みんなの議会

紋別市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月11日

(1)総合戦略と成長産業化、力強い産業活動から/(2)新たな公共交通計画/(3)小規模校の現状と統廃合

2018年6月11日、紋別市議会の一般質問で、青木邦雄議員が「総合戦略と成長産業化、力強い産業活動から」「新たな公共交通計画」「小規模校の現状と統廃合」について質問し、市長 宮川良一、教育長 齋藤房生、市長政策室参事 菅原雅志、商工労働課長 高橋秀明、農政林務課長兼木質バイオマス火力発電所推進室参事 石田明久、学務課長 浜屋武志、教育部長兼教育施設整備推進室長 堀籠康行が答弁しました。

質問者
青木邦雄 議員
答弁者
市長 宮川良一、教育長 齋藤房生、市長政策室参事 菅原雅志、商工労働課長 高橋秀明、農政林務課長兼木質バイオマス火力発電所推進室参事 石田明久、学務課長 浜屋武志、教育部長兼教育施設整備推進室長 堀籠康行

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 青木邦雄

私は未来の会の一員として、さきに通告しております項目の順に従って質問をさせていただきます。およそ11カ月で平成から新しい年号と時代にかわる節目の年ですが、私たちが希望と誇りを持って暮らすまちづくりに欠かせない産業基盤や社会環境を次世代に引き継ぐため、市民と行政が目標を共有し、役割を定めた総合計画や総合戦略をともに協力して大きな幹に育て、世代を超えて確実に果実を享受できるよう、今の取り組みが重要なのは言うまでもありません。第5次総合計画は平成最後の今年、10年の計画期間を終えますが、来年度以降、まちづくりの事実上の羅針盤となる総合戦略については、検証を常として、その都度速やかに見直し、停滞なき取り組みを持続することが肝要であり、さきに公表された中間での効果検証や指標の改訂と成長産業化、力強い産業活動にかかわって、以下お尋ねいたします。我が国は世界の歴史でもまれなスピードで少子高齢化が進み、人口減少に転じる可能性が早くから指摘されていたにもかかわらず、子育てなどへの効果的な施策を先送りしてきた結果、2014年に日本創成会議が公表した人口推計と消滅可能性都市という表題が日本中に大きな衝撃を与えました。以降、自立的で持続的な社会の創生を目指し、人口減少対策、地域経済活性化施策の方向性や具体的な目標を定めた総合戦略を遅滞なく策定して展開を図っていますが、成果や効果が一朝一夕にあらわれるものでないのは当然で、本年3月末に厚生労働省所管のある研究所が発表した2045年の地域別将来人口推計によれば、道内の全ての市町村で減少し、かつ約半数の85自治体では半分以下になるという厳しいもので、本市は辛うじて半減は回避しましたが、その差はわずかです。市長は本年3月の市政執行方針で、地域を取り巻く厳しい現状認識と勇気を持って立ち向かう決意を明らかにし、私たちもともに努力する覚悟ですが、現実を冷静に捉えることも必要で、1点目に、さきに公表された中間効果検証についてお聞きします。折り返しにも届かない期間が対象の検証であり、この段階で評価を云々するのは尚早ですが、検証に際しては、都合のよい観測や根拠に乏しい期待値に陥らない客観的な視点を厳しく保つことを当然としなければなりません。人口ビジョンは何より市民への約束、結果に責任を負うものであり、中間であってもおのおのの事業や施策が約束達成に資する方向に導くものであるべきことは当然で、評価でC、努力を要する、D、修正・見直しが必要に多くが該当するのはやむを得ないとする以上に極めて自然と思います。その上で、結果は事務担当が用意した素案をもとに市民検討会議が判定したものと思いますが、市民と行政にはたゆまぬ協力とともに適度な緊張感も不可欠であって、施策に対する市民の理解や関心などをはかる一つの物差しとして、検討会議での委員からの意見や指摘、提案などの有無とその主な内容について、また組織や委員の構成などのほか、パブリックコメントを実施していましたら、同様の趣旨でお聞きします。2点目に、農業関連及び林業関連雇用創出数として追加改訂されたKPI、重要業績評価指標についてお聞きします。基準年に対して、農業分野で20人、林業分野で100人の新たな雇用創出目標の根拠について、この意欲的な指標の設定には、産業の力強さや成長の環境が整い、この先も安定拡大が見込まれるという判断があってのことでしょうが、1つには、関連とはどのような業種、業態までを範囲とするのかを少し具体的に。2つ目に、指標は人口減少対策の位置づけですが、人手不足は地域も業種も問わず深刻な中、単に条件のよい業種に限られた労働力が移るだけでは新たに創出した雇用が人口対策に資するとはなりませんし、人口対策の一環と位置づけるからには移住など外からの就労が伴うのか、内訳などについてお聞きします。3点目に、中小企業等への支援と市内経済の活性化についてお聞きします。商工会議所が4月に発表した昨年第3四半期の景気動向調査では、景気動向指数が4年ぶりにマイナスから脱却するも、次期は大幅に悪化し、多くの業種で人材確保が課題としていました。民間のある調査で、オホーツク管内約3,000の会社社長の平均年齢が過去最高の60.9歳となり、この先後継者不足を要因に合併や事業譲渡、廃業が増える可能性を指摘していましたが、市内でも歴史を40年、50年を重ねた老舗クラスの企業の廃業告知を今年も何度か目にしています。人口減少、少子高齢化は、それ自体が大きな問題ですが、何より生産年齢人口の減少が一方では消費の低迷に、他方では生産力の担い手確保を阻んで、企業の存続基盤を揺るがすとともに、就労先の不足など、経済的な環境が低下すると、さらなる人口流出につながる悪循環を描きます。譲渡を含めて円滑な事業承継がなければ、地域経済の担い手としての中小企業の安定は足元からおぼつかなくなり、それがひいては産業全般への悪影響となることから、支援が今まで以上に重要ですが、新設や廃業など、市内での法人数の近年の推移と改訂の意図や背景、これからの方向性など、中小企業支援に関する見解を改めてお聞きします。次に、成長産業化や市政執行方針の力強い産業活動にかかわって、国の動向も絡めながら、市の対応などをお聞きします。安倍首相は今国会の施政方針演説で、地方創生に関して、農林水産新時代と表現し、農業では人口減少が国内市場での消費の縮小につながることから、生産物の余剰対策として、農水産物の海外輸出の拡大、展開を力強く後押しする。具体的には、全ての食品事業者に国際的な基準に基づく衛生管理を義務づけするとしています。人口減少は生産年齢人口の減少でもあって、生産力維持に関して言及がなかったように思い、TPPやEPAに対抗可能な国の支援に期待せざるを得ませんが、国際的基準に基づく衛生管理に関しては、2020年東京オリンピック・パラリンピックで選手村で使う農産物の食材はGAP認証を取得した農家の生産物が条件とされ、家畜についても、より快適にストレスなく飼育する動物福祉の視点が今やスタンダードで、水産物についてもエコラベル取得がいずれ必要と考えられます。