みんなの議会

紋別市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月15日

(1)北海道立紋別高等看護学院の校舎並びに宿舎の建て替えと、確実なる将来の運営について/(2)市内小中学校の再編並びに整備と、小中一貫教育の検討について/(3)ガリンコ号ⅢIMERUの故障と運行休止について/(4)紋別葬苑について

2022年3月15日、紋別市議会の一般質問で、橘有三議員が「北海道立紋別高等看護学院の校舎並びに宿舎の建て替えと、確実なる将来の運営について」「市内小中学校の再編並びに整備と、小中一貫教育の検討について」「ガリンコ号ⅢIMERUの故障と運行休止について」「紋別葬苑について」について質問し、市長 宮川良一、教育長 堀籠康行、技監 森谷裕一、保健福祉部次長 西田尚市、保健福祉部長 富樫豪志、港湾課長 熊谷聡、学務課長 仲条憲明が答弁しました。

質問者
橘有三 議員
答弁者
市長 宮川良一、教育長 堀籠康行、技監 森谷裕一、保健福祉部次長 西田尚市、保健福祉部長 富樫豪志、港湾課長 熊谷聡、学務課長 仲条憲明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 橘有三

それでは、通告に従って、順次質問いたします。最初に、北海道立紋別高等看護学院の紋別市による移転、建て替えについて質問いたします。以前から市議会で何度も議論され、市としても要望活動を続けてきた紋別高等看護学院の移転・建て替えの問題ですが、北海道の在り方検討会を経て、長寿命化計画が決定した中で、極めて異例な形ですが、結果として紋別市が校舎並びに学生寮を移転して建て替えることとなりました。地域医療体制を守り、構築する上で、医療従事者の確保は最重要課題であり、遠紋地区唯一の看護師養成施設である当学院の存続の重要性は言うまでもなく、移転、建て替えについては、私も議会の一員として、その必要を認める者であります。昨年12月の第4回定例会で、本件について保村議員が詳細な質問を行い、それぞれ答弁がなされ、令和4年度予算にて移転建替事業の実施設計等が計上されておりますが、まずは、その後、北海道と移転、建て替えについて具体的にどのような協議等がなされているのか、お尋ねいたします。本事業は、道立の施設ですので、本来、北海道が実施すべきではありますが、道の厳しい財政状況の中、幸いにも好調が続く本市へのふるさと納税による財政状況を背景としつつ、地域医療をしっかりと支えていくという決意によってなされた大変大きな決断であります。また、北海道においても、前例のないこの提案を受諾する以上、同じく大きな決断があったと思料いたします。しかし、紋別市によるおおよそ25億円とお聞きする巨額な事業費の支出と無償貸与という条件に鑑み、本事業がその目的である地域医療の構築に欠かせない看護師養成を学院の設置者である北海道が将来にわたって責任を持って経営し続けるという永続的事業継続の担保がなければならないと考えます。また、その前提となるのは確実なる生徒の確保であります。私は、議席をいただき初めて臨んだ平成30年第3回定例会、翌令和元年第4回定例会で、旧道都大学撤退問題について質問をいたしました。移転、撤退という、紋別市にとって、また、市民にとっても、極めて残念かつ無念な結果となった旧道都大学の二の舞になることは絶対避けなければなりません。過去を教訓として、生徒募集と将来にわたっての責任ある永続的な学院経営の担保が不可欠であります。懸案の移転、建て替えを行っても、生徒が集まらない、何らかの道の施策の転換によって学院の経営を終了する、もしくは、学院の経営を他に移管する等の事態は決してあってはならないことであります。行政も議会も、今はもとより、将来にわたって大きな責任を負っていることは言うまでもありません。今後、確実に遠紋地区の医療を担う看護師養成校としての責任を全うし、もって地域住民の医療確保は言うまでもなく、介護や保育の分野での人材確保を確かなものとするためにも、各種観点から慎重かつ十分に協議並びに確認を重ね、このたびの紋別市の決断が、現在のみならず、未来の不安も払拭し、後世に禍根と負担を残さないためにも、北海道との間において明文化された協定を締結する必要があると強く考えますが、いかがでしょうか、質問をいたします。次に、市内小・中学校の再編並びに整備と小中一貫教育の検討について質問いたします。急速に進む我が国の少子高齢化と地方の人口減少の中、本市の人口も減少に歯止めがかかっておらず、住民基本台帳によると、令和2年の出生数はついに100名を切り、93名、令和3年も99名にとどまっております。そのような中、ふるさと納税令和2年度受入れ件数全国1位となった本市は、このご支援を原資として子育て応援基金を創設し、先進的な子育て支援の施策を展開し、さらには、その持続的な展開を可能とする基金の積み増しを継続していることは、他の自治体からも注目され、高く評価される施策であります。積極的な子育て支援がなされる中、学校教育、特に義務教育に関しても、市政執行方針の中で、大きく改善を見た学力向上をはじめとし、深刻な課題である不登校の児童生徒の増加への危惧と対策等、様々な取組が示され、市長の教育施策に賛同するものであります。さて、住民基本台帳から見ますと、令和2年4月から令和3年3月の出生人数は95名となります。ただし、転入出者等の状況は考慮しない、あくまでも台帳からの推計です。令和2年度の出生者が小学校入学を迎えるのは令和9年度であります。令和9年度の新1年生数について若干の差異が出る可能性がありますが、出生数以外もカウントした教育委員会の実態的な把握による推移数によると、令和9年度の小学1年生の入学者は、現状において、紋別小学校が38名、潮見小学校が48名、南丘小学校が16名、渚滑小学校が4名、上渚滑小学校が3名、小向小学校が0名で、合計数は109名と伺っております。