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ニセコ町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月10日

広域連携について

2026年3月10日、ニセコ町議会の一般質問で、篠原正男議員が「広域連携について」質問し、町長 田中健人、副町長 山本契太が答弁しました。

質問者
篠原正男 議員
答弁者
町長 田中健人、副町長 山本契太

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 9番 篠原正男

9番、篠原です。それでは、さきの通告に従いまして一般質問を行います。広域連携についてであります。今後予想される社会構造の大幅な変化や、それらに伴い、財政上の諸問題や役場職員確保の点などにおいても様々な問題が内包しております。このような状況の下、短絡的に町村合併というものを目指すのではなく、持続可能なまち(自治体)への模索の手段として町村間の連携は必要なことと考えます。特に公共施設の老朽化による整備や財政規模の縮小化や職員不足による住民サービス低下を防ぐ意味から、町村連携、広域連携に関わる町長の所見をお伺いいたします。

答弁 町長 田中健人

ただいまの篠原議員のご質問にお答えいたします。地方自治体において、人口増加を前提としてきた制度や運用は、現在、人口減少下では、そのまま適用しても所期の効果を発揮できない可能性が高いため、国は65歳の人口がピークとなる2040年に焦点を当て、想定される自治体行政の課題について総務省において集中的に議論する自治体戦略2040構想研究会が立ち上がり、将来の地方行政の在り方を検討しております。現在、2040年問題について国が議論を進めている課題については、ニセコ町においても大きな課題となるものと考えており、研究会の動向についてはニセコ町としても注視していきたいと思っております。一方で、自治総合戦略の人口推計において、令和17年、2035年からは人口が減少傾向となることが予想されていることから、この人口減少問題への対応や、それに伴う様々な課題が生じるものと考えており、この課題対応のためには、自治体間の連携の必要性も重要と感じているところです。また、これまで国は道州制をはじめ、定住促進圏構想、中核都市構想、連携中枢都市圏構想、都道府県による市町村の補完、支援の政策など、新たな広域連携の在り方が模索され、北海道庁において39も広域連携加速化事業の推進などが行われてきました。しかし、様々な要因でなかなか広域的な取組が定着してきていないというものが現状でございます。その中で、現在は、広域で処理する事務について、後志広域連合が策定中の第5次広域計画の中で、共同処理できる事務があるか否かを議論しております。特にその中の調査研究部会においては、新たに連携できる事務の可能性を議論しているところでもあります。広域連携は皆が必要性を感じていることではありますが、業務に対する自治体間の温度差がかなりあり、一概にすぐに広域連携に進むものではないとも認識しております。ニセコ町としては、将来の職員不足や業務の効率化が進められるものであれば、将来を見据えて、広域連携への参画を積極的に検討してまいりたいと思っておりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

議員の質問 9番 篠原正男

唐突な質問で申し訳ございませんでしたが、今回の質問の前提となりますのは、羊蹄山麓町村議会正副議長会が進めている調査研究に基づく内容に付随してお伺いしたことであります。この正副議長会においては、総務省や、それから北海道の担当者との合同の勉強会を行ったり、また、山麓町村会との合同勉強会、過疎地域におけるバス対策というものや、町村議会議員の合同の研修会、これらを行ってきております。その中で、必要性は認めるものの、いざ実際その制度に乗っかるかというと、なかなかちゅうちょするというのが現状ではないかというふうに考えております。先ほど来、本議会の一般質問を伺っているとき、これほどになく広域という言葉が各議員から意図的に使われているもの、また、意図しなくても、それは広域連携の視点は必要であるということが如実に明らかになった議会はないなというふうに考えております。例えば一例を申し上げますと、同僚議員からの最初の質問であります、鳥獣対策における広域化という、もうはっきりここで出ている。ただ、そこで誰がリードするかということ。だから北海道にお願いするだけではなくて、誰がリードして、どう制度化をつくっていくかということが根っこで一番問われていることではないかというふうに私は考えます。そういった意味におきまして、この広域連携についてもう少し考えてみたいなというふうに思うのですが、大きく制度的な意味ではなくて、日常的な意味からいって、この広域連携の中の根っこの部分であります身近な問題、課題というものを捉えたときに、私は、一番効果的なのは、職員間の交流であり、研修であり、協働であるというふうに考えます。職員の中で、地理的な環境の克服や自治体内の孤立、孤独化の防止、これらが多く発揮されるのではないかなというふうに考えます。特に山本副町長においては、羊蹄山麓や後志の社会教育の場ですとか、それから企画の担当者のレベルですとか、様々な面で学習されたことと思います。そういった意味で、まず首長として、この広域連携に関して必要性は認めるもののという次に続く考え方がもしあれば、ここでお示しいただければなというふうに考えます。

