幕別町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月11日
2050年までに温室効果ガス実質排出ゼロの目標設定を
2019年12月11日、幕別町議会の一般質問で、酒井はやみ議員が「2050年までに温室効果ガス実質排出ゼロの目標設定を」について質問し、町長 飯田晴義、防災環境課長 寺田治、住民福祉部長 合田利信が答弁しました。
- 質問者
- 酒井はやみ 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、防災環境課長 寺田治、住民福祉部長 合田利信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 酒井はやみ
通告に従いまして質問します。1、2050 年までに温室効果ガス実質排出ゼロの目標設定を。記録的な猛暑や暴風雨、台風、干ばつなどが世界や日本を襲い、深刻な被害をもたらしています。誰もが地球温暖化による気象変動を実感し、町民の多くが災害や農作物への影響など、我が事として危機感を抱いています。2015 年 COP21「パリ協定」では、産業革命前と比較して 1.5 度の気温上昇に抑えるとしました。1.5度の上昇であっても、深刻な熱波、嵐、水不足、山林火災、食料生産の不安定化などが生じるとされていますが、現在提出されている各国の温室効果ガス削減目標の合計では、21 世紀末には約3度の気温上昇が起こると予想されています。国連は、このままの状態で進むと、「今世紀末に海面上昇が 1.1メートル、世界全体の漁獲量が最大 24.1%減少する」と予測しています。こうした危機感から、ことし9月に行われた「国連気候行動サミット」では、若い世代を中心に世界各地で 760 万人のデモが行われ、16 歳の環境活動家グレタさんの発言が反響を呼びました。77 か国が 2050 年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを表明し、真剣な取組が始まっています。幕別町でも、平成 18 年に策定した地域新エネルギービジョンの目標を大幅に達成し、温室効果ガスの排出を抑えてきました。しかし日本政府は、温室効果ガス排出量世界第5位、国民1人当たりの排出量世界第4位でありながら、実質排出ゼロの期限を示さず、石炭火力発電所の増設や輸出を計画しています。地方自治体からも、実質排出ゼロの目標を掲げた積極的な取組を起こし、政府の姿勢を改めさせることが求められています。町は、気候変動をめぐる世界情勢を踏まえて、今後、温室効果ガス削減に向けてどう取り組もうとしているのか、以下の点を伺います。①幕別町の温室効果ガス排出量の推移と現状は。②町として、2050 年までに、温室効果ガス実質排出ゼロの目標と計画を持つ考えは。2、町のごみ処理のあり方について、町民が考え意見を言える場を。報道によると、十勝圏複合事務組合一般廃棄物中間処理施設「くりりんセンター」を 285 億円かけて建て替えることが検討されています。今後 20 年、30 年にわたって現在と同規模のごみを焼却して処理するあり方を続けるのかが問われています。以下の点を伺います。①建て替えによる町民の負担は。②町民が建て替えについて意見を言える場は。③可燃ごみを抜本的に減らすため、生ごみや紙おむつを資源化する考えは。④地球温暖化対策が焦眉の課題となっている今、町としてごみ処理のあり方を見直す検討委員会を設置する考えは。以上です。
答弁 町長 飯田晴義
酒井議員のご質問にお答えいたします。はじめに、「2050 年までに温室効果ガス実質排出ゼロの目標設定を」についてであります。温室効果ガスの増加に伴う影響は、地球規模での大気や海洋の平均温度の上昇、南極や北極の氷や山岳氷河などの広範囲にわたる減少、さらには世界平均海面の上昇等、地球全体の気候に大きな変動をもたらすものであり、「脱炭素社会」に向け世界規模で取り組まなければならない大きな問題と認識しております。ご質問の1点目、「幕別町の温室効果ガス排出量の推移と現状は」についてであります。環境省の部門別 CO2排出量の現況推計では、主要な温室効果ガスである CO2の本町の排出量については、平成 26 年度は約 23 万 5,000 トン、27 年度は 24 万 1,000 トン、28 年度は 24 万トンとなっており、ほぼ横ばいの状況となっております。ご質問の2点目、「町として 2050 年までに、温室効果ガス実質排出ゼロの目標と計画を持つ考えは」についてであります。温室効果ガス実質排出ゼロとは、日常生活や経済活動において避けることができない CO2等の温室効果ガスについて、できるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについては、排出量に見合った排出権の購入や植樹、あるいは温室効果ガスの削減活動に投資などを行うことで、排出される温室効果ガスを相殺するという考え方であり、横浜市や京都市などの大都市では、2050 年を見据えた長期的な目標を定めて取り組まれております。本町では、平成 18 年2月に「幕別町地域新エネルギービジョン」を策定し、目標年度とする 27 年度での CO2排出削減量が、目標とした 3,914 トンを大きく上回る 6,430 トンの削減を達成し、総排出量は、前段で申し上げましたとおり 24 万 1,000 トンになったところでありますが、総排出量の推移では 17 年の総排出量 23 万 6,000 トンに対し 5,000 トン上回る結果となっているところであります。本町における森林での CO2吸収量は約5万トンであり、実質ゼロを目指すには、従来の取組の延長では実現することが困難であり、世界全体での取組と想像を超えるような大胆な技術革新が不可欠で、これらを実現するためには、巨大な資金、技術力を有するビジネスの力を最大限活用することが重要とされておりますことから、本町においてもこのような技術革新の推移を見守りながら、国や北海道、管内市町村と連携を図り、町としてできる限りの排出削減に努めてまいりたいと考えております。次に、「町のごみ処理のあり方について、町民が考え意見を言える場を」についてであります。「新くりりんセンター」については、「環境への配慮」「安全かつ安定した稼働」「資源循環と省エネ・創エネへの対応」「災害に強い処理システムの確保」「整備から運転・維持管理までの経済性」の五つの視点のバランスを重視し、道内大学や全国都市清掃会議等の学識経験者で構成する「有識者会議」からの助言、提言をいただきながら、管内 19 市町村による「新中間処理施設整備検討会議」において協議を重ね、最終的なごみ処理方式の選定が終わったところであります。ご質問の1点目、「建て替えによる町民の負担は」についてであります。新たなごみの処理方式については、構成市町村の人口推計を基に施設規模が過大にならないように決定されたところであり、概算事業費となる約 285 億円に対する本町の費用負担額については、現時点で示されておりませんが、ごみの分別方法及び種類については現行と同じでありますことから、新たな町民の負担は生じないものと考えております。ご質問の2点目、「町民が建て替えについて意見を言える場は」についてであります。十勝圏複合事務組合では、本年度末を目途に新しいごみ処理施設の整備の基本的な方向性を示す「新中間処理施設整備基本構想」の策定を進めており、本町を含む十勝管内 17 市町村の住民の意見を基本構想原案に反映するため、今月 20 日から来年1月 20 日までパブリックコメントにより意見を募集し、十勝圏複合事務組合ホームページや町ホームページ、役場、札内支所及び忠類総合支所においても、基本構想原案が閲覧できる予定となっております。また、17 市町村全体を対象とする住民説明会が、建設予定地である帯広市では今月 25 日に、隣接する音更町では、これに先立って 22 日に開催される予定となっております。ご質問の3点目、「可燃ごみを抜本的に減らすため、生ごみや紙おむつを資源化する考えは」についてであります。可燃ごみの中には、生ごみが5割から6割含まれていると言われており、生ごみの減量化や堆肥化を推進することによって、可燃ごみの総量を減らす効果が大きいものと認識しております。このようなことから、本町では、平成元年度から生ごみ処理容器、13 年度からは電動生ごみ処理機の購入経費の一部助成を奨励事業として実施したことにより、生ごみの減量化に一定の効果と普及が図られたことから、23 年度をもって終了しておりますが、現在実施しております低コストの段ボールコンポストによる堆肥化の推奨や食品ロスの防止の啓発など、さらなる生ごみの減量に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。また、高齢化の進展に伴い大人用紙おむつの普及が拡大し、紙おむつメーカー各社が使用済みの紙おむつのパルプ化や固形燃料化などの取組を進めているほか、富良野市では紙おむつの一部を固形燃料化しておりますが、ペット用紙おむつや汚物の混入など、分別上の問題に加え、固形燃料の需要が少ないなど、資源化に向けては多くの課題があることから、本町においては、紙おむつの資源化は難しいものと考えております。ご質問の4点目、「町としてごみ処理のあり方を見直す検討委員会を設置する考えは」についてであります。本町では、一般廃棄物の資源化や減量化を推進するための方策等を審議する「幕別町廃棄物減量等審議会」を設置し、商工会や農協などの関係機関から9人の委員のほか、町民からの公募委員4人の方が参画されており、ごみの発生抑制や適正排出など、ごみ処理のあり方について審議をいただいているところであります。以上で、酒井議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 9番 酒井はやみ
