みんなの議会

中札内村議会 平成28年3月定例会 2016年3月11日

枝豆消費拡大条例の制定について

2016年3月11日、中札内村議会の一般質問で、森田匡彦議員が「枝豆消費拡大条例の制定について」質問し、村長 田村光義が答弁しました。

質問者
森田匡彦 議員
答弁者
村長 田村光義

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 森田匡彦

それでは、引き続き、2問目の質問に移りたいと思います。

質問 2番 森田匡彦

思いがけず1問目でかなり時間が経ってしまったので、ちょっとスピードアップして進めていきたいというふうに思います。2項目目は、これは仮称ですけれども、枝豆消費拡大条例の制定についてです。中札内村を代表する農産物の一つである枝豆については、今年1月に生産部会が日本農業賞の大賞を受賞し、さらには新しい加工処理場の建設も決まるなど、ますますの販売量増加とブランド力の強化が期待されております。中札内村農協の第2工場建設に絡む事業の総額40億円を投じる一大事業であり、大筋合意したTPPの今後の進展を含めて先行き不透明な農業情勢にある中、この事業の成否は本村農業の行方を大きく左右するものです。そして、その成功は農業を基幹産業とする本村の未来に明るい光を差すものであることは論をまちません。事業拡大に伴って27人の雇用が創出される予定であり、本村の創生戦略の上からも大変に意義の大きな取組みといえます。以上の観点から、枝豆事業拡大の成功に向けて、本村としても可能な限りの支援をするべきと考えます。その第一歩として、次の2点を基本的な理念とする(仮称)「枝豆消費拡大条例」の制定を提案いたします。1、中札内の特産物である枝豆に誇りを持ち、その消費拡大に積極的に協力する意識を村内全体に広げる。2、枝豆をはじめとした素晴らしい農畜産物をはぐくむ美しく豊かな本村の自然環境の保全意識と郷土愛を醸成する。枝豆を起点とする中札内村繁栄の指針を明文化し、「枝豆の中札内」を広く世に発信することは、枝豆と本村の農産物、ひいては本村そのもののブランディング化につながり、公共の利益にかなう施策であると確信しますが、見解を伺います。

答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)

枝豆消費拡大条例の制定についてでありますが、中札内村農業協同組合が取組んでいる枝豆事業については、農業六次化の見本とさえいわれ、農薬や化学肥料の低減による「安全・安心」の取組み、品質の良さなどから国内・外より高い評価を受け、農業の経営安定はもとより、村のイメージアップと雇用・定住の拡大などに大きく貢献するもので、私も感謝の念に堪えないところであります。ご質問の村として支援すべき、第一歩の「枝豆消費拡大条例」の制定についてですが、全国には、特産品の普及啓発を図るために制定した条例が多くあります。北海道においても中標津町の「牛乳消費拡大応援条例」、富良野市の「まずはふらのワインで乾杯条例」など、いずれも特産品の消費拡大と地域産業への理解を深め、地域の財産である農業、自然に感謝する心を育てるものと考えています。農業を基幹産業とする村のこれまでの取組みでは、早くから「有機農業の村」を宣言し、村でつくられる生産物の「安心・安全」と美味しさが徐々に知られるようになり、「田舎どり」や「中札内たまご」など枝豆同様にすでに認知をいただいています。また、中札内村のイメージアップ、知名度を上げている要素として、民間企業が運営する美術館や村民主体による花のまちづくり、北海道内初の絵画公募展「北の大地ビエンナーレ」、そして、それらを支えるグランドデザインとしての景観形成の取組みによって「中札内村」というトータルでのブランドイメージが築き上げられてきたものと考えております。議員ご提案の理念のひとつ「郷土愛の醸成」については、すでに同様の考えで「豊かな自然を未来につなぐふるさと景観条例」の前文に趣旨を表現しております。枝豆事業については、日本農業賞の大賞を受賞し、中札内村のブランドイメージの発信力として、知名度向上に大きく寄与しているものと受け止めております。今後も生産・加工を担う農協と連携し、村としても積極的にPRや販売などの支援に取組んでまいりますが、枝豆は「中札内村」というブランドを確立する多くの手段の中のひとつでもありますので、条例制定までは要しないものと考えております。

