みんなの議会

紋別市議会 平成30年第3回定例会 2018年9月14日

(1)市政の要諦/(2)行政と議会の責任/(3)広く俯瞰する市政/(4)教育と文化の再生/(5)地域医療の再生/(6)道路網の整備と中心市街地再生/(7)一次産業の振興と、その基盤となる豊かな大地と海の保全と確保/(8)市内各施設における国旗の掲揚状況について

2018年9月14日、紋別市議会の一般質問で、橘有三議員が「市政の要諦」「行政と議会の責任」「広く俯瞰する市政」「教育と文化の再生」「地域医療の再生」「道路網の整備と中心市街地再生」「一次産業の振興と、その基盤となる豊かな大地と海の保全と確保」「市内各施設における国旗の掲揚状況について」について質問し、市長 宮川良一、教育長 齋藤房生、環境生活課長 清水博昭が答弁しました。

質問者
橘有三 議員
答弁者
市長 宮川良一、教育長 齋藤房生、環境生活課長 清水博昭

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 橘有三

橘有三でございます。まずは、6日に発生いたしました北海道胆振東部地震において、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、ご遺族のご心中いかばかりかとお察し申し、また被災された多くの皆様に心からのお見舞いを申すことであります。さて、さきの選挙で市議会議員の議席を頂戴いたしました私の務めは、市民の皆様の声を議会に届け、必ずその負託に応えることであります。議員の職務である議会の議決に臨んで、一つ一つの案件について市民の声を議会に届けながら、みずからの信条とするところに従い、意思表示してまいる所存であります。そして、その判断基準は、本当に紋別のためになるか、本当に市民のためになるか、さらには過去に歴史に学びながら将来も子や孫の時代も本当に紋別のためになるか、本当に市民のためになるかを問い続けながら臨んでまいります。将来に大きなツケを回す、負担をかける、不安を残すような判断は厳に慎まなければなりません。私たちは紋別市民であります。北海道民であります。日本国民であります。私は、そのことに矜持を持っております。その矜持がゆえに、生まれた地域や生活している地域によって教育や医療そして福祉に差があってはならないと強く思うのであります。選挙後初の定例会、過去に質問そして答弁済みのものもありますが、市民の皆様からいただいたお声をもとに通告に従って順次質問させていただきます。まずは、宮川市長の考える市政の要諦についてお尋ねいたします。昨年、4選を果たされました。このたびの市議会議員選挙では、私を含め定数の4分の1以上が新人議員となりました。目まぐるしく変革する国際情勢また国内情勢の中、改めて紋別市政の執行機関の長として考える市政の要諦と議決機関である議会とのあるべき関係についてお考えをお示しください。次に、市政と議会の責任についてであります。ご譲位によって平成が終わらんとする今、特に紋別が平成期に迎えた大きな2つの問題をもとにお尋ねいたします。まず、中心市街地の現況、この根本の原因は何でありましょうか。平成6年の紋別バイパスの完成であると私は考えます。名寄本線廃止の上、インフラ整備の中でも極めて重要な道路の流れを変えてしまった。いわば水の流れを変えてしまったのですから、今日の状況は当然の結果であります。紋別バイパスは、どのような理念と目的そして計画と決定があったのか、国との関係や各種団体、市民との間で十分な論議がなされたのか、紋別バイパスの検証と評価が今必要ではないでしょうか。2つ目は、旧道都大学撤退問題であります。大学問題は終わってはおりません。平成17年の道都大学社会福祉学部の紋別キャンパスから札幌キャンパスへの移設、平成20年紋別キャンパスの土地建物の紋別市への譲渡、今年はちょうど10年であります。あの土地、特に建物を一体どうするのか。大山山麓の美しき自然豊かなあの地域の開発は、学事施設がゆえのものだったと思料いたします。事業の終了時の財産帰属について寄附時になぜ明文化しておかなかったのか、また撤退時には当該土地は原状復帰して紋別市に返還させるべきではなかったのか。旧道都大学問題の検証と評価も必要であります。それぞれを今ここで問うものではありませんが、質問及び提言として行政も議会も市民に対して責任を負っている。将来に対してより重い責任を負っている。ゆえにその時々、未来に向かって進んでいくことも大切であるけれども、歴史に学び、過去を教訓として時には立ちどまり、行政も議会も市民を中心に多様な見地から適切な検証と評価をその責任から行い、広く公開し、市民の声と専門家の助言を求めつつ、将来に責任あるよりよい市政の執行と議会の議決が必要ではないでしょうか。