それでは、再質問させていただきます。答弁では、平成 27 年度の CO2削減目標を達成したとあるのですけれども、その後、新エネルギービジョンに続く計画や目標が見つけられなかったのですが、そういったものはありますか。もしなければ、その理由を教えていただけますか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
ご質問にありました新エネルギービジョン、平成 27 年で終了しまして、一定の効果、160%以上の効果が出たことから、それ以降の計画は現在つくっておりません。以上です。
再質問 9番 酒井はやみ
その目標を大幅に達成したことで、今のところは町としては対策は必要ないということでしょうか。
答弁 住民福祉部長 合田利信(住民福祉部長は2019年12月まで)
つくっていないということなのですが、対策が必要ないわけではなくて、18 年に策定しました新エネルギービジョン、これが大きく達成をしたことから、こういったことを今後も続けていくという考えのもとに、今後においても CO2の削減に取り組んでいくということでございます。
再質問 9番 酒井はやみ
国の地球温暖化対策推進法では、21 条で「都道府県及び市町村は」、中略しますが、「温室効果ガスの排出の量の削減並びに吸収作用の保全及び強化のための措置に関する計画を策定するものとする。」とあります。そして、2項で「計画期間」や「地方公共団体実行計画の目標」「実施しようとする措置の内容」を定めるとあります。これは義務的な規定ではなく、努力規定だとは思われますが、国として位置付けられた方向性でもありますので、ぜひ温室効果ガス削減に向けた計画を検討していただきたいと思うのですが、計画を明らかにしていく考えはありますか。
答弁 住民福祉部長 合田利信(住民福祉部長は2019年12月まで)
繰り返しになりますが、目標については大きく達成したと。それともう一つ、ごみの排出抑制、これは CO2削減にもつながるのですが、今現在、第2期幕別町ごみ処理基本計画、こういったものを作成しながら排出抑制、食品ロスを含めて取り組んでいるところでございます。
再質問 9番 酒井はやみ
それでは、次の質問に移ります。答弁では、従来の延長線では実質排出ゼロを目指すのは難しい、ゼロ宣言はできないけれども、できる限りやるという答弁だったかと思うのですが、そういう捉え方で間違いはないですか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
おっしゃるとおりでございます。そういう捉えで構いません。
再質問 9番 酒井はやみ
今、世界で議論されていることは、この姿勢でいいのかということが問われているのだと思うのですが、今ちょうどスペインのマドリードで国連気候変動枠組条約第 25 回締約国会議(COP25)が開催されています。この COP25 の報道を通して、私自身も温暖化が急速に、想像以上に進んでいるということに改めて強い危機感を感じているところで、今の世代、今を生きる大人として何をしなければいけないのか、考えているところです。まして、町の議員になってしまったということもありまして、この会議が開かれているときに町の議員として何をやっていたのかというふうに後の世代から言われたくないなということもあって、今回このテーマを取り上げたわけです。この会議で国連のグテーレス事務総長が述べた「今のままの努力では全く不十分だ」という危機感を持った発言が、世界で衝撃を持って受けとめられています。国連のグテーレス総長は、「自然災害はより壊滅的となり、人的、財政的なコストの負担が増加している。干ばつは驚くべき早さで進んでおり、毎年、気候変動に関連した大気汚染は、700 万人を死に追いやっている。人間の健康と安全保障にとって劇的な脅威となった」と警告を発しています。この発言のもととなった国連環境計画の報告書では、「各国が国連に提出している排出削減目標をやり遂げても、パリ協定が目標としている 1.5度未満の上昇に抑えるどころか、気温上昇を 3.2 度に抑えることにしかならない。1.5 度未満の上昇に抑えるには、30 年までに温室効果ガス排出を 2010 年比 45%にし、2050 年までには実質ゼロにする必要がある」と訴えています。会議の中で、訴えに応えて、今、各国が目標の前倒しを表明するなど、積極的な決意と行動が広がりつつあります。十勝でも、1か月に何回も台風が来たり、5月に 38 度を超える日があるとか、集中豪雨で冠水するなど、他人事ではなくなっています。こうした現状や国際的な情勢の中で、幕別町が行政としてどういうイニシアチブをとるのか期待したい思いもあるのですが、どういうふうにお考えでしょうか。話題になったグレタさんをはじめ、今回も日本も含めて世界で若者たちが立ち上がってグローバル気候マーチが行われています。若い人たちが、みずからの国の被害をリアルに伝えて取組を呼びかけています。こうした世代の思いにも応えて、町として、実施するに向けて名乗りを上げてほしいという思いになるのですが、町としてはこの会議を受けてどういうふうに考えておられるか、お聞かせください。
答弁 町長 飯田晴義
まさに、今、COP25 はスペインのマドリードで始まっているわけで、そこで出てくる、特に後進国と言われているところが非常に温暖化の影響を受けているのだという声なども聞いてくるわけで、今、先ほど 700 万人の死亡だとか、2,000 万人が災害によって住む所を追われているだとか、そんなニュースも飛び込んでくるわけでありまして、そういう中で一番排出量の多い、例えば G20 が4分の3を占めているわけでありまして、そしてまた、アメリカがこのままいけば、2020 年の 11 月には離脱すると、そんなことがあるわけで、本当に使っているところがしっかりとその気になっていない、その最たるところがアメリカでありますし、また、日本としても暗いニュースというか、私からすると残念なニュースは、化石賞をいただいたということで、火発をさらになくすということを言えないばかりか火発のシステムを輸出すると、そんなことから化石賞をいただいて、いただいたというか、不名誉なものをいただいたわけで、ひょっとしたらこの COP 開幕中に2回目の化石賞をもらうのではないか、そんな話まで出ているわけであります。この温室効果ガスの削減については、本当に全世界的に、特に先進国がしっかりと取り組まなければならないことでありますし、我が国で言うと、国がやっぱりその気になっていかないと、なかなか難しい話であります。ただ、町は何もしないのかということではなくて、答弁の中で申し上げましたように、我が町の森林が吸収できる量が5万トンしかないのです。24 万トンのうちの5万トンしか吸収できないわけでありますから、これをたくさん森林を増やして、吸収量を増やすということは、まずもう今の現状では不可能。では何かを減らすのかということも、決め手がないのも実情であります。例えば、エコカーを導入するといっても、あるいは燃料をかえるといっても、これ、なかなか簡単なことではないわけであります。そういう中で本当に微々たることしかできませんけれども、姿勢だけは持ちながら取り組んでいきたいなというふうに思います。
再質問 9番 酒井はやみ
私が紹介しようと思っていたことをたくさんお話ししてくださったので、共通した認識だなというふうにも思ったのですが、ただ、町として難しいという面はあるのですけれども、そうしたら今は何をするのかということを、はっきり打ち出していく必要があると思います。先ほど計画を立てる予定は今ないということだったのですが、それでいいのかということを改めて検討する価値があるのではないかと思います。そして、町としてやっぱりイニシアチブをとっていく意義というのは、一つは今、町民一人ひとりも温暖化への危機を持っていると思うのです。ただ、個人としては車に乗るのを控えようだとか、ごみをなるべく出さないようにしようとか、それとしては大事なのですけれども、それで、そうしてやっていて全体的な、抜本的な削減に進むのかということは不安を覚えると思います。やっぱり全体の状況をつかんで、必要なイニシアチブを思い切ってとっていく行政の積極的な政策が待たれていると思いますし、少し困難がある政策であったとしても、それを打ち出すことによって、町民からも理解され、町民の積極的な協力も引き出せると思います。もう一つ、自治体としてイニシアチブをとる意味なのですけれども、先ほどお話があったように、日本政府の姿勢を変える力になると思います。化石賞の2回目に選ばれるかという話もあるのですけれども、日本は全く世界の流れに背を向けている状態でして、これを後押しできるのは地方自治体しかないという状況でもあると思います。今、COP25 に応えて次々とうちの自治体でも実質排出ゼロを目指すと名乗りを上げる自治体が増えています。昨年までは山梨県、一つの自治体だったと思うのですけれども、ことしに入ってから次々と増えていて、11 月 27 日には岩手県、11 月 29 日は豊田市や岩手県の9市町村、昨日は奈良県の生駒市など、今、10 都府県 11 市4町3村の合計 28 自治体が排出ゼロの目標を発表しています。人口で言うと 4,500 万人を占める地域となっています。逆に言いますと、自治体からそうした動きが起こらない限り、日本政府の姿勢は改まらない、そういう意味では自治体にも問われる責任が大きいと思います。町として、難しいとするだけではなく、実質排出ゼロに向けて、今これをやるとする計画を検討する考えを求めたいと思うのですが、そのお考えはいかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
計画を形としてつくることは、私は可能だろうと。ただ、その計画の内容が伴うかということが一番大切でありますし、それと実行できるかということも問われるわけであります。先ほど申し上げたように、実行できないのだという中で計画をつくる意味合いというのはあまりないのかな、それよりもやれることをやっていく、先ほど来出ています、エコカーを買ったり、燃料を転換したりだとか、ごみを出さないようにしたりとか、やれることを町民一人ひとりがやっていく、事業所にも協力を求めていくといったことが大切だろうというふうに思っているところであります。
再質問 9番 酒井はやみ
そうした内容でも結構だと思うのですけれども、やっぱり今どうしようとしているかというのが町民に見えることが大事かなと。そして、町民はこういうことができるよということもあわせて提起していくことができればいいのかなというふうに思っています。次の質問に、次の項目に移ります。町のごみ処理のあり方についてなのですけれども、質問の最初の町民の負担はという質問の趣旨は、財政的な負担が町や町民にどれくらいかかるのかということだったのですが、はっきりした分担金が明確にないということと、新たな町民の負担はないということを言われたのですけれども、この負担はないというのは、財政的な新たな負担も発生しないということなのでしょうか。それとも、分担金がまだはっきりしていないということなのでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
事業費はおおむね 285 億円という金額は出ておりますけれども、これに伴って各構成市町村の負担額が幾らになるかということは分かっていない、決まっていないので、その金額をお示しすることはできないという意味であります。
再質問 9番 酒井はやみ
分かりました。建設費は、土地、外構を含めて 285 億円と報道されています。これは税抜きの価格なので、消費税10%だとすると 313 億 5,000 万円で、今、17 市町村で使うということなのですけれども、将来的には十勝全域で使う可能性もあるということで、十勝 34 万人で割ると、単純に1人当たり約9万 2,000円、4人家族だと 36 万 9,000 円ぐらいの規模になるのかなというふうに思います。さらに、この金額が変動する可能性も新聞では報道されていました。そして、建設費のことはその内容なのですけれども、さらに維持管理も毎年かかると思います。維持管理費のことについて議論はされているのでしょうか。伺えるならお願いします。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
新中間処理施設の建設に当たっては、平成 28 年度に今の施設をさらに延命化させるか、それとも新しく建て替えるかというところで検討が始まって、その中で、今の施設を延命化させて使うよりも、新たな施設を建てたほうが維持管理も含めて有利になるという結果から、更新という形になったところでございます。
再質問 9番 酒井はやみ
分かりました。これだけの費用をかけて、新しい施設をつくっていくということなのですけれども、2027 年に稼働して、大体 40 年ぐらいを想定していると議事録ではあったのですけれども、2067 年ぐらいまで使い続けるという計画になっているかと思います。2067 年といえば、私は 93 歳で、ことし年生まれた子は 48 歳になるくらいまで、この維持管理費も払いながら使い続けるという想定です。この議論は 28年から3年かけて進められてきて最善とされて、ことし音更と帯広で住民説明会を開くという段階になっているわけですけれども、市町村段階での議論の場がないので、私も含めて町民は時々の新聞報道で経過を知るしかないのが現状かというふうに思います。今、差し迫る温暖化の対策に本格的に取り組まなくてはならないだとか、ごみの最終処分場が 20 年後にはいっぱいになると言われているプラごみの問題など、大量生産や大量消費の社会のあり方が根本から問われているときに、今後、四、五十年のごみの処理のあり方、お金の使い方を決めるという重大な決定に、どう責任を負えるのか自分でも不安を覚えます。町民の皆さんからも、報道を見て、個人や町の負担はどうなるのか、ごみ袋の値段は上がるのか、大量のごみを燃やし続ける政策でいいのか、最終処分場がいっぱいになったらその先どうするか検討されているのかなど、疑問や関心の声が寄せられています。環境問題や町の将来のあり方など、大きなテーマを抱えた問題ですので、この決定について町民がなるべく議論に参加する手立てをとることが必要ではないかと思いますが、その必要性についてはどう考えておられますか。
