ニセコ町議会 令和6年第2回定例会 2024年3月13日
能登半島地震の教訓とは
2024年3月13日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「能登半島地震の教訓とは」について質問し、町長 片山健也、副町長 山本契太、税務課長 鈴木健が答弁しました。
- 質問者
- 高木直良 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、副町長 山本契太、税務課長 鈴木健
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 3番 高木直良
通告に従いまして、3問一般質問をさせていただきます。第1問目、能登半島地震の教訓とは。去る1月1日夕刻に能登半島地震が石川県など近県を含む広範囲を襲い、大きな被害と犠牲者を生み出しました。今なお多くの被災者は仮設住宅にも入れず、苦しんでおります。改めて犠牲になられた皆様、また、11日には13年を迎えた東日本大震災で犠牲になられた皆様への哀悼の意を表し、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。想定外と言われた活断層のずれが原因で、地盤の隆起や液状化によって海外線の道路の寸断や漁港、インフラ被害で復旧、被災者救援も滞っております。日本は4つのプレートがぶつかり27合う世界でもまれな位置に国土が形成され、全国各地に活断層が走っています。大規模地震の発生に備えることは国民と行政にとって極めて大きな問題となっております。以下お尋ねいたします。1(1)今回の能登半島地震による被害状況や被災者への救援活動など、これまでの情報から防災を担う行政としてどのような教訓を得たか。また、その教訓を生かすために、今後のニセコ町の地域防災計画に基づく防災施設、避難所に関する現状認識と改善点を伺いたいと思います。(2)泊原発は積丹半島の付け根に位置し、沿岸海底に活断層があり、敷地内にも活断層とは認定されておりませんが断層があるなど、能登半島震源域と同様の条件に置かれています。避難計画が作成されていても実効性がないことも明白になりました。このことを踏まえて、ニセコ町長として、泊原発の再稼働に反対の意思を表明すべきと考えますけれども、いかがでしょうか。以上お伺いします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
高木議員のご質問にお答えいたします。能登半島では、死傷者1,429人、住居の被害7万4,792棟、断水約1,900戸、1次避難者が5,877人、2次避難者が4,788人という大変大きな被害が出ております。災害は規模が大きくなるほど被害をゼロにすることは難しくなります。このため本町では、能登半島地震のような災害に限らず、災害が発生することを前提に、被害を最小限に食い止める減災の取組が大変重要であるというように考えております。防災組織の日常的な整備や発災時のマニュアル整備、防災訓練、物資の備蓄、物資供給事業者、民間団体などとの協力体制の確保などに努めてきたところであります。また、発災時は情報収集と分析を行い、発災状況に即した災害応急対策の方針を作成、関係機関との調整などを行うとともに迅速な広報活動に努めてまいりたいと考えております。教訓を生かすという面では、現在、能登半島支援のため、今月5日から15日まで石川県七尾市へ職員2名を派遣しております。七尾市では7万4,000件余りの住宅被害に関する被災認定1次調査を終え、ニセコからの派遣職員は現在この1次調査に不服がある人の2次調査申請を受け付けており、本町職員2人を含め全体で1日当たり1,000件の受付処理を行っているところであります。この傍ら、被災や市民の状況も実感することとなるため、今回の支援経験を教訓としてニセコ町に持ち帰り、必要に応じて災害対応の見直しを進めてまいりたいと考えております。なお、今回の能登半島におきましては、冬期間の災害であったため、このことに対応するため使い捨て懐炉を本町でも備品の一部で購入し、体制を見直したところでございます。次に、原子力災害発災時でありますが、原子力災害においては、各家庭で一時退避をするということになってございます。ただし、今回の能登半島地震のように住宅が被災した人は、公共施設への一時退避ということになります。本町の場合は大型ホテルなどもあるため、公共施設とともに町内ホテルなどへの一時退避についても各施設の協力を得ながら、今後、協定締結などの拡大を検討していきたいと考えております。なお、一時退避の後は状況を見ながら連携している札幌市などへ退避する予定となってございます。28最後に、原子力発電所の再稼働につきましては、原子力発電所では稼働の有無にかかわらず、既に使用済み燃料を保有しており、発生時には現状においても危険となる可能性があります。このため、訓練などを通じて、退避などの対応を迅速に進められるよう進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。
