中頓別町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月7日
、きょうはAED、自動体外式除細動器の普及促進について
2016年6月7日、中頓別町議会の一般質問で、細谷久雄議員が「、きょうはAED、自動体外式除細動器の普及促進について」質問し、町長 小林生吉、教育長 田邊彰宏、保健福祉課長 吉田智一が答弁しました。
- 質問者
- 細谷久雄 議員
- 答弁者
- 町長 小林生吉、教育長 田邊彰宏、保健福祉課長 吉田智一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 細谷久雄
皆さん、おはようございます。受け付け番号1番、議席番号5番、細谷でございます。それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、質問させていただきます。私からは、きょうはAED、自動体外式除細動器の普及促進について1点お伺いをいたします。行政側の誠意あるご答弁と町民目線での真摯な議論を求めていきたいと思います。AEDは、突然心臓が停止した人に電気ショックを与えて救命する医療機器で、心停止時にAEDの応急処置をした場合は使用しなかった場合に比べて生存率が4.5倍も上昇する。本町でも公共施設などAEDの設置が進んでいるが、それを利用できるのは平日の昼間の時間帯が多く、夜間及び休日に町民が利用できるAEDの数は著しく減少する。そこで、365日利用可能で夜遅くまで営業しているコンビニエンスストアに設置すべきと考える。また、小中学校におけるAED教育の現状と教職員に対するAED講習の取り組みについて伺う。
答弁 町長 小林生吉
AED、自動体外式除細動器の普及促進について、後段は教育長のほうから答弁させていただきますけれども、前段私のほうから答弁をさせていただきます。AEDの設置につきましては、これまで計画的に購入し、町内の公共施設等15カ所に設置することができました。本年度につきましては、食彩工房「もうもう」及び鍾乳洞に設置を予定しています。議員がおっしゃるとおり、夜間はもちろん、日曜日には開館している施設は少ないため、コンビニ等の施設への配置について今後事業所等との協議を進めていきたいというふうに考えております。
答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)
小中学校におけるAED教育の現状と教職員に対するAED講習の取り組みについて答弁いたします。平成22年度から、小学校は保健室に1台、中学校は体育館に1台、AEDが設置されています。小学校、中学校ともに、AED設置の目的でありますとか使用方法等について児童生徒へ指導を行っています。毎年、小学校では5年生と6年生に、中学校では2年生に南宗谷消防組合中頓別支署の協力によりまして救命講習でAEDの実技指導等が行われています。また、小学校、中学校の教職員は、全員が普通救命講習(実技研修)を受講しています。小中学校ともに、AEDを設置してから使用した事例はないとのことです。
再質問 5番 細谷久雄
それでは、ただいまのご答弁を伺いまして、再質問させていただきます。コンビニエンスストアにつきましては、ただいまのご答弁がありましたが、早急に設置に向けて事業者との協議を行ってほしいと思います。また、小中学校におけるAED教育の現状と教職員に対するAED講習についても理解ができましたが、再質問させていただきます。ご存じのとおり、AEDはとまった心臓に対して電気ショックを与え、心臓の動きを戻すものです。日本ではAEDの使用は医師でなければ使用が認められていませんでしたが、しかし2003年に救急救命士の使用が認められ、2004年7月から一般の人でも使用が可能となり、公共施設、民間施設への設置が進んできました。平成26年度の総務省消防庁による救急救助の現状によりますと、目撃された心停止者数2万3,296名に対して市民がAEDを使用した件数は738件と、何と率にしてわずか3.7%にしかすぎません。心停止に対して3分以内に除細動器、AEDを使用できれば、生存退院率は70%と言われていますが、現在の日本では救急車が到着まで要する平均時間は7.9分、この時間までに手を打たないと生存退院率は20%まで低下します。もしも適切に市民がAEDを使用できる環境が整えば、救える命は現状と比べ4.5倍以上にもなると試算がされています。ちなみに、日本全体では38万3,247台のAEDがあり、このうち専門家のみが使う医療機器や消防機関に設置されたものを除くと、一般市民が使用可能なAED数は約29万7,000台になります。また、日本の学校管理下の突然死は小学校4年生ごろから上昇し、中学校、高校と増加しています。発症時間帯は午前中が多い傾向で、運動の前後が3分の2を占めています。そこで、4点ほど再質問させていただきます。1つ、AED設置場所のPRの強化についてお伺いいたします。万が一の場合、いかに早くAEDを使用できるかが問題になります。そのためには、常日ごろから設置場所を町民の皆さんに理解していただけるように、また発生場所から一番早い場所を知ることができるようなAEDの設置場所マップの作成やPRを強化することが重要です。設置されている施設名と場所がわかっても、その施設のどこに設置されているかわからないため、探すのに時間がかかってしまい、いざというときに間に合わない可能性が生じます。各施設の情報を充実させることと、さらにその施設のどこに設置してあるのか、写真などを活用し、すぐわかるようにすべきであると考えますが、町の考えをお伺いいたします。2つ目、AEDの適切な管理体制の確立についてお伺いいたします。現在町で保有しているAEDは合計で15台あるようですが、AEDは自己診断機能を有しており、問題を認めた場合はインジケーターでその異常を知らせます。したがいまして、インジケーターの確認は毎日実施しなければなりません。さらに、電極パッドの交換は約2年から3年に1度、また1度使用したら交換が必要であり、バッテリーは約4年に1度交換が必要であります。設置台数がふえるにつれて、AEDの適切な管理に関する業務が大変重要になってきております。管理を怠りますといざというときに使用できず、大切な命を守ることができなくなります。そこで、AEDの適切な管理体制の確立はどうなっているのかお伺いいたします。3つ目、AEDの貸し出しについてお伺いいたします。私たちが思っている以上に心臓突然死による死亡率は多く、年間4万人が心臓が原因で突然死をしていると言われています。運動中の事故だけでなく、ストレスや緊張、疲労でも起こり得ます。一方で、AEDの使用により蘇生した事例も数多く報告されています。大規模なイベントでは、主催者側の当然の配慮として準備しておりますが、小規模のイベントなどでは準備できません。そこで、イベントなど町民の多く集まる北緯45度夏まつりやスポーツフェスティバルなどの催しでの心停止者に対して早期の救急手当てが行われるよう、AEDの貸し出しに取り組むべきと考えますが、町の考え方を伺います。4つ目、AEDのトレーニングキットの配布について教育長に伺います。AEDにつきましては、2004年7月から一般でも使えるようになりました。中学校の新しい学習指導要領でも保健体育の授業において実習を通してという一文字が盛り込まれました。そこで、1つ提案があります。中学校の生徒全員とはいかないまでも、AEDトレーニングキット、1セット約5,000円前後だと思います。それを購入していただき、配布しながら、保健体育の授業などを学び、さらにそれを自宅に持ち帰って自分の家族あるいは友人に説明をするということで、より一層命の大切さの理解度を深めるものと私は思います。ぜひこういったものの活用を検討していただけないか、教育長に伺います。以上4点の再質問にご答弁を願います。
答弁 保健福祉課長 吉田智一(保健福祉課長は2020年3月まで)
それでは、ご答弁いたします。まず、最初のPRの部分でありますけれども、これにつきましては現在15カ所設置してありますが、それにつきましては今後広報等にあわせまして、設置場所ですとかその内容についてPRしていくように努めていきたいと考えています。あと、2点目のAEDの管理体制であります。これにつきましては、購入してそれぞれの施設に設置をお願いしている状況でありましたが、管理体制につきましても改めて各設置施設に対して状況の確認と今後の確認状況についての協議をしていきたいというふうに考えております。もう一点、3点目の貸し出しについてですが、これまでは特にそういうことは実際にやっていませんでしたが、それにつきましてもイベント等につきましてどういう状態で可能かどうかも含めまして検討していきたいというふうに考えております。以上です。
答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)
4点目のご質問について答弁させていただきます。トレーニングキットについてでございます。中学校の場合は、先ほど答弁しましたけれども、中学校2年生の保健体育の授業で実際にAEDを使って実技研修をしているところでございます。トレーニングキットなるものを私は恥ずかしながら承知していないところなのですけれども、実際のAEDと同様の実技研修等ができるものと認識します。中学校のほうと協議しなければならない部分がありますけれども、このトレーニングキットはどういうものなのか内容等を確認しまして、授業等で使えるものであれば、今後授業の中で活用してもらいたい。また、その活用したものを自宅に持ち帰って、家族の方にもこういうものがあるということで、自分の学んだことを還元していただけるような指導方法について検討させていただきたいというふうに思います。
再々質問 5番 細谷久雄
それでは、再々質問させていただきます。再々質問では、町長、教育長に最後に一言だけお伺いいたします。中頓別町も高齢化率が37%を超え、高齢化世帯が年々増加傾向にあります。高齢者の買い物の行き帰りの不慮の事故、高齢者ドライバーの運転中の事故など、頻繁に起きているのが現状です。そのような中で、地域住民の安全、安心な生活環境の構築に向けて、町長はAEDの重要性をどのように考えておられるのか伺います。また、教育長には、小中学校ではAED使用など地域防災力の観点から教育の中で命の大切さについてどのような教育、授業に取り組んでおられるのかお伺いいたします。
答弁 町長 小林生吉
AEDの重要性ということのご質問でありますけれども、もちろん先ほど議員がおっしゃったようにAEDの使用に関する規制の緩和があって、今日基本的に公の場所において体調の急変等が生じて、これに伴ってAEDがあることによって救える命、可能性があるということは大変重要だというふうに考えております。計画的に順次設置を進めているところでありますけれども、その配置が適当かどうかというようなことについてもさらに検証しながら、あわせてAEDの使用講習等も積極的に行うなど、そういった取り組みをしっかりやっていきたいというふうに考えております。
答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)
小中学校における命の大切さに関する教育についてでございますけれども、詳細まで把握はしておりませんけれども、一般的には道徳教育、道徳の時間、あるいは教科の中で行われているものと思います。中学校の場合は、保健体育の授業の中で命に対する部分については適切な指導が行われていると思います。議員の質問とはちょっとずれますけれども、学校健診項目の中に心臓検診というものがあります。小学校1年生と小学校4年生、中学校1年生、本町の場合は3年に1回、子供たちの心臓検診を行っています。これで心臓に何らかの異常といいますか、ある児童生徒については、それなりの配慮がなされているものと認識しています。ただ、運動会等で心臓検診にかかわって云々という児童生徒の情報を私は持っていません。ただ、3年に1回心臓検診というのは行われていますので、健康管理の面でいって、心臓だけではないのですけれども、子供たちの健康管理についてはある意味認識されているというふうに思います。参考までに申し上げますけれども、高校1年生でもこの心臓検診、心電図検査は行われています。以上です。
再々質問 5番 細谷久雄
それでは最後に、ご答弁は要りませんが、行政として財源確保などの問題があると思いますが、いつ、どこで起きるかわからない不測の事態に対応するためにも、また町民や子供たちの大切な命を守るためにも、未設置箇所へのAEDの早急な設置やAED講習を含む救急救命講習の受講率を高める必要があると私は思いますので、行政側の前向きな検討をお願いいたします。以上で私の質問を終わります。