答弁 町長 飯田晴義
これは 17 市町村で構成する一部事務組合の事業でありますので、一部事務組合が主体となって情報提供し、説明会も行う。町としては、補完的な役割を担って、情報も提供しなければならないという立場にあるかというふうに思いますので、決して一部事務組合で何もしないわけではなくて、先ほどの答弁でも申し上げたように、パブリックコメントも一月募集しますし、説明会も22 日にやるということでありますので、そこは、では各市町村でやればいいのかということもあるかもしれませんけれども、そこまでは各市町村でやるということにも恐らくならない。説明会を開いてもほとんど来ない。例えば、陸別、広尾あるいは新得でやったとしても、ほとんど何も関心を持っていない方が多いのかな、ちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、ほとんど説明会をやったかいがないというか、それでまずは建設地である帯広市でやって、それとすぐ音更町でありますので、音更町でも説明会をやりますよと。芽室町も西士狩地区が近いのでありますけれども、ここはそこに住んでおられる地域住民の方に個別に対応する、説明するというようなことで、芽室町は開催をしないということになっておりますので、決して何も組合側がやっていないわけではなくて、情報も提供している、意見を言える場も提供しているということでありますので、そこはご理解をいただきたいなというふうに思います。
再質問 9番 酒井はやみ
関心がないという方ももちろんいるかと思うのですけれども、関心を持てる状況にないということも現状としてあるかと思いますので、関心を持っていただくためにもという意味でも、もうちょっときめ細やかな説明会や意見交換会が必要なのではないかなというふうに私は思います。幕別町で予定されていないのですけれども、芽室町では個別にということだったのですけれども、人口が比較的多い幕別町での開催が予定されなかったことについては何か理由があるのでしょうか。それとも、今後そういう計画が持たれる可能性があるのでしょうか。
再質問 9番 酒井はやみ
では、町として、そうした独自に説明会をするということは考えられませんか。
答弁 町長 飯田晴義
これも先ほど申し上げましたように一部事務組合の事業でありますので、法的なことを、ちょっとかたいことを言うと一部事務組合がやる仕事については町にはもう権限が残っていないこということですね。そこにもう移るわけですよ。ですから、我々が責任を持って説明会を主催するというのは、ちょっと筋違いのことであります。ですから、補完的に情報は提供しているということで、先ほど説明を申し上げたところであります。
再質問 9番 酒井はやみ
そうしたら、町民は、新聞やパブリックコメントや、パブリックコメントは町民側から言うことなのですが、情報を知るということでは新聞と2か所での開催地へ出向くという範囲でしかないということでいいですか。
答弁 町長 飯田晴義
そういうことになります。
再質問 9番 酒井はやみ
分かりました。では、次の質問に移ります。「可燃ごみを抜本的に減らすため、生ごみや紙おむつを資源化する考えは」ですが、ごみの減量化の大事さは強調されてきていますが、実際にごみの減量につながっているかというと、全国的にもですが、幕別町でも遅々とした歩みに思えます。昨年度の家庭系ごみの量は、一昨年と比較して、幕別地域で 99.7%、忠類地域では 104.1%となっています。町民のごみ資源に対する意識が高まっているかというと、プラごみの捨て方に問題があると指摘されるという状況にもあります。このままでは町のごみ処理基本計画で掲げる、平成 28 年度比で平成 37 度には 7.4%削減するという目標の達成すら危ういような気がします。この状況から思い切った減量に向けて議論する必要があるかなというふうに思います。生ごみの減量化については、いろんな取組がほかの市町村でもされていまして、福岡県の大木町では生ごみを分別してバケツに入れて回収する場合は回収費用を無料としていて、翌年には焼却ごみが40%減らされるという結果があったという報道もありました。そのほかにも、新潟県の長岡市で生ごみバイオガス化事業をしている報道などもあります。新しい世代に豊かな環境を引き継ぐためにも、生ごみの資源化について思い切った検討を始める必要があるのではないかと考えます。また、紙おむつのリサイクルについても、これから高齢化も進んで紙おむつのリサイクルが重要になってくるということで、実行している自治体もあります。固形燃料の需要が少ないという答弁もありましたが、富良野市では公共施設にペレットストーブを導入して活用するということもされています。こうした新たな事業についても検討の余地があるのではないかと思うのですが、これについて来年度からとか、そういうことにはならないと思うのですけれども、腰を据えて検討していくという考えはありませんか。