議員の再質問 3番 高木直良
一点目の再質問をさせていただきます。今お話がありましたように、2人の職員の方が七尾市に派遣されて、今一生懸命対応されていると。このことについて敬意を表したいと思います。また、これまでも専門官は何回か被災地に行って、いろいろな知見を得られたということで、非常に頼りにしているところでもあります。その上で心配なことが、今回の半島の状況を見て、思うところがありますので、お尋ねいたします。一つは初動体制です。避難所に、皆さんが発災で大変だというときに駆け込む、そういうことで避難所が指定されております。それで、そこで集まってきて、何日そこで過ごさざるを得ないかというのは状況によりますけれども、いずれにしてもそこの避難所に対する体制の確保、この中にはいろんな資機材だとか備蓄している食品・飲料、その他生活用品等様々あるわけです。しかし、今、ニセコ町においては、こういった発災時に避難所に必要となる物資、機材については、ニセコ町のこの庁舎に備蓄されていると伺いました。また、今後、消防庁舎ができるわけですけれども、その地下部分にも、そういった倉庫、そういう備蓄する場所ができるというふうに伺っております。ただ、実際に避難の指定されている場所は町内各地12か所あるわけです。そうしますと、発災してすぐ避難所を開設するといっても、避難所の場所はあっても、そこに必要な備蓄品が備わっていないという状況は起き得るわけです。それで、例えば冬季の非常に条件の悪いときを想定すればするほど、そこに物資が12か所に安全に届けられるだろうかと。仮に届けるために除雪が必要であったり、車の手配であったり、人の手配だったり、そういうことで実際の初動が各避難所でうまくいかないのではないかというおそれを私は能登の様子も見て感じておりました。これについてどのようにお考えか、お聞きします。それから、もう一つ感じましたのは、防災計画は立派なものができて詳細にいろいろなことが書かれておりますけれども、私が見て、一般の防災計画の4ページから9ページまで業務がさらっと表になっているわけですけれども、この中には観光客に対する対応についてという項目は見当たりませんでした。町のホームページを見ますと、災害時の訪日外国人向けの情報提供というページがありまして、そこには各省庁あるいは関係機関のアドレスが記載されているのみです。そこにアクセスしてくださいということだと思います。ニセコ町は町として、それから道の駅は道の駅として、事業継続計画、いわゆるBCPが策定されているということで紹介されております。私がこれをちょっと見たんですが、残念ながら観光客全体に対する対応をどうするのかというところでは、これでいいのかなという危惧を感じました。先般、政策案件説明で災害ごみ対策ということで、どこに発生した災害ごみを持ち込むのか、29どのぐらいの量が出るかという資料の説明を受けました。その災害ごみ対策の大前提は、これは道がつくっていますし、それから防災計画の中にも記述がありますけれども、留萌沖地震のときが一番災害のいろんな不具合、道路の寸断ですとか家屋の倒壊ですとか、そういうのが述べられているわけです。これは道が発表しているわけです。そこにある最大のシーズン時、宿泊に限らず1日約9,000人の観光客が町に来ているという前提で書かれています。災害ごみのごみ場の推計にはこの人数が使われております。しかし、例えばこれは先ほど言ったように、防災計画は緻密にあるんですけれども、業務の中には観光客に対する対応、あるいはどこが対応するという組織図にもなっていません。それでこのことについて非常に危惧しておりますので、どう考えているかということです。先ほど、今後ホテルなどとも協定を進めていきたいということで、被災者の受入れを考えていく、強化していくというお考えがありましたけれども、調べたところ現段階では一つの事業者さんとしか協定はまだ結ばれていません。そういう意味では非常に弱点がまだまだあるのではないかなと感じましたが、これについて今現在どのように考えているかお尋ねしたいと思います。
答弁 副町長 山本契太