質問 2番 森田匡彦

ただいまの答弁で、枝豆は中札内村というブランドを確立する多くの手段の中の一つというようなご答弁いただきました。枝豆、現在の中札内村の農畜産物にとっても、フラッグシップと言える作物ではないかというふうに私考えております。本当に多くの手段の一つなのでしょうか。先ほど村長答弁いただいたように、枝豆工場の拡大、枝豆事業の拡大について、雇用も創出される予定です。本当に非常にこの枝豆事業の成功、中札内に持続的な発展に絶対に欠かせない事業です。この失敗は絶対に許されないし、失敗すると私も考えてはおりません。枝豆について、改めて、以前にも聞いたかもしれませんが、農畜産物における枝豆の立ち位置、どのように受け止めていらっしゃいますか。

答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)

立ち位置を何も否定はしておりません。ただ、冷静に考えたときに、いわゆる農業全体として、基幹産業を考えたときに、ちょっと触れましたけども、今までの歴史の中でもそういった形で、条例とかそういうことでは宣言まではいっていない中でも、いろんな方策が取られてきておりますし、生産高で見ますと、執行状況でも報告した通り、酪農畜産で半分以上を占めている。また、この枝豆をよく基幹の農業の中で考えますと、いわゆる輪作体系の中の一つとして、言い方おかしいですけど、枝豆だけをつくっていくというような、こういうことではなくて、その中の一部で、間違いなく先頭で今、ブランド化に先頭でやっていただいていることは否定もしませんし、その通りだというふうに思いますが、条例ということになると、それはいろんな見方が出ますし、他のところのもちょっと勉強させていただくと、例えば牛乳のところですと、全村牛乳、全部というのはちょっと極端ですけども、いわゆる農業の中でほぼ酪農が主体であるとか、ワインであれば市町村でつくっておられるワインであるとか、そういった形で、いわゆる精神的なことも含めた形ですけども、今、ご提案の条例ということになると、枝豆だけをピックアップして条例化というのは、いささかそういうことを考えても、難しいものがあるのではないかという判断で、こういう答えをさせていただきました。

質問 2番 森田匡彦

ただいま生産高の中でのお話もありました。おっしゃっているように、ある面では理解するところなのですけれども、今回、農協の広報誌2月号、ご覧になりましたでしょうか。これ、枝豆の事業部会で日本農業大賞を受賞したということ。農産物加工処理施設工場ができたということで、合計6ページの特集組まれております。これ、実は、この枝豆第2工場の増設を盛り込むために、こちら発行を遅らせてまで、その記事を盛り込んだ。この記事を見て、私は本当にどれほど農業者が、農業者の代弁者ではないのですけど、農協がこの事業にどれほどかけているか。そして、村民の方々にどれほど応援してほしいか。これひしひしと伝わってくる紙面だったのですね。私、本当にこの紙面を読んで、心を揺さぶられました。先ほどの答弁にありました通り、実はこういった特産物の消費拡大であったり、そういった応援する条例は、全国的にいろいろございます。先ほど中標津の話ありました。牛乳拡大消費条例。富良野であればワイン。いわゆる乾杯条例ということで、全国に広がっております。その多くが、実は議員提案という形で実現しているものです。私も当初は、議員提案でこの条例、提案していただくことも考えたのですけれども、この広報誌読んで、これはやはり中札内村として、ぜひとも、中札内村全体として、中札内村が先頭に立って応援していく事業だと。そのように考えております。それで、あえて今回、議員提案という形ではなくて、村の方で制定する考えはないかというふうに一般質問させていただいたわけです。この広報誌、読んで、村長、どのような感想を抱かれましたか。心動かされませんでしたか。いかがですか。

答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)

心動かされたかどうかという質問は非常に答えづらいですし、力を入れていることはもちろん知っておりますし、それ以前から、組合長との懇談、会話の中で、そういった事業に取組むということで、ここでも触れられたTPP対策も含めて、大変大きな事業をやられることについては、承知をしながら読ませていただいました。そのことでどうこうという感想は特にありませんけども、命運かけてやっておられることはひしひしと感じますし、それと条例というところの質問いただいていますから、そこはストンと落ちませんねというお話をさせていただいていますので。その取組みなり広報について、私がどうこうという、何というか、申し上げたり評価するべきものではちょっとないのかなと思いながら、ご意見というか質問聞いていましたので、そういうふうに捉えていただければというふうに思います。

