小樽市議会 平成12年第2回定例会 2000年6月6日
平成11年度の一般会計の決算見込みについて
2000年6月6日、小樽市議会の一般質問で、松本光世議員が「平成11年度の一般会計の決算見込みについて」質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 松本光世 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 松本光世
西暦2000年第2回定例会代表質問の2番手に当たり、自民党を代表して質問をいたします。初めに、この本会議場におられるはずの前総務部長の突然の御訃報はまことに残念であり、心から御冥福を申し上げるものであります。また、このたびの有珠山の噴火で災害を受けられた市町には、我が党といたしましても早速お見舞いを申し上げたところでありますが、現在終息の可能性があるとの見解も出されているとはいえ、さらに長期にわたり避難生活を余儀なくされ、御苦労なさっておられる方々に対し、お見舞いを申し上げ、御激励をいたすものであります。まず初めに、緊縮財政が続いている中、平成11年度の一般会計の決算見込みについてお伺いいたします。今年度は剰余金が出る見込みでしょうか。出るとすれば、その額はどの程度になるのでしょうか。歳入の大きな柱である市税については、景気回復のおくれなどの影響で法人市民税、個人市民税、固定資産税の対前年比はプラス・マイナスそれぞれどのようになりますか。地方交付税については、当初予算に対し、特別交付税、普通交付税にどのような措置が講じられたのか、お伺いをいたします。また、ここ数年、約30数億円で推移している減債基金の平成11年度の残高はどのようになりますか。現在、財政調整基金については残高がゼロでありますが、加えて近い将来、一般会計が歳入不足になって、減債基金の全額や、さらには社会福祉整備基金などの特定目的基金の取り崩しや退職手当債の計上で不足額を補っている道内の自治体も既にあらわれておりますが、このようなことにならないように財政構造の硬直化に対応した組織機構の見直し、事務事業の効率化による経常的経費の節減など、今後の改善策はどのように考えておられるのか。そして、これからの予算編成に当たっては、予算全般を大胆に見直し、将来を見据えた重点的な財源配分が求められているところでありますが、市長の基本的な考えをお伺いしておきます。また、今定例会の住宅事業特別会計において、公債費元金の借り換えによる金利負担の軽減措置が図られておりますが、これまでにも7%、8%の高金利の借り換え等が進められてきたところではありますが、今現在、金利5%以上の一般会計、特別会計、企業会計の借入残高はそれぞれどの程度あるのか。そして、公的資金や相対取引などの多い中で、今後どのように借り換え措置を進めて、どれほどの金利負担の軽減を図ることができるのかどうか、見通しについてお伺いをいたします。次に、山田市長は平成12年度の年頭の記者会見で 「事業評価システム」を市総合計画「21世紀プラン」作業、から導入する」と表明されました。さらには、第1回定例会の市長提案説明の中で 「これまでの事業の見直し、や成果を踏まえながら策定作業を進めていく」と申されております。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録私は平成9年度第4回定例会で自民党を代表しての代表質問の中で 「目的、効果、緊急性、必要性、効率化、、役割等々、内容や規模を見直す再評価システムの確立をしてはいかがか」と御提案を申し上げました。市長がかわって早々、山田市長は事前事後を問わずこの事業評価制の導入を表明されたことに対して、私はまさに文字どお。り「評価」をするものであります。しかしながら、もう既に導入あるいは検討している自治体も数多くありますそこでお伺いいたしますが、市長は「全庁的組織である評価委員会で事業の必要性や有効性を検討していく」と言っておられますが、現在この評価委員会はどのようになっているのでしょうか。また、どのようなメンバー構成になっているのでしょうか。さらに、将来的には庁内組織だけにとどまらず、第三者機関の設置は検討しているのかどうか。国には開発局の事業を再評価する第三者機関「開発局事業審議委員会」がありますし、公共事業の政策評価制度、政策アセスを拡充するための「公共事業政策評価委員会」で道の施策・事業の再評価結果や手法の審議体制を強化しております。札幌市においても「札幌市公共事業評価検討委員会」があり、その審議をしているところであります。加えて道では、これら政策評価制度の条例化をも視野に入れた検討がなされております。本市においてはこれらについてどのように考えておられるのか、お伺いいたします。