答弁 町長 飯田晴義
ごみの減量化であったり、再資源化については、常に我々としては考えているところであります。今、他市町村の事例を紹介していただきましたけれども、やはり他ですばらしいことやっているな、ではうちでもやろうといったら、そこには設備を設けなきゃならないとか、多大な投資が必要だというケースがありますので、我が町なりにどういったごみの減量化であったり、再資源化ができるか、それがきちっと事業として成り立つかということが非常に大切でありますので、そういったことも含めながら、事案が出てきた場合には、その時々で検討してまいりたいというふうに思います。
再質問 9番 酒井はやみ
最後の質問に移ります。質問の中で「検討委員会を設置する考えは」と出したのですが、答弁の中で審議会を設置しているというふうにありました。私、これ初めてお聞きしたのですが、どういった頻度で開催されているか、最終の会議はいつ開かれているか、今、議論されていることはどういったことかなど教えていただけますか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
幕別町廃棄物減量等審議会でございますけれども、頻度としては年に1回か2回。最近でいきますと、ことしの8月。昨年の3月と、ことしは8月に開催しております。内容としましては、今、先ほどご質問ありました新中間処理施設の概要の説明ですとか、そういったところの報告事項、あとはごみの排出量の推移ですとか、そういったことの報告をさせていただいております。以上です。
再質問 9番 酒井はやみ
議論の内容などはホームページなどで公開されていますか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
ホームページでの公開はしておりません。
再質問 9番 酒井はやみ
先ほど議論されている内容で、中間処理施設の説明、報告、ごみの排出量の推移などを報告したとあるのですけれども、減量化について議論で意見が出ていることなどはありますか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
この廃棄物減量推進審議会の中では、平成 29 年度に策定した第2期ごみ処理基本計画、こちらの策定についていろいろご意見をいただいてつくり上げたものでございまして、当然、減量対策については不法投棄の問題ですとかそういったこと、クリーン作戦もそうなのですけれども、この審議会の中で話題に上がったところでございます。
再質問 9番 酒井はやみ
分かりました。今の第2期ごみ処理基本計画は、平成 37 年までの計画だと思います。37 年以降どう具体化するのかは、最終年の 37 年になってからでは遅いと思います。生ごみの資源化や紙おむつのリサイクル、その他できることというのは、早くから考えて事業を検討、新しい対策も検討するには時間もかかると思いますので、できるだけ早くそういった検討も開始していく必要があるのではないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
答弁 防災環境課長 寺田治(防災環境課長は2022年3月まで)
第2期のごみ処理基本計画、目標年 37 年でございますので、それ以降の計画につきましては、また近くなったら見直すところでございますが、議員おっしゃるとおり生ごみの減量がごみの総体の量を減らす一番のポイントとなるところでございまして、これまでコンポストですとか、そういったことで生ごみの減量に努めてきたところでございますが、引き続き生ごみの減量、特に水分をどうやって飛ばすかということも含めてちょっと検討していきたいというふうに思います。
再質問 9番 酒井はやみ
温暖化や廃プラの深刻な環境問題や、焼却場建て替えの議論が起こっている今、改めて町民一人ひとりがごみへの関心を高め、考えるべきときだと思います。そして、できる限り多くの町民が議論の過程に参加することが主体的な自覚と行動につながり、希望の持てるごみ対策を進める近道だと思います。誰もが住みやすい、これからの子どもたちも住みたいと思える町をつくっていくために、町としては、ぜひ町民の意見を酌み尽くす手立てを検討していただくことを期待して質問を終わります。