市政執行の責任についてお尋ねをいたします。次に、広く俯瞰する市政の重要性を強く感じております。世界情勢や国政の動向を常に見きわめ、積極的に情報収集し、市民や団体、企業に情報提供するとともに、時代の好機を逃さずに適切な施策を進めるべきと考えますがいかがでしょうか。地方自治の尊重は言うまでもありませんが、市政を執行する上で紋別のみで重要なさまざまな案件に取り組み、解決することはできません。西紋5市町村を基軸に遠紋地区そしてオホーツク総合振興局管内、北海道、より広域的な自治体とのより強い連携が必要であり、さらに政財官民学一体となった幅広い関係の構築が重要と考えますがいかがでしょうか。そして、その上で、ありとあらゆる手段を駆使し、国や道に積極的に請願、陳情活動を行って、さまざまな案件の具現化を図っていくことが紋別における地方創生の第一歩ではないかと考えますが、いかがでしょうか。次に、4項目。私のこのたびの選挙に際しての公約、1人を育む、教育と文化の再生。2命を守る、地域医療の再生と構築。3まちをつくる、道路の整備。4産業の振興、1次産業の徹底した後押しについて取り上げます。非常に多くの不安の声を聞きます。私も同感であります。紋別が好きなのに、いいところなのに、紋別にはおられない。紋別に行きたい、本当は行かなければならないのに、家族ともどもは行けない。その不安は何か、それは紋別では産めない、育てられない、生活できない、老後を迎えられない、そういった不安があるからであります。住民が出ていかざるを得ないまちに一体誰が来るでしょうか。不安を安心に、不安解消に向けて全力を投球すると当時に、議論を深めてまいりたいと存じます。国家の責務は、国民の生命、財産、そして平和な暮らしを守ること、住民の日常的生活に密接なかかわりを持つ地方公共団体の責務も地方自治の本旨に基づきつつ、住民の生命、財産、そして平和な暮らしを守ることであります。目的と手段が混同されることがある中で、その責務を常に念頭に置いて考えてまいらなければなりません。まず、教育と文化の再生についてでありますが、紋別市の教育について質問いたします。平成26年国会において教育委員会制度の抜本的改革となる地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が成立し、公布されました。改正法は、首長による大綱の策定、総合教育会議の設置、教育長と教育委員長を一本化し、新たな責任者、すなわち新教育長の設置、教育委員会のチェック機能の強化等が示されており、当市においても平成27年8月に第1回の紋別市総合教育会議が行われ、同11月、平成27年度から平成29年度までの紋別市教育大綱が策定されております。本年4月には、新たに本年度から平成32年度を対象とする紋別市教育大綱が紋別市総合教育会議にて協議され、改定されましたが、教育委員会組織の抜本的改革によって、当市の教育行政は具体的にどのような変革や効果そして向上が見られるのか、時には課題が生じているのか、また平成27年度策定の紋別市教育大綱について昨年度までの3カ年についての評価検証はどのようになっているのか、さらに大綱は紋別市の教育、学術及び文化振興に関する総合的な施策の大綱であることから、今後当市の教育、学術及び文化振興に関して各種構想、計画に具体的にどのように反映、周知させていくのかをお尋ねいたします。また、昨年3月には、幼小中の学習指導要領等の改正告示が公示され、また本年3月には高等学校学習指導要領改正告示が公示されました。社会に開かれた教育課程の実現、教育課程を軸とした学校教育の改善、充実、初等中等教育の一貫した学びの確立、すなわち接続ですね、そして子供の発達支援等、中教審における議論等を経てさまざまな社会的、時代的、構造的変化に対応するものでありますが、紋別市として今回の改正をどのように捉えているのか、また移行期間を経てそれぞれどのように全面実施に向かっていくのか、そして本年4月に改定されました紋別市教育大綱に昨年から公示されています新学習指導要領趣旨をどのように踏まえられているのかお尋ねいたします。今や、教育委員会の役割と責任は非常に重いものがあります。紋別にとって、いわば最も大切な人の育み、人づくりを行っていく上で、一層民意を反映した教育行政を推進するためにも現在の教育委員数でよいのかお尋ねいたします。次に、地域医療の再生についてであります。何といっても住民の命と健康を守る医療の問題について、市民の関心と不安は大変大きなものがあります。先ほど述べましたが、全国どこにあっても医療の格差があってはならないと私自身強い思いを持っております。