それでは、私のほうからお話をさせていただきたいと思います。まず、避難所の関係とそこの体制のことということでございました。本町の指定避難所につきましては17か所でございまして、そのうち各地区にコミュニティセンター、これは7か所ということで指定をしてございます。指定避難所全てで備蓄をした場合は相当量の備蓄が必要となることから、備蓄品の保管は長期となるということもあって衛生面を考慮し、保管及び管理を徹底しなければならないと。例えばカビがあるとか害虫が出るとか、そういうこともございますので、このため主に役場で一括保管しているというものでございます。災害派遣、災害が起きて避難所への物資の運搬ということになった場合については、役場公用車による搬送、それから災害協定を締結しているヤマト運輸さんでありますとか、それから札幌地区のトラック協会、場合によっては倶知安の自衛隊というようなことで搬送を想定しているというところでございます。特に冬場の雪の関係ということでございますが、雪についても必要な場合は除雪を地元事業者さんとの協力の中でやっていただきながら搬送するということでございます。しかし、何かの状況で行けないという場合、それはそうなるともう雪に限らず、例えば今回の土砂災害で海岸線沿いの崖が崩れて道路が埋まってというようなことになりますと、それはもうそもそも役場ですぐ対応するということは不可能でございますので、これについては北海道経由で自衛隊に要請を申し上げて、即座にその開削という道路を開けるという作業をしていただくということになります。それからちょっと能登と違うのは、ニセコにあっては空輸、ヘリでの対応が、そんなに山あいのところではないので、ヘリで例えば孤立した集落へ向かって物資を運ぶということも、今回の能登よりはずっと可能性が高いだろうというふうに考えておりまして、その30ようなことも含めながら総合的に対応していくということになろうかと思います。それからもう一つは、倶知安に駐屯地があるということで、倶知安駐屯地については我々の要請がなくても、場合によっては駐屯地司令の判断によって即座に物資の補給ですとかそういうものに動くということの判断もしていただけるという場合もございます。それらについても我々の救助の対応の中に入れさせていただくといいますか、ご期待申し上げるということもできるのかなと思っているところでございます。それから、観光客の関係につきましては、ニセコ町の最大で行くとベッド数だけでも人口規模の倍ということになります。インフォメーションを英語でするとかも大体ホテルですから、ホテルさんが自分たちの顧客に対する安全対策というところについても義務がございます。そういう意味においては、まず施設にとどまっていただいて、その後ご帰宅をいただくという基本的なスタンスでございますので、計画の中には細かくは入ってございません。ただ、それらがかなわないという場合も場合によってはあろうかと思いますので、そういうときについては公共施設での対応をさせていただくこともあろうと考えております。私のほうからは以上でございます。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまのご質問にお答えします。今、できるだけ自主防災組織をつくっていきたいと考えております。先ほど言いました発電機ですとか、そういったストーブにはいろいろ検討して現在進んでいるところでありますが、食料備蓄については先ほど申しましたとおり管理体制の不安があるので、そこは今後協議していきたいと思います。我々はその規模に応じて初動体制をいろいろ決めており、その規模に応じて、前回もブラックアウトのときはホテルとも連絡を取り合って、ご承知のとおりホテルは食料品の備蓄を今ほとんどしていないということでありますので、町民センターで宿泊者に対してお渡しをするという作業もやらせてもらったりしております。その辺のところは防災計画自体でもちょっと薄いので、後に出ます観光のいろんなそういった災害計画を含めて検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。あと、災害ごみにつきましては、現在考えておりますのは一般廃棄物最終処分場の横に結構大きな敷地がありまして、そこに建てる予定の広さがありますので、そこを第1次の場所として考えております。また、動物等の場合、例えば倶知安町の指定のところに運べない場合につきましては、桂のほうに道にも登録している場所がありますので、そういったところで埋設処理をするような形で現在のところ検討しているというような状況でございます。よろしくお願いいたします。
議員の再々質問 3番 高木直良
