みんなの議会

名寄市議会 平成31年第4回定例会 2019年12月17日

認知症の現状と今後の推移について

2019年12月17日、名寄市議会の一般質問で、遠藤隆男議員が「認知症の現状と今後の推移について」質問し、こども・高齢者支援室長 廣嶋淳一、健康福祉部長 小川勇人が答弁しました。

質問者
遠藤隆男 議員
答弁者
こども・高齢者支援室長 廣嶋淳一、健康福祉部長 小川勇人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 遠藤隆男

議長より御指名をいただきましたので、通告順に従い、順次質問をさせていただきます。まず、大項目の1、若年性認知症の支援、理解について4点、最初に小項目の1、認知症の現状と今後の推移について。認知症は今後も増加していき、2025年には日本全国で700万人に達し、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になるということが見込まれています。また、65歳未満で発症する若年性認知症患者数は全国で4万人弱、女性より男性が多く、発病年齢の平均は51歳と推定され、脳血管性認知症とアルツハイマー病が多いと言われております。さらに、20から40代という特に若い年代で発症し、遺伝的な素因が推測される家族性アルツハイマー病と呼ばれる疾患もあると言われ、認知症は年齢に関係なく誰しもなり得る可能性がある病気です。そこで、名寄市における65歳以降に発症した高齢期の認知症及び65歳未満で発症した若年性認知症の現状と今後の患者数はどのように推移していくと考えているのかをお伺いします。次に、小項目の2、若年性認知症への支援について。若年性認知症を発症した方はまだ心も体も若く、元気な年代であり、仕事を持ち、一家の大黒柱だったり、子育ての真っ最中だったり、両親の介護をしている方もいるかもしれません。現状としては、若年性認知症の方が働き続けることは難しく、経済的な打撃は深刻だと思います。また、家族が介護離職をせざるを得なくなり、経済的困難を抱えることが多いとも聞きます。名寄市において高齢者の認知症に対する支援は充実していると思いますが、若年性認知症への支援体制及び御家族を含んだ支援内容についての現状をお伺いいたします。次に、小項目の3、介護施設の整備状況と課題について。介護施設については、厳しい状況の中、逐次整備が進められていると思いますが、名寄市の認知症対応型介護施設の整備状況についてお伺いをします。また、介護業界で人材が不足する状況の中、介護支援専門員及び介護職員の勤務体制、勤務環境等の現状及び課題等についてお聞かせください。次に、小項目の4、若年性認知症への理解の促進について。現在名寄市においては、ノーマライゼーションとソーシャルインクルージョンの理念のもと各種計画事業において認知症や障がい者に対する理解の促進のため、正しい知識の普及に努められていると思います。若年性認知症の場合、仕事上でのミスが重なったり、家事や交友がうまくいかなくなったりしても年齢が若いためか、認知症のせいだとは思わないことがあり、疲れや更年期障害、あるいは鬱状態などほかの病気と思われやすく、正しく理解してもらうことが今後の課題であると考えます。名寄市では、「名寄市認知症ケアパス~知って安心認知症~」という冊子を健康福祉部こども・高齢者支援室から出されていると思いますが、その冊子には65歳以上で発症する認知症の部分しか記載がなく、そこに若年性認知症のことについても記載をすればさらにいいものになるのではないかと考えます。また、地域包括支援センターにおいて、さまざまな相談支援等業務がされていると思いますが、地域包括支援センターについてよくわからないといった方がいるのも現状であります。それらを含め若年性認知症への理解の促進に向けた今後の普及啓発についてどのようにお考えかをお聞かせください。次に、大項目の2、成年後見制度について2点お伺いします。まず、小項目の1、成年後見センターの支援体制及び現状と課題について。平成12年の民法改正により新しい成年後見制度が始まって以来、成年後見制度において成年後見制度の利用者数の伸び悩み、近年親族が後見人に選任されにくくなっている、また本人の意思がより尊重されやすい補助や任意後見の利用率の低さ、市民後見人の選任数の少なさや関連機関の取り組みのあり方、身寄りのない高齢者等の増加と各自治体における財源や人員などの制約、後見人の申し立て件数や市町村長申し立て件数の格差、さらには根絶できない後見人による不祥事、本人の財産を本人のために使うことが難しくなっている状況等、さまざまな課題があると言われていますが、名寄市における成年後見センターの支援体制及び現状と課題についてお伺いします。次に、小項目の2、成年後見制度の課題対策及び考え方について。認知症には成年後見だけを考えるのではなく、家族信託をという記事を読んだことがあります。成年後見制度にはメリットがある反面、デメリットもあると感じております。今後ますます増加すると推計されている認知症高齢者とひとり暮らしの高齢者の成年後見制度のニーズはかなりあるのではないかと考えます。また、自立支援法の成立により知的障がい者、精神障がい者の制度利用も推進していく必要がありますが、実際のところなかなか制度の利用には至っていないということが今後の課題であると考えますが、名寄市の今後の課題対策及び考え方についてお聞かせください。以上、この場からの質問とさせていただきます。

