みんなの議会

ニセコ町議会 令和元年第6回定例会 2019年9月18日

SDGs17の目標における日本の取り組みへの評価と政治分野における男女共同参画の推進に関する法律について

2019年9月18日、ニセコ町議会の一般質問で、斉藤うめ子議員が「SDGs17の目標における日本の取り組みへの評価と政治分野における男女共同参画の推進に関する法律について」質問し、町長 片山健也が答弁しました。

質問者
斉藤うめ子 議員
答弁者
町長 片山健也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 5番 斉藤うめ子

5件目に行きます。SDGs17の目標における日本の取り組みへの評価と政治分野における男女共同参画の推進に関する法律について伺います。SDGsの17の目標の中でジェンダー平等が最も重要とされているという意見が一番多いと聞いております。それは、基本的人権の問題だからです。人間が人間である以上、人間として当然持っている基本的な権利だからです。このジェンダー平等の達成には、日本はSDGsが目指す世界とは現在まだ対極にあります。SDGs、日本の達成度について国連とかかわりの深い国際団体や研究機関が昨年夏に発表した各国の取り組みの進みぐあいをまとめた資料によると、達成にほど近いと言われる4段階の中で最低の評価を受けた目標の5つの中の一つがこのジェンダー平等の実現でした。特に日本の問題とされているのが、この中で男女平等です。日本は、先進国と言われながらも世界経済フォーラムが昨年発表したジェンダーギャップ指数、日本は149カ国中110位です。そして、この格差は年々広がってきております。欧米各国はどんどん進んでいっていますけれども、日本は現状維持か後退しているというのが現状です。そこで、町長に伺います。昨年の9月議会で政治分野における男女共同参画の推進に関する法律、候補者男女均等法について、地方公共団体の責務について質問しましたが、そこで町長の答弁は、私の質問への答弁も含めて、この法律を正しく理解していないのではないか、誤解されているのではないかという懸念があります。そこで、再度この法律にうたわれている趣旨、特にこの法律の第5条の2、実態調査、情報収集、第6条、啓発活動、第7条、環境整備、第8条、人材の育成、第9条、法制上または財政上の措置を精読され、答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。昨年5月に施行された政治分野における男女共同参画の推進に関する法律は、衆議院、参議院及び地方議会の議員の選挙において男女の候補者の数ができる限り均等となるよう、そういったことを目指して行われること、男女がその個性と能力を十分発揮できること、家庭生活との円滑かつ継続的な両立が可能となることの3点を基本原則としているものと認識をしております。そして、政党、その他の政治団体に対し男女の候補者の数について目標を定めるなど、自主的に取り組むよう努めることを求めるとともに、国や地方公共団体に対しては選挙の公正を確保しつつ、実態の調査及び情報収集、啓発活動、環境整備、人材の育成などの必要な施策に努めるよう定めているものと理解をしているところでございます。その上でニセコ町におけるこれらの施策の状況をご説明いたしますと、まず実態の調査及び情報収集については、例年8月から9月にかけて内閣府男女共同参画局及び北海道が実施する調査に合わせて情報を整理し、回答をしているところであり、そのうち町議会議員に占める女性の割合や議会における出産に伴う欠席規定の有無などについては、内閣府男女共同参画局のホームページに掲載されている市町村女性参画状況見える化マップにおいて他の自治体の状況と比較できる形でわかりやすく公表されているところであります。一方、啓発活動や人材の育成については、地方議員のなり手不足はもとより、地域づくりへの関心の低下が全国的に課題となっている昨今、ニセコ町においても重要な事項であるという認識をしております。未来のまちづくりを担う小学生、中学生がそれぞれの視点でニセコ町のまちづくりを考える子どもまちづくり委員会や子ども議会などへの参加を通じて、早くから地域への関心を培うことにより、将来性別にかかわらず、より多くの方々がさまざまな形でまちづくりへ参画していただけるものと期待をしております。なお、環境整備に関しては、例えば現在庁舎内には議員や傍聴者も利用できる授乳室などがないといった対応のおくれはありますが、現在建設中の役場新庁舎にはこれらの授乳室を設置する予定であり、そのほか必要な設備などについても町民の皆様や議会議員の皆様のニーズに応じて今後整備に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

議員の質問 5番 斉藤うめ子

今町長答弁されたとおりのところはあります。私が申し上げたかったのは、昨年の9月の町長の答弁、ご存じでいらっしゃいますか。9月議会で私が、ちょうど1年前になりますけれども、候補者男女均等法の実現へ向けてニセコ町の責務はという質問をしております。それについて、このタイトルとしてはまちづくり基本条例の実践が努力義務に応えるものと考えるという回答なのですけれども、その中で町長、こんなふうにおっしゃっているのです。議会議員の実態調査を進めるべきと言われたが、そんなことは言っていないのですけれども、議会自体は町の方針を決める大変重要な議決機関であり、首長とはチェック・アンド・バランスの機関だ。その重要なチェック・アンド・バランスの機関の実態調査を町長が行って、町として啓発活動を行うというのはいかがなものか。正式に議長から要請があれば別だが、議会のことに関して首長の関与は基本的にできない。住民の活動を応援し、下支えをするのが役場の大きな役割で、行政が主導して何かをやるよりも、住民の運動を応援する形でニセコ町のまちづくり基本条例の趣旨にも合うと考えているという答弁をされています。このことなのですけれども、これはこの法律でうたっているのは、町長は議会を、自治体の首長が議会議員の実態調査を進めるべきというふうに何かとられて、誤解されているのではないかというふうに私は思って、またこれがそのままではいけないと思って再度質問させていただいているのですけれども、ここの中で特に5条から9条までなのですけれども、自治体の責務として、先ほどもおっしゃっていたように自治体の女性議員の割合だとかという実態調査、情報の収集、なぜ少ないのかということ。それから、少ないのであれば必要な啓発活動を行うように努めるとか、それから少しでもふえるように環境の整備を整える、それからそういう人材の育成を進めるように努力をする、それから必要ならば法制上の整備と、それから財政上の措置を講ずるものにするというふうなことを、この法律の中でうたっているわけです。それで、1つ例を申し上げますけれども、これは旭川市なのですけれども、町村で男女共同参画局というところを持っているところは余り多くないようなのですけれども、それから条例を持っているところは少ないのですけれども、ニセコ町はありませんけれども、大抵市以上のところでは必ずそういう課がありまして、これは前から聞いていたので、お知らせしたいなと思っておりますけれども、旭川市では2000年、こういう法律が去年、2018年にできる前から女性による模擬議会を開催して、そこの模擬議会にかかわった実行委員の方たち、50人ぐらいいたというふうに聞いておりますけれども、そのうちの5人の方が立候補して市議会議員さんになっています。そして、その後2001年からずっと関連した活動をしているというふうに伺っております。これは、先日旭川市の旭川政策調整課男女共同参画担当の職員の方からお電話と、それからメールで回答をいただきました。それによると、旭川市は女性の政治参画をテーマにした活動がずっと継続してあるようです。そして、例えば女性議員をふやすための勉強会への講師派遣の依頼があれば対応することも可能ですというふうにおっしゃっていました。そして、少しでも女性が決定の場に参画することの重要性も繰り返しずっとお話ししているということでした。これは、普通の男女共同参画局のあるところはどこもやっています。先日も熊本市に行ってきましたら、そこもちゃんとそういう課があって、そういう活動をやっていました。それから、天草の近所ですので、天草市の課の方も説明に来られていましたし、あちこちでそういうことはやっているのですけれども、ですから自治体が、このニセコ町がそのためにいろいろと活動することに対しては何の問題もないと私は思っております。たまたまここには男女共同参画課というのがないのですけれども、ないからといってしなくてもいいという問題ではないと思います。ですから、何らかのそういう要請があったりしたときには、町長もこの法律の趣旨をしっかり理解していただいて、応援していただきたい。これは、努力義務ですので、罰則はありませんけれども、全国でやっていますので、近隣では町村としては倶知安町が男女共同参画条例というのを大分前に、もう10年以上前につくっています。それから、仁木町もありますし、余市町もあります。ニセコ町は、残念ながら環境モデル都市とかそういうことで有名なのですけれども、最初に申し上げたように基本的な人権の一番の問題、そこが私は弱いのではないかなというふうに思っておりますので、ぜひその件について積極的に検討していただきたい。そして、8月6日のSDGsの高校生未来会議の中で基調講演をされた大崎麻子先生がこういうふうにおっしゃっているのです。ジェンダー平等の進展度は一人一人の人権の問題であると同時に、今やその国の国際競争力や将来性を示す指標になっていますというメッセージを出しています。それから、日本国内の女性活躍推進、女子のリーダーシップ教育、男女共同参画型の地域防災の推進にも取り組んでいる。グローバル化と少子高齢化が進む日本では、教育、子どもの貧困対策の公共投資、男性と女性が仕事と子育てを両立できるような環境整備、そして女性の政治参画が重要であるということを基調講演でもおっしゃっていました。非常に私にとってはわかりやすい基調講演でした、全て英語でございましたけれども。ということですので、町長もぜひその点について、もっと前向きにSDGs環境モデル都市、大切ですけれども、まず人権の問題についてジェンダー教育についても前向きに、まず第一にそこを大切に考えていただきたいと思います。以上です。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

先ほど再質問の中で要望があった場合は対応してほしいということでありましたので、それにつきましては今までもいろんな場面で対応させていただいているというふうに思っております。それと、先ほど前回の答弁で誤解があるというふうに言われましたが、斉藤議員、もともとクオーター制等を含めて主張されておりまして、それは議会の具体的内容について町長がコミットメントするのはおかしいという趣旨のことを言ったわけでありまして、この男女共同参画条例の誤解に基づいて発言しているわけではありませんので、その辺誤解なきようお願いしたいと思います。また、大崎先生や、あるいはSDGsの会議の中であった趣旨というのは、まさにそのとおりだというふうに思いますし、私どもこれまでも基本的人権、それからまちづくり基本条例においては男女において差をつけることがないように、そこは子どもであろうと誰であろうと基本的人権を最低限尊重するということで規定をされ、我々もその趣旨に沿ってまちづくりを進めているというように理解しておりますので、今後ともよろしくお願いをいたしたいと思います。以上でございます。

議員の質問 5番 斉藤うめ子

議長、一言です。済みません。町長、先ほど私読み上げましたけれども、町長もこのニセコ町議会だより175号の6ページのところをもう一度お読みになって考えていただきたいと思います。そのときに私は、クオーター制のことについて議論というか云々、質問したわけではありませんので、そこのところ誤解ないようにお願いしたいと思います。以上です。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

そこに述べた趣旨、私は全く間違いないというふうに思っていますので、その点誤解なきようよろしくお願いしたいと思います。

出典:ニセコ町議会 令和元年第6回定例会 2019年9月18日 議事録 PDF(31ページ) 間違いを知らせる