再々質問させていただきます。今お答えがありましたように、いろんな意味でそれぞれの状況に応じた対応をするということは分かります。ただ、私が危惧するのは、能登の状況を見ていて、いわゆる想定外だったということがたくさん起きているわけです。そういう意味で言いますと、今のお話があった、例31えば観光客がそこにいる宿泊施設があって、そこでいろいろな対応があるだろうというお答えですけれども、それは宿泊施設にいた場合の話ですよね。この間の雪崩の問題もそうですけれども、どんどん外に出ていきます。その方たちの把握、ホテルにいない場合の把握というのはかなり大変なことだと思います。そういった意味でのあらゆる想定をきちっと、いろんなケースがあるんで大変でしょうけれども、最悪の場合はどうするんだというところに焦点を当てた対策が私は必要だというふうに思っております。それともう一つ、大きなホテルなどはそういった日本全体で企業そのものがBCPを策定するという動きがあると思いますので、そういった大手のホテルさんとは、特に宿泊者が多かったりするわけですから、綿密な対応を日頃から連絡調整をしていただきたいなということがあります。そういったことを含めた地域防災計画、今それなりに詳細にできているんですけれども、改めて見直しをしていただいて何が欠けているかを十分吟味していただきたいと思っております。それから今、プライバシーの問題もあるんですけれども、必要だという動きになっておりますのが、災害弱者の個別計画です。これは個別にそういう対象になる方を把握して、いざというときには対処しやすいようにするという個別計画というものも、これは内閣府だと思いますけれども、うたっております。それからさらに、これは観光庁が観光危機管理計画作成指針、こういうものを2年前に発表しております。日本は観光立国で目指しているわけですけれども、こういったニセコに限らず大都会においてもいつ発災するか分からないということを考えて、観光客に焦点を当てた危機管理計画のガイドラインをつくっております。ぜひそういったものも参考にしていただいて、今後、防災計画を見直ししていただきたい。その際に、ニセコ町の防災会議がございますけれども、防災会議のメンバーに大体各団体の代表が入っているんですけれども、女性の方が一人も見当たりません。能登の状況を見ていても、やはり女性の視点から避難所にどういうことが必要か欠けているのかということなどが分かってきやすいと思います。あと、今宿泊事業者の方は入っていないんですね。そういった女性だとか宿泊事業者の代表をこの防災会議のメンバーにぜひ入れて、そこで見直し作業というのをやっていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
答弁 副町長 山本契太
様々ご指摘ありがとうございます。まず、ホテルから出た方のというところですが、先ほどもちょっと申し上げましたが、観光客は相当な数になるものですから、基本的にはホテルにとどまって、そこから帰宅を促すというのが今のところの対応の基本でございます。ただ、そこだけではやはり事足りないのではないかというおっしゃるご指摘もごもっともだと思いますので、それについては機会あるごとにホテルの皆さんとも話ができればというふうに考えるところでございます。それから、地域防災計画の改定といいますか吟味を改めてというところでございます。まず基本的には様々な改定が必要なところについては随時改定をさせていただいておりまして、防32災計画についてはあまりつくって放ってあるといいますか、温めて置いているという状況ではございませんので、常にこの中身は改定をさせていただいているところではございます。ただ、今おっしゃったような防災会議のメンバーにというところで、大きな改定があった場合はそのような形をさせてもらっていますけれども、小さな改定という部分については今のような形を取っていません。それからご指摘のあった女性の方とか宿泊事業者の方というのは、まさにご指摘のとおりだと思いますので、この点には配慮させていただきたいと思いますし、そもそもまちづくり基本条例の中にも審議会等には一方の姓に偏らないということで、参加される方についてはそういう選択をするということがありますので、そこについてはなお一層の配慮をしてまいりたいと考えます。それから、個別計画という部分については、避難行動要請支援者の対策という部分についてはある程度、どこに独居の方がいらっしゃってということも含めて、その整備はしてございますので、そこの点にまた改めて何か抜け穴がないかどうかというところについては不断の見直しをさせていただきたいというところ、それから観光の危機管理計画についてはちょっと私のほうで即座にお答えを出せるわけではありませんが、情報をもうちょっと収集させていただいて参考にさせていただければというふうに考えます。以上です。
答弁 税務課長 鈴木健