評価システムは削減効果ばかりではなく、費用対効果の観点からも検証した職員の意識改革や市政の体質改善のためのツール、指針であることが重要だと思いますし、また地方分権が進み、国や道の広域的役割と市との役割分担に明確な判断材料がなかった問題についても、今後の評価作業は緊張感を持って進める必要があり、これを定着させる意味においても本年度は重要な変革の年となると存じますが、市長の評価制度に対する基本理念と御決意をお聞かせください。次に、効果的な事業評価や事業決定に生かすための財務情報に企業会計的手法の導入についてお伺いをいたします。これももう既に多くの自治体が作成または前向きに検討をいたしております。小樽市は収入役も監査委員も民間からの登用ですので、いち早く名乗りを上げるものと思っておりましたが、いまだ検討中の声は聞こえてきません。企業会計の病院事業、水道事業、下水道事業、産業廃棄物等処分事業については、それぞれ予定の貸借対照表や損益計算書が示されておりますが、一般会計への導入については現在のところどのように考えておられるのか、お聞かせください。、自治体会計に企業が用いる貸借対照表(バランスシート)を導入して、市の財政状況をわかりやすく提供し市民と情報を共有して、市職員のコスト意識の向上や行政の効率化に役立てるためにも、また今後のプロジェク、トや政策を実施する際の判断材料にするためにも、今後の行財政改革にはぜひとも必要な方式だと存じますが市長の御見解をお伺いいたします。幸い、このたび自治省からバランスシートの統一基準となる作成マニュアルの原案が示されました。これまでの自治体の決算では年度内の歳入額と歳出額に限られておりましたが、時価ではなく原価とすることや、資産の減価償却、また職員の退職金総額を負債として見積もることなど、今までばらばらだった基準や内容が統一されてきましたので、本市としても研究を始めているのかどうか、そして導入も可能なのかどうか、改めてお伺いをいたします。次に、私は平成10年第2回定例会の予算特別委員会でいち早く 「民間資本による社会資本整備、いわゆるP、平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録FI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)が日本でも本格的に導入される見通しとなったが、財源不足から課題となっている市立病院の建設や手宮線の整備にこの制度を利用していく考えはないのか」と申し上げ、委員長報告がなされております。我が自民党の「予算編成にかかわる主要施策の要望」でも、このPFIの積極的な活用を申し入れておりますが、何せ民間資本という相手のあることですから簡単なことではありませんので、市長も今のところはじっくり見きわめてという段階ではなかろうかと思います。しかし、焼却場の建設や学校の建替えなど、その他、道路、鉄道、港湾、河川、公園、下水道や、さらには公営住宅、情報通信施設など、この手法を活用できる対象施設は数多く考えられます。本市としても、厳しい運営を迫られている財政再建や経済活性化のためにも、このPFI方式の導入を検討すべきだと思いますが、市長は現在どの段階まで考えておられるのか、お伺いをいたします。先般 「民間資本等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法案(PFI推進法 」が制定され、政府、 )の「民間資金等活用事業推進委員会」から示された民間事業者の選定方法や、事業実施に伴う官と民のリスク分担のあり方などの基本方針が決められました。本市としても、これらを受けて庁内に関係部長から成る「PFI、活用委員会」を設置して、事業の採算性や現行の財政制度の見直しなどについても検討すべきだと思いますがいかがでしょうか。お答えください。次に、自立者支援事業についてお伺いいたします。本年3月に小樽市の「高齢者保健福祉計画」と「介護保険事業計画」が発表されました。この中で、これまで介護サービスを受けていた高齢者で、自立と認定を受けたため介護保険のサービスを受けられない自立者支援については、現状の報告事項並びに評価と課題として検討を図る必要があるということが示されておりますが、今後、市が独自にどのような公的サービスの充実を進めていくのかは明確でありません。一般会計予算の老人福祉費には高齢者生活支援事業費として、軽度生活援助サービス、生きがい対応型デイサービス、短期宿泊事業として総額 6,425万円が計上されておりますが、この在宅3本柱の対象者数は何名を見込んでいるのか。また、今後5カ年の推定数もあわせてお伺いをいたします。そして、この予算のほとんどが委託料でありますが、今後の施設面の充実、高齢者生活福祉センターや養護老人ホーム、ケアハウスなどの受け皿となる整備事業の予算づけについてはどのような計画を持っておられるのか、お伺いをいたします。また、ひとり暮らしや高齢者世帯のお年寄りの「閉じこもり」対策はいかがでしょうか。