紋別市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月5日
(1)大型巡視船「だいせつ」の紋別海上保安部への配備について/(2)紋別市立小・中学校の再編と、教員住宅の整備について
2023年12月5日、紋別市議会の一般質問で、橘有三議員が「大型巡視船「だいせつ」の紋別海上保安部への配備について」「紋別市立小・中学校の再編と、教員住宅の整備について」について質問し、市長 宮川良一、教育長 牧野昌教、港湾課長 熊谷聡、土木課長 谷口隆行、学務課長 仲条憲明、教育部長 鈴木保智が答弁しました。
- 質問者
- 橘有三 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、教育長 牧野昌教、港湾課長 熊谷聡、土木課長 谷口隆行、学務課長 仲条憲明、教育部長 鈴木保智
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 橘有三
今朝、長年、紋別市民に親しまれてきた巡視船「そらち」が紋別港を後にし、新しい配備先の網走に向かって出航いたしました。感慨深く、深甚なる謝意をもって見送ってまいりました。現在の「そらち」は3代目です。64年にわたって、オホーツクの安全・安心の象徴としてあり、市民にとって巡視船といえば「そらち」で、私たちの誇りであることは今も変わりません。また、地域とのつながりは海上にとどまらず、以前から、「そらち」の主計科職員の方により、インターネットやホームページ、ユーチューブなどで巡視船乗組員用の工夫を凝らしたレシピを広く公開し、特に現在はホタテの消費を応援し、地域を盛り上げようと、10月からの第1弾から現在の第6弾まで、巡視船ホタテレシピを考案、公開されています。ここに、一般質問の場を借りて、市民の声を代表する市議会議員の一人として、巡視船「そらち」並びに乗組員の皆様、関係者の皆様に心から感謝申し上げる次第であります。それでは、通告に従って、順次、質問いたします。一昨年5月26日の紋別漁協所属毛ガニ漁船へのロシア貨物船の衝突事故、そして、昨年4月23日に発生した知床遊覧船沈没事故、さらには、日に日に増す国際情勢の緊迫化の中、我が国周辺にても安全保障上の脅威を再認識させる事案が次々と発生する状況下、昨年6月の第2回定例会で取り上げ、答弁でも完全に認識が一致したオホーツク海域の課題解消のためのヘリコプターの離着可能な大型巡視船の紋別海上保安部への配備がついに実現いたします。去る10月24日、北海道東部海域における救助・救急体制の強化のため、紋別海上保安部に待望の大型巡視船が配備されることが発表されました。本年2月4日には、海上保安庁の瀬口良夫次長がご来紋、文化会館にて250人の満席の参加者を前に「オホーツク海域における安全安心のための取組みについて」の演題の下、北海道東部海域における救助・救難体制の強化、すなわち、釧路航空基地へのヘリコプターの増強並びに機動救難士の配置、そして、オホーツク海域に面する部署への大型巡視船の配備についての方針を示され、紋別も候補地と言及されました。緊迫の度を増す我が国固有の領土である尖閣諸島周辺海域の24時間365日の領海警備をはじめ、周辺海域を取り巻く環境は大変厳しい情勢が続いておりますが、海上保安庁、第一管区海上保安本部、地元・紋別海上保安部の皆様の大変なご決意とご判断、努力により、既存アセットを活用し、本年度内、しかも本格的な冬期に入る前のこの時期の配備、関係者の皆様のご尽力に心から感謝申し上げます。飛躍的に向上するオホーツク海域の救助・救急体制ですが、本件に関して、参議院国土交通委員会筆頭理事在任中から、地域の悲願である大型巡視船配備に向け、一貫して後押しをいただくとともに、北海道全体の安全・安心確保のために諸課題に対応くださっている長谷川岳先生並びに地元選出の武部新先生に心から感謝の意を表するものであります。このたびの実現は、紋別市並びに紋別漁業協同組合、公益財団法人海上保安協会紋別支部、海上保安友の会紋別支部、さらには、周辺自治体並びに関係者の皆様の長年の願いと活動の結実であり、私自身、一市民としてこれに勝る喜びはありません。