答弁 こども・高齢者支援室長 廣嶋淳一(こども・高齢者支援室長は2022年3月まで)

遠藤議員から2点にわたり御質問がございました。大項目1及び大項目2、ともに私から答弁とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。初めに、大項目1、若年性認知症への支援、理解について、小項目1、認知症の現状と今後の推移についてお答えいたします。本市において把握しております認知症の人数は、要支援、要介護認定者における認知症の人数になりますが、ことし11月末現在で736人が要支援、要介護認定を受けております。そのうち目安として買い物や金銭管理などこれまでできていたことにミスが目立つなどの状態である認知症高齢者の日常生活自立度のランクがⅡa以上の方が111人と認定者全体の約64%となっております。今後の認知症の人数推移についてですが、国の推計による2025年の認知症の人数が65歳以上の5人に1人となっていることから、本市における認知症の人数はおよそ700人にふえると見込んでおります。若年性認知症の人については、現在地域包括支援センターではお二人を支援しております。これまでも若年性認知症に関しては随時相談を受け、その人が必要としているサービスや制度に結びつけるなどの支援を関係部署や関連する機関と連携して行ってきております。認知症の人数は、高齢者の増加に伴いふえることが見込まれますが、若年性認知症の人数については厚生労働省の調査では横ばいで推移すると見込んでおり、本市においても今後の人口推計から国と同様横ばいで推移していくものと見込んでおります。次に、小項目2、若年性認知症への支援についてお答えいたします。名寄市内の認知症に特化した介護保険サービスとしては、認知症対応型通所介護事業所が4カ所、認知症対応型共同生活介護事業所、いわゆるグループホームですけれども、これが3カ所整備されております。地域包括支援センターでは、総合相談窓口として若年性認知症の人やその家族からの相談についても随時受け付令和元年12月17日(火曜日)第4回12月定例会・第2号けており、高齢者同様に認知症の人や家族への支援を行っております。平成29年度からは認知症の方やその家族、専門職が集まり、気軽に情報を共有し、相談ができる認知症カフェを実施しており、若年性認知症の人や家族がカフェを利用し、他の参加者からのお話から介護サービス等の利用につながっているケースや障がいサービスの就労支援事業を利用されていたケースなど若年性認知症の当事者やその家族のニーズに沿って支援を実施してきております。また、若年性認知症の人が発症初期の段階からその症状、社会的立場や生活環境等の特徴を踏まえ、認知機能が低下してもできることを可能な限り続けながら、適切な支援を受けられることが必要です。このことから、国では若年性認知症のハンドブックの配布、都道府県ごとの専門相談窓口設置と若年性認知症支援コーディネーターの配置、電話相談を受けるための若年性認知症コールセンターの運営といった施策が推進されております。当市においては、障がい相談支援係で若年性認知症についての相談を受けることができます。若年性認知症は、障がいサービスで対応できることもありますので、御家族、企業問わず御相談をいただければと思います。今後におきましても、本市の各種事業の中で利用可能な支援とあわせて、国や道による施策の利用を進めながらできる限りその人が自分らしく暮らしていけるよう取り組んでまいります。続きまして、小項目3、介護施設の整備状況と課題等についてお答えいたします。市内の認知症対応型共同生活介護事業所は3カ所あり、入居定員は45人となっております。認知症対応型共同生活介護事業所には、利用者の心身の状況などを踏まえて、援助の目標や具体的なサービスの内容等を記載した認知症対応型共同生活介護計画を作成する介護支援専門員等がユニットごとに1名配置されております。介護職員の人員につきましては、各施設とも人員基準を満たしている状況ではありますが、介護職員の補充等のための募集をしても応募がないといった声もあり、介護職員の確保に苦慮している状況が続いている事業所もございます。介護職員の不足につきましては、認知症対応型共同生活介護事業所に限らず、介護サービス事業所の全体的な問題であり、市では介護人材確保を目的とした介護人材就労定着支援事業を実施してきております。また、市内介護サービス事業者で構成する名寄市介護サービス事業者連絡協議会では、介護人材発掘のためのイベントや介護職員向け研修会の開催など介護人材確保に向けた取り組みを行っております。今後も市内事業所と連携を図りながら、介護職員の確保について取り組んでまいります。次に、小項目4、若年性認知症への理解の促進についてお答えいたします。これまで本市は広く市民に普及啓発することを目的に認知症の専門職を講師に迎え、認知症の正しい理解や適切な対応方法などをテーマとした市民向け講演会や講座の開催をしてきました。平成29年度には、認知症の様態に応じ認知症の人やその家族が受けられる支援や適切な医療や介護サービスの提供の流れを示した認知症ケアパスを作成し、配布等を実施してまいりました。また、平成20年からは認知症の見守り体制の構築を目的とした認知症サポーターの養成を行っており、昨年は陸上自衛隊名寄駐屯地や小学校でも開催をし、これまでに900人を超えるサポーターを養成してまいりました。さらに、発展的な取り組みを目指し、認知症サポーターの会を立ち上げ、51名のサポーターに登録いただき、先ほど説明いたしました認知症カフェの運営ボランティアとしての活動を担っていただいております。