今から5年後に迎えるこのような状況を踏まえ、紋別市の教育施策として、今後、それを見据えた上で、実態に即したよりよい教育環境構成の議論に早急に取り組む必要があるのではないかと考えます。児童数の減少により、その期に及んで、拙速かつ安易な判断に流れては取り返しがつきません。未来を担う子どもへの優れた教育実践と教育環境の整備こそが子どもの幸せと紋別創造・創生の原点であります。令和4年度には、各中学校校舎棟の屋上防水改修が実施され、各学校からの要望に応じた施設整備を計画的に実施すると伺い、当然、現在の児童生徒の学習環境にも万全を図らなければならないことは言うまでもありませんが、既に50年を超えた南丘小学校や上渚滑小学校、間もなく50年を迎える渚滑小学校、40年を超えた潮見小学校と紋別小学校並びに紋別中学校等の状況に鑑み、大切な宝である紋別の子どもたちのためにより望ましい最高の教育環境となるように、全市的な観点で、小・中学校の再編と校舎の整備、場合によっては改築に関して、今から調査研究と幅広い論議が必要と考えますが、いかがお考えか、お尋ねいたします。また、教育再生実行会議の第5次提言や中央教育審議会答申を経て、平成27年6月の通常国会で9年間の義務教育を一貫して行う新たな学校の種類である義務教育学校の設置を可能とする改正学校教育法が成立し、翌平成28年4月に改正学校教育法が施行され、小中一貫教育の制度化を見ました。地方教育行政が多様化する中、小中連携教育をさらに進めた小中一貫型小学校・中学校、そして、小中一貫教育の義務教育学校についても、今後、積極的に調査研究、幅広い議論を進め、紋別版一貫教育の具体的検討の第一歩として、よりよい学校教育を目指すべきと考えますが、いかがでしょうか。次に、ガリンコ号ⅢIMERUの故障と運航休止についてお尋ねいたします。今季の運航開始を目前に控えて、ガリンコ号ⅢIMERUの不具合と当面の運航休止、併せて対応について説明を頂戴いたしました。人命を考えたとき、いささかなりとも不具合が発生した場合の措置として極めて適切な判断であります。その後、本定例会に先立ち、ガリンコ号ⅢIMERUの修補についての説明と関連するガリヤ地区指定管理経費の補正予算の概要についてお伺いいたしました。説明によると、本件の原因は左舷ローター全体の軸芯がずれていたことに起因すると考えられるとのことであり、左舷ローターのナンバー3軸受からの海水の漏水は、不具合ではなく、原因があっての故障であることと認識したことであります。また、補正予算の概要によると、IMERUの運航停止による収入減は1億2,033万円、さらには、ツアーに関する旅程保証の発生により見込まれる金額が1,419万7,500円と、故障による運航停止により、誰も予想しなかった多額の紋別市の負担が明らかになりました。当然、修理費や回航費等の関連諸経費も発生いたします。ついては、以下質問いたします。今季の運航開始直前での故障確認となってしまいましたが、竣工引渡し後の点検と検査はどのように実施されていたのか、お尋ねいたします。また、紋別市並びにオホーツク・ガリンコタワー株式会社には、本件に関し、一切の瑕疵はないと現状では認識していますが、見解をお尋ねいたします。市からの説明のとおり、故障の原因が左舷ローター全体の軸芯のずれであれば、造船会社の施工に関わるものですから、瑕疵担保責任が生じると考えますが、市としての見解をお尋ねいたします。造船会社とのガリンコ号Ⅲの建造に関する契約の中に、瑕疵担保に関する条項があるとのことです。このような事例は、民法の改正により、瑕疵担保責任から契約不適合責任と変更されましたが、当然、損害賠償請求ができることに変わりはありません。市としてどのように考えているのか、お尋ねいたします。市の説明に、補償等については、引き続き、株式会社三浦造船所と協議を進めるとありますが、補償に関して、具体的に、修補に要する費用は全額、運休による損害は相当因果関係の範囲内にあるものを請求することができると考えられます。市としての見解をお尋ねいたします。また、補償等について、現在までの協議内容について、今後に支障のない範囲で結構ですので、お聞かせください。以上、現時点で明らかにしたい確認事項について質問いたすとともに、本件は、補正予算の概要にて明らかなとおり、適切な対応を取らなければ、本市にとっての負担は多額なものとなりかねず、金額の大きさからも、また、法的問題も大きいことから、ふさわしい弁護士に相談し、市民の皆さんも納得する適切な対処を図っていかなければならない事案と考えますが、いかがでしょうか。最後に、紋別葬苑について質問いたします。紋別市の火葬場は、昭和52年建設の紋別葬苑であります。近年、市民の皆さんから、施設内外の清掃、除草等についてのご指摘を複数受けております。以前、口頭で担当部署にお願いしたこともあるのですが、特に施設の清掃の不備についてのお申出があり、早急な改善が必要であります。施設の管理体制の現状はどのようになっているのでしょうか、お尋ねいたします。さらに、市民の皆さんからのご指摘を市としてどのように受け止め、今後、改善を図っていくのか、お尋ねいたします。火葬場の管理は、墓地埋葬法に「国民の宗教的感情に適合し、且つ公衆衛生その他公共の福祉の見地から、支障なく行われることを目的とする。」とあることは言うまでもなく、尊厳を持って亡き人をお送りする大切な施設であり、十分な配慮を求めます。紋別葬苑については、主として炉の更新がなされており、令和4年度も整備事業が予算化されております。本年は、建設後45年を迎えますが、施設の全体的な状況と将来的な整備計画について市はどのように考えているのか、お尋ねいたします。質問は以上であります。再質問は留保いたします。(降壇)

