幕別町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月10日
(1)「まくべつ学園」では、5年生から50分授業とすること、併せてテストのあり方
2025年12月10日、幕別町議会の一般質問で、酒井はやみ議員が「「まくべつ学園」では、5年生から50分授業とすること、併せてテストのあり方」について質問し、教育長 笹原敏文、学校教育課長 酒井貴範が答弁しました。
- 質問者
- 酒井はやみ 議員
- 答弁者
- 教育長 笹原敏文、学校教育課長 酒井貴範
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 酒井はやみ
通告に従って、質問いたします。1、義務教育学校の開校に当たって。来年度からの「まくべつ学園」開校に当たり、全ての児童生徒が安心して学び、過ごせる学校環境を整えることが重要です。町としては「幕別町子どもの権利に関する条例」が生かされ、全ての子どもたちが自分の居場所と感じられ、「学ぶことが楽しい」と思える学校づくりをどう進めていくのか、以下の点を伺います。(1)「まくべつ学園」では、5年生から 50 分授業とすること、併せてテストのあり方も検討するとされています。これらの変化が子どもたちに過度な負担とならず、学びが楽しいと実感できるものとなるよう、どのような配慮や体制で学びを保障していくのか。(2)不登校や行き渋りの未然防止、また不登校傾向の子が安心して学べる学校となるよう、どのような体制づくりを行うのか。特に子どもの困り事を早期に把握し支える体制は。(3)保護者・地域・教職員が安心して学校運営に関われるよう、意見や相談を受け止める仕組み、それを学校運営に反映する仕組み、検証し改善につなげる仕組みをどのように整備していくのか。(4)「幕別町子どもの権利に関する条例」を新しい学校でどのように位置づけ、開校時のメッセージや校内での掲示、権利学習、子どもの意見を反映する仕組みづくりなど、どのように具体化していくか。2、全ての学校に学校司書の配置を。町では、「第4期幕別町子どもの読書活動推進計画」を策定し、子どもたちがあらゆる機会、あらゆる場所で主体的・能動的に読書活動を行える環境を整備していくとしています。しかし、学校図書館の活用状況や体制、公共図書館との連携など、計画の実現には改善の余地があると感じています。また、計画が子どもや住民の実情を十分に反映しているのか、進捗をどのように管理していくのかも問われています。そこで、以下の点を伺います。(1)学校図書館の利用率向上に向けた具体策は。(2)学校司書を配置する考えは。また、配置に際しての課題と今後の方針は。以上です。
答弁 教育長 笹原敏文
酒井議員のご質問にお答えいたします。初めに、「義務教育学校の開校に当たって」についてであります。本町では、令和元年度から町内五つの中学校区において、小中一貫教育の取組を本格的に進めており、5年 11 月には「幕別中学校を活用した義務教育学校の設置に係る方針」を策定し、幕別町義務教育学校開校準備委員会での審議を進めることと併せて、地域説明会や保護者懇談会において情報提供やご意見を伺いながら、8年4月の義務教育学校「まくべつ学園」の開校に向けた準備を進めております。また、本年度は5月から幕別中学校において増改修工事に着手し、幕別小学校と幕別中学校の全教職員で組織する合同分掌会議において、各校務分掌ごとに義務教育学校開校後の具体的な学校運営、教育内容などの編成に向けた協議を精力的に進めているところであります。ご質問の1点目、「「まくべつ学園」では、5年生から 50 分授業とすること、併せてテストのあり方も検討するとされているが、子どもたちに過度な負担とならず、学びが楽しいと実感できるものとなるよう、どのような配慮や体制で学びを保障していくのか」についてであります。令和8年4月に開校するまくべつ学園では、昨今の児童生徒が抱える課題に対応し、子どもたちにとってよりよい教育環境となるよう、合同分掌会議において教育課程区分の検討を進めた結果、小学校段階から中学校段階への滑らかな接続を図ることを目的に、多くの義務教育学校で導入されている初等部4年(小学1年生から4年生)、中等部3年(小学5、6年生及び中学1年生)、高等部2年(中学2、3年生)とする4・3・2制の導入が望ましいとし、開校準備委員会の審議に諮り決定したところであります。これと併せて、合同分掌会議では、現在も一部の教科で取り組まれている教科担任制を中等部に拡大することで、専門性を強化しながら授業の質の向上を図るとともに、50 分授業とすることで振り返りや復習を丁寧に行い、学習の定着を図るなど、学力向上と小中学校間の円滑な接続につなげる取組とすると伺っております。このほか、テストや学校行事を含めた教育内容の細部については、本年度に入って小中学校の全教職員が義務教育学校先進校への視察を行い、先進事例の情報収集を行った上で、合同分掌会議において教職員が共通認識を持ちながら検討を重ねており、2月上旬には取組内容をまとめると伺っております。