GAP認証は生産工程での安全管理に関する第三者認証であり、国内市場の飽和から輸出を志向したり、国内でも商品の付加価値を高める手段として有効とされ、国内のある流通大手は自社ブランドの生鮮品を全面的に認証品に切り替える方針とされるなど、成長産業化には避けられない課題の一つです。高い食料生産力を誇る北海道でも農業団体と連携して取得を促進し、農産物の安定的な生産や輸出に取り組む環境づくりに意欲を示しており、支援専門員の養成も強化するようですが、生産者にはメリットは理解できても費用負担などあって、まだ様子見が大勢と思われ、さらなる後押しや呼び水も必要でしょう。この認証には森林認証と同じく複数の基準や規格があり、市内では畜産業に特化した産業構造から可能性が認められるのは肉用牛と思いますが、1つに、異なる認証規格のそれぞれの特徴、2つに、管内での取得状況と対象となった生産物、3つに、市内生産者の認知度や意向についてお聞きします。次に、林業で同じく、戦後以来の林業改革に挑戦する、豊富な森林資源を有する我が国林業には大きな成長の可能性があるとし、異論はありませんが、林業は苗木の植栽から育てて伐採するまでのサイクル完結に数十年、経営者には不屈の信念や使命感、資金などの経営力も求められます。森林管理経営法案が審議中ですが、所有者には植栽し育てて伐採するまでの経営管理責任があると規定し、不適切な手入れの森林については経営管理の権利を自治体に集約するなど、自治体にも大きな役割、関与を求めています。林野庁資料には、山林所有者の低い経営意欲や林業経営者には事業地の確保が困難との現状を列記していますが、採算性が低いから意欲が高まらない森林を自治体が管理しても、それが改善する保証はなく、自治体も再委託先が必要になります。直接の関連はないと思いますが、総合戦略改訂案の新旧対照では、平成26年度の森林整備事業量が前年度に比べて減少しており、その要因は対応済みとしても、受託可能な素材生産経営体が安定的に確保できるのか。市民負担につながる懸念はないのか。防災と保全の観点からも、法が想定するスキームや国による安定財源の確保などについて見解をお聞きします。次に、水産業では、漁獲量による資源管理や養殖業への企業の新規参入が容易になるよう、海面の利用制度改革など水産業改革に向けた工程表を策定し、速やかに実行に移すとしています。昨年11月に規制改革推進会議農林ワーキング・グループ会合が流通構造の改革を推進するとして、中央卸売市場に関する規制撤廃を求める提言をまとめました。外食や中食といった食の外部化で加工食品の比重が相対的に高まり、生鮮品の市場外流通やネット販売なども増えて、基幹的インフラとしての卸売市場の機能の低下を踏まえてのことですが、立場の弱い生産者を保護する規制、例えば受託拒否の禁止は、実需を大きく超える生産物を市場は引き取りを拒否してはならない、あるいは代金決済が確実に保証される規定もあり、これを撤廃することは生産者をより苦境に追い込む可能性もあります。反面、生産者がみずからの生産物について差別化、高付加価値化に努力することで所得向上につなげることが消費者にとってもメリットになるという見解も説得力として十分理解できます。しかし、卸売市場は依然市民生活につながる重要な機能であり、規制改革の対象となる札幌や築地市場への依存度について、背面の加工産業が充実し、こうした流通システムに依存しない形態が当市では主と思いますが、近年の実績の有無や規制改革に伴う影響の可能性について見解をお聞きします。次に、新たな公共交通計画と高齢者の交通手段確保についてお尋ねします。市は3月に紋別市地域公共交通網形成計画の素案を公表し、市民のコメント募集を経て正式計画として、今年から10年間実証などに取り組みますが、その目的は、市民生活の足として不可欠な路線バスなどの公共交通が高齢化や人口流出などで将来的に維持困難になるという認識のもと、持続可能な公共交通体系の構築を目指すこととしています。市はこれまでもバス事業者と連携して路線の再編や一部デマンド化などを実施し、再編後には循環線の利用者が増加に転じるなどの成果を上げていますが、より地域に密着した交通体系への再構築に向けて、実証実験とその成果が速やかに本格移行することを期待します。そこで以下お聞きしますが、初めに、この計画では5つの基本方針のもと多様な施策や事業を位置づけしていますが、1点目に、利用者5万人を目標とする循環線についてであります。平成28年度実績を最終年で約1万人上乗せする目標であり、一見すると市民の半数が年1回新たに利用すれば届くようにも思いますが、むしろ市内中心部を運行する路線として、この実績にある種驚きもあります。バス利用者は市民に限りませんが、引用されている人口ビジョンでは、利用対象者の分母に相当する人口が、計画期間の後半、2025年、平成37年度では、平成28年度に対して、わずかながら減少します。高齢化率のピークはまだ先にありますが、高齢者の全人口に占める割合はこのころから少しずつ下がるようで、高齢者でも自力で外出可能な人の割合が高まれば、決して敷居の高い目標ではないとも言えます。しかし、バス利用は手段であって目的ではなく、実績の安定した層の維持にしても、利用がないか少ない市民を新たな利用者にかえるにしても、生活に不可欠な、あるいは生活を彩る目的を提案し、バス利用の動機につながる不断の努力が求められます。医療や買い物などの環境、生涯学習やイベントなどの魅力を一過性ではなく継続して提供するためにも、福祉計画や都市計画など関連計画との連携が重要とするのはそのとおりですが、持続可能な公共交通は同時に持続可能な地域づくりのかなめであり、計画の10年で何を優先し変えていくことが存続に必要とされるのか、見解と意気込みを改めてお聞かせください。次に、わかりやすく使いやすい公共交通の手段として導入が検討されるICカードについて、利便性も高く観光客など初めての利用者にも高い効果の期待できることは確かです。何より、この計画ではSuicaなど交通系ではなく、地域性にもかなった流通系カードが検討されているようで、道東の3つのバス会社が同じ流通系で近々実証実験を始めるとのことから、その成果や課題も参考に、よりすぐれた紋別モデルを期待します。そこで、流通系がメリットが高いと判断した理由と、交通系についても将来利用を可能とするのか。実証実験は循環線を先行し、移行時には全路線を対象にする考えか、お聞きします。また、カード読み取り機の設置費用、料金体系によってはソフト開発などバス事業者の負担も大きいと思いますが、この実証実験について具体的な実施の予定があるのか、計画全体を通して、国などから支援は予定されているかについてもお聞きします。3つ目にライドシェア、公共交通空白地有償運送についてお聞きします。地域内を公共交通が縦横にカバーする環境にはほど遠く、加えて高齢化で公共交通事業者が必要とする労働力の充足が今でも困難とされる中、ライドシェア、公共交通空白地有償運送は、こうした状況を補完する手段として有効性が期待できる、ある種の公共交通と思います。