みんなの議会

ニセコ町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月16日

原子力防災計画及び自主防災組織形成について

2020年3月16日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「原子力防災計画及び自主防災組織形成について」質問し、町長 片山健也、防災専門官 青田康二郎が答弁しました。

質問者
高木直良 議員
答弁者
町長 片山健也、防災専門官 青田康二郎

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 8番 高木直良

原子力防災計画及び自主防災組織形成について質問いたします。この3月11日、東日本大震災から丸9年を迎え、各地で追悼の催しも行われました。東北各地の沿岸を大規模な津波が襲い、多大な被害と犠牲者を出しました。そして、福島では2011年3月12日に福島第一原発の1号炉、14日に3号炉、15日には4号炉が水素爆発を起こし、炉心のメルトダウン、そして大量の放射性物質の放出によって、福島県民を初め多くの国民が放射能汚染の被害に見舞われました。現地では、いまだに原子炉の燃料デブリの取り出しもできず、解体もめどが立たず、汚染処理に伴う1日150トン以上の汚染水がたまり続けており、アンダーコントロールなどと全く言えない状況です。双葉町、大熊町、富岡町の帰還困難区域の一部がようやく解除されたのは、この3月に入ってからでした。しかし、残念ながらこの原発事故の記憶が少しずつ薄れつつあるという傾向が感じられます。泊原発から30キロ圏内に立地するニセコ町において、改めて原発事故の危険性を再認識し、共有し直す意味において、以下質問したいと思います。先月2月6日に令和元年度北海道原子力防災訓練が行われまして、オフサイトセンターを中心とした意思決定訓練が行われ、13日には住民も参加した住民避難の実働訓練が行われたと報道されております。この訓練との関係で、以下質問いたします。1つ目は、前記の2つの訓練の想定とニセコ町が参加した内容、その後に自己評価書で提出した改善すべき事項及び今後の対策とは何か、簡潔にお知らせください。2点目は、ニセコ町地域防災計画(原子力防災計画編)避難措置計画、この31年度版、その23ページには、避難実施に際しては住民等に8点の留意事項を正確かつ簡潔に伝え、指示の徹底を図るとありますけれども、具体的にはどのように行うのか、今想定している内容についてお聞きします。3点目は、同計画書25ページの第3節の1から3の避難等の実施に伴うニセコ町が用意するバス等及び国、道が支援するバス等は全部で何台か。また、それは確保が可能でしょうか。29年の内閣府資料では、ニセコ町を含むUPZ内13町村の一般住民は5万2,760人、避難行動要支援者、学校や保育所、幼稚園、97施設8,623人、同在宅者は9,556人、同社会福祉施設については68施設2,713人、同医療機関においては11施設997床と報告されております。このような状態で、先ほど述べたようなバスの確保、これは可能でしょうか。4点目、屋内退避あるいは退避所、避難所とか、あるいは一時集結場所、あるいはバス待合所など、いろいろな項目が書かれておりますけれども、この各段階での移動は実際に指示や誘導が可能でしょうか。例えば2月22日、23日のような、このときは非常に暴風雪でした。そういった気候の中の、特に夜の場合には不可能だと私は思いますけれども、いかがでしょうか。また、最終的な避難先を札幌市というふうにしているのは適切でしょうか、伺います。5点目は、現在町として地域での自主防災組織を町内会あるいは親交会を核として形成する準備を進めていると聞いております。重要なのは、この災害、避難情報の伝達、これを地区全ての住民に行うための方策が重要と考えられます。この自主防災組織との関連についてお伺いいたします。よろしくお願いします。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