また、先進校の視察では、開校後の児童生徒の学校生活の様子や変化を見極め、状況によっては取組内容を改めるなど、柔軟な対応による学校運営を行うことが重要であるとのアドバイスを受けていることから、開校後の変化の状況を的確に捉え、柔軟な対応を意識したスムーズな学校運営に取り組んでいくものと考えております。このことから、開校後の新たな環境が児童生徒にとって過度な負担となることなく、安心して学ぶことができる環境を作り上げることを第一とした学校運営が進められるものと考えております。ご質問の2点目、「不登校や行き渋りの未然防止、また不登校傾向の子が安心して学べる学校となるよう、どのような体制づくりを行うのか、特に子どもの困り事を早期に把握し支える体制は」についてであります。小中一貫教育に取り組む各学園においては、義務教育9年間の一貫した系統的な教育課程の編成・充実に努めるとともに、いじめや不登校対策などの情報を共有するため、生徒指導交流会を月1回実施し、いじめや不登校対策の充実に努めているところであります。また、不登校については、本人だけではなく、学校や家庭、社会状況が複雑に絡んでおり、教職員との信頼関係の構築と児童生徒の悩みや不安に寄り添う相談しやすい学校づくり、さらには児童生徒が発する SOS を見逃すことなく、一人一人に寄り添った対応が必要とされております。義務教育学校の教職員の配置基準については、小学校、中学校それぞれの基準が適用されることとなっていることから、まくべつ学園の開校後においては、多くの教職員の目で児童生徒を見守ることができるものと考えております。このほか、定期的に教育相談を行い、必要に応じて個別に面談を行うほか、状況によってはスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを活用するなど、学校が子どもたちにとって安心することのできる居場所となるよう、環境の整備に努めてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「保護者・地域・教職員が安心して学校運営に関われるよう、意見や相談を受け止める仕組み、それを学校運営に反映する仕組み、検証し改善につなげる仕組みをどのように整備していくのか」についてであります。まくべつ学園の開校に向けては、地域説明会や保護者懇談会において情報提供やご意見を伺いながら進めてきたほか、開校準備委員会で審議・決定した内容を「開校準備委員会だより」で周知を図り、小中学校からは学校だよりでの情報発信を行い、ご質問やご意見などに対応してきたところであります。また、学校においては、児童生徒・保護者・教職員に対して、学校教育活動に関するアンケート(学校評価)を毎年2回実施しており、保護者からの意見や要望などを学校運営の改善に役立てているほか、地域住民や保護者などで構成される学校運営協議会においては、学校経営の方針について説明を行い、ご意見を伺っているところであります。今後においても、こうしたさまざまな場面において保護者や地域、教職員が学校経営に関わる機会を持ちながら、学校運営が進められるものと考えております。ご質問の4点目、「「幕別町子どもの権利に関する条例」を新しい学校でどのように位置づけ、開校時のメッセージや校内での掲示、権利学習、子どもの意見を反映する仕組みづくりなど、どのように具体化していくか」についてであります。本町では、子どもにとって大切な権利を保障し、子どもの最善の利益を考慮しながら、成長の過程にある子どもの心身の健やかな育ちを社会全体で支援し、未来をつくる子どもの幸せな町の実現を図るため、「幕別町子どもの権利に関する条例」を平成 22 年に制定いたしました。町内の小中学校では、毎年、子どもの権利についてのパンフレットを全ての児童生徒に配布し、道徳や社会科、ホームルームにおいて、子どもの権利について学ぶ時間を設けているところであります。また、子どもにとって大切な権利とは何かを理解できるよう、学校内に掲示板を設置するとともに、保護者に対しては入学説明会や保護者懇談会などにおいて周知を図っており、教職員については校内研修や職員会議等において共通理解と認識を深めているところであります。まくべつ学園の開校に当たりましては、児童生徒に対して学校名のアンケート調査、校歌のフレーズや校章デザインの募集を行ってきたところであり、新たに開校する学校に対する子どもたちの考えや思いを反映する取り組みを進めてきたところであります。今後におきましても、子どもたちの考えや意見を閉ざすことなく、自由に表明することができる機会が確保できるよう、取組が進められるものと考えております。次に、「全ての学校に学校司書の配置を」についてであります。学校図書館は、学校図書館法において、学校教育に必要な資料を収集・整理・保存し、児童生徒及び教員の利用に供することにより、教育課程の展開に寄与するとともに、児童生徒の健全な教養を育成することを目的として、学校に設置することとされております。