ニセコ町議会 令和3年第2回定例会 2021年3月16日
除雪困難者の除雪支援について
2021年3月16日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「除雪困難者の除雪支援について」質問し、町長 片山健也、保健福祉課長 桜井幸則が答弁しました。
- 質問者
- 高木直良 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、保健福祉課長 桜井幸則
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 高木直良
3項目めです。除雪困難者の除雪支援について。今年の冬の降雪は、昨年とは打って変わって連続的な降雪により多くの町民が毎日の除雪作業に苦労しました。降り積もった屋根の雪下ろしや雪庇の対応には、事故につながりかねない危険な状態が各所で見受けられました。ご近所の独り暮らしの80歳を超える老婦人が自宅1階の部屋が落雪で窓が真っ暗になったため、高齢者事業団に連絡して除雪を依頼しましたが、依頼が多く対応できないと断られました。そのため、ご自分でスコップを持って除雪をしたというお話を聞きました。ふだんから膝が痛い上に白内障でよく見えない状況でも自分で対応せざるを得なかったとのことでした。町としては、高齢者宅の除雪事業として除雪派遣サービス事業があり、この方はこの事業を利用するつもりで依頼をしたのだと思いますけれども、あいにく依頼が多く、実現しなかったものと思われます。行政報告の中に消防組合ニセコ支署の取組として独居高齢者宅避難経路除雪を団員と職員が参加して行ったと報告がされました。こうした取組は、避難経路の確保という意味で大変重要な意義があります。しかし、日常生活上の不便、あるいは除雪作業に伴う危険回避のための支援、これも不可欠であります。担当された皆さんのご苦労に感謝申し上げますが、その上で除雪支援の人材確保、高齢者世帯、とりわけ独居高齢者の実態把握による先回り的な除雪支援のシステムをつくる必要があると考えますけれども、いかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまのご質問にお答えいたします。介護予防及び生活支援事業条例に基づく除雪サービス事業では、社会福祉協議会のヘルパーや民生委員などがふだんの訪問時から困り事をお聞きし、支援につなげる努力をしております。また、今年度は降雪量が多いということで、この事業の除雪作業に係る稼働時間を昨年と比較してみますと、昨年度の1月は16時間、2月は16.5時間だったものが今シーズン、本年は1月が118.5時間、2月が77時間というふうに大変大きく伸びております。高木議員ご提案の先回り的除雪支援システムというのは、高齢者福祉の向上の観点からもとてもよい提案だというふうに思いますが、今シーズンの状況を見ていますと、そもそも個別除雪の人的体制が不足していて、お願いしてもなかなか来てもらえないという実態が多い実情であります。今般消防団の皆さん、それから消防職員、それから役場の職員組合、管理職親交会がそれぞれ分けて高齢者宅に入りましたけれども、ご高齢の皆さんからは大変感謝されるとともに、もう少しいっぱいあってほしいというような意見もいただいておりまして、なかなか頼んでも来てもらえないという実情も訴えもありました。こういった現状も踏まえつつどういった仕組みがいいのか、また現在はできるだけ個別の事情に応じて民生委員さん含めて相当数の聞き取りしながら個別応援しておりますので、また具体的な実情等あれば教えていただきながら、当面は個別に対応させていただくように取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
議員の質問 8番 高木直良
私の近所に高齢者の世帯がございまして、その身内の方が真狩に住んでいるということで、その方がその日の朝の降雪の状況を見て、判断して、朝のうちに私の近所のその高齢者の方のご自宅まで来て、家の前の除雪をやっております。それから、自力で困難になった場合にこういった形で身内がもし比較的近くにいた場合は来て、助けております。それから、一定の経済的な力あれば、業者さんに年間契約でお金を払って除雪をお願いしております。しかし、こういった身内がいないとか、あるいは経済負担ができないという高齢者にとってはやはり除雪支援、町が行っております支援の制度が本当に頼りになっております。しかし、今年は、先ほど数字がありましたけれども、追いつかないという状況がございました。今回先ほど時間の件でお話がありましたけれども、例えば今年の場合にそういう要望があって、断らざるを得なかったような件数などは把握されているかどうか。また、要望はなかったけれども、潜在的にはここは援助しなければいけないなというような、そういった把握、ここはと思われる場所は大体分かってくると思うのですけれども、そういった全体の需要というか、潜在的な需要をもし把握していれば教えていただきたいと思います。社会福祉協議会として対応することになっておりますけれども、今のところ高齢者事業団がそれを委託されていると思いますが、そのほかに例えば何らかのボランティア団体というものがこの社会福祉協議会から委託を受けているものなのかどうか。今の社会福祉協議会の体制、高齢者事業団の体制について教えていただきたいと思います。
答弁 保健福祉課長 桜井幸則(保健福祉課長は2024年12月まで)
ただいまのご質問、お答えしたいと思います。まず、本年度ニセコ町の介護予防及び生活支援事業の除雪サービスの事業に登録している方の件数につきましては22件ということになってございます。今年度につきましては、このほとんどの方が除雪の実際のサービスを利用しているというような経過になってございます。時間数につきましては、先ほど申し上げたとおりとなってございます。それで、実際のまず高齢者事業団の対応につきましては、例えば今回の事案でこのニセコ町の除雪サービスに登録をしていない方が高齢者事業団に除雪の申込みをしたとなった場合に、高齢者事業団のほうではこの事業に該当するかどうか、年齢などをお聞きした上で、必要に応じて社会福祉協議会と情報共有取りながらやっていくという体制を取っているというところです。ただ、今回個別に挙がっている80代の方についてはちょっとどなたかは把握してございませんので、どのような対応だったのかというところまでは承知してございません。それと、ボランティア団体についてということにつきましては、社会福祉協議会のほうもいろいろと情報、特に高齢者についての情報などがございますので、必要に応じてボランティア団体へそういった除雪の必要なところの世帯の情報なども流すことはできるのかなと。ただ、どうしても個人情報的なところもございまして、それを制度化するまでには至らないという問題も、課題もあるのかなというふうに思ってございます。ただ、現状で例えば社会福祉協議会がニセコ町の全ての除雪を必要としている人の情報を持っているかと言われると、そうではないと思います。なので、そこはいろんなところからの情報を得た中で調整していく必要があるのかなというふうに思っているところでございます。以上です。
議員の質問 8番 高木直良
ニセコ町の第7期高齢者保健福祉計画というのがございます。そこの34ページ、35ページには近年の気象変化の激しさを踏まえ、豪雪から高齢者の生活を守るため状況に適応したサービス実施に努めますというふうに記載されております。こういった状況認識について私もそのとおりだなということで、状況に適応したサービス実施というのをどうしたら実現できるか、これについて本当に具体的に考える必要があるなというふうに思いました。先ほどの桜井課長からのご答弁ですと、なかなか具体的なものが見えてきていないと思われますけれども、ここに、計画の中に意識として、課題としては掲げてあるわけです。ですから、この課題をいかに具体化するのか。一番大変なのはやっぱり対応能力といいますか、人材です。高齢者事業団の方も一定人数で限界がありますし、ボランティアといっても恐らくこれをやりますよと手を挙げているところというのは私が見る限りは見当たらないですけれども、何らかの形でやっぱりシステム的にその都度の個別対応というよりはシステムをきちっと確立して対応していくというのは豪雪の地域においては欠かせないのではないかなと思います。昨日の町民講座で町長がおっしゃっていた助け合いということで、ご近所が困っていたら、それを見て助け合ってきたのが昔からのニセコの伝統といいますか、そういうことで紹介がありました。しかし、私は、確かに先ほど紹介したように、身内の方が町村が違っていても車で駆けつけるということもやっていますし、あるいはできる範囲、自分のところに機械があれば機械を持っていって除雪をしてあげるというのも見ております。だから、そういった助け合いは既にやっているのですけれども、そろそろ限界が見えているなと。私自身も自分のところの除雪していて痛切に感じるのですけれども、結構な労力です。ですから、そういったことに見合った個別対応というよりは全体システムをうまく構築していくことが町の課題ではないかというふうに考えますので、ぜひ現行制度をさらに拡充していくという姿勢で取り組んでいただきたいと思いますので、ご意見があればよろしくお願いします。
答弁 保健福祉課長 桜井幸則(保健福祉課長は2024年12月まで)
ただいまの質問、回答したいと思います。議員おっしゃられるとおり、まさにニセコで必要なシステムなのかなというふうに思ってございます。また、それに向けて前向きに検討する必要も十分あるなというふうに考えてございます。ただ、そこは一歩さらに我々も踏み出して、単なる福祉というだけではなくて、ここまで雪が降ると、ここまで雪が多いと。これは、ある意味災害なのでないかと。そうなった場合には福祉の枠を超えた対応も必要かなといった意味では、福祉のみにかかわらず、地域あるいは身内、そして地方自治体、そして国なども含めた本当の対応というのが必要なのかなというふうに考えてございますので、ぜひ議員からもどのような対応が一番理にかなうものなのかも含めていろいろとご意見いただけたらいいのかなというふうに思ってございます。以上です。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
今おっしゃられたシステムをつくる、その前段の段階で、我々がこの間議論した中では実はニセコ町内ですごく除雪やっていただいた会社さんも来シーズンからはそういうのができなくなるようなお話も伺っておりまして、除雪をやっていただけるグループなり会社に、人材含めてどうやってお願いして、ある一定程度ニセコの雪に対応できる、そういった組織といいますかね、そういったものを設けていくかというのが一つの大きな課題ということと、それからニセコ町自体の、安心してご高齢の皆さんが住んでいくためには単身になった場合に除雪の心配しなくていいような住宅を用意するということも一つ、コンパクトシティーとか盛んに今言っておりますが、そういった中では必要ではないかというふうに考えています。それで、現在新たなご高齢者も入っていただける子育て兼用の住宅も今般の予算で実施設計の予算計上させていただいておりますし、今SDGs街区構想というのが運動公園の近くで進んでおります。これらの中でもこういった皆さんが住み替えて、なかなか除雪が難しくなったという方がそういったところに入れるような、そういった仕組みも全体の中では検討して進んでいきたいというふうに考えておりますので、今後ともいろんな面で情報共有、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。