さて、紋別海上保安部に配属される大型巡視船は、緊迫の海、尖閣諸島周辺海域における領海警備の最前線で活躍するPL61巡視船「はてるま」で、このたびの紋別海上保安部への配備に当たり、新たに北海道の大屋根、大雪山を由来として、船名は「だいせつ」と命名されます。本当によい船名です。そもそも、「はてるま」は、三井造船で建造、平成20年3月31日に竣工した1,000トン型巡視船、拠点機能強化の一番船です。全長約89メートル、幅11メートル、総トン数約1,300トン、推進器はウオータージェット4軸で、高速化が図られた船であり、大型巡視船「だいせつ」の配備により、オホーツク海域、道東海域の救助・救急体制は著しく強化されます。「だいせつ」の特徴は、飛行甲板を有し、ヘリコプターが着船可能、大型化により堪航性が向上し、27ノット以上の速力を有しており、また、遠隔監視採証装置を装備し、探索監視能力が向上、OIC区画を有しており、ヘリコプター撮影の画像伝送システムも装備し、情報共存能力や指揮力が向上、すなわち、ヘリコプターで撮影した画像が、瞬時に「だいせつ」、そして、「だいせつ」から通信衛星を経て海上保安庁へ行くのであります。また、遠隔放水銃を装備し、消火能力や放水規制能力が向上、「そらち」の3倍であります。現「そらち」との比較で見ると、速力は「そらち」で25ノットですが、「だいせつ」は27ノット以上、搭載艇は「そらち」が複合式ゴムボート2隻ですが、「だいせつ」では3隻に、武器は「そらち」が20ミリ機関砲、「だいせつ」は30ミリ機関砲となります。定員は「そらち」が23名、「だいせつ」は35名です。第一管区の同型船は、小樽海上保安部の「しれとこ」であります。道東海域の救助・救急体制の強化を目的に、本年度、既に第一管区釧路航空基地にはヘリコプター救助を専門とする機動救難士9名が配属され、ヘリコプターも2機から3機に増強されます。このたびの「だいせつ」配備により、オホーツク海域を中心とする道東海域において、「だいせつ」の展開によって、釧路からのヘリコプターが釧路に戻ることなく、「だいせつ」船上において給油が可能となり、各種ヘリコプターと連携した業務が可能となり、オホーツク海全体の救難業務や領海警備業務を行う機能が強化されることは誠に頼もしいことであります。待望の大型巡視船の配備に当たり、以下、質問をいたします。まず、急務と考える重要港湾紋別港の整備であります。紋別港の静穏度について、さらには、港湾しゅんせつについて、耐震岸壁について、その他必要と考えられる港湾の課題と整備について、紋別海上保安部というオホーツク海沿岸においての最大の国の機関を有し、大型巡視船が配備される状況の中、紋別市として、さらには、港湾管理者としてどのように認識され、対処されていくのか、お尋ねをいたします。次に、大型巡視船の配備により、紋別市と紋別海上保安部との今後の連携が様々な面で新たに展開することが可能となりますし、期待されます。また、防災・減災、強靱化に力を入れる本市にとって、防災の観点からもさらなる強化が図られますし、周辺自治体も含め、地域の防災力強化につながります。現状において、さらには、将来的にどのような連携を考えられているのか、お尋ねいたします。また、私のライフワークである道路に関連して、このたびの大型巡視船の配備により、オホーツク海域の安全・安心のためにも、港湾整備の面からも、いよいよ旭川紋別自動車道の整備の必要性は高まりました。港湾と道路の一体的な運用によって地域構造の強化を図らなければなりません。旭川紋別自動車道、紋別防雪の現状の進捗と今後の見通しをお伺いするとともに、今後、重要港湾紋別港整備と旭川紋別自動車道との一体的な整備構想も必要と考えますが、いかがでしょうか。次に、本年第1回定例会、さらには、第2回定例会で質問した紋別海上保安部庁舎建て替えに関連して、第1回定例会では、既に紋別海上保安部より建設用地に関する照会がありますことから、必要面積等の具体的な立地条件について、先方の意向を踏まえ、用地選定に協力してまいりますと答弁くださり、第2回定例会でも用地選定に引き続き協力体制を密に連携を図っていく旨を表明されていますが、現状、どのようになっていますでしょうか。