老人保健法に基づく保健事業の1つとして新たにスタートした「ほほえみ教室」や、従来からの機能訓練 「ふれあい教室」など、、今年度は拡大をしたという説明でありましたが、増えたのは会場が増えただけであって、老人保健予算に3カ所で平成11年度は 1,050万円あったものが今年度は5カ所で 244万円であります。予算に見合ったサービスしか提供できないわけですから、これでは明らかにサービスの低下と言わざるを得ませんが、いかがでしょうか。お答えください。さらには、市内に5カ所ある各地域の在宅介護支援センターが開催する集会事業に委託料を支出して、新たに自立者支援向けの事業を創設し、拡大をしていく考えはないかお伺いをいたします。次に、自治体誘致型の大規模アウトレットモールの建設はいかがでしょうか。これは工場直販のブランド品を格安に購入できる行楽型ショッピングセンターでありますが、自治体が誘致す平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録ることにより事業用定期借地権を活用することができます。進出側には土地代が安く済むというメリットがあり、また自治体側には遊休地や市管理の空き店舗などの有効利用を図ることができることになり、さらには新たな雇用の創出など地域の活性化策となり得るものであります。これは遠距離からのマイカーやバスツアーでの集客が見込まれることから、地域振興の呼び水として全国の多くの自治体から注目されているところであります。本市としても、企業誘致の一環としてぜひとも御検討いただきたいと思います。なお、今年度もまた誘致企業の倒産がありました。これまで何社の立地企業の倒産や撤退がありましたでしょうか。進出企業の隆盛のいかんは自助努力であるということは当然ではありますが、誘致した自治体側のいろいろなフォローもまた必要なことだと存じますが、いかがでしょうか。関連してお伺いいたしますが、平成8年度までは経済部の企業誘致室であり、対岸貿易担当参事でありましたし、また平成9年度から平成11年度までは企業立地貿易推進室でありました。本年度、平成12年度の対岸貿易は港湾部の中の港湾振興室に、企業立地に関しては経済部の中の担当主幹と大きく変わりました。これからも機構改革は必要なことであり、大変結構なことでありますが、サービスの低下につながらないための方策はどのように考えておられるのか、お聞かせください。また、一連のこの改革に関しては、当然その交渉過程において市職労には詳しく説明していることでしょうが、我々は新聞紙上あるいは人事異動のお知らせで、ああ、そうなのかと知る程度でありまして、事前事後を通じて一切公式な説明は市当局からはありませんが、その必要はないと市長は考えておられるのかどうか。アカウンタビリティ、説明責任についてはどのように考えておられるのか、お伺いをいたします。次に、これからの観光対策についてお伺いいたします。本年度に入り、それぞれ数年ぶりに観光ビデオやポスター、英語版の小樽地図や中国語マップ、また新たに観光データベースを作成してホームページで公開することなど、総額 2,100万円で続々とそれらの改訂が実施されております。以前のものにはマイカル小樽関連が入っておりませんので、これらを入れた観光案内が必要なことは当然でありますが、これに当たって小樽観光としてマイカル小樽はどのような位置づけとして考えているのか、まずこの点からお伺いいたします。また、マイカルへの99年度入場者 1,269万人のうち、15%の 193万人を観光客と算定した根拠をお示しください。先般、道道小樽定山渓線が通年開通となりました。さらには、後志圏への高規格道路の延長や空港とのネットワークなどを控え、これからの広域観光事業などとの連携の強化はどのように考えておられるのかもあわせてお伺いをいたします。現在、小樽への外国人観光客が倍増している中、今回、日ロフェリーが4年ぶりに再開されましたし、5月からは新千歳-瀋陽線が週1往復から2往復に増便になりました。韓国、中国、東南アジア諸国など、それぞれにターゲットを絞った観光キャンペーンはどのようにやっておられますか。運輸省でも、外国人観光客を倍増させる「海外観光交流倍増促進事業」により、外国人観光客の誘致に熱心な民間業者を対象に、観光面で積極的な取り組みをしているベンチャー企業と認定して助成を行うことも検討しております。また、年内にも、中国からの団体観光客に対しては、観光ビザの発給が解禁される見通しとなりました。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録早くもこの団体観光の解禁を視野に大型訪問団が訪れることになった道内の自治体もあらわれております。改革・解放以来、豊かさを増し、富裕層の中で海外旅行ブームが起きており、将来的には海外からの観光客の主力。となり得るターゲットとして、いち早く小樽観光も誘致運動を展開すべきだと存じますが、いかがでしょうかお伺いをいたします。あわせて、現在、世界的に話題となっている外国人入浴拒否問題についての現状と、本市の観光に対する影響度はどのようにとらえているのか。