また、関係する機関との連携づくりや認知症ケアパス、認知症カフェなどの地域支援体制づくり、認知症の人やその家族を支援する相談業務等を担う認知症地域支援推進員を地域包括支援センターに配置し、医療や介護の専門職が認知症を疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問し、適切な医療や介護サービスに結びつくよう初期の支援を行う認知症初期集中支援チームの配置など認知症施策を実施し、広報やホームページ等による周知にも取り組んでまいりました。今後におきましても、年齢を問わず認知症の人ができる限り地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる地域づくりを目指し、認知症にかかわる各種事業に取り組んでまいります。次に、大項目2、成年後見制度についてお答えいたします。小項目1と小項目2は関連がございますので、あわせてお答えいたします。認知症や知的障がい、精神障がいなどにより十分な判断をすることができない方は、自分で財産を管理したり、福祉サービスを利用する際などに契約手続が難しい場合があります。また、そのような状態にある場合、自分に不利な契約ということがわからずに契約をし、悪徳商法などの被害につながるおそれも考えられます。このように十分な判断をすることができない方を支援するのが成年後見制度です。成年後見制度には、大きく分けて法定後見制度と任意後見制度の2つの制度があります。1つ目の法定後見制度は、既に判断能力が低下している方が利用する制度です。家庭裁判所に申し立てをし、適任とされる成年後見人を選任してもらいます。また、法定後見制度は本人の判断能力により後見、保佐、補助の3つの種類に分けられることになります。2つ目の任意後見制度は、まだ判断能力が低下していない方が利用する制度です。将来自分の判断能力が低下したときに備えて、あらかじめ任意後見人を自分で決め、どのような支援をしてもらうのかを契約で決めておくものです。本市の成年後見センターは、平成30年1月から名寄市社会福祉協議会へ業務を委託して実施してきております。窓口は総合福祉センター内にあり、成年後見センターの担当職員は4人で対応しております。相談の対応につきましては、社会福祉士の有資格者が業務に当たっております。次に、成年後見センターで行っている主な業務ですが、相談の受け付けにつきましては電話や窓令和元年12月17日(火曜日)第4回12月定例会・第2号口において判断能力に不安のある方の生活や財産管理などについての相談に応じております。相談の内容によりまして成年後見制度の説明を行い、必要な関係機関と連携し、支援を行ってきております。申請手続の支援につきましては、成年後見制度の利用が必要な方やその家族が制度を利用しやすくなるように、法律に関する関係機関と連携を図りながら支援をしております。普及啓発につきましては、成年後見制度に対する理解を深めていただけるよう市民向け講演会などを開催し、成年後見制度の利用促進のため成年後見支援センターの役割等を広く周知しております。成年後見人の業務につきましては、法人で後見人を引き受ける法人後見という形で実施しており、具体的には身上監護と財産の管理を行っています。身上監護とは、直接身体的な介護をするということではなく、本人のために福祉サービスや施設利用などの契約を行い、本人の生活を支えることです。財産の管理は、文字どおり本人の財産を管理することであります。平成30年度における相談件数などの実績ですが、新規の相談件数が30件あり、相談内容で一番多かったのは成年後見制度の制度に関する問い合わせが20件でした。次に、日常生活自立支援事業に関する問い合わせが多くありました。この日常生活自立支援事業とは、認知症や知的障がい、精神障がいがある方のうち本人一人で判断することに不安がある方の日常生活を支援するため、本人との契約に基づいて福祉サービスの利用手続や日常的な金銭の管理の手伝いを行う事業になります。成年後見制度と似ている制度ですが、この日常生活自立支援事業は、本人との契約に基づいて福祉サービスの利用援助や日常的な金銭の管理に限定していることに対して、成年後見制度は福祉サービスや施設利用などの契約等の法律行為や財産を管理するなど幅広く援助をすることができます。日常生活自立支援事業は、成年後見センターを開始する前から社会福祉協議会で行われてきた取り組みです。本人令和元年12月17日(火曜日)第4回12月定例会・第2号一人で判断することに不安が出てきたときにまずは日常生活自立支援事業の活用を検討し、その後十分な判断をすることができない状況になってきたら、成年後見制度の活用を考えていくということもできますので、この2つの制度があることでいろいろなケースに対応することができています。現在市が把握しております成年後見制度を活用されている方は4人の方で、全員が社会福祉協議会から法人後見の支援を受けております。ただ、弁護士の方などが成年後見人となって支援を受けられている方もおられますが、全てを把握できない状況にございます。このほかにも現在成年後見に関する問い合わせが数件来ておりますので、今後も成年後見制度を利用する市民が少しずつ増加していくものと考えております。以前はこの地域で成年後見人のなり手がいない状況があり、遠方の専門職の方に成年後見人の依頼をする状況もございましたが、現在は成年後見センター事業を受託している社会福祉協議会が法人後見を受けていただいていることから、日常的なかかわりも含め、さまざまな支援を行うことができるようになっております。今後におきましても成年後見制度の周知を継続的に行うことが重要でありますので、広報なよろ、各種講演会や会議などの機会を通して取り組んでいきますとともに、市民の皆様が安心して暮らすことができるようにさまざまな相談に対する支援をしてまいります。以上、私からの答弁といたします。