私は、大型巡視船の配備により、ますます重要視される紋別海上保安部との協力、連携の面からも、防災まちづくりの観点からも、紋別海上保安部の庁舎はぜひとも中心市街地、すなわち、市役所並びに消防署至近に誘致することが必要と考えますが、市の考え方をお尋ねいたします。次の質問に移ります。昨年の第1回定例会で市内小・中学校の再編と小中一貫教育の検討について取り上げ、令和2年、3年と、紋別市の出生数が100人を割り込む状況下にあって、よりよい教育環境構成の調査研究の開始と計画的な取組の必要性について質問し、未来を担う子どもたちへの優れた教育実践と教育環境の整備こそが子どもの幸せと紋別創造創生の原点であることを述べ、実態に即した最も望ましい全市的な小・中学校の再編と校舎等の整備並びに小中一貫教育についての幅広い議論についてお尋ねいたしました。本年第2回定例会においては、牧野新教育長に期待を込めて就任後初の定例会の場で所信をお伺いいたしましたところ、第1に小・中学校の在り方について述べられ、学校施設の老朽化に伴う大規模改修の必要性、児童生徒数の減少による統廃合議論の必要性等について述べられ、5年後、10年後を見据えた体系的な方針を持って早急に取り組んでいかなければならない問題とされ、次年度以降の予算化に向け、議論を深められる旨を述べられました。私も全く同感であります。さて、令和4年度、紋別市の年間出生数は、ついに90人を割り込み、88人となりました。少子化の進行に伴う児童生徒数の減少、老朽化の進む学校施設の整備という大きな課題を前提に、学校の適正規模、適正配置の速やかなる検討は喫緊の課題であります。そのような現状の中、何度も申しますが、私は、未来を担う子どもたちへの優れた教育実践と教育環境の整備こそが子どもの幸せと紋別創造創生の原点であると確信しております。確かな人づくりがなされるまちは絶対に衰微しないと確信しております。紋別の子どもたちに最高の教育の物的・人的環境の確保と保障が必要であります。私は、紋別に日本一の小・中学校をつくるべきだと強く訴えます。大きな志と気概を持ってぜひとも実現してほしいですし、私も全面的に協力する決意です。日本一は遠いところにあるのではない、ふるさと納税日本一のまちが人づくりにおいて日本一になれないわけがないし、ならなければならないと強く思うことであります。本市において、最も根本的な、大切なこの課題について、どのような理念と決意、そして、手段をもって取り組んでいかれるのか、また、具体的なスケジュールについてお尋ねいたします。次に、教育を担う教員の確保についてお尋ねいたします。教育は人です。物的環境もさることながら、人的環境の重要性は言うまでもありません。最高の学校を創造していくためにその教育を担う教員の確保をどうするか、様々な論点からの検討と対処が必要でありましょうが、ふるさと納税のおかげで最高水準の子育て支援を全国でも先進的に行っている本市において、ぜひ、子育て真っ最中の先生方に紋別に来ていただきたい。各世代、多様な教員の人格が教育には必要ですが、教師の立場と保護者の立場を併せ持つ先生に特に紋別に来ていただきたい。一方方向ではなくて、両面から紋別の教育を見据えて課題解消に取り組んでいただくことによって必ず紋別の教育が向上すると私は考えますが、いかがでしょうか。また、紋別の教員住宅の現状はどのようになっているのでしょうか。仄聞するところによると、紋別へ赴任する先生方において、その住宅の確保は課題であるとのことです。教員住宅の現状をお聞きするとともに、速やかなる教員住宅の整備について、特に子育て世代の教員住宅の整備について必要と考えますが、いかがでしょうか。その事業費には過疎対策事業債が充当できます。ぜひご検討ください。転勤の多い教員にとって安定的かつ良好な、特に子育て支援の一助となるような教員住宅整備は紋別赴任への大きな魅力になることと考え、提案いたします。いかがでしょうか、お伺いいたします。