そして、今後この件に関しての対策はどう考えておられるのか、お伺いをいたします。また、有珠山の噴火以来、北海道観光のキャンセルが相次いでおります。本州方面と北海道との距離感の違いからくる風評被害もあるようですが、現在のところ道央ツアー客のキャンセルなど、今年に入って観光客の頭打ちや客単価の落ち込みなどの上、さらに4月からの有珠山の影響が本市にもどのように及ぼしているのか、つかんでいる範囲でお聞かせください。そして、それらに対して、不安を払拭するための本市としてのシティPRなどの取り組みはどのようにしているのか、お伺いいたします。昨今、通過型から滞在型観光の起爆剤として夜の観光スポットの開発が進んでおりますが、今回の洞爺山水ホテルの朝里川温泉への進出も、本日若干延期にはなったようでありますが、今後大いに活用し、チャンスととらえて広報活動を展開して、宿泊型の新しい小樽をアピールすべきと思いますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。なお、洞爺山水ホテルについては、将来的にも単に延期ということでいいのでしょうか。今後は、より計画性を持って、念書をはじめとした具体的な事業計画や融資証明など、遺漏のないように対処方を指摘しておきます。次に 「21世紀プラン」で小樽市の東南地区は、人と自然の調和による良好な居住環境の中で、定住人口の増、加に向け新たな宅地開発の誘導を進めるとなっております。これを受けて、現在、望洋地区ではパークタウンの第3工区が、新光地区ではベイビュータウンの造成が進められております。さらに、銭函地区では(仮称)ザ・スプリングス星野が平成10年11月6日付で第一種住居地域に用途変更され、地区計画を定めて4地区の細区分が示されました。札幌市に隣接し、ほしみ駅の南口通り開通により、良好な立地条件の宅地として定住人口の増加が期待されているところであります。しかしながら、いまだ造成の段階には至っておりません。新たな自然破壊となる造成工事ではありません。撤退した半導体関連企業跡地の再開発とも言うべき地域であります。社会情勢、経済情勢が大きく変化している現段階での課題となっているものは何なのか。この星野ニュータウン開発計画は今後どう推進していくのか、お伺いをいたします。、そして、この地域全体の人口増加など、その進行状況にあわせて公共施設の整備を進めるべきと思いますがいかがでしょうか。御見解をお伺いいたします。次に、関連してお伺いいたしますが、この星野ニュータウン開発計画の一番奥にあります研究施設棟に立地済みの企業が、言われるところのフレックスウェア企業であります。しかしながら、現在のところタウン全体が未開発ですので、この立地場所が「飛び地」扱いということになっており、金融機関の担保物件の査定対象とはなりません。そこでお伺いいたしますが、このフレックスウェア企業に対し、市長はどのような御見解を持っておられるのか。そして、先ほども申し上げましたが、このような不利益をこうむっている立地企業への解決策となる開発促平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録進などのフォローはどう図っていかれるのか、お伺いをいたします。今般、久方ぶりに銭函工業団地の隣接地に新規に企業の進出が決まりました。しかも、スロバキア共和国から日本への初の企業進出であります。重機用の油圧部品を生産する機械メーカーでありますが、具体的にはどのような内容の工場でしょうか。周辺への影響についてはどのように考えておられますか。現在、本市としては、新規の進出企業に対してはどのような優遇措置がありますか。また、現地採用人数が70名と、この面では大変期待されるところでありますが、今後の進出企業に対する育成等対応策はどのように考えておられるのか、お伺いをいたします。以上、私は山田市長になって初の代表質問となります。再質問は留保いたしませんので、内容のある御答弁を期待して質問を終わります (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
松本光世議員の御質問にお答えいたします。初めに、平成11年度の一般会計決算見込みについてでありますが、まず剰余金につきましては、現在、計数整理中のため具体的には申し上げられませんが、実質収支で昨年度の3億 6,000万円を上回るものと考えております。また、市税につきましては、主なものを前年度と比較して申し上げますと、個人市民税は納税義務者の減や景気低迷による所得の減などでおよそ2億円、 3.9%のマイナス、法人市民税は企業収益の減などでおよそ1億2,000 万円、 6.8%のマイナスと見込まれますが、固定資産税がホテルやマンションの新築などにより、およそ1億 8,500万円、 2.7%のプラスと見込まれることなどから、市税合計では10年度とほぼ同額のおよそ 165億円となる見込みであります。