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紋別市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月10日

(1)内部統制の充実でリスクの回避を/(2)安心で安全な子育て環境の整備について/(3)支え合い助け合う地域社会の構築について

2023年3月10日、紋別市議会の一般質問で、梶川友子議員が「内部統制の充実でリスクの回避を」「安心で安全な子育て環境の整備について」「支え合い助け合う地域社会の構築について」について質問し、市長 宮川良一、学務課長 仲条憲明が答弁しました。

質問者
梶川友子 議員
答弁者
市長 宮川良一、学務課長 仲条憲明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 梶川友子

それでは、通告に従い、質問をさせていただきます。初めに、内部統制の充実でリスクの回避をということについてお伺いいたします。企業において、内部統制制度が導入されたことを背景に一定の成果が見られたことから、地方自治法の改正により内部統制制度が創設されました。令和2年4月から、都道府県と政令都市の首長には、内部統制制度の整備、運用が義務化され、それ以外の自治体には努力義務が課せられるようになったところです。内部統制とは、業務が適切かつ正確に、そして、効率的、有効的に行われているかを管理する組織内部のルールまたは仕組みをいいます。具体的には、業務上のリスクや手順を可視化し、不正等の危険を予防、統制する狙いがあります。一方、不正の防止や発見だけではなく、不正が起こりにくい環境を通して業務の効率化や経費の削減を図ることができるかを検証することが狙いとも言われています。内部統制自体は、既に何らかの形で存在しているもので、その形態と運用はそれぞれの自治体で様々であります。そこでお伺いいたします。1点目に、紋別市における内部統制的、もしくは、それらしき制度の形態はどのような運用になっているのか、お伺いいたします。また、内部統制制度の導入について、最近は努力義務の市町村でも制度の導入を図っているところが散見されます。今後、市町村でも、国から内部統制制度の導入について、努力義務から義務化を求められる可能性があります。そのとき、急に制度の導入を図ることになると、経済性、効率性、有効性が低くなり、導入されても紋別市の統制環境が十分ではなくなるおそれがあります。よって、制度の導入を視野に入れ、これから数年かけて、できるところから、必要な見直し、内部統制の取組の体系化、可視化を行うべきと考えます。そこで、2点目に、紋別市の規模に応じた内部統制モデルの整備の充実、運用の向上を図るべきと考えますが、見解をお伺いいたします。次に、安心で安全な子育て環境の整備についてお伺いいたします。少子化は、コロナ禍において想定を大きく上回るスピードで進み、児童虐待やいじめ、不登校、自殺も増え、子どもをめぐる状況は深刻です。また、子どもを持つこと自体をリスクと考える若者も増えています。こうした状況を重く受け止め、公明党は、誰もが子どもを安心して産み育てられ、十分な教育が受けられる社会づくりを国家戦略として位置づけて進めなければならないとの認識に立ち、昨年11月に子育て応援トータルプランを発表しました。今年4月からは、こども基本法が施行され、こども家庭庁も設置されます。紋別市においても、子どもや若者、男女共同参画の視点から、子どもも親も希望を持って幸せを実感できる社会へのさらなる構造改革を進めるときと考えます。紋別市は、令和3年から子育て応援基金を創設し、妊娠期から出産、子育てまで切れ目なく支援するため、出産後に10万円を給付する出産・子育て応援支援金給付事業を独自で開始しております。また、国の新たな伴走型相談支援の補正予算の事業開始に伴い、妊娠届出時の初回面接後に妊婦1人当たり5万円相当及び出生届出後に子ども1人当たり5万円相当の給付の拡充がされているところであります。しかし、相談支援について、現場に寄り添う伴走型支援については人材の育成や確保のための体制整備が必要と考えます。保健師及び子育て世代包括支援センターの保育士等が活躍されておりますが、明石市では、市の研修を受けた配達員が、毎月、おむつや子育て用品をご自宅にお届け、その際、育児の不安や悩みを聞いたり、役立つ情報を伝える0歳児の見守り訪問、おむつ定期便を2020年10月よりスタートしています。そこで、紋別市においても、0歳児の見守り訪問事業の展開について、定期的な見守り訪問を希望したり、家事、育児に不安や負担を抱える家庭に対し、伴走型支援の人材育成や家事・育児支援等の生活支援を行う体制整備をしてはと考えますが、見解をお伺いいたします。次に、支え合い、助け合う地域社会の構築についてお伺いいたします。高齢者人口は、2025年には3,677万人に達し、その後も高齢者人口は増加傾向が続き、2042年には3,935万人でピークを迎えます。社会は、高齢化と核家族化により、高齢者のひとり暮らしや高齢者のみ世帯が増加しており、電球交換やごみ出しなど、高齢者の日常を支える取組がますます重要になります。そこで、高齢者をはじめ、自立が難しい人々が安全に安心して暮らせる、支え合い、助け合う地域社会の構築について質問させていただきます。1点目ですが、認知症高齢者は、2025年には約700万人に増加すると推計されています。認知症の対策は、医療、介護をはじめ、まちづくり、教育、生活支援、権利擁護など総合的な施策が求められます。家族や友人、知人の認知症の当事者への適切な対応とともに、地域住民が認知症への理解を深めながら認知症の人や家族の視点に立って社会の仕組みや環境を整えることも重要です。そこで、認知症の人や家族が安心して暮らせる共生社会の実現に向けて、認知症に対する理解の促進や認知症サポーターの養成、認知症に関する相談体制の整備など、さらなる総合的な対策が必要と考えますが、見解をお伺いいたします。2点目ですが、社会の高齢化や核家族化の進行に伴い、ヤングケアラーも増加しています。文部科学省と日本総研が小学6年生と大学3年生を対象に行った実態調査によると、小学6年生の15人に1人、大学3年生の16人に1人がケアを行っている家族がいると答えています。ヤングケアラーが担う具体的なケアの内容は、家事だけではなく、家族の介助や通院の付添い、薬や金銭の管理、兄弟姉妹の世話や見守りなど、生活のあらゆる場面にわたります。そのため、日常的に自分の時間が持てずに、友人関係や学校生活、進路や就職等に支障を来すなど、ケアを担う子どもたち自身の人生に大きな影響を及ぼす可能性があります。そこで、誰もが介護者になり得る現状において、介護する人が、孤立することなく、当たり前の日常を送れるよう、ヤングケアラーやダブルケアラーも含めて、介護者を支援するために相談窓口や家事支援体制のさらなる整備が必要と考えますが、見解をお伺いいたします。3点目ですが、気候変動による災害の激甚化や頻発化に対して、人の命を守るための対策強化が必要です。近年、気象庁では、洪水情報をより正確により早い段階で予測する体制の強化も進めています。そこで、気象庁の最先端の情報を活用して災害時に高齢者や障害者の生命を守る個別避難計画や事前に防災行動を時系列にまとめたタイムラインの策定を進めることが重要と考えますが、見解をお伺いいたします。4点目に、女性防災リーダーの育成により、女性の視点を生かした備蓄品の確保なども有意義と考えますが、見解をお伺いいたします。以上で質問を終わります。再質問は留保いたします。(降壇)