初めに、この制度について、人口減や過疎化で同じ悩みを抱える全国の市町村で実例や実績も多いと思いますし、例えば使用する車両や運転手、運送の対価などに関するルールも整いつつあると思います。私の読み落としでしたら恐縮なことですが、この計画書にライドシェアに関する記述も評価なども見当たりませんが、地域固有の課題が少なくないにしても、公共交通の一翼であるハイヤー営業の基盤を侵さずに両立できる可能性が認められると思うことから、見解をお聞きします。次に、公共交通計画からは外れますが、高齢者の生活のための移動手段の確保について、認知症との関連が疑われる高齢ドライバーによる重大な死亡事故が多発して、75歳以上の高齢運転者への認知機能検査を強化した改正道路交通法が昨年3月に施行され、検査による取消件数も自主免許返納者も増加しているようです。バス停までの距離や待ち時間、待合所の環境などが円滑なバス移行を阻むとの指摘は妥当と思いますし、例えばバスロケーションシステムはより快適な利用環境として期待されますが、公共交通が充実し、代替手段の確保が容易な都市圏はともかく、地方はマイカーなしで通院や買い物も困難なのが現実であり、返納後に高齢者が外出の機会を失い、引きこもることは本末転倒です。そこで初めに、高齢者の免許返納に関して、免許返納者には特典を付与してバス利用へ誘導を図るとしていますが、65歳以上の免許自主返納について、当市での実績の推移と返納率について目標設定があるのか、お聞きします。次に、経験豊かな有為な人材資源を生かすため、年齢で一律に線引きするのではなく、運転時の安全確保のための支援も重要と思いますが、完全自動運転システムの普及が理想でも、まだ先のことであり、必要十分な運転能力を証明された高齢者が衝突回避支援システムが装備された車両購入をするに当たって助成を行うことについて見解をお聞きします。次に、小規模校の現状と統廃合の検討に関してお尋ねします。初々しい夢や希望、進学に決意を新たにした児童生徒が晴れやかに校門をくぐって、はや2カ月余り、週末には市内各所で運動会の歓声を聞く季節になりました。ここでの質問は渚滑小、渚滑中の現状をもとにお聞きしますが、渚滑小学校では今年5名の1年生を迎え、4月6日の入学式に私も参加しましたが、全校生徒は11名、1年生以外は4年生1名、6年生が5名、クラスも1年生と4年生での複式学級が1つ、6年生で1つとなり、来年度は一桁になることがほぼ確実です。また、渚滑中学校も校区が小学校と同じため生徒減少が著しく、教育委員会の見通しより1年早く、今年から1年生と2年生が複式学級としてスタートしています。児童生徒数の減少は全校に共通することですが、市教委では今年から渚滑小、渚滑中について通学区域を原則制限しない特認校に指定して増加を目指していましたが、結果は中学校1人の実績にとどまりました。昨年10月30日に、PTA会員や地域関係者を対象にした説明会に私も参加しましたが、そのとき配布された資料には趣旨として、特認校へは豊かな自然や少人数のよさを生かした教育で、たくましさや豊かな人間性を培いたいという保護者の希望がある場合に認めるとあります。豊かな自然は市内どこの小規模校でも大同小異、渚滑が特に魅力に秀でるとは思いませんし、少人数のよさを生かしたとは具体的な考慮をする保護者にどう伝わるのか。ふだんは経験できない多世代の交流についても、それが今この時代に期待されるものかなど、多くの疑問を抱きました。もともと少ない児童生徒数から限りがあり、大きな期待はありませんでしたが、改めて、この特認校指定について、学校がこう変わる、こう変えるといった本気度、熱い気持ちがいま一つうかがえず、市教委での内部手続を終えた後どのような方法で周知を行ったのか。保護者からの照会の件数や、面談や見学などの具体的な対応内容について初めにお聞きします。次に、同じ資料の数年後の渚滑中学校の複式化を防ぐことについてお聞きします。現状はさきのとおりですが、そのときも今も複式化を防ぐことが目的なら、統合という選択肢はさておきますが、小手先にすぎない特認校ではなく、通学区域規則を見直し、長期的、安定的にも児童生徒を振り分けることが統合による遠距離通学に比べても有効と思いますが、それを不可とするなら理由をお示しください。説明会では規則の建前と実態について多くの発言があり、過去の蒸し返しになりましたが、根はシンプルで、通学する学校は居住地ごとに1つ、区域外通学は特例として近隣の2つの学校で任意に選択できる余地はないと理解してることに尽きるわけで、これがそもそも誤解であればご指摘ください。元新地区は昭和50年代後半から宅地分譲が始まり、往年の勢いはありませんが、転入者も途切れず、今も比較的若い子育て世代が多いことから、最近でも毎年10人前後が潮見中学校に通学してると説明されました。この地区の子供たちには迷惑なことですが、そもそも当初からの曖昧さに起因することであって、通学環境などを考慮し、適切に対応していれば、今にまで引きずるような不信や不満に至らなかったと思います。結果として、何よりも、学ぶ主役たちの未来を志向する議論が大勢にならなかったことは残念ですし、小規模校にハンディが伴うことを受け入れざるを得ませんが、決してハンディやデメリットのみではなく、少人数を生かした教育効果への模索こそがむしろ世界の潮流ともされます。後ほど学校統廃合について言及しますが、いかなる手段を講じても生徒の偏在が解消できない場合は私も統合の必要性を認めますが、成長過程の小学生には多くても1クラス10人程度で学び合える規模や環境こそがむしろすぐれているものと信じます。質問の本題に戻りますが、予想外のことで中学校が複式化しましたが、学校、生徒に及ぼすデメリットの現実について、検証時間も少ないでしょうが、現時点で明らかな影響などについてお聞きします。次に、学校統廃合計画についてです。市内では平成28年度末で上渚滑中、元紋別小の2校が閉校し、他の小規模校もいずれ同じ決断を迫られるでしょうし、何よりも学び育つ子供たちの未来のため、タブー視せずに質問を行います。心身ともに成長期にある中学生には、団体行動を通じて社会性の涵養を確かなものにする、よい意味での競争と切磋琢磨など、小規模校ではなし得ない環境づくりは必要と思います。文科省が平成27年1月、学校統廃合について適正規模・適正配置等に関する手引として通知し、それによれば小学校の適正規模とは1学年2学級以上、中学校もこれに準ずるとし、それに当てはめると、市内では当時紋別と潮見の各小中学校を除く全てが検討対象に該当していたはずで、2校の同時閉校にも少なからず影響があったと思います。人口ビジョンは長期的に現在の人口水準の維持を目標にし、平成30年代後半にはゼロ歳から14歳の世代のシェアは少し上昇するようですが、シェアの拡大であって、子供世代の絶対数の増加につながることは疑わしく、現実的には少子化も人口減少も不可避と正直思います。市教委では、この通知に基づき、しかるべき検討を当然になされたと考えますが、手引に基づく学校の将来像について、明らかにできる範囲で見解をお聞きします。これで私の質問を終わりますが、再質問は留保します。

