中札内村議会 令和7年3月定例会 2025年3月7日
香りによる健康被害への対策について
2025年3月7日、中札内村議会の一般質問で、大和田彰子議員が「香りによる健康被害への対策について」質問し、村長 森田匡彦、福祉課長 高桑佐登美が答弁しました。
- 質問者
- 大和田彰子 議員
- 答弁者
- 村長 森田匡彦、福祉課長 高桑佐登美
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 大和田彰子
それでは2問目の質問に移らせていただきます。香りによる健康被害への対策についてです。香の害と書いて「香害」という言葉をご存知でしょうか。柔軟剤や消臭剤などに含まれる香りの成分、化学物質によって、周りの人を不快にさせたり、体調に影響を与えたりすることが知られてきました。柔軟剤などの香りについては、その感じ方は人それぞれであり、テレビの宣伝で繰り返し放映されているように、一日中続くいい香りと認識している方には、なぜこれがいやなのかと理解できないかもしれませんが、不快に感じている人も多くいるのも事実です。私がこの質問をするきっかけは、村内に住む幼児を持つお母さんからの相談でした。その親御さんは公共施設等に行くたびに、その後身体に不調を感じ相談されました。私も調べていくうちに、全国に苦しんでいる人が大勢いることがわかってきました。柔軟剤には、香りを長続きさせるためにマイクロカプセルを使用している製品も多いと聞きます。香りや消臭成分をカプセルに包み、熱や摩擦など外からの刺激を受けるとカプセルの膜が破れて中身が放出するため、芳香や消臭作用が長く続く仕組みとなっていて、一度には破れないため、長い時間をかけて香りが拡散し、キャップ1杯に約 1 億個入っている製品もあるそうです。このような香りに反応を起こし、頭痛やせき、吐き気、めまい、だるさなどの症状で苦しんでいる人もいます。この人工的な香り成分は、主に化学物質が混入され、目に見えないナノサイズで肺の奥まで入り、喘息、気管支炎、呼吸器疾患などを引き起こす可能性があると危惧され、「新たな公害」とも言われております。2021年、消費者庁など5つの省庁が香りへの配慮に関する啓発ポスターを作成、配布し自粛を呼び掛けております。先ほどの資料の中に、その香り困っている人がいます。というこの5つの省庁のこのポスターがそうでございます。また、北海道厚岸町教育委員会では、学校の中で香りの害について現状を把握するためアンケート調査を行い、その結果校内において人工的な香料に不快を感じる、体調不良を起こす方が一定数いることがわかり、町全体で啓発活動が行われております。このようなことから、次の点について伺います。①保育園や学校では、香りに対して敏感だと思われる子ども、または親御さんからそのような申し出はあるのか伺います。②全国的に「香害」をなくすための取組みが各自治体で展開されていますが、十勝では、帯広市、帯広市のチラシは次の資料のこの「香りへのエチケットお願いします」というこれは帯広市健康推進課から出ているチラシです。そのほか、音更町、芽室町が啓発ポスターやホームページで注意喚起を促しております。本村も香りによる健康被害から守るための啓発ポスターやホームページでの周知など、啓発活動が必要と考えますが、見解を伺います。
答弁 村長 森田匡彦(村長は2025年6月まで)
香害、すなわち香りによる健康被害は、近年注目される課題となっております。香水や柔軟剤、消臭剤など、日常生活で広く使用される製品に含まれる合成香料などが空気中に放出されることで、アレルギーや喘息、頭痛などの健康問題を引き起こす方が一定程度おられるということが報告されております。1点目のご質問についてですが、保育園における面談の中で、保護者の方からご相談を伺っており、改めてお話を聞く機会を設け、詳細を確認させていただく予定です。なお、小中学校の児童生徒や保護者から同様の申し出や相談は寄せられておりません。2点目のご質問についてですが、香りに伴う健康への影響は個々の感受性によって異なるため、柔軟な対応が求められます。そのためにも、香りで困る人が世の中にはいるという現状への理解を住民に浸透させることが肝要です。ご質問にもあるとおり、公共施設での啓発ポスターの掲示、広報誌やホームページを通じた情報提供に取組みたいと考えております。また、村内の公共施設や学校などで不特定多数の方と接する職員に対し、この問題について啓発いたします。
再質問 3番 大和田彰子
1番目の再質問です。保育園で保護者の方からの相談があったということですので、適切な対応をしていただきたいと考えます。また、小中学校の生徒や保護者からは、そういった相談等はないということでした。この香りについてもう少し説明させていただきますが、この香り付き洗剤や柔軟剤などは、2000年ごろから増え始め、2010年ごろには、香りが長く続く、はじけるといったマイクロカプセル入りの商品が宣伝され、売り出されるようになりました。けれどもその一方で、国民生活センターには、強い香りによって体調を崩す相談が多く寄せられ、化学物質過敏症やアレルギーが発症するなどの健康被害を訴える人が増えてきたそうです。本村の子どもたちを守るためにも、まず、保護者に香害について知ってもらうことが大切と考えます。学校であれば保健だよりや、保育園であればお便りでしょうか。そういう形で周知をお願いしたいと思いますが、そういった対応はしていただけるのかお伺いいたします。
答弁 福祉課長 高桑佐登美(福祉課長は2026年3月まで)
保育園での相談があった方については、今後ご相談をして、現状とかお困りの状況を把握をしていきたいと思います。チラシの配布ですとか、今、具体的に何かということは、今考えてはおりませんけれども、先ほど答弁書にもありましたとおり、まず、村内全体に渡ってこの問題をしっかり理解してもらうという形が大事かなというふうに思っておりますので、まずはホームページですとか、広報ですとか、ポスターを貼ったりですとか、そういうことで周知をしていきたいかなというふうに考えております。
再質問 3番 大和田彰子
わかりました。では、2番目の再質問をさせていただきます。先ほどご答弁でも言われたように、香りの感じ方は人それぞれです。現在、日本では規制がないというのが現状だというのが知りました。しかし、香りで困っている人が世の中にはいるということを知ってもらうためにも、啓発活動は必要だと考えます。啓発ポスターの掲示、広報誌やホームページを活用して、今後も住民に周知を努めてくださるとの答弁をいただきました。ありがとうございます。それでピンクのチラシですけれども、このピンクというのでしょうか、このチラシは学校や職場で、家で、バスや電車の中で、というあらゆる場所で、香りで不快を感じている人がいるという資料でございます。また、次のチラシは、マイクロカプセルが香害を加速しているという健康被害について説明したチラシでございますので、最初に説明した内容も含まれておりますが、もっと詳しく載っている内容でございます。今回、タイミング良く中札内村で香害とは何かをテーマにしたパネル展を5月に開催予定です。これは香害を正しく知る委員会と、中札内村消費者協会が共催しており、教育委員会にも趣旨を賛同し、後援をお願いするという予定をお聞きいたしました。今後、十勝管内の各町村でパネル展を開催する予定ともお聞きしております。香りに過敏な人が安心して生活できる環境は、すべての人に良い環境です。一人ひとりの香料の自粛が香害対策の大きな一歩となることを願い、すべての私の質問を終わらせていただきます。