紋別市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月8日
(1)市長の5期目への決意や意気込み、率直な胸の裡について/(2)市長と市民の約束と市民の実感、評価、市長の受け止め/(3)令和3年度市政方針について/(4)教育
2021年3月8日、紋別市議会の一般質問で、青木邦雄議員が「市長の5期目への決意や意気込み、率直な胸の裡について」「市長と市民の約束と市民の実感、評価、市長の受け止め」「令和3年度市政方針について」「教育」について質問し、市長 宮川良一、教育長 堀籠康行が答弁しました。
- 質問者
- 青木邦雄 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、教育長 堀籠康行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 青木邦雄
私は、未来の会の一員として、さきに通告しております事項につきまして質問をさせていただきます。最初に、市長の5期目への決意や意気込み、率直な今の胸のうちをお尋ねします。6月13日に告示、6月20日に投開票の市長及び市議会議員の補欠選挙の日程は、周知のところです。5期目への出馬決意を待望する一人として、告示までおよそ3か月となり、現職として早期に態度を明らかにすべき必然性は特にありませんが、ポストコロナ、アフターコロナに備え、新年度予算の成立後に速やかにギアを上げるためにも、今、この時期と期待をしています。定例会冒頭の市政執行方針で、新しい時代の仕組みに対応できるまちづくりに向けて、全力で取り組む決意とあることに、明確ではなくても、決断を間近と見るのは、早合点でも勝手な憶測でもないと私は思っています。選挙の年は、義務的な経費を主に骨格での予算編成が通例とされますが、新型コロナウイルス対策をはじめ、31件の新規事業を盛り込むのは、早期の市民生活の安定や経済対策に強い意欲を感じるものであり、これも市長の心境を推しはかる一つと見ます。質問に順番があり、既に何らかの意思表示がされているかもしれませんが、平成17年の初当選から一貫して心中に据えてきた希望と感動のまちづくりを、引き続き、市政のトップとして、まずはもう一期、市民の負託の下、集大成を目指す、そうした揺るぎない信念と決意を、重複してもご答弁を私なりにお聞きします。4期16年間、市政を担ってきた自負や自覚の下、培ってきた経験や判断力、指導力を引き続き存分に振るっていただきたいと市民の多くが期待しています。今この時期だからこそ、欠かすことのできない市の顔として、重責を担うことへの決意を期待して、次の質問とします。次に、市長として、市民に約束し、全集中して指揮を執った公約について、市民の実感や評価を市長はどう受け止めているのか、以下お尋ねします。無投票を含めて4度にわたって選挙戦を制してきた市長は、刻々と変化する社会や暮らしの現実をしっかりと捉え、想定外の課題にも真摯に向き合いながら、選挙後には、市民への約束事を所信にして、決意や道筋を示してきました。その成果が、市民には、生活の質の明らかな変化や充実として実感でき、互いの信頼も培われることが目標ですが、ともすれば曖昧に終始するところを、客観的な数値や指標で裏づけられた検証を行い、次の施策につなげることを期待します。市民本位の公正公平な市政運営を信条に、市長は、何より暮らしを支える原動力としての産業の基盤強化を最重視しながら、地域医療や中心市街地、観光産業の再生などにも手を緩めることなく取り組んできました。昭和の中頃から顕著な本市の少子化や高齢化、過疎化に対する危機感から、第5次総合計画や、今は2期目になる総合戦略を時代に即した羅針盤とし、国への依存から自主自律のまちづくり、小さくても豊かな自治体を理想に平成から昭和と走り続けています。そこで、市民が自ら考え、主体的に取り組むまちづくりの手応えはいかがか、子や孫の代までこのまちで心安く暮らし続けることの自信や誇りの芽生えは感じるのか、市民への約束と市民からの負託の関係がより堅固になっているのか、そうした視点を交えて、以下お聞きします。1点目に、一般会計当初での政策経費は、前年度が81億7,000万円、昨年は86億3,000万円で、予算規模が拡大しているにせよ、強い意欲を見る一方、身の丈ということにも思いをいたします。以前は、この半分以下と思いましたが、市長の17年の予算編成で、政策経費の総額は当初ベースで幾らなのか、お聞きします。その上で、2点目ですが、相当の政策経費が産業振興や社会基盤整備に投下され、豊かさや住みよさが実感でき、投資が新たな投資につながる好循環の環境が政治の大きな目標と思います。