恐れ入ります。大変僭越ながら、私は税務課で防災の担当ではないんですが、実は私は職員として青田防災官とともに平成29年10月の長野県の千曲川の氾濫、要は水害ですね。それと令和4年3月の福島県沖の地震、そのときの災害派遣で実際に被災地で活動させていただいた職員として、今の議員の質問に関して職員としての個別の意見を個人的にではありますけれども、意見を述べさせていただければと思います。あともう一つ、先月、私ども宿泊税の視察として、金沢市のほうにもちょっと勉強させていただいてまいりました。先ほどの副町長とかからもお話のあった帰宅困難者についてなんですけれども、あくまで宿泊者だけを泊めるわけじゃなくて、実は金沢市の場合は能登の地震のときに金沢駅が被害を受けて駅の中に立ち入れなかったそうなんですが、そのときに周りの宿泊施設が何をしたのかというと、そういう帰宅困難者の方を受け入れてロビーで寝泊まりをしていただくですとか、もちろんそのときにお泊まりだった方、帰れなくなった方はそのまま引き続きお泊まりになるとか、そういった部分で実際に事業者さんの部分で配慮されているといった部分もあったそうです。そういうことで、非常に金沢市としても、社会インフラとして宿泊施設は重要だということで認識を改めたという部分がございます。2011年の東日本大震災を経てから、熊本地震ですとか先ほどの長野県の大雨ですとか、かなりここ十数年で毎年のように大きな災害が出てきているので、恐らく国民全体の皆さんが災害に関する意識というのが大分変わってきているかと思うんです。議員ご指摘のとおり、もちろん防災計画を非常に緻密にするというのも大事なんですが、恐らく自然の脅威というのは我々の人間の想像をはるかに簡単に超えてきますので、計画もそうなんですけれども、恐らく住民の皆さん、先ほどの宿泊事業者さんのお話もそうですけれども、やはり地域の防災力を底上げ33するということが一番大事なのかなというふうに恐らく青田防災官自身もお考えの下に今事業を進めているので、計画の策定もそうなんですけれども、実際防災のほうではいろいろ防災のセミナーですとか、あまり堅苦しくない形で、例えばテレビ局のお天気のキャスターをお招きしていろんなお話を聞くですとか、そういった形で一人一人が何かあったときにどうするんだとか、そういった部分の考え方を地域全体で底上げしていくということ自体も非常に大事だと思います。そういった部分で防災担当としてもそういった事業も進めておりますので、何かそういった点でお気づきの点がありましたらまたご指導いただければ、よりよい防災力を備えていられるのかなと思った次第で、大変僭越ですが申し上げさせていただきました。以上です。
議員の再々質問 3番 高木直良
2点目の再質問に入りますが、ただいまの鈴木課長のお話も含めて、体験に基づく貴重なお話だったと思います。2点目の件ですけれども、先ほどの町長の回答の中では再稼働していない、稼働していない段階でも危険を伴っているということで対応を事業者はしているというお話のように聞きましたけれども、私は今回の能登半島の地震から何を学ぶかというと、あそこの沖に活断層があるということは分かっていたわけですね。ただ、日本全体の危険箇所、これは国としてつくっていた、政府としてつくっていた地図の中には、危険があるという赤色にはなっていなくて、危険地帯というふうには地図上はなっていなかったんですね。それで、今回起きた、その活断層の大きなずれについても、あそこまで大きく出るだろうというふうには行政側はしていなかった。でも、学者の一部はかなり隆起の兆候があるということを発見していて、そういうことが近々起き得るというふうに言っていたんですね。だけれどもそれは行政までには届いていなかったという状況だと思いますけれども、今回活断層も90キロメートルという想定だったのが、150キロメートルつながって動いたという想定外の動きがあって、マグニチュード7.6という地震を引き起こしたわけです。私は、あそこの状況というのは、泊原発のある積丹半島の付け根の地形なり位置関係とも非常によく似ているなと直感的に感じました。調べますと、1940年に積丹沖の地震が起きていて、それから1947年に留萌沖の地震が起きている。これは倶知安の記録では震度5ということなんで、それほど大きな大地震というふうには感じ取らなかったと思うんですけれども、津波がかなり利尻島にも押し寄せたということが記録されているわけです。今回、積丹半島の沿岸ですね、原発の下にも断層があるんですけれども、これは活断層とは認められていないんですが、すぐ沖には活断層があるんです。これがもし想定外の地震の基になるということはあり得なくないと思うんです。今最大の想定は、先ほども紹介しました、道が想定しているのは留萌沖の発災、これは海溝型と言われていますけれども、そこの地震についてはマグニチュードでいうと7.6ぐらいを想定しています。