みんなの議会

幕別町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月6日

現状と課題について

2019年3月6日、幕別町議会の一般質問で、中橋友子議員が「現状と課題について」質問し、教育長 菅野勇次が答弁しました。

質問者
中橋友子 議員
答弁者
教育長 菅野勇次

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 中橋友子

通告に従いまして、質問を行います。教職員の働き方改革の取組についてであります。教職員の長時間労働が社会問題になっています。その是正は、労働条件の改善として緊急であり、子供に行き届いた教育を保障する上で極めて大切な課題です。国が 2016 年に実施した「教員勤務実態調査」によると、教員は月曜から金曜まで毎日 12 時間近く働き、休みのはずの土日も働き、過労死ラインを超える教員は中学校で 57.7%、小学校で 33.4%となっています。一昨年、ついに政府も「教職員の長時間勤務の早急な是正」を掲げ、「学校における働き方改革に関する緊急対策」が提案されました。国の提案に基づき 2018 年3月、北海道教育委員会の「学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」」が出され、また幕別町においても同年9月「学校における働き方改革幕別町アクション・プラン」が提案されています。1週間当たりの勤務時間が 60 時間を超える教員をゼロにすることや、部活動の休養日(年 73 日)を実施することなど、2020 年度までを目標に掲げられています。プラン達成のためには教職員の定員増が欠かせず、学校業務の負担削減など具体的に取り組まなければなりません。教職員の長時間労働を解消するために、どのように取り組んでいるのか、現状と課題について伺います。(1)幕別町アクション・プランの進捗状況。(2)教職員1人当たりの勤務時間の実態。(3)非正規職員の人数と割合。(4)持ち時間の上限を定め、定数増を。(5)学校業務の削減。(6)時間外勤務手当や休日勤務手当の支給を国に求める。(7)30 人以下学級の実現を国に求める。以上であります。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