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、青木議員のご質問にお答えいたします。初めに、総合戦略についてであります。1点目の中間効果検証につきましては、戦略策定時に内閣府から示されており、実施した施策、事業の効果を検証し、必要に応じて改訂するという一連のプロセスであるPDCAサイクルの確立が重要となります。今回実施した効果検証につきましては、事業担当課のほか、庁内で組織している紋別市総合戦略推進本部会議、紋別市地方創生・人口減少対策市民検討会議において検証、評価を実施し、KPIや想定される取り組みの修正、追加などを行い、総合戦略を改訂しており、この効果検証や改訂は市民検討会議においても多くのご意見、ご質問があり、その一例として、農林水産業のKPIでは生乳生産量や漁獲量など数量で指標設定しておりますが、数量は自然現象に左右されるため評価が困難であり、漁獲高など金額のほうが経済効果は判断しやすいことから、数量、金額の並列表記でもよいのではないかという提案がありました。また、各事業では国際交流サロンや地域おこし協力隊、学習サポーター、サービス付き高齢者住宅等の内容や進捗状況についてご意見、ご質問などがありました。会議では、これらの内容について説明し、承認をいただいた上で、今回の改訂版を策定しており、今後においても施策、事業の効果検証を実施し、必要に応じて総合戦略の内容を見直し、人口減少対策や地域経済活性化施策を進めてまいります。なお、委員につきましては、各産業界から6名、市内中学校など教育関係者から2名、ハローワーク、紋別金融協会、一般公募から各1名の11名で構成しております。パブリックコメントにつきましては、本年4月4日から約2週間、意見公募を行いましたが、意見等はなく、4月18日に総合戦略の改訂版を市ホームページに公表しております。2点目の改訂案につきましては、関連する業種、業態のうち農業関連雇用創出数につきましては、さきに阿部徹議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。林業関連雇用創出数については、平成31年度の100人増加の内訳といたしまして、バイオマス発電所関連の雇用30人、林地未利用材の収集運搬関連の雇用25人、市内製材工場3社の雇用33人、市内造材業者7社の雇用12人として目標を設定したものであります。移住など外からの就労が伴うのかにつきましては、バイオマス発電所の稼働に伴い、外からの移住就労実績はありますが、基本的には農業、林業とも市内外の区別をつけない目標設定としております。3点目の中小企業支援につきましては、市内法人数の推移は、個人事業主を含まない法人市民税の課税件数で、平成24年度から平成28年度の5カ年増減では、平成24年度末で687法人が、平成25年度に30増加35減少し682法人、平成26年度は24増加34減少し672法人、平成27年度は39増加38減少し673法人、平成28年度は25増加23減少し675法人となります。平成26年度に10法人減少しているものの、ここ2年間では横ばいの状況にあります。改訂の意図と方向性につきましては、改訂前の総合戦略では項目を事業継承に特化し、廃止事業所数を抑制するKPIとしておりましたが、事業継承については中小企業支援の一つと捉え、今回の改訂で市内経済の活性化に向けた中小企業等への支援に変更したものであります。中小企業支援に関する見解は、地域経済の活性化を図ることを基本理念とする中小企業等振興基本条例を紋別商工会議所などからの意見を参考に今年度中の制定を目指し、現行の中小企業支援である創業補助や空き店舗対策補助、マル紋資金などの補助要綱の集約や拡大などを図り、市内経済の活性化につなげてまいりたいと考えております。次に、力強い産業活動についてであります。1点目の農業につきましては、GAP認証の種類、特徴につきましては、GAP認証の種類はグローバルGAP、JGAP、アジアGAPと大きく3つの認証が存在します。グローバルGAPはドイツの認証団体が運営する国際規格となっており、全世界への輸出を視野に入れた認証で、輸出のパスポートとも言われており、約220項目の検査項目から成る最高レベルの認証であります。JGAP、アジアGAPは両認証とも日本GAP協会が運営しているものですが、JGAPは国内認証で約120項目の検査項目、アジアGAPはアジア地域への輸出に特化した認証で約150項目の検査項目となっております。管内での取得状況と対象となった生産物については、昨年12月現在において、グローバルGAPは1市2町の5農場でタマネギ、ニンジン、バレイショが対象生産物となっており、またJGAPは3町6農場でゴボウ、ナガイモ、バレイショ、タマネギ、アスパラ、ニンジン、カボチャ、肉用牛が生産対象物となっております。アジアGAPは1つの農業高校がトマトで取得しているとのことであります。市内生産者の認知度や意向につきましては、取得費用や認証を維持するための業務が増えることから、認知はしているものの取得の意向は低いとお聞きしております。2点目の林業につきましては、森林管理経営法案は国会での審議を経て、平成31年4月1日から施行される見通しとなっておりますが、その仕組みとしては、市町村が申し出のあった森林所有者の経営、管理する権利を委ねる計画を策定することにより、経営、管理の権利の取得が可能になり、北海道が経営、管理の権利を持つことを希望する者を公募し、応募した意欲と能力のある林業経営者に対して市町村が林業経営を委ねる流れとなっております。所有者不明の森林については、一定の手続を経て、市町村が経営を管理する権利を取得することも可能となり、これらを一体的に実施することで森林資源の適正な管理につなげ、ひいては国民一人ひとりが恩恵を受けている森林の持つ公益的機能を最大限発揮させようとするものであります。この財源には平成36年度から課税が予定されている(仮称)森林環境税が充てられることとなっており、その税額は国民1人当たり年額1,000円とされておりますが、年限等は特に国から示されておらず、恒久的な制度であると認識しております。3点目の市場に関する規制改革につきましては、本市の水産加工業者は独自の流通により販路を確保しているほか、築地や札幌中央卸売市場へは大手商社を介して市場ニーズを把握し出荷していることから、規制改革による影響は受けないものと認識しているところであります。本市といたしましては、今後も消費者ニーズの把握や水産加工品の高付加価値化への取り組みに対し支援し、消費流通の拡大を推進してまいります。次に、新たな公共交通計画についてであります。1点目の循環線利用者目標につきましては、計画を策定する上で、福祉や都市計画など、市の各担当をはじめ、道路管理者、警察、老人クラブやPTAの代表のほか、公共交通の専門である学識経験者、国土交通省北海道運輸局の担当など、さまざまな方々が参画し、ご意見をいただいて計画を策定しております。計画の10年間で何を優先して実施するかは、公共交通の協議会で市民にとって優先順位が高い事業を協議するとともに市民ニーズを捉え、計画の基本理念である次世代にわたり「ひと」と「まち」を結ぶ持続可能な公共交通の実現を目指し、当地域に合った公共交通が維持できるよう、関係団体と連携を図り、事業を実施してまいります。2点目のICカードにつきましては、流通系の評価理由につきましては、維持費が安価であり、市民の所有率が高いなど、本市にとってメリットがあると考え、計画に記載しているところであり、交通系のICカード導入については現在のところ考えておりません。ICカードの実証実験については、名寄線など循環線以外のICカードを導入する場合、複数のバス会社で運行していることや他の自治体との調整など、整理しなければならない課題が多いことから、今後実施方法も含め、検討が必要と考えております。国などからの支援については、本定例会において補正予算を提案させていただいております公共交通網計画推進事業や総務省、国土交通省のWi-Fi化への補助事業など、本市で利用可能な補助事業を検討してまいります。3点目のライドシェアにつきましては、欧米を中心に普及しているライドシェアが日本では普及が進んでいない現状や課題、市内で営業しているタクシー会社への影響を考慮し、本交通網計画には記載をしておりません。市といたしましては、市内タクシー会社との連携の中で、デマンド型や乗り合いタクシーなど、タクシーでの実現可能な公共交通の維持確保を検討してまいりたいと考えております。4点目の高齢者の移動手段確保につきましては、65歳以上の運転免許自主返納について、紋別警察署の集計による過去3カ年の数値となりますが、実績としては平成27年20件、平成28年46件、平成29年59件と年々増加している状況にあります。また、平成29年末現在65歳以上の運転免許保有者は4,052人となっており、全体の約3割を占めております。今後も各種交通安全運動を展開する中で高齢者の免許返納を促してまいりますが、返納率の目標については特に定めておりません。衝突回避支援システムの装備された車両購入助成につきましては、国内各社の新車の約9割が標準装備となっており、2020年までに国内大手8社がほぼ全ての新車に標準装備が可能との見通しを示していることから、助成は考えておりません。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。