質問は以上です。再質問は留保いたします。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。初めに、大型巡視船「だいせつ」の紋別海上保安部への配備についてであります。1点目の重要港湾紋別港の整備に関し、港湾整備についてでありますが、紋別港の港湾計画に基づき、施設の老朽化対策をはじめ、静穏度の確保やしゅんせつなどの課題解消に向け、国への要望活動を実施しているところでございます。大型巡視船「だいせつ」への対応につきましては、港南岸壁を係船地として、陸電で、資機材倉庫など、必要となる設備の調整を行っており、今後も引き続き協力してまいりたいと考えております。2点目の急がねばならない旭川紋別自動車道の紋別までの整備についてでありますが、現状の進捗といたしまして、旭川紋別自動車道において事業化されている遠軽-上湧別間の測量設計を進めているところであり、紋別防雪に関しては、令和6年度供用開始に向け、9割以上の整備が完了しているとお聞きしております。今後の見通しといたしましては、旭川紋別自動車道が現地着手へ進んでいくとともに、紋別防雪は令和6年度での完成、供用開始の見込みとお聞きしております。紋別港と旭川紋別自動車道の一体的な整備、運用についてでありますが、港と道路に関しては物流を担うといった観点からも強い相関関係にあると感じているところでございますものの、両施設にとって、まずは、現在も進めております旭川紋別自動車道の整備促進を強く国へ要望することが重要と考えております。3点目の防災の観点からの将来的な本市との連携についてでありますが、巡視船の大型化により、これまで以上の連携を期待しているところであり、ヘリコプターの機動力を生かした物資搬入や人員輸送、災害時の孤立した集落や河川の捜索なども可能となることから、さらなる地域防災力の強化に向けて、紋別海上保安部との連携を深めてまいります。4点目の紋別海上保安部庁舎の中心市街地への誘致に関し、庁舎建て替えに係る用地選定の現状についてでありますが、紋別海上保安部へ確認したところ、移転先の土地についてはまだ確定までには至っていないとお聞きしており、また、議員がご提案の市役所、消防署至近への誘致に関しましても、災害発生時における連携協力体制の構築が可能となりますことから、引き続き、先方の意向を踏まえ、用地選定に協力してまいります。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。(降壇)
答弁 教育長 牧野昌教(教育長は2026年3月まで)
それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。紋別市立小・中学校の再編と教員住宅の整備についてであります。初めに、小・中学校の再編につきましては、少子化の進行に伴う児童生徒数の減少による学級数や学校数の減、また、老朽化した学校施設整備の課題がありますことから、次代を担う子どもたちにとって良好な教育環境の保障と充実を進めるためには、適正な学校規模を安定的に確保し、計画的な学校施設の整備を図ることが必要な時期に来ていると考えております。本年度におきましては、各小・中学校に設置している学校運営協議会や未就学の保護者を含む各関係諸団体等への意見を聞く会を実施し、広く意見をお聞きしているところでございます。今後、これらのご意見を基に、保護者、地域住民、有識者等を交えた学校適正化・適正配置に係る検討に向けた組織を立ち上げ、基本方針や基本計画の策定に向け、教育諸条件の改善を目的とした検討を進めてまいりたいと考えており、全国の先進的な取組も参考にしながら、紋別市の子どもたちが誇れる魅力ある学校整備に努めてまいります。次に、教員の住環境の整備についてでありますが、現存する教員住宅は、築後20年以上経過している住宅が8割を超え、老朽化が進んでいるほか、教員向けの住宅数も充足しているとは言えない状況で、人事異動の時期には民間住宅の供給事情によっては住宅の確保に苦慮するケースもあることから、現在、道教委が管理している空き住宅を一部借り受けて対応しております。また、オホーツク管内の5ブロックにおける教員の配置状況といたしまして、斜里と紋別は希望が少ない傾向があり、新規採用や2校目など、比較的若い職員が配置されることから、活気がある反面、経験豊かな中堅以上の教員が少ない状況で、住宅不足を一つの要因に、紋別市を勤務先として希望しない教員もいると聞いております。このような状況から、単身教員の新たな住宅整備のほか、経験と指導力を有するミドルリーダー的な教員の確保を目的に、国や道の遊休住宅などを活用した子育て世帯向けの住宅整備を併せ、教員向けの安定した住環境整備を継続して進めてまいりたいと考えております。以上、答弁といたします。(降壇)
再質問 4番 橘有三
それでは、順次、再質問をさせていただきます。重要港湾紋別港の整備についてですが、北海道では各自治体が港湾管理者であるというような状況の中、非常に厳しいことは承知しておりますけれども、全くステージが変わってきたと思います。先ほど答弁で紋別港の港湾計画に基づきというようなことがありましたけれども、今回、大型巡視船の配備ということがあって、今までとは状況が変わってまいりました。特に、静穏度の確保は非常に大切なことであります。静穏度とは、すなわち港の中の静穏の度合いで、よければよいほどいいのですよ。特に私が重要視しているのは、今度の大型巡視船はヘリコプターが離着できるようになっているところです。そのときに港湾内の静穏度がきちっと保たれていないと、ヘリコプターの離着に大きな影響を及ぼすのです。私がいろいろな漁業関係の方たちから聞くと、紋別港の静穏度のことについてはいろいろなご指摘がありまして、いよいよ紋別港の静穏度対策ということが非常に重要だと思っています。もう一つは、しゅんせつです。物流と防災は一体ですから、道路が寸断したときは船舶でもっていろいろな対応を図っていくわけです。しかし、満載した物資で、しかも、しゅんせつがちゃんとなされていないと非常に大きな影響を及ぼすわけであります。ですから、新たな大型巡視船というステージに立った今、これまでの国に対する要望等も全然変わった形で求めていかなければならないと思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 港湾課長 熊谷聡
お答えいたします。大変ありがたいご意見ですけれども、市長答弁のとおり、事務方といたしましては、港湾整備については、港湾計画に基づき、予算要求してございます。ただ、巡視船というのは港湾計画にひもづいていない海上保安庁の計画でございまして、どう結びつくかということは今後研究してまいりたいと考えてございます。
再質問 4番 橘有三
海上保安庁は国土交通省でありますから、やはり、様々な面から訴えていく必要がありますし、要望を行っていくべきだと思います。ただ、これは、北海道、日本の安心・安全につながる大きな計画でありますから、紋別のためというよりも、国のためのもので、本来であれば、大型巡視船を配備するとき、そのためには紋別港をどうするかということを国は考えていかなければならないわけでありますけれども、港湾管理者は紋別市なので、ぜひ、従来とは違った形で早急に協議をいただきたいと思います。もう一つ、先ほど触れた中で耐震岸壁です。調べますと、大型巡視船は、函館にPLH「つがる」、小樽にPL「えさん」、「しれとこ」、室蘭にPL「れぶん」、釧路にPLH「そうや」、PL「えりも」、稚内にPL「りしり」ということで、五つの港に大型巡視船が配備されているわけですけれども、この五つの港には全て耐震岸壁があるのです。今回、紋別に大型巡視船が来ても、紋別にはいまだ耐震岸壁がありません。第2埠頭と第3埠頭の間は草ぼうぼうになっていますよ。ですから、今までのように貨物の取扱いということから超えて、地域の防災、強靱化、もっと言うならば、国の務めとして耐震岸壁をつくらなければ、せっかく大型巡視船を配備してもと思うわけです。防災・減災、強靱化というのは最悪のリスクを想定するわけだから、新たなステージにおいて耐震岸壁が必要になってくると思いますけれども、紋別市としてはどのようにお考えになりますか。
答弁 港湾課長 熊谷聡
お答えいたします。紋別港の港湾計画にも実は耐震岸壁は計画されておりまして、先ほど議員がおっしゃられた第2埠頭と第3埠頭の間、第3埠頭のマイナス12メートル岸壁の延長に170メートルの計画がございます。ただ、これは大規模地震が発生した場合の住民の避難、物資の緊急輸送等に寄与するためのものでございます。限られた港湾予算の中、担当といたしましては、水産のまち紋別ということですので、今取り組んでございます漁港区の老朽化対策やしゅんせつ、静穏度確保に予算を多く配分させてもらっていまして、耐震岸壁について、それを飛び越えていきなり要望というのは厳しいだろうなとは考えてございます。
再質問 4番 橘有三
それでも、せっかく大型巡視船が配備されるのですから、先ほどから言っていることは絶対必要なのです。ぜひとも、このことについてよく協議をいただきたいと思います。せっかく配備される大型巡視船です。これによって飛躍的に向上するのです。しかし、係留場所の問題がありますので、これをぜひ研究し、直ちに取り組んでいただきたいと思います。時間がないですから、2点目に行きます。道路についてです。先ほど答弁の中でも、港湾と道路に関しては物流を担うといった観点からの強い相関関係にあるとおっしゃったとおり、一体なのですよ。私は、命の道、防災の道、安全保障の道、産業の道、観光の道といつも言っていますけれども、港も全く同じですよ。命の港、防災の港、安全保障の港、産業の港、観光の港で、全てが一体的に関係してくることと思います。これは、道の広域道路交通計画なんかでも明らかですけれども、今後の要望等について、やはり、大型巡視船が配備される、それに伴っての港湾整備、そして、道路です。幾ら立派な港湾ができても、道路が寸断されたら意味をなしませんから、道路が非常に重要だと思いますけれども、改めて、それについてどのように思われますか。
答弁 土木課長 谷口隆行
お答えします。旭紋道と港湾との関わりでの今後の要望活動ということになるのかなと思いますけれども、旭紋道に関しましては、旭川から紋別までの各関係自治体を含めた協議会で構成された中での要望となっています。港湾として、この地域全体に関わるというようなこともありますけれども、今の旭紋道へは、今後とも道路の延伸に力を入れて要望をしてまいりたいと考えます。また、港湾と旭紋道の関わりから、また別の形で検討なり要望ということが必要になってくると思いますので、港湾と道路ということで協議してまいりたいなと思っております。
再質問 4番 橘有三
これは、滅多に訪れない大転機ですよ。紋別のインフラ整備の大きな転換になり得るような今回の大型巡視船配備だと思います。前からインターチェンジのことを申しておりますけれども、藻鼈川を越えましたよ。私は、南、中央、北のインターが要ると提案していますけれども、例えば、茨城県では常陸那珂港とインターが直結しているのです。これは見本となる例です。そうなれば、防災の観点からも、あるいは、物流の観点からも、紋別港からインターを通り、苫小牧まで一本で行けるのです。そういうこともあります。道路のことは大型巡視船で一つ成就しましたので、今度、じっくりとやりますけれども、ぜひいろいろとご検討をいただきたいと思います。次に、4点目に移ります。海上保安部の庁舎の建物についてです。災害があったとき、これは道のハザードマップ以来の課題ですけれども、今、文化会館が何かのときの施設になっています。紋別も防災という観点で、あそこに土地があるからこれをつくる、これをつくるというのではなく、大きく俯瞰して、防災まちづくりをどうするか、今は防災・減災、強靱化のチャンスですし、それにのっかり、市役所庁舎、消防庁舎のことも進んでいるわけですから、ぜひこのことについても前向きに進めていただきたいと考えております。次に、学校の問題に移ります。学校の適正化、適正配置というものは、紋別のみならず、全国的な課題であります。先進的な取組をというようなことがありましたが、何かモデルのようなものはございますか。この前、福祉文教常任委員会では多久市に行きまして、いろいろと勉強してきましたけれども、教育委員会として、一つのモデルとか、そういった視察とかはもう進んでいる状況ですか。
答弁 学務課長 仲条憲明(学務課長は2025年3月まで)
お答えいたします。全国的な学校再編の傾向としましては、少子化の影響もありまして、小・中学校を一つに統合しました義務教育学校の設置など、全国的にも小中一貫教育が進んでいるような状況であります。そこで、全国的なモデルについて、先進的な取組を文科省の職員に伺ったところ、学校運営協議会の先駆けである京都市のほか、北海道では安平町や上士幌町などが進んでいるということがあり、私どもとしては検討するに当たって安平町にお伺いしてきております。安平町の早来学園での取組についてですが、震災で中学校が倒壊し、使えなくなったということから、再建に当たりまして、小・中を統合し、義務教育学校として設置したということでした。ただ、図書館を地域住民と共有した社会教育施設として活用しているほか、体育館やグラウンド、調理実習室なども地域に開放しているなど、魅力ある新しい学校の在り方としてとても参考になる事例でありました。そういうところを参考とすべく、私たちは視察に行っております。
再質問 4番 橘有三
日本一の小・中学校をつくるため、そういった様々な先進事例を学びながら進めていただきたいと強く思うことであります。やはり、私は、紋別の子どもたちに誇りと矜持を持っていただきたいのです。紋別に生まれたこと、紋別に育ったこと、紋別の学校で学べたこと、学力底辺校などという人ごとのようなことはありましたけれども、最高の学校をつくるためにはみんなが協力して進んでいかなければならないのです。そのためにも、専門家をお呼びし、勉強したり、理解を深めたりすることも必要と思いますけれども、それについてはいかがでしょうか。
答弁 教育部長 鈴木保智
お答えいたします。小・中学校の適正化を進めるに当たりましては専門的知識のある有識者からの助言も必要だと考えてございます。今年度、文部科学省との人脈・パイプづくりを行いましたことから、こういった方を講師として招聘して、講演会などを開くなどして、本市の学校適正化を円滑に進めてまいりたいと考えてございます。
再質問 4番 橘有三
様々な情報と学びをみんなで深めてまいりたいと思っております。何か、こういう問題になりますと、やはり、感情論が随分といろいろな事例でありますよね。自分の出た学校がなくなるのは寂しいとか、ここの場所にあってほしいとか、いろいろな思いが出がちでありますけれども、目的はただ一つで、紋別の子どもたちに最高の学校をというところで一致していかなければならないと思うわけですので、よろしくお願いいたします。最後に1点です。先ほど教員住宅のことを質問させていただき、答弁をいただいたところでありますけれども、学校の教育を担う先生方が人ごとではならないのです。自らが子育て中ということでは自らも保護者の立場となり、そこで見えてくるもの、協力し合えるものが変わってくると思うのです。子育てのこれだけ行き届いた紋別市に子育て真っ最中の先生方に来ていただいて、教える面、保護者の面から、共に教育をどうやって向上させるかということを考えるべきだと思います。先ほど教員住宅について前向きなご答弁をいただきましたけれども、この財源についてで、過疎債は大丈夫ですか。
答弁 教育長 牧野昌教(教育長は2026年3月まで)
過疎債の要件として、以前は統廃合に係る教員住宅の整備が認められていたのですけれども、法改正によって一般の住宅の整備も認められてございますので、それを活用させていただいて、建設の進度を早めていければと思っております。さらに、過疎債を活用できることによりまして7割が財政措置されます。3割が市の負担となりますけれども、その中で3割を教員の方に家賃として負担してもらうと民間並みの家賃になってしまいますので、なるべく先生方には周辺の教員住宅並みの家賃で提供したいという考えを持ってございます。
再質問 4番 橘有三
ありがとうございました。くれぐれもよろしくお願いします。