みんなの議会

中札内村議会 平成24年3月定例会 2012年3月16日

中学校での柔道必修化における安全対策について

2012年3月16日、中札内村議会の一般質問で、佐藤耕平議員が「中学校での柔道必修化における安全対策について」質問し、教育長 上松丈夫、教育次長 大和田貢一が答弁しました。

質問者
佐藤耕平 議員
答弁者
教育長 上松丈夫、教育次長 大和田貢一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 佐藤耕平

それでは、私の方から一般質問をさせていただきます。2項目について質問なのですが、一問一答ということで1項目ずつしていきたいと思います。まず、中学校での柔道必修化における安全対策についてです。文部科学省は2008年3月に中学校の学習指導要領を改訂、体育の授業に武道・ダンスを取り入れ、武道は柔道、剣道、相撲の中から一つを選択し、1、2年生は必修、3年生は球技との選択となりました。そのことを受けて、中札内でもこの4月から柔道の授業が行われます。柔道という武道を少年期に経験することは、身体的・精神的成長への期待があり、その後の人生においても良い影響をもたらす可能性があります。その一方で、学校現場での事故も絶えません。過去28年間で柔道では死亡事故も合わせて、389件の事故が起きているとのデータもあります。最近10年間の中学校部活動での事故件数も、柔道は極めて高いとのことです。ひとたび事故が起これば、子どもたちが同じ学校内で被害者、加害者となる可能性があることになりますので、授業として行うにあたり、万全の安全対策が必要だと考えます。そこで、1、柔道を授業に取り入れることで、教育的観点からどのような成果が望めると考えているのか。2、指導の態勢、指導にあたる者の経験、授業の内容、受け身だけなのか、乱取りは行うのか。3、柔道必修に対する保護者の意見。4、特別に考えている事故防止策。以上について、見解を伺います。

答弁 教育長 上松丈夫(教育長は2018年3月まで)

中学校での柔道必修化における安全対策についてでありますが、武道の必修化は平成18年に改正された教育基本法で、伝統と文化の尊重や郷土愛を育むことなどが示されたことを受け、平成24年度から中学1・2年生はダンスや球技などと共に必修となりました。本村においてもこのことを受け、武道は柔道を選択し新年度からの実施に向け準備を行ってきております。まず、ご質問1点目の柔道を授業に取り入れる教育的観点から期待する成果ですが、単に運動能力や技能の育成のみではなく、我が国固有の文化に触れることにより、武道の伝統的な考え方を理解し、特に柔道においては「精力善用・自他共栄」の精神により、相手に感謝して相互に信頼し、助け合う心が育てることができると考えております。次に、2点目の指導の態勢、指導にあたる者の経験、授業の内容についてですが、中学校体育科の教師2名はともに有段者ですが、新たな授業ということもあり指導経験はありませんが、これまで事前の研修会を受講するなど準備を行ってきております。授業の内容は、座学による武道の伝統的な理念や礼儀、挨拶といった基本教育、実技授業では、受け身などの基本動作を主とし、寝技を中心とした乱取りの指導も学年実態に合わせ行っていく予定であります。3点目の保護者の意見ですが、これまで参観日の学級懇談や新入学生保護者説明会などで、武道の必修化と柔道を授業として取り入れることの説明を行ってきておりますが、特に保護者からの意見はいただいておりません。次に、4点目の特別に考えている事故防止策ですが、立ち技の習得の際の安全設備として、「投げ込み用マット」を購入しておりますが、大切なのは特別な安全対策だけではなく、全日本柔道連盟発行の「柔道の安全指導」を熟知することはもちろん、設備の事前点検を行うとともに、念入りな準備運動と生徒個々の体調把握に留意し、生徒には柔道の特性や考え方を理解させ、相手を尊重し無理のない実技稽古を行うことと、安全に対する意識を高める指導を徹底していくことがより重要と考えております。

再質問 2番 佐藤耕平

それでは、再質問に移りたいと思いますが、まず1点目の教育的観点からの考え方ですが、私も全く同じ意見であります。やはり、柔道に限ったことではないのですけども、日本のその他の武道というのは本当に礼儀を重んじる精神的なそういう育成の面においても、本当にいいことだと思いますので、今回、必修化にあたって、危ないから絶対反対だという立場では私はありません。そういうふうに柔道の本当に良さというのはありますので、でも、その一方で、先ほど述べたように、事故も本当に、教育現場の中で多く起こっているという点では、本当に安全対策が必要だと考えますので、再質問していきたいと思うのですけども、まず、2点目の指導の体制なのですけども、中学校の今回指導にあたる予定の教師の方2名は有段者ということで経験もあるということで、その点では一定の安全は確保できるのかなと思うのですけども、そんな中で、経験があるのと実際指導していく。本当に1回もやったことのないような生徒に対して指導していくというのは、また別な問題になってくる。そんな中で研修会もこの間行われてきたということなのですけども、それによって、担当になる指導の教員は、今後指導していくにあたっての不安は少しでも解消されたと言っているのか。実際、文科省の調べで、不安に思っている指導者というのが53.6%いるというデータもありましたので、その辺のことと、あと、文科省もつい先日何か、柔道の必修化にあたって、いろんな手引きのようなものを出しているということなので、それに基づいて今まで行ってきたのか。その手引きもつい最近のことだと思いますので、恐らく中札内独自で、この間、これは取組んできたのか。そのことと、文科省の指導も受けて、今後も進んでいくと思うのですけども、その辺についてちょっと詳しくお聞きしたいなと思います。

答弁 教育長 上松丈夫(教育長は2018年3月まで)

武道、柔道の安全対策ということですが、一つ、部活動と授業というのは分けて考えなければなりません。指摘のように、部活動における事故は、ご指摘のように、心配なほど出ています。しかし、文科省の、先ほど話が出ました文科省からの通知というのでしょうか。ちょうど今日手に入ったのですよ、朝。私の手元に。それで、その柔道の授業における安全な実施に向けてという形で来ていますけども、その中の資料によると、部活動はさっき言ったように、指摘のとおり、非常に事故が多いという指摘があるのですが、いわゆる授業におけることについては、この中に書いてあることを踏まえますと、日本スポーツ振興センターへの災害共済給付の給付件数を見ると、中学校の体育の授業における柔道の死亡事故は、平成元年度から平成21年度までの報告は全くないということであります。したがって、やっぱり、部活動での勝つとか、そういった高める部活動と、武道に親しみむというこの柔道の授業というのは、ちょっと違う観点から捉えなければなりません。しかし、その中で、授業中の事故について死亡はないけども、重症というのでしょうか、平成10年度から21年の場合で2件報告されているというのがあります。また、ねんざとか打ち身、こういう事故は結構あるのですね。そういう面からくると、やっぱり、授業中においても、やっぱり懸念されることが起こり得るだろうというふうに思います。それで、不安材料ということですけども、教師プロですから、私も保健体育、中学校の免許持っています。私自身のこと考えて、今教師だったらやっぱり不安です。正直言って。教えたことないですから。ただし、やっぱりそれはプロとして、やっぱり安全対策、それから指導の内容も含めて、今後、急速に勉強して身につけていかなければならないことだと思いますので、不安ではあるけども、そういうことに対する取組みというのは、本人はもとより、教育委員会、学校挙げて取組んでいく必要があるというふうに思っていますので。何よりもやっぱり安全をしっかり守ると。確保するということが何よりも絶対条件ですから。それに向けての取組みというのは、担当の教師も教育委員会も、そのことについて万全を期していきたいというふうに考えております。手引書の中を見ますと、時間がないので詳しくは申し上げませんけども、この目次を見ると、文科省も、それから道教委も、最近の方針では具体的なマニュアルをつくって、各教育局を通して市町村に配布するというような、道教委そのものも取組みを強化しようとしております。そういうことをかみ合わせながら、村としても、教育委員会として積極的に、ただ見守るのではなくて、攻めの思想で安全対策を取っていきたいと。この文科省の安全管理のための六つのポイント、目次だけちょっと申し上げたいと思うのですけども、授業に入る前にという視点。それは四つあります。練習環境の事前の安全確認、さっきのマットというか畳といいましょうか。のこともあります。それから、事故が発生した場合への事前の備え。それから、外部指導者の協力と指導者間での意思疎通。指導方針。それから、指導計画の立て方。例えば、指導計画でも、ここの中札内の場合は、冬にもし柔道設定したらおかしいですよね。やっぱり暖かいときに、やっぱり指導計画建てるべきだと思うのですね。そんなことも含めて、今、一生懸命中身を検討しているところですから。そんなことも含めて指導していきたいと思っています。それから、実際の授業の中で、安全な柔道指導を行う上での具体的な留意点、ちょっと細かくは申し上げませんけども、そういうことだとか。万一の場合の対処の仕方とか、こういう六つのことのポイントを絞って、国は指導してきていると、このことも押さえながら、先ほどの不安ということも踏まえて、やっぱり、始まる前ですから、できるだけそういうふうにして起こらないように万全を期していきたいというところであります。

再質問 2番 佐藤耕平

今、教育長おっしゃったとおり、万全の安全対策で臨むということなので、こちら側として安心かなと思います。そんな中で、文科省の手引きもつい先ほど届いたということなのですけども、今お伺いしたおおまかことを聞いただけでも、この後にちょっと挙げた問題点もそれに沿って、やっぱり今後進めていくのであれば、大方クリアーできるのかなと感じました。ですから、ぜひ、文科省の指導に沿って、今後も進めていっていただきたいと思います。そこで、ちょっと私も手引書全部、私自身手元にもちろんないですし、見たこともないので全体はわからないのですけども、それの手引きに沿ってやって、準備が整わなければ、やっぱり、中札内が何月から始めるか、申しわけないですがわからないですけども、整わなかったら、やはり延期という可能性もあるということなのでしょうか。