答弁 教育長 齋藤房生(教育長は2019年9月まで)

それでは、青木議員のご質問にお答えいたします。初めに、渚滑小学校、渚滑中学校の特認校の指定後の周知方法についてでありますが、渚滑小学校、渚滑中学校の保護者、地域住民への説明後、広報もんべつ12月号の掲載をはじめ、市内各小中学校、幼稚園、保育所、こども園の幼児、児童生徒へ特認校の入学案内パンフレットの配布、市ホームページへの掲載、新聞報道などにより行われたところであります。保護者からの照会につきましては、渚滑小学校には5名、渚滑中学校には3名の保護者から照会があり、面談や施設見学が行われたところであります。次に、渚滑中学校の複式化についてでありますが、通学区域については、学校教育の機会均等と通学の適正を図るため、行政区域、道路交通事情、通学状況を考慮して定めているところであり、地域の歴史的な経過の中で形づくられてきておりますので、見直しの際には慎重に議論を重ねた上で行わなければならないものと考えているところであります。紋別市立小中学校通学区域規則では、渚滑町元新、渚滑町元新1丁目から5丁目区域などにつきましては、通学区指定変更許可基準の中で調整地区として申請があった場合は、潮見小学校、潮見中学校へ通学を認める扱いとされているところであります。中学校の複式化による学校、生徒に及ぼすデメリットについてでありますが、新学期がスタートして2カ月が経過した状況から、検証にまでは至りませんが、3月下旬に急に生徒が転出することとなり、渚滑中学校の複式化が決まり、教員の数がこれまでの11名から3名減り8名となりました。また、国語、技術、美術の教科につきましては、道費負担教員では教科免許の所有者がいなくなることとなりました。そのための対応として、市費採用者の配置や免許外の教科担任などの措置を行ったところであります。次に、学校統廃合計画についてであります。基本的には、児童生徒が多様な人々とかかわり、さまざまな経験を重ね、一人ひとりの資質や能力を伸ばすためには、一定の集団規模は必要と考えております。一方で、小規模校においては、児童生徒への少人数指導が行われることから、すぐれた実践やメリットも見られるところです。地域の子供は地域で育てられることが原点であり、学校が地域コミュニティの存続や発展の中核を担っていることから、今後の学校の統廃合につきましては、それぞれの地域事情や教育環境に応じて、地域の方々との協議を重ね、納得のいく合意形成が不可欠であると考えております。以上、答弁といたします。

再質問 8番 青木邦雄

ありがとうございました。それでは、何点か再質問させていただきます。最初に、総合戦略に関して、市民検討会議の中では委員さんそれぞれかなり先学的な識見をもって活発な議論されたということはうかがえましたけども、パブリックコメントにおいてはまるきり反応がないと。だから、要は、どこまで共有、策定して提案する側はもちろん共有を前提にしてるんですけども、なかなか浸透していないのかなというような思いも、半ば複雑な思いですが、します。それで、この計画例えば5年、総合計画は先ほど言いましたように平成30年でもって次は策定しないと。総合戦略については一応平成31年度までの計画ですけども、人口ビジョン等も含めて、今後、例えば平成30年度後半なり平成31年度から、これを後継する、後継となる策定というのはどういうスケジュールなのか。あるいは、それ自体があるのか、ないのかも含めて、1点お聞きします。