それで、後志全体の被害状況についても相当の被害が起きるという前提で想定しているわけです。そういう意味では、能登半島沖と酷似している積丹半島の付け根に、しかも歴史的に見てもそんな前じゃないですけれども大きな地震が起きている。沿岸すぐ近くにも活断層があるとい34う状況から、総合的に判断して原発を稼働させる場所ではないんじゃないか。もちろん止まっていても危険があるというのは町長がおっしゃっているとおりです。それはそれで対策が必要ですが、稼働させてさらにまた核のごみを増やして管理をもっと大変な状況に持っていくということは私はふさわしくないと思いますので、もともと適地じゃないところにつくってしまったと考えます。それについてはいかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
泊原子力発電所は今現在、稼働はしておりませんけれども、再稼働問題についてはこれまでも様々な場面で議論があったというふうに承知をしております。現在、いろんな安全対策を講じている最中でありまして、私どもとしてはそれらの推移を見ながら、また議会の皆さんとも相談しながら対応していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議員の再々質問 3番 高木直良
再々質問させていただきます。ニセコ町はこの防災ガイドマップを配っております。ここにも原子力防災対策ということで5ページぐらい使って説明があります。これを見ますと、先ほどおっしゃったように発災の最初の時期は屋内退避、しかも自宅退避ですね。それが自宅もちょっと破損なり損壊しているということになれば、施設に行くと。その施設がここに指定場所として十何か所か書いてあります。その建物のほとんどはコンクリート建物で、放射能がもし漏れていたらということがあるのでそちらに退避するという想定になっているわけです。それからさらに進んで、原子力事故が周辺に放射能をかなり出しているというような状況になった場合には、ここから避難するということになっています。ここにニセコ町から札幌市へ行く避難経路が掲載されておりまして、バスで移動するわけですね。バスまたは自家用車というふうになっていて、これがまず洞爺湖のほうに向かいます。洞爺湖に向かって、虻田爺湖インターから高速道路に乗って、それで札幌の白石区の体育館に行くという手順になっています。それで、改めて能登の状況を考えたときに、本当にこういうことができるのか、あるいはバスで移動といってバスが来る場所が12か所書いてあります。今の状況で本当にこういったところにバスが来てくれるのか、今社会問題になっています運転手不足などを考えますと、こういったことはほぼあり得ないのではないかというふうに考えるところです。町長というかニセコ町としては環境を重視するということで、脱炭素の町を目指す、再生可能エネルギーを普及促進していくということが大きな政策になって打ち出されておりますけれども、改めて今の状況からいけば、さらに脱原発ということも含めてそういった地域づくりをするということで明確に姿勢を示すべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
泊原発の関係についての安全対策を含めて、こういった再稼働について態度を表明すべきでないかというような趣旨かと思います。バスとか自家用車につきまして、今これだけのバス運転手不足やいろんな状況を考えると、35今の防災、原子力の大災編の中だけでは対応できないというのは私も感じております。また、これまで白石体育館に避難するということになっていましたが、北西の季節風が多い現状、それから福島原発の後に放射能のシミュレーションをしておりまして、当時の議員さんにも見ていただきましたが、放射能はどう周りを回っていくかというシミュレーションも全部させていただきました。北西であれば、今までよく言われている風の動きをしますけれども、全く別な風の場合は私どもとしては道庁のほうにもお話ししていますが、函館方面に逃げざるを得ないのではないかということで、これについては新たな計画をつくる場合は道庁としても支援しますということを言われております。稼働はまだ先とは思いますが、こういった再稼働があった場合のことも踏まえて防災計画の手直しというものは順次必要かなというふうには考えているところであります。今現在、北電さんからも年に何回か安全対策で防波堤を作っていることであるとか、様々な電源に対する対応をしているとか説明を随時受けておりますので、これらの安全対策がより完全で動くのかどうか、そういったことも注視しながら対応していきたいというのが現在の状況でありますので、よろしくお願いいたします。