置戸町議会 平成29年第9回定例会 2017年9月13日
役場庁舎の耐震改修について
2017年9月13日、置戸町議会の一般質問で、髙谷勲議員が「役場庁舎の耐震改修について」質問し、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 髙谷勲 議員
- 答弁者
- 町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 髙谷勲
それでは、役場庁舎の耐震改修について、通告に従いまして町長に質問をいたします。この役場庁舎の耐震改修につきましては、昨年の12月の定例議会の一般質問において、佐藤議員より質問がありました。エレベーターの設置、機能向上含めた、この先何十年も使うことを想定し、改修の費用をより効果的な形で考えると、耐震改修に合わせて大規模改修を考え、平成32年に事業実施の予定であると答弁されております。本町の耐震工事は、置戸中学校をはじめ、本年はスポーツ23センターの耐震化と大規模改修を終わらせて、いよいよ残るのは役場庁舎のみとなりました。そこで私から違う観点から、消防庁舎についてお話をしたいというふうに思います。置戸町の人口もいよいよ3,000人を切るところまできました。訓子府町との合併協議も破綻して、置戸町は置戸町であり続けることを決意いたしました。今後において、中学校、スポーツセンター、そして役場庁舎の大規模改修が20年後には建て替えの議論をする時期を迎えることにはならないでしょうか。中学校には8億円、スポーツセンターには3億5,000万円、役場の耐震化には5,000万円程度。さらに、大規模改修に一体どれくらいの改修費をお考えなのか。当面改修でしのいで、次の世代にその付けを回すことにならないんでしょうか、町長のお考えをお伺いいたします。先月8月28日の伝書鳩に、美幌の庁舎建て替えの記事がございました。昭和35年建設、57年を経過して65年とされる耐用年数が近いこと。耐震性に加えて、防災拠点としての機能不足が上げられ、改修費に13億円程度を要すること。建物の延命に繋がらないことから、建て替えとなりました。事業費は外構含めて30億円程度と、そのようになります。そこで、置戸町の庁舎も49年を経過しておりまして、この機会に建て替えを検討してはいかがでしょうか。先般、置戸町における土砂災害予想が示されましたが、そのイエローゾーンの中には、置戸町庁舎をはじめ、消防、日赤、さらにはグループホームはなおけとまでが入っております。災害の際の対策本部の役割を持つ庁舎が災害に巻き込まれては、どこで災害後の対策を練るのか、避けなければならないと思いますが、町長のお考えをお聞きいたします。そこで、検討案として、現在構想されております木道プロムナードを役場庁舎を含めた絵を描いてみてはどうでしょうか。公民館、スポセン、図書館、そしてぽっぽ含めたエリアとして検討してはと考えますが、いかがでしょうか。役場庁舎に手をつけることは、なかなか町民の理解を得られないことは十分分かっておりますが、町民に対する理解を求める努力を重ね、20年後に町民に付けを回すことを考えると、今、建て替えを含めた検討をすることも必要と考えますが、町長のお考えをお聞きいたします。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
役場庁舎の耐震改修についてのご質問でありますけれども、少し議員の方からもご紹介ありましたけれども、現在の庁舎のことについて若干申し上げたいと思います。現在の庁舎でありますが、昭和42年から2ヵ年かけて建築されました。鉄筋コンクリートの3階建てで、面積は1,812平方メートルで、翌43年の7月になりますけれども完成いたしました。現在49年が経過しております。その後、増改築を行いまして、平成3年には、1億4,000万円をかけて大規模改修が行われ、現在の床面積は2,187平方メートルになっております。公共施設の耐震化についてでありますけれども、中学校、スポーツセンターと耐震化工事を実施してまいりました。本年4月改定の置戸町耐震改修促進計画で、第1号特定既存耐震不適格建築物、即ち耐震改修促進法に基づき耐震化を行う必要がある町内の公共建築物は、現在、役場庁舎のみということになっております。