答弁 市長政策室参事 菅原雅志

お答えいたします。今の計画は平成31年度までということが総合戦略でうたわれておりまして、今後平成32年度以降の話も出てくるのかなというふうに考えております。先日も北海道の職員の方とお話はしたんですが、今のところ具体的な話はまだ出てきてないということなんですが、来年度あたり急に言われてもなかなか戦略の策定だとか計画の策定難しいものですから、なるべく早目にそういった情報を教えていただきたいという話をしているところでございます。以上です。

再質問 8番 青木邦雄

そうですね。当然、総合計画にかわるといっても、戦略と計画ですから多少意味合いも違いますし、今後どのような大きな大局的な目標を持ってまちづくりなりを進めていくかという意味では、なかなか考え方にちょっと迷うところですけども、国のほうの方針も含めて、対応が必要なときには適切に早急にお願いしたいと思います。それでもう一つ、KPIの見直しの中で、農業分野で20人、林業分野で100人、実績があるからそうなったという位置づけなんですが、そもそも見直しが人口減少対策とある以上、もう少し移住問題ですとか、Uターンですとか、そこら辺の意志、強い意志、要するに市内の中で労働力をただ移動するだけであれば人口減少対策には当然ならないわけですし、この後触れますけども、中小企業振興という意味合いでは、むしろ足腰を弱くする原因にもなりますので、この計画をつくるときに担当課では確かにそういう数字の積み上げは楽なんでしょうけども、それを踏まえて全体としてどういう議論があったのか、なかったのか、それをお伺いしたいと思います。

答弁 市長政策室参事 菅原雅志

お答えいたします。今回の改訂に当たりまして、KPIで申し上げますと、全体で35項目ございました。A評価3項目、B評価8項目、C評価が16項目、D評価8項目というふうになってございました。このうち特にD評価である部分については、議員さんおっしゃったとおり、見直しとかを進めておりまして、今回の例えば農業とか林業の新規雇用創出とかにつなげていったというふうに考えてございます。主に効果検証の際に大きく2点の課題というかご意見がございまして、1点目は、やはり総合戦略の今回の当初の戦略の中では、人口減少に関連するKPIというか、そういった項目が少ないんではないかと。そういった意味では、新規のKPIだとか、今あるKPIの修正だとかが必要ではないかというふうな意見がございました。2点目についてなんですが、KPIの設定についてということで、やはり総合戦略につきましては、人口減少対策と地域経済活性化施策、これが両輪だということで、ここにつながる指標になっていないものだとか、紋別市の施策、事業とかけ離れてるというか、そぐわないという部分がございまして、この点についても見直しが必要ではないかというふうなご意見がございまして、そういった意見に基づいて、重複してしまいますが、先ほどの農業とか林業関連の雇用創出数などの追加6項目入れてございます。そのほかに修正については、ふるさと納税の記念品数というような形で当初目標設定していたんですが、これは記念品数だけですとなかなか経済効果とか人口減少対策に結びつかないというような意見ございまして、ふるさと納税の寄附金額を入れております。これは返礼品のそういった部分での効果というふうなことも期待して修正を行っております。ほかに7項目、これはKPIとかの実際に項目として考えたほうがいいだろうという話もございまして、これについては見直しをかけながら、全体では当初の35項目と変わらない項目、35項目の新しいほうも35項目で設定をさせていただいてるところでございます。以上でございます。

再質問 8番 青木邦雄

要は、経済対策と人口減少対策、2つの効果を前提にKPIというものも議論されてるわけですから、内部的に、ただ数字ありきじゃなくて、どうすればという方法論について、まだまだこれからうかがい知れない部分があります。難しい問題であることも十分理解します。ただ、その意欲というか、何か前向きの物の考え方がもう少し示されてくればという思いで、ちょっと残念なところも今回の改訂案について抱くところであります。といっても、今すぐUターンして方向性を改めるのは難しいでしょうから、それは今後さらに、もう少し具体的な手法も含めた取り組み方というか見せ方も検討していただければと思います。それで次に、中小企業振興対策というか支援という形で、市長の答弁の中で振興条例等の制定についてもありましたし、そういう意味の効果も期待しますけども、総合計画も含めて、いわゆる商業面とか新産業の育成とかという項目はあるんですが、既存の中小企業、2次製造業ですか、主にすれば、に対する言及が私としては全体的に少ないのかなと。だから、1次産業、基幹産業の成長産業化、これはもちろん大賛成ですけども、1次産業だけで地域社会が構成されるものでもありませんし、2次産業、3次産業それぞれバランスよくなければならないと。その中で、全体の法人数の減少はまあまあ、それほど多くのものじゃないよというような言われ方もしてますけども、やはりじわじわとボディーブローのように、人手不足が重なれば当然技術の継承もできないですし、そもそも製造能力等々にも影響が出てくるでしょうと。質問の中でも言いましたけども、そもそも人口減少全体が高齢化にどんどん進みますと、要は10代後半から30代、40代、50代の働き盛りの人口が最も影響受けてくるわけで、そこら辺の振興対策というか、その辺の影響対策といいますか、例えばIT化ですとか、ロボット化ですとか、1次産業については国の補助なりの補助残に対して市単独上乗せというような補助制度もありますけども、昔から例えば2次産業で加工業者が何か製造機械を入れるにしてもなかなか補助制度等が見つからないというような嘆きもよく聞かれます。そういう意味で、この分野をどうやって活性化していくというか支援していくかということで、例えばふるさと納税の原資を使えとは言いません。ふるさと納税はそれなりの目的がありますから。例えばふるさと納税で賄われた、それ以外の一般的な財源をある程度こういう支援策に充てられないのかとか、そういうような思いもあるんですけども、もっと中小企業支援という部分、特に製造業に対する支援というもので、より人口を維持する、あるいは経済対策につながるような考え方というのは現在お持ちかどうか、お伺いしたいと思います。

答弁 商工労働課長 高橋秀明(商工労働課長は2022年9月まで)

お答えいたします。2次産業等の生産の関係だと思うんですが、後の石田議員のほうからの質問にもあるんですけど、まさにこの3年間を生産性革命・集中投資期間ということで国のほうで定められております。それにあわせて生産性向上特別措置法というのが先月可決されました。施行がされております。その中で、当市といたしましても計画を策定し、中小企業の方々、先端性の設備を入れた方々に対して、市として固定資産税、償却資産の部分を3年間減免にしたり、その他の施策によって中小企業、特に製造業の方々をフォローアップしていこうという施策をとっております。市単独とはなっておりませんが、国のそういった補助とか計画の中で市としても同調、合わせて迅速に対応していきたいと思っております。以上となります。

