みんなの議会

名寄市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月26日

(1)飼料・肥料・エネルギー高騰が市内農業に与えている影響と行政の対策について/(2)濃厚飼料の自給に向けた取り組みについて/(3)酪農・畜産・耕種の連携に向けた取り組みについて

2023年6月26日、名寄市議会の一般質問で、水間健詞議員が「飼料・肥料・エネルギー高騰が市内農業に与えている影響と行政の対策について」「濃厚飼料の自給に向けた取り組みについて」「酪農・畜産・耕種の連携に向けた取り組みについて」について質問し、経済部長 山田裕治が答弁しました。

質問者
水間健詞 議員
答弁者
経済部長 山田裕治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 水間健詞

それでは、議長より指名をいただきましたので、一般質問を始めてまいります。まず、大項目1番目、飼料、肥料、エネルギー高騰が市内農業に与える影響と行政の対策について。輸入飼料、肥料、エネルギーをはじめとした輸入資材の高騰は、我が国の農業経営、それから暮らしに大きな影響を与えております。また、現在も一部の資材などでは調達困難になっているものなどもあり、現場の肌感覚としては情勢は楽観できるものではないと思っております。肥料は農業全体に関わる部分であり、経営費の中でも割合として非常に高いものであり、影響は大きい。エネルギー価格の高騰は、一般の消費者の暮らしの中でも強く感じられるほどに大きく、エネルギーそのものの消費以外にも資材や農具、農業機械など大幅値上がりの面で非常に顕在化している状態となっています。肥料、飼料、エネルギーの価格高騰は酪農、畜産にいち早く影響を現しましたが、今年以降は畑や水田、こういった耕種農家においてもひとしく影響を出すと考えられます。飼料、肥料に関しては昨年から対策が示されているが、改めてその内容と、また経営費全体に関わるエネルギーの部分について対策などを伺いたいと思います。世界情勢は、ウクライナ情勢、コロナウイルス、円安など複合した要因で日々刻々と変化し、今後情勢が改善したとしても、またいつの日か状況が変化するのは、見通すのは非常に困難と思います。昨年来国や北海道、それから名寄市において対策が講じられているのは承知しておりますが、改めて確認したいと思います。小項目の1番目、飼料、肥料、エネルギーの前年対比、それから今後の見込みについてどういう認識をお持ちか質問したいと思います。輸入飼料が高価格で推移し、経営費に与える影響はもとより、個体販売価格にも関わり、売上げ、経費の両面にわたりマイナスに作用したのは承知のとおりであるが、改めて価格水準に関する推移、影響、今後の見込みについて伺いたいと思います。令和3年、令和4年の対比について伺いたい。次に、個々の経営体によって影響は異なることは理解するが、市内農業者の経営に与えた影響についてどのように捉えているのか。耕種、それから酪農、畜産に関してそれぞれにどういう認識をお持ちか伺いたいと思います。次に、国、北海道、名寄市の対策について。肥料、飼料、エネルギー高騰に対しこの間様々な対策が国、北海道、そして名寄市で講じられてきましたが、対策の概略について、これも改めて伺いたいと思います。既に講じられてきた対策メニューのラインナップ、それから規模、効果などについてどのようなメニューがあるのか、それから効果についてどのように認識しているのかお知らせください。続きまして、大項目の2つ目、搾乳牛に関する濃厚飼料に関しては、輸入が大半を占めると認識しているが、近年子実コーンに代表される国産飼料の作付が増えており、道内でも南空知のほうを中心に栽培され、名寄をはじめ近隣市町村においても試験的に栽培が行われていると認識しております。名寄市の農業振興センターでも栽培試験を進めているというふうに認識しておりますが、栽培技術の面に加えて物流、それから経営の中でのオペレーションの面など、そういった全体的なソリューションを示されると取り組みやすいと思います。子実コーンに関しては、ある程度の大型の機械、それから乾燥のための施設、こういった最初スタートアップのハードルが高い作物と認識しております。ほかの飼料作物、デントコーンや牧草など含め、飼料の自給に向けて取組を進めるべきだとは思います。酪農、畜産、耕種、これが均衡して農地の有効利用を図っていく意味でも向かっていくべき取組と私は考えております。内容について御説明いただきたいと思います。まず、栽培試験を既に行っている、または行う予定の飼料の作物についてどのようなものがあるのかお知らせください。次に、今後の試験計画、それから既に試験を行った成績についてお知らせいただきたい。特に先進地域との収量の比較や経営の中に組み込んだ場合の経済的なシミュレーション、作業的なシミュレーションについてお知らせください。今後の見込みについて。子実コーンの名寄市での気候的な栽培可能性において、例えば積算温度とか秋の気候など、こういったことを鑑みてどのような見通しがあるのかお知らせいただきたいと思います。次に、飼料の域内での自給に対するインセンティブが働く仕組みが何かできないのか、こういったことについて伺いたいと思います。温室効果ガスの削減であるとか、SDGs、こういった観点から濃厚飼料の地産地消というのは、温室効果ガス、移動が少ないですから、こういったことで経令和5年6月26日(月曜日)第2回6月定例会・第3号営の側にとって何かインセンティブが働く仕組み、こういったものはないのか、それから考えていないのか、こういったことを伺いたいと思います。続きまして、大項目3つ目、耕種、酪農、畜産などいろんな経営形態がある中で、域内での循環を考えた場合、営農類型のバランスが悪い成長や衰退が生じた場合、市内農業全体に悪い影が差すと思います。これは飼料作物栽培、堆肥の土壌還元などきちんと耕畜連携が図れて初めて農業の持続的な発展が成り立つと思います。特に、耕種農家の豊作、凶作に最も大きな影響を与えると思われる土作りには有機質の資材の施用と飼料作物を作った場合の副次的な効能である土作り効果というのが大きく寄与すると思います。水田活用施策の厳格化により作付体系が大きく変わっている上、また米の消費はずっと減る傾向、一方で飼料作物には大きな栽培の余地があると認識しております。省力的な作物という意味でも振興が必要と考えております。こういった中で、作業機の大型化は毎日日々進んでおり、作業性や取付け道路の具合によっては作業困難、あるいは行きたくても作業不可能な圃場も発生しているというふうに認識しております。農業振興地域においての道路、河川、橋梁、こういった公共施設、公共の設備というか、インフラの整備においては、十分にその辺を勘案して実施すべきだと考えております。そこで、農業機械の大型化による作業効率が劣る圃場の将来について。大型化に伴い、小規模な圃場や狭い取付け道路、歩道の柵、道路側溝、かんがい用水路、排水路、あるいは引込線や電柱、こういった様々な要因、アクセス要因で利用したくてもできない圃場が発生しております。または、品目によってはもうそこに向かっていけないことで作付不可能になっている。宅地の隣り合ったところでは、小面積の場合などはやむを得ない場合もあるが、面積的にまとまっていてもアクセスの問題で諦めざるを得ない。耕作放棄のきっかけになりかねず、これの解決案についてただしたいと令和5年6月26日(月曜日)第2回6月定例会・第3号思います。取付け道路は、基本的には個人で整備すべきであるけれども、売買、賃貸で耕作の権利移動があった場合の作付者、耕作者の力ではアクセスの問題は解決できない場合もある。こういった場合に何か解決策の提示はないのかと。これについてただしたいと思います。それから、もう一つ、家畜の飼料、それから家畜の堆肥、これを域内で循環する何か取組、循環できる取組はないのか、こういったことをただしたいと思います。域内で効率的な循環することは、地域農業に大きく貢献することだと思っております。現状どういう状態か、今後どうしていきたいのか、どう向かっていくべきなのか、どういう認識を持っているのか伺いたいと思います。以上でこの場からの質問は終わらせていただきたいと思います。

答弁 経済部長 山田裕治

おはようございます。水間議員から大項目3点にわたり御質問いただきました。一括して私から答弁をさせていただきたいと思います。まず、大項目1、飼料、肥料、エネルギー高騰が市内農業に与えている影響と行政の対策について、小項目の1、飼料、肥料、エネルギーの前年対比と今後の見込みについてお答えをさせていただきます。コロナ禍や原油価格の値上がり、円安、ロシアによるウクライナ侵攻など世界情勢の影響により生産資材をはじめ飼料や肥料、光熱費の高騰が長期化しております。本年1月に農林水産省が発表しました農業物価指数によりますと、令和2年の平均価格を100とした場合、令和5年4月時点の価格比較では生産資材で約20%、肥料は55%、光熱動力費は約25%、飼料費は約50%とそれぞれ増加となっており、特に肥料と飼料が高騰している状況にあります。また、飼料のうち円安や海上輸送運賃の上昇などにより濃厚飼料価格が上昇し、国の配合飼料価格安定制度で一部補填はあるものの、依然として高い水準で推移をしております。今後の見通しとしましては、肥料原料の値下がりを受けて、春肥に対して約2割程度の値下がりが見込まれております。また、配合飼料価格につきましても令和5年4月期から若干下がっておりますが、依然として高騰している状況にあります。また、乳価においては、加工乳において販売単価が令和5年4月からキログラム当たり10円上がったことで経営環境が改善してきている状況にあります。これまでの肥料や飼料などの高騰による影響につきましては、全国的に肥料費の上昇が農業経営に大きな影響を及ぼし、また酪農においては飼料費が経営に係る全体経費の約4割を占めることから、価格が50%上昇したことが大きな負担増となり、離農が増加している状況にあります。市内の状況といたしましては、令和4年の農業支出について、これはJAの試算によりますが、過去3か年平均と比較し5%程度の負担増加となっており、令和4年は豊作により収入が増加したとはいえ、経営全体に対する影響は大きかったものと認識しております。また、畜産においては、さきにお答えしたとおり、飼料費の高騰により1頭当たりの生乳の製造原価が増加していることから、経営に大きな影響を及ぼしていると認識しております。次に、小項目2、国、北海道、名寄市の対策についてお答えいたします。小項目1でお答えしましたとおり、特に高騰している肥料、飼料、エネルギーにおいて、国や北海道の支援に加え、本市においても支援を実施、対応しております。初めに、肥料高騰対策についてお答えいたします。国における肥料高騰対策としては、令和4年6月から令和5年5月までに購入した肥料を対象とし、国が定める化学肥料低減の取組を実施した場合、令和3年度と比較し増加した肥料購入費に対してその7割を支援金として給付するものです。北海道においては、特に価格が高騰している化学肥料について令和4年6月から12月末までに発注をし、令和5年5月末までに納品された肥料を対象に1トン当たりの定額を給付するものです。本市におきましても道と同様に実施しており、実績といたしまして379件、約2,232万円を既に給付しております。配合飼料につきましては、国における配合飼料価格安定制度において価格補填が実施されており、輸入原料価格が直前1か月の平均と比べ115%を超えた場合に発動する異常補填と輸入原料価格が直前1か年の平均を上回った場合に発動する通常補填とがあり、令和3年1月以降は通常補填が発動し、令和3年4月以降は異常補填も発動している状況にございます。この価格安定制度は、直近1か年の平均との比較となることから、令和3年1月以降は高騰し続けているため、平均価格と比較した場合の補填金額が減少している状況にございます。そのため、配合飼料価格の高止まりによる生産者の負担額増加を抑制するため国、北海道において令和4年4月以降に緊急対策として複数回にわたって支援が実施されております。緊急対策としての国における配合飼料高騰対策では、令和4年4月から乳価改定が行われました令和5年4月までのコスト上昇分に対して一部補填をするため、1頭当たり7,200円の補填を2度実施しております。加えて、令和4年10月から12月までの間は配合飼料1トン当たり6,750円、令和5年1月から3月までは1トン当たり8,500円の補填を実施しております。道においても経産牛1頭当たり6,800円の支援と配合飼料1トン当たり600円の支援を令和4年度と5年度にそれぞれ実施しております。本市におきましても令和4年度に配合飼料1トン当たり600円の支援を実施しているほか、本定例会において可決をいただきました補正予算によります酪農生産基盤強化支援事業におきまして経産牛1頭当たり3,600円を支援してまいります。肥料高騰対策、配合飼料高騰対策の効果につきましては、今後の交付予定の部分を含めまして、肥料高騰対策では国、道、市の支援に令和5年6月26日(月曜日)第2回6月定例会・第3号よって価格高騰分の7割から8割が補填される見込みであり、畜産業に対しては配合飼料価格高騰に対する直接的な支援と育成経費全体に対する支援とを組み合わせ、影響の低減に取り組まれているところです。そのほか、エネルギー消費削減に対する支援として、国においては施設園芸等燃料価格高騰対策として経営費に占める燃料費の割合が高い施設園芸において省エネ機器設備の導入支援の予算枠の拡充がされているほか、畜産クラスター事業においても省エネ、電力安定供給のための機械装置などが補助対象となるなど制度の拡充が行われております。また、みどりの食料システム戦略において持続可能な食料システム構築に向け温室効果ガス削減や化学肥料などの軽減による環境保全などにおいて技術開発、普及を進めていくこととされており、様々な栽培技術や事例が示されており、本市の地域適性を検証しながら農業者への情報提供に努めてまいります。