広域紋別病院にあっても、本年度新院長が就任し、この秋には産婦人科医の着任やさまざまな見直しや取り組みがなされていることに敬意を払います。しかし、新たに退職する医師もあり、依然として病院の基本となる医師の確保や財務上も厳しい状況であります。住民の命と健康を考えたとき、問題は広域紋別病院だけではありません。市内の民間医療施設、休日夜間急病センター、また西紋の4町村の医療施設も抱える課題は同じでありましょう。市民の声として、受診する患者として、率直な思いとして、また医師不足と財務上の厳しさが語られれば語られるほど広域紋別病院と休日夜間急病センターと連携統合できないのかとの声を多く聞きます。紋別市及び西紋地区全体の医療体系について改めて広域紋別病院、民間医療施設、休日夜間急病センター等との具体的にどのような現状認識に立って課題を共有し、行政として住民の声を聞きながら進めているのか、またいかれるのでしょうかお尋ねいたします。問題、課題を克服すべく、行政、医療機関、それぞれ努力しておられますが、市民も不安と心配の中、それぞれそのような中で何ができるのかということを前向きに考えております。住民の命と健康を守る医療の問題は、皆が主体者であらなければならないと考えますがいかがでしょうか。次に、道路網の整備と中心市街地再生についてであります。中心市街地の現況は、先ほど申しましたとおり平成6年のバイパスの開通が根本の要因であることは言うまでもありません。道路の流れを変えたのだから当然のことであります。まずは、そのことの検証と評価が必要と考えますが、道路によって変わった流れは、道路によって変えるしかないと私は考えます。このような声をよく聞きます。紋別のまちにどこから入ったらいいのですか、いつの間にか通り過ぎてしまいました。ぜひとも早急に中心市街地が空洞化した今だからこそできる中心市街地再生のための道路の拡幅やバイパスとの接道による市街地を中心とする道路の接続循環化、環状化整備をする必要があると考えますが、いかがでしょうか。また、都市計画ではどのように考えておられるのかお伺いいたします。かつての事業仕分けや道路特定財源の一般財源化によっていまだ整備されていない状況下にある地方のインフラ整備は、大きな打撃を受けたことであります。どのようにして紋別の中心市街地再生を図るかは、道路網の整備に尽きると考えますがいかがでしょうか。さて、旭川・紋別自動車道について、また紋別防雪道についての質問が議会で過去にも取り上げられていますが、市内弘道地区一円での一般国道238号線の紋別防雪事業の進捗を目の当たりにするにつれ、本当に旭川・紋別自動車道の遠軽紋別区間の事業化がなされるのか、市民は心配しております。本年も陳情活動を行っておられますが、改めて旭川・紋別自動車道の遠軽-紋別間事業化に向けた紋別市の取り組みと見解をお尋ねいたします。また、旭川・紋別自動車道の終点はいまだ決まっていないとのこと、不安なことでありますが、逆にチャンスでもあります。この事業化の促進とこの道路の重要性を訴える上でも、終点どころか旭川・紋別自動車道の延伸の運動に着手し、興部、西興部を経由して名寄に接続し、道路もっての旧名寄本線の復活を目指してはいかがでしょうか。まずは、紋別市の都市計画も遠軽紋別間の事業化を想定して早急に道路整備を具体的に検討すべきと考えますがいかがでしょうか。そのことが事業化推進の後押しにもなるはずであります。遠軽-紋別間については、過去に国土交通省による費用対効果の評価によって3段階中最も低いグループ3に分類されています。しかし、今ここに提案する道路は、交通量や費用対効果を議論する道ではありません。道路に対する認識は、現在大きく変化しております。その道が、紋別中心市街地と港湾を配慮して通り、広域紋別病院を経由し、落石側でバイパスに接道して、興部、西興部、名寄となるなら私たちの暮らしにとって欠かせないその道路はまさに命の道であります。防災の道であります。オホーツク海を国際的に考えた上で、安全保障の道であります。さらには、1次産業とのかかわりで産業の道であります。また、今日の状況の中、観光の道でもあります。地方の道路整備は、非常に厳しい状況を迎えています。しかし、阪神・淡路大震災や東日本大震災等、たび重なる大災害の教訓のもと、現在国によって国土強靱化が府省庁横断的に地方公共団体や民間とも連携して総合的に重点的に推進されています。国土強靱化関係予算は、平成30年度当初予算3兆7,800億円を超え、現在公表されている資料によると、来年度に向けての概算要求は何と対前年度1.29倍、4兆8,950億円を超えています。紋別、オホーツク地域も自然災害はいつ発生するかわかりません。また反面、紋別を中心とした地域は、全国でも極めてまれな自然災害の少ない大変恵まれた地域であります。危険な地域の防災もさることながら、リスク分散の意味からももしものときにその威力を発揮する安心・安全な地域の社会基盤整備は、国土強靱化の面からも極めて重要と考えるとともに、今後紋別の社会基盤整備の大きな位置づけと考えます。ぜひ、紋別並びに西紋地区の将来の命運をかけて命の道、防災の道、安全保障の道、産業の道、観光の道に取り組むと同時に、この地域が我が国にあって国土強靱化の大きな担い手になることを期待いたしますが、いかがでしょうか。次に、1次産業の振興とその基盤となる豊かな大地と海の保全と確保に関してお尋ねいたします。紋別を支える誇るべき漁業や農業、林業は、日本人の命を支えています。すなわち、日本を支えているのです。その基盤となる豊かな自然に恵まれた大地と海への慈しみと保全と確保は、何よりも大切であります。そうした中、報道されているように、北海道の山林や農地をめぐって深刻な問題があります。それは、外国人や外国法人等による買収問題であります。既に大きな問題として注目を集めていますが、以下質問をいたします。北海道内、オホーツク総合振興局管内、紋別市並びに西紋4町村における外国人並びに外国法人、さらには外国法人の子会社等、資本の50%以上を外国資本が占める日本法人による山林や農地の買収状況は過去にさかのぼりどのような状況でありましょうか。もし、紋別市内に当該案件があるのなら、紋別市はどのように対応しているのか、また今後していくのか、ないならば今後どのように対応するお考えなのかお尋ねいたします。次に、昨年経済産業省資源エネルギー庁により科学的特性マップが提示されました。高レベル放射性廃棄物の地層処分を行う場所を選ぶためのものであり、紋別市を中心とするオホーツク沿岸部は知床を除き輸送面でも好ましいとされていますが、紋別市の見解と対応をお尋ねいたします。最後に、市内各施設における国旗の掲揚状況についてお尋ねいたします。紋別市内各施設、国や道の施設、市の施設、民間施設でも国旗が掲揚されていますが、その掲揚取扱いがまちまちであります。紋別市の施設においては、国旗及び市旗の掲揚が多いですが、掲揚方法を含め紋別市として統一した取り扱いがあるのか、施設管理者等に任せているのかお尋ねいたします。また、去る8月10日に行われた紋別市戦没者追悼式当日、また8月15日の全国戦没者追悼式当日における市の施設における国旗並びに市旗掲揚状況についてお尋ねいたします。8月15日に関して、国や道の施設は半旗の掲揚でありました。厚労省から道を通じ市町村長にも協力依頼があったはずですが、私の見る範囲で市庁舎をはじめ半旗の掲揚はありませんでした。議決機関であるこの議会の議場に国旗、市旗が掲げられていないことは、私は極めて遺憾でありますが、まずは紋別市に統一した国旗、市旗の掲揚取扱いがないのはもっと遺憾と考えます。ご見解をお尋ねいたします。質問は以上でありますが、再質問は留保いたします。

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。初めに、私が考える市政の要諦についてであります。私は、平成17年に市長に就任して以来、今日まで市民本位の市政の実現を目指し、常に市民の目線で市民の声を聞き、そして公正公平な市政運営を行うことを政治信条とし、市議会議員の皆様や市民の方々のご支援、ご協力のもと市職員とともに市政の発展や課題の克服に向けて全力で取り組んでまいりました。私が市長として何よりも大切に考えていることは、このまちの誰もが安心して暮らし、夢や希望を持って活躍し、そして心豊かに幸せを実感できるふるさと紋別を築いていくことであります。これらのことは、少子高齢化や国際化の進展により、社会経済環境が急速に変化し、人口減少に伴うさまざまな課題に直面する今日において私や市職員だけではなし遂げられるものではなく、市民の皆さんとともに考え、力を合わせることがこれまで以上に欠かせないものと考えております。このような中、今後さまざまな課題を克服し、よりよいまちづくりを推進していくためには、官民一体となった連携体制、斬新な発想力と大胆な行動力、次代を担う若い世代の市政への積極的な参画といった3つの視点が一層重要となっていくものと考えておりますことから、議員の皆様、市民の皆様にはさらなるご理解とご協力を賜りたくお願いを申し上げます。議決機関であります議会との関係性につきましては、地方自治体では住民が首長と議会議員をともに直接選挙で選ぶ二元代表制をとっており、市議会議員も市長もそれぞれの立場で市民の負託に応える責任を有しております。