、地方交付税につきましては、普通交付税において、市税収入が見込みより少なく算定されたことなどにより予算に比較し、およそ3億 4,000万円の増となったほか、特別交付税も、高齢化対策関係費やコンピュータ2000年問題関係費の増などにより、予算に比較しておよそ1億 8,000万円の増となったところであります。なお、減債基金の残高につきましては、平成10年度末と同程度のおよそ31億円となるものと考えております。次に、現在の財政状況の改善策についてでありますが、これまでも申し上げておりますとおり、今後とも健全な財政運営を行っていくためには、財政構造の一層の改善が必要と考えております。これまでも新行政改革の積極的な推進により、平成9年度、10年度の両年度でおよそ22億円ほどの財政効果を上げたほか、新規事業の見直しなども行いましたが、御指摘にありました組織機構の見直しや事務処理の効率化などによる経費の節減につきましても、まだなお改善の余地は残されているものと考えております。今後とも引き続き事務事業の見直しや事務の簡素・効率化などを進めながら、今年中に策定を予定しております財政健全化計画ともあわせて財政状況の一層の改善に努めてまいりたいと考えております。次に、今後の予算編成についてでありますが、現状の厳しい税収動向等を勘案いたしますと、新たな事業を展開していくためには既存の事務事業の一層の見直しが必要と考えております。平成12年度予算編成に当たりまし平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録ても、従前以上に事務事業の厳選と見直しに努めたところでありますが、この姿勢につきましては今後ともさらに続けていかなければならないと考えております。重点的な予算配分という御意見でありますが、ますます多様化する市民要望の中では大変難しいことと考えておりますが、現在進めております事業の評価とあわせて、市民の皆さんからの御意見なども広くお聞きをしながら、市民福祉の一層の向上につながるような施策の適正な選択に努めてまいりたいと考えております。次に、市債の残高についてでありますが、金利5%以上のものにつきましては、平成11年度末見込みで一般会計でおよそ 111億 1,100万円、特別会計で32億 1,800万円、企業会計で 315億 6,700万円と、合わせて 458億9,600 万円となっており、市債残高合計 1,423億 9,600万円のおよそ32%となっております。また、今後の借り換えについてでありますが、5%以上のもののうち、およそ99%が政府資金などで、原則として借り換えのできないものとなっており、これらにつきましては今後とも全国市長会などを通じて国へ要望してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、公債費負担の軽減を図るため、関係機関と積極的に協議をしてまいりたいと考えております。次に、政策評価システムでありますが、本市におきましては、まずこのシステムを総合計画「21世紀プラン」の第2次実施計画の策定に導入することとし、継続事業については平成11年度事業の事後評価による成果の分析を行って計画に反映させるとともに、新規事業や拡大事業については事前評価による緊急性や優先性の検証を行って計画に盛り込んでいこうとするものであります。この評価作業は、所管部が第1次検証を行い、評価委員会による第2次検証により最終評価することとしています。評価委員会の構成は、市長、助役、収入役、総務部長、財政部長、企画部長となっております。次に、第三者機関による評価委員会の設置についてでありますが、確かに現在、都道府県や政令指定都市段階においては、公共事業の再評価についての第三者機関による委員会が設置されているところでもあります。しかし、事務事業の評価についての第三者機関を設置している都市は、ごくわずかであると承知しております。今後どのような形で外部評価を導入していくか、また条例化につきましては、今後研究してまいりたいと考えております。次に、評価制度についての基本的な考え方でありますが、この制度を導入することにより、市民ニーズを把握しながら事業の必要性やサービスの充足度などの分析を行い、市民が真に望む行政サービスの質の向上を目指す、とともに、事業の見直しを図りながら効率的・効果的に事業を推進してまいりたいと考えております。さらに職員の政策に対する意識改革や政策形成能力の向上にもつなげてまいりたいと考えております。この制度は現在、試行の段階ではありますが、ぜひ実りのある制度として着実に定着させていきたいと考えているところであります。次に、バランスシートなどの企業会計的手法の導入についてでありますが、わかりにくいとされる自治体の財政状況について、行政側から情報開示を進める1つの手法として近年、企業会計的分析手法の研究が進められてきております。