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、梶川議員のご質問にお答えいたします。初めに、内部統制の充実でリスクの回避をということについてであります。1点目の制度の形態はどのような運用になっているかについてでありますが、財務に関する事務の執行及び経営に係る事業の管理が法令に適合し、最小の経費で最大の効果を上げるよう合理化に努めているかに主眼を置き、実施している定期監査が内部統制を構成する要素の中に含まれるものと認識しております。また、業務手順の可視化という点では、公益通報や入札事務等に関する各種マニュアルを職員が常時閲覧できるイントラネット上に掲載しておりますが、これらマニュアルについても、業務の検証を行いながら、新たな手順を加えたり、必要な改善をしていくなど、随時見直しを行っておりますことから、一定程度の内部統制は行われているものと考えております。2点目の内部統制モデルの整備の充実、運用の向上についてでありますが、定期監査や業務手順の可視化は内部統制を構成する要素であるものの、リスク発生の未然防止や早期対応を図るための仕組みの構築までには至らないことから、その必要性を感じているところであります。しかしながら、議員のご指摘のとおり、拙速な制度導入は形骸化や機能低下を招くことから、今回の元職員による不祥事の再発防止と併せて、政令市等の運用を参考にしながら、内部統制の基礎となる既存制度の見直しを行うなど、今まで以上に適正な事務処理を確保し、市民から信頼される市役所の確立に取り組んでまいりたいと考えております。次に、安心で安全な子育て環境の整備についてであります。0歳児の見守り訪問事業の展開についてでありますが、令和4年第4回定例会において議員のご質問にお答えしたとおり、保健師による新生児等の全戸訪問で、支援を必要とする産婦及び乳児を早期に把握し、育児や産後の体調等に不安がある場合などは、産婦の状況や希望に合わせ、家庭訪問または来所により継続的に支援を行っております。また、育児不安の軽減や産婦の体と心のケアが継続されるよう、広域紋別病院助産師に委託している産後ケア支援事業や広域紋別病院独自の産前・産後サポート事業について利用を勧めるなど、相談が継続されるよう体制を整えております。しかし、産婦の中には、家族等からの支援を受けられず、育児不安や家事の負担を抱えながら、サービス利用までに至らず、孤立した生活を送っている場合もあります。孤立した中で育児をすることは、特に0歳児では、様々な要因が重なるなど、虐待のリスクが高まると言われており、虐待を未然に防ぐためにも生活に寄り添った対応について検討してまいります。次に、支え合い、助け合う地域社会の構築についてであります。1点目の認知症の人も家族も安心な地域をについてでありますが、さきに阿部議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。2点目のヤングケアラー等への支援の推進についてでありますが、日常的に家族の世話や介護を行う18歳未満の方がヤングケアラー、晩婚化や高齢出産などにより育児と介護のタイミングが重なる方がダブルケアラーとされており、相談窓口については、市教育委員会で配置しているスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーをはじめ、保健福祉部では高齢者、障害者、児童の各担当窓口において広く把握に努めており、関係機関が相互に連携し、社会的孤立を防ぐことが重要であると考えております。家事支援体制についてですが、介護認定や障害者支援区分の認定を受けている方は、通院等の介助を含め、主に訪問介護サービスを利用されることが想定されますが、認定を受けていない方も、市の窓口や紋別市地域包括支援センターによる総合相談なども活用していただき、世帯の状況に合わせた福祉サービスの利用が可能であると考えております。3点目の地域防災力の向上への取組強化についてでありますが、タイムラインは、事前に、ある程度、被害の発生が予測できる災害に対して、時間軸に沿って対応することを決めておく防災行動計画であり、いつ、誰が、何をするかをあらかじめ定めることにより、先を見通した対応、確認漏れのチェック、関係機関との連携などのメリットが考えられます。本市も構成メンバーの一員として参加している渚滑川ほか減災対策協議会では、気象庁や網走開発建設部などと連携し、台風の接近、上陸等に伴う洪水を対象としたタイムラインを検討しているところであり、今後も、関係機関と連携を密にし、策定に向けて協議を進めてまいります。4点目の女性防災リーダーの育成についてでありますが、本市では、避難所運営マニュアルにおいて女性の参画を記載し、避難所環境の整備のほか、備蓄計画に生理用品やミルクなどを取り入れるなど、女性の視点に立った対応を行っているところであります。また、女性の消防団員として9名が活動を行っており、有事の際には消防団活動に従事することとなっております。地域の防災活動に女性が積極的に参加し、女性の視点に立った災害対応を行うことは地域の防災力向上につながるものと認識しておりますことから、今後も防災セミナーや防災訓練等を通じて女性の参画について働きかけを行ってまいります。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)

質問 5番 梶川友子

まず、内部統制に関しては昨日からもいろいろと議論を聞かせていただいております。ぜひ必要ということですので、今まで以上の事務処理をするということでよろしくお願いいたします。次に、0歳児の見守り訪問についてです。答弁の中で、寄り添った対応について検討していただけるということでしたが、家族や産婦の状況によって方法が変わると思うのですね。ですから、実情を整理し、必要な支援を行っていただきたいと思います。この点もぜひよろしくお願いいたします。次に、支え合い、助け合う地域社会の構築についてですが、認知症のことも理解いたしましたので、よろしいです。1点、ヤングケアラーについてですけれども、自ら相談に来られない方がいると思うのですね。教育委員会で配置しているスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー等につなぐためには、学校との連携や気づきが大事だと思うのですが、その辺はどのようにお考えでしょうか。

答弁 学務課長 仲条憲明(学務課長は2025年3月まで)

お答えいたします。スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーにつきましては定期的な学校訪問を行っておりまして、スクールソーシャルワーカーについては、週に1回程度、学校を訪問しております。その上で、気づきについてですが、定期的な訪問によって担任などと連携を取っているところですし、子どもたちの中には相談に乗ってほしいと直接言ってくるお子さんもおります。担任との連携ももちろん大事にしますし、巡回によって子どもたちがスクールソーシャルワーカーに直接相談するケースもありますので、今後もそういった対応を続けていきたいと考えております。

質問 5番 梶川友子

担任の先生が一番気づきやすいのかなと感じますので、連携をお願いしたいと思いますし、今後、子どもが抱えている問題などをしっかり受け止められるような状況をつくっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。防災に関しては、これまでの議論で了解しましたので、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。

出典:紋別市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月10日 議事録 PDF(19ページ) 間違いを知らせる