また、本町では、「子どもの読書活動の推進に関する法律」に基づき、令和5年4月に「第4期幕別町子どもの読書活動推進計画」を策定しており、町図書館が学校図書館を支援するなど、子どもたちの自主的な読書活動ができる環境づくりに取り組んでいるところであります。ご質問の1点目、「学校図書館の利用率向上に向けた具体策は」についてであります。町内の小中学校では、児童生徒の学力向上を目的とした読書活動の推進に取り組んでおり、朝読書や読書活動推進期間等を設けて読書習慣の定着を図るとともに、総合的な学習の時間等において、本や新聞などの資料を活用した調べ学習などをはじめ、各教科のさまざまな場面において学校図書館を活用しているところであります。また、町図書館では、学校からの要請に応じて学校図書館に関する各種相談に対応しており、レイアウトの変更や除籍作業を含む読書環境の向上に取り組むほか、令和8年4月のまくべつ学園開校においては、学校図書館の改装に関わるアドバイスを行うなど、学校図書館が児童生徒にとって居心地のよい空間となり、利用の活性化につながる支援に取り組んでいるところであります。今後におきましても、こうした支援を継続しながら、学校図書館が児童生徒の学びの場として利用しやすい環境づくりに取り組んでまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「学校司書を配置する考えは、また、配置に際しての課題と今後の方針は」についてであります。学校司書については、学校図書館法において、司書教諭のほか学校図書館の運営の改善及び向上を図り、児童生徒及び教員による学校図書館の利用促進に資するため、専ら学校図書館の職務に従事する職員(学校司書)を置くよう努めなければならないとされております。また、学校司書については、学校図書館を運営するために必要な専門的・技術的職務に従事し、学校図書館を活用した授業やその他の教育活動を司書教諭や教員とともに進める役割が求められております。しかしながら、学校司書の配置に対する国の地方財政措置はあるものの、町独自で学校司書を配置するには十分ではないことから、現状において配置は困難な状況にあると考えております。また、学校司書の配置に当たりましては、全国町村会では「学校司書の配置を促進するための必要な財政措置の引上げ」について、また、全国市町村教育委員会連合会では「司書教諭及び常勤の学校司書を配置できるよう定数措置を講じることとし、学校司書の定数措置を行わない場合は、配置に係る地方財政措置の拡充」について、それぞれ国に要望しているところであり、今後におきましても北海道町村教育委員会連合会等を通じ、学校司書の配置と併せて、司書教諭の専任配置について、引き続き要請してまいりたいと考えております。以上で、酒井議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 7番 酒井はやみ
それでは、再質問いたします。最初に、子どもたちが新しい学校になっても負担なく、自分のペースでなじんで、学ぶことが楽しいと実感できる環境にしていくことが大切だと思います。今回、大きな変化として検討されている5年生からの 50 分授業や新しいテストのあり方について、子どもたちの負担にならないものであってほしいという声が保護者からも聞かれています。まず、50 分授業について伺います。学習指導要領で標準授業時数は小学校5、6年生は 1,015 時間とされていて、45 分授業の場合、年間 1,353 コマとされていますが、今回 50 分授業になった場合、相対的には授業のコマ数は減るということになりますか。
答弁 教育長 笹原敏文
あくまでそれは標準的な授業時数として学校教育法の施行規則の中で示されているものでありますけれども、まくべつ学園のほうで 50 分授業に取り組むということの部分につきましては、時間割の中の時間としては 50 分なのですけれども、使い方として、振り返りですとか、その時間の復習などに充てるですとか、あと授業によっては教室の移動が伴う場合もあったりするものですから、そうした時間にも充てるですとかという柔軟な対応をするというふうに聞いておりまして、純然たる時間として 50 分びっしりというわけではないというふうに聞いておりまして、そこら辺は柔軟な対応をしていくということで考えています。したがいまして、年間の授業時数自体がそれによって減るですとかというようなことにはならないというふうに聞いております。
再質問 7番 酒井はやみ
相対的に授業のコマ数が減ることではないというお答えだったと思います。子どもたちにとっては、これまでと比べるとトータルで毎日6時間授業の場合は 30 分違うという扱いになります。授業間の休憩時間は十分取られるスケジュールになっていますか。
答弁 学校教育課長 酒井貴範
休み時間の関係になりますが、現在そういった授業、50 分授業になるということで、中休みなしで 10 分間ということの休み時間になるということで、9月の全体懇談会の中でも説明をしております。
再質問 7番 酒井はやみ
分かりました。小学校、今、午前中の休み時間は1時間目の後が5分、中休みが 15 分、その後が5分ということで、5、15、5と来ているのを 10、10、10 にするということですか。分かればで結構です。
答弁 学校教育課長 酒井貴範
それぞれの業間の休み時間は 10 分間になるということになります。
再質問 7番 酒井はやみ
では、各休み時間が 10 分で、中休みも 10 分ということでよろしかったですか。分かりました。十分ゆとりを持ったスケジュールで対応していく必要があると思いますので、その点についても検証しながら考えていっていただきたいと思います。学習指導要領の改訂によって、ここ 20 年間は、英語や道徳の教科化、総合学習やプログラミング教育と、授業時数や学習内容は増え続けています。教員の、先生方の多忙化と併せて子どもたちの学びの内容も過密化しています。そういう状況の中で、さらに授業時間を増やす、休み時間も間の 15 分の休憩を楽しみにしているお子さん、今多いと思うのですけれども、それが全て 10 分間になるということで、ちょっと一息つくという時間がなくなるのかなという懸念もあります。そういう方向に進むのは子どもたちの負担をさらに増やすことになりかねないと心配しているのですが、町としてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 教育長 笹原敏文
答弁の中でも触れましたけれども、幕別小学校と中学校の先生方が道内の義務教育学校をもう既に取り組んでいる学校にそれぞれ行きまして、実際どのような学校運営を行っているのか、教育内容になっているのかというようなことを直接情報収集をしているというふうに聞いています。その中で、他の事例で言うと、授業の時間とかで申し上げますと、当初決めた時間から変更して、今回お話があったように 50 分にするですとか、当初 50 分だったのだけれども 45 分にするですとか、一例を挙げれば、そういうような形で開校後に状況によって変更しているというお話を聞いています。それはやはり子どもたちの状況なんかも見ながらどのようにすればいいのかということで検討した結果、そのような変更をしているというふうにも聞いておりますので、まずは開校に向けて今現在準備は進めておりますけれども、開校後にあっても、その決めたことがふさわしいものなのか、もっとよりよい取組方法がないのかというようなことは、今後においても検討しながら対応していく、そのようにお伺いをしております。
再質問 7番 酒井はやみ
今回、5年生から 50 分授業にということについては、全国的にも小中一貫校や義務教育学校に限られた時間配分になっています。町としても、子どもたちや保護者、教員の声を定期的に確認し、学びの負担や実感を検証して見直していくことが必要だと思います。高学年で 50 分授業に移行したところで検証しているところがあるのかなということでちょっと調べてみましたら1件だけありまして、練馬区が平成 27 年にまとめた小中一貫校での検証がありました。練馬区では、平成 23 年の小中一貫の開校時に5、6年生の授業を 50 分授業に移行して、その影響を児童・保護者・教員アンケートで丁寧に確認しています。その結果の中には、集中しやすくなったというお子さんがいる一方で、授業が長く感じる、午後は疲れが出る、宿題に取りかかれないという疲労感だとか生活リズムの乱れを訴えるという声も少なくありませんでした。それぞれの感じ方に個人差があるからこそ、やはり丁寧に見ていく必要があるなというふうに感じました。町としても柔軟に検討し直していくというお答えでしたが、児童や保護者や教員から負担感や集中の様子などを定期的に把握していくのか、どの時点で検証していくのか、具体的にお考えであれば伺います。
答弁 教育長 笹原敏文
先ほども申し上げたとおりなのですけれども、小中一貫教育の取組を進めて今年で7年目、本格的に取り組んで7年目になりまして、具体的なその取組の中には中学校の先生が小学校に出向いて乗り入れ授業をするですとか、小学生が、主に6年生ですけれども、中学校に行って朝から晩まで中学校で授業をする中学校登校といった取組がありまして、その中で子ども自身も当然中学校での生活がどうなるのかというようなことを実感し、先生方も当然子どもたちの様子を把握しているというふうにも聞いています。私も昨年からそうしたタイミングで直接学校のほうにも行きまして、その様子を見ておりますけれども、子どもたちにしてみたときには、やはりいち早く中学校の先生方の授業の様子ですとか人となりが分かるといったメリットもあるというふうに聞いています。一方で、やはり朝から晩まで違う環境で授業をするということに疲れを感じるという子どもさんもいらっしゃるというふうにも聞いております。いずれにいたしましても、これで決まりだということで変えないというようなことではなくて、今後においても検証しながらというようなことは必要かなというふうには考えています。あと、答弁の中でも申し上げましたが、学校評価ですとか、参観日に合わせて保護者懇談会ですとか、さまざまな場面で保護者の方々に意見を聴取する場面、それに限らずですけれども、これはいつでも何かあれば学校のほうにご連絡をいただければというようなスタンスでおりますので、そうした場面において意見を聴取しながら進めていくことになるのだろうというふうに考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
意見を掌握する場面については今さまざまお答えいただいて理解したところですが、50 分授業について、どの時点で一旦検証するのか、お考えがあれば伺います。
答弁 教育長 笹原敏文
学校運営については基本的に学校長の責任の下、各学校で行われていることでありますので、教育委員会としてというようなことよりは、学校が自ら考えてその判断をしていくのかなというふうに考えています。いずれにしても、義務教育学校の開校に向けてさまざまな準備を進めておりますけれども、保護者の方が抱えている不安と同じように、先生方も初めて義務教育学校の開校に向けての取組をしているので、いろんなことを考えながら準備をしているというふうに考えますので、それは開校後においても節目節目でどうであったのかというようなことは日々考えながら取組を進めていくのではないかというふうに考えております。
再質問 7番 酒井はやみ
50 分授業になるというのは1日 30 分増えるということで、年間にしますと相当な授業の時間が増えるということになると思います。これはやっぱり子どもたちにとっても大きな変化になると思いますので、学校が状況をつかんで考えていくのは当然だと思うのですけれども、それをもう学校任せということだけにしていいのかというのは、ちょっと疑問を感じるところです。せめて1年たった段階でどうだったのか一旦検証するだとか、そういうことも具体的に考えておく必要があるのではないかなと思うのですけれども、そのあたりは学校の先生方だとか、開校に当たっての議論の中で出ていないのでしょうか。
答弁 教育長 笹原敏文
開校準備委員会の中では、そうしたご意見等はお伺いはしておりませんでしたけれども、時期を見て、それは私自身も気になるところではありますので、確認はしてまいりたいというふうに考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
分かりました。テストについて伺います。5年生からテストのあり方検討中ということですが、授業の時間配分にしても中学校の仕組みに準じる方向で進んでいる印象があります。現在、多くの中学校でそうではないかと思うのですが、定期テストの後には得点通知表が配られて、全教科の学年順位が本人にも示されます。まくべつ学園の5、6年生にも、こうしたテストの導入について、順位を明示することについても可能性を検討しているのかどうか伺います。
答弁 教育長 笹原敏文
まだ具体的にどうするですとかというようなことは聞いてはおりませんけれども、酒井議員がおっしゃったように先進校の取組事例の中ではさまざまな取組がされているというふうにも聞いておりますので、そうしたものも含めて合同分掌会議の中で、どういうあり方、やり方がいいのか、そもそもがテスト自体を導入するべきなのかといったことも含めて議論を進めているのではないかというふうに考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
子どもたちにテスト結果の順位を知らせることについて伺いましたが、これも含めて考えているところだというお答えでした。順位を知らせるということは……(「そんなことは言っていないです」の声あり)
再質問 7番 酒井はやみ
そうですか。これも含めて検討するというふうに今……違っていたら改めて伺います。
答弁 教育長 笹原敏文
私が申し上げたのは、テスト自体をそもそも導入するのか、導入したとした場合にどういうあり方がいいのか、順位をどうのこうのというようなことまで申し上げたつもりはありませんけれども、そのテストの取り組み方に、やるとすればどうあるべきなのかというようなことを、今、検討して協議をしているのではないかというふうにお伺いをしています。
再質問 7番 酒井はやみ
私の質問は、まくべつ学園の5、6年生にも順位を明示する可能性も検討しているのかということをお聞きしたのですが、それはまだ分からないということでいいのでしょうか。
答弁 教育長 笹原敏文
いずれにしても、テストのあり方については、今、検討していますので、そういう段階でありますので、私のほうで言えるのは、お伺いしているのはそういう状況にあるということだけしか言えないかなというふうに思います。
