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ニセコ町議会 令和元年第8回定例会 2019年12月19日

ニセコ町の公営塾について

2019年12月19日、ニセコ町議会の一般質問で、斉藤うめ子議員が「ニセコ町の公営塾について」質問し、教育長 菊地博、町長 片山健也が答弁しました。

質問者
斉藤うめ子 議員
答弁者
教育長 菊地博、町長 片山健也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 5番 斉藤うめ子

ニセコ町の公営塾について、市町村が設置する公営、公設塾がここ数年道内で続々と誕生しています。2018年だけでも少なくとも道内8市町村で新設されたと言われています。今日本で一番成果が上がっている公営塾は、大分県豊後高田市と言われております。数年前にニセコ町教育委員会がこの豊後高田市の学びの21世紀塾を視察されておりますが、教育のまちづくりを実践し、成果を上げているこの公営塾から何を学ばれ、また参考にされているものがあれば教えていただきたいと思います。ニセコ町が来年4月から開設する予定の公営塾についてどのような事項を想定しているのか、また予算について教育長、町長に伺います。

答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)

それでは、ただいまの斉藤議員の質問にお答えをいたします。大分県豊後高田市の学びの21世紀塾は、平成14年、学校週5日制の実施に伴い、市が立ち上げた公営塾です。平成25年7月、教育委員による道外視察として豊後高田市を訪れ、塾についての説明を受けるとともに、その事業の一つである寺子屋講座を見学してまいりました。寺子屋講座では、小学生がそれぞれに課題を持参し、自主的に学習を進めていく中、講師が必要に応じてサポートするという様子でありました。そこには全く強制力がなく、子どもたちの主体性が尊重されておりました。学びの21世紀塾は、子どもたちがみずから学びたいという意欲と次代を担う子どもたちの教育に積極的に貢献したいという市民の思いや協力によって、さまざまな講座が発展的に開設されておりました。こうした学校、家庭、地域が一体となり、子どもたちの自主性を育み、あらゆる可能性を引き出すことを目指している学びの21世紀塾を軸とした豊後高田市の教育は大いに参考となり、学ぶべきところがありました。次年度開設予定の本町の公営塾につきましても、地域の人、物、自然を生かし、子どもの知、徳、体全ての面でこれからの社会を生き抜く資質、能力を育むことを狙いにしてまいりたいと考えております。具体的な講座内容や開設予算につきましては現在検討を進めているところでありますが、コミュニティ・スクールとも連携をしながら徐々に拡充を図り、子どもたちの学びの選択肢が広がるものにしていきたいと考えております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

ただいまの斉藤議員のご質問にお答えいたします。ただいま教育長からの答弁のとおり、具体的な取り組み内容や経費等につきましては現在教育委員会において検討中であることから、その詳細が決まりましたら、その取り組みを支援してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。

議員の質問 5番 斉藤うめ子

この公営塾なのですけれども、大分県の豊後高田市の公営塾、すごいものだと思いました。まち全体が教育によるまちづくりと銘打っているだけあって、ほとんどの子どもたちがこの公営塾に参加している。そして、次々新たな要望に応じて広げていって、学習漬けというか、学習だけではないのですけれど、そのような印象を受けているのですけれども、ただ子どもたちに適切な勉強をしっかりサポートするということは非常に将来的に大切なことですので、これは必要かと思いますけれども、先ほども伺ったように、ニセコ町の本質的な狙いというか、公営塾設置の狙いというのは本質的にどこにあるのか。それと、何が必要かという子どもたちの声、それから保護者の声などはどういうふうに集約して、これからそれにかかわってくるかと思いますけれども、どういうふうにとらえていらっしゃるのか、そこをぜひお聞きしたいなと思っています。

答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)

ただいまの斉藤議員の再質問にお答えをいたします。まず、豊後高田の今おっしゃっているようにさまざまに拡充されてきたわけですけれども、先ほど申し上げましたように、学習漬けというようにおっしゃいましたけれども、先ほど言ったように知、徳、体と、それぞれの面での学習支援であったり、体験活動であったり、地域の方と一緒に行う活動だったりですので、いろんな選択肢があるという中で、子どもたちが自分たちのニーズに応じてその講座に参加をするという仕組みになっておりまして、本町で狙いにしているところも今の子どもたちに求められる資質、能力ということを考えますと、いわゆる知識理解だけではなくて、それを使って思考したり判断したり表現をしたりという、そういう力だとか、あるいは人間性そのものであったりということだったり、そういうあたりから、いわゆる従来の学習、学力のみならず、いろんなものに挑戦する気持ちだとか、体制だとか、協力性だとか、そういうものも育てたり、それから人への感謝とか思いやりとか、あるいは体力だったり、そういう総合的な力を放課後や休日を使った中で行えないかというところで考えているところです。ことしにつきましてもいろんな、報告していますとおり、ニセコチャレンジだとか、そういう学びの体験を広げるということで取り組んでおりますが、そういうものを統括いたしまして公営塾として知、徳、体という面で始めたいと思っています。余り最初から広げてしまいますと、なかなか無理がかかってしまいますので、今あるものを活用しながら始めて、そしてその上で子どもたちの声、保護者の声も聞きながら肉づけを図っていけるようなものにしてまいりたいなと考えておりますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。以上です。

議員の質問 5番 斉藤うめ子

今教育長のお話を伺っておりますと、しっかりとした概要があるわけではなくて、スタートして、それから声を聞いていくというふうな感じで進めていくというふうな構想でいらっしゃるわけですか。それで、私は豊後高田市が日本で本当にすばらしい公営塾の見本みたいにやっているのはすごいと思うのですけれども、本当に子どもたちに余暇というか、自由参加とはいってもほとんどの子どもたちがそれの場合は参加してやっているわけです。そして、全部無償で、予算が、豊後高田市は2万2,000人ぐらいの人口のまちなのですけれども、教育費に1,500万円ですか、年間。そして、その半分以上が講師に払う金額だというふうに載っておりましたけれども、それを必ずしも採用するかどうかはわかりませんけれども、ニセコ町の場合は希望する子どもたちが参加するという形をとっていくという考え方でいらっしゃるわけですか。それと、これもやっぱり子どもの権利条約と関係してくると思うのですけれども、子どもたちの能力、子どもの権利条約の29条です。児童の教育についてこんなことが書いてあるのです。児童の教育が次のことを指向すべきことに同意するとあって、児童というのは18歳までの子どもを対象にしているのですけれども、人格、才能並びに精神的及び身体的な能力を可能な最大限まで発達させることというふうにあります。これすごく大事なことだと思います。その一方で、31条で締結国は休息、余暇、遊び及びレクリエーションの活動を行い、並びに文化的な生活及び芸術に自由に参加する権利を認めるというふうにあるのですけれども、最大限に能力を発揮させることと、それから休息、余暇という形をどのようにバランスを考えて進められる計画か、これ大事なことだと思うのですけれども、それをちょっとお聞きしたいなと思っています。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

私のほうから基本的な考え方で、私が総合教育会議を通じて教育委員会にお願いしていること、それは2点であります。1つは、子どもたちの居場所づくり。それから、2点目は、例えば小学校のときにちょっとした算数がなかなかわからないという子どもたちが悩んでそこへ来たときにサポートして、いってみればついていけないような子どもの質を少しでも上げるような、なかなか学校で聞けなかったり、どんどん、どんどん授業って進行していくので、そこで課題があったら教えてくれるような、そんなアフターな場所があればいいのではないかと、そういったことを小さく産んで育ててほしいと。だから、最初からがちっとした計画なんてあり得ないので、豊後高田も全く小さいところから、今多様なものができてきました。それは、時代のニーズとか、保護者の皆さんや、うちの町の希望感だとか、あるいは小学校も近藤のように離れたところにありますので、そういったものに適用するようにどんどん、どんどん変化していけばいいと。だから、最初からばしっとした計画をつくって完璧なものなんていうといろんなことがあってできなくなってしまうので、とにかく進んでほしいということで、教育総合会議では教育委員会各委員にお願いをしております。理想としては、将来はそういった子どもたちに多様な選択肢があるというのが望ましいのではないかと思っておりますが、最初はとにかくやれるところからやってもらうというところからスタートしていきたい。そういうことをお願いしてきた経緯があるということだけご理解いただければありがたいです。以上でございます。

答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)

もう一度豊後高田を視察したことお話ししますけれども、私たちが見た寺子屋塾というのはその地域の小学生が学校終わったらめいめいに集まってきて、そしてそれぞれの持ち寄った宿題であったり、課題であったり、あるいは講師が用意したプリントにそれぞれが取り組み始めるわけです。そこに大人がいて、必要に応じてサポートする。子どもたちは、課題が終わったらもうそこで帰るわけです。ですから、ほんの15分、20分で帰る子もいれば、1時間いて、それから帰る子もいれば、そういう意味では全く先ほど言いましたように強制力がなく、子どもたちの主体性が尊重されていると。ですから、子どもたちは自分の時間の使い方ということでそういう時間を過ごしておりますし、その後自由に使える時間も恐らくはあるのではないかなと思っていますので、そのようなことは非常に私も参考になりましたし、学びたいなというところで考えておりますので、そのようなものも取り込めたらなと思っております。先ほども言いましたけれども、余りがちっとしたものを最初から幾つも幅を広げて取り組むよりは、もちろん講座、教室ということでは幾つか開設しますけれども、そこからいろんな声を聞きながら広げていければなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

出典:ニセコ町議会 令和元年第8回定例会 2019年12月19日 議事録 PDF(24ページ) 間違いを知らせる