本市といたしましては、昨年6月に発足した自治省の「地方公共団体の総合的な財政分析に関する調査研究会」の動向を注視してきたところでありますが、御質問にもありましたとおり、このたびその研究会の報告書がまとまり、バランスシートの具体的な作成手法が示されましたので、市としても現在その手法に沿っ平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録て作業を進めているところであります。また 「今後の政策判断や行財政改革への活用」ということでありますが、今回示された手法は、あくまで企、業会計的な財政分析への第一歩となるものであると考えており、各自治体の作成状況や新たな財務諸表の作成などを踏まえて、今後その解析方法が研究されていくものと考えております。今回のバランスシートにつきましても、最終的な姿をお示しするまでには、しばらくの作業時間を要するものと思われますが、いずれにいたしましても、このような取り組みを1つの参考として、よりわかりやすい形で市民の皆様に市の財政状況をお示しできるよう、市といたしましても、その方法について研究を続けてまいりたいと考えております。次に、PFIの推進についてでありますが 「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法、律 、いわゆるPFI法につきましては昨年9月に施行され、さらに同法第4条第1項に基づく特定事業の実施」に関する基本方針についても本年3月に定められたことにより、PFI推進に関する制度については、細部は別にして、一応整ったものと思っております。PFI事業については、低廉かつ良好な公共サービスの提供、行政のかかわり方の改革、民間の事業機会の創出を通じた経済の活性化などに効果があるものとされておりますが、一方、民間事業者の責任の明確化、適正な公共サービスの提供の担保など研究を必要とする課題もあることから、今後の公共事業の推進に当たっては、事業の適正かつ確実な実施を念頭に、PFI事業導入の可能性について、検討委員会を設置し、調査検討してまいりたいと考えております。次に、自立者支援事業についてでありますが、初めに高齢者生活支援事業の対象者数でありますが 「高齢者、保健福祉計画」では、軽度生活援助サービスについては、平成12年度50人と想定し、13年度以降の増加見込数を加えて、平成16年度には 100人になるものと推定しています。生きがい対応型デイサービスは、12年度60人、16年度は 120人。また、生活管理指導短期宿泊事業については、12年度は20人、16年度には70人になるものと推定しています。次に、自立者支援対策の施設整備計画についてでありますが、先般策定した「高齢者保健福祉計画」では施設整備の計画はありませんが、今後は民間事業者による高齢者住宅などの類似施設の整備状況なども把握し、介護保険施行後の需要動向等の推移を見きわめながら検討してまいりたいと考えております。次に、機能訓練についてお尋ねがありましたが、老人保健法による国の基準額が変更になったことから、国の基準に沿った委託料などを委託3施設に説明し、了解をいただき、新年度の委託を実施したものであります。機能訓練は、これまでも対象者の状態にあわせた訓練を実施しておりますので、予算額の変更がサービスの低下につながるとは考えておりません。なお、これまで実施してまいりました「ふれあい教室」は、本年4月の介護保険制度の導入に伴い、多くの方がデイサービスやデイケアなど介護保険による機能訓練へ移行することを踏まえ、今後、保健所が担う機能訓練は地域の社会参加と介護予防に重点を置いた機能訓練が中心になることを想定し、本年度から「ほほえみ教室」を開設したものであります。次に、在宅介護支援センターの事業についてでありますが、市内5カ所の在宅介護支援センターは、主として。援護を必要とする高齢者の相談窓口として年々相談件数も増え、市民に身近な存在として定着しつつあります平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録自立者の支援対策は介護予防の上から必要な事業であると考えておりますので、御提案の在宅介護支援センターを活用した集会事業などを検討してまいりたいと考えております。次に、アウトレットモールについて何点かお尋ねがありました。最初は、大規模アウトレットモールの誘致についてでありますが、アウトレットモールにつきましては、御提言にもありますように、1998年の「横浜ベイサイドマリーナ」の登場以来、全国的にも注目を集めているショッピング形態であります。現在も埼玉、大阪など各地で新たな施設展開が進んでおり、新しい流通形態として期待されているものと承知しております。一方では、在庫処分という補完的な本質を持つ業態という点で、一時のブームに終わってしまう可能性もあると言われております。いずれにいたしましても、既存商業との調整や用地の確保等の課題もあることから、御提言の趣旨を踏まえ今後研究してまいりたいと考えております。