再質問 7番 酒井はやみ
私は、子どもたちにテストの結果の順位を知らせることは、子どもにも保護者にも緊張感を与えたり、過度な序列化や競争教育につながるなど弊害を生むことも考えられると危惧していますので、これについては慎重であるべきだと思っています。テストは、子どもたちが内容をどれだけ理解できたかを把握し、教える側も学ぶ側も双方が今後の学びに生かしていくものであってほしいと思っているのですが、当然といいますか、テストの導入について検討しているということでしたので、こういうことを危惧として申し上げたのですけれども、教育委員会としては、そのあたり危惧されていることはないのですか、序列の提示について。
答弁 教育長 笹原敏文
先進校の中での取組として実際どうだったのかというような話は、内容についてはお聞きしておりますので、そういった状況は把握しております。ただ、いずれにしても、学習に対しての成果はどうだったのかというような把握をした上で一定の評価というのをして、それを保護者の方、子どもさん自身にお伝えするというような場面は、いずれにしても必要な場面ではないかというふうに考えますので、それらも含めて学校側の合同分掌会議の中で今後検討していくのではないかというふうに考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
学びの結果を一定評価して伝える、その評価を伝えるということは今の小学校でもされて、点数も示されていて当然のことかと思うのですが、私が危惧しているのは、テストの結果の序列について本人に伝えることを危惧したわけです。もし何かその点でお考えがあれば改めて伺うのですが、ちょっと次に行きたいと思います。不登校の未然防止と、どの子にとっても居場所と感じられる学校づくりについてです。全国と同様に、町でも不登校が増え続けています。当事者の子どもたちや保護者への支援は当然必要ですけれども、同時に、これだけ多くの子どもたちにとって学校が安心できない場所となってしまっている現状をこのままでいいのかと考えることは、町の責任だと思います。答弁では、一人ひとりに寄り添う対応だとか見守りについて行っていくというお答えがありました。今回、開校に当たって、例えば子どもたちが疲れたときに休める保健室や図書館、校内の教育支援センターの設置など、安心して過ごせる具体的な環境づくりについて検討されていることがあれば伺います。
答弁 教育長 笹原敏文
これも確か前回の一般質問のときにもお答えはしたかなというふうに思いますけれども、今も小学校、中学校、それぞれに養護教諭がおりまして、義務教育学校が1校になったとしてもそれぞれに配置をされるということで、2名の養護教諭が配置されることになっています。幕別中学校のほうが義務教育学校になるということで、今の増改修工事の中で現状の保健室のスペースでは足りなくなりますので、それを拡大するような形で保健室の工事のほうもやっているという状況です。当然、図書室についても小中が一つになりますので、そういうスペースを十分確保できるような工事の内容も行っておりますし、相談室ですとか、その他フリースペースなども今まで以上に確保できるというふうに考えております。そうした場所を当然活用しながら、何か子どもさんが困ったときの居場所としての活用を図れるのではないかというふうに考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
保健室は先生が配置されるのですけれども、図書館やフリースペースなどについて、人は配置される、子どもたちの休憩の場所として使えるように人が配置されるのかということと、あと校内教育支援センターの設置については検討されていないのでしょうか。
答弁 教育長 笹原敏文
校内教育支援センターもそうなのですけれども、何がしかの理由で教室にいることがちょっと難しいなと感じた子どもさんがいられる場所がまさに校内教育支援センターという場所でありますので、そういったお子さんがもし授業中ですとかにそうした場所に行きたいというふうになった場合には、当然ただ単にそのお子さんが一人でその場所にいるということにはきっとならないだろうなというふうに考えています。当然、小中の先生方が、学校が一つになりますので、そうしたより多くの先生方の目で子どもたちを見守るということにもなりますので、授業を持っていない先生ですとか、どなたかがやはりそうした子どもさんに寄り添うような時間、対応になるのかなというふうに考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
いろんな条件、可能性を十分生かして、子どもたちが安心できる居場所となるよう、人の配置も十分保障して準備していただきたいなというふうに思います。子どもの権利条例についてです。子どもの主体性や意見の尊重を示した条例の理念をぜひ今回の開校を支える視点にして、幕別町の理念を体現する学校になることを期待しています。この理念をまずどのように教職員、保護者と共有していくのか、幾つか答弁もいただきました。その中で、保護者については入学説明会や保護者懇談会、教職員については校内研修、教職員会議も行っているということで、同様なことを取り組んでいくのかなというふうに思ったところです。せっかく開校のチャンスですので、例えば教育委員会が関わる場、開校準備委員会がどこまで関われているのか分からないのですけれども、開校に当たっての教育委員会としての来賓の挨拶の場だとか、例えばそういう開校の式典の場は保護者も教員も子どもたちも全員揃う場ですから、そういう場を生かして子どもの権利条例の内容について共有する取組もできるのではないかなというふうに思ったりしています。教員のところでも、共通理解と認識を深めているということなのですけれども、まだまだ子どもの権利について内容まで知っているという教員が 2022 年の調査では5人に1人、全く知らない、名前だけ知っているという教職員は3割というふうなデータもあります。せっかくの機会ですので、あらゆるチャンスを生かして、条例の内容について共有することを最大限していければと思ったのですけれども、教育委員会としては、そのあたりどのように考えておられるでしょうか。
答弁 教育長 笹原敏文
開校準備委員会につきましては、学校名ですとか校歌、校章、あと施設のあり方、そうしたものを事務分掌として検討いただくということになっておりましたので、その場面では議員がおっしゃるようなことについては議論の対象になっていなかったというところであります。あと、閉校式ですとか開校式、そうしたセレモニーにつきましては、その場にふさわしい、よりふさわしい内容として、今後、具体的に検討をしていきたいなというふうに考えています。権利教育自体につきましては、やはり日々の学校の教育活動の中でどれだけ多くの時間を確保できるかというようなところが一番の鍵になってくるのかなというふうにも考えています。あわせて、保護者の方ですとか教職員についても、機会を見て、これは繰り返しそういう啓蒙活動なりを取り組んでいく必要があるのではないかなというふうに考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
分かりました。質問の二つ目に移ります。学校図書館、学校司書の配置をです。まず最初に、「学校図書館」という呼び名についてお聞きしたいのですけれども、町内の小中学校では、「学校図書室」という名称が使われている学校もあるかと思います。制度上は、「学校図書館」として教育活動を支える施設として位置づけられています。呼び方には、その施設に対する位置づけだとか、どのように機能させていきたいかという姿勢が表れると考えます。推進計画の中でも「学校図書館」というふうに書かれています。町として、小中学校でまだ「学校図書室」という呼び方を使っている理由と、今後、国の制度に合わせた呼び方に改善を検討されるお考えがあるかどうか、まず確認させていただきます。
答弁 教育長 笹原敏文
明確に呼び方の違いの根拠というのがどういうものなのかというのは私も詳しくは存じ上げないのですけれども、学校内では基本的にはきっと「図書室」というふうにされているのかなというふうに思います。法律上は、学校図書館法の中では「学校図書館」という名称になっておりますので、現状としてはそういう状況なのかなというふうに考えます。
再質問 7番 酒井はやみ
位置づけが変わるということで「学校図書館」という呼び名になっていますので、そこは改めて学校側とも相談して検討していただきたいと思いますが、その検討をしていただくお考えはありますか。
答弁 教育長 笹原敏文
名称が変わることで、そこに求められるものについては大きく変わるものがないのかなというふうに思っています。ですので、そこの取組をやはりもっとできるものがないのかというところが大事なのではないかなというふうには考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
それは要望にとどめます。次の質問です。司書の配置について、国の財政措置はあるけれども、それでは十分ではないので配置できないというお答えでした。具体的にどの程度予算が必要なのか伺ってもよろしいでしょうか。
答弁 教育長 笹原敏文
具体的な検討をしているわけではありませんので、何とも申し上げられませんけれども、町内、現状では 13 校、小中学校がありますから、そこに1人ずつそういう職員を置くということになれば、相当数の金額にはなるのではないかというふうに考えます。
再質問 7番 酒井はやみ
町のこの計画の中においても、第3章の2項目目、「「学校図書館図書整備等5か年計画」の達成を目指し、子どもの活動状況に合わせた学校図書館運営を実施できるよう、学校図書館司書の配置を検討します」というふうに書かれています。ですので、できる限り配置する方向で検討を進めているというふうに理解したところなのですけれども、その上で今伺いました。一遍に13 校全てに配置するということが難しくても、例えばモデル校方式だとか巡回配置、3校に1校だとか、いろんな形で行っている自治体もあります。そうした検討はされていないのでしょうか。
答弁 教育長 笹原敏文
十勝管内でも幾つかの町が取組をされているということで、酒井議員がおっしゃるような体制でやっているというようなお話は聞いております。そうしたことも含めて検討はしていかなければならないかなというふうには考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
他の自治体で取り組んでいるところですが、音更町では 2022 年から初めて学校司書を5名配置したことで、子どもたちの学校図書の貸出数が大幅に増加したと報告されています。ある中学校では、2021 年は年間貸出数が 32 冊だったのが、配置された年は 440 冊、その翌年以降も1,240 冊、1,107 冊と増えています。また、ある小学校でも貸出数が 21.5 倍に増加したことが報告されています。図書館を活用した授業や教育活動が充実したということ、また、子どもたちの居場所の一つとなり、子どもたちの拠り所となっていることも伝えられています。学校図書館に司書がいることで、子どもたちに多様な読書機会が提供され、読書体験が確実に広がるということを私も実感したところです。町も計画としては配置を検討するというふうに進めてきています。改めて他の自治体の事例なんかを見まして、子どもたちにとって司書の配置の位置づけ、町としてはどのようにお考えでしょうか。11:35(藤 議員退場)
答弁 教育長 笹原敏文
学校司書の配置によって子どもたちの教育環境が充実するといったところは、確かに効果があるものだろうというふうに考えています。ほかの町におきましては、それぞれの考えの中でそうした取組をしているというふうに聞いております。ただ、いずれにしましても一定程度の財源がなければこうした配置も十分に行われないというところもありますので、ほかの町の取組も十分参考にしながら、今後、検討を進めていきたいというふうに考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
全国では、67 パーセントの小中学校で学校司書が配置されています。北海道は全体として大きく遅れていて、25 パーセントにとどまっています。やはり幕別町も町内の書店が少なくなって、子どもたちが日常的に本に出会える環境というのは限られています。こうした状況の中で、学校に専任の司書がいない場合、やはり本との出会いの機会は家庭の状況だとか担任の先生の力量に左右されやすくて、教育機会の平等という点からもちょっと懸念されます。やはりこうした読書機会や調べ学習の支援に格差が生じる可能性があり、幕別町でも同様の影響が懸念されますが、この点についてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 教育長 笹原敏文
答弁の中で申し上げましたとおり、まずはやっぱり本来であれば、司書教諭についてもそうなのですけれども、学校司書についてもしっかりとした法律の根拠に基づいて定数措置をしていただいて、そうした子どもたちの教育環境を整えるというのが第一なのかなというふうに私自身は考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
子どもたちは、やはり自分で本を探そうとしても限界があります。学校の司書さんがいれば、子どもたちの小さな興味の目を拾って、それにかみ合う本を子どもたちに差し出してくれる、そういう存在がいることはとても大きな意味があると思いますし、そういった子どものときの読書体験がやはり生涯にも影響していくと考えられます。家庭での読書体験も大切なのですけれども、今の社会状況では共働きの家庭が増えているだとか核家族化が進んでいるという下で、それを保護者だけに委ねるのも難しい状況があります。だからこそやはり全ての子どもたちが日常的に訪れている学校に読書の入り口をつくる学校司書がいることは、とても大きな意味を持つと感じています。ぜひ、13 人配置するとなったら大きな金額になると思うのですけれども、できるところ、できる形から計画に沿って一歩を踏み出すということについて、改めて検討できないのか伺います。
答弁 教育長 笹原敏文
計画の中にも確かに示しているとおりでありますけれども、本来やっぱり十分な財源があって進められることなのかなというふうに考えています。ただ、その間にあってもやはり少しでも教育環境を向上させるというような意味において、町の図書館との連携を少しでも進めながら、そうした取組を今後においても進めながら、国に対しての要望も併せて行ってまいりたいというふうに考えています。
再質問 7番 酒井はやみ
町の推進計画の理念を実現するためにも、町としてぜひ早い時期に司書を配置されることを期待して質問を終わります。