答弁 副町長 山本契太

私の名前も出していただいたので、ちょっと私のほうから。ご質問の意図から、もしかしたらちょっと外れるのかもしれません。一番身近な課題といいますか、40やれるところからという考え方の中での交流研修、例えばそういう職員同士の協働だというところが、制度的なもの、それから例えば施設を共同利用するとかいうこと以前に、まずはやれることなのではないかというふうにご指摘いただいたと捉えております。そこの部分については、もうまさにそのとおりだというふうに考えます。町村間同士の職員交流というようなところについては、コロナ禍以降、それからその以前も、いろいろ大分以前において課題があったとか、官官接待だとか、昔そういうこともありましたけれども、そういうような話の中で、なかなかその交流が、ご指摘いただいたような、当時の社会教育を思い出すと、いろんな町村の先輩たちとも交流させていただいて、それがどれだけ助かったかといいますか、当時の仕事において身になったかというのは本当にご指摘いただくとおりでございまして、そういうようなものがだんだん薄れてきているというふうなところを私も感じているところでございます。そういう部分でいきますと、やっぱり交流、研修、協働というのは、これからも絶え間なく続けていかなければならないというところだと思いますし、ニセコ町の場合については、市町村同士という部分は、今、場合によってはそうでもないのかなと思いますが、例えば民間との交流でございますとか、それから北海道から職員に来ていただくとか様々、そういう意味での役場内でのその流動性は相当高まっておりますし、メリット、デメリット様々あるかもしれませんけれども、そういう意味でのメリットは享受させていただいているのではないかと考えております。そこの部分については今後も継続的に意識して進めてまいりたいと考えるところでございます。ちょっと外しているかもしれませんが、以上でございます。

議員の質問 9番 篠原正男

広域連携を模索するに当たって大事な点は、近隣する他の町村と、どのようにしてそれぞれの自治体を守っていくかという視点だと私は思っております。どちらかが強い、どちらかが弱いというような関係性ではなくて、共にその地域を守るという観点がなければ、これは成り立ち得ないのではないかというふうに思います。ご承知のとおり、北海道は、特にニセコ町を含めて、羊蹄山麓にしても、1周すれば50キロもかかるような地域関係です。隣の町がなかなか遠くてというような感覚をみんな持ってしまいます。それは、その裏を返すと、我が町のみの発想に陥りがちだと。ただ、この羊蹄山麓に関しては、お互いがそれぞれ成り立ちから現在に至るまで、それぞれ協力関係といいますか、例えば例に挙げますと、留寿都村を母村とする真狩村、そこからニセコが生まれ、旧狩太が生まれ、真狩が生まれ、そして喜茂別が生まれというような関係性があるわけでございます。ですから、その辺を含めて、今後、お互いの距離感といいますか、その辺をどのように捉えて進もうとしているのかをお伺いしたいのと併せて、これはやはり、首長のリーダーシップによるところが大きいのではないかというふうに思います。ともすれば、関心がないから見逃してしまいがちな、私は課題であろうというふうに思っております。ですから、田中町長がどのような視点でアンテナを張っておられるか、最後にお伺いしたいと思います。