質問 8番 遠藤隆男

それぞれ御答弁をいただきましたが、何点か質問させていただきます。まず、若年性認知症の支援、理解についてからお伺いをいたします。先ほどの御答弁で名寄市における認知症の現状、今後の患者数の推移、若年性認知症の支援体制、支援内容の現状、認知症対応型介護施設の整備状況、介護支援専門員及び現場職員の、介護員の勤務体制及び勤務状況の現状と課題、若年性認知症への理解促進に向けた今後の普及活動の考え方についてはおおむね理解、認識をさせていただきました。新オレンジプランにおいて認知症の人の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指すという考えのもと7つの柱が示され、その中に若年性認知症施策の強化についても示されております。また、若年性認知症施策の強化において、都道府県に若年性認知症支援コーディネーターが配置されるようになっておりますが、そこで名寄市の就労への継続支援と介護サービスへのスムーズな移行についてお伺いをいたします。年金や貯蓄等で生活しているときに発症する高齢者の認知症と比べて、若年性認知症は住宅ローンや子供の進学など多くのお金が必要なときに発症いたします。また、認知症によって仕事が続けられず、休職や退職する方が多く、若年性認知症を発症した方が就労継続しているのは約1割程度と言われております。個人差はあると思いますが、認知症は発症しても急激に進行するものではなく、企業側等の御理解のもと配置がえ等により若年性認知症支援コーディネーター及び名寄市にあるジョブコーチや認知症サポーターの支援を受けながら、一日でも長い現職場での就労の継続、また病状の進行状況により休職に入る時期の話し合いや本人家族と行政、ケアマネージャーとの連携、介護保険の申請、休職と同時には介護サービスや就労継続支援A、Bへの移行へと段階的にできるのではないかというふうに考えますが、若年性認知症の方への就労の継続支援から介護サービスへのスムーズな移行についての考えについてお聞かせください。

答弁 こども・高齢者支援室長 廣嶋淳一(こども・高齢者支援室長は2022年3月まで)

議員のほうから若年性認知症への就労の継続支援、それから介護サービスへのスムーズな移行についてということで、お考えをということで御質問いただきました。若年性認知症の方の就労支援につきましては、勤められている就労先での相談のほか、再就職するに当たって、ハローワークでも相談を受け付けているところでございます。また、勤めておられる一般企業での就労が困難な場合については、障がい福祉サービスの就労継続支援事業の利用についても相談を現在受け付けております。名寄市では、障がい者相談支援係において就労継続の支援に係る相談ですとか、それからジョブコーチの取り組みを実施しておりまして、今後も就労に関する相談などに対する対応がスムーズにできるよう障がい者相談支援係との密な連携、それから市内の就労支援事業所、ハローワークとの連携を図るよう取り組んでまいりたいというふうに考えております。また、2点目の介護サービスへの移行についてでございますが、地域包括支援センターで行っている総合相談ですとか、それから認知症カフェの中でも相談を受け付けておりまして、サービスの利用が困難な場合については、先ほど答弁をさせていただきましたが、認知症初期集中支援チームによる支援なども行いながら、認知症の早期発見、早期支援につながるよう今後努めてまいりたいというふうに考えております。

質問 8番 遠藤隆男

若年性認知症の場合は、本当本人や家族のショックも大きく、経済的打撃というものがかなり大きいと思います。また、高齢者の認知症の場合には子が親を介護することが多いと思いますけれども、若年性認知症では配偶者が介護者となることが多く、時には親の介護とも重なり、複数介護となることもあると思います。さらには、経済的理由から配偶者が働きに行く場合、配偶者がいない場合においては高齢の親が介護者となるケースもあります。就労への継続支援と介護サービスへのスムーズな移行というものは、介護者も仕事をやめることなく、生活のリズムの令和元年12月17日(火曜日)第4回12月定例会・第2号変化も必要最小限にすることができると考えますので、やっぱりしっかりとして支援体制の確立に向けて検討をこれからもしていっていただきたいなというふうに思います。また、40歳以上であれば介護保険で認知症専門のデイサービスやグループホームなどを利用できると思いますが、40歳未満の方については介護保険の適用対象外であり、医療保険等を使って各病院等が実施するサービスを受けるしかないのかなというふうに思いますので、今後40歳未満で発症する若年性認知症への支援等についてもあわせて検討をお願いをしたいというふうに思います。次に、若年性認知症対応型通所介護サービスについてお伺いをします。介護職員にとって通常サービスを利用している高齢者と若年性認知症の方では相当乖離があると。若年性認知症の方は、高齢者の方と一緒に介護サービスを受けることに抵抗がある人が多い。また、高齢者の方も若年性認知症の方が入ってくると動揺が見られることがあるという、そういう現状からも若年性認知症の人には専門のスペースが望ましいというふうにも言われております。しかし、専門のスペースを設けるということは、若年性認知症の人の数と経営上の課題などがあると思います。現在民家を一部改修して利用している高齢者の認知症に対応したデイサービスはあると思うのですけれども、今後は若年性認知症の方も余り抵抗感がなく利用ができる、そういった空き家だったり、民家ですね、を利用した若年性認知症専門のデイサービスの開設が必要ではないかなというふうに考えるところでありますが、市としての可能性を含め今後の考え方についてお聞かせください。

答弁 こども・高齢者支援室長 廣嶋淳一(こども・高齢者支援室長は2022年3月まで)

若年性認知症の方に対応したデイサービスの施設の開設についての考え方ということで御質問いただき令和元年12月17日(火曜日)第4回12月定例会・第2号ました。先ほどの答弁の中にも御説明させていただきましたが、認知症の対応型の通所介護につきましては現在4カ所市内にございまして、そのうち認知症グループホームを併設している事業所が2カ所ということで、もう2カ所は一般の家を改修したつくりになっておりまして、そういった一般の家だったところを改修しているということで利用されております。若年認知症の方が介護サービスを利用するに当たっては、高齢者と一緒に、現在でいうと専門の施設はございませんけれども、一緒に利用する場合は利用に対する抵抗感が出ないように若年性認知症の利用者が職員と一緒になって高齢者の支援を行うといったようなことをしながら、抵抗感を少なくするような努力をされているということを聞いております。今のところ若年性認知症の専門のサービスについては、新設の計画とか予定はないということなのですけれども、現在の通所介護の利用、先ほど言いました利用時の工夫ですとか就労継続支援事業所の利用なども含めまして、利用される方の希望にできるだけ沿った支援ができるように今後も努めてまいりたいというふうに考えております。以上です。

質問 8番 遠藤隆男

今現在は高齢者の認知症の方が利用するその施設を工夫して使用すれば、若年性認知症の方を受け入れることが可能ということでありますが、やはり一人一人のニーズに応じた介護支援、サービスを重視する名寄市として、今後は若年性認知症の専門のデイサービスについても前向きに検討していただきたいなというふうに思います。それでは次に、介護支援のあり方についてお伺いをいたします。利用者の方が一人一人のニーズに応じた満足にいく切れ目のない介護支援を受けるためには、支援をする介護支援専門員と現場の介護員との情報共有、介護支援専門員及び現場で勤務をする介護員の方が負担等を感じない、やりがいを持って勤務できる勤務体制、勤務環境がしっかりと確立されていることが重要であると私は考えます。利用する方に満足をしていただければ、その御家族の方にも安心していただけるものと考えます。利用する側だけでなく、支援する側の勤務体制、勤務環境もしっかりと把握をし、逐次改善していかなければ満足にいく支援もできないのではないかと考えますが、介護の人材が不足する中、名寄市の今後の介護支援のあり方についての考え方をお聞かせください。

答弁 こども・高齢者支援室長 廣嶋淳一(こども・高齢者支援室長は2022年3月まで)

支援する側の事業所の勤務体系、それから勤務環境の整備ということで、先ほど小項目3でも説明をさせていただきましたが、市内の介護サービス事業者で構成されております名寄市介護サービス事業者連絡協議会、こちらで各事業所からの意見等を把握させていただいておりまして、その中で介護職員の人材発掘に係る取り組みですとか、今働いております、勤務されております介護職員を対象とした研修の取り組みを現在行っておりまして、これも継続しております。介護事業所に勤められている介護職員が意欲的に働けるよう今後とも支援してまいりたいと思います。それと、あわせて市で行っております介護人材確保を目的とした介護人材就労定着支援事業につきましては、事業所等に広く周知を図っておりまして、事業所からの意見をいただきながら人材確保につながる効果的な取り組みとなるよう今後も改善しながら取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。以上です。

質問 8番 遠藤隆男

今御答弁いただきましたけれども、やはり現場を把握しない、また情報共有ができていない組織というのは弱体化していくものと私は考えております。あらゆる分野において現場を把握することは本当に重要なことであり、問題等が発生するのは現場だと思っております。情報共有等によりそれらの問題等を把握、改善していくことが組織の強靱化にもつながっていくというふうに考えております。支援する方がやりがいの感じる、また利用する方が満足する支援サービスへぜひつなげていただきたいというふうに思います。次に、成年後見制度についてお伺いいたします。先ほどの御答弁で名寄市の成年後見センターの支援体制、現状、成年後見制度の課題、考え方については理解、認識をさせていただきました。そこで、まず初めに地域連携ネットワークについてお伺いをいたします。制度の広報、制度利用の相談、制度利用促進、後見人支援等の機能整備のための地域ネットワークづくりにおいて本人を見守るチームだったり、地域の専門職団体の協力体制、協議会であったり、コーディネートを行うための中核機関の整備、地域連携ネットワークの整備に向けた取り組みの推進がされていると思いますが、名寄市おける地域連携ネットワークの整備状況についてお伺いをいたします。

答弁 健康福祉部長 小川勇人(健康福祉部長は2022年3月まで)

ただいま地域連携ネットワークについての御質問がありました。本市におきましては、福祉、医療、教育、弁護士などの関係する方が日常的な業務や会議等においてつながりを持っているところであります。ふだんから連携がとれる関係にあることから、成年後見制度が必要な方の情報などもそれぞれ提供を受けながら随時対応することができている、そういった面では地域のネットワークができつつあるというふうに考えているところであります。現在成年後見センターができていますので、そういった成年後見に関する情報につきましてはセンターにすぐに集約されながら、必要に応じて速やかな対応を行っている状況にあります。議員からありま令和元年12月17日(火曜日)第4回12月定例会・第2号した、国では成年後見制度の利用促進に向け、地域連携ネットワークの中核となる機関である中間機関の整備の方向性が示されているところであります。本市では、国が示しています関係者が集まり、協議するための協議会は設置をしておりませんけれども、成年後見センターの運営委員会については弁護士、司法書士、社会福祉士、民生委員の方々が委員を担い、それぞれの立場からそういう視点で専門的な御意見をいただきながら、その方に合った適切な対応をしているところであります。先ほど説明したように、本市については福祉、医療などの連携ネットワークもありますので、成年後見制度の利用促進に向けた制度についてはできつつあるというふうに思っていますので、さらにこういったネットワークを充実させながら今後も取り組みを進めてまいりたいというふうに考えているところであります。以上です。

質問 8番 遠藤隆男

現在違った形で連携がしっかりととれているということですので、安心もしているところですけれども、やはりこの地域連携ネットワークについては非常に継続した連携が大事だと思いますので、引き続きお願いをしたいというふうに思います。次に、広報、啓発についてお伺いをします。成年後見制度、日常生活自立支援事業について聞いたことはあるが、内容がよくわからない、また成年後見センターを知らないといった方もいることは承知をされていると思いますが、私も実際余り知られていないのが現状かなというふうには感じております。そこで、市としてさらに周知促進を図るための施策として現在行われていることを含めて、今後の広報及び啓発活動についてお聞かせください。

答弁 健康福祉部長 小川勇人(健康福祉部長は2022年3月まで)

成年後見制度の周知啓発活動ということでありますけれども、平令和元年12月17日(火曜日)第4回12月定例会・第2号成30年1月から専用の窓口として先ほどから言っています成年後見センターを社会福祉協議会に事業委託を行いながら、広報なよろや講演会など通して市民への周知活動を進めております。今後においても継続した周知啓発活動を行うことは大変重要だというふうに私どもも考えているところであります。平成30年の実績といたしましては、成年後見制度の普及、啓発の活動として出前講座を24回、これ町内会の民生委員児童委員の定例会議等で行っております。研修会を3回、相談会を10回開催しているところであります。議員おっしゃるように、1回周知すればいいというものでなくて、定期的に周知啓発活動することが大変重要だというふうに思っていますし、やっぱり自分に成年後見の必要性がないとなかなか頭にも乗らない状況があるというふうに思いますので、今後においても定期的にしっかり市民に伝わるような形で、そういう工夫しながら周知啓発活動に取り組んでまいりたいというふうに考えているところであります。以上です。

質問 8番 遠藤隆男

さまざまな取り組み等により周知促進は図られていることはわかりました。しかし、周知、理解をしてもらうということは本当に時間がかかると思います。引き続き諦めずに前向きによろしくお願いをいたします。今回の一般質問において、私が特に強調して申し上げたことは2点あります。1点目は、若年性認知症及び成年後見センターの部分で、支援体制について質問をさせていただきました。これは、子供、障がい者、高齢者を対象としたさまざまな支援体制、また、防災等含めあらゆる分野においての支援体制についても言えることであり、ニーズの高い、低いではなく、支援体制をしっかり整備しておくことは市民からいつ相談を受けても、またいつ何が起きてもすぐに対応が可能であり、本来のあるべき姿というふうに考えていますので、あらゆるところから見直し、改善を含めふだんからの支援体制というものを再度見つめていただきたいというふうに思います。2点目に介護支援のあり方について質問させていただきましたが、支援のあり方についてはこれも同様に子供に対する教育支援、障がい者、高齢者に対する支援サービス、市民の皆さんに対するサービスにおいても言えることであり、各施設等において充実した支援、サービスを受けるためには現場で勤務される方々も満足のいく支援、サービスができる、またやりがいを持って勤務ができる勤務体制、勤務環境が重要であると考えますので、あわせてお願いをしたいというふうに思います。この点についてあえて答弁は求めませんが、今後さらに市民の信頼を裏切るような事案が起きないようしっかりと支援体制、組織体制、支援のあり方等を含め確認をしていただきたいというふうに思います。最後に、福祉とは全ての人の幸福を意味するものであり、市民と行政が連携、協力し、福祉のまちづくりがさらに推進され、これからも住み続けたいと思える優しいまちづくりにつながる計画事業になることを願い、質問を終わらせていただきます。

出典:名寄市議会 平成31年第4回定例会 2019年12月17日 議事録 PDF(68ページ) 間違いを知らせる