この計画における改修状況では、お話がありましたように、平成32年度に改修予定としているところであります。庁舎の耐震診断は、平成26年に行いました。その結果、横の揺れに対する柱の体力不足として想定する、震度6弱の地震に対して倒壊の危険性があるものと判定されているところであります。なお、耐震改修を行う場合でありますけれども、1階のピロティ部24の柱に対してのブレス補強あるいは3階の張り出し部分に対する補強壁、これらが必要になってきます。概算工事費、約5,000万円ということで積算されているわけでありますが、資材等の高騰もありまして、おそらく詳細設計をやっていけば、この5,000万円は7,000万円ぐらいになるんじゃないかというふうに想定されます。さて、現実の庁舎の改修を考えますと、議員からもお話がありましたけれども、改築から49年、大規模改修から26年が経過します。耐震化工事と同時に、暖房だとか、電気設備等の改修だとか、さらには今日迎えております高齢社会を考えた場合に、ある種3階建てではありますので当然ながらエレベーターの設置だとか、最近とみに注意しなければならない災害発生時の対策本部の位置の問題だとか、そんなことを考えますと、機能としての保持あるいは強化を図っていかなければならないだろうというふうに思うわけであります。当然ながら災害のことで言えば、自家発電設備の導入だとか、防災備品の保管場所ということも含めて検討しなければならないというふうに考えているところであります。一方、現庁舎の建物構造で言いますと、鉄筋コンクリートの構造耐用年数で60年と。事務所、それから庁舎など用途別の耐用年数でも50年ということが示されておりまして、耐震化工事を行っても49年を経過した庁舎の更新新築は、間違いなく将来必要になってくるだろうというふうに思います。議員からもご紹介ありましたけれども、管内でも美幌町あるいは津別町では、耐震化の庁舎改修というのを行わないで、庁舎の建て替え計画が発表されているところであります。これは、熊本地震以降、老朽化したこの公共施設を対象とした、この公共施設等適正管理推進事業債、私共からすると借金ですけれども、この事業債が新設されました。いわゆる市町村役場が緊急保全として新築をするというような時に、この事業債が借りられるということになりました。庁舎の更新新築にも交付税措置がなされるということになったことが非常に大きな引き金と言いましょうか、誘因になっているんだろうというふうに思います。庁舎の耐震工事の実施にあたっては、想定する庁舎改修の内容あるいは新築する場合の費用、それから、さらには財源対策、これらとの比較しながら、先程申し上げました置戸町の耐震改修促進計画で示しておりますけれども、現段階においては、平成32年度を目指しての大規模改修含めての耐震工事になってくるのかなというふうに思います。耐用年数が60年あるいは50年というふうに言われておりますけれども、その50年、60年を迎えた時に、すぐ問題ありというわけではありませんから、議員からあった、20年後ある程度考える必要があるんでないかっていうお話がありましたけれども、そういうことを合わせて考える必要があるだろうと。しかし、今、平成26年にやりました耐震調査、その結果が出てますから、少なくとも今の状況の中で20年持たせるというのは、少し危険性があるだろうというふうに思います。従いまして、少なくても耐震と合わせて、それほど大きな改修ということにはならないかも知れませんが、合わせて改修をやっていくのが財源対策も含めてでありますけれども周到な考え方ではないかと、そのように考えているところであります。
質問 3番 髙谷勲