中橋議員のご質問にお答えいたします。「教職員の働き方改革の取組について」であります。学校現場の多忙化の改善は、教員が一人ひとりの子供に丁寧に関わりながら、質の高い授業や個に応じた指導を実現していくための重要かつ喫緊の課題であるため、保護者の理解を得ながら、教員が学習指導、生徒指導などの本来業務に集中し、健康で生き生きとやりがいを持って勤務をしながら、学校教育の質を高められる環境づくりが必要であると認識いたしております。北海道教育委員会が平成 29 年9月に公表した、「教育職員の時間外勤務等に係る実態調査」では、20 年度に実施した調査と比較して、改善は見られたものの、1週間当たりの勤務時間が 60 時間を超える者の割合が、教諭については小学校で2割、中学校で4割を超えており、また教頭においては、小中学校ともに7割を超えるなどの課題が明らかになったところであります。こうした状況を踏まえ、昨年3月、北海道教育委員会において、「学校における働き方改革北海道アクション・プラン」が策定され、その中で、市町村教育委員会の役割として市町村立学校における働き方改革を進めるための計画等を地域の実情に応じ、策定することとされたところであります。ご質問の1点目、「幕別町アクション・プランの進捗状況」についてであります。本町のアクション・プランにつきましては、昨年9月の教育委員会会議を経て策定したところでありますが、取組期間につきましては、平成 30 年度から 32 年度までの3年間とし、目指す指標を部活動休養日の完全実施(年間 73 日)や定時退勤日の月2回以上の実施、学校閉庁日の年9日以上の実施、変形労働時間制の活用と定め、勤務時間が週 60 時間を超える教員をゼロとする目標といたしました。本年度の進捗状況についてでありますが、はじめに、部活動休養日につきましては、年間 73 日の設定に当たって、学校閉庁日をはじめ、毎週1日以上の定期的な休養日の設定、月1日以上の休養日を土曜日、日曜日または祝日に設定することとしており、全ての小中学校で設定され、設定どおり実施される見込みとなっております。次に、定時退勤日につきましては、各学校において月2回以上となるよう設定され、また実施状況については小中学校 11 校で半数以上の職員が定時に退勤しており、残る小学校3校でも職員の実施率は半数未満ではありますが、通常の日に比べると多くの職員が定時退勤をしており、勤務時間を意識した働き方が徐々にではありますが広まりつつあると考えております。次に、学校閉庁日につきましては、道のアクション・プランで既に示されていたことから、町のアクション・プラン策定前ではありましたが、校長会や教頭会等と協議の上、夏季休業期間内で3日間を学校閉庁日とすることで先行実施したほか、年末年始の休日6日間についても全校で実施され、年間9日以上となったところであります。次に、変形労働時間制につきましては、修学旅行等の引率業務や体育祭、運動会、家庭訪問業務など対象となる 11 の業務に従事する場合、1日の正規時間を超えて勤務する必要が生じることから、当該業務を行う週を含む4週の期間内を平均して、1週間当たりの勤務時間が 38 時間 45 分となるよう、勤務時間の割り振りを弾力的に行うものでありますが、全ての小中学校で活用されております。次に、勤務時間が週 60 時間を超える教員をゼロとする目標につきましては、現在、その目標達成に向け勤怠管理方法を検討しているところであり、今後、道において試行しているシステムの検討結果や他市町村の取組事例を参考にするとともに、校長会や教頭会等、関係者と十分に協議をしながら、その方策を考えてまいります。また、働き方改革に向けた取組につきましては、保護者や地域住民等にも理解を深めてもらう必要があることから、学校を通じて保護者に周知しているほか、学校だよりやホームページで普及啓発に努めているところであります。ご質問の2点目、「教職員1人当たりの勤務時間の実態」についてであります。北海道教育委員会が平成 28 年度に実施した「教育職員の時間外勤務等に係る実態調査」におきまして、1週間当たりの勤務時間が 60 時間を超える者の割合が、教諭については、小学校で 23.4%、中学校で 46.9%という調査結果でありました。また、この調査に際しましては、本町の中学校1校が抽出調査の対象となり、平成 28 年 11 月及び12 月のそれぞれ連続する1週間の中で調査を実施したところでありますが、この結果、11 月では1週間で 48.4%、12 月では 33.3%の教諭が勤務時間 60 時間を超えており、北海道の調査結果と同様の傾向にあるものと認識いたしております。ご質問の3点目、「非正規職員の人数と割合」についてであります。はじめに、小学校につきましては、平成 30 年5月1日現在で、正規職員が 153 人、非正規職員が51 人、計 204 人で、非正規職員の割合は 25.0%となっており、任用体系でいいますと、非正規職員51 人のうち、道費職員が9人(産休等の代替職員4人、定数内期限付職員3人、非常勤講師2人)、特別支援教育支援員、事務補助員など町費職員が 42 人となっております。次に、中学校につきましては、正規職員が 97 人、非正規職員が 19 人、計 116 人で、非正規職員の割合は 16.4%となっており、非正規職員 19 人のうち、道費職員が9人(産休等の代替職員4人、定数内期限付職員4人、非常勤講師1人)、特別支援教育支援員、事務補助員など町費職員が 10 人となっております。小中学校を合わせますと、正規職員が 250 人、非正規職員が 70 人、計 320 人で、非正規職員の割合は 21.9%となっており、非正規職員 70 人のうち、道費職員が 18 人(産休等の代替職員8人、定数内期限付職員7人、非常勤講師3人)、特別支援教育支援員、事務補助員など町費職員が 52 人となっております。ご質問の4点目、「持ち時間の上限を定め、定数増」についてであります。県費負担教職員の市町村別の学校種類ごとの定数は、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の規定に基づき、都道府県の条例で定めることとされており、定数の範囲内で、都道府県教育委員会が、当該市町村における児童又は生徒の実態、当該市町村が設置する学校の学級編制に係る事情等を総合的に勘案して定めるものとしております。また、教職員の定数の考え方につきましては、「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」に示される、標準的な定数の考え方をもとに、都道府県教育委員会が配置基準を定め、これにより、各市町村の教職員の配置数が決定されているものであります。本町におきましても、児童生徒数や学級数など、道が定める「小学校及び中学校の県費負担教職員定数配置基準」により、各小中学校に教職員が配置されており、その中で各学校においては、学習指導要領に定められている各教科の授業時数に基づき授業を実施しているところであります。例えば、中学校においては各教科担任が授業を行っておりますが、第3学年の数学であれば、年間140 時間、週に換算すると4時間の授業を実施、また音楽であれば年間 35 時間、週1時間の授業となり、教科ごとの時数や学級数によって教科担任それぞれの授業時数は異なるため、持ち時間の多寡は生じるものであります。教職員の勤務時間内の業務といたしましては、授業のみならず、生徒指導や進路指導、教材研究、授業準備、校務分掌の担当業務などさまざまであり、全体業務の中で個人の負担が過重とならないよう、各学校において総合的に業務の調整を実施しているところであります。このようなことから、持ち時間の上限を定め、定数増を図ることは、現行法令上困難であると考えておりますが、教育委員会といたしましては、教員が児童生徒と向き合う時間を確保し、学校における教育活動をより充実させるためにも、国の新たな教職員定数の改善を求めるなど、引き続き、十勝管内教育委員会連絡協議会や十勝町村会などの関係機関を通して、道に要望するとともに国へ働きかけてまいりたいと考えております。ご質問の5点目、「学校業務の削減」についてであります。幕別町アクション・プランの取組の一つとして、「教育委員会による学校サポート体制の充実」を掲げており、その中で、調査業務等の見直しとして、独自調査は、極力、道が実施する調査を活用するといったことや、トラブル等に直面した際のサポートとして、学校教育推進員を中心とした相談体制の充実、学校行事の精査・見直しを促進するなど、学校業務の削減に努めているところであります。また、町独自の施策として、小中学校への特別支援教育支援員の配置をはじめ、学校事務補助職員や国際交流員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーを配置するとともに、児童の体力・運動能力向上と体育授業のサポートなどを目的とした、学校体育授業支援事業を実施するなど、学校業務の削減や教職員の負担軽減につながる取組を継続的に実施しております。今後も引き続き、学校現場の実態を把握しながら、学校業務の削減に努めてまいります。ご質問の6点目、「時間外勤務手当や休日勤務手当の支給を国に求める」についてであります。公立学校の教育公務員の時間外勤務や休日勤務に関する取扱は、「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)」及び「公立の義務教育諸学校等の教育職員を正規の勤務時間を超えて勤務させる場合等の基準を定める政令」で定められております。同法及び同政令では、公立学校の教育公務員は、正規職員の勤務時間の割り振りを適正に行い、原則として、時間外勤務は命じないものとされており、正規の勤務時間を超えて勤務させる場合は、「校外実習その他生徒の実習に関する業務」「修学旅行その他学校の行事に関する業務」「職員会議」「非常災害対応業務」のいわゆる超勤4項目に従事する場合に限定しており、その際、時間外勤務手当や休日勤務手当は支給されず、勤務時間の内外を問わず包括的に評価して教職調整額が支給される規定となっております。しかしながら、学習指導のほか、生徒指導、部活動、保護者や地域との連携など、教員に対する多様な期待は、一方で長時間労働という形で既にあらわれていたため、文部科学省は平成 29 年6月に、中央教育審議会に対しまして、「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について」諮問し、初等中等教育分科会、学校における働き方改革特別部会で 21 回の議論を経て、31 年1月に答申を行ったところであります。同答申では、教師の勤務のあり方を踏まえた勤務時間制度改革として、「給特法の今後の在り方」や「1年単位の変形労働時間制の導入」などが検討項目として盛り込まれたことから、今後も引き続き、国の動向に注視してまいりたいと考えております。ご質問の7点目、「30 人以下学級の実現を国に求める」についてであります。少人数学級の取組につきましては、平成 13 年の法改正により、特に必要と認められる場合には、都道府県教育委員会の判断で国の標準を下回る基準を設けることが可能となり、さらに 15 年からは、特例的な場合に限らず 40 人を下回る一律の基準を設定することが可能となったところであります。こうした背景のもと、北海道では平成 16 年度から「少人数学級実践研究事業」をスタートし、22年度以降は全ての都道府県で少人数学級が実施されております。また、平成 23 年の法改正では、小学校第1学年の学級編制の標準が 40 人から 35 人に引き下げられ、教職員の基礎定数化が図られましたが、その後、法改正による引き下げがないため、北海道では、小学校第2学年と中学校第1学年について、国の加配定数を活用し少人数学級実践研究事業を実施しているところであります。他府県においては、一部の学年で 30 人以下学級の取組を実施しているところもありますが、子供たちが全国どこに住んでいても一定水準の教育を受けられるように、そして教職員が児童生徒としっかりと向き合う体制を整備することが必要であり、そのために、国が教育予算を拡充し教職員定数の充実も含めた教育条件の整備を進めていくことが、子供たちの豊かな学びにもつながるものと考えております。教育委員会といたしましては、十勝管内教育委員会連絡協議会や十勝町村会、北海道十勝圏活性化推進期成会などの関係機関を通して、引き続き道に要望するとともに国への働きかけを訴えてまいりたいと考えております。以上で、中橋議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 12番 中橋友子

それでは、再質問をさせていただきます。詳細にわたってのご答弁をいただきました。今の教職員のおかれている、大変過酷な労働環境の中で、どうやって行き届いた教育、そして教員自身の人権も守られ、日常生活がしっかり送れるような、そういったふうに改革がなされていくのか、大変大事であり注目をしてまいりました。そこで、今回出されました幕別町のアクション・プラン。北海道のアクション・プランにほとんど同じ中身にはなっていますが、詳細ずっと見ていきますと、いろいろなところで、質問項目の中にもありましたけれども、教員の労働時間そのものを短縮することに向けて、さまざまなことが書かれておりました。ただ、私が一番北海道も幕別町も、そして国のもそうなのですけれども、そもそもどうしてこういう状況になっているかという根本的な掘り下げがないのです。幕別町のアクション・プランも、道も国も。つまり、今の先生方が戦後の教育、1945 年から始まって今日まで 73 年間あるのですけれども、その73 年間の中の教員の定数と、それから教員にかけられた授業日数であるとか、子供との対応であるとか、部活であるとか、いろんな授業がどんどん増えてきてますよね。そういう中で、こういった過酷な労働条件に、一人の先生に課せられる業務がどんどん増えていって、過酷な状況になったと思うのですけれども、この点での文言ももちろんありませんし、そもそもそういうところから出発しているという押さえがないのです。したがって、うちの町の教育委員会としては、まずその点で今日のこの長時間労働、いつごろから始まっていて、その要因はどこにあるのかというふうに押さえてこられたのか、伺いたいと思います。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

今日の教職員のこういった勤務時間が多いというか、そういう状況をどこから生まれたかということでございますけれども、まずは確かに学校教育の中で、学習指導要領の改訂が種々行われておりました。いっとき、ゆとり教育といって、ゆとりのある教育ということで、少し時間を抑えていたような時期もあったかと思いますけれども、それがどうだったのかというような反省もあって、さらに見直しがかかって、授業時数等々も増えてきているという現状があります。まずそういったことで、授業時数等々の見直しがあると。それに加えて、地域、保護者からの期待感というのも、どんどんどんどん少子化傾向に伴いまして高まりつつあるというようなことで、そういった保護者の期待もあって、先生方の負担が増えていったというようなこともあります。それは、少年団活動であったり部活動も含めて、そういったことがあろうかと思います。まずは、そういうところでしょうか。

再質問 12番 中橋友子

いつごろから始まって、どこに要因があったかというようなことで、お答えでは学習指導要領の改訂がたびたびありましたね。それと保護者からの期待が。もちろん、それもあると思います、大きいと思います。ですけれども、そもそもこの教職員の、ちょっと細かいことは別にしても、定員がどこで定められたかというふうになると、答弁の中にもあるのですけれども、いわゆる文科省のほうで教職員の標準的な勤務時間というのを定めて、定数を割り出している。その当時は授業時間が1日4時間という4こま、4こまというところからスタートして、はじき出されているのですよね。実際、今なぜ4こまかというと、授業時間に対して向き合う時間を保障する、そしてそれは必ず教育をきちっと行き届かせていくための準備時間、授業に対する準備時間も必要だと。4時間4こまの授業をするということは、その倍の時間が必要だ。8時間労働におさめる中では、4こまの授業が基本だということからスタートしたのですね。ところが、現実には今4こまでは終わっていない。聞いてみますと6こま、2時間増えていると。それを同じ定数でこなしていくというふうになると、当然、負担が増えるということではないでしょうか。この教育長、お答えになった定数が決まっているということを言われましたけれども、その標準基準、義務教育標準法という法律で決めたその基準が、今そのまま来ているのですけれども、これ定められたの 1958 年というふうに調べたらなっていました。だから、1958 年のそのときの教育環境の中で定められた定数が、そのまま今も来ていて、いろいろ補助教員とか支援員とかなっています。基本は 1958 年なのですよね。だからこういうところをえぐり出して改革プランというのをやっていかないと、本当にこのとおり私実施されればいいなと思っています。その保障となる教員の数そのものの問題に、なぜどこも触れていないのか。私はやっぱり上が触れてこなかったから、道も町もそうなのだなというふうに思うのですけれども。もう一回どうでしょうか。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

今、法律が 1958 年からということでございましたれども、詳細は把握してはございませんけれども、当然その時々に応じて多少改正なりはされているかと思うのですが、大きくは変わっていないのかもしれないですけれども、ただ、確かに古いと言われればそうなのかもしれないですけれども、こま数も今おっしゃられるように、増えているというのも現状であるかもしれません。そういった中にあっても、教職員の働き方改革については、やれるところから、できるところから、このアクション・プランは確かに言われるとおり、道のアクション・プランに準じて町も策定したものでございますけれども、やれるところからやっていって、その中で先生方の働き方が、改革につながって負担が多少減っていくことを期待しているところであります。

