ニセコ町議会 令和2年第11回定例会 2020年12月16日
ニセコ町の斜面、河川防災について
2020年12月16日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「ニセコ町の斜面、河川防災について」質問し、町長 片山健也、建設課長 高瀬達矢、副町長 山本契太、防災専門官 青田康二郎が答弁しました。
- 質問者
- 高木直良 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、建設課長 高瀬達矢、副町長 山本契太、防災専門官 青田康二郎
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 高木直良
続けて、2件目であります。ニセコ町の斜面、河川防災についてお尋ねいたします。9月12日深夜の強雨によって、町内19か所で土砂災害が発生しました。当時の気象データでは、時間雨量、累積降雨量とも近年の九州、中国地方等で発生している地滑りなどの大災害をもたらした時間雨量80ミリとか90ミリ、それが長時間続くなどに比べれば降雨時間はそれほど長時間とは言えないものだったと思います。確認のため、当日の降雨に関する最大時間雨量、1日累積降雨量等、象データについてお伺いいたします。今回発生した土砂災害の特徴とその原因についてどのように評価されているでしょうか。また、再発防止のためにどのような対策が必要とお考えでしょうか。桜ケ丘公園は、急傾斜地であり、土砂災害警戒区域に指定されている。これは、ここでちょっと訂正なのですが、道の資料によりますと土砂災害特別警戒区域に指定されているようです。また、この区域には駅につながる、すみません、訂正ですが、町道ではなくて道道792号線があり、沿道の斜面際には民家が多くあります。この区域の安全の点検や対策はどのように行われているでしょうか。近年増加しているリゾート開発の中には、斜面地の地山の切土や盛土が行われているケースが見受けられます。これらについての安全性の確保について町としてはどのように関与しているでしょうか。新幹線トンネル工事による発生土、これは先ほど説明ありましたように無対策土ではありますけれども、処分地では盛土や谷間の埋立てなどが行われておりますけれども、豪雨時に土砂の流出やのり面の崩壊防止など安全性に対して町としてはどのように確認しているでしょうか。ニセコ町として尻別川、昆布川の溢水危険箇所に対する対策工事を毎年道に要望しておりますけれども、これは具体化はなかなかされておりません。今後実現に向けてどのように取り組んでいかれるかお聞きしたいと思います。最後です。7点目、現在斜面等の危険箇所は町の防災マップに図示されております。しかし、こういった過去の災害を経験して、改めて危険箇所の調査を行い、マップに反映させていく必要があると思います。また、ニセコ町内の河川、尻別川や昆布川に関するハザードマップが公表されていないのはなぜでしょうか、お尋ねしたいと思います。以上、よろしくお願いします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。1点目の降雨の状況でございますが、気象庁のデータでは最大時間雨量が22ミリ、累積降雨量が67.5ミリとなっております。2点目ですが、今回の道路のり面の崩壊は、改良工事が行われてから30年以上経過している道路でございまして、経年劣化と短時間における大雨が重なったことが要因であると考えております。再発防止策としては、道路全体が老朽化していることから、国が国土強靱化計画として進めている橋梁点検と同様にコンサルタントによる道路点検調査が必要と考えておりますが、しかしながら道路延長が約180キロメートルあり、多額の費用を要することから財源確保に苦慮しているというのが実態でございます。3点目の桜ケ丘公園でございますが、これまで保安林の指定を受け、北海道の治山事業による安全対策工事が行われております。また、町による公園管理委託業務で危険な枯れ木を随時伐採しておりますが、全体的に老木が増えているので、保安林の保全について北海道に相談をしているところでございます。次に、4点目の開発計画に関する町の関与ですが、町では計画区域内の関係する法令の照会や道路幅などについて相談を受けておりますが、斜面の安全性確保など専門的な事項は許可権者である北海道が直接指導しているというのが実態でございます。次に、5点目の新幹線工事に伴う発生土でございますが、鉄道運輸機構では受入れ地ごとに国や北海道が示す基準にのっとりまして、のり面崩壊を防ぐための種子吹きつけによる防護や小段排水などの工法を検討していると認識しております。現在豊里地区の最終処分場周辺地への盛土施工につきましても基準以上の緩やかなのり面勾配にするなど、関係部署を交えて入念な協議を重ねながら工法を検討しているところでございます。