答弁 町長 田中健人

ただいまの再々質問にお答えしたいと思います。41まず、副町長からも先ほどご説明がありましたが、現時点で、これまでニセコ町は、近隣の町村、あるいは北海道、国含めて非常に、民間も含めて、多様な主体との連携というものを行政運営の中にも、あるいは日常の業務でも取り入れている組織なのだなというものは、私もこの立場にならせていただいて、ほかの近隣の首長、あるいは、ほかの道内の首長にご挨拶なりしていく中でも、すごく既にニセコはかなりいろいろな取組をしているのだなというものを気づかされております。例えば人材の話がありましたが、国からも、直接官公庁から人材交流しているというような自治体、農村は、正直なかなかないというふうに話も伺っていますし、来年度は、4月から新たに、北海道からは2名の職員が追加で、今現在1名に加えて、来ていただけると。道からすると、研修の機会という捉え方もあると思いますが、ニセコ町のこの人口規模、行政組織において、3名の職員が、北海道も今人材不足ですから、そのような中で交流があるというのは、非常にありがたいことなのかなということをまず認識しております。同時に私自身も、こうした連携について、議員からも、首長としてのどのような考えかというご質問の趣旨にも関連すると思いますが、よりますますこうした連携については推進していきたい。それゆえに、北海道への要請ですとか、まだ実は実現には至っておりませんが、さらに別の関係各所との、人材だけの話ではないのですが、そのような人材交流のような話も水面下では今現状させていただいております。それぐらい、ニセコのこの今抱えている課題は、私は本当にある種、課題先進地域の一つではないかというふうに捉えております。今、ニセコエリアは人口が増えている、本当に日本の中でも希少な地域ではありますが、先ほどの水道も含めて、本当に人口が増える、喜ばしいだけではない、難しい課題も多く山積しております。それゆえに、国や道、そのほかの市町村、あるいは関係機関にも、ぜひこのニセコを一つフィールドに使ってと言うと語弊があるかもしれませんが、一緒にこの課題に前向きに取り組んでいただきたいんだということで、私も今、各所に要望なり、お願いなりをしているというような状況です。また、人材交流、職員派遣という側面以外も、例えば、さきにもあったんですけれども、例えば福祉の中で、ニセコ町が少し新たに、あるいは関係町村の中では例がないような取組をしたものについて、担当の職員が気を利かせて、近隣の、要は担当職員に見学に来ませんかということで、実際に見学に来ていただいて、その事業を見ていただき、将来的な広域での実現をもちろん加味した、そういったような、トップだけではない結びつき、連携もおのずと既に行っている部分、そしてまだまだ不十分な部分はあると思いますが、こうしたような取組も私は、なかなか分かりにくい部分かもしれませんが、非常に連携を進めていく上で、トップだけのこの熱量と、トップだけのトップダウンというよりは、私はもっと現場レベル、担当者レベルでの交流も今後、連携を深めていく上では重要ではないかと思いますので、そういった意味では、もっともっと役場職員に対しても、そういう視点を持つ、あるいはそういう取組にチャレンジするということは働きかけていきたいなというふうにも思っています。最後にでございますが、この後志並びに羊蹄山麓の町村の結びつき、特に首長については私は非常に強いものがあると感じております。これは、ほかの町村会の関係者の方から、後志はとにかく、簡単に言うと、首長同士の仲がいいと。要望ですとかそういう取組を含めて、本当に一丸となって活動42されている大変元気のある地域だということを第三者の方からもお話をいただいております。その中で、私は今回、首長という業界と言ったら変ですけれども、中では当然、これは議員の皆様も一緒だと思いますが、期数がまず大事になるというところで、私はまだそういう意味では1期目のまだまだ未熟者でございます。そういう意味では、今は残念ながらほかの首長の先輩方にいろいろと教わる部分も正直多いところもございます。ただ、だからといって、ニセコの町長が上だ下だというものではないということはほかの首長もおっしゃっていただいていますし、私も、そこは変に遠慮せず、もっとこうしたい、こうするべきではないかということは、ニセコの町を代表して、本当に遠慮なく意見させていただいております。一方では、やはりその会、これまでの後志にしろ、羊蹄山麓にしろ、これまでの経緯、経過もございますので、この辺りについては、先輩首長の方々との対話を通して、より踏み込んで、当町がリードするべきこと、あるいは、既にここまでの議論を踏まえて、その働きかけに参画するべきものを含めてそれぞれ判断して、いずれにしても、私なりの今のできること、できる立場、そしてできる知見をもって、ますますこの広域連携の難しい課題について、きっと議員の皆さんからは、若い首長で、リーダーシップを発揮してほしいと、私はそういうエールだと思って受け答えをしておりますが、ぜひ皆さんの、あるいは町民の皆さんの期待に沿えるように尽力していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

出典:ニセコ町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月10日 議事録 PDF(38ページ) 間違いを知らせる