再質問 8番 青木邦雄

ありがとうございました。それでは、成長産業化の中から農業については、GAPについては、まだまだ紋別の地域事情からいっても先に進むことはそれほど多くないだろうなと。それで、林業で、先ほど阿部徹議員もちょっと触れてましたけど、森林管理経営法案の中で、例えば採算性が悪くて所有者に意欲のない森林については市町村が管理するんだよと。当然、管理に伴う費用が例えばその後造成した木材等で賄えればそれでいいんですけども、万が一足出しした場合については、これはどういう、例えば市が持ち出ししなきゃならないのか、そもそも例えば道なり国なりがそれをフォローしてくれるのか、そこら辺の仕組みってのはどうなってるんでしょうか。

答弁 農政林務課長兼木質バイオマス火力発電所推進室参事 石田明久

お答えいたします。その辺の細かいところにつきましては、まだ国のほうから、また道のほうから状況的なものは示されていないということで、先ほど阿部徹議員のお答えにもさせていただきましたけれども、今後国のガイドラインが今月をめどに出るというふうに言われております。あと、それに基づきまして北海道が市町村に対する説明会というのが行われまして、それぞれこの交付税の部分の細かいところの説明があるというふうに聞いてございまして、私は、紋別といたしましては、そういうものが明らかになった時点で中身的なもの、検証作業に入っていきたいというふうに考えている、現状ではそういう状況でございます。以上でございます。

再質問 8番 青木邦雄

わかりました。これからの流れも注視したいと思います。次に、公共交通の関係で1点、2点お伺いしますけども、市内のバス路線が旧来の4路線から循環線に再編されて丸7年ですか、8年ですか、になります。今後、現在の4万人の利用者をさらに上乗せするということで、1万人上乗せした5万人の計画を立てたと。そのことも理解しますけども。この計画書を見ますと、当然平成23年の実証実験移行前に相当数の市民を対象に、利用者ということですけども、アンケート調査も行ってるでしょうし、計画書の19ページにも全市的なアンケートや市民ニーズを捉え、的確な施策に反映させるというふうにあります。要は、5年なり7年、あるいは10年でもいいんですけど、たつと、その当時はやっぱり免許も保有して車を持っていた人も、当然何らかの身体的な故障も含めて、免許返納せざるを得ないような状況、そういったような個別の条件の変化によって、自家用車は使えないけども、バスの利用が余りにも不便になるとか、そういう部分、そういう意味の調査というの、あるいは集落としてというか、特定の地域がいきなり特に人もいなくなり、家もなくなるということはないでしょうけども、ここで言う全市的調査というのはどういう頻度でやって、何につなげるためのアンケート調査という位置づけなのかを最初にお聞きしたいと思います。

答弁 商工労働課長 高橋秀明(商工労働課長は2022年9月まで)

お答えいたします。アンケート調査の関係ですが、例えば1年に1回行うとか、半年に1回行うとか、そういった定期的に行うという方向では決まっておりません。ただ、市長答弁にもあったように、何が今市民にとって優先度合いが高いのかと。例えばバス停にしても、どこのバス停は乗車が多かったけど、ここ何年か乗車が少なくなってるねとか、そういった現状を踏まえてアンケートをとって、じゃあどこから手をつけましょう、どういった形でやりましょうということを総体的に書いたものが計画になりますので、その内容も含めまして、これから公共交通の活性化協議会含めて検討してまいりたいというふうに考えております。以上となります。

再質問 8番 青木邦雄

勝手に自分の地域性を取り上げて申しわけないんですけども、もともと市内線の走っていたバス路線がそれで走らなくなって、郊外線、滝上線、雄武線、興部線ですか、3線があって、ふくそうする渚滑の4丁目ぐらいまではいいんですけども、ちょっと外れるとバスはもう1時間に1本どころか2時間に1本とかというような状況になってます。今のこういう状況、時期ですから、いろいろと市民の皆さんからもお話、不便をかこつご不満をいっぱいお聞きします。また市内線を復活するだとか、路線を延長してこいだとかということはなかなか言いづらいんですけども、ただ、そういう声を積み上げていかないとなかなか届かないなと。だから、路線の延長ですとか変更ですとかを、バス停の移動ですとか、そこら辺についてやはりタイムリーな取り組みというか、要するに10年前と住んでる人間の生活も環境も同じだということには当然ならないわけですから、大変な作業とは思いますけども、せっかく都市計画ですとか福祉計画でいろんな計画を取り込んで公共交通を維持しようとすることなんですから、そこら辺の手間を惜しまないというのはちょっと失礼な言い方ですけども、もうちょっと現場を、現実から離れたものではなくて、要するに一つの理想論だけじゃなくて、もっと現実に沿った、現場に沿ったような公共計画としてどんどんどんどん進化させていっていただきたいなという思いがあります。これについては私の希望ですから、それ以上お答えいただかなくても、今後の経過を見ていきたいと思います。最後に、教育関係でお伺いしますけども、最初に、特認校の説明会に小学校で5名、中学校で3名の保護者から照会があったと。結果として中学校1名という実績になったんですが、まずその中学校のほうは3名のうちの1名が実際に来たのか、それ以外に来たのか、あるいは5名、3名の保護者からどういう心配なり、どういう希望なり、どういう要望なりというのがあって、結果として何が原因で特認校での入学というか申請に至らなかったのか。個々の個別の事情まで余り詳しくは要りませんけど、公のある程度アウトラインで結構ですから、お聞きしたいと思います。

答弁 学務課長 浜屋武志(学務課長は2020年12月まで)

お答えいたします。まず、質問については、渚滑地区になるもんですから、地域的な問題で通学に関する不安、さらには学校の中身、授業の中身だとか特色についての質問を受けたと聞いております。今回1名の方が入学して、2名の方については特認校制度以外の入学ということで入学しております。以上で答弁終わります。

再質問 8番 青木邦雄

特認校制度以外のってのがわかりづらいんですけども、例えば交通問題、確かに渚滑に通うとすれば、紋別からだと滝上線か、あとは渚滑町6丁目から歩かなきゃならないということなんで。今後、特認校を続ける上で、当然そのまま放置しておけば同じネックになっていくんですけども、そこら辺例えば教育委員会サイドなりで何か手だて、こうしていきたいなとか、こうしなきゃならないなという考え方は現状お持ちなんでしょうか。

答弁 学務課長 浜屋武志(学務課長は2020年12月まで)