それでは、ただいまの高木議員のご質問にお答えいたします。初めに、1点目のご質問ですが、訓練想定は後志地方で雪崩等の雪害が発生する中、北海道原子力泊発電所3号機の運転中に原子炉冷却剤漏えいが発生し、原子炉を手動停止した。その後、何らかの設備故障などにより同施設による原子炉への全ての注水が不能となった。その結果、全面緊急事態となり、さらに事態が進展し、放射性物質の放出に至るという内容のものでございます。次に、ニセコ町が参加した内容は、2月6日のオフサイトセンターを中心とした意思決定訓練、この訓練内容は緊急事態応急対策等拠点施設運営訓練と、それからもう一つ、緊急時通信連絡訓練の2つがあります。この訓練と2月13日の実働訓練として緊急モニタリング訓練というものに参加をしております。自己評価書で提出した改善すべき事項と今後の対策についてでございますが、改善事項についてはオフサイトセンター要員訓練で3点、緊急モニタリング訓練で1点ございます。オフサイトセンター要員訓練の1点目は、状況付与先、これは我々市町村から出ている者の職員の対応ということでありますが、この状況付与先の対応職員の固定化が図られているようでありまして、これは職員の経験年数の違いで経験豊富な職員が付与された状況に対応しているということでありまして、新しい方が経験を積めないのではないかというふうに思われるということでございます。今後の対策としては、班員の経験年数とのバランスなどを考慮して訓練をするよう意見を提出したところでございます。次、2点目は、訓練時間に対し付与状況が少ない。訓練時間は9時から16時までで、状況付与の件数というのは約150件程度ということでございましたが、訓練参加機関が多いため、参加機関の個々に対応する状況付与がおのずと少なくなったというものでございます。この状況付与というのは、それぞれの事象に応じた状況のこと、それから情報共有すべきこと、あるいは解決すべき作業のことを含めて全般的に状況付与という言い方をしてございます。これらのことにつきましては、状況付与の間隔を短くする、あるいは状況をスキップするなどのことによりまして、訓練の工夫ができないかという意見を提出しております。次に、3点目は、危機感、切迫感に欠けるのではないかということでございます。これは、先ほど述べました状況付与が少なく間延びをしていたということ、訓練への慣れが生じているというふうに考えております。今後の対策でございますが、訓練参加者全員がいま一度訓練の基本、基礎に立ち返り、常に個人や組織が問題意識を持ち、その改善に真摯に取り組むべきであるということを意見を提出しているということでございます。次に、緊急モニタリング訓練での改善すべき事項は、意思決定訓練と別の日に訓練が実施されたためにモニタリング要員が事態の進行状況を把握できなかったというものでございます。これは、意思決定訓練では警戒事態の発生から順を追って各段階へ移行するものでございますが、緊急モニタリング訓練では段階を示すことなく指示書をもって訓練させたために生じているものというふうに思われます。今後の対策は、意思決定訓練と実働訓練を同日にするよう要望しております。次に、2点目のご質問でございますが、ニセコ町地域防災計画に記載しております避難等に関する住民の皆さんへの指示事項8項目の住民へ伝えるための具体的な要領と申しますのは、1つはテレビ、ラジオの報道機関による緊急放送、2つ目は防災ラジオ、ラジオニセコによる緊急放送、3つ目は広報車による巡回放送、4つ目は携帯電話への緊急速報、エリアメールの配信、5つ目はインターネット、町ホームページ、これはインターネットの中に町ホームページ、ツイッター、フェイスブックなどがありますが、を活用した広報、以上の要領で住民へお伝えしたいと考えております。次、3点目のニセコ町、国、道が用意するバス等の全部の台数ということでございますが、現在は町と道との協議においてニセコ町が必要とするバスの確保は北海道が行うということになっております。ちなみに、想定としては25台を想定しております。北海道は、平成27年10月に北海道バス協会と連名で住民避難用バス要請・運行要領を作成し、緊急時にはバス協会の調整により住民避難用バスの確保がなされるというふうに道から連絡を受けております。なお、道バス協会加盟の事業者が保有するバス台数は約5,600台となっており、UPZあるいはその近傍となる札幌、後志、空知管内だけで約2,900台があるというふうに報告を受けております。次に、4点目のご質問ですが、暴風雪のような自然災害において命に危険を及ぼす可能性がある場合には、人命最優先を基本に、まずは自然災害の事象に応じた対応をとった上で、その後の発電所や天候、道路状況などに応じて原子力災害対策本部の指示に基づき避難を行うことになっており、避難の誘導等は可能だと考えているところでございます。また、札幌市を避難先とするのは適切かとのご質問でありますが、現在のところ札幌市が避難先として指定されておりますが、風向きなどで札幌市への避難先が被災するなどして避難できない場合には、災害時における北海道及び市町村相互の応援に関する協定に基づき、北海道が調整の上、近隣地域での代替避難先を確保するということになっております。次に、5点目のご質問ですが、自主防災組織は地域住民が自分たちの地域は自分たちで守ろうという連帯感に基づき、自主的に結成し、活動する組織であり、災害時には被害を防止し、軽減するなどのための活動を行う組織として期待されているところであります。この組織の充実を図ることは町の責務であると考えており、地域の皆さんが町内会へ加入、未加入に関係なく、一体となった、いわゆる自助、共助精神による地区の自主防災活動が必要不可欠というふうに考えているところでございます。災害、減災にあっては、誰一人取り残さないという基本理念の下、今年度より地域防災力向上のため自主防災組織の構築の支援を進めておりますので、地区居住者の皆さんとの協議の場を引き続き設け、皆さんの協力を得ながら誰もが参加できる地区自主防災組織への拡充を目指してまいりたいと考えておりますので、引き続きご協力をお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。

議員の質問 8番 高木直良

ただいま訓練に参加した結果の課題、改善すべき事項、これについて町として報告を出しましたということであります。この中で私が非常に感じますのは、訓練は確かに大がかりにやっているわけです。しかし、報告書にありますように、このオフサイトセンターにおける要員訓練について、全体としてやはり危機感や切迫感に欠けるということが書かれているとおり、あるいは緊急モニタリング調査がこのオフサイトセンターの訓練日と異なっているということなどから、やはり全体としてなかなか実効性のあるものになり切っていないのではないかと。今回の訓練は、雪崩との複合災害を想定して、初めてですけれども、参加者には事前に想定を知らせず、その場での対応能力を確かめるという課題がありました。終わった後に道の原子力安全対策担当局長は、計画策定の際、細部までの内容を詰め切れず、課題も残ったというふうに話したと報じられております。つまりこの訓練で非常に課題がたくさんあったのだと、残ったのだということが責任者の担当局長からも言われております。また、13日に行われた原子力防災の避難訓練、これは現場の訓練ですけれども、これは事前に示されたシナリオに沿った訓練です。これがずっと続いています。参加住民からは、毎年同じと、マンネリ化を懸念する声が漏れたという報道があります。東日本大震災より東京電力福島第一原発事故から9年、記憶も風化し、参加住民数は最多時の4割を切った。専門家は、シナリオどおりではなく、緊張感のある訓練が必要と指摘するという報道もされております。つまり全体を通じてまだ、まだというか、繰り返した訓練ではありますが、総じて実効性に欠けているというのが実態ではないでしょうか。この点について、もしご意見があれば聞かせていただきたいと思います。以下、最初に申し上げた2番目から4番目の項目につきましては、これは原子力防災計画の避難措置計画に基づく、その内容によるもので、今ご答弁があった内容ではあります。その中で、バスは北海道バス協会との契約が道知事の間に交わされておるということで、先ほど25台は確保するというご回答でした。例えばニセコ町にある株式会社ニセコバス、この保有台数は25台なのです、バスが。通常考えて、道全体で5,600台とか空知で2,900台といっても、実際にこの場で泊の、このニセコでいざ避難というときは、当然現場といいますか、この町にニセコバスさんが25台保有しているということになれば、このバスを使うことになるのかならないのか。道の契約で25台ということになると、先ほど避難計画の中にあるニセコ町もバス等ということで用意するというふうに書かれています。この場合の道とニセコ町との分担割合といいますか、そういうことは例えば独自にニセコバスさんとの関係で何がしか予定されているのかどうか。それから、等という中に、例えば町としての町有車両が乗用車20台あるということになっています。こういったときの等の中には、この町が持っている乗用車などが含まれるのかどうか。もし含まれるとすれば、誰がそれを運転するのか、これについてお聞きいたします。それから、実際にいろいろ移動するのです。例えば最初は屋内退避ということが言われます。屋内退避について読んでいきますと、原則としては住民等が自宅にとどまるというふうにされております。ただ、地震などで家屋が損壊するというような場合には、屋内退避施設を開設すると。この場合は、徒歩あるいは自家用車等でその指定された場所に行くということになります。そのときに退避施設を開設した際には、屋内退避責任者という者が指名されて、退避者の保護、確認、これを行うという責務が与えられます。その場合に、屋内退避が原則と言われているので、家屋に損壊ない場合は自宅にいると。うちは壊れていないから屋内退避だということで自宅にいる。片や損壊がちょっとあったということで、徒歩あるいは自家用車で指定された施設に移動するというときに、この屋内退避責任者は自宅待機の方と、それから指定された施設と両方に責任を持つということになるのか。そのような解釈でよろしいのかどうかお尋ねいたします。それから、先ほど事例に申し上げましたけれども、2月22日、23日の場合、物すごい暴風、それから雪もかなり積もって、私は23日の夜、町内を歩いて、除雪車がどのぐらい対応しているかということで見ましたけれども、除雪車は23日の夕方ようやく私の近く、あるいは役場の近くに除雪作業をしておりました。そんなような中で、果たして自宅から例えば指定された屋内退避の施設、あるいはさらに事が進んでいった場合には、場所によっては屋内退避施設イコールの場合もあるのですけれども、例えば福井の場合は福井のコミュニティセンターから本格的な退避になると、バスの集合所というのが指定されておりまして、これはニセコ中学校になっているのです。ですから、福井に一時退避していた方、施設にいた方は徒歩で来た方も含めて、いざというときには今度はバスが迎えに来るので、福井には来ないのです。ニセコ中学校が指定になっていますから、ニセコ中学校まで移動しなければいけない。そのようなことが想定されているわけです、計画書では。こういうことは本当に可能かどうか、私は非常に疑問があります。これは、1時間500マイクロシーベルト、非常に本当にひどい状況の段階を指しておりますけれども、こういったことが本当に可能かどうかということについてお聞きします。それから、例えば幼児センターとか学校の生徒は原則下校ということになっています。最初の避難してくださいというときに、屋内退避などの避難については原則下校です。下校ということは、外に出るわけです。こういうことが本当にあり得るのかどうかということです。下校が難しい場合は学校にとどまるということになっていまして、ここはコンクリートの校舎の中にとどまると。親が迎えに来るまでそこで待つというふうに、シナリオ上はそうなると思います。こういったことが本当に、先ほど申し上げた訓練も含めてこういったことが可能かどうかというのは私は本当に危惧を持ちます。実際、先ほど申し上げたような夜間の暴風雪の場合は、途中で立ち往生してしまうということもあり得ると思います。さらに、いろんな病院に入院されている方、あるいは福祉施設に入所されている方などの対応、そこを受け持っている職員の方たちの対応とか、非常に難しい対応が迫られます。これらについて、現実的であるかどうか。それから、安定ヨウ素剤を配布される時期が来ます。これタイミングがよくわからないのですけれども、対象人数は町民で4,529人、恐らくかなり幼児で小さい子は別でしょうけれども、対象者は4,529人と書かれております。それで、これを配布するわけですけれども、それを適切なときに飲むということによって健康を害しないようにという対応をするわけですけれども、この計画の27ページには、医師、薬剤師の確保など必要な措置をとるというふうになっています。それは、飲むに当たっての指導といいますか、飲んでいけない人も中にはいるかもしれませんので、そういうことが書かれておりますけれども、この医師、薬剤師の確保というのは本当にこういった苛酷なときに可能かどうかと。私は、実際は不可能ではないかと思います。それから、緊急時のモニタリングというのがございます。これは、実際に汚染度を確認するのだと思うのですけれども、これもモニタリング要員というのが派遣されることになっています。こういうことが本当に可能でしょうか。以上、述べた点についてお聞きいたします。

答弁 防災専門官 青田康二郎

るるいっぱいありまして、答えられませんでしたら申し訳ございませんけれども、1番目からお話をしたいと思います。まず、緊迫感とか、そういうのが足りないというところで実効性がないのではないかというご指摘でございますけれども、実際に平時において実践的訓練をやるというのは、大規模な場合非常に難しいと思います。私も過去2,000人規模の訓練をし、企画をし、実際実働訓練まで一人で担当したことがあるのですが、なかなか難しいと。しかしながら、これを諦めて、実効性がないからというわけにはやっぱり防災としてはいけませんので、今回のそれぞれの問題、課題というのは、反対にいい課題が、問題ができたのではないかということで、さらに訓練を努めていければというふうに思っています。あと、道の原子力防災課にもこのことをしっかり言いまして、個人あるいは組織がしっかりと認識をして訓練に臨むよう言っていきたいというふうに考えております。あと、2番目、バス協会でニセコ町のバスを利用するのか、あるいはどうなのかというご質問ですけれども、これについては道のほうが全て調整をし、ニセコ町のほうにバスを回していただけるというふうになっております。また、道のほうが確保できない場合については、自衛隊などの実働組織の対応を含めて国が組織及び機能の全てを挙げて対応するということでございます。特に自衛隊の組織ですけれども、全般については防衛に係る事項でありますので、全部は言えませんけれども、札幌に輸送部隊として専門の部隊がございます。北部方面隊の直轄の輸送部隊、あるいは真駒内の11旅団、真駒内にあります11後方支援連隊、そこからいいますと特大型、10トンタイプなのですけれども、1台に36名、これが56台、あと大型トラック6トンタイプ、1台に22名乗るのですけれども、これが49台、あるいは大型バス、マイクロバス、合わせて8台ということで、全部で113台、約3,501人の方を一気に運ぶことができます。ご存じのとおり、自衛隊組織は大きいですので、これ以外のトラックもかなりの台数を持っていますので、十分に運搬能力はあると考えております。次に、屋内退避施設の責任者と、損壊をした場合、徒歩、車で行った場合に、その両面に対する責任という部分については、なかなか申し上げにくいのですけれども、そのお一人の方に責任を負わせるということはできませんので、これについては町としても、役場としても、その責任の分散というところを考えながら、その状況に応じてやっていきたいというふうに考えます。次に、暴風雪時の除雪作業、屋内退避施設から、福井からニセコ中学校に行くということでございますけれども、町長がさきに申しましたとおり、自然災害があった場合は人命を第一として、それがおさまった後に発電所の状況あるいは天候、道路の状況に応じて原子力災害対策本部の指示を受けまして避難をすることとなります。それに当たりましては、UPZ内の83カ所のモニタリングポスト、あるいは必要に応じて航空機、あとモニタリングカーなど機動的手段を用いまして空間線量率も測定した上で避難経路の安全性を確認して避難指示をするというふうになっております。また、モニタリング要員の派遣についても十分可能かというふうに思っている次第でございます。以上になります。どうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

質問の中で、私のほうのメモで漏れているところについて回答させていただきたいと思います。先ほど青田専門官言ったとおり、ニセコバスと直接町が何かをするということは基本的にありません。道が段取りをするということであります。何かそれ以外の緊急があれば、当然対応したいということであります。それと、3点目に公用車は含まれるのかということを言われましたが、基本的には公用車は地元でのいろんな対応がありますので、いわゆる避難で運ぶということに含まれておりません。それから、屋内退避のときの責任者が、いわゆる自分たちの家でいる人たちの責任を負うのかということは、それはそういうことにはなりません。あくまでもその施設というものの責任という位置づけでございます。次に、6点目に幼児センターの下校というのはそもそも可能なのかというお話でありますが、基本的に現在のところ、地震があって災害あったから、すぐ泊発電所で放射能漏れが起こるということは、これまでの訓練でも即ということは想定していないわけであります。そのために屋内退避とかいろんな順番があって、そこまでに至る訓練の過程ありますので、その間に幼児センターから下校されるということでありますので、それは可能ではないかというふうに思っております。それから、夜間の場合、猛吹雪の場合、これは当然いろんな事情ありますので、完璧にできるということはあり得ないというふうに思いますので、そこはそういう事態を想定した場合については臨機応変に対応するということになろうかというように思います。それと、9番目に安定ヨウ素剤の配布について、医師や薬剤師などの確保というのは不可能でないかということでありますが、それはできるだけ可能になるように対応したいということでありまして、地元に医師も薬剤師もおりますので、日頃からの学校医との連携を図りながら、できるだけそういった意見も聞きながらということに対応したいというように考えております。それから、10番目に緊急時のモニタリング要員の派遣の可能性ということでありますが、これはどんなことが想定されるか、正直、今の段階では想定外ということが起こり得るというふうに思います。そのために、我が町の中にも、いわゆるモニタリングの作業ができるように、あるいはそういったことも含めて、今勉強会等を行っているというような状況でありますので、どうあれこういった災害については最初から完璧ということはありませんので、その穴のようなものをみんなで情報共有し、いろんな意見を出しながら熟度を徐々に上げていくと。そのことを繰り返すということにしか対応策はないのでないかと正直思っておりますので、今後ともまた皆さんのご意見を広く入れる中から少しずつ熟度のレベルを上げていくということに努めてまいりたい、このように考えております。よろしくお願いいたします。

議員の質問 8番 高木直良

全体として、今段階ではなかなか見えてこないものもあって、訓練を繰り返して熟度を上げるというお話だったと思います。しかし、私はまず、今度のコロナの問題もそうなのですけれども、危険要因をなくしていくということが一番の安全の確保だと思うのです。最初に福島原発事故のお話を申し上げましたけれども、あの事故が起こるまでは決して事故はあり得ないというのが繰り返し言われていた安全神話ですね、今でいえば安全神話ですけれども、これが社会的には圧倒的な認識だったと思います。今熟度を上げていくということなのですが、私は危険要素を取り除くということは、要するに泊原発を再稼働させない、廃炉に持っていくと。廃炉にしても、まだ使用済み核燃料がありますから、安全とは言えません。しかし、できるだけ危険要素をなくすという点では、今現在電力は冬も夏も賄えているわけです。泊原発、3機とも動いていませんけれども、賄っているという状況からすれば、私はこの事故の危険をなくす意味では廃炉にしていくと。そのことについて、町としてもそのことを言うべきではないかと思っております。これは、前にも申し上げたとおりであります。それで、地域防災の話でお話がございました。私も自主防災組織が使われるということは非常に安全な地域づくりにとって大事だと思いますので、よいことだと思います。ただ、課題は、最初の立ち上げのときは町内会が中心だと思うのですけれども、ご答弁にありましたように町内会の会員であろうとなかろうと、全ての地域の全員を安全に避難させるというようなことを役割として期待しているということだと思います。それで、現在改定作業中の地域防災計画修正案、これは今パブリックコメント中でありますけれども、避難行動要支援者名簿の作成方針及び情報共有という項目が盛り込まれております。これは、まだ案ですので、確定ではないと思いますが、私はこれを一定評価したいというふうに思います。これを本当に生かせるかどうかということが課題ではないかというふうに考えます。また、この案の中に情報伝達手段として、衛星携帯電話などにより当該地域の住民と町との双方向の情報連絡体制を確保するよう留意と。これは、例えば衛星の携帯電話というのを必要な方に無償でレンタルするということを指しているのかどうか、その辺が案の中ではわかりません。繰り返しになるかもしれませんけれども、私は結論的に言えば本当にこの危険をなくす意味で泊原発を再稼働させない、廃炉にしていくという決断が必要だと。最近北電は、放射性物質の排出量の情報を31年間過少報告していたということがわかりました。報道されています。それから、非常用発電機の接続不良、これについて北電の甘さに苦言ということで規制委員会が報告していると。これらを通して、相次ぐトラブルに対して安全管理体制の再構築をということが新聞社説などにも出ている状況です。私は、こういったミスは小さなミスというふうに言えないと思います。この1つのミスが結果的に福島第一原発事故に見られるように、多大な被害を空間的にも時間的にも及ぼすということが実際あったわけですから、私はこのミスが許されない原発を管理しているという面で、北電にはまだ、まだといいますか、重大な瑕疵があるのではないかというふうに考えております。ですから、人間のやることの中で全くミスがないということはないとは思いますけれども、とりわけ原発については多大な、一旦何かあった場合の被害というのは大変なものがあります。そういう意味で、私は再稼働をさせないということを町としてもぜひ発信をしていくというふうにしていただきたいということを希望として申し上げたいと思います。以上です。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

ただいまの関係、安全神話のこと含めて原因を取り除くべきでないかというご意見でありますが、私どもが設置者ではないということをご理解賜ればありがたいなと思いますし、また議会においても議決という大きな宣言とか様々な機会がありますので、その辺をまたひとつご検討いただければいいのではないかというふうに考えております。ただ、全体的にエネルギーの将来構想として政府も原発においては一つのベースロード電源という位置づけをしております。一方で自然再生可能エネルギーを増やすということも言っておりまして、現在地域循環共生圏という環境省から新たな制度が各省庁に出ておりまして、こういったものが日本の社会の環境という軸足で変えていこうという大きな動きがありまして、その中ではエネルギーの地域分散を図るという大きな方針が出ております。私たちは、今現在その地域のエネルギーを地域で賄うということに軸足を置いて、そういった地域で、言ってみれば電力の分散化を図るということを自ら町としてやっているところであります。こういう自治体が多く増えることによって、将来的には巨大なエネルギーに依存することなく、ブラックアウトにも対応できる、そういうリスク分散の小さいエリア、安全能力が高くなる地域ができるのではないかというふうに思っておりまして、そのことは町としても精いっぱい現在やっているところであります。それと、2点目にありました衛星携帯電話につきまして、現在町として1台持っておりますが、これにつきましては一般の住民の皆さんにお配りするとかということではなくて、町という、いわゆる災害対策本部を持つ機能の中にこういったものを多くして、きちっといろんな情報を得れる体制をとっていきたいという趣旨のことで記載をさせていただいたというものであります。あと、最後にはその原因を取り除く含めて、こういったミスが続いているということにつきましては、北海道電力におかれましても今精いっぱいそういう現場での対応、社を挙げてやっているというふうに理解をしておりますので、そういった情報も私どもも受けて、きちっと住民の皆さんにそういった経過も含めてお知らせをしていくということの情報共有をしっかり図っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

出典:ニセコ町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月16日 議事録 PDF(12ページ) 間違いを知らせる