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。初めに、北海道立紋別高等看護学院の校舎並びに宿舎の建て替えと確実なる将来の運営についてであります。1点目の北海道との協議経過についてでありますが、北海道からの正式回答を受け、令和3年第4回定例会において基本設計などの補正予算の議決をいただき、その後、北海道と紋別高等看護学院の移転、建て替え等に関する協定書の協議を開始したところであります。現在は、協定書、覚書、建設用地の無償譲渡について、北海道との最終調整を行っており、令和3年度中の締結及び契約を予定しております。また、建設につきましては、基本設計支援業務を一般財団法人北海道建設技術センターへ委託するとともに、基本設計業務の入札を本年1月18日に行い、株式会社創建社に決定したところであります。決定後は、北海道、紋別高等看護学院、設計事務所、建設技術センター、紋別市による紋別高等看護学院施設整備検討委員会を設置し、校舎と学生寮の位置、形態、構造、面積等の比較検討事項について、建設技術センターの意見も参考に、北海道、紋別高等看護学院、紋別市からの意見を集約しております。今月中には、設計事務所が紋別高等看護学院の現況と敷地の現地調査を行い、必要諸室、面積、学生寮の居室の総数などがおおむね決定する予定であります。2点目の明文化された協定の締結についてでありますが、市議会議員の皆様が最も懸念されている北海道が将来にわたり運営主体であり続けることに重点を置き、北海道と協議をしております。協議の中で、運営の継続性については、何より入学生を確保していくことが重要であると考えており、北海道との共通認識の中で入学生の確保と教育の質の向上などについて覚書に明記することで調整しております。また、入学生の確保対策については、市も北海道に協力し、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。次に、ガリンコ号ⅢIMERUの故障と運航休止についてであります。引渡し後の点検と検査については、日常的な点検を行っていたとともに、昨年5月に上架させ、運航に関わる箇所の法定検査を行ったところであります。今回不具合を生じたアルキメディアンスクリューの故障原因といたしましては、漏水の症状が発生するまで、当該スクリューの回転により、徐々に損傷が進行したものと推測されるため、点検、検査での発見が難しく、冬季運航直前の誠に残念なタイミングでの発見となったと考えております。瑕疵につきましては、造船所の取付け精度不良が原因と推測されることから、市とオホーツク・ガリンコタワー株式会社ともに瑕疵はなく、造船所の不完全履行と考えております。なお、補修、損害賠償請求及び弁護士等を含めた今後の対応については、さきに山﨑議員のご質問にお答えしたことでご理解を願います。次に、紋別葬苑についてであります。1点目の紋別葬苑の管理体制、改善についてでありますが、紋別葬苑の清掃業務は受託業者が行うこととなっており、火葬作業が続く場合などは清掃作業ができないことが生じ、市民の方から指摘を受けることがあります。現在は、紋別葬苑の休業日である友引の日を利用して全館清掃を実施しておりますが、新年度から清掃作業日を増やすこととしております。また、敷地内の除草につきましても、適切に除草作業を行ってまいります。2点目の紋別葬苑の状況と将来的な整備計画についてでありますが、紋別市公共施設等総合管理計画では補修の必要がない施設と診断されており、これまでは火葬炉の設備修繕を行うことで計画的な保守管理に努めてまいりました。しかし、昭和52年の供用開始から45年を経過しておりますことから、施設軀体の詳細の調査を進めてまいりたいと考えております。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題については教育長より答弁いたします。(降壇)