次に、誘致企業の倒産や撤退した企業についてでありますが、昭和59年4月の企業誘致室設立以来、平成12年4月末までの誘致企業 166社のうち、倒産した企業は10社、また撤退した企業は14社となっております。次に、進出企業に対する自治体としてのフォローについてでありますが、市といたしましては、これまでも進出企業の円滑な事業活動を支援するため、企業からのさまざまな要望を受けてアフターケアに努めているところであります。御指摘のように、進出企業を支援することは、その後の新たな企業立地につながることも考えており、今後とも企業との情報交換を密にし、きめ細かい対応に努めてまいりたいと考えております。次に、企業誘致担当部局の機構改革についてでありますが、今年度から従来の企業立地貿易推進室の対岸貿易業務を港湾部に移行し、企業誘致業務は経済部主幹、商工課主査の2名体制で進めておりますが、特に支障がないものと考えております。今後につきましても、経済部を中心として関係部局の協力体制のもとで、進出企業へのアフターサービスを含めて企業誘致を積極的に推進してまいりたいと考えております。次に、機構の改編についてでありますが、社会経済情勢の変化や業務量の変化に対応し、効率的な事務事業の推進を図る上で必要なものであり、時宜を得た機構の改編が必要不可欠であります。今後とも必要に応じて対応してまいりたいと考えております。なお、大規模な機構改革については、事前に議会に対し、御説明してまいりたいと考えております。次に、観光についてのお尋ねでありますが、まず小樽観光におけるマイカル小樽の位置づけでありますが、マ、イカル小樽は商業施設やホテルのほか、アミューズメント施設などが集積する複合的な大規模集客施設であり道内外から多くの観光客が訪れる一大拠点となっております。このことから本市といたしましては、マイカル小樽の集客力を生かしながら、運河周辺、手宮、祝津地区などの各観光地区や中心市街地への回遊性を高めていくことが重要と考えております。次に、マイカル小樽の観光客の算定根拠についてでありますが、小樽ベイシティ開発が公表した99年度の入場、者をもとに、アンケートや聞き取り調査から得られた市外客の割合、通勤や日常品等の買い物客を除いた割合そしてマイカル小樽だけを訪れた観光客の割合、これらの割合を乗じて算出したものであります。次に、広域観光との連携についてでありますが、道道小樽定山渓線の通年開通により、小樽-後志圏と札幌-定山渓の観光ルートのみならず、道央圏の主要観光地との周遊ルートとして広範なネットワーク形成が図られるものと期待しております。また、高規格道路など高速交通網の整備充実により、これまで以上に広域観光の充実が図られることから、北海道観光連盟や後志観光連盟などとの連携を一層強化することは大事なことであり、今平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録後とも関係団体との連携を図りながら、広域観光ネットワークづくりやキャンペーンによる誘致活動を展開してまいりたいと考えております。次に、アジア諸国への観光キャンペーンについてでありますが、近年、本市を訪れる外国人観光客は著しい伸びを見せており、中でもアジア諸国からの入り込みは全体の6割以上を占めております。このような動向を踏まえ、市としては、海外で行われる観光イベントにはポスター、パンフレットなどの資料を提供するとともに、「小樽観光誘致促進協議会」としては、平成11年度には台湾で開催された海外旅遊博覧会に参加し、小樽観光を積極的にPRしてきたところであります。今年度におきましても、同協議会において台湾、韓国、香港からの観光客の誘致を図るための事業を検討中であり、市としても一体となって効果的な誘致活動を進めてまいりたいと考えております。次に、中国に対する観光誘致についてでありますが、現在、両国間において観光ビザ問題を協議中であり、その動向を見守りながら誘致活動を展開してまいりたいと考えております。なお、中国人向けの広告宣伝物については、今年度、中国語マップの作成を行うこととしており、今後は中国語ガイドブックの作成を検討し、受け入れ体制の整備を図ってまいりたいと考えております。次に、外国人入浴問題についてでありますが、この問題が表面化した時点では入浴をお断りしていた施設が3カ所ありましたが、市と関係者が協議を重ねてまいりました結果、現在、外国人の入浴をお断りしている施設は1カ所となっております。次に、観光に対する影響につきましては、現在大きな影響はないものと考えておりますが、このことによって小樽市の観光イメージを損ねることが懸念されますので、今後とも観光客や市民に対し、文化、習慣の違い等の啓発を図りながら、影響が及ぶことのないよう努力してまいりたいと思っております。また、入浴をお断りしている1施設に対しましては、既に受け入れについて再三要請をしておりますが、今後とも話し合いを続けてまいりたいと考えております。