財源対策を考えながらということでありますので、十分その辺は、改築、改修の比較をしながら検討をしていく必要があるなというふうに思います。先程申しましたように、中学校に約8億円だったと思います。それからスポーツセンターにも3億5,000万円。も25っと言えば、橋梁の長寿命化ということで境野1号橋にもかなりの1億7~8,000万円だったでしょうか、かかってますし、これから4号橋も今回の予算の中で7,000万円ほどの改修の計画が出てきています。これも結局は、20年後にまた同じことの議論、その時は改修ではなくて建て替え、架け替えの議論をしなきゃならない時が必ずくるわけですから、その辺も考えながらバランスを考えてやっていく必要があるんだなというふうに思います。最初に申し上げましたように、町民の理解を得るのは非常になかなか大変だなっていうのは、近隣の市町村の中でもそういう議論があって、例えば、選挙のたびに、庁舎改修なり、あるいは建て替えの、そういうものを選挙の公約に立ち上げて選挙に挑んで、結局、二選果たせないような、そういう事例がある。それだけ、町民に理解を得るのは難しいなという思いがあります。町長その辺よく分かっているんだというふうに思います。雑談の中でもそういう話をしたことありますので、その辺よく分かっていると思うんですけども、やっぱり先のこと、今、3,000人を切ろうとしている置戸町の中で、20年後、果たしてその町民が何人いるのか。おそらく極めて2,000人に近い、そういう町民の中で、更にそういう負担をしながらいろんなものを建て替えていく、そういうことをしていかなきゃならない時期が必ず来るわけですから、その辺は十分に考えながらやっていただきたいなというふうに思います。もう一点は、今日もここへ来る途中、ちょっとこの役場庁舎の裏山を見ながら来たんですけども、今まではある程度この斜面にも木が生えていて、ある程度それも防災の一つの役割を果たしていたんですけども、この役場庁舎からはなおけとに至るまでの、この裏山かなり伐採が進んでいて、これ万が一にも大きな雨が降ると、そういう災害の危機にさらされる、そういう状況になる時に、一番先にこの庁舎がその被害にあって、消防もすぐそばにあるわけですから、その復旧のための対策本部が一番先にやられてはどうかなって、そんな思いもしながら今日はここに来ましたので、その辺も検討材料としていかなければならないというふうに思います。32年に実施ということですから、それまでにはいろんな意味で町民との理解を図るためのそういう議論を尽くしていきながら事業に進んでいっていただきたいなというふうに思います。ちょっと、さっき提案させていただきましたプロムナードの関係についても、今ちょっと財源の確保やそういうところで少し止まっているというか、ある意味、事業実施なかなか進まない状況にある中で、それも一つ含めて、プロムナードの規模を縮めてもそこに庁舎含めて検討していくのも一つの案ではないかなと。申しましたように、公民館、スポーツセンター、図書館、それからぽっぽなり、工芸館、それから議論されていますクラフトパーク、そういったものも含めて一つのエリアとして地域考えて、その辺も検討してはどうかというふうに思いますので、再度町長のお考えをお聞きしたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
置戸の街並みと言いましょうか、立地条件っていうかそういうことを総合的に考えて建物の建設もやっていかなければならないだろうというふうに思います。常呂川と、そして山に挟まれている、そういうところに町が形成されていると。災害が今までは、あまり大規模な災害が発生しないであろうと。いわゆる災害に強いこの北見地域、その置戸もその一つだと、そんな思いできたわけであります。しかし、今の気象変動を見ておりますと、そうも言ってられないなというのが率26直な感想です。そうしますと、いざ対策本部を設置しなければならないと言った時に、この庁舎に設置するということは、適切な判断っていうか場所ではないというふうには思います。だからといって役場庁舎だけをより安全な場所に、そうしたことに災害対策本部という部分で考えて、より安全な場所に移設をするということだけでいいのかというのが、率直に言って私の悩みでもあります。と言いますのは、ご承知のように、役場庁舎よりもさらに崖崩れの心配をしなければならないところに、公共施設と言われる消防の支署があります。それと、公共施設というふうに言っていいと思うんですが、日赤病院があります。そして、グループホームのはなおけとがあります。お寺さんもありますけれども、これは置戸の人たちにとって、町民にとって、どれも欠かすことのできない建物です。そういう状況の中で、災害対策本部の場所ということだけで、役場だけがより安全な場所に逃げて、逃げてっていうのはちょっと言葉分かりやすすぎるんだけれども、それだけでいいのかっていう問題が私自身の中にあります。ですから、災害対策本部は文字通り重要な拠点になるんですけれども、今申し上げた、そうした部分も含めて、20年、30年後も見据えてどうしていくのか。これは役場だけじゃなくて、今申し上げた関係するところとも、その辺のこと十分やはり相談していく必要があるだろうというふうに思います。簡単な財源対策では成し得ないことだろうと思います。以前、この場所でちょっと申し上げたことがあるかと思いますが、岩手県の大槌町が例の東日本大震災の時に、本当は公民館に対策本部を設置するふうになっているようですけれども、あまりにも急激な津波の心配があるというようなことで、役場の中に対策本部を立ち上げて、そして、そこで協議してた役場の幹部の人達が集まって協議をしていた矢先に津波に襲われたと。従って、その時に3階建てですけれども、2階あるいは3階に逃げる時に津波に襲われて、幹部と言われる人の半数ぐらいが亡くなったということであります。そんなことを考えますと、本当にこの場所という問題、それからそこに生活している人達のこと、そんなことを考えながら、総合的にこうした問題に対しての考えを整理していく必要があるだろうというふうに思います。これは1年や2年の期間だけでは、率直に言って結論は出ないだろうと思います。それは、間違いなく財源対策が不可欠でありますから、そういう意味では十分な議論と同時にそうした対策も合わせて考える必要があるだろうというふうに思います。役場を建築する時に、当然ながら役場ばっかりじゃないですけれども、公共施設を建てる時に、町民の方々のご理解をいただくということが大前提にはなってきますけれども、しかし今日の自然災害と言いましょうか、この状況を考えますと、やらなければならないものは、どうしてもやらなきゃならないんだということでの理解も、私の立場からするとしていかなければならないだろうというふうに思います。議員のお考えと私の考えとちっとも違いはないと思いますけれども、そんなことを含めて、とりわけ西側に張り付いている公共施設あるいは準公共施設と言っていいような大事な施設の将来の有り様も含めて考えていく必要があるんだろうというふうに思います。本当は庁舎の関係について言えば、3階建てでありますから、3階まで上がって来るには、それなりに大変な問題も生じているというふうに思います。最小限度の中で少し機能的な庁舎に作り替えていくということが必要なんだろうと、今の段階ではそのように考えております。32年、そう先の話ではありませんから、具体的なものがまとまり次第、議員の皆さんとも相談させていただきたいと、そのように思います。
質問 3番 髙谷勲
改修の方向でということの変わりはないんだろうと思うんですが、一つそこも含めてということで提案をさせていただきました。先日、財政健全化の指数も示されて、公債費6.7に、コンマ1上がったというところは、交付税がかなり厳しく見られてきているなというところで、財源確保する部分については、非常に難しいなと。国もそれぞれ町村が持っている基金に目を付けて、そこに手をつけようと、そんなふうにも考えているわけでありまして、決して潤沢ではない基金も狙われるなというようなところもありますので、その辺は十分財源との兼ね合いを考えながらやっていただきたいというふうに思います。ちょっと置戸町史の新しいやつを開いてこの間見たんですが、町民の理解を得る意味で、これはそういう意味だったのかなというのは、この庁舎が建ち上がった昭和43年、それまで老朽化した庁舎を改築するために非常に奮闘された阿部町長がですね、その時の選挙でですね、瀧口町政にもっていうか、瀧口町長に敗れて置戸を去らざるを得なかったと。結局、この庁舎に入ることができなかったという部分では、選挙の公約ではありませんけれども、そういうことを立ち上げてやると、町民から、ある意味そういう審判を受けちゃうっていうことも、場合によってはあるのかなということはあるので、それは慎重に考えていかなきゃならないけれども、必要なところはきちっと判断をしてやっていただきたいと、そのように申し上げまして私の質問を終わらせていただきます。