答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)

それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。市内小・中学校の再編並びに整備と小中一貫教育の検討につきましては、さきの青木議員、阿部議員のご質問にお答えしたことでご理解いただきたいと思いますが、議員のご指摘のとおり、未来を担う子どもたちのために、最良の教育環境となるよう、慎重かつ速やかに検討を進めてまいります。以上、答弁といたします。(降壇)

再質問 4番 橘有三

まず、高等看護学院に関して再質問をしてまいります。やはり、一番心配するのは、例えば、担当者が替わるとか、知事が替わるとか、道の施策が変わるということで、それに対し、将来確実な担保ということはなかなかしづらいということは承知しておりますけれども、やはり、何かの明文化されたものが必ずなければならないと考えております。ついては、巨費を投じての建て替えは当然ですけれども、今後、定期的な大規模な修繕もかかってまいりますけれども、ランニングコストがかかってまいります。今の段階で、例えば、この50年、紋別市が建物や寮を責任を持って運営していく上でどのぐらいの負担が発生するのかという試算はありますか。

答弁 技監 森谷裕一

お答えいたします。現在、基本設計の履行中でありまして、議員が言われました今後のランニングコストについてはその中で検討されていくことになると思いますので、現時点では持ち合わせておりません。

再質問 4番 橘有三

その詳細を検討していないといけないと思います。何度も申し上げますけれども、現在は当然として、将来の負担をなくするといいますか、やはり、財政的な将来の負担について慎重に考えなければならいのは言うまでもないことであります。その上で、道とどのように協議をしていくかです。交付金や起債があるという問題もありますけれども、建築に併せ、ランニングコストが、そして、改築からおおよそ50年ということで、その程度のものはなるべく早い段階でお示しいただかなければならないと考えております。また、現時点で結構ですけれども、場合によっては紋別市がこれを将来担わなければならないというような状況は想定されていますか。