次に、大項目の2、濃厚飼料の自給に向けた取組について、小項目1、栽培試験を行っている、または行う予定の飼料作物について、小項目の2、栽培試験の計画、成績について、小項目の3、今後の見込みについて、小項目の4、飼料の自給にインセンティブが働く仕組みについて、以上関連がございますので、一括してお答えをさせていただきたいと思います。農業振興センターでは、連作障害を防ぐための輪作体系を確立するため地力増進を図りつつ、濃厚飼料として販売収入が期待される子実用トウモロコシの名寄地域における栽培適応性試験を令和4年度から実施しております。令和4年度の試験結果としましては、播種する時期が遅かったものの、天候に恵まれたこともあり、播種から収穫適期までの積算温度が確保できたことから、十分成熟に至ったと思われます。収穫量では反収で650キロとなり、道北地域の平均収量レベルとなりました。収益の試算では、実勢価格から算出する粗収入で2万円から3万円ほどの反収となり、種子や肥料など資材経費とほぼ同額令和5年6月26日(月曜日)第2回6月定例会・第3号という状況になっております。また、収穫後においては、乾燥に非常に時間がかかる点や収穫後の保管場所、流通の確保など今後一層検討する必要があると思われます。飼料の自給に対するインセンティブとして、国における支援制度では畜産農家と耕種農家などと長期の利用供給計画に基づき飼料作物の供給を受け、畜産農家からは堆肥供給や飼料生産に必要な情報提供を行うことを要件として利用拡大分の数量に応じた支援がございますが、子実コーンにつきましては酪農家やTMRセンターで利用するためには一定の確保が必要となるため、現状では直接供給することが難しい状況となっております。子実コーンの生産については、水田転作の場合には国の交付金の対象となるため一定程度の収入が補われますが、既存畑での作付においてはさらなる反収の増加や経費削減を進めていくことが課題として挙げられます。現状では、刈取り後の残渣のすき込みによる地力増進作物としての位置づけで栽培していく必要があると考えております。今後につきましては、令和4年度は6月以降の高温の影響もあり、10月上旬から中旬までに成熟期に達しましたが、低温年における成熟に関しては不透明であることから、数年かけての試験を実施する予定であります。また、土作りの面から土壌改良の効果について検証を含めて調査を実施してまいりたいと思っています。次に、大項目の3、酪農、畜産、耕種の連携に向けた取組について、小項目の1、農業機械の大型化により作業効率が劣る圃場の将来についてお答えいたします。市内の農家戸数の減少や農業従事者の高齢化を受け、地域においては担い手農家への農地集積が進み、経営の大規模化に伴い大型農業機械を活用した土地利用型の農業形態に移行しております。しかしながら、中山間地域におきましては、区画が小さな農地や農道が狭い箇所もあり、大型機械が入りにくく、作業効率が劣ることから、農地集積が進みづらい要因の一つと認識しております。農地の区画整理や農業用施設などの整備につきましては、土地改良事業が考えられますが、地域の事業参加者数や受益面積などの採択基準があるため難しく、御質問の取付け道路などの拡張については基本的には農業者が個人で整備することとなります。また、地域においては、中山間地域等直接支払交付金を活用し、作業道の設置や排水改良など簡易な基盤整備に対する支援に取り組まれております。今後も農地流動化を円滑に進めていくため地域内での将来の農地の出し手、受け手が必要な圃場条件などを協議し、計画的な農地集積が進められるよう努めてまいります。次に、小項目の2、飼料、堆肥の域内での循環に向けた取組についてお答えいたします。耕畜連携につきましては、耕種農家で生産した飼料作物など畜産農家に提供し、代わりに家畜から出た排せつ物などから作られる堆肥等を肥料として圃場に還元することで農作物の生産に役立てる取組であり、化学肥料や配合飼料が高騰している昨今において非常に重要なものと認識しております。本市の取組状況としましては、各畜産農家から出される排せつ物や堆肥につきましては主に自家利用という形で牧草地等への散布がされているほか、一部で耕種農家へ供給されているとともに、哺育・育成センターで作られている堆肥についてはJA等を通じてあっせん販売により利用をされております。堆肥の活用につきましては、土壌改良材として土地を豊かにする効果や国のみどりの食料システム戦略においても堆肥の活用による化学肥料の使用量低減を目指していることから、農業振興センターにおいて堆肥の連用による土壌改良の効果について検証するほか、化学肥料から堆肥に置き換えた場合の生育への影響について調査を実施し、堆肥の有効性や活用方法の実証に取り組み、利用の拡大が図れるよう推進してまいります。また、飼料作物につきましては、牧草やデントコーン、子実コーン、飼料用米やサイレージとしてのホールクロップサイレージなど取り組まれており、市内の畜産農家への供給をはじめ出荷、販売されている状況であります。また、コーン類につきましては根が深く、広く張る作物であることから、土壌改良の効果とともに、すき込むことで緑肥としての効果も期待できることから、連作障害を低減する輪作体系を確立するための作物として期待をされるところです。今後につきましては、輸入穀物の高騰による食料安全保障や持続可能な食料システムの構築に向け、耕畜連携などによる循環型農業が重要になってきていることから、地域での耕畜連携を推進してまいります。以上、私からの答弁とさせていただきます。

質問 4番 水間健詞

それでは、御答弁いただいた内容からもう少し聞いていきたいと思います。まず、大項目1番目、影響についての認識を伺いましたが、国や道や名寄市での助成をしている、対策をして、影響を少なく抑えているということだったのですけれども、これそういった行政の持ち出しで影響を少なくしていただけるのはこういった場合必要だと思うのですが、結局飼料を外から買っている以上、また今後いつ我々の経営努力だけではどうしようもないところでそういった経営環境にまた変わっていく、それからまた行政で応援していかなければならない局面来るかどうかというのが分からないのです。まさか5年ぐらい前でも現在のエネルギーや肥料、飼料、こんなふうに値上がりするというのは恐らく誰も予想していなかったと思います。そういった意味で、域外にお金が出ていくこういったものとか、行政の持ち出しで対策していく以外にもやはり域内で飼料、エネルギーはちょっと難しいと思いますけれども、特に飼料なんかは回していける仕組みづくりについて何か準備があるのか、どういう方向性で考えているのかお知らせいただきたいと思います。

答弁 経済部長 山田裕治

今後の状況に対する対応策というか、そういった準備についてという令和5年6月26日(月曜日)第2回6月定例会・第3号ことのお問合せかと思います。先ほども答弁させていただきましたし、今水間議員のほうからもありましたとおり、国際情勢の変化であったりとか、特に為替相場の関係とか、今非常になかなか今後の見通しをつけるということが難しいというふうな状況かというふうに捉えております。また、こういった現在も続いております飼料高騰ですとか肥料の高騰の分につきましては非常に規模が大きい話というふうになっておりまして、国、道、市としても今現在対策をそれぞれ昨年度も打ってまいりましたが、今後の予想がなかなか難しいこと、また規模の大きさということも含めて、これ私どもや国等の支援だけでは十分に補い切れないというのが現状というところかと思います。域内循環ということも含めまして、まだまだ課題が多いということも含めて先ほど答弁をさせていただきました。これ求めるところ、また使う農業者の皆さんの効率といったことも関わる部分でありますので、一緒くたにはなかなか難しいかと思いますが、市内でのそういった循環に向けた試験、研究等については引き続き進めさせていただきたいなと思っておりますし、可能な技術があれば農業者の皆様のほうに情報提供という形でここ継続的に進めさせていただきたいと思います。いずれにしても、農業者の皆さんへの今後の対応、対策といった点につきましてはJAさんとも十分に協議を進めさせていただきながら、国や道の施策も注視をしながら必要な対策について継続的に協議をして、進めてまいりたいというふうに考えております。

質問 4番 水間健詞

今お答えいただいたことに関係するのですが、そういった外的要因、なかなか予想するのが難しいということで、関連してなのですけれども、スマート農業とか呼ばれるコンピューターを利用した機械類、これは経営費の部分以外でも、例えば肥料や農薬というのは全面に散布する場合ダブってかけ合わさる部分、それからそういってダブってかけ合わさって無駄に令和5年6月26日(月曜日)第2回6月定例会・第3号なっている部分があることで1往復余分に行ってきたりしなければならない。これは、経営費以外の部分でも環境負荷という面でも非常に、使うことによって農薬という化学物質の量を減らせたり、必要以上な肥料の投入、河川の流亡、こういったことを防ぐ効果もあると思っております。もちろんそういう往復の燃料費、こういった温室効果ガスの排出の削減という意味でも効果があると思っています。そういった経営の部分以外でも社会に対する効果というのがあると考えますので、これについて何か取組、あるいは省力的で省エネな栽培技術の研究など今進めているもの、考えているものあればお知らせください。

答弁 経済部長 山田裕治

今後のいわゆる資材の削減に向けた取組といったお問合せかと思います。先ほど議員のほうからもありました、一つにスマート農業といったものを活用することによって一定程度施肥量の低減ですとか、例えばドローンでピンポイントの農薬の散布が可能となるといった技術も現在は既に普及し始めているところであります。なかなか市内の農業者の皆さんにあってはそこまで活用されている方というのはまだ少ないのかな、いらっしゃらないのかもしれませんけれども、今そういった先進的な技術といったものが進められております。これ国におきましてもみどりの食料システム戦略の中で様々な減農薬、もしくはICTを活用した様々なそういった負荷軽減、環境負荷の軽減の取組の実証データ等も示されておりますので、これにつきましては振興センターのほうでもそういった技術実証が果たして名寄の地域の適性に合うのかというところで検証しながら進めていきたいなというふうに考えておりますし、またICTに関しては市内に名寄地域ICT農業研究会が設立されておりますので、そういった農業者の方の取組も連携しながら普及、推進をしてまいりたいというふうに考えております。また、振興センターの試験の中で、減化学肥料の対策ということで、これは令和4年度からになりますが、堆肥の連用に関しての土壌に対する効果、どれぐらい効果があるのかということを試験をさせていただいております。また、水稲においては育苗期間の短縮によって生育比較を行うと。それによって施肥量の減量が可能かどうか、そういった調査も行っていく予定と考えております。また、省エネという観点でいいますと、これ振興センターで特に試験は行っておりませんけれども、一つの栽培技術として秋小麦の大豆間作の取組といったものがあります。これ耕起作業が省略できるといった栽培技術ということで示されております。ここについてもまだまだ実施するに当たっての一定効果、また課題、それぞれある部分かと思いますので、ここについて農業改良普及センターと連携もしながら様々なそういった技術の情報提供、そういったものに努めてまいりたいと思っております。

質問 4番 水間健詞

ぜひこれ社会に対して環境負荷を減らすという意味でも何か対策が求められるところだと思います。次に、大項目2の部分で回答いただいておりますが、質問を付け加えさせていただきたいと思います。先ほどの答弁の中では、やはり子実コーンのことが中心である程度の成績が出ていると。それで、今後まだこの名寄で可能性がある作物なのか繰り返し数年かけて試験していくということでした。ほかに何か品目で計画しているものがあるのか、または既に何かやっているものがあるのか、あるいは既存のものでも省力的にやる方法を何か、飼料作物で省力的にやる方法を検討されて、試験などされているのか、こういったことについて伺いたいと思います。

答弁 経済部長 山田裕治

子実コーン以外の飼料作物の可能性ということでお問合せであります。現状でいきますと、子実コーン以外の飼料作物について特に試験等の予定は今持ってございません。やはりこれまでの飼料作物の中心となってきたのが牧草が中心ということで、それより収益性の可能性のあるものということ、また畜産農家の方が求めるものというふうに、そういった状況を受けて、今子実コーンということが注目をされているということかと思っております。先ほど申しましたとおり、なかなか経済性の面でいいますとまだまだちょっと課題が多い作物かなというふうにも捉えております。それ以外となりますと、イアコーンサイレージ、そういったものを乳牛に使うというふうな例もございますので、可能性があるとするとそういったものというふうになろうかと思います。いずれにしても、なかなか、今のこの局面に即応して作れるものということでいいますと、やはり他地域での取組で一定程度成果を上げているものということになろうかと思いますので、そういった他地域の取組ですとか事例を参考とさせていただきながら、これは継続的にほかにもっといいものがないのかということでいろいろと情報の収集に当たってまいりたいというふうに考えております。

質問 4番 水間健詞

私も今のところ有望な作物としては子実コーン以外あまり寡聞にして知らずというところなので、今後私も注視していきたいと思っております。次に、大項目の3つ目、御答弁いただいた中で圃場のアクセスの問題、中山間の制度を利用してということだったのですけれども、制度というか、交付金を利用してということだったのですけれども、これは恐らく風連中山間の集落協定って名寄と風連、今現在分かれておりまして、今風連地区の集落協定の中での交付金で取り組んでいるということだったと思うのですけれども、名寄地域の中山間の集落協定のメニューの中にはそういった取付け道路を整備したりというメニューはない状令和5年6月26日(月曜日)第2回6月定例会・第3号態で、なかなかちょっと事情が違うということがありまして、どうなのでしょう。名寄地域で何かやりやすい仕組みがないのか。それから、やはり田んぼに適している土地、野菜や畑作に適している土地、それから酪農、畜産、牧草を取るのに適している土地、いろいろ適している土地というのはそれぞれ違うと思います。耕種農家、酪農、畜産農家それぞれが協調した中で持続的発展ができるような土地の有効利用をしていくことで耕作放棄地を極力少なくできると思います。耕作放棄地になりそうな予備軍が相当あると私認識しております。もう少し踏み込んだ考えは何かないのか改めてお伺いします。

答弁 経済部長 山田裕治

先ほどお答えさせていただきました中山間の事業につきましては、今議員からおっしゃられたとおり、風連地域での取組ということで、これ中山間の対象地が条件というふうになっていますので、平地というのですか、平らなところについてはこの事業、制度としては風連地域も持っていますが、実際には平地の部分では活用できないといった、そういった制限の中で現状取り組まれている取組であります。議員当然御存じのとおり、名寄地域と風連地域の場合、中山間の予算規模も違いますので、なかなか名寄地域で同じようなことをやろうと思っても難しいというふうな事情も私どもも十分承知しております。ここにつきましては、今風連地域で行っております小規模土地改良事業の一定程度、どの程度効果があるのか、また実際に取り組まれている事業の内容、そういったものを少し状況を精査をさせていただきながら、今後の条件不利地の課題解消に向けてどういった事業が必要なのか、今後状況の把握と研究というふうに努めていきたいというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。また、耕作放棄地予備軍の部分、ここにつきましてはこれも水間議員も日頃から地域の中で農業令和5年6月26日(月曜日)第2回6月定例会・第3号者の、農業委員という立場でいろいろと御相談に乗っていただき、対応していただいているかと思いますが、いわゆるそういった土壌条件ですとか耕作の効率化、効率性というのでしょうか、そういう条件とで求める側と売りたいとか貸したいという出し手の方とのやはり条件整備というのですか、事前にどういったものが必要なのか、そこを十分にすり合わせをしながら、ここすぐにということはなかなか難しいと思いますので、将来の何年後に見据えた計画的な施設の整備ですとか土壌の改良ですとか、そういう取組が必要なのかなというふうに思っております。現在人・農地プランの地図化といった取組が、これ令和6年度中に作成をしなさいといった国からの指示もございます。今後地図化をしていく作業の中で将来の出し手となる方、また引き受けたいという方とのまず現状、どの程度今マッチングが成立しているのかといったことを調査をしながら、そして出し手の方は手を挙げているのだけれども、引受手の方がまだ決まっていないよという、いわゆる空白になっている農地につきましては、今後地域の中でそういうミスマッチの解消に向けた地域での協議ですとか個別での相談といったことを取り組むことになっていくかと思われます。先ほど言いましたいわゆる将来的に計画的な農地の整備等につきまして、こういった作業を取り組む中でできるだけ流動化が継続的に、そして安定的に進むことができるように私どもとしても努めてまいりたいというふうに思いますので、御理解いただきたいと思います。

質問 4番 水間健詞

ありがとうございます。まさにどれだけ条件がいい、畑自体が条件がよくても畑に入っていけなければどうしようもないわけで、既存のものをなかなか、直してもらう公共の道路や何か直してもらうのはなかなか難しいにしても今後整備がある場合はきちんとそういったアクセスの障害にならないような、これは経済部だけではなかなか対応する分野ではないのかもしれませんけれども、ぜひそういったこと考えて公共施設の整備など進めていっていただきたいと思います。以上で、少し時間余りましたけれども、私からの質問を終わります。ありがとうございました。

出典:名寄市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月26日 議事録 PDF(79ページ) 間違いを知らせる