再質問 12番 中橋友子

私も減っていくことを期待するのですけれども、大もとにメスを入れられないと、本当に同じ教員の数というのがあって、そこにやるべきことは、どんどんどんどん増えていくわけですから、だからいろんな 60 時間以内にしますよとか、それから定時に帰っていただく日を決めましたよというふうに、それいいのですけれども、仕事の量はどんどん増えていって変わっていないのに、そういう制限だけをすると、結局、昔の言葉で言うと、1升に2升は入らないとかという言葉があるようですけれどもね、もうきゅうきゅうの状況の中で、付け焼刃的なやりくりをせざるを得ない計画になってはいないですか。そこをやっぱり一番先生の定数そのものが、何を基準にどこで定められたかということを、私は 1958 年のその義務教育標準法にきちっと書いてありますから、そこで定められたのが、今そのまま基本的には来ていると。しかし、50 数年間の中では、教育内容はどんどん変わってきて、授業そのものが4こまから6こまになっていると。さらに、もっともっと言えば、先生の仕事、本当に増えているのですよね。学校業務のところにもありますけれども、ゆとりの教育のときも、結局それは教員の多忙化の一番の要因になったことなのですけれども、2002 年に週5日制になったのですよ。それまで6日間で、こま数が増える原因もそこから出てくるのですけれどもね。1週間6日間お勉強してたのを5日にしたと。これ3年間の経過措置でやったのですけれども、そのときに本来であれば、6日を5日するというのであれば、5日間にふさわしい新しい教育方針が出て、授業なども削減されていかなければいけなかったのです。ところが、多少はされたのですけれども、20%の削減が必要なところを十五、六%しかに、つまり削減されたほうが六、七%ですね、それでスタートしたと。そこにゆとりなのだというのですけれども、結局学力低下が生じるのではないかというようなことがあって、教育の授業の数だとか、先生のやるべきことはどんどん増えていったのですよね。ここが今日の先生方の働き方改革に本当に頑張らなければならない、ここのところに原因があったというようなところを、ちゃんと見ないといけないのだと思うのです。それは今も変わっていませんから。だから、このアクション・プランを見ても、本当にもっと幕別町らしいアクション・プランが欲しかったなと。表題から何から全部北海道と同じなので、見てても間違ってしまうぐらい、これ幕別だったのか、これ北海道だったのかと分からなくなるような計画なのですよね。だから、そういう大もとの、繰り返しになりますけれども、ところにしっかりと着目をして、本当の改革になるような、もちろん国や道との関係がありますから、幕別だけでやれないというのは承知の上で、もっと生きたプランにするべきだと、変えていくべきだと思いますが、どうでしょうか。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

プランの内容ということでございますけれども、これにつきましては、北海道に準じた形でつくったものでございます。先ほども答弁いたしましたけれども、これは、道全体で取り組んでいこうということでございますので、管内の市町村におきましても、ほぼ同様の内容となっておりますし、これについては当面変える、一部修正というか変更等々はあるかと思いますけれども、基本的な形は変える考えは、現段階では思ってございませんけれども、先ほども答弁いたしましたように、基本的には定数の考えにつきましては、国の責任において行うものであるというふうに思っております。確かに、今、先生方の授業時数増えて、先生方忙しいというのも分かっておりますし、そういったことにつきましては、このプランの中の個々の取組を進めることによって、徐々にはではあるかもしれないです、少しかもしれないですけれども、解消してまいりたいというふうに考えております。合わせて、先生方の意識改革というのも必要だというふうに思っております。先生方の働き方の中で、今までどうしても勤務時間を意識した働き方というのが、制度上、あまり意識が薄い面もあったかなというところもございますので、そういったことも含めて、いかに効率的に仕事をやっていくかということもありますので、そういった先生方の意識改革も含めて取り組んでまいりたいというふうに思っております。

再質問 12番 中橋友子

そういうことをお考えであれば、これを変えるつもりもないということでありますから、3年間、平成は終わりますが、平成 33 年までですか、その 32 年ですか。幕別町で働かれる教職員の皆さんのいわゆる総労働を 32 年完全実施して、今からどのぐらい減りますか。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

どのくらいという具体的な数字は、目標として掲げております月 60 時間ですね。ごめんなさい、週 60 時間を超える教員を全校でゼロにするということが目標でございますし、そういう目標に向けて、個々の取組を進めてまいりたいというふうに思っていります。

