紋別市議会 平成24年第3回定例会 2012年9月10日
(1)紋別市の観光振興について/(2)紋別空港について/(3)市職員の共済組合助成制度利用について
2012年9月10日、紋別市議会の一般質問で、牧野正則議員が「紋別市の観光振興について」「紋別空港について」「市職員の共済組合助成制度利用について」について質問し、市長 宮川良一、観光交流推進室参事 大平祐一が答弁しました。
- 質問者
- 牧野正則 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、観光交流推進室参事 大平祐一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 牧野正則
私は未来の会の一員として、さきに通告した順に従って質問させていただきます。質問の内容で藤田議員と重複したところがありますが、私なりに質問させていただきます。まず、紋別の観光振興についてであります。オホーツクの自然、山、川、海を生かした観光を進めるため、以前から体験観光が提唱されてきました。何らかの体験をしたり、語り部の話を聞いたり、ガイドの説明で見学したりする内容であります。従来にはなかった新しい観光体験や、魅力的な観光素材の発掘や提供を行う観光事業を推進することが必要とされ、さらに観光施設間の連携やガイド、解説員の発掘、育成など業務窓口の一本化、旅行会社との仲介など業務が必要とされているため、新たな観光コーディネートを担う地域コーディネーターの必要があります。また、自然観光振興には他の町村との地域間連携が必要でもあり、今まで以上に連携を強化していかなければなりません。そのために既存の観光施設も含めて、今まで見出せなかった新たな素材の発掘も必要でしょう。紋別市民、観光客に提案し、情報を収集し、地元住民がわからない部分の掘り起こしをしなければなりません。さらに、紋別の地域イメージですが、現在紋別市には流氷をイメージとしてガリンコ号、DOいなか博のときのイメージキャラクターとして使用されていたクリモー、最近では鴻之舞金山をイメージした怪獣モンベモンがあります。また、国道の案内標識にはカニをイメージした案内板など、どれをとっても残念ながら一貫した紋別のイメージづくりにはなっていないのが現状だと思います。地域以外の人たちがオホーツクについてどのようなイメージを持っているか、自分たちが地域について思っていることと外部の人のイメージがどのように異なっているかを明確に知ることは、観光戦略を立てる上で必要不可欠な要素でもあります。地元の視点、常識にとらわれないという観点から、子供たちからのアンケート、子供たちの視点で調査も必要でしょう。そこで、地域のシンボルとなり得るものが見えてくるのではないでしょうか。観光客を紋別に呼ぶ上で、競合周辺地域もしくは類似したイメージ戦略をとっている地域も考慮しなければなりません。特にオホーツク、流氷というイメージでは網走市があり、世界遺産の知床があり、観光客の選択肢として知床、網走、阿寒が回遊ルートを組みやすく、紋別地域単独では甚だ不利となってしまいます。農業のまちでありながら具体的、個性的なイメージを持ち、他の地域との差別化を図っている滝上町の童話村があります。そこで、紋別地域イメージ戦略の策定、地域イメージ戦略組織の必要性ですが、具体的に施策に通じた人を加え、新しい価値観を取り入れる場合は、既存の組織より新たな組織を立ち上げたほうが効果的でしょう。事例として、長野県小布施町では、ア・ラ・小布施という会社組織が地域振興事業を担っています。具体的なシンボルイメージが決定されれば、後はその地域の統一イメージの売り出しです。むやみに手を広げることは有効に作用しません。近隣、道内、首都圏などターゲットに決めた地域、決めた業種に絞り込み、さらには年齢、性別などを細かく絞り込むことにより、費用対効果が得られます。これらのことを実行できれば、紋別地域の独自性、個性を理解し、そのコンセプトに共感した人がリピーターとなってこの地を何度も訪れることでしょう。紋別市が独自に行っている合宿誘致、お試し暮らしはまさに成功例と言えるでしょう。そこで伺います。観光客の年間誘致マスタープランを月別に落とし込んだ戦略をお知らせください。2つ目、各施設、イベントなどの誘致目標もあわせてお知らせください。今後の紋別市の観光振興について、改めて市の見解をお聞かせください。次に、オホーツク紋別空港についてであります。先月、2012年度下期紋別-東京便の一部期間の経由便化について全日空から説明がありました。