答弁 教育長 上松丈夫(教育長は2018年3月まで)

延期ということは考えていません。そういうことを押さえながら、万端準備をしながら、早急に対応して、要するに学校で子どもたちが、ただ、事故があるからという不安材料を子どもたちにも植えつけると、やるその意味がないのですよね。やっぱり柔道することによって楽しいだとか、そしてやっぱりさっき言った教育効果が上がるとか、そういうことはやっぱり考えて実施する方向で臨みたいというふうに思いますので。それでもって不安だから、そしたらいつまでも不安でしょう。できないと私は思います。そのことも、やっぱりしっかりクリアーしながら、実施する方向で最善の努力をしていきたいと思います。

再質問 2番 佐藤耕平

ぜひ、そのように進めていっていただきたいと思います。そこで、3点目の保護者の意見ということだったのですけども、保護者へも説明を行って、その中では、この間、特別不安だとかそういう必修化に対する意見はなかったということなのですが、申しわけありません。発言通告の中ではなかったのですけども、生徒の意見はどんなものなのか。始めるにあたって。ちょっとわかる範囲でお聞きしたいなと思います。

答弁 教育次長 大和田貢一(教育次長は2014年3月まで)

ご質問の最後の生徒の意見については、具体的に把握をする機会が今までなかったのでお答えすることはできません。ただ、保護者の説明の関係では、早めからやってきていることもあって、特に報道等で、この柔道の授業に対する危険性というところが課題となっているということの報道もされていますので、この後、4月に入った段階で、全校参加の中で保護者との全体懇談ありますので、そこでこの柔道の必修化に向けては、取組みの具体的な説明を行いながら、単に説明ではなくて、意見交換という形で保護者の意見も取り入れながら、具体的な授業の実施に向けて進めていくということは、今、計画しておりますので、そういった中で、さらに保護者とのそういった意見交換をしながら、充実した形で進めれるように努めていきたいというふうに考えております。

再質問 2番 佐藤耕平

ぜひとも、今後も保護者との意見交流なんかも受けていっていただきたいと思います。そして、生徒からも今後、不安なことが出てきたときに、やはりそこに対する対象もぜひとも進めていっていただきたいと思います。あと、最後の点としては、授業に対するそういう安全対策はやっぱりもう万全にしていくということだったので、ぜひともやっていっていただきたいのですけども、やはり授業とは別の時間、休み時間の中で授業で習ったことをちょっとふざけて、友達同士で遊んでやる中で事故が起こる可能性もあるのかなと思います。授業の中で、やはり指導者、教師が見ていたり、細心の注意を払って設備も整えてということなので、防げる率というのは高まると思いますけども、遊び時間となると、かといって、先生が休み時間にまでそんなことを気にして教室に行くわけにもいかないので、そういう点ではやはり、そういうことも恐らくきちんと、そういう柔道の本当のいい面もあるけども、危険な面もあると授業の中で教えていくと思うのですけれども、休み時間での事故の危険性を防ぐという点でこのことについて、ちょっとお伺いしたいと思います。

答弁 教育長 上松丈夫(教育長は2018年3月まで)

子どもたちに柔道の礼儀含めて、マナーも含めて指導します。それは。その中で、遊び時間に、ではそれを使って遊ぶなとか危険だからとか、危険は中学生になれば自分で回避するものです。これは私たち大人考えなければならない一つの視点です。もちろん、対策としては十分配慮はするけども、そういうところも含めた危険度というかな。それは中学生自身が自らの中でしっかり押さえながら、自らの毎日の生活を過ごすのだと思うのですね。それの指導、促しは、もちろん教師側でしますけども、そこはそこで、やっぱりきちっと、いわゆる生徒の中で把握できるような指導をやっぱりしていくべきだと私思っていますから。それを超えてまで、その遊びの中で柔道やってしまうというのは、これはもう本人の問題という私は正直いって思います。そこら辺はやっぱり、大人はそこに私は、指導者も含めてきちっとしていかなければならない。だから、そういうことは回避したいし。だから、すべてやるなというわけでは、程度の問題もありますから。そんなことも考えながら、指導には万全を期していきたいなと思っています。

再質問 2番 佐藤耕平

私自身もやるなというつもりは本当にないです。ずっと最初から言っているとおり、柔道の本当に良さというのは感じていますので、ぜひ、授業で取り入れて、やはり子どもたちの成長の大きな要因の一つにしていけたらと思います。そんな中で、中札内も柔道に関して言えば、本当に歴史があるところなので、ぜひ、そういった点でも、今回、中学校で武道として授業が取り入れられるということは本当にいいことなので、やはりそれがむだにならないというか、万が一のことが起こって、ちょっと大変なことにならないことを避けるためにも、ぜひ、万全の対策でやっていってほしいという、最後に意見として述べて、この質問は終わりたいと思います。

出典:中札内村議会 平成24年3月定例会 2012年3月16日 議事録 PDF(8ページ) 間違いを知らせる