再質問 12番 中橋友子

大事なことですけれども、週 60 時間押さえていらっしゃるとは思いますが、過労死ラインのところなのですよね。厚労省が出しています勤務時間の目標というのは、週 45 時間なのですよ。今現状で 60 時間を超えている先生たちがたくさんいらっしゃるので、60 時間というふうに出してますけれども、それは決して今の教育現場のよりよい教員の勤務状況というふうに考えれば、60 時間は適切ではない。厚労省がいう 45 時間、ここが私は目標にすべきだと思うのですよね。それで、もう一回だけアクション・プランに戻りますけれども、こういう計画をつくるときに、どこも同じだと、道教委で管内同じだと、そうだと思うのです。もともと学校教諭は道の職員でもありますから、当然そう流れてくるのですけれども、しかし、私はやっぱり幕別町の人間として、幕別町の教育委員会として、幕別町の学校教育に責任を負うということになれば、やっぱり幕別町から、こういうところは違うぞという指摘がどんどん上に行ってしかるべきだと思うのですよ。そうしないと変わっていかない。だから、今この実態、改善に向ける目標も決して理想とする目標にはなっていないということをしっかりと上に上げながら、町としてはこの部分では頑張るぞというようなことが、この中に描かれないと、本当に同じなのですよ、皆さん。だから、おもしろくも何ともない。そしてネットで国のを見ると、ほぼ同じ。こんな上から来たものが流れて、そしてそれぞれの学校にプラン出しなさいなんていう上のほうもおかしいな、同じことを書かせるなというふうに思うのですけれども、必要ですからね。なのですが、そういう問題意識、上からのものをそのまま受け入れて出すというところに、やっぱり問題あるぞというふうに思っていただきたいと思うのですよね。どうですか。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

上からのものをそのままというようなお話ありましたけれども、先ほども申し上げましたように、これにつきましては、国なり道なりが統一といったらおかしいかもしれないですけれども、同じ考え方のもとで進めていこうということでございます。学校における働き方改革、具体的な取組というのは、ほぼ道立高校であっても、市町村立の学校であっても、やっぱり内容的には同じような中身になります。そういったことから、どうしても内容はやはり同じような形にはならざるを得ないというふうに思っております。町といたしましては、独自の施策として特別教育支援員の配置を外数配置しているだとか、学校事務補助員を配置しているだとか、これは町単独でやっておりますから、そういったことを、町でできることをやって、さらに働き方改革につなげてまいりたいというふうに思っております。

再質問 12番 中橋友子

分かりました。限られたということではないけれども、やっぱり自治体としての主体性を発揮するという点での意気込みというか、向かい方という点では、もう少し力を入れて、一斉にやろうと思っているその中身にも問題があるわけですから、それを教育委員会から上げていくというような姿勢を持っていただきたい、このように思います。これはいいです。具体的な今アクション・プランのことについては、分かりました。教員の1人当たりの勤務時間についても絡めてお答えをいただいたので、結構かと思います。ここで非正規職員の人数と割合につきましても、詳細なお答えをいただきました。これは私いつも非正規職員の問題は教員に限らず、公務員や全体で問題にしてきているのですけれども、25%という割合ですね。道のは別としても、幕別町は本当に独自に発達支援の教員を増やしてきた経過もありまして、また早くから人数の多い学級に補助教員を入れるということも町単独でやってきましたから、そういう点ではすぐれた政策だったと思います。ただ同時に、これだけ非正規職員が増えてくると、やはり非正規職員の待遇改善というところにも目を向けざるを得ません。全国的に問題になっているこの非正規職員の劣悪な、まず一番目は給料が安いということですね。もちろん時間給、日給でありますから当然です。休みが多い夏休み、冬休み無給ですからね。そういうことを考えると、将来的に全体の改善を図る上では、非正規職員の待遇改善というのもしっかりと位置付けなければならないと思いますが、どうでしょうか。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

非正規職員、答弁の中でも申し上げましたけれども、道費の非正規職員もいるのですけれども、待遇改善につきましては、これ町全体の非正規職員の考え方もございます、バランスもございますので、そういった中で町部局と連携を図りながら待遇改善、会計年度職員の関係もございますので、全体の中で検討してまいりたいというふうに思っております。

再質問 12番 中橋友子

大変急がれる課題だと思いますので、ぜひ検討し、待遇改善に向けていただきたいというふうに思います。それもこれもやはり、今非正規職員のこと、全体の流れの中ではちょっと違った角度で言ったのですけれども、やっぱりそういう待遇改善がなされて、非正規職員の力ももっともっと貸していただけるような状況になっていくと、正教員の働き方にも応援というか、つながっていくのではないかというふうに思います。次に、持ち時間の上限を定めて定数増、これ定数増のことが一貫しているのですけれども、結局そういうものが定められていないのですね。教育長も無理だというふうにお答えされているのですけれども、限りなく教員の場合には残業も残業と言われない、あるいはどんどん仕事が増えてきても、それは先生方の努力だというようなことで、一人ひとりの個人の責任というふうにして片づけられてきて、今日まで来ているのではないかというふうに思います。つまり、やれるだけやって、やれない人は力不足だというようなことで、だから定数にも手がつけられないできたということになれば、初めからきちっと線をスタート、1人1時間1日4こまだというのが基本であれば、そういうのをもとに上限をきちっと定めることが必要ではないかということを、道や国に上げていくべきではないですか。どうでしょうか。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

定数の関係につきましては、先ほどもお答えいたしましたように、基本的には答弁の中でお答えしましたように、先生の持っている教科ですとか、そういったもので、あとはその学校のクラス数ですとか、そういったもので持ち時間というのは変わってくるというふうに認識しております。その中で、ほかの担当する業務も含めて、全体を学校の中で調整しながらやっているというのが現状でございますので。あと定数の関係につきましては、基本的には国の制度の中で、標準の中で定数化していただくというのが、これは一番でございますので、引き続き国に働きかけてまいりたいというふうに思っております。

再質問 12番 中橋友子

そうですね。持ち時間というのは上限ですから、いろんな先生方とやりくりされている。もちろん下限でなくて上限ですから、そういう目標があって、先生方同士でやりくりして、上限があるから全体としては過労死までいくような大変な時間にはならないのだということでは、私は有効な手段だと思うのですよね。ぜひその辺も検討していただきたいですし、定数増については、国に働きかけるというのが最後にありましたので、頑張ってほしいと思うけれども。本当にこれ置き去りにされてきていることですから、国はいろいろ考えてくれて、状況判断してやってくれているだろうなという、だから今の定数になっているというような教育長の発言の中から酌み取れてしまうのですけれども、そうではないのですよね。こんな戦後七十数年間も同じだって、これだけ教育の中身が変わっているということは、現場からどんどん上げるべきだと思います。それは、5番目の学校業務の削減、ここにもつながってくると思います。削減についても取り組まれるということで、お答えいただきましたけれども、具体的には本当にこういうことも必要ですけれども、先ほど言いましたように、2002 年から6日分を5日にするようになり、さらにさまざまな業務、もういっぱいあります。2007 年からは全国学力テストが入っていまして、これはものすごい教員にとっては膨大な作業。民間に委ねているとはいいながらも、4割近い学校はもう採点から、集計から、分析からみんな先生方やっているのですよね、独自にコピーをとって。あるいは、環境が変わってきた中では、行政研修も増えてますし、それから教職員の免許の更新制度なんていうのも入ってきてますし、人事評価、学校評価、こんなのがどんどんどんどん積み上げられてきまして、結局学校同士の成績も含めて競争と管理というのが、がっちりされてきている、その中での今の労働実態ですからね、こういうところも改善しないと。実際に学力テストなんかは、県としてはもうやらないというところも4か所ほど出てきているということを聞いていますけれども、そういうことも考えて、具体的に教員の業務を減らすというふうにやっていかなければならないと思うのですよね。幕別の先生方もこれだけに限らず、その学校学校で独自の取組もさらにやっています。私の地元では、例えば南小なら、みなみっ子まつりですとか、北小もやってますけれども、途別の稲作づくりだとか、本当にいろんなことを。これは子供たちにとってはとっても楽しみで、喜んで、教育効果高いと思うのですけれども、それとて先生方にとっては、どこでどういう時間を生み出して、そしてそういうことをやっていくかと大変なご苦労をされています。人の配置も含めて、こういう業務を具体的に減らしていくという点では、教育長の答弁では、ちょっとこの部分はなかったと思いますので、今私が申し上げた点についての改善については、どう考えられますか。

答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)

学力テストあるいは行政研修、免許の更新、人事評価、学校評価、さまざまな例を挙げていただきましたけれども、これらについては国から実際に制度が変わって、おりてきたと言ったらおかしいですけれども、制度の変遷を経て業務が加わってきたということでございます。ただ、例えば行政研修の関係でいいますと、先生方の研修、これはやっぱり先生方の資質向上という意味合いからも必要なものでありましょうし、研修制度自体はやっていかなければならないというふうには思っております。ただ、全て出るということではなくて、ある程度選択して厳選しながら受講するということも可能ですし、その辺は先生方の勤務の状態等を含めながら受講するというようなことも可能だと思います。その辺はある程度は減らすこともできるかなというふうに思います。あと学力テストにつきましては、確かに国なり道からおりてきて、実施しておりますけれども、この結果に基づいて、子供たちの特性を、どこの部分が例えば不足しているですとか、そういった特性を検証しつつ、その検証結果に基づいて学校でプランを立てて力を入れて、ここを指導していくというようなことに活用しておりますので、こういった学力テストについては、本町においては必要であるというふうに認識をしておりますし、今後においても実施していこうというふうに思っております。あと人事評価、学校評価等についても、これは制度の変遷があって、業務としては増えてきている形にはなりますけれども、実際に給与面ですとか、そういったものも含めて人事評価は必要なものですし、それから学校評価についても、地域の皆さんからもアンケート調査いただいて、保護者からもアンケート調査の中で評価をいただいて、学校でどういうところが足りないのだという、そういう意見の聴取する手法の一つにもなっておりますし、地域の皆さんあるいは保護者の皆さんの意見聴取の場面にもなっておりますので、こういったことも今の時代としては必要なのかなというふうに思っております。等々ですね、確かに業務は増えておりますけれども、教員に対するニーズが多様化しているということで、先生方の負担は増えているということはございますけれども、教育委員会としても、できる限りのサポートをしてまいりたいというふうに考えております。

再質問 12番 中橋友子

評価をされているから、こういうことがやられているのだと思うのです。学力テストも研修も教員免許の更新も学校評価も。私、全てがだめだというふうに思っているわけではないのですけれども、現場の先生方を本当に管理と競争で、子供もそうですよね、追い立てられて疲弊しているという要因の中に、こういうものが挙げられるわけです。確かに、例えば学力テスト一つとっても、全国的な学力の実態が分かって、うちの学校がどの位置でというのは、それは幕別町の学力がどのランクかというか、どの程度かという判断をする上では、ないよりはあったほうが見えると思うのです。ただ、学力テストも、本当に公表しているところもありますから、この順番を出して、1番になることが目的になったり、そうなってくるとテストのためのテストの授業が取り組まれたり、過去問を何回も練習するとか。大体学力テストというのは、戦後2回目なのですよね。最初にやったときに、そういうテストをすることによって、例えば競争につながるものですから、成績の悪い子供さんには、学校その日は休んでいただくなんていうようなこともあって、これやめているのですよ、中止になっているのですよ。それが 2007 年に復活したのですよね。このときもすごい現場の先生方からは反対の声もあったのですけれども、文科省がごり押しした。やっぱりそういうことを長く続けていると、現場にはたくさんの問題が生まれてきているのですよ。やっぱりそこを教育委員会としては、現場の声を聞きながら、これは大事、評価は必要だとか、成績は分かったほうがいいということだけではなくて、それがどんなふうに生かされているのか、本当に教育にとってプラスなのかというところの判断をぜひしていただいて、学校業務全体も見直していただきたい。子供たちが本当に喜ぶような、さっき言ったようなことは、学校の中でお祭りだとかいろんなことを喜ばれてやっていますよね。そういうこともぜひ続いていくような体制を、業務の見直しの中で時間をつくってやれるようなことをしていただきたい、このようにも思います。時間がだんだんなくなりましたから、最後に時間外勤務のところですけれども、これ問題意識ここも持っていただきたいのですが、教員だけですよね。時間外というのが認められなくて、4%の給与を加算するから、それで何でもやってくれ。だから申告もできないのですよ、先生方は、どれだけ働いても。そういうことをやっぱり実際にこういうところをなくして、当たり前の労働時間になるようにすると、その妨げになっているものは外していくという姿勢を持っていただきたい。国に対しても働きかけという点ではありましたので、やっていただきたい。それから、7番目の 30 人以下学級も本当に長年の課題です。いつも学級定数については進んでいるヨーロッパなどと比較して申し上げてきた経過あるのですけれども、20 人というようなところが多いです。これに向かっていただきたい。それで、やっぱり長年放置されてきた定数が改善されてこなかったことは、どんな問題が生じてきているかということなのですよね。教員は労働者であるとともに、やっぱり教員の専門職、聖職といったときもありますけれども、そうなのです。その専門性が発揮できない。私、今回の千葉県の野田市で起きた虐待のことについても、本当に残念に思うのですけれども、その子供の状況をきちっと掌握できる先生が、それが全部だとは言いませんけれども、多忙な中で見落とされてきていることがたくさんある。それが長い何年もやられてきていることですから、本当にこの専門性が奪われてきた歴史というふうに言っている方もいますけれども。

再質問 12番 中橋友子

そういうことがあります。ぜひ、その専門性生かされるように取り組んでいただきたい、このように思います。終わります。

出典:幕別町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月6日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる