ニセコ町議会 令和2年第8回定例会 2020年9月16日
ニセコ町の公営塾について
2020年9月16日、ニセコ町議会の一般質問で、斉藤うめ子議員が「ニセコ町の公営塾について」質問し、教育長 菊地博、町民学習課長 佐藤寛樹が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤うめ子 議員
- 答弁者
- 教育長 菊地博、町民学習課長 佐藤寛樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 5番 斉藤うめ子
4件目、ニセコ町の公営塾について教育長に伺います。ニセコ町は、今年4月から公営塾を開設するとしてきました。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大のため延期されてきましたが、この7月から事業がスタートしているとのことです。そこで、この公営塾の位置づけと内容、方向性について教育長に伺います。
答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)
それでは、ただいまの斉藤議員のご質問にお答えします。ニセコ町教育委員会では、公営塾を学力増進型ではなく、ニセコ町内の小学校高学年、中学生及び高校生がふるさとニセコの多様な教育資源の中で集い、学び、遊びを通して、たくましく生きる心と体を育むための少年教育講座と位置づけ、新型コロナウイルス感染拡大による学校休業が解除されて以降、7月より準備が整った講座メニューから順次スタートいたしました。これまでに実施しました講座の内容では、自己研さん文化教養講座として7月に暮らしの中の自然を探そう、これはウオーキングをしたり、フィールドゲームを楽しむものであります。8月には生け花教室、日本の心に触れよう、学習サポート講座として8月に夏休み小さな学校、オンラインの学習体験とマグネット作りを行っております。以上の講座を開催しております。また、連携する事業であるニセコチャレンジとして、6月6日にショートサイクリングと木工体験箸作り、7月18日には羊蹄山一周サイクリング、8月8日に羊蹄山登山を実施し、いずれも参加の児童生徒並びに保護者より高評価をいただいております。今後も児童生徒や家庭のニーズを的確に捉え、ニセコの子どもたちのふるさと発見、自分発見の後押しとなるような企画運営の充実に努めてまいりますので、ご理解をお願い申し上げます。以上です。
議員の質問 5番 斉藤うめ子
公営塾についてただいま教育長から説明がありましたけれども、3点ほどお聞きしたいと思います。まず、公営塾の正式な名称は何でしょうか。「もっと知りたいことしの仕事」、それから教育委員会議、それを見ていますとこどもふるさとみらい塾という名前がついています。それから、教育長の教育行政報告にはニセコみらいラボという名称がついていますけれども、名称は正式に決まったのでしょうか。どれが本当の名称なのでしょうか、どれでもいいのでしょうか、そこをお聞きしたいと思います。それで、この1番目と関係しているのですけれども、公営塾ということで教育長が今本来の目的というような話をされたのですけれども、社会福祉協議会との関係、それからニセコチャレンジ、いろいろとあります。洋上セミナーとか少年の翼セミナー、これは昔からあったのですけれども、これとも連携している。いろんなものを見ていますと、何かごちゃごちゃして、全部関わっているような感じがします。2件目です。最初に公営塾のことは説明されましたけれども、学習というよりは知、徳、体の面において体験を通してふるさとのよさを知るということを説明されたと思うのですけれども、私は公営塾という名前をつけて、本当に子どもたちが何が必要で、何を求めているのか、子どもたちの声に耳を傾けているのか、また子どもたちの声なき声を受け止めているのか、そこのところをもう一度伺いたいと思っています。学習支援というところもあるのですけれども、これを見ていますとABCDEFGで分かれているのですけれども、Aの分類では学習支援で、中高生の学習の後押しという説明がここにありますけれども、それからBのランクでは学習サポートで、個々の主体的学習支援、小学校4年生から6年生となっています。この公営塾、何よりも子どもたちの学力、ここには1年生とか2年生とか3年生までは学習サポートの対象にはなっておりませんけれども、まず私はフィンランドの教育の話を聞いたことがあります。教育長もフィンランドに行かれて、研修に行かれたと思うのですけれども、そのときに非常に印象に残ったのは、まず学校に入ったときに低学年の子どもたちが学力のことで、読み書きの中でまず差をつくらない。みんな同じように、学力の差を生まないように一人一人丁寧に教育をしていくということが最も大事なスタートであるということを強調されていたのを札幌で元教育文化大臣ですか、教育大臣ですね、の方からお話を聞いて、本当に強く印象に残っています。ですから、ともかく一人の落ちこぼれもないように指導する。それが自信をつけて次の2年生、3年生というふうにいく。ともかく低学年ほど学力の差をなくするということが一番の教育の基本だということをおっしゃっていたのは覚えております。この学習塾なのですけれども、私は、去年でしたか、学習支援ボランティアに登録したのですけれども、つい数日前こういう何かボランティア保険というのが送られてきました。これも半年ぐらいたっているのですけれども、4月の10日からになっています。4月の10日から3月31日の期限で保険に加入してください。これは、社会福祉協議会が出しているボランティア保険なのですけれども、公営塾、社会福祉協議会、それからニセココミュニティ・スクール、この関係というのはどういうふうになっているのか。今まであったところがこの公営塾に入っていたり、また新しい事業を始めたり、いろいろとあるのですけれども、ここのところが何か理解できない、理解し難いところがあるのですけれども、こういうことはどこで決められたのか。子どもと議論というか、話合いをしたのか、そこについてぜひお聞きしたいと思っています。
答弁 町民学習課長 佐藤寛樹(町民学習課長は2021年1月まで)
ただいまのご質問にお答えしたいと思います。公営塾の名称につきましては、8月にニセコみらいラボということで教育長以下で決定いたしました。それまで先ほどご指摘あったように新型コロナウイルスの関係で学校の開始が遅れたということで、試行的にできるものからやって準備を進めたところでございます。それで、8月の段階で一定程度の事業の見込みがついたということで、名称をニセコみらいラボと決定させていただきましたが、参考までにラボとはラボラトリーの略で、研究所、実験室などの意味ということであります。それで、子どもたちが言いやすく、一般的な塾のイメージ、学習塾を想像するイメージでなくて、そのイメージにならない単語で選定したところでございます。それまでは、子どもがふるさとで未来を描くというコンセプトの中から仮称でこどもふるさとみらい塾という名称を用いていたところでございます。あと、社会福祉協議会の学習ボランティアの関係については承知していないので、お答えできないのですが、先ほどのご質問の中で洋上セミナーと翼セミナー、少年セミナー事業との関わりということなのですが、先ほど斉藤議員さんもお手元の資料でコースの名前を言っていたので、恐らくその資料を入手されていると思うのですが、体系の中で従来から少年洋上セミナー、少年翼セミナーという交流事業がありました。それで昨年まで行っていたのですが、その取組について課題がありましたので、この際少年教育事業を一元化、体系化、見える化して、その中で少年洋上セミナーに参加する子どもたちの勉強といいますか、体験の場を明らかにするために事業設計をしたところでございます。それであと、子どもたちの意見を聞いたかどうかという部分につきましては、それらの構築に当たっての段階ではつぶさに聞いてはございません。ただ、教育委員会内部の中で、先ほどの課題を検証した中で教育委員会議、教育長以下部内会議、それと社会教育委員会議、それら教育関係の会議にお示ししてご意見をいただいたところでございます。あと、公営塾のコンセプトにつきましては、教育長が冒頭の回答をしましたところで、少年教育事業ということで学力増進型ではなく、ある意味学力をメインとしてサポートするのではなくて、ただし学力のサポートの一部分も取り組みながら進めていくというようなことになっております。そういうことで、過程と目的につきましては以上のとおりでございます。
答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)
私のほうからもお答えをしたいと思います。まず、斉藤議員の今のご質問の中に社会福祉協議会という言葉が出てきましたけれども、この公営塾と社会福祉協議会、これは直接関わっているものはないかなというふうに思っています。(何事か声あり)その辺後で確認させてください。いずれにしましても、公営塾ということで施策としてスタートしているわけですけれども、名称については今課長のほうでも説明ありましたように、この目的からふるさとみらい塾という名前を仮称としてつけていたのですが、実際始めるに当たって、今教育委員会のスクールコーディネーターと町民学習課の連携の中で始めたところですが、まず子どもたちになじみのある言いやすい名称にしようということで、ニセコみらいラボと。そうしますと、ラボ、ラボという言葉でも通じるかなというところで始めた、名称については決めたところであります。それから、この公営塾、教育施策の事業として行っているわけですので、何のために、なぜやるのか、子どもたちにどんな力をつけさせようとするのか、そしてどのように進めていくのか、これらの枠組みを決める際は、やはり教育委員会が主体となり、いろんな方のご意見を伺いながら、大人が考えることではないかなというふうに思っております。目的を持って取り組んでいることでありますので、そこはご理解をいただきたいというふうに思います。ただ、コロナ禍の中で、当初考えていたこととはかなり時期的にも遅れたり、内容的にも今いろんな工夫をしながら始めたところでありますので、教育委員会として考えているのは、今年あと半年ぐらいの中でもう少しいろんな講座をやっていきますけれども、それをやった上で子どもたちや、あるいは保護者の方にアンケートを取って、その声を聞きたいなというふうに今予定をしているところです。それを踏まえながら、改善すべき事項は来年に向けて改善をしてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただければと思います。以上です。
議員の質問 5番 斉藤うめ子
教育長から説明は受けましたけれども、ちょっと説明を聞いても何か非常にごちゃごちゃとしていて、教育委員会とCSと、それから社会福祉も含めて、それから社会教育委員会も含めて全部が何か一緒くたになったような感じがします。そして、これの目的は、学力ではないということで、教養部分ですか、いろんなことを子どもたちに体験させて教養を豊かにするということがあるようですけれども、私はやはりこの後志管内ニセコ町として子どもたちの学力、学ぶ喜びというものがしっかり根底にあることが大事ではないかと思っています。何も学習漬けということではなくて、遅れている子どもがいるとしたら、そういう子どもたちが遅れを取り戻して、そして学校に行くことに自信をつけていくことでこれからどんどん伸びていく機会にもなるかと思います。学校で過ごす時間というのは、子どもたちは長いのです。ですから、それが学校が楽しくなるというような、それにはやっぱり学校の授業がしっかり分かる。分からない、ちょっと遅れを取る子どもも出てくるかと思いますけれども、それをきっちりサポートする。特に低学年においてサポートすることがこれからの自分の力で歩んでいくにしても大事なことではないかというふうに私は思っています。いろんな考え方があるかもしれませんけれども、低学年の学習の遅れている子どもがいたらそれをサポートする。それから、小学校から中学校、高校生に至るまでちょっとしたサポートでカバーできる部分があると思います。学校において誰一人取り残さない、SDGsの精神そのものをこのニセコみらいラボですか、でもそこを根底に考えていくことは大事ではないかと思います。学力はやはり大事です。中学校、高校、そこのことをもう一度よく検討をされてはいかがかと思いますけれども、これからいろいろと、試験的にスタートしたということなのですけれども、そこのところをしっかりと押さえるところは押さえていくことがこのニセコの子どもたちのためになるのではないかなと私は思っています。学校で学ぶ喜びです。教育長、いかがですか。
答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)
ただいまのご質問にお答えをしたいというふうに思います。もちろん学力は非常に大事な要素であります。私は、子どもたちが一生を生きる上で学校教育というのは僅かな部分なのです。一生は、家庭であったり、地域の中で子どもたちは生きていくのです。ですから、その一生をしっかりとその子なりの人生を歩くためには、学力ももちろん大事ですけれども、それを生き抜く力が一番大事だというふうに思っています。学力の根底にあるのは、今非認知能力というのを斉藤議員も御存じではないかなというふうに思いますけれども、小さなうちに例えば好奇心や想像力、忍耐力、社交性、優しさ、思いやり、自制心、こういうものを身につけることがその子の将来にとっては一番有効であるということが今言われております。ですから、この公営塾の中で、そのコンセプトにありますけれども、新しいことに挑戦をしたり、問題解決を図る体験活動、それから興味や好きなことを広げ深める、自分らしさの発見、何よりそれによって自己肯定感の向上を図る、これらのことを大切に進めたいというふうに思っています。それが学力の土台になるのです。学力について教育委員会で力を入れるとすれば、それは学校教育において私は力を入れていきたいというふうに思っていますので、学校教育ではなし得ないことをこの公営塾、ニセコみらいラボで子どもたちの力を育みたいと。それが子どもたちにとって幸せにつながるというふうに考えております。以上です。