その上、1次産業を中心に安定した産業の育ったまちに住むことが市民の誇りとして無形の財産にもなっていきます。市民1人当たりの所得が拡大し、確かな豊かさを実感する源泉として確認できることも肝腎です。そこで、市の統計書の市民経済計算、すなわち市民の生活と経済の全てに関わる経済活動別市内総生産や市民所得の推移がこうした施策との整合度を確認できる一つと思いますので、お聞きします。一つ目に、この統計の目的、考え方、データや統計値の出所を、素人ですので、少し分かりやすい解説を初めにお聞きします。二つ目に、平成18年から最新データとなる平成28年までを通読すると、26年から農林水産業の指標が顕著に低下しています。例えば、平成28年度の経済活動別市内総生産の農林水産業は、僅か31億9,000万円で、単に生産額としたら紋別漁協の漁獲高にも及びません。どのような意味を読み取ることが可能か、恣意的ではなく、統計上の扱いに大きな変更があったのでしょうが、欄外に注記もされていないので、確かなことは分かりません。理由などを教えてください。経済活動は、個別分野の生産や販売額の合計ではなく、産業連関表に基づいて出入りを双方向に捉え、付加価値や各種サービスなどをトータルした結果と思いますが、注記や補正がなければ、前後のデータで一貫性を欠き、まさにその期間をまたいでいた総合計画の検証に影響はなかったのでしょうか。統計への信頼も懸念しますが、それはどう対応されたのか、お聞きします。三つ目に、経済活動別市内総生産額では、平成18年に比べて平成28年は101.5%とほぼ横ばいで、以後、令和まで数年ありますが、市内経済の実態や動向などを勘案すれば、大きな変化も伸びも期待できないでしょう。個別でも、卸売・小売業は87.9%とマイナスとなっており、市長が就任の当初から中心市街地や商業の活性化にも精力的に取り組みましたが、数字だけを見ると結果は残していません。以上を要約すれば、経済の実績が不均等なのは当然ですが、税も原資とする巨額の予算投入が有形無形に市民にあまねく還元され、総体としてウィン・ウィンの関係に確実に向かっているとされるのか、構造的な困難など、なお、時間も見直しや追加も必要と考えているのか、見解をお聞きします。3点目に、市民所得と雇用者報酬についてお聞きします。平成28年の市民1人当たりの所得額は、平成18年に比べて124.3%と計算できますが、雇用者報酬はほぼ横ばいで、市民所得の伸びは、人口という分子の減のせいで、端的に言って停滞と見られても否めないと思います。そこで、市民所得と雇用者報酬について、全道及び全国のそれとの比較、可能であれば、道内の他市との比較や位置づけもお聞きします。こうした所得も報酬も、環境の変化、例えば、昨年来のコロナ禍などの影響も受けることは当然で、直近の数値が把握できないのは残念ですが、所得などをベースにする令和3年度の個人市民税額が10億円を下回りました。そこで、少し詳細にお聞きしますが、所得割分の総体は9億1,000万円、いつも漁業者が引き合いに出されますが、漁業、農業やサービス業など、産業分野ごとに、それぞれの分布の割合と増減がどのような内容になっているのか、お示しください。4点目に、本市の財政の現状についてお聞きします。令和3年度の一般会計予算は、当初では過去最大規模の前年比で8%増、286億2,000万円余りで、バブル時代でもあり得なかったことには驚愕でしかありません。歳入は、市税総体で前年比マイナス5.9%、地方交付税も普通交付税でマイナス4.5%を見込み、財政調整基金からの5億円の繰入れも見込んで財源不足を補っています。財政調整基金は、全国多くの自治体が新型コロナウイルス対策に緊急に取り崩し、災害など、万一のときの不安が大きいと報道もされましたが、財政基盤がそもそも脆弱な本市が市税も交付税も前年を下回る中、この規模の予算が編成できたことに感嘆と素直に畏敬の念を表します。好調なふるさと納税に支えられての特殊な例とされ、安定した財源としての保証がないのは当然です。今は、職員の創意工夫や努力のたまものと感謝も評価もしますが、常に基本に立ち返って規律に配慮した財政運営を期待します。そこで、一つ目に、平成18年度に比べて、直近の財政力指数と経常収支比率について、推移に大きな特徴があれば、内容と、道内の他市と比較してどのような状況にあるのか、お聞きします。二つ目に、地方債残高の推移についても同様にお聞きします。残高は確実に減少していますが、本市の人口や産業構造、高齢化や増大する社会保障などから、分相応で健全、適正な規模の目安について、当然考えがあると思いますが、お示しください。