引き続き鉄道運輸機構と連携を密にしながら、地域住民の皆さんの生活環境に支障が生ずることがないよう努めてまいります。次に、6点目の河川改修に係る要望についてでございますが、毎年後志総合開発期成会要望や町単独での要請をしているほか、小樽開発建設部主催の羊蹄地域社会資本整備推進会議において本町の要望事項について説明させていただいております。また、これらの検討結果については逐次報告をいただいております。また、現地もそれぞれ関係機関で確認をいただいておりますが、多額の費用が必要となる事業なので、工事の実施までにはまだ時間がかかるものというふうに承知をしているところであります。今後とも関係機関に対しては要請活動を強めてまいりたいと考えております。次、7点目の防災マップにつきましては、現在町民の皆様に配布しているマップは平成28年に作成したものでございます。本年北海道において土砂災害警戒区域の基礎調査が終わったということでありまして、本年度において調査結果を反映した防災ガイドマップを新たに作成し、配付する予定としております。また、尻別川のハザードマップにつきましては、河川管理者である北海道において洪水浸水想定区域を公表していないため、北海道に調査及び公表の要請をこれまでもしてきたところであります。よろしくお願いをいたします。
議員の質問 8番 高木直良
いくつかお尋ねいたします。なかなか費用がかかって、実際に溢水、浸水した場所についてもその後の対策工事が行われていないということであります。これは、例えば尻別川の減災対策協議会というものが行われているようでありますけれども、今年の6月において水防災意識社会再構築ビジョンに基づく取組ということで記載がされております。また、先ほどどなたかの質問にお答えする形で、国の第三次補正予算、この中に減災対策、これについての予算も組み込まれているというふうに報道されております。ですから、こういった状況で、特にとりわけ異常気象が頻繁に起きているのが最近の特徴だと思うのです。北海道においても、この間いくつもそういった状況が出てきているという状況の下で、これはもちろんお金の問題がありますから、すぐにというわけではありませんが、特に尻別川のJR線路沿いの低いところ、あそこについては本当に急がなければいけないのではないかなと思うのです。市街地にすぐ近いところでもありますし、そういった意味ではぜひともこの対策については予算の獲得についてさらに努力をいただきたいというふうに思っております。それから、新幹線残土の対応でありますけれども、先ほどご紹介ありましたように、盛土工事で種子吹きつけをしてのり面を防護すると。基準以上に緩やかにということでありますが、これは町の町有地に対する残土の処分ということでありますが、民有地も含めて何か所もありますね。そういう状況の下で、これは例えば地主さんと機構との間で将来にわたっての管理について協定というものがあるのかどうかお伺いしたいと思います。他の地域で聞くところによりますと、極めて短期間のみの責任しか持たないというふうに聞いていることもありますので、ぜひこの協定で将来にわたる管理について確認をしていただきたいと思います。それから、ハザードマップについてでありますが、ハザードマップといいますか、防災ガイドマップであります。これは、今年度の新しい情報を入れることによって年度内に整備予定であるということであります。その際、ちょっと細かいことを申し上げますけれども、実は現在配られているマップで私が気がついたことの中に地図情報としてちょっと間違っているのではないかというものがあります。それは、例えば真狩川、極めて昔は蛇行していました。それから、それにつながる第一カシュンベツ川、第2カシュンベツ川です。これの地図上のデータがどうも古い感じで、蛇行したままの掲載がされていて、現在はもう相当前にショートカットで直線化されている部分もそこに昔の河川があるかのような地図になっております。それから、道道、国道については路線名が入っておりますけれども、町道名が入っていないのです。こういったことをきちっと入れる必要があると思います。そのほか、様々な地域防災計画に載せられております民間会社等と様々な協定をされております。そういった協定を結んでいる例えば建設会社とか、あるいはいろんな施設、こういったところも記載すべきではないかなと思います。この土砂災害あるいは河川のハザードマップについては、きちっと入れるべきだと思うのです。公表しないことがおかしいと思うのです。私が調べた範囲では、蘭越町に入ってからの尻別川の両岸についてのハザードマップは公開されています。きちっと両岸の浸水予想エリアについては色が塗られている。それは、もう既に公開されているのです。ですから、ニセコエリア、ニセコから倶知安にかけての上流についても当然ハザードマップが作られているとすれば、これは記載すべき内容だというふうに考えております。これらについてのもし現段階でのお考えがありましたら、お聞かせいただきます。
答弁 建設課長 高瀬達矢
