支えてきた与党の責任は重大ではないですか。小渕さんのように、景気が回復すれば万事うまくいく、こんな他人事にすり替えることはやめるべきです。いかがですか、お答えください。次は、財政再建の問題についてです。この問題も議会では長いこと論議をしてきましたが、さっぱり効果が上がりません。極めて残念です。改めて市が取り組んでいる再建策についてお尋ねします。基本的な点から 「行政改革」です。、4年間に職員 120人削減を目玉に、学校、保育所、消防出張所の統廃合、70を超える事務事業の見直し、53億円を生み出すとして取り組んできました。その到達度は3年間でおおよそ70%。しかし、中身は結局のところ市民の負担増、市民サービスの切り捨てに終わったのではないですか。こんなふうにみずからの失政のツケを市民に転嫁する行革では、市財政の再建、個人消費の拡大、ひいては景気の回復にはつながりません。いかがですか、お答えください。次は 「事務事業評価法」の導入についてです。、最近、政策評価制度、行政評価法など、この問題が盛んに強調されるようになりました。事業の費用対効果、無駄を省く、公共性を吟味するなど、事前、そして事後に評価する。大いに結構でありますけれども、これを身内でやっていたのでは、なれ合いになってしまうのではないですか。第三者機関に、あるいは市民参加の形で事前・事後の評価はもちろんのこと、その中間での評価をするべきでないか、このように思います。お答えください。次は 「企業会計方式」の導入の問題です。、市の資産総額を出す、負債を差し引きして正味の財産は幾らか、そのうち処分できる可処分資産は幾らか、こういうことで財産の実態を把握する、こういう点では一定の意義がありますが、よく言われているとおり、連結ベース、親会社と子会社の関係と言ってもいいと思います。一般会計はまあまあだけれども、先ほどの冒頭の質問でも話しましたとおり、第三セクター、外郭団体は別だと。こんなところに赤字が隠されているわけです。連結ベースで見ること、時価評価で見ることでなければならないというのが識者の共通して指摘するところであります。財政再建の面からどういう効果を期待して導入するというのか、お答えください。次は 「財政健全化計画」についてです。、市は5カ年を見通した計画を今年中に立てるといいます。財政は「入るを計り、出づるを制す」という言葉がよく使われますが、だれが財政を担当しようと、財政再建のためには収入を増やす、支出を減らす、抑える、これ以外に方法はないと思います。まず、歳入からお尋ねしますが、もう身近に迫ってきている新年度予算に向けて、市長は国保料、保育料、上下水道料、家賃などの使用料・手数料、学校の給食費もいわば公共料金に入ると思いますが、そういう値上げを考えておられるのか。次は、増税の問題ですが、地方税とか消費税というのは国の法律でしょうけれども、地方の方からそれを改めよ、平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録増税せよ、こんな動きになっていないのかどうなのか。市町村独自の法定外普通税などについてはどんなお考えか、お尋ねします。収納対策、起債の低利への借り換え、税源配分と地方財政調整制度の見直しなどについては、これは市財政にも大きな影響がありますが、どうお考えか。歳出について、細かくいろいろあるのでしょうけれども、市民が大変関心を持っている点、2点ほど伺います。「ふれあいパス 、そしてこの間拡大された乳幼児医療費助成、これへの所得制限導入、ちまたではうわさがあり」ますけれども、導入すべきでないと思いますが、市長はいかがお考えですか。次は、我が党の財政再建策に関連してお尋ねします。我が党の提案の基本というのは、財政再建と景気回復との両立を図るということです。日本の景気回復、一自治体でどうこうできるものではありませんけれども、ただ成り行き任せにしているのではなくて、市も主体的に最大限の努力を払うべきだと思います。その一歩として、平成10年にスタートした現行の総合計画「21世紀プラン」を見直すことです。きのうも質疑ありましたけれども、市長の答弁は、このプランの実現に向かってということをまた繰り返しておられますが、人口にしても大分ずれております。計画どおり築港再開発は進んでおりません。ダイオキシン対策に名をかりた大型焼却炉と言っております。さらには高規格道路とか新幹線とか、福祉の面ではいよいよ介護保険が本格的に導入される。私もこの計画をつくるメンバーの1人でありましたけれども、こんなにこの辺の話が具体的ではなかったわけです。ただ単純に「21世紀プラン」で対応できる、こうばかりは言っておられないと思います。従来型で進みますと、情勢から立ちおくれ、財政危機を一層深刻にするのではないですか。お答えください。次は、4年目の最終年次を迎えた「行革」です。きのうの答弁でも、市長は引き続き進めると言っております。これまでのような市民サービス切り捨て、個人消費を冷え込ませる行革、これから本当に無駄を省く、真に民主的な市民本位の行革に切り替えるべきでないかと思います。次は、市政の実態を市民に公開、開示する問題です。市は、市財政は火の車。市民が何を言っても、予算がない、我慢してほしい、こういうふうによく市民には言いますけれども、10年度の3億 6,000万円、11年度の9億 5,000万円の黒字というのは、どうも市民にはこれだけではわかりづらい話だと思います。企業会計方式の導入もその1つでしょうが、三セクや外郭団体を含めた全体的な連結ベース、時価評価で実態を明らかにする。国保や病院に見られるような一時借入金による財政操作、これも市民には理解できません。