まず、特認校としての特色は必要だと思っております。まず1点目としては、新たな取り組みとして、タブレットを導入し、授業で生徒1人1台、タブレットを使った先進的なICT授業を始めることとしております。また2点目としては、少数を生かした子供一人ひとりに寄り添うきめ細やかな指導が行われることで大規模校に在席してる子供たちが選択できる学校として重要な役割を担おうと思っております。この場合、渚滑小中学校の通学については現在、原則保護者による送迎となっておりますので、負担とならないような対応に努めてまいりたいと思っております。以上です。

再質問 8番 青木邦雄

なかなかちょっと難しいところというかね。交通問題に関しては、保護者の対応てのはわかるんですけども、例えば時間的に合えば、高校生にはバスの補助あるんだけど、小中学生にバスの補助というのは現実に考えられないのかね。そういうことも含めて、確かに親にすれば、それまで余り利用したことない子供たちが一人でバス乗りおりして行ってこいというのもまた気の毒ですし、例えば渚滑の小学校前にはたしかバス停はあってもバス待合所はなかったかな、ないかもしれませんね。そういった環境をどう整え、両方の面で、バスの待合所をつくる。それから、できれば経済的な負担を親だけの負担じゃなくて、子供たちにとっても交通費助成等で通いたいという意欲をそのまま続けさせるような何か手段というのがあったらいいなと私は思うんですけども、まだ難しいんでしょうか。それをまずお伺いします。

答弁 学務課長 浜屋武志(学務課長は2020年12月まで)

交通への支援ですけれども、いろんな手法があると思います。バスの助成、スクールバス、いろいろとありますので、そういったところにつきましては保護者からいろんなこと聞き取りながら検証してまいりたいと思います。

再質問 8番 青木邦雄

それでは、渚滑中学校の複式化というか、急遽の複式化ということで先生が3名減の8名と。それで見ますと、特別支援学級は別にして、1、2年生の担任、副担任、それから3年生の担任、副担任、それぞれが2教科ずつ担当し、さらに教頭先生もたしか学科授業を持ってると思うんです。それで、それぞれが専門の免許を持ってればいいんですけど、当然必然的に専門外も出てくるんだろうなと。何より心配なのは、専門外の教科を担任することにより、果たして教えるべきことの質の担保はまず間違いない、大丈夫なのかということと、渚滑中学校の複式化が解消されるというのはひょっとしたら来年あるかもしれませんけども、今の6年生5人いるというから、あるかもしれないけど、差し引きするとどうもなりそうもないなと思ったりしますが。そういう形で、専門科目を持った先生が現実に配置されないと、配置しようがないという部分の中で、今後、今回は市費の中で対応してるんですけども、そういう状況自体は固定化しかねないわけですから、そこに長期的に何か対応策というか、対処する策というか。僕ら極論に言えば、中学校によっては、先ほど言ったように、やはり団体性、規律性を身につけるためには、言葉悪いですけど、統廃合の関係はこの後聞きますけども、極論言えば渚滑中学校単独でなくても仕方ないんじゃないかという思いもありますが、そこら辺を、デメリットという面から見て何か現状こういう考え方が将来的にはせざるを得ないとか、あるというような考え方があればお聞きしたいと思います。

答弁 学務課長 浜屋武志(学務課長は2020年12月まで)

まず、質のところですけれども、確かに今回体育、家庭科、音楽については免許外の方になるんですけれども、そういった部分は次回の人事異動、道教委に要望しまして、人事異動で対応していきたいと考えております。

再質問 8番 青木邦雄

小規模校ゆえの悩みといいますか、結局先生も負担ですし、子供たちにとっても負担というか不満につながるようなことも当然、それが例えば学力のハンディにつながらないように対応してほしいと思うんですけども、そういうことにもなりかねないのかなという思いもあります。それで、統合の問題で聞きますけども、先ほど課長が特認校としての特色というか、学校自体の特色ということで、当然それは必要なんで、それがなかったら、あえて特認校までという選択肢は動かないなと思うんですけども。例えばもう一歩進んで、渚滑中学校は比較的新しい校舎で、小学校はもう築四十数年になってるかと思います。屋根の補修とか、壁の補修とか、いろいろ手を加えてますけども、例えば今の中学校の校舎を使って小中一貫校ですとか義務教育学校とかで、そういう意味での教育のレベル、質もある程度上がるんじゃないかな。そして、校舎は無理に増築しなくても何かできるんじゃないかとかという、そういう発想も私個人は持ってるんですけども。例えばそういう意味での学校全体に対する考え方というか、見方というか、そういうのは内部での検討資料として。先ほどの教育長の答弁の中では、多分今小中市内に9校あるんですけども、その9校については特に統合するとかという計画は持たないというふうに私はとって、それで間違いないと思うんですけども。であれば、小中一貫校がそれの枠外かどうかわかりませんけども。ただ、渚滑中学校、小学校をあの場所でそのまま残すとすれば、あの校舎を使った何か新たな教育体系もできるんじゃないかなという思いでお聞きしますが、どうぞよろしくお願いします。

答弁 学務課長 浜屋武志(学務課長は2020年12月まで)

その点につきましては、当然保護者との協議、さらに地域の方と協議していきながら進めていきたいと思っております。

再質問 8番 青木邦雄

地域との協議はもちろんそうなんで、それ以前に委員会として、例えば小中一貫校というのはどういう、その地域にとって、こういう小規模校にとってメリットがあるのか、ないのかという、事前に考えたことというか、内部だけでもいいんですけど、検討された事実てのは、事実というか、検討されたようなことはあるのかどうか、それだけ最後に1点お聞きします。(「部長答えてもいいんだよ」と呼ぶ者あり)

答弁 教育部長兼教育施設整備推進室長 堀籠康行

お答えいたします。小中一貫校、それから今義務教育学校におきましては、管内でも斜里町ですとか湧別町でも導入された経緯はございますので、今後教育委員会内、それから地域の皆様との、保護者等のご意見を聞きながら研究、それから協議していきたいというふうに思っております。以上でございます。

再質問 8番 青木邦雄

ありがとうございます。これで本当に終わります。例えば小中一貫校、私の誤解かもしれませんけど、例えば一貫校ですから、中学校の教科担任の人が小学校の授業を見ることもできるし、その逆もあると思うんですよね。小学校で担任になった子が中学校に行ってても、ここはいろんな生活指導だとか含めて、効果はあると思うんです。もちろんデメリットもあるというふうに聞いてますから、そこら辺、渚滑モデルとは言いませんけど、勝手なこと言って申しわけないんですけども、渚滑モデルということも含めて、何より主役の子供たちにとってよい環境を築き、確保できるように、ぜひ委員会としての知恵も期待しまして終わります。

出典:紋別市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月11日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる