幕別町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月12日
忠類駅の今後の利用と保全について
2023年12月12日、幕別町議会の一般質問で、塚本逸彦議員が「忠類駅の今後の利用と保全について」質問し、町長 飯田晴義が答弁しました。
- 質問者
- 塚本逸彦 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 塚本逸彦
通告に従い、質問いたします。忠類駅の今後の利用と保全について。国鉄広尾線の廃止に伴い廃駅となった忠類駅は、当時の駅舎が現在も残され、町が交通公園として管理しています。忠類駅舎には、駅の備品や掲示物が当時のまま残され、鉄道遺構としての貴重な駅舎であり、今後の利用と保全について、以下の点を伺います。1、盗難対策などのセキュリティーを強化する考えは。2、イベント開催など、さらなる活用を行う考えは。3、クラウドファンディング等を活用し、保全管理をしていく考えは。以上でごさいます。
答弁 町長 飯田晴義
塚本議員のご質問にお答えいたします。「忠類駅の今後の利用と保全について」であります。忠類駅は、昭和5年 10 月 10 日、旧国鉄広尾線の中札内駅から大樹駅間が延伸されたことに伴い開業いたしました。旧忠類村は、この忠類駅の開業によって市街地が誕生し、開拓者が増え、次々と新しい集落が誕生するなど、駅とともに市街地の広がりが形成されてまいりました。しかしながら、昭和 57 年、広尾線が日本国有鉄道経営再建促進特別措置法に基づく合理化計画の第2次赤字廃止線の対象となり、62 年2月1日、広尾線は惜しまれながら廃止され、同時に忠類駅も廃駅となりましたが、翌 63 年、旧忠類村が忠類駅および駅周辺用地を買収し、交通公園として施設を整え、旧駅舎を公園内施設「鉄道資料館」として廃止時そのままの姿で保存するなど、現在でも在りし日の姿をしのばせております。ご質問の1点目、「盗難対策などのセキュリティーを強化する考えは」についてであります。交通公園内の鉄道資料館である旧駅舎は、毎年4月から 11 月初旬まで開放しており、午前8時に開錠、午後5時に施錠し、施設内を公開しております。施設内には、待合室や事務室に廃止時の運賃料金表や鉄道電話、駅員の制服などを展示しているほか、プラットホームに出入りすることが可能となっており、旧線路上には車掌車両1台、貨車2台を配置し、かつて鉄道が運行されていた当時の姿を再現しております。開放期間中は、忠類公園等管理業務として、公園内の草刈りや敷地内および鉄道資料館内の清掃を月1回実施し、環境整備に努めております。ご質問にありますセキュリティーの強化についてでありますが、現状は施錠している事務室内に物品等の資料を展示し、待合室から観覧していただいておりますが、事務室と待合室との間は、これまでにガラスを割れにくい素材のものに交換するなどの対策を行っており、盗難や破損は確認されておりませんことから、引き続き現状の管理方法等を継続してまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「イベント開催など、さらなる活用を行う考えは」についてであります。忠類駅では、幕別町との合併後の平成 19 年から、忠類の町なかに賑わいを創出しようと、町商工会青年部が企画をし、毎年6月下旬に飲食店や地域の団体による屋台のほか、ミニコンサートや抽選会など、子どもから大人まで楽しめるイベントとして「忠類チョマナイかいフェスティバル」が開催されておりました。しかしながら、会場周辺の交通規制や駐車場の確保のほか、隣接する建物への出入りに支障が生じるなど、多くの人が集まるイベントを開催するには立地的な問題があったことから、平成 29 年が最後の開催となりました。忠類地域においては、ホテルや道の駅、ナウマン公園など、国道沿線に多くの観光資源が集積しており、中学校グラウンドを含め十分な駐車場やトイレが確保できる上、民家がほとんどないことから、多くの来訪者があっても周辺に与える影響もなく、1,000 人規模のイベントの開催には最適の場所となっております。こうしたことから、現段階においては交通公園周辺における町主催のイベントの開催は考えておりませんが、かつて「忠類チョマナイかいフェスティバル」で開催された駅舎前でのミニコンサートなど、周辺への影響が少ない小規模なイベント開催の機運が盛り上がれば、町としても後押しをしてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、「クラウドファンディング等を活用し、保全管理をしていく考えは」についてであります。旧広尾線にあった 17 駅のうち駅舎が現存するのは、忠類駅のほか、帯広駅、愛国駅、幸福駅、大樹駅、豊似駅の5駅でありますが、忠類駅以外はいずれも開業後に改築されていることから、開業当時の姿のままで現存するのは忠類駅だけであり、旧広尾線の雰囲気をそのまま感じ取ることができる唯一の駅舎となっております。また、駅舎内に設置している「思い出ノート」を拝見いたしますと、旧広尾線の廃線から 36 年が経過した現在でも、全国各地から観光客や鉄道愛好家など多くの方が訪れて、当時の様子を体感しているようであります。町といたしましては、忠類駅が地域の発展へ果たした歴史的な功績のある施設として、可能な限り廃線当時の姿を保ち、訪れる皆さんにその姿を見ていただけるよう、必要に応じて適宜補修等を行ってまいりました。現段階においては、クラウドファンディング等の活用については考えておりませんが、今後におきましても、地域の歴史を伝える駅舎としての機能を維持できるよう、適切な保全管理に努めてまいりたいと考えております。以上で、塚本議員のご質問への答弁とさせていただきます。
質問 2番 塚本逸彦
ご答弁、今伺いまして、ちょっと安心したところでありますけれども、こういった公園の中、幕別町のホームページを拝見いたしましても、交通公園としてはこの忠類駅だけでございます。私も鉄道愛好家の一人として非常に駅は愛着がありまして、中には当時のポスターとかそのまま飾られています。SNS とかでは、結構愛好家の間では、もうよく出てくる駅でもありまして、検索をかけますと1万 8,000 件ぐらいヒットするという、まあまあその世界では割と人気のある駅でもありますので、あえてあまり広がり過ぎると、そういうふうに合わせた、オーバーツーリズムではありませんが、盗難等の確率も上がってしまうというご意見も納得するところではありますけれども、起きてしまっては遅いということもあります。ポスター等ありますけれども、あの辺はもう本当に心ない人からいったら、簡単に持っていくことができるような感じですので、今後ともそれなりにそういった、なくなってしまってからでは遅いと思いますので、本当に要望としてはカメラをつけるとか、そういったことまでしていただければと思うのですけれども、なかなか予算等ありますので、その辺も今後ちょっと検討課題としてお願いできればと思っております。本当に駅というのは、やっぱりそれぞれ思い出のあるところで、廃線が昨今、JR 北海道に限らず、全国的に増えているところで、町としてはそれを観光資源として大きく生かしている、鉄道遺構として生かしているところもありますけれども、忠類駅に関しましても十分な価値のある当時のそのままの資産でございますので、行政資産として税金をかけてメンテナンスをしていく以上は、やっぱりそれなりの、来ていただいても満足していただけるようなものになっていけばなと思います。現状は、ホームとかの部分がありますけれども、今ちょっと問題に、ここは補修しなければいけないなというようなところが、そちらの町のほうで把握をしていれば、ちょっと教えていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
建物そのものではないのですけれども、建物からホームに出ることができて、貨車なども見ることができるわけでありますけれども、その中の若干ホームの傾きが逆のほうに行っているというか、線路側に行っているというか、ちょっと隙間が空いているので、ここはどういう形にするかは別にして、少なくとも危険だということの周知はしなければならないと思っております。ただ、あれは倒れてしまうとホームがなくなるので、そこは倒れないようにしつつ、あそこにはまってけがをするとか、そういう危険なことがないようにしなければならないなというふうに思っております。
質問 2番 塚本逸彦
やはりあの駅も、駅舎、そして貨車の状態も非常によくて、価値があるかと思うのですけれども、やっぱりホームにぎりぎりまで立つというのもなかなか一つの醍醐味でもありますので、今、単管で安全対策がなされているかと思いますけれども、あれを直すとなると、実際に造らなければいけないわけですので、相当なお金がかかると思います。それでまた要するに町の予算だけでやるということも、なかなか進み難いと思いますので、クラウドファンディングとか、今募金に関しても電子マネーで募金ができますので、そういった部分も含めて、民間の資金力も活用しながら、そういった修繕に向けて、崩れてしまう前に何とか、症状が軽いうちに保全して、ユーチューブに上げても、あの単管が映らないような映像になるように、本当に当時の駅の風景が戻るようになっていけばいいかなと思いまして、このような質問をさせていただきました。身近なものに関しては、なかなか関心も湧きにくいのですけれども、訪れる方の車とかノートを見ますと、道外の方が結構多いと思います。私も道外にいる頃から、最初は走っていましたけれども、なくなってからでも、何回か訪れた場所でもありますので、どうぞ貴重な町としての資産でもありますので、鉄道遺構として残していっていただきたいと思います。そして、活用でイベント等というのは、もう本当に人との問題もありますし、商工会の皆さんもそこまで余裕がないというお話も伺いました。そういった部分ありますけれども、民間で有志が集まって、鉄道の日に何かイベントやってみようかとか、そういったものがあったら、ぜひともここにもありますように、町としても応援していただけたらと思います。今後とも町としては、具体的にはイベントそのもの、そういったものはなかなか難しいとは思いますけれども、そういったものを応援していただけるということをここにも書いていただけましたので、よろしくお願いいたします。いずれにしても、駅舎も古いものですから、今後地震とかそういったもので大きな損害が出てしまっては、修復するとなると、やはり相当な費用もかさむわけですので、日頃のメンテナンスで徐々に維持しながら、軽微な補修をしながらやっていったほうが、最終的にはコストもかからないかと思いますので、その点も含めてお願いしたいと思います。以上で、質問を終わります。