次に、有珠山噴火の影響と対策についてでありますが、噴火以来、本州方面からの団体ツアー客の中止や風評などにより、本市においても道外からの観光客の減少や売り上げの低迷など、影響が生じております。一刻も早く有珠山の噴火が終息することを願うわけでありますが、現在、北海道としても全道を挙げて「ガンバル フンバル 北海道」キャンペーンを展開しておりますが、市としても例年の観光や物産のキャンペーンの活動を通じて不安の払拭に努めてまいりたいと考えております。次に、宿泊型観光への取り組みについてでありますが、通過型観光から宿泊・滞在型観光への移行が本市の観光の重要な課題の1つであります。このため、製作体験施設の充実や歴史的建造物のライトアップをはじめ夜景スポットの整備など、夜の魅力づくりにも努めてきたところであります。また、昨今、大型ホテルの開業など宿泊施設が拡充されてきておりますことから、今後とも宿泊滞在型観光を目指し、関係団体と連携を深めながら観光振興を進めてまいりたいと考えております。次に、星野ニュータウン開発に関して何点かお尋ねがありました。まず、現段階での課題についてでありますが、全国的に景気の低迷が長期化し、雇用不安や景気の先行き不透明から、住宅産業を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあります。そのような社会経済情勢の中で当該開発者は、事業の採算性を考慮しながら、社会ニーズに対応した宅地の配置や公共施設の整備計画に対する再検討を平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録行うとともに、関係機関との協議にも時間を要していると聞いております。今後の開発計画の推進についてでありますが、市といたしましても、この地域は市外からの定住人口の増加を期待している地域であると考えております。開発者は、計画の推進に向けて現在、関係機関と早期に開発行為が行うことができるように協議中であり、引き続き自然を生かした緑豊かで潤いのある良好な住宅市街地を形成していただくよう要請してまいりたいと考えております。、次に、この地域における公共施設整備についてでありますが、平成12年3月31日にほしみ駅南通りが完成し同時にほしみ駅に南口が設けられ、地域の利便性が高まったものと考えております。また、星置川において地域の環境整備の一環として親水性護岸の整備や、銭函インターチェンジにおいても交通量に対応した改良がそれぞ、れの管理者によって整備されているところであります。公共施設の整備につきましては、市といたしましても人口動態や宅地開発の動向を踏まえ、関係機関とも協議しながら対応してまいりたいと考えております。いわゆるフレックスウェア企業についてでありますが、本市の特性にマッチした研究開発型企業であり、商品化の方法なども含めて特色ある事業展開をされている企業と理解しております。また、この立地企業に対するフォローにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、当該開発計画の推進が早期に進められるよう、開発者に対し要請をしてまいりますとともに、立地企業へのアフターケアの一環として、企業と緊密な情報交換を行い、円滑な事業活動が図られますよう、必要な問題点等についての解決に努めてまいりたいと考えております。次に、銭函に進出しましたスロバキア企業についてでありますが、この工場は敷地面積が 6,800平方メートル、工場建物は製造ライン、保管施設、事務所などを含めて 1,600平方メートルの規模であり、油圧モーター、油圧ポンプを製造する企業であります。平成13年に着工し、14年には一部操業開始と聞いておりますが、本格操業時には油圧モーターを年間 5,000から 6,000台生産する予定であり、従業員は外国人を含めて80人程度と伺っております。また、周辺環境への影響についてでありますが、騒音等の問題が考えられますが、周辺環境には十分配意して進めたいとのことでもありますので、市といたしましては、今後の工場建設に際し、国内の関係法令の遵守を求め、問題が生じないよう協議しながら進めてまいりたいと考えております。次に、進出企業に対する市の優遇措置についてでありますが、助成制度として、工場等を新設した場合、固定資産税相当額の一定割合を助成する工場等設置助成金、福利厚生施設設置に対する補助金、さらに市内からの雇用に対する雇用促進助成金の制度があります。また、融資制度として、土地取得を対象とする土地購入資金と工場建設を対象とする工場等近代化資金があります。また、実際の企業立地に当たっては、これら市の制度のほか、北海道の優遇制度も組み合わせながら進めているところであります。次に、今後の進出企業に対する育成等の対応策についてでありますが、企業からの要望等について迅速に対応し、企業が円滑に事業活動が進められるよう必要な環境整備に努めますとともに、市内の既存企業との融和を図ることにより相互取引や技術交流を促してまいりたいと考えております。以上です。