ただその実態を明らかにするだけでなくて、こうしたやり方を根本から改めるように努力すべきと思います。次は、財政危機の原因と責任を明らかにする問題です。不況、景気など他人事にするから、再建に真剣さが欠けるのではないでしょうか。市長も与党の皆さんもみずからの責任を明らかにし、そして、このようにして市財政の危機を打開するのだと示すべきでないかと思います。きのうの質疑を聞いていても、市長どうするのだということが多くて、自分たちはこうして改善するのだという話が余り聞こえなかったのは残念だと思います。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録基本問題の最後に、地方自治体として「地方自治の本旨」を貫くという問題です。自治体は国から独立した国と対等の立場にあって、決して国の下請機関ではありません。その行財政の執行に当たっては、住民の意思に従ってこれを行う、これが地方自治体の本旨だと言えます。一時もてはやされた都市経営論、これは神戸市が代表ですけれども、何か自治体が1つの営利会社になってしまう、こんなやり方は本当にもう、今破綻しておりますけれども、根本から間違っていると思います。自治体は住民の健康と安全、福祉、教育を守る、本来の姿に立ち戻るべきだと思います。「マイカルを誘致すれば小樽に金が落ちる 、こうして豪語してきましたけれども、現実はそうなっておりませ」んし、石狩湾新港もそうであります。市は事もあろうに、市民の血税を吸い上げるだけ。財政による所得配分機能のまさにこれは逆立ちであります。これは根本から改めるべきだと思います。次に、具体的な再建策を提示しますので、それぞれお答えください。政府資金の低利への借り換えを国に認めさせること。2つには、これから地方分権の時代と言われ、去る1定でも大規模な法改正が行われました。しかし、肝心の財源の地方移譲は棚上げです。これでは結局また国の言いなり、それに翻弄される状態というのは変わりありません。地方税、地方債、地方交付税の制度を見直し、地方が課税の自主権を確立すること、これを国に強く要求することであります。次は、大型プロジェクトの凍結・中止を含めた見直しの問題です。公共事業には無駄が多い、景気対策としても効果が上がらない、去る総選挙でも国民から大きな批判がありました。さすがに、ばらまきの御大将である自民党の亀井政調会長も、最近は見直し・中止の中心になっております。識者の中には「来年の参議院選挙を控えたパフォーマンス」と、こういうふうに皮肉る人もおりますけれども、見直すことは、これはいいことだと思います。物流に限界があるのに、石狩湾新港のマイナス14メートルバース、大水深が必要だ、今度はガントリークレーンが必要だと。これでは市の負担は増えるばかりで、肝心の機能分担すら壊されかねません。事実上マイカルのための平磯線の改修80億円、これだって80億円でおさまるかどうかわかりません。船の入る見込みもないのに、小樽港の再開発も、これは見合わせるべきではないでしょうか。そんなすきに商船どころか「キティホーク」が入ってくる。軍港化がこのままでは、ますます進んでいくと思います。中心街の空洞化を招く中央通の再開発や望洋パークタウン、二重の投資です。二重の投資というのは、わかりやすく言えば無駄だということであります。さらには、地元に負担を負わせ、大きな借金を背負わせる国幹道や新幹線は急ぐべきでありません。以上、具体的な事例を挙げて見直しを求めました。いかがでしょうか。我が党は、公共事業をすべてやめようとは言っておりません。公共事業を大企業・ゼネコン型から地元の仕事と雇用につながる生活密着型に切り替えるべきだと、こういうことを主張してまいりました。我が党のほかにも、よく新聞にも出ますけれども、法政大学の五十嵐敬喜教授、奈良女子大の中山徹教授は 「福祉が今の経済を正す 、、 」こう言っております。一橋大学の学長も務められた宮崎健一名誉教授ですが「公共事業より福祉、医療が経済波、及効果、雇用効果が大きい 、こう言っております。北大の財政学の宮脇教授は 「何をやるというよりも、今は何」 、」 。をやめるかを提示することが大事だ 、こうも言っております。公共事業の抜本的な見直しが必要だと思います平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録山田市長の前半も残りわずかになりました。この間、振り返ってみると、何かと御苦労が多かったと思います。これからも政治経済の激動が続きます。頼りにしていた自民党の凋落も、歴史的にはこれは避けられないと思います。いつまでも新谷市政の継承とばかり言っておられません。このままでは命取りになる、老婆心ながら御忠告申し上げておきます。いつか市長に対して、憲法と地方自治法の遵守のことをお尋ねしました。それは当然のことだと市長は答弁されておられました。この際、改めて市長の政治姿勢についてお尋ねします。市長は直接市民から選ばれた、いわば大統領です。その権限は大きく、同時に責任も大きいものです。常にそういう認識に立たれて、時代の流れを先取りし、変化を的確につかみ、スピーディな対応、決断、リーダーシップを発揮していただきたい。官僚主義の悪弊とも言える事態の先送り、前例の踏襲、まあまあなあなあ主義の事なかれ主義、一掃していただきたいと思います。毎度市長が陳謝を重ねることは、私たちは野党ですけれども、見るに忍びありません。市民は、そごう問題に見られるように、そろばんや損得勘定ではなくて、公平・公正な政治を求めていると思います。