質問 2番 森田匡彦

今回の議会の村政執行状況報告でも、日本農業大賞の受賞、この枝豆事業部の大賞の受賞、大変誇らしいのですというふうにご報告されています。枝豆事業の拡大、第2工場の建設、このTPPの対策として大きく期待しているとも書いてあります。そしてこの日本農業大賞の受賞については、役場庁舎に祝いの垂れ幕もかけて、祝福モードを演出しております。この枝豆事業が本村にとってどれだけ重要なものかというのは、これは本当に、認識としては私も、執行者側の村長も同じ思いだと思うのですね。実は、私、これ、本当に議員提案で条例提案をすることもできるので、それは別にして、一番求めたかったのは、村として、それではこの枝豆事業、どうやって具体的にPRしていくつもりなのか。これは8月に工場完成して稼働するわけです。どのように応援するのか。実はそういったその対案、必ずあるものだというふうに実は期待して、今回一般質問に臨んでおります。この条例制定がということではないのですね。ぜひとも、そういった考え、あるいと思いますので、考え聞かせていただけますか。

答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)

村として、全面は正直ここまで、組合長トップのセールスからここまで販売されて、その拡大ということで相談受けているものでもありませんし、村が独自で、横っちょでこういうPRをということではなくて、一般的な産品としてのPR、あるいは、以前では、農協さんがPRに出かけるときの旅費の一部の助成だとか、そういった形で、どちらかというと、タイアップというよりも、どの辺ができるかというようなこんな姿勢だけでしたので、今突然に、ではどういうPRするのかというこういうことも、特に考えているものではありませんけども、村としてでき得る機会でPRするのがまず基本だろうというふうに思いますし、そういったことで、話し合いの機会があって、村に求められるものがあるとすれが、検討もしたいと思いますが、こちらがどういった戦略、どういう販売、詳しいことまで、全国的な形になっていることはわかっていますけども、販売のところまで、こちらつぶさにわかっていることではありませんので、その辺についてはお聞きをしたり、意見交換しないとなかなかお答えを出すということにはならないと、こういうふうに思っています。

質問 2番 森田匡彦

この枝豆事業の拡大、第2工場の建設については、予算編成する前の段階から情報としては伝わっていたと思います。私も聞いておりましたので。それでありながら、これだけ枝豆事業の重要性を認識していながら、実は新年度予算、何もそれを応援する、村として応援するような事業が、今回方向受けていないわけですね。これは本当にどうなのでしょうか。これは実際に村政執行状況報告でおっしゃっている話と、現実に取っている施策と、随分かい離しているのではないかというふうに思います。枝豆の中札内村というのを、これは恐らくどこの、中札内知っている方だと誰でもわかるような話というか、枝豆の生産高がどうのこうのという話ではないですよね。六花亭、例えば企業で言えば六花亭、マルセイバターサンドですか、あれは本当にフラッグシップ商品ということで、ただ、商品全体の打ち上げとしてはどうかというと、枝豆と同じような状況かもしれません。ただやはり、中札内村としてブランド戦略として、何を武器にしていくのか。そこの意識がちょっと足りないのではないかなというふうに思うのですね。実は千葉県の流山市というのがございます。ここは全国に先駆けて、マーケティング課というのをつくって、こちら、都心から一番近い森の町ということでブランドイメージをつくって、セールスプロモーション行いました。シティセールス徹底して行いました。当初、随分とマーケティング課をつくるということ、庁舎内では随分と批判を受けたそうです。反発があったやに聞いております。ただ、現実的には、非常に30代の子育て世帯の流入人口がものすごく増えたということで、非常に注目されている町でもあります。これからのやはり、行政運営には、やはりこのマーケティングの視点というのは、絶対に欠かせないものだというふうに考えております。そのマーケティングをする上で、この枝豆を活かさないというのは、この中札内村の村づくり、セールスプロモーションをする上であり得ないというふうに考えるのですけれども、改めていかがでしょうか。

答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)

ちょっとかみ合わなくて申しわけないのですが、一体としてこういう事業、農協がやっている事業ですから、村としてというのはどうしても側面的な応援で、ちょっと何もないかのように取られましたけど、工場のいわゆる建設にあたっては、いろんな細かい面の打合せもさせてはいただいた面はあります。それはハード的なことで、そのときにも、戦略としてお持ちになって、展開をするというようなこんなこともあるとしたら、最初から一体で、そういった戦略を練りながら来ていることでないところに、勝手に戦略を組むというのはいかがなものかなというふうに思います。それで、通り一遍の一般的な、いわゆる村でできる差し障りのない範囲のという意味でお答えをさせていただきました。例えば、これが、今言われました、ちょっと流山どういうふうにやっているかわかりませんが、部署をつくって、別動隊で販売についてやるだとかというようなスタートをしていませんし、当然、そのことだけがうちの産業課ということに、当然として皆さんから、やはりなるだろうということで、条例の話でしたから、その部門だけ取り上げてお話されると、どうしてもそうなりますねということも私として感じて言っていることです。例えば、ちょっと角度変えると、そういったものも含めて、例えば、農業振興条例的なこういう全体的な、TPP対策がある程度見えて、村独自で、枝豆も含めて、そういった振興対策をこういう形でやっていこうというもうちょっと具体的なものになったときには、条例までいく可能性は、私としてはあるのではないかなというような感じはしますけども、今、では次何かといったときも、それも条例、次何かできたときも条例というような条例が本当に条例として、なじまないという意味ではないのですけど、もう少し戦略等もひっくるめて、ないものを、そういった精神的なというか、消費拡大しましょう的な、ほかのも見させていただきましたけども、どれほど実効性になるかということも、ちょっとストンと落ちない理由の一つではあるので。今森田議員がおっしゃられていた戦略含めたことを何も否定しておりませんけども、条例とするにしては少し、一部分にすぎないというようなこういう判断ということに、ちょっと今までの意見も聞いても変わらないところがありますので、ここは寄らないところかなというふうに、こんなふうに思っております。