答弁 保健福祉部次長 西田尚市

お答えいたします。先ほど市長の答弁がございましたが、今、協定書と覚書を結ぶに当たって道と協議をしております。その中では、今、議員がおっしゃった将来にわたって継続的に学院を運営していただくということについてですが、北海道としては、まず、学生を安定的に確保していくということが言われており、学生が確保されれば永続的に運営をするというようなことは北海道とも話をしております。また、これについては覚書にも記載しておりますし、学生の確保策につきましても、北海道は、現時点でも道立看護学院に関わっていろいろな学生確保策をやっております。このほか、運営面において、市の支援策、道の支援策のほか、教職員の体制に関しても明確に対応するということが覚書に明記されております。そういったことも含めた調整を行っておりまして、最終段階では議員の皆様にもお示しをしたいと思っておりますが、永続的にといいますか、将来にわたってということにつきましては、まず、学生を確保するということです。そして、地域としては、看護職を目指す方を多く発掘するということで、小学生などにも看護職に興味を持っていただけるような取組など、北海道、紋別市、病院が連携して行うことなどについても話し合われております。

再質問 4番 橘有三

今の答弁にもありましたが、やはり不安が残るのです。学生が集まらないということを理由にこの学院の経営をやめます、紋別市に任せますというようなことになりかねないのです。今までもそうです。長寿命化を図って改修をするという中で、道は学生数と言っているわけですが、具体的には出ていないわけです。建物は直りました、でも、学生が来ません、そのため、学校の運営は道としては難しいというように持っていかれましたら元も子もありませんが、そこをどうするかです。もちろん、紋別市としてということはありますけれども、道立の施設ですから、やはり、道として具体的にもっと踏み込んで考えるべきだと思うのです。例えば、北海道立の美唄の聖華高校看護科がありますよね。ああいうように、道全体として、紋別高校の中に今の科を再編して看護科をつくって、そこと看護学院とが一体で養成を図るなど、何かしら、道からの積極的な担保がないと、非常に不安だと思います。何度も言いますけれども、財政でも、そういうもの含め、将来に不安を残すということ、負担を残すということはあってはならないので、十分に検討をといいましょうか、そこは確認していただきたいと思います。ちなみに、北海道では、昭和30年代から随分あちこちの自治体の要請によって、大谷が高校やいろいろな施設を置いてきました。かつて登別大谷という高校があったのですけれども、登別大谷は、昭和38年―1963年の開校であります。登別市の要請において出たのですよ。それが、50年後の平成25年の2013年に室蘭大谷に統合するという形で合併されたのですけれども、苦しい中、なぜ50年やったかというと、市から土地の譲渡を受けており、そこに条件があったのですよ。土地を誘致する、そこに土地を提供する以上、50年は運営するという約束があったから、非常に厳しい状態であっても約束を果たしたのです。そういった何かしらがないと、いつどのように状況が変わっていくかは分かりません。負担が残るということは決してあってはならないことなので、こういうことだろう、できるだろうということではなく、きっちりと明文化されたものを求めるわけであります。今二つ申しましたけれども、学生募集、それから、明文化された一定数の年限については、いかがでしょうか。

答弁 保健福祉部長 富樫豪志(保健福祉部長は2023年6月まで)

お答えいたします。橘議員からの、賛成をする立場には変わりはない、ただ、永続的な教育体制について懸念をするので、そこをしっかりと確認してほしいというご心配の趣旨のご質問だと理解をさせていただきました。年数の話は担当レベルでも議論の中で出てまいりました。しかし、年数を覚書なりに明記しますと、結局、その年限をもって廃止につながるおそれもあるという見方もできるのではないかなど、担当者間で様々な意見交換をしております。道とは幹部の方も含めての議論をさせていただいておりますが、道は、将来も含めて、道が責任を持ってこの施設を運営していくという考え方に変わりはないということ、そして、道東・道北地域、特にオホーツク地域において紋別高等看護学院は必要不可欠な施設であるということを覚書等の中で明文化していただくこと、さらに、学生確保に向けて不断の努力を積み重ねていく、このような強い決意の下での表現は盛り込んでいただくことで調整をさせていただいているところでございます。そのような方向で進めさせていただきますが、最終的にまとまった時点でご報告、ご説明をさせていただければと考えているところでございますので、どうぞご理解をいただければと思います。

再質問 4番 橘有三

やはり、心配、杞憂がありますので、それを何とか明文化してほしいと私は思います。50年という担保ができれば、一定のものは得られるのではないかと私は思っています。それと同時に、そういう状況が起こったとき、紋別市としてはどうするかということも考えないといけません。このまま突き進んでいったとき、10年後、20年後、30年後、紋別市、また、議会での議論や判断というものが後世への負担になりますし、問われるのです。ですから、それについては強く申し入れさせていただきます。続いて、順番が逆になりますけれども、ガリンコ号Ⅲに移らせていただきます。今回は、不具合ではなく、故障ということです。三浦造船所による取付け精度の不良によるということを明確にお示しいただきました。それと同時に、紋別市にもオホーツク・ガリンコタワー株式会社にも瑕疵はないとお聞きをいたしました。それでは、幾つか質問させていただきます。アルキメディアンスクリューはガリンコ号の象徴です。ですから、今回の故障の影響は物心の両面で大きいと思います。まず、1点目です。令和2年の4月に施行された改正民法では契約不適合責任となりましたが、ガリンコ号Ⅲは、令和元年6月に紋別市と三浦造船所でガリンコ号Ⅲ建造の建設工事請負契約が交わされているので、本件については改正前民法が適用されますね。つまり、改正前の民法第634条の請負人の瑕疵担保責任が適用されるとの認識でいいですか。

答弁 港湾課長 熊谷聡

お答えいたします。瑕疵担保責任につきましては、議員のご質問にもありましたように、IMERUの建造の契約の中に条項がございまして、当然、それが適用されると認識しております。今の段階で申し上げますと、山﨑議員へも答弁いたしましたが、修補につきましては既に相手方の造船会社へ請求させていただいている状況です。

再質問 4番 橘有三

次ですが、改正前民法の第634条第2項では、注文者は、瑕疵の修補とともに、損害賠償を請求することができると定められているので、紋別市は三浦造船所に対して瑕疵担保責任を追及することができ、瑕疵修補請求権と損害賠償請求権を有すると理解してよろしいですね。

答弁 港湾課長 熊谷聡

お答えいたします。同じく契約書の中の瑕疵担保のところに、工事目的物に瑕疵がある場合、発注者は受注者に対して修補と損害賠償を請求するとなってございますので、これにのっとって進めさせていただきたいと考えてございます。

再質問 4番 橘有三

それでは、今度は損害賠償請求についてです。相当因果関係の範囲内の損害を請求することができると考えられますが、この相当因果関係の範囲内の損害についてはどこまでとお考えでしょうか。

答弁 港湾課長 熊谷聡

お答えいたします。現状では、IMERU運休に係る収入減と旅程保証、また、修補の費用は求めてまいりたいと考えてございます。ただ、そのほかにつきましては、昨日も答弁いたしましたが、内容が多岐にわたりますので、弁護士なり、その他の専門家の方にご相談をさせていただきながら、今後は進めてまいりたいと考えてございます。

再質問 4番 橘有三

社会通念上相当と認められる限度ということはありますけれども、例えば、本来、紋別に来て宿泊してくれた方、いろいろと食べていただけた方など、様々なことが考えられます。また、合理的なものでなければ、今回のコロナの影響ということも考えられますから、どうしても、合理的に、法的に、専門的に検討していかなければならないと思います。次に、4点目です。ガリンコ号Ⅲは観光船であることを契約当事者は当然認識し、ガリンコ号Ⅲが運休することになれば収益が入らないということは想定の範囲内ですよね。したがって、ガリンコ号Ⅲが修補されるまで運休されなければならない以上、この間に生じた見込まれる収益の損失は、今回の補正予算に具現化されているとおり、紋別市の損害と考えますが、そのとおりでよろしいですね。

答弁 港湾課長 熊谷聡

お答えいたします。経済効果など、そこまでを含めてお答えすることは難しいのですけれども、見込まれる収益といたしましては、IMERUの運休に伴って収入が減った分は、当然、紋別市の損害と考えてございます。ただ、補正予算につきましては、指定管理のためのものです。このほか、とっかりセンターやオホーツクタワーなどがございまして、そのコロナの減収による分も見ております。この辺はご理解をいただきたいと思っています。なお、今後の対応につきましては、先ほどの答弁の繰り返しになってしまいますけれども、弁護士なり専門家に相談しながら進めてまいりたいと考えてございます。

再質問 4番 橘有三

もう一点、契約についてです。ガリンコ号Ⅲは令和2年の10月31日引渡しですけれども、契約上、瑕疵担保責任の期間の定めはどのようになっていますか。

答弁 港湾課長 熊谷聡

お答えいたします。同じ契約書内の瑕疵担保の条項においては1年となってございますが、今回につきましては重大な過失が生じたと捉えておりますので、10年と考えてございます。

再質問 4番 橘有三

安心いたしました。しかし、相手方にとってもいろいろな支障があると思うのです。そこで、今後は個別の事実関係を精査していくことが非常に大事です。それから、今、具体的に紋別市に大きな負担が発生する以上、紋別市にとって最も損害の少ない、すなわち、最も有利な法的構成を考え、構築していかなければならない状況です。昨日に答弁がありましたけれども、そのようなことから、おっしゃったとおり、弁護士との相談は不可欠であると私は認識しておりますし、紋別市もそういう状況から弁護士への相談を考えているということでいいのですか。

答弁 港湾課長 熊谷聡

お答えします。そのとおりでありまして、今後もそのように進めさせていただきたいと思ってございます。

再質問 4番 橘有三

金額的にも、イメージ的にも大変大きなことであります。紋別市の負担は市民の負担でありますから、市民には丁寧に説明ができるよう、十分慎重に整理をしながら、法的要件をよく勘案しながら、合理的な相手方との交渉を行っていただきたいと願っております。次に、小・中学校の連携についてであります。昨日は、紋別市教育施設長寿命化計画についてお話をいただきましたが、去年の市長の所信表明では、私が最後に質問しましたけれども、地域としてあるべき教育の姿を確立させ、紋別版一貫教育の構築を目指していくとありました。私は、公立学校、小・中学校をどうしていくかということは、非常に大きな課題だと思っておりますが、去年の所信表明の後、総合教育会議や教育委員会ではその具現化についてはどういう検討がなされていますか。

答弁 学務課長 仲条憲明(学務課長は2025年3月まで)

お答えをいたします。小中一貫教育の検討状況でありますけれども、教育委員会におきましては、施設の老朽化に伴います学校の施設改修の検討のみならず、地域の実情や子どもたちにとってよりよい学校教育環境の在り方について、現在、情報収集に努めておりますとともに、内部で検討を始めているところであります。紋別市の子どもたちにとりましてどのような小中一貫教育の導入が有効であるのか、また、導入後、どのような意義を持つのかなどの検討を十分に行い、保護者や地域の方々とのお話を通じて理解を求めるとともに、教職員に対しても取組の意識が共有されるよう、説明や協議を行うことが重要と考えておりますので、議員のご提案の趣旨を踏まえまして、今後、協議の在り方も含め、検討を進めてまいりたいと考えております。

再質問 4番 橘有三

財政面のこともありますけれども、やはり、紋別の教育を最高のものにしていかなければなりません。そういった中で、所信表明で5期目の公約として、紋別版の一貫教育とあるわけです。その中で、今、小中一貫教育を学習指導要領や今回の義務教育学校ということでどうするかは最も手をつけやすいというか、つけなければならないところです。これは、学力の問題もあります。生徒指導もあります。教職員の協働の問題もあります。それから、午前中にありましたが、小学生から中学生へなるに従って不登校がぐっと増えていきます。そういった問題まで含め、早急に全市的な議論をして、今後の紋別の教育について、慎重に市民みんなで考えていかなければならないと思いますが、教育長、いかがでしょうか。

答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)

お答えいたします。今議会で、3名の議員の方から、小・中学校の児童生徒数の減少に従う学校の在り方についてご質問をいただきまして、市民の皆様からその対策について非常に求められていると認識したところでございます。答弁もさせていただきましたけれども、子どもたちの減少のスピード、それから、地域にとっての学校ということを十分に認識しながら検討を進めさせていただきたいと思います。

出典:紋別市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月15日 議事録 PDF(33ページ) 間違いを知らせる