これにどう市長はおこたえになるのか、お答えをいただきます。以上が財政問題です。次は、築港再開発についてお尋ねします。1つは、大観覧車の問題です。去る9月4日の市街地活性化特別委員会で我が党の古沢質問で、行政手続に重大な誤りのあったことが明らかになりました。工事の地域は「特別景観形成地区」であり、市の景観条例によると、同条例の施行規則第12条では、文書による届け出の後、25日間を置いて建築の確認申請が行われるものとなっております。届け出と同時に確認の申請が出され、住民に保障されている25日間、権利が有無も言わせず奪い取られてしまった。古沢議員の指摘に市は条例違反を認め陳謝しましたが、陳謝したのだから進行中の工事は、事業者に瑕疵がない以上そのまま続行させてほしい。現に続いているようでありますが、大変虫のいい話です。行政手続が間違っていた以上は改めて正式の手続を踏むこと、これが当然でないでしょうか。その間、工事は中断する。これは当たり前の話です。こんな問題について、理事者、その道の専門家はなぜミスを犯したのか。どうも担当者がかわったとか何とか言っておりますけれども、同じこの景観地区ではマイカルの本体も、あるいはマンションも新南樽市場もみんな建っていて、それは正規の手続をちゃんと踏んでいるわけです。これは担当者が入れかわったということで済まされる問題ではないと思います。1人1人見ていきますと、当時の方が現におられるわけですから、知らなかった、わからなかったというわけには、これはいかないと思います。ですから、我が党はOBCと示し合わせたのではないのか、こういうふうに見るわけです。工事を中止し、手続をやり直すべきです。いかがですか。「未来と歴史が調和した安心、快適、躍動のまち 、これは「市民と歩む 21世紀プラン」のいわばキャッチフ」レーズなのです 「小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり 、これは景観条例の先に出てくる言葉です。大変立派。 」な言葉です。言葉はいいのですけれども、実際の場になると今回のような対応では、何のために景観条例があるのか、さっぱりわかりません 「21世紀プラン」も景観条例も、悪いことをするための隠れみのになっているのでは。ないか。これは市長、市長のこけんにかかわる問題です。市民の眺望権を保障すると、こういうことで適切な対応平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録をしていただきたいと思います。この問題の最後ですが、今後の計画についてです。議会のたびに築港再開発の開発フレームの破綻の問題が取り上げられます。ところが市長は、開発はまだ80%ぐらいだと、 100%達成していない、これからだと答弁しました。今度の観覧車もその1つなのでしょうが、当初の計画になくて今後どういう施設がここに建てられるのか、企画されているのか挙げてください。小樽病院がここに移るという話もあります。あの広いところにまた大型店が出るという話もあります。市長は大型店、小樽にはもう出る余地なしと、こういう議会答弁もしておりますが、ちまたではそういう話です。何かまた変わったレクリエーションの施設が。いろいろちまたでうわさされておりますけれども、20%まだあるのだというからには、今後の計画については市民の前に明らかにすべきでないですか。お答えください。次に、最後ですが、国保の短期被保険者証発行についてお尋ねします。市は被保険者証の切り替えの10月1日から3カ月の短期証を発行するといいます。これは保険料の長期滞納者に対し、納付を督促するというものです。市民にはこんな大事なことが突然行われる、まさに寝耳に水の話です。議会のやりとりでも出てまいりましたけれども、市長が原部から話を聞いたのは8月17日、私が聞いたのは24日、そして30日の厚生常任委員会です。余りにも唐突だと。この点に問題があったことは、再三もう指摘されているとおりであります。こんなことを繰り返されないよう、強く改善を求めるものであります。あわせて、地方自治体が住民の健康と福祉を守るのは、これは最大の仕事であります。昨今の厳しい社会情勢の中で、保険料を納めたくとも納められない市民もいるはずです。滞納しているからといって病院へ行くことまで押さえつける、こういうペナルティは余りにも冷たい仕打ちだと言わなければなりません。担当の職員には大変御苦労さんですけれども、何回も足を運んで納得してもらう、辛抱強く取り組む。国保が社会保障の制度である基本を踏み外してはならないと思います。そのことがきちんとできていれば、今度のようなことが突然起こることはなかったと思います。介護保険制度がいよいよ実施されることになりました。そしてまた、保険料も取られることになります。いろいろな厳しい状況が予想されますが、今後の対応についてどうされるのかお尋ねいたします。以上、再質問を留保して、質問を終わります (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
高階議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題について何点か御質問がありました。市の財政状況に対する認識ということでございますが、一般会計だけではなく、国保や病院といった特別会計や企業会計を含めた市全体の財政状況を見ますと、総じて大変厳しいと、こういう状況が続いておりまして、今後に向けて、なお課題は多いものと認識いたしております。また、例として挙げられました第三セクター等におきましても、経営状況は決して楽観視できる状況にはないと考えておりまして、それぞれの三セクにおいて一層の経営努力を期待いたすとともに、市のかかわり方につきまし平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録ても、常に慎重に検討してまいらなければならないと考えております。次に、財政悪化の原因と責任ということについてでありますが、幾つかの公共事業を例に挙げて御意見があったわけでありますが、これらにつきましては、これまでも申し上げておりますとおり、市民生活の一層の向上と市内経済の活性化を図りたいという趣旨で取り組んできているものであります。また、公共事業の実施に当たりましては、国の施策に単に追従してきたものではありませんが、一方で、それらの事業執行による公債費の増加が市財政を圧迫していることも事実であります。積極的な行政の推進と健全な財政運営の両立というのは大変難しい課題でありますが、今後とも各事業の執行に当たりましては、社会情勢の変化や市財政の状況に十分留意し、必要に応じて適宜見直しを行いながら、市内経済の活性化にもつながるよう努めてまいりたいと考えております。次に、行政改革についてでありますが、行政改革の目的は最小の経費で最大の行政効果を上げることにあるものと考えております。行政需要は時代の推移とともに変化いたしますので、事務事業などについて常に見直しをし、行政需要に合わなくなった無駄なものや非効率的なものについては改善をし、新たに生じた行政需要についても適切に対応できるようにするなど、時代の要請に合った効率的で効果的な行政を行う必要があることから行政改革に取り組んでいるものであり、財政的な目的だけで行政改革を行っているものではないことも御理解願いたいと思います。次に、事務事業評価システムの第三者機関などによる評価についてでありますが、現在、市では総合計画の実施計画の事業を対象に、試行として事前・事後評価に取り組んでおります。評価の客観性を高めるためには第三者機関などの外部評価を取り入れていくことが望ましいとされておりますが、現時点では評価システム自体が試行錯誤の中での取り組みであることから、当初は自己評価の取り組みから始め、評価に対する一定の経過を踏まえた上で第三者機関などによる評価を検討したいと考えております。また、継続中の事業につきましても、状況の変化に応じて絶えず見直しをすることが必要と考えております。次に、財政分析における企業会計方式の導入についてでありますが、現在、自治省の研究会から示された手法に基づいてバランスシートの作成に着手しており、なるべく早くその結果をお示ししたいと考えております。しかしなから、このバランスシートを含む企業会計方式の研究はまだ緒についたばかりであり、今後国や都道府県を中心にさまざまな試行が続けられていくものと思われます。また、この導入の目的は、当面は自治体の実際の財政状況をよりわかりやすく住民の皆さんにお知らせすることにありますが、市といたしましても、さらに研究を進めながら、その有効活用に努めてまいりたいと考えております。次に、平成13年度予算に関して、公共料金の改定についてお尋ねがありましたが、現時点では白紙の状況でありまして、予算編成作業の中で慎重に判断してまいりたいと考えております。また、法定外普通税の創設につきましては、地方分権の流れの中で、従来の自治大臣の許可制から協議制へと変わったところでありますが、新たな税負担につきましては十分な検討と各界各層の皆さんの御理解が必要でありますので、今後の研究課題とさせていただきたいと思います。市税等の収納対策や市債の低利への借り換えにつきましてもお尋ねがありましたが、これらにつきましては日常の業務の中で、それぞれの担当において引き続き努力してまいりたいと考えておりますし、地方への税源移譲につ平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録きましても、全国市長会等の関係団体を通じ、国へ強く要望しているところであります。次に、ふれあいパスや乳幼児医療費助成への所得制限の導入についてでありますが、ふれあいパスは高齢化の進展とともに交付対象者が年々増加しており、バス事業者から利用実態に合った市の負担を求められていることもあり、本市の財政状況や他の施策等を勘案して、制度のあり方を含め慎重に検討してまいりたいと考えております。また、乳幼児医療費助成については、北海道の医療給付事業及び市単独の拡大事業として実施しているところでありますが、北海道からは、制度の安定的な運営を図るため、平成13年度から所得制限を導入する考えが示されております。市といたしましては、今後の北海道や他都市の動向も踏まえながら対応してまいりたいと考えております。次に 「21世紀プラン」についてでありますが、総合計画の実効性を確保するため、3カ年ごとに実施計画を策、定することにしており、本年は第2次実施計画の策定の年に当たり、現在その作業を進めているところであります。策定に当たっては、第1次実施計画の進捗を点検するとともに、市民ニーズや社会経済情勢の変化を見きわめながら、事業の実施年度と予算規模を施策分野ごとに明らかにしていきたいと考えており、また計画期間内に新たに必要となる事業や見直しの必要が生じた事業につきましては、その緊急性や事業効果を勘案し、弾力的に対応してまいりたいと考えております。次に、平成13年度以降の行政改革についてでありますが、これまでどおり市民の行政需要に適切にこたえることができる無駄のない効率的・効果的な行政運営と、地方分権による地方行政の変化ということも念頭に置いて行政改革に取り組んでまいりたいと考えております。次に、企業会計方式の導入の方法についての御意見がありましたが、先ほども申し上げましたとおり、このことにつきましては、まだ研究段階のものと承知をいたしております。外郭団体の取扱いや資産の評価の問題など、御指摘の点を含めて課題は多いところであります。当面は、まず自治省の研究会が示したバランスシートを作成することから始め、国等の研究動向も見ながら、よりわかりやすい情報の提供方法について、市としても研究してまいりたいと考えております。次に、財政危機の原因と責任ということについて再度お尋ねがありましたが、公共事業を含めたこれまでの市の政策につきまして、さまざまな御意見があることも承知しておりますが、いずれも市民生活の向上を図るために実施しているものであり、一方で、市政執行の責任者として、そのことによる市財政への影響に対して責任を持たなければならないものと考えております。また、これまでの施策の選択に当たりましては、市内各界各層の皆さんの御意見をいただきながら、さらに議会における広範な議論もいただいて決定いたしており、その時々の収支見通しの中で真剣に検討を行いながら、慎重に判断してきたものと考えております。いずれにいたしましても、将来にわたって市民の皆さんによりよい行政サービスを提供していくためには、健全財政の保持が不可欠でありますので、先ほど申し上げましたとおり、慎重な事業選択と効率的な行政運営に今後とも一層努めていかなければならないと考えております。次に 「地方自治の本旨」ということについてでありますが、御質問の中にもありましたが、その行政について、、住民自身の手で住民自身の責任において行うとともに、地方公共団体として、できる限り自主的・自律的に行うことが、いわゆる地方自治の本旨であると承知いたしております。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録築港地区再開発などを例に税負担の観点から御意見がありましたが、これらの実施につきましては、先ほど来申し上げておりますとおりでありますので、御理解をいただきたいと思います。次に、市債の借り換えについてでありますが、御指摘にありましたとおり、政府資金の低利への借り換えが進んでいないのが実情であります。平成11年度末の市債残高のうち、借入金利5%以上のものは全会計でおよそ460 億円でありますが、そのほとんどがいわゆる政府系の資金となっております。この借り換えや繰上償還につきましては、これまでも全国市長会等を通じて要望いたしておりますが、公債費負担の軽減を図るため、今後とも引き続き強く要望してまいりたいと考えております。次に、課税自主権の確立などについてでありますが、地方分権制度が既にスタートした現時点でも地方の税財源問題は結論が出ておらず 「地方分権推進委員会」の中で検討はしておりますが、年内にまとまる可能性は低いと、伝えられております。今後も地方交付税や地方債を含め、地方財政政策全体の中でそれらの問題が議論されるものと考えておりますが、お話のありました課税自主権の問題も含め、私ども地方自治体としても、真の意味での税財源の充実・確保が図られるよう、全国市長会等の関係団体を通じ、要望を続けているところであります。次に、いわゆる大型プロジェクトの今後の見通しということでありますが、例として挙げられました事業につきましては、それぞれにおいて今後慎重に検討しなければならない課題もあると考えております。既に実施中の事業につきましては、いずれも市民生活の向上や市内経済の活性化等につながるよう、その適切な執行に努めてまいりたいと考えておりますが、社会経済情勢の変化などに応じた見直しにも状況によっては取り組まなければならないものと考えております。また、新規の事業の実施につきましても、御意見の趣旨にあります後年度負担などにも十分留意するとともに、今後とも市民の皆様をはじめ、関係者の御意見などを伺いながら判断をしてまいりたいと考えております。次に、政治姿勢についてのお尋ねでありますが、市長としての責任が重大であることは当然認識しておりますし、時代の流れや変化を的確に把握し、市長としてのリーダーシップを発揮するということが特に重要な時代になっているという認識もしております。また、事態の先送り、前例踏襲、なれ合い主義、事なかれ主義などの一掃をとのことでありますが、これらのことにつきましては私も同じ考えでありまして、以前から機会あるごとに職員に対しては、そのようなことのないように、みずから考え、積極的に仕事に取り組むよう指示しているところであります。次に、築港再開発について何点か御質問がありましたが、まず観覧車の手続ミスの原因についてでありますが、建築確認申請書が提出された際に、景観条例施行規則第12条の規定に基づいた行為の届け出が25日前までに提出されているかどうかの確認が徹底されていなかったことや、関係課の連携がとれていなかったことが原因と考えております。今後は職員に対しまして条例、規則等の遵守を徹底し、適切な行政執行に努めてまいりたいと考えております。次に、工事の中止と手続のやり直しについてでありますが、先ほど申し上げましたとおり、このたびのことは私どもの職員の不手際から生じたものであり、事業者に対して工事の中止や手続のやり直しを求めることは難しいものと考えております。次に、眺望権についてでありますが、観覧車の設置計画については、築港地区の景観や重要眺望地点である平磯公園からの眺望について、特別景観形成地区の地区景観形成計画と基準、平磯公園等からのシミュレーションに基平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録づき「景観審議会」の都市デザイン部会長と協議し、市として景観上支障はないと判断したものであります。また、その結果につきましては 「景観審議会」に報告したところ、特に異論もなかったところであります。、次に、築港地区再開発の今後の施設計画についてでありますが、本地区は土地所有者に対し、再開発地区計画の土地利用方針に沿って施設計画を検討していただくよう指導してまいりました。しかし、約 3.8ヘクタールの未利用地の土地利用につきましては、現在のところ具体的な計画に至っておりません。今後も所有者には土地利用方針に基づいて施設計画の検討を進めていただくよう指導してまいりたいと考えております。国保の短期被保険者証の発行についてでありますが、第2回定例会において収納対策事務費の内訳について議会に対し御説明申し上げなかったことにつきましては、8月30日の厚生常任委員会においておわびを申し上げたところであります。加入者にとっては、介護保険料の負担が加わり、厳しい状況にあることは理解できます。また、保険料を納めたくとも納められない人に対しては、納付相談を通じ、生活状況をお聞きした上で、個々の状況に応じた対応をしてまいりたいと考えております。また、接触が困難な方や制度に理解をいただけない方には、休日や夜間における臨戸訪問などにより、納付相談や制度についての説明をしてまいりたいと考えております。なお、今回の短期証の発行は、加入者間の負担の公平化や、来年度本格実施される資格証明書の交付対象者の減少に結びつけていく上でも必要な措置と考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「
質問 監査委員 佐藤利幸
高階議員の質問にお答えします。監査委員の決算についての認識は意見書で述べたとおりでありますが、平成11年度は厳しい経済情勢下で、国において景気浮揚策が実施され、恒久的な減税や金融システムの不安解消なども行われました。本市の一般会計では、少子・高齢化と景気低迷の中、行政改革の努力により人件費は抑制されましたが、扶助費、公債費の支出が増加し、財政力指数、公債費比率は悪化し、経常収支比率は好転したものの93.3%と高く、財政状況は厳しいと言えますが、地方交付税の伸びと経費の節約などにより実質単年度収支は黒字となりました。また、特別会計では、国民健康保険事業や老人保健事業において、制度上の制約はあるとしても、一般会計の負担は増嵩していますし、企業会計では、病院事業において資金収支不足額が約50億円に及んでおり、抜本的に経営方針を考えるべき状況と言えます。総括的に考えますと、市の財政状況は依存財源に大きく頼っており、独自な施策に対応する財源が少なく、構造的に大変厳しいものと認識しております。なお、地方分権が進むことで地方自治体の自主性・自立性が要請されますが、今後とも堅実な収入の確保と一層の事務事業の見直し及び組織の合理化に努められるよう期待しております。以上でございます。( 議長、26番」と呼ぶ者あり)「
再質問 26番 高階孝次
何点か再質問させていただきます。財政の現状認識ですけれども、市長も、それから監査委員も大変厳しいということを同じように言っておられる平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録と、こう思います。私もそのように思いますし、ややもすると見えない、よく「隠れた借金」という言い方をしますけれども、いうところの子会社の方の借金。これは例を挙げると切りがありませんが、土地開発公社というのは早くに土地を買って持っているのですが、5年以上の塩漬けのものについてちょっと言いましたけれども、これは一般会計で買い取らなければならないものですけれども、そこに早い話が赤字を抱かせていると。赤字隠しに事実上なっているのではないかと。こういうものも洗い出して市の財政全体を見なければならないだろうと、こういうふうに思います。そういう点で1つ伺いますけれども、基金があります。財調だとか減債基金というのは、これは早い話が自由に使える基金ですけれども、特定目的の基金というのがあるのですね。たしか11年度は40億円近い基金があると思います。特定目的ですから、簡単に自由に使えない。とはいうものの、条例で繰り替えということをうたっているものもあるわけです。こういうものも繰り替えて使えるわけです。また年度の終わりに戻せばいいと。ちょうど国保や病院の貸し付けに似たような扱いということも、できないことはないのですね。そういう格好になっているものがあるのではないかと思うのですが、それの運用というか、運営の実態はどうなっているのかという点、最初にお伺いしたいと思います。それから、これもこの議会で論議されてきた問題ですけれども、例の築港再開発ですが、木野下監査委員ともちょっとやりとりはさせていただきましたが、今の市の財政からいって、JRの築港駅に7億円を超えるものをつくってやって、これも無償譲渡と。そんな余裕はないはずだと、こう言いましたら、実質収支かなんかで黒になっているので、それは構わないのだというお答えがあったのですけれども、11年度はさっき言ったような大変な黒字にはなっているのですが、実態は厳しいのだということを監査委員も市長も言われているので、あんなことが果たして、あの当時の財政からいって許されるのかどうなのかと。今さらながら私は考えざるを得ないのですが、その点についてお答えください。それから、きのうの他党の質問に市長は、財政再建のために人件費を抑えてきたと。あるいは、臨港道路というのは平磯のことだろうと思うのですけれども、あれも見直しさせたと。さらには助役を1人でと。こういう努力を払っているのだということを御自分の努力ということでお話しされておりましたが、今、市の抱えている財政再建というのは、その程度の手当てではとても追いつかないと。さっき例を挙げさせてもらいましたけれども、人件費の問題だって、この10年ぐらいさかのぼって比較してみますと、ほとんど伸びていないと。横ばいですね。去年、今年ともう人勧がいう勧告ですから、ますますひどいことになってしまうのですね。しかし、その人件費を目のかたきにして、行革でやり玉に上げるなんていうのは、ちょっと間違っているのではないかな。私はそうではなくて、今進めている大型公共事業、プロジェクトを、まだまだ先にかかるものもあるでしょうけれども、一時これを凍結するとか中止するとか、場合によってはやめるとか、こういう大なたを振るわない限りは再建できないのではないのかなと、こういうふうに思います。これもこれまでやりとりさせてもらっておりますけれども、市の財政の健全化計画、これは5年計画のものを提出するというふうに理事者は宿題を抱えて、議会とも約束しているわけですが、きのうの松本議員の質問ですと、何だか中・長期計画みたいなことで、ずるずる、ずるずるとまたいつかに延ばされてしまうのかなと。それとは別なのだと、今やっている5カ年計画というのはきちんと出しますよと。その辺のはっきりしたものを示していただきたいと思います。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録よく国の方でも言いますけれども 「プライマリバランス」という言葉があるのだそうです、財政学では。これ、は借金する方と借金を返す方との関係、これはバランスをとらなければならない。借金は返すけれども、それ以上に借金すればバランスが崩れて、ますます財政は苦しくなると。せめてそこら辺のバランスをとらなければならないというのは、よく財政のことで言う言葉のようなのですが、この「財政健全化計画」ではこういう自転車操業というのをどう改めるのかと。国の景気対策、景気対策と、こう言って、年度末になりますと、その辺が崩れてしまって、借金する方が多いなんていうことを繰り返しているわけですが、その辺のところを財政の健全化計画ということとの関連でお答えいただきたいと思います。それから、公共事業の見直しで、石狩湾新港や、あるいは築港のことをちょっと触れましたけれども、この石狩湾新港の関係でうちの党が最近、政府と交渉を持ちました。そのときの話を聞かせていただいたのですが、石狩湾新港にマイナス14メートルの大水深をどうしてもやらなければならないと、こう言ってきかないというのですね、政府の方は。小樽にマイナス14メートルあるのではないかと。そうしたら、結局政府が言うには、チップを運ぶ船、石炭を運ぶ船、どこへ運ぶかというと江別だそうです。苫小牧の港がもういっぱいになってしまって、これを今度は石狩湾新港に回して江別に運ぶと、こういうことのようなのですよ。どうしても14メートルバースが必要だと、改めようとしないというのが、この間の交渉団の話を聞いた結果です。こんなことで、いや、ガントリークレーンだとか何とかと言っているうちに、みんな持っていかれるのではないですか。そして、小樽は小樽でまた大変なお金をかけて中央地区の再開発。あれだけ広げて売れるのでしょうかね、元が取れるのでしょうか。こんなことは二重投資、無駄遣いだからやめなさいと。ここら辺のところにメスを入れない限りは財政の再建なんていうのは、市長が人件費を少し減らすだとか職員の数を減らすだとか、こんなことでは追いつかないと思うのですが、財政の再建についてお尋ねいたします。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
何点か御質問がありましたけれども、基金の関係は財政部長からお答えいたします。初めに、駅舎の関係でございますけれども、これは何回もお話がありまして、お答えもしておりますけれども、いろいろな御意見があるのも承知しております。これにつきましては、何とか築港地区のウオーターフロント開発と、こういうことで、もちろん活性化を図りたいという趣旨で進めてきた事業でございまして、何とかこれにつきましても、いろいろと評価もいただいているという面もございますので、御理解をいただきたいと思います。それから、財政再建のお話でございますけれども、公共事業を中止したらどうかと、こういう御提言でございますけれども、財政再建にはいろいろな要素があると思います。我々の認識としては、もちろん無駄な公共事業はするつもりもございませんけれども、やはり人件費といいますか、そういった面もある程度切り込んでいかないと、なかなかこういった財政再建もできないのではないかと、こういうふうに思っておりまして、そのことと両輪といいますか、いろいろな事務事業の見直しから組織機構の見直しからたくさんありますので、公共事業だけを見直すのだということではなくて、全般的に見直した中で健全化計画をつくっていきたいと思っておりますし、前にお約束としておりました健全化計画については年内に作成をしていきたいと、こういうことで今、作業を進めておりますので、その点につきましては御理解を願いたいと思います。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録石狩湾新港その他の問題でお話もありましたけれども、そういった事業については必要であるという認識の中で事業を進めておりますので、我々としては無駄なものではないというふうに思っておりますし、これからもそういう無駄な公共事業については、やっていくつもりもありませんし、そんな財政状況でもありませんので、御理解をいただきたいと思います。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 財政部長 鈴木忠昭(財政部長は2001年12月まで)
高階議員の再質問にお答えいたします。特定目的資金の運用等についてでございますけれども、11年度末現在で特定目的資金は77億円ございます。そのうち、まちづくり資金、減債基金等の43億円を一時借入金と同じような形で繰替運用して年度財源に充ててございます。特定目的資金の全体基金の財源等につきましては、今後の財政状況を含めて、どのように対応するかは対応してまいりたいというふうに考えてございます。( 議長、26番」と呼ぶ者あり)「
再質問 26番 高階孝次
最後の質問ですけれども、築港の例が出ましたけれども、これはあの土地区画整理事業で保留地処分金が出たと。だから、あれは事業の中の話で、市の財政にはというような言い方もあるのでしょうけれども、保留地処分金の10億円だか11億円ぐらいだったと思います。これ自体問題ですけれども、それはそれとして、7億幾らというのは大半それにつぎ込まれたという格好なのですよ。そうしたら、あとの事業費どうしたといったら、別な持ち出しになっているわけでしょう。市の負担、市民の負担になっていると。これが実態だということを、その点では指摘しておきたいと思います。それから、ちょっと先ほど1つ抜けましたけれども、築港の観覧車の問題ですけれども、市長もまた同じ、特別委員会での答弁の繰り返しです。こっちにミスがあったのだから工事やめるとは言えないと、こういうことなのですね。それでは市民の皆さんは納得しないと思います。行政の手続、法令というのは、これはだれが当たろうと同じような扱いにされなければならない。それでなければ公平さを欠くわけです。だから、こちらのミスはミスとして認めた上で、ちゃんと正規の手続を踏むということをさせてほしい。そういうことを相手に言ったのかどうなのか。せめてそのくらいは言えというのも、あのときの特別委員会の他の理事からもあったわけですが、そういうことをしたのかどうなのかという点を伺います。埼玉県の保健所でO-157の検査のミスがありまして、所長はたしかやめることになったか更迭されたか、何かそういうのありましたね。それから、保健所のミス、行政のミスであったものですから、今度は大変な影響が及びまして、影響を受けた方は逆に損害賠償と、こういう動きになっているというのが、ついこの間の新聞にも出ておりましたけれども、そのくらいのことを覚悟しなければだめだと思うのです。それくらいの真剣さがなかったら、ちょっと抜けておりましたと、省略しましたなんて話では済まされないのですよ。ミスはミスとしてきちんと認めて、相手がどういう対応に出てこようと、賠償というのであれば、それを負わざるを得ないのではないですか。そうすると、市民との関係では公平ということになるのではないでしょうか。そういうことを含めた先ほどの質問だった平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録わけですが、もう一度お答えください。それから、最後になりますけれども、全体を通じて、代質の中でもちょっと触れましたけれども、国の財政も地方の財政というのも、この資本主義の弱肉強食の中で、弱い者はどんどん、どんどん虐げられていくのですよ。淘汰されていくというのが普通の野放しの資本主義の体制なのですよ。そうあってはいけないということで、いろいろ長い歴史を経て人間がつくったのが、労働組合をつくるとか、その関連の法規などもそうでありますけれども、国の財政や地方の財政がその中に入って、所得の多い人から税金を多くいただくと。所得の少ない人、ない人には社会保障、社会福祉の名でそのお金をならしていくというか、再配分するというのが財政のこれは機能だと。これは何も高校の社会科ぐらいで教えることなのですよ。ところが今、逆でしょう、今、国のやっていること。弱い者からどんどん血税を吸い上げて、ゼネコンが大変だ、銀行が大変だと、そっちにつぎ込むと。これはもう人間の歴史を、資本主義の歴史そのものもひっくり返してしまうというふうなやり方だと私は思います。市長について、それを改めよと言っても、これは大変でしょうけれども、せめてそのくらいのお考えを持って、市政をあずかるからには、やっていただけないのかと。ちゃんとした培われた資本主義のルールというのがあるのですよ。それを守っていただきたいと。そういうことで質問を終わります。お答えください。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
観覧車の問題でございますけれども、先ほどもお答えしましたけれども、事業者に対しまして工事の中止とか手続のやり直しを求めることは難しいと思いますけれども、今まで、活性化特別委員会から本日までの議論経過等につきましては、OBCの方にきちっと説明をしたいと思っております。それから、所得再配分の関係でございますけれども、お話のとおり、そのとおりかと思いますけれども、我々としても、そういった高額の所得者からたくさんいただいて、低所得者に対するいろいろな施策もしておりますので、そういう視点で行政を進めているというふうに思いますし、高額者に特別優遇しているわけでもございませんので、その点は御理解を願いたいと思います。