市民の負託に応えることは、よりよいまちづくりを進めることにほかならず、その意味合いにおきましては議決機関である市議会も執行機関であります市役所も同じ目的を共有していると考えております。私といたしましては、市議会と市役所が対等の機関として活発な議論が展開され、議員の皆様からも積極的な政策提言をいただくなど、議会が本市の政策形成の舞台となることを期待しておりますとともに、まちづくりを牽引する車の両輪として両者の知恵と力を結集してまいりたいと考えております。次に、行政と議会の責任についてであります。1点目の紋別バイパスの評価と検証につきましては、昭和46年度当時、産業の振興、車両の増加及び大型化に伴い、市内における交通量が増大し、特に市街地の中心部を縦貫していた国道238号の交通量の増加は著しく、交通渋滞を来すようになり、積雪期には車両、歩道が狭まり、交通事故の危険性も増しておりました。沿道の商店、民家からは、排気ガス、騒音、振動など、環境の悪化を訴える声が聞かれるようになり、当時の道路幅員では将来において十分な交通の円滑化が図られないとの懸念がありました。国道の交通緩和対策として、それ以前より拡幅整備が検討されておりましたが、中心街は既に商店、住宅等が密集しており、家屋等移転補償に膨大な費用と時間がかかることから、当時の国道の拡幅は現実的でないと判断され、これにかわる対策として混雑区間の迂回を目的に現在の国道バイパスが計画されたところであります。昭和48年1月に、国より紋別バイパスルート案が示され、その後、市議会各会派代表者会議における路線案に対する意見聴取、紋別市都市計画審議会における審議、市議会の承認、国との協議など、必要な手続を経ながら昭和51年2月最終的に現在の山回り線というルートを国が決定し、都市計画審議会へ報告したところであります。その後、昭和54年12月、都市計画審議会にて紋別都市計画道路の変更についての本審議になるまでの間、都市計画審議会及び市議会での議論が尽くされ、昭和55年9月20日都市計画決定の後、事業実施に至っております。評価と検証でありますが、紋別バイパスの整備により、郊外型大型店舗の立地が進んだことなどが人の流れを変え、中心市街地の商業機能が衰退していった一つの要因であると考えております。しかし、一方では、市街地などの混雑区間や狭隘区間の迂回が可能となり、交通渋滞や事故、さらには騒音などが軽減されたほか、物流の効率化が図られたのも事実であると考えております。2点目の旧道都大学問題の評価と検証につきましては、これまでの利活用につきましては旧道都大跡地は平成20年に当時の学校法人北海道櫻井産業学園から土地、建物等の無償譲渡を受け、体育塾とゲストハウスを産業研修センター、第2体育館を地元野球少年団の練習場、陸上競技場と野球場をソーラー発電事業者への貸与を行う等の活用をしております。その他施設につきましては、これまで民間企業等への働きかけを行ってきた結果、誘致には至っておりませんでしたが、本年度において本部棟、学部棟、研究棟、第1体育館の劣化状況や修繕方法等の調査を行い、今後の利活用に向けた改修方法及び改修工事等の概算費用を算出し、効果的な働きかけを行ってまいりたいと考えております。評価と検証につきましては、旧道都大学の利活用はもとより、市政の執行はその時点での最善の方策を選択し、議会への報告や検証を経て実施しているものと考えております。3点目の将来に責任のあるよりよい行政の執行につきましては、大規模事業や重要施策の推進に当たっては、団体推薦や一般公募の委員による懇話会等を組織し、十分な時間をかけて検討を行い実施しており、今後も市民の皆様との連携、協力によって市民本位の市政運営に責任を持って取り組み、さらなる市政進展を目指してまいります。次に、広く俯瞰する市政についてであります。我が国を取り巻く社会経済情勢は急速に変化し、その影響は本市におきましても産業、医療、福祉、教育、観光などあらゆる分野において生じており、時期を逸することなく適時適切に政策を展開していくことが重要と考えております。特に、少子化や人口減少に起因する労働力確保対策や地元高校対策、医療従事者の都市部偏在に伴う広域紋別病院の医療従事者確保対策、訪日外国人の急増を背景とした外国人観光客の誘致促進や紋別-羽田直行便の搭乗率確保対策、農林水産業における産業基盤整備や道路、港湾等の社会資本整備の促進など、その政策展開に当たりましては、国や北海道からの情報収集はもとより、民間団体や企業との緊密な連携、協力体制が欠かせないものと認識しております。また、これらの事業を推進する上で、自治体間の連携や協力体制も不可欠であり、これまでも西紋5市町村による西紋別地区総合開発期成会やオホーツク管内18市町村で構成するオホーツク圏活性化期成会による国や北海道などへの要望活動を行っているほか、昨年度からは北海道の市町村連携地域モデル事業を活用し、西紋5市町村による広域連携事業に取り組んでいるところであります。さらに、平成27年度に策定いたしました紋別市総合戦略の策定作業におきましては、産業界、教育関係者、国の行政機関、金融機関などで構成する市民検討会議を設置し、民間団体を含め幅広い層の意見を取り入れたところであります。今後とも引き続き幅広い視点や多様な手法を用いた市政運営に一層努めてまいります。次に、地域医療の再生についてであります。紋別市及び西紋地区全体の医療体系及び医師不足への対応につきましては、市内の医療は比較的軽症な患者に対応する1次医療を担う民間医療機関、休日夜間の1次救急を担う休日夜間急病センター、専門性や入院治療が必要である重症患者に対応する2次医療、2次救急を担っている広域紋別病院、また2次医療機関では対応できない重篤な患者に対応する3次医療機関であります北見赤十字病院という3次構造の体系であり、西紋の町村においては1次医療を国保病院及び診療所等が担っている状況であります。しかしながら、本市の医療環境が十分とは言えないことから、住民の声を踏まえた医療ニーズに応えるため、命にかかわる救急医療対策として脳卒中は市内医療機関を介さず北見道東脳神経外科病院へ、心疾患は遠軽厚生病院への直接搬送体制を整えるとともに、緊急時には旭川赤十字病院からの道北ドクターヘリによる搬送など、医療圏を越えた連携にも取り組んでまいりました。今後は、これらの連携体制を維持するとともに、中心となる広域紋別病院の医療機能の充実が必要であることから、休日夜間急病センター長をはじめとした医師による診療応援や、これまでに接点のあった医師との人脈を活用し、同病院の医師確保に優先的に取り組むとともに、市内1次医療が担う医師の高齢化が予想されることから、紋別医師会とも協議をしながら本市にとって必要な医療の確保に努めてまいります。また、地域医療の再生には、市民一丸となった取り組みが必要でありますことから、本市にゆかりのある医師及び看護師などの医療従事者の情報提供を市ホームページや広報もんべつでお願いをしているところであります。次に、道路網の整備と中心市街地再生についてであります。1点目の旭川・紋別自動車道と紋別防雪道並びに紋別バイパスにつきましては、市街地を中心とする道路との接続循環化、環状化整備について都市計画での考え方は、道路体系として市街地の骨格となる道路は複数存在し、国道238号は周辺地域及び都市間を連絡し、高い走行性能と広域交通を処理するための都市間交通軸、海岸沿いを走る道道紋別港線と道道紋別丸瀬布線は、産業活動のエリアを支える産業振興軸、そして市街地の中心を走る道道紋別丸瀬布線と市道山の上線は各種都市機能拠点を経由し、中心市街地への導入や市民生活の中心的役割を担うための生活中心軸として位置づけ、これら3つの交通軸が骨格となり、これをはしご状に接続する各路線によって基本的な道路網が形成されておりますので、新たな環状化整備計画は考えておりません。2点目の遠軽-紋別間の早期事業化と終点の延伸につきましては、遠軽-紋別間の早期事業化における紋別市の見解と取り組みは、高規格幹線道路旭川・紋別自動車道の事業区間の整備促進と計画区間である遠軽-紋別間約33キロメートルの早期事業化につきましては、上川、遠軽地域の12市町村で構成する高規格幹線道路旭川・紋別自動車道早期建設促進期成会が中心となり、毎年春季と秋季の2回、国土交通省や財務省などの関係機関に対し、要望活動を行っているところであります。本市における事業化に向けた取り組みは、昨年の国土交通省道路局への要望活動の中で、近年は国の新設及び改築予算の状況や整備方針から、事業化要望をある程度の区間に分けて優先区間を選定した後に、集中して整備を進める方法が主流となっているとのご助言をいただきました。遠軽-紋別間におきましても、優先的に整備を進める区間を選定するため、本市が主体となり、本年1月に計画区間沿線地域の関係自治体と経済団体をメンバーとした整備優先区間に関する検討会を立ち上げ、翌2月には5つに分割された区間における解消すべき道路課題について地域のご意見をお聞きしながら整理を行った結果、遠軽-上湧別間の約11キロメートルが整備優先区間として選定されたところであります。本年3月6日には、検討会で選定された遠軽-上湧別間約11キロメートルにおいて、平成24年12月から道路局が進めております新規事業評価の前段階で事業の必要性と妥当性を検証する計画段階評価への早期着手を重点要望項目として、本市、湧別町、遠軽町の沿線自治体の首長3名で国土交通省や財務省などの関係機関に対し緊急要望を行ったところでありますが、本要望区間は道路局から一定の理解が得られたものと認識しておりますことから、新規事業化に向けて着実に進んでいるものと考えております。興部、西興部を経由して名寄に接続し、道路をもって旧名寄線の復活を目指してはと、命の道、防災の道、安全保障の道、観光の道に取り組むと同時に、西紋別地域が国土強靱化の大きな担い手となることを期待することにつきましては、関連がありますのであわせてお答えいたします。議員ご承知のとおり、高規格幹線道路旭川・紋別自動車道は、旭川市を起点とし、遠軽町経由で本市を終点とする概略延長130キロメートルの一般国道自動車専用道路として昭和62年6月30日に閣議決定された第四次全国総合開発計画に定められた路線であります。昭和63年度より事業に着手し、昨年3月に開通した丸瀬布インターチェンジ、遠軽瀬戸瀬インターチェンジ間の11.2キロメートルを含め、計画の約70%となる約91キロメートルが開通しており、基幹産業である農林水産物の輸送効率の向上や国内外からの観光客の増加、迅速な緊急搬送など、高規格幹線道路の持つ多様な効果とともに、沿線地域の安全・安心な暮らしを支え続ける社会基盤として効果を発揮しているところであります。このような高規格幹線道路旭川・紋別自動車道の整備は長期間にわたっておりますが、事業着手以降、旭川・紋別自動車道早期建設促進期成会が途切れることなく整備促進の要望活動を継続してきたことが今日までの着実な整備につながっているものと認識しており、終点となる本市までの一日も早い全線の開通を目指し、引き続き地域が一丸となった粘り強い要望活動を展開していくことが何よりも重要であると考えておりますことから、旭川・紋別自動車道を名寄市まで延伸させるための取り組みにつきましては現時点では考えておりません。早急に市内の道路整備を具体的に検討すべきにつきましては、高規格幹線道路旭川・紋別自動車道の終点箇所の詳細は現時点では確定しておりませんので、今後国との協議の進捗にあわせて適切に対応してまいりたいと考えております。次に、1次産業の振興とその基盤となる豊かな大地と海の保全と確保についてであります。1点目の外国人並びに外国法人による買収状況につきましては、山林は平成29年12月時点の累計で、北海道全体で159件2,495ヘクタール、このうちオホーツク総合振興局管内に所在する山林は4件67ヘクタールで、この全てが西紋地域に所在する山林となっております。本市には、このうち1件20ヘクタールの山林が所在しており、その所有目的は太陽光発電事業地として買収されたものであります。農地は、農林水産省の調査によりますと、平成29年1月から12月の期間における外国法人による農地取得につきましては、オホーツク総合振興局管内においてはありませんが、北海道内では1件7.1ヘクタールとなっております。現在の対応と今後の対応につきましては、山林は法的に買収を規制する手段はありませんが、本年6月に北海道市長会が国や北海道に対し水源地域の森林地帯の土地権利の移転等について法的規制を含む新たな仕組みの整備や水道事業者の土地買収への財政支援制度創設について要請書を提出しておりますことから、本市といたしましても北海道市長会の一員として積極的にこれらの要請活動に参画してまいります。また、外国資本を含む所有者や利用目的等の実態を的確に把握し、適正な森林資源の管理について指導してまいります。農地は、農地を取得する場合、農地法に基づく農業委員会の許可を受ける必要がありますが、日本国籍を有することは要件となっておりませんので、外国人であっても農地を取得することは可能であります。また、法人の場合も農地法の規定する農地所有適格法人の要件を全て満たした場合には、農地の取得が可能であります。しかしながら、農地を効率的に利用し、農業生産の増大を図るという農地法の趣旨に沿ったものでなければ許可されず、投機目的などの農地取得はできないものとなっております。2点目の経済産業省公表の科学的特性マップに関する紋別市の見解と対応につきましては、このマップは科学的な情報を客観的に提供し、高レベル放射性廃棄物の地層処分に関して国民の理解を深めるものであり、いずれの自治体にも処分場等の受け入れの判断を求めるものではないと、昨年7月18日付で全国市区町村長に宛てた経済産業大臣通知において明記されているところであります。また、このマップが公表されてから、国は国民向けに対話型説明会を開催しており、その取組結果や今後の方針等に関する事前説明会を自治体向けに随時開催しているところでありますが、本市は出席しておりません。