必要な財源を有利な起債に頼ることにちゅうちょする理由はありませんが、それでも、重い借金から少しでも身軽になることは後の世代のためにも重要です。市民1人当たりの残高は、起債残高の総額が減少しても、人口減に伴って微減にとどまるのは仕方のないことですが、全道35市で比較した数値があればお聞かせください。次に、市政執行方針の個別の分野や事業から何点かお伺いいたします。初めに、壊滅的な状況と表現された観光関連について、それが、まさに現状、現実であり、反転への意気込みなどをお聞きするのは酷な気もしますが、何らかの曙光や空元気でも勇気づけられなければ市民も沈鬱のままです。新型コロナウイルスで、令和2年の国内旅行消費額が、速報値ながら、前年比でマイナス54.9%、これは約10兆円の消費が雲散した計算で、本市も推して知るべしの状態でしょう。東京オリンピック・パラリンピックや右肩上がりのインバウンド需要を見込み、観光の産業化の切り札として登場させた3代目ガリンコ号も意気込みは空転中と思います。振出しか、それ以上のマイナスからの再スタートも覚悟しなければならず、しかし、引きずることなく早々に、明けない夜はないと言いましたが、ささやかでも、明日につながるプランなどを秘めておりましたら、支障のない範囲でお聞かせください。そこで、一つだけ、2月末での東京紋別線の搭乗者数と3月の予約数、予約全員が搭乗しての年間の搭乗率、また、内数で市民割引対象者数の見込みをお知らせください。二つ目に、奇跡との称賛も羨望の声も聞く中、実質的な東京便の通年運航実現の立て役者の中島観光連携室長との契約が年度末で満了と聞きます。私は、余人をもって代え難いと評価しますが、契約延長などについて、現在までの折衝経過と見通しなどをお聞きします。2点目に、新型コロナウイルスに関してお聞きします。新型コロナウイルスと経済支援や感染予防対策は、令和2年の補正予算から適宜重層的に実施し、ワクチン接種も、新年度からの本格化を前に、専任体制もスタートしました。経済の回復は、全国で自粛宣言が解除され、安全・安心が担保されて、人の移動が戻らない状況では望むべくもありませんし、感染リスクの低い身内や身近な集まりも現に凍結された市民マインドが解放されないことには期待できません。ワクチン接種が切り札であることは間違いないでしょうが、果たして、供給が政府の見通しどおりに進むのか、情報の不足も指摘されている中、手探りの日々と思いますが、以下お聞きします。ワクチン接種券が届いて初めて実感が湧きますが、本市は、特定会場での集団接種で予約業務をコールセンターに委託と説明されたように思いますが、年度内の契約はできないでも、一つに、内々の合意はできているのか、二つに、素人でも考えつきますが、土壇場の予約キャンセルでワクチンが廃棄されることのないよう、常に待機可能な市民のリスト化も有効と思いますが、支障のない範囲で、現時点での想定をお聞きします。その上で、全員接種が理想ですが、三つに、拒否や回避する率を見越した接種率としての目標はあるのか。拒否等の率が入れば、計算が難しくなりますが、四つに、一通りの接種完了まで、どの程度の期間を想定されているのか、今はこれだけお聞きします。3点目に、消防力の充実に関してお聞きします。初めに、市役所庁舎の建て替え計画と表裏一体で消防庁舎の建て替えも決定し、地域住民の安心・安全に不可欠な消防力の充実が一層図られるものと決断に敬意を表します。昨年秋に初めて説明を受けた際は、国への補助制度申請の期限等の制約もあり、ほかへの移転は考慮せず、現敷地内での計画とあり、土地の傾斜や狭隘さゆえに、建物の規模も訓練等のスペース確保にも不十分で、その点では拙速さや物足りなさを感じました。その後、国の制約も緩和されて、計画策定の時間的余裕が生じたことから、さらに、職員間で確かな消防力に不可欠な要素を密度の高い議論で積み上げ、高いレベルを誇る消防力の象徴、本丸となることを期待する市民の一人として、現敷地外への移転も選択肢として検討すべきではないかと思いますが、現状での考えをお聞かせください。次に、家庭での防災として、火災報知器に関してお聞きします。家庭での火災報知器の設置義務づけから相当経過し、今や設置を進める標語なども見ることがなくなったように思いますが、その中、今年度の土木費に市の公営住宅に設置分を取り替えるための予算が提案されています。うかつながら、考えれば当然な、報知器にも正常な作動を保証する性能保証期限的な基準があるとして、多くの機種があるにしても、大まかに言って、一つに、設置からどの程度で交換などの必要が生じる目安となるのか、二つに、機能の継続や保証には本体交換以外にも方法はあるのか、三つに、設置済みの市民に対して、注意喚起というか、周知をこれからどうしていくのか、状況や考えをお聞きいたします。最近公表の消防組合の統計では、昨年、市内の建物火災発生件数が9件、死者2名とあります。最新の暖房器具は、転倒時の自動消火など、進化していますが、過熱の原因となる経年劣化と放置や移動が容易な小型ストーブを使用する際の周囲への不注意、台所こんろの過熱など、身近なところでの火災リスクは変わらず、万一のとき、速やかな避難を促す火災報知器とともに、予防の重要さは言うまでもありません。先頃も、長野県湯田中温泉の国の重要登録有形文化財の建物が厨房からの過熱で焼失と聞きますが、家庭に消火器の備えがあっても、日常点検の不十分さや高齢化で、いざ消火行動を始めても、機敏で適切な操作自体が難しくなっていきます。そこで、3点目に、新たな配管を必要とせずに、火元となり得るガス台やストーブの周辺に設置し、非常時に熱を感知して自動で消火薬を放出する自動消火装置が市販され、札幌市では高齢者を対象に補助制度を設けて普及を促していると聞きます。この装置の有効性や市民の負担以上に安心効果が勝るのかに関心があり、消防署でも当然情報はお持ちと思いますので、普及に向けた課題、負担の軽減のための高齢者向けの支援制度などを検討してはどうかもお聞きします。最後に、教育についてお尋ねいたします。初めに、昨年1月に本市教育長に就任されました堀籠教育長に、改めて本市教育への認識や思いをお聞きします。教育長は、平成29年からおよそ2年間、本市の教育部長という要職にあり、その際の手際が評価され、招聘が実現したと思います。教育長の任期は3年であり、ほかの特別職に比べて短く、その中で結果を求められるという大変厳しい環境に身を置く覚悟に逡巡がなかったとは思いませんが、道職員としての退路を断っての決意に改めて敬意を表します。私も自信を持っての否定はできませんが、教育への先入観として、何となく閉鎖的で、ある種、近寄り難く、深入りを避けたい、そうした意識を持つ人は決して少なくないと思います。正しい情報も手がかりも手段も分からないがゆえに、その道の権威に任せば、取りあえず無用ないさかいやあつれき、苦労もないと、自分の立ち位置を変えようとはしません。この情報の少なさという要素について、教育長は、誤解にすぎない、教育委員会は常に積極的に行っていると否定されるのか、あるいは、否定できない面もあるとするのか、見解をお聞きします。市長は、年1回、市政執行方針を市民に公表し、議会の場で議論と理解、協力を求めます。教育長として、議会に市政執行方針の内容以外の、例えば、中短期での教育の考えや計画を表明し、発信する、そうしたことを検討する余地はないでしょうか。内部では、当然行われているでしょうし、数枚の文書でも資料として用意し、外に向かって理解を深める試みは無益とは思いませんが、いかがでしょうか。次に、就任直後の地元紙での会見記事に、世界レベルの教育環境の整備を目標の一つ目に、職場としてのホワイト化を二つ目にして、あえて二兎を追うと宣言されていました。これらに翻弄された一年でも、教育部長のときから本市の学力や体力の実績や課題もご存じでしょうし、貴重な初年度の一年について、手応えとしてどう評価されているのか、お聞きします。次に、先月パブリックコメントの募集が終わった新たな教育大綱に関してです。私も拝見しましたが、大綱は、言わば各論の前の目次のようで、個別に関心があっても大綱案だけでは推測しかできず、意見を述べるだけの知識も知見もありません。表現に疑問なところはありましたが、誰かが気づくと思って、あえて放置した自分を棚に上げてですが、意見募集にはどの程度反応があったのか、市民の関心度の一つとしてお聞きします。最後に、この後の予算特別委員会での質疑の対象にならないと思う学校施設の長寿命化計画について、その全容と、公開されているのか、入手方法についてもお聞きします。教育環境の平等は当然ですが、将来も地域の学校として維持できるかが第一で、ともすれば費用対効果から大規模改修の対象も限られることでしょう。もう少し具体的に対象の学校や詳しい内容などをお聞きします。また、小規模校、端的に上渚滑小学校と渚滑小学校ですが、市庁舎よりは少し築年数が若いと思いますが、老朽化が顕著で、学ぶ子どもたちが我慢を強いられることへの不満が募ります。そこで、学校施設の整備として、大規模改修に続く小規模校への対応との文言は、具体的にどのような想定や内容か、個別の学校ごとに将来の見通しを併せてお聞きします。以上で私の質問を終わりますが、再質問は留保します。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、青木議員のご質問にお答えいたします。初めに、私の5期目への出馬決意についてでありますが、さきに述べさせていただいた市政執行方針でも強調しておりますが、今、第一に取り組むべきは、新型コロナウイルス感染症への対策であると考えております。これまで、市民の皆様の生活や事業所の皆様への支援の検討に意識と時間を費やす必要があったことや不安を抱えながらも医療現場で活躍される医療従事者の方々の姿を思うことも多く、現時点では判断できていないのが率直なところでありますが、なるべく早い段階で決断してまいりたいと考えております。次に、市長と市民の約束と市民の実感、評価、市長としての受け止めについてであります。1点目の17年間の当初予算の総額についてでありますが、私が市長に就任いたしました平成17年度から本議会に提案しております令和3年度までの当初予算における政策的経費の総額は969億3,135万6,000円となっております。2点目の経済活動別市内総生産や市民所得の推移と施策との整合度についてでありますが、まず、これらの統計数値を示しております市民経済計算につきましては、国際的に統一された基準による国民経済計算及び北海道で作成した道民経済計算を基礎として、市内の1年間の経済活動の結果、新たに生み出された価値を生産、分配の2面から推計するもので、総合的な本市の経済指標として、市の行財政政策に資することを目的としております。推計に用いるデータについては、国勢調査や各種センサスなどの統計調査の結果を案分して使用しているものが多く、実際の産出額等を基にしているものではないことから、あくまでも推計という位置づけとなっております。議員がご指摘の平成26年度からの農林水産業の指標の低下につきましては、市民経済計算の基となる国民経済計算における推計方法が変更されたことにより影響を受けたものであります。具体的な例で申し上げますと、水産業における産出額について、平成25年度までは市町村における各漁業種類の漁獲量の積み上げを基にしておりましたが、平成26年度からは北海道が積算した道全体の産出額を各市町村の経営体数で案分した数値を使用する形に変更されており、これらが影響したことにより総生産額等の推計値に大きな開きが生じているものであります。総合計画の検証への影響については、前段で申し上げたように、国際的な基準の影響等により推計方法に変更が生じるものであることや推計の基礎となる国や北海道のデータ等がそろってからの計算となるため、推計に時間を要することの理由から、検証の参考としては活用しておりません。これまでの予算投入が市民へ還元されているという手応え、なお、時間や見直しが必要と考えているのかにつきましては、議員がご指摘のとおり、市内総生産額の推移や個別分野の数値については本市の経済活動を客観的に評価するためのデータとして参考にすべきものであると認識しております。加えて、私は、市長就任以来の心情といたしまして、できる限り市民の声に耳を傾け、直接意見を交わすことで、よりよいまちづくりの方向性を見極め、各分野の施策を展開してまいりました。これまでの取組が市民に還元されている手応えといたしましては、第5次総合計画の検証、評価のため、令和元年10月に実施いたしましたまちづくりの現状等に関する満足度についての市民アンケートにおいても、30項目中8割となる24項目において計画策定前の調査よりも満足度が向上しており、分野で極端な偏りが出ることなく施策を展開してきた成果として、市民の皆様の実感につながったものと感じております。また、4期目の公約においても、産業の持続的な発展に資する基幹産業の生産基盤、収益力の強化や港湾施設の整備推進、安心・安全な暮らしの確保のための広域紋別病院の診療体制の充実や成年後見センターの設立、快適な生活環境の創出につながる旧広域紋別病院跡地の整備や空き家対策の推進、まちなか公営住宅の整備推進、未来への希望を抱くことのできるまちを実現するための義務教育環境の充実や、北海道紋別高等学校の魅力アップに向けた支援強化、交流拡大による地域活性化の推進を加速するための国際交流サロンの開設や海外青少年短期留学の受入れなど、各分野において幅広く着実に進められてきたものと感じております。しかしながら、常に重点施策としていた観光や交流事業をはじめ、今般の新型コロナウイルス感染症によって受けた様々な影響はあまりにも予期せぬものであり、現時点においては、それらの影響を最小限にとどめるとともに、当然、時間を要するものではありますが、再生への歩みをしっかりと踏み出していくための対策を講じていくことが最も重要と考えております。3点目の市民所得と雇用者報酬についてでありますが、市民所得と雇用者報酬の全道、全国及び道内他市との比較や位置づけにつきましては、平成28年度で申し上げますと、本市の市民所得は662億7,479万4,000円で、人口1人当たり290万8,000円、雇用者報酬は436億5,050万1,000円で、雇用者1人当たり469万円、全道及び全国の数値をそれぞれ100として1人当たりで比較した場合、市民所得は、対全道では111.1、対全国では94.2、雇用者報酬は、対全道で99、対全国で102.4となっております。また、道内他市との比較や位置づけでありますが、現在、道内で市民経済計算を公表している自治体は、本市のほか、札幌市、旭川市、函館市、釧路市、小樽市であり、そろって公表されている平成26年度の1人当たりの市民所得で比較いたしますと、札幌市に次いで2番目となっておりますが、それぞれ人口規模や産業構造が大きく異なる自治体であることから一概に比較はできないものと考えております。令和3年度予算における個人市民税につきましては、産業分野ごとの分布の割合については、令和3年度の所得割において、給与所得が79.9%、漁業を含むその他事業所得が7.8%、サービス業を含む営業所得が2.5%、農業所得が2.6%、年金その他の所得が7.2%となっております。増減内容については、新型コロナウイルス感染症の影響等により、ほぼ全ての業種において所得の大幅な減少が見込まれ、令和2年度決算見込みと比較し、給与所得が13.7%、その他事業所得が53.3%、営業所得が26.8%、農業所得が1.8%、合計では16.9%の減少見込みとなっております。4点目の本市の財政力指数と経常収支比率についてでありますが、財政力指数につきましては、この指数は、地方公共団体の財政運営の度合いを示すもので、標準的な行政需要に自前の財源でどれだけ対応できるかを表すものであります。直近の令和元年度決算数値による本市の財政力指数は0.32となっており、平成18年度決算数値による財政力指数0.33と比較し、ほぼ同水準の結果となっております。この令和元年度の比率は道内35市中25番目となっており、地方交付税の動向に大きな影響を受ける財政構造であると分析しております。経常収支比率については、この比率は、地方公共団体の財政構造の弾力性を判断するための指標で、令和元年度決算数値による本市の経常収支比率は90.8%で、平成18年度の91.3%と比較し、0.5ポイント良化しております。この令和元年度の比率は、道内35市中6番目で、比率算定上の分子となります公債費等の動向に留意した財政運営により財政構造の弾力性を維持できているものと考えております。地方債残高の推移につきましては、令和2年度末の残高は231億9,272万9,000円と見込んでおり、10年前の平成22年度末の232億7,417万2,000円と比較いたしますと、8,144万3,000円の減、15年前の平成17年度末の286億1,723万3,000円との比較では、54億2,450万4,000円と大幅に減少しております。この地方債の残高につきましては、適正な規模、目安といった基準はありませんが、収入に対する地方債の返済割合を示す実質公債費比率が健全団体の目安となる25%を超えない財政運営を心がけております。全道35市における市民1人当たりの地方債残高につきましては公表されておりませんが、本市の令和元年度決算における222億7,505万8,000円から交付税による措置額や減債基金の残高を控除した1人当たりの実質負担額は11万5,900円と算定され、平成18年度における地方債残高をベースに同様に算定いたしました1人当たりの実負担額である27万8,400円と比較し、金額では16万2,500円、率にして58.4%と大幅な減少となっております。この市民1人当たりの地方債残高については、過疎債など、借入れをしている地方債の種類や返済年限等が異なりますことから、各自治体間の単純比較をすることが難しいことをご理解願うとともに、本市における地方債の残高及び市民1人当たりの地方債残高は共に大きく減少している状況にあります。今後も、議員がご指摘のとおり、限られた財源の中、持続可能な行政サービスを提供できるよう、規律を重視した財政運営に努めてまいります。次に、令和3年度市政執行方針についてであります。1点目の観光関連についてでありますが、明日につながるプランにつきましては、甚大な影響を受けた観光関連事業の立て直しには時間を要すると推察されます。新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますが、本市が今まで築き上げてきた観光・旅行・航空ネットワークを最大限生かし、引き続き、全日本空輸株式会社と株式会社紋別観光振興公社とともに、東京紋別線の搭乗対策に取り組み、個人、団体の誘客を図るほか、首都圏旅行会社などと、HACチャーター便の運航のほか、FDAチャーターツアーによる首都圏並びに全国地方航空からの観光客の誘致を進めてまいります。また、西紋別地域の広域観光の振興については、西紋別広域観光戦略委員会で培った広域連携による観光素材の磨き上げ、体験型観光の構築を基に、西紋別地域の官民が一体となって地域の魅力を首都圏旅行会社に発信、提案してまいります。いずれにいたしましても、ウィズコロナ、アフターコロナを見据えて、早期の観光の再生に向け、滞りなく準備を進めてまいります。東京紋別線の2月末までの搭乗者数と3月の予約者数、年間の搭乗率見込みにつきましては、さきに阿部議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。市民補助対象者数の見込みにつきましては、1月末までの補助実績は、利用者数1,430人、補助席数2,428席、補助金額981万6,000円であります。3月末までの見込みにつきましては、年間搭乗者数見込みから、利用者数1,654人、補助席数2,785席、補助金額1,126万4,000円を見込んでおります。中島観光連携室長について、現在までの折衝経過と見通しなどについてでありますが、さきに阿部議員のご質問にお答えしたことでご理解を願います。なお、退任後につきましても、株式会社紋別観光振興公社の取締役副社長として籍を置き、東京紋別線に係る搭乗対策、路線維持対策及び観光促進に携わっていただき、紋別の発展にご協力をいただく予定であります。2点目の新型コロナウイルスについてでありますが、ワクチン接種の予約業務をコールセンターに委託することにつきましては、接種に関する問合せや予約等の一連の業務を効率よく進めるため、コールセンターへの業務委託を想定しておりますが、委託先については、他市町村の情報、特にオホーツク管内の地域の実情を把握している業者と契約したいと考えております。予約者にキャンセルが出た場合の取扱いにつきましては、ワクチンは大変貴重なものである上、当初のスケジュールどおりの数量が日本に到着していないことから、ワクチンを無駄にすることなく、一日も早く多くの方々に接種しなければならないことから、議員がご指摘のとおり、リスト化も含め、より効率的なワクチンの使用方法について検討してまいりたいと考えております。接種率の目標についてですが、今回のワクチン接種は、新型コロナウイルス感染症対策の重要な柱として、過去に例を見ない手法で全国的に実施するものであり、できる限り対象者全員に接種していただきたいと考えておりますが、接種の判断については、強制ではなく、接種対象者の努力義務となっていることから、市といたしましては、予防接種による効果や副反応のリスク双方について分かりやすい形で情報提供を行い、接種に関して正しく理解していただいた上で一人でも多くの方に接種してもらうよう努めてまいります。接種完了までの期間につきましては、さきに保村議員にお答えしたことでご理解を願います。3点目の消防力の充実についてでありますが、消防庁舎の建て替えにつきましては、昨年12月に開催されました市役所新庁舎建設に関する特別委員会において基本計画をご説明させていただいた際、消防庁舎は現敷地で建て替えることを建物配置計画の検討条件としていることを申し上げたところでありますが、その後、消防庁舎整備の財源として想定しておりました緊急防災・減災事業債が令和7年度まで延長されたことにより、消防庁舎の基本計画策定までに時間的猶予が生じたこともあり、来庁者に対する本庁舎機能のさらなる充実はもとより、あわせて、消防庁舎の基本的機能の充実を図るべく検討を進めてまいりたいと考えております。住宅用火災報知器につきましては、消防法の改正に伴い、平成23年6月までに全ての住宅で住宅用火災警報器の設置が義務化されたことにより、設置率の向上とともに住宅火災の件数、住宅火災による死者数は全国的に減少しております。住宅用火災報知器の多くは、本体内部に電池が取り付けられており、設置から10年以上が経過している場合には、電池切れや電子部品の劣化が考えられるため、設置から10年を目安に本体の交換が推奨されているところであります。また、設置済みである市民の皆様に対する注意喚起や周知につきましては、市ホームページに交換時期や作動確認の要領などを掲載しているほか、春、秋の火災予防運動や各種イベントなどを通じて引き続き啓発に努めてまいります。自動消火装置につきましては、札幌市では、住宅火災のうち、65歳以上の高齢者世帯で発生した割合が増加傾向にあることを踏まえ、平成30年から、高齢者世帯を対象に補助制度を設け、自動消火装置の普及促進を図っているところであります。札幌市の補助制度については全国に先駆けた先進的な事業でありますので、今後、自動消火装置の設置による奏功事例や各地域の支援制度を含めた取組を参考に調査研究してまいりたいと考えております。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。(降壇)
答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)
それでは、青木議員のご質問にお答えいたします。初めに、教育と情報の発信についてでありますが、地域住民への理解については、教育行政の意思決定の場であります教育委員会と総合教育会議は公開されており、会議録も市ホームページに載せておりますが、議員がご指摘のとおり、住民側で十分な時間が取れないことや参加にちゅうちょするなどの課題があると言われております。そのため、昨年から、改善策として、教育委員会の教育行政の点検及び評価の審議を市民の傍聴しやすい時間帯にすることや、小向地区など、地域での教育委員会の開催、さらには、総合教育会議を毎月開催するなど、地域住民の関心や参加が図られるよう努めているところです。また、教育行政執行方針については、現在、本市では、市長の市政執行方針の中に教育施策の内容を含めていただいております。北海道議会をはじめ、教育長が発言している事例がありますが、自治体それぞれの考えによるものと考えております。次に、教育長就任1年を経過してでありますが、就任して間もなく、新型コロナウイルス感染症対応となりましたが、そうした中でも、ハード面の施策では、GIGAスクール構想の加速により、児童生徒1人1端末や高速通信回線整備の実現が図られました。ソフト面では、紋別市教育向上プロジェクト事業の開始で、教員研修のアップグレードが図られたほか、学校図書館司書、スクールソーシャルワーカー、スクール・サポート・スタッフなどが配置され、教員が授業対応に集中できる環境が整ってきております。今後もICT教育の推進や部活動の地域移行などに取り組むこととしており、教育環境整備と学校現場のホワイト化を進めてまいります。紋別市教育大綱のパブリックコメントについてでありますが、8名の方からご意見をいただきました。教育施策に対して市民の方から一定の関心を寄せていただいたものと考えております。今後、いただいた意見に対しての考え方を市ホームページで公開することとしており、今月下旬に予定しております総合教育会議で大綱が決定されることとなります。次に、学校施設長寿命化計画についてでありますが、長寿命化計画につきましては、本市では、教育施設全般について、これまでの改築主体から長寿命化への転換によって機能や性能を確保しながらトータルコストの縮減及び予算を平準化することを目的としております。計画の公開につきましては、国が計画策定のめどとしております令和2年度末公開に向けて作業を進めております。学校の対象は、市立学校9校となっております。その内容は、建物の老朽化度合いと、人口推計や施設の立地状況などにより、維持保全の方向性を推定しております。具体的な学校ごとの見通しについてでありますが、大規模改造工事による整備が望ましい学校は、紋別小学校、潮見小学校、南丘小学校、紋別中学校、潮見中学校の5校であり、外壁の全面改修や給排水設備の更新などが想定されています。また、上渚滑小学校、渚滑小学校を含む小規模校につきましては、児童生徒数の推移を踏まえる必要があり、施設劣化を予防するための改修、機能低下に対する復旧工事など、個別箇所ごとの維持管理修繕が望ましいとされているところです。以上、答弁といたします。(降壇)
質問 13番 青木邦雄
事前の私の質問の趣旨をよく酌み取っていただいていたかと思います。そういう意味では、特に再質問はありませんが、教育長、それから、4月から民間に移る中島室長には本当にこれからもよろしくお願いしたいと思います。そして、市長、議会は来週の火曜日までございます。また、本会議の機会もありますので、できる限り早い決断を聞かせていただくように要望し、再質問を終わります。