航空業界は近年新規航空会社の高収益路線への参入やLCCとの本格的な競争の結果、ここ数年相当規模の路線休止や減便が実施されています。離島空港のように国の補助制度がない不採算路線は大幅な赤字を伴い、紋別便では年間4億円から5億円の赤字体質になっていると聞いております。昨年度千歳経由便化の実証実験では、3カ月で1億円の黒字とのことです。運航路線の中で三宅島、大島に続き紋別線は利用数が少なく、大幅な赤字が見込まれるため極めて厳しい現状と判断し、経由便化に条件つきで同意したとありました。原則として、経由便化を除く9カ月で4万7,000人の確保が達成できれば通年直行便の運航、未達成の場合は3カ月千歳経由便化とする、さらに地元の要望にも配慮し、乗り継ぎの運賃、ダイヤの改善も行い、利便性を確保するとあります。今回搭乗率ではなく、搭乗人数4万7,000人の確保が全日空より提示され、より今まで以上に具体的な戦略が必要となります。搭乗見込みでは9カ月で4万1,830人、不足人数で5,170人となり、今後経由便を除く4カ月で1日43人、1カ月で1,300人の新規確保が必要になります。また翌年度以降、直行便でも経由便でも1カ月平均5,000人以上を達成しなければなりません。これは、今まで行われている戦略に、さらにプラスの戦略が大前提であります。前年と同じ発想での戦略は通用しません。新たな搭乗人数確保に向けた仕掛けが必要でしょう。これは当然、観光振興に連動します。もちろん、他の町村との連携も必要でしょう。地元の利用促進のために補助制度のさらなる告知、道外、首都圏へのPR、個別業種へのPRなどあらゆる手段を駆使して、オールオホーツクでこの危機を乗り越えていかなければなりません。そこで、年間搭乗人数の確保に向けたプランをお聞かせください。次に、月別の搭乗人数の確保に向けたプランがあればお聞かせください。3番目、他町村との連携についてお聞かせください。4番目、各種イベント、ツアー、個別の対応についてお知らせください。次に、市職員の共済組合の助成制度の利用についてであります。北海道の市町村職員が加盟する共済組合が運営するホテルを公務で出張で利用した場合、市町村から出る宿泊費と共済組合からの助成金を受け取っていた公費二重取りが指摘されている問題で、紋別市は職員の公務での出張に対し、助成制度を一切禁止したと報道が8月30日付の新聞でなされました。北海道市町村職員組合が運営するホテルポールスター札幌を共済組合員が利用すると、福利厚生を名目に1泊5,000円の助成制度が利用できるというものであります。公費の出張には宿泊費が支給されているが、この助成制度を利用すれば宿泊費が大幅に浮くことになります。助成金の5,000円の半分の2,500円が市町村の公費負担ということで、宿泊費と助成金の公費の二重取りというものであります。紋別市では、道内の出張では一律1万1,250円が支給されていて、どこに泊まるかは自由、ポールスター札幌を利用した場合、シングル素泊まりで6,930円、助成制度を利用すれば1泊1,930円で利用できることになります。ただ、この中の5,000円の半分の2,500円が公費負担ということですから、不適切ということでしょう。民間でも、カード会社の割引等、各種特典があれば誰でも利用します。現代はネット社会でもあり、誰でも検索によって格安の宿泊先を確保できる時代でもあります。全道で共済組合員3万8,000人が加盟していて、1988年当時から助成制度があったということですから、全道でも多くの人が利用していたということでしょう。今後利用するかしないかは職員のモラルに任されている部分が多いため、市としては調べようがない、職員の公僕としての認識をいま一度考えていただき、市民のために能力を発揮していただきたいと思います。そこで質問であります。1つ目、宿泊以外の助成制度でこのような二重取りになるケースがあれば、一度洗い直してみてはどうでしょうか。2つ目、この件に関する市長の考えをお聞かせください。以上で私の質問は終わりますが、再質問は留保いたします。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、牧野議員のご質問にお答えいたします。初めに、観光振興についてであります。1点目の観光振興のマスタープランについてでありますが、観光基本計画といった独自のマスタープランは本市にはなく、総合計画がマスタープランとなっております。総合計画では、年間観光入り込み客数、外国人宿泊者数の2項目が成果指標として設定されておりますが、より実行的な事業展開を図るため、事務方の内部資料として平成22年度から今年度までの短期のアクションプランを作成し、年次ごとの観光計画の推進を図っております。2点目の各種イベントの目標数値についてでありますが、主な施設の今年度の目標入館者数等は、ガリンコ号4万人、オホーツクタワー4万人、とっかりセンター3万人、流氷科学センター2万8,000人、道立流氷公園9万8,000人などであります。イベントにつきましては、過去の実績などから大まかな目標はありますが、天候やその年のイベント内容にも大きく左右されることから、具体的な数値目標の設定はされておりません。3点目の今後の紋別市の観光振興についてでありますが、私は官主導の観光には限界があり、魅力ある観光、時代の要請にかなう観光の主体は、民でなければならないと考えております。観光はまさに生き物であり、機を見るに敏、臨機応変な対応が必要であり、民間の柔軟さが求められております。紋別観光協会では、来年4月の一般社団法人化に伴い、新たな観光スタイルの構築や事業の推進、組織のあり方を見直すあり方検討委員会を設置し、まちづくりの担い手としての新しい組織、機能づくりを進めております。市といたしましても、検討委員会に参加し、意見交換をする中で、地域コーディネーターとなる人材やブレーンの配置、着地型観光をはじめとする新たな事業展開への財政支援など、協会が自立的で持続的な事業展開ができる基盤づくりを積極的に進めるとともに、市民と行政が一丸となり誇りの持てる地域づくり、観光地づくりを進めてまいります。次に、紋別空港についてであります。1点目の年間搭乗者数確保に向けたプランにつきましては、さきに藤田議員のご質問にお答えしたことでご理解をいただきたいと思います。2点目の月別の搭乗者数プランにつきましては、基礎的データを持つ全日空から月別での団体や目的別個客の情報を得るなどしながら、有効な対策を講じてまいりたいと考えております。3点目の他町村との連携につきましては、国や全日空に対し、西紋別地区総合開発期成会やオホーツク紋別空港利用・整備促進期成会、オホーツク圏活性化期成会で要請活動を行うとともに、花観光での情報発信など、地域が連携した広域観光を進めているところであります。今後も国などへの要請活動を連携して行うほか、目標達成に向けた対策を講じるため担当課長会議を定期的に開催し、協議を行ってまいります。4点目の各種イベント、ツアー、個別対応につきましては、新たな体験観光の構築を進めるとともに、リピーター対策として地域特有の資源を生かし、釣りやバードウォッチング、狩猟などの愛好者を対象とした各種補助制度についても検討してまいりたいと考えております。次に、市職員の共済組合助成制度利用についてであります。1点目の宿泊以外の助成制度についてでありますが、共済組合の事業では公費が二重に入った助成制度は宿泊のみとなっておりますことから、こうしたケースはほかにないものと考えております。2点目につきましては、さきに藤田議員のご質問にお答えしたことでご理解を願います。以上で答弁を終わらせていただきます。
再質問 1番 牧野正則
それでは、再質問をさせていただきます。まず、観光振興についてですが、私も第5次総合計画、観光関連に関しては何回も読ませていただきました。それをもとにした上でこの10年間やっていくわけですが、これはあくまでも市の部分の大きなプランであって、実際例えば年度別、月別というのが、私も民間人ですから、そういう考え方の中では当然目標があるなと思っていたわけなんです。ところが、いろいろ話を聞くと、なかなか数字等はつくれないということ、ですからただ今回の答弁であったように、短期のアクションプランを作成して個別にやっているということですから、できればそれもわかれば私としてはありがたいし、よく市民にそういう観光でやっているっていうのが見えると思われると思うんですが、その辺のちょっと考え方についてお聞かせいただけませんか。
答弁 観光交流推進室参事 大平祐一(観光交流推進室参事は2012年9月まで)
それでは、お答えいたします。事務方の内部資料という形で、平成22年度から24年度の資料というものはつくって、答弁の中にもありましたように目標を持ってやっております。牧野議員のおっしゃるように、数字の目標も月別とまではいきませんが、年間、平成22年度の目標数値は例えば宿泊者数何人とか、それからツアーの本数何本というような形で、22年度、23年度、24年度という形で年次ごとの計画を立てて、進めてございます。以上でございます。
再質問 1番 牧野正則
わかりました。できれば、本当に細かいとこまでやっていかなければ、この後もまた質問しますけど、空港対策も含めて非常に私は見えない部分があって、ちょっと不安だなっていうふうに懸念しているわけなんですよ。ただ、今回市長の答弁の中で、観光の主体は民でなければならない、この考え方を聞いて私は一瞬ほっとしました。さらには、社団法人化するということで、今職員が実際大平参事のとこ、課長のとこが2人ですよね。その中で観光協会を、担当はかわるわけですから、それを考えたときに観光協会の人たちっていうのはかわらないんですよ。観光の場合っていうのは一貫してやらなきゃいけない業種であって、切れちゃうとまた一からやり直しになる、ということが継続されて、なかなか目標数値にしてもそうですが、また戻ることによってなかなか前に進んでいかないっていう状況が私は感じておりましたので、そういう意味では観光協会が社団法人化して、組織化されて横断的に、空港対策も含め、流氷観光も含め、なるということを今回答弁いただきましたので、これをぜひ進めていただいて、紋別の観光を強化していただきたいというふうに思います。次に、空港対策の関連でありますが、データをもとに19年から23年度までの月別の搭乗者数、それと搭乗率、さらには搭乗人数の季節指数をちょっと私出してみました。今回、11月、12月、1月っていうのは当然経由便になるわけですから、それを見ると搭乗者、季節指数で多いのが、6月が8.6%、7月が8.8%、8月が11.9%、9月が9.8%、10月が8.2%、残りは7%台まで落ちちゃうわけなんですよね。空港対策で、人数で今回提示されていますので、先ほど質問したように、年間で出てますから月別に何人、1日何人、もしくは週で割って1日で何人というふうに出せれば、それに対しての対応っていうのはできるんですが、これを見ると閑散期、一番悪いってのは3月、あと1月、12月ですか。そのあたりを幾ら強化しても搭乗人数は上がらない。これは毎年のデータを見ても変わっていません。ですから、強化するのはやはり5月以降ということになります。そこで何%上乗せして、その人数を確保するために先ほどいろいろ答弁いただいた施策、当然紋別は観光ですから、東京から来る人の補助制度、これも答弁いただきました。非常にこれは大きいと思います。そういう部分を強化されれば、当然今紋別市の乗る人も強化しているわけですから、非常に有効な手段として働くと思います。前回私質問したときに、なかなか向こうから来る人の補助制度とか利用できるっていう助成制度がなかったもんですから、いい話はちょっといただけませんでしたが、今回は検討に入ってしていただくということなんで、今後は搭乗率アップに向けた搭乗人数を、具体的政策をつくっていただいて、月別は今月はこういう政策をやるよ、来月はこういう政策でやるよ、それには先ほど答弁もありましたように、団体客と個人客の比率も当然必要です。ですから、細かい分析までしていただいてやっていただければ、当然搭乗率というのはある程度の数字を見込めると思いますので、そのようにやっていただきたいと思います。そうしなければ、この4万7,000人確保っていうのが非常に厳しい状態、私も危惧しておりますし、いろんな部分で資料を見てやっておりますが、非常にこれは大変だなあというふうに思います。8月実際出た数字を見ますと、1,000人ぐらい足りなかったんですよね。それも含めて、今後皆さんの力を結集して、横断的にオール紋別で搭乗率アップには取り組んでいただきたいと思います。次に、助成制度の問題であります。これは、先ほど市長の答弁もありました。藤田議員にも答弁もありました。当然、皆さんわからないでやっていたと思います。そうですね、1988年からですから。それが公費で負担されているというのはほとんど見えないんです。私が民間人であったら、割引制度はどんどん利用しますよ。そういう意味で、これがわかったからには市長は決断をして、即使用しないでくれって、禁止したっていう項目が出たのでそれはそれでいいと思いますし、そうしていかなければ、今後市民にまた何かあるんじゃないかというふうに疑われますので、気をつけていただきたいと思います。それで、今後二重取りっていうのはないという答弁でしたので、それ以上聞いてもしょうがありませんので、最後にもう一度市長のお話を聞かせて、質問は終わらせていただきたいと思います。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
今の最後の質問ということだと思いますけれども、先ほど藤田議員にお話ししたように、今後旅費の関係全般について、再度見直しを行いながら進めてまいりたいというふうに思っております。