現時点では国からの直接的な働きかけはありませんが、本市が目指す環境像であるオホーツク海沿岸の豊かな環境を守り育て次世代へ引き継ぐまちを念頭に置き、情報収集等の対応をしてまいります。次に、市内各施設における国旗の掲揚状況についてであります。市の施設での掲揚につきましては、市役所本庁舎、港湾合同庁舎、渚滑市民センターのほか、各市内小中学校、社会教育施設である市民会館、文化会館、生涯学習センター、スポーツセンターなど、国旗掲揚のためのポールを備えつけた施設では日常的に掲揚しており、取り扱いについては施設ごとに管理の状況が異なっておりますことから、基本的には各施設にその判断を委ねており、今後もこれまでと同様に行ってまいります。8月10日の紋別市戦没者追悼式、8月15日の全国戦没者追悼式当日の半旗の掲揚につきましては、市庁舎においてはこれまで半旗の掲揚を行っておりましたが、本年は旗の掲揚を担当している当直員への連絡が不徹底であり、今後はそのようなことのないよう徹底するとともに、その他の施設につきましても掲揚してまいります。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。

答弁 教育長 齋藤房生(教育長は2019年9月まで)

それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。教育と文化の再生についてであります。初めに、紋別市教育大綱のこれまでの効果や課題、評価についてであります。平成27年策定の紋別市教育大綱は、平成27年11月にそれまでの紋別市生涯学習推進計画をベースに策定いたしました。大綱は、自治体の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な目標や方針を定めるもので、詳細な施策の策定をするものではありませんが、平成27年度から平成29年度までの教育行政は大綱に沿って適切に進められているものと考えているところであります。次に、大綱の紋別市の各種構想、計画への反映についてでありますが、大綱に従いまして本年度生涯学習推進計画、スポーツ推進計画、子どもの読書活動推進計画を策定することとしており、今後各協議会での検討を経まして、市民への周知を進めてまいりたいと考えております。次に、新学習指導要領に対する紋別市の対応についてでありますが、新学習指導要領に示された社会に開かれた教育課程の理念を実現するため、地域と学校のつながりを図るコミュニティスクールの推進を重点化するよう教育大綱を改定し、平成32年度中までに市内全校に導入することとしたところであります。また、特別な教科道徳や小学校での外国語など、教育課程の改訂につきましては、昨年度全校の教職員から選任された構成メンバーによる教育課程検討プロジェクトチームを設置し、円滑な実施を図ることとしております。最後に、教育委員の役割についてでありますが、教育委員の役割は、教育行政のチェック機能、いわゆるレイマンコントロールであり、委員は人格が高潔で、教育、芸術及び文化に関し識見を有する者から任命することとされております。教育委員の人数や保護者委員の選任につきましては、住民の多様な民意を反映する目的で考慮することとされており、現在の状態でその役割は果たされているものと考えております。以上、答弁といたします。

質問 4番 橘有三

今後、この問題について十分これからの議会で取り組んでまいりますけれども、まずやはり科学的特性マップに関して北海道では平成12年に北海道における特定放射性廃棄物に関する条例というのがもう定まっているんですね。これについてここで申し上げる時間もございませんけれども、今後紋別においてはやはりこの紋別の豊かな自然、それが1次産業の基盤でありますから、何からの条例や宣言をしていくということはあるでしょうか。

答弁 環境生活課長 清水博昭(環境生活課長は2021年3月まで)

お答えいたします。この高レベル放射性廃棄物の地層処分に関しては、これは現段階、情報として把握してるのみでございまして、この部分についての明確なお答えはできませんけれども、一般論になってしまいますけども、答弁書でお示ししましたとおり、紋別市環境基本計画の中で環境像というのがございます。これが要するに紋別市の環境に対するオーソリティーされたものでありますことから、当面の間はこの部分、オホーツク海沿岸の豊かな環境を守り育て、次世代へ引き継ぐまちという部分が一つの方針といいますか道しるべになるかと考えております。以上でございます。

出典:紋別市議会 平成30年第3回定例会 2018年9月14日 議事録 PDF(24ページ) 間違いを知らせる