質問 2番 森田匡彦

先ほどの流山市のマーケティングの話はそういった部署をつくれということではなくて、要するに、マーケティングの視点を活かした行政運営が今後求められるのではないかということを言いたかったわけです。つまり、ブランディング、今、本村、美しい村連合に加盟するということで動きやっております。そこで、中札内村の景観、美しい景観説明するときにどう説明されるかというと、これは当然、雄大な日高山脈、そして清流札内川、こういったことだと思うのですね。そして、中札内のでは農畜産物、説明するときに、何が有名ですか。枝豆です。こういう説明になると思うのです。そういうことが、マーケティングの視点、ブランディング化ではないかというふうに考えております。先ほどの第1問目の質問でもお話させていただきましたけれども、財政事情が厳しいのです。なので、お金のかかる事業はできません。であるから、中札内村として、この枝豆事業を中札内のブランド化につなげるための一つの方策として、この条例制定、非常にこれはもう、お金全くかかりません。その気になれば今定例会でだって成立することも可能だと思いますよ。要するに、村全体でこれを応援しているのだ。村全体として枝豆、PRしていくのだという姿勢を明確に打ち出していく。その一つの方法論として、この枝豆消費拡大条例というものを今回提案させていただいました。ただ、対案も、実は期待していたのですけれども、今のところはないということ。勝手に枝豆のPRをすることもできないというような話ありましたけれども、そんな及び腰でどうなのでしょうか。これからの地方創生自体、生き残りをかけた戦い進める上で、これはもう本当に、自ら積極的にどんどん進めるべきではないですか。これ躊躇するような問題ではないと思います。とにかくお金をかけずにPRできる。それがどういう効果あるかわかりません。でも、何もやらなければ、その効果があるのかどうかすらもわからない。やらないということが一番やっぱり罪なのです。その上で、もう一度、ご答弁いただければというふうに思います。

答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)

やらないとは1回も言っておりません。条例は別として。ただ、そのことが条例に、村が提案してなじむかどうかの判断をさせてもらっているということですので。何もしないとも言っていませんし、いろいろまだ踏み込めないところがあることも実態として申し上げていて、そのことが村のイメージアップ、あるいは、販売戦略に結びついてほしいというのは同じ思いです。ただ、方法論、森田議員は条例が一つの方法だということを、否定するものではありません。ただ、条例を提案する上で、いろんな総合的な判断したときにいかがなものかなという判断を申し上げているだけで。ほぼ、手段の一つとして条例が挙げられているものですから、かみ合わないと私は思ってご意見聞いていますから。ではやらないのかということ、それがやらないからやらないということでは決してありませんし、ただ、踏み込みが少ないことは、申しわけありませんけど、販売戦略として、やられていることがつぶさに情報としてありませんので。先ほどの、流山のマーケティングは、例えばという話で。私の直感で思ったことなので、あれですけども、では、どのことができるのかということも、やはりこちらだけで判断、こちらの持ち分としてどういうことができるのか。やはり相互に理解し合わないと、なかなか踏み込んで、突然私どもの方、行政だけが予算見ましたというこういうことでもない案件でないかなというふうに思うものですから、条例のことも、その施策として今回出ていないということも、そういうような考え方でございます。

質問 2番 森田匡彦

やらないということではないということでご答弁いただきました。今後の取組み、積極的に、農業者、農協と連動して、枝豆を含めた中札内のブランド化、積極的に進めていただけるものと期待したいと思います。これについては、なかなか折り合いつく点が見当たらないので、ここでこの質問については終わります。

出典:中札内村議会 平成28年3月定例会 2016年3月11日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる