置戸町議会 平成28年第2回定例会 2016年3月13日
災害発生時における避難行動要支援者の情報の共有について
2016年3月13日、置戸町議会の一般質問で、前田篤議員が「災害発生時における避難行動要支援者の情報の共有について」質問し、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 前田篤 議員
- 答弁者
- 町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 前田篤
次の質問に移ります。2つ目の質問でございますが、災害発生時における避難行動要支援者の情報の共有についてということで伺います。今年の1月20日の1メートルを超えました大雪では、避難行動要支援者に対しまして電話で安否の確認がなされまして、必要に応じて除雪ですとか、FFストーブの排気口の確認等、役場の方で対応していただいたというふうに聞いております。置戸の地域防災計画第4章の第7節では、避難行動要支援者名簿の作成、更新等、避難要支援等関係者への事前の名簿情報提供が書かれております。しかし、個人情報保護法により、避難支援等関係者といえども避難行動要支援者の情報は共有されていないのだと認識をしております。万が一、洪水等によりまして避難支持が発令された場合に、消防団、警察、自治会、避難場所となる公民館の管理責任者への避難49行動要支援者名簿の伝達をどのようになされるのか、考えでおられるのか伺いたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
災害発生時における避難行動要支援者の情報共有についてでありますが、置戸町地域防災計画、今ご紹介ありましたけれども、この防災計画におきまして、災害発生時における避難行動要支援者への安全確保について定めているわけであります。初めに、避難行動要支援者の名簿でありますが、要介護認定者、それから障がいを持っておられる方など、平成27年の3月時点でありますが、164名の方を登録しております。この名簿は、住所異動あるいは介護認定の状況など情報を定期的に把握して、毎年度更新を行うということになっております。この名簿の取り扱いでありますが、災害発生時には避難行動要支援者を災害から守るために、消防あるいは警察、自治会などの避難支援者と関係者と言っているわけでありますが、この方々に対して名簿を提供することは、法的には可能であるということであります。ただ、平常時においては本人から同意を得られた場合には提供できると。しかし、あくまでも本人の同意が必要ですよということであります。ただし、提供する場合であっても、当然のことでありますけれども、情報漏えいの防止等、この情報管理に関して必要な措置を講ずるということになっております。ご質問のありました洪水等、避難指示の際には速やかに、消防、警察あるいは自治会などの避難支援者等関係者の皆さんに対しまして避難行動要支援者名簿の提供を行って避難行動に対する支援あるいはご協力をお願いするというものであります。同じような言葉が出てきて分かりにくかったかもしれませんけれども、消防だとか警察あるいは自治会の方々に名簿を提供して避難行動に対して色々とご協力をお願いしますと、こういうものであります。また、平常時から情報を共有することで災害発生時に、より迅速な対応が可能ということになりますので、今後、名簿登載者の方のご理解をいただきながら、避難行動要支援者名簿の実効性のあるといいましょうか、活用というものを共に適正な管理のもとで進めていければなと、そんなふうに考えております。
質問 1番 前田篤
ご答弁いただきましたように、情報の漏えいが一つの大きなリスクになろうかなというふうに思います。しかしながら、同時に情報が共有されていて、万が一の時に動ける態勢を作らねばならないでしょうし、そういう避難要支援者の避難の名簿があること自体によって、自治会の役員さんだとか消防、避難場所の管理者とかが、より現実的に避難の方法論を講じていくきっかけになると申しますか、それがやはり今、手元になくて何か雲をつかむように訓練をやらねばならない、水害の時どうしようというのが、何か一つに動きづらい部分になってやしないかなというふうに日頃から感じているところでございました。一昨日、東日本大震災の5年になりまして、この議場で一緒に黙祷させていただきましたけれども、数日間、前後しましてテレビで当日のVTRが流れております。やはり顧みます度に、もっと事前に訓練をして、そういう地域の仲間、繋がりの部分を高めていれば、もっと被害は少なくできはしなかったかなということも感じたりするところであります。東日本大震災を踏まえまして、新たに自助共助、公助という考え方もできまして、自ら助かる、それから近所で助け合いをする、そして消防団員等の公の者が助けるという3つが組み合わさって、より安全な地域をつくっていけるのかなというふうに思っておりますので、その辺も含めましてもう一度、町長に何か考えがありましたらお願いいた50します。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
情報の共有ということは、極めて重要だと思います。しかし、人それぞれ、個人情報、特に個人情報というものについて言えば、それぞれの認識、あるいは考え方の違いが当然あると思います。しかし、私共、行政を預かる立場としては、これはもう結果責任です。ですから、特にこうした問題については、私はそういう認識に立っていますけれども、しかし前提になるのは、情報の共有、もちろん極めて重要なことですけれども、やはり日常的な町民と行政との信頼関係あるいは町内においては、コミュニティの度合いといいましょうか、この関係がどうなっているのかということが極めて重要なんだろうと思います。お互いが信頼関係が高まっていけばいくほど、情報の共有化も進んでいくんだろうと思います。当然、何か災害が発生した時に、その先頭に立たなければならないのは私共でありますし、それを一緒になって応援して頂くのが消防団の人達だとか、警察の方だとか、そして自治会の役員の方だとか、そういう人達だと思います。ですから、そうした意味では、ちょっとくどい言い方ですけれども、やはり日常的なコミュニティというものをきちっと確立していく、高めていく、そのことが結果としては安全安心の町といいましょうか、日常生活における大きなものとして出てくるんだろうと、私はそのように思ってます。
質問 1番 前田篤
お話いただいた趣旨はよく分かるつもりでおります。地域の自主的な意思で防災に向けた地域防災が立ち上がって、お互いに声を掛け合って、それでそういう形が一番理想であるということでありましょう。ただ、ほぼそれで網羅されたとしても誰かを忘れているっていうことの危険性とかもある。それが99人が無事避難し終えて、1人が忘れられて取り残されてだとか、そういう可能性もあるかもしれませんし、名簿があるということ自体は、私はやっぱり配付されているっていうことは必要なのではないのかなと思います。開封しなくても届けられているということに意義があるという考え方もないでしょうか。例えば、水害で離れた地域に、離れた自治会に、離れた消防組織にそういう名簿を届けられないような、その位の災害と考えられた時に、封を切らずに閉まっておいて、いざというとき開封してその名簿を使う。何もなければ未開封のまま次年度の封印された名簿と入れ替える、そういう個人情報の保護と名簿の配付との両方成立するような折衷案というものも考えられないかなとも思いますので、ひとつ検討いただきまして、常に誰を確認しているっていう必要性はないのかもしれません。ただ、いざという時にすぐ手元で分かるものがあるっていうことが大切かと思いますので、検討いただきたいというふうに思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
個人情報が公になるということについて言えば、やはり私共はそうした問題について、いつも謙虚であらなければならないと私は思っています。前田議員、先程申し上げている、大きな役割を担っている、しかも地域的にはその先頭に立っているという立場もありますからおっしゃることはよく分かります。よく分かりますけれども、それじゃあその開示をする責任を消防の分団長に与えてしまっていいのかという問題も、また別な議論としてあると思います。先程、実効性のあるというふうに申し上げましたけれども、まさにその事だと思っています。私共は情報が開示されなくても、その人はやっぱり、いざ災害の時には助けに行かなければならないという立場にあるというこ51とだと思います。それをより確度の高い形で救出できるには、情報というものがどういうふうにあることが望ましいのかと、そういうことに繋がっていくんですが、冒頭申し上げましたように、非常に難しいところがこの問題にはあると思います。しかし、私共3,100人の町民の生命財産を預かっているわけでありますから、その人達が日常どういう状況にあるのかということも含めて承知しておく必要があるというふうに思いますし、そのことは同時に、その周辺の隣近所の人達といいましょうか、こういう人達においても、そうした心配りといいましょうか、そんなことも必要なんだろうなと。特にこれだけ高齢化社会を迎えている状況を考えますと、その重要性は、ますます高まっていくんだろうというふうに思います。いずれにいたしましても、関係団体一緒になってそうしたことを認識しながら、より安全性を高めていく、そうした町づくりをしていかなければならないということで今後とも考えていきたいと、このように思います。
質問 1番 前田篤
今直ぐの答えは出なくても、将来的に地域住民の皆さんの安全をいかに守っていくかという目的で考えた時に、どうやっていけばいいのかというのを日頃の中から考え、また提案をさせていける問題があればさせていきたい、させて頂きたいというふうに思っておりますので、機会がありましたら発言させていただきます。以上で質問を終わります。ありがとうございました。