ただいま3点ほどご質問があったと思いますけれども、私のほうから1点目のJR沿い、中央有島連絡線という道路あって、尻別川と接触しているところなのですが、その件については先ほど町長からお話あったとおり、土木現業所のほうに何とか河川のほうの事業で力を貸していただきたいということでお願いをしてございます。現在の状況でお知らせいたしますけれども、令和2年度で尻別川の中央有島連絡線のところ、何ができるのかというような調査を始めていただいたということで、コンサルのほうに400万円ほどのコンサル料で今調査を出しているというような状況でございます。つい先日、2日ほど前なのですけれども、真狩土木現業所のほうから中間報告がコンサルからあったということなのですが、現在のところ河川を管理する道路として中央有島連絡線を町道と併用してかさ上げができないものかというようなコンサルの一つの案が出てきているようでございます。河川の維持工事ということで、ブロック造による護岸工事というふうになるのだと思いますけれども、経費的にもちょっと見ますと1億円を超える経費になっているようでございまして、これがすぐ着手なるかどうかというのは、まだまだ多額の金額が必要なものですから時間を要するものと思いますけれども、現在の状況はそのような形になっております。町としましては、早期それの着手に向けてこれから要望活動を強めていきたいなというふうに考えております。私からは以上でございます。
答弁 副町長 山本契太
企画関係の部分でということで一つお答えしたいと思います。残土の関係の協定ということでご指摘をいただきました。ご指摘のとおり、町有地の部分については基準よりそもそも緩やかにということでやらせていただいているというのが現状ということで、民有地の中でという部分については機構と、それから残土を受入れする民間の方と、それから町と3者の協定によって、そこに残土を持っていきますよということの協定締結はさせていただいているということでございます。ただ、ご指摘のようないわゆる短期間という部分でいけば、確かにそのようになっているかなと。将来的に崩れた場合はこうするよとかということにまでは、すみません、恐らく言及していないというふうに思います。そこの部分については、機構に対してもどのような配慮ができるかということについては今後も協議してまいりたいと存じます。以上です。
答弁 防災専門官 青田康二郎
防災専門官の青田でございます。高木議員のご質問3点あったと思います。まず、1点目は、地図情報、川の蛇行等について。2点目については、地域防災計画での協定の中身、会社等の名前が書いていないと。3点目は、ハザードマップ、特にニセコ内河川の尻別川、これのハザードマップへの記載が必要ではないかと。この3点の質問だったと思います。まず、地図情報の河川が古い地図を使っているのではないかということで、現在新しく作るマップについては、2年前に調査した新しい地図を予定しております。あと、2点目の地域防災計画、協定の会社名でありますけれども、全部記載しているとは思っていたのですけれども、もし記載漏れがあるのであれば、もう一度見直してその部分については修正をしたいと考えております。あと、3点目のハザードマップ、ニセコ内河川の尻別川でありますけれども、これまで北海道が調査をしていなかったということで記載ができませんでした。しかしながら、先月北海道の調査が終わったということで、これも本年度策定します防災マップに反映をいたしまして、皆様に配付し、また説明をしたいという予定でございます。どうぞよろしくお願いいたします。以上です。
議員の質問 8番 高木直良
国の第三次補正予算全体についての評価は別として、国土強靱化に関する補正予算が相当大きな予算額が組まれて、組まれてというか、閣議決定されております。ですから、私は今後本当にこの地域、特に先ほども申し上げましたような異常気象が続いている下で、今まで考えられないような豪雨とか災害が心配されます。そういう意味で、ぜひ有効に予算がこの地域にも使われますよう、今までも努力されているとは思いますけれども、格段の今後の努力をぜひお願いしたいと思いますので、町長の所見を伺います。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
国の補正を含めた予算獲得につきましては、これまでも最大限努力をさせていただいてきたところでありますが、今回の防災、減災も実は九州等で甚大なる河川災害等ありまして、河川地域に重点配分されるというふうに報告を受けております。その中で、多少北海道にも持ってこれるかどうか、その辺はまたいろんな打診をしながら、もし多少でもこちらに配分があるようでしたら、その辺はしっかり訴えていきたいなというふうに考えております。また、その点につきましてもまた議会議員の皆様のご支援を賜りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。