幕別町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月8日
「幕別町創生総合戦略」の策定について
2015年9月8日、幕別町議会の一般質問で、中橋友子議員が質問し、町長 飯田晴義、企画室長 細澤正典が答弁しました。
- 質問者
- 中橋友子 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義、企画室長 細澤正典
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 中橋友子
通告に従いまして、2点について質問をさせていただきます。まず、1点目は、「幕別町創生総合戦略」の策定についてであります。少子高齢化の急速な進展に対応し、人口問題の克服と経済成長力の確保のために、政府は「地方創生」政策を提唱し、2060 年、平成 72 年に1億人程度の人口を確保すること、実質経済成長率 1.5%から2%程度の維持を政策目標に掲げております。その実現のために「まち・ひと・しごと創生法」が平成 26 年 11 月に公布され、各地方自治体は「地方人口ビジョン」と「地方版総合戦略」を平成 27 年度末までに策定することが求められ、平成 28 年度を具体的事業を本格的に推進する段階へと位置づけられ、幕別町におきましても今後5年間、平成27 年度から平成 31 年度の「幕別町創生総合戦略」の策定が開始されております。少子化は自然現象ではなく、長期にわたる政策の反映であるにもかかわらず、「人口減少社会論」「自治体消滅論」を突如強調する国の地方創生には問題が多くあると考えますが、地方創生事業を積極的に有効活用し、町民と地域の活性化につなげていくことが大切であると考えます。そこで、幕別町創生総合戦略計画の策定状況について、次の点をお伺いいたします。1、地方人口ビジョンについて、将来人口の展望、目標について伺います。2、地方創生の四つの政策分野の具体策を、どのように考えていられるのか。①地方における安定した雇用を創出する施策。②地方への新しいひとの流れをつくる施策。③若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる施策。④時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する施策についてであります。次、2点目、総合計画の柱である「基本構想」の策定についてお伺いいたします。全ての町の計画の基本となる行財政の総合的な指針である総合計画について、これまで基本部分である基本構想について議会の議決を経て定めることが義務づけられておりましたが、平成 23 年5月、地方自治法の一部改正する法律が公布され、基本構想の法的な策定義務がなくなり、策定するかどうかは自治体の独自判断に委ねられました。幕別町の第5期総合計画は、平成 29 年が最終年となっております。今後も住民との合意の上、計画が持たれることが必要であると考えますが、策定に向けての考え方をお伺いいたします。以上であります。
答弁 町長 飯田晴義
中橋議員のご質問にお答えいたします。初めに、「幕別町創生総合戦略の策定について」であります。国は、人口減少対策を最重要課題として位置づけ、2060 年時点で人口1億人を維持する方向性を示す「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」と、2020 年までの対策を盛り込んだ「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を平成 26 年 12 月に策定いたしました。国の総合戦略の基本的な考え方は、「人口減少と地域経済縮小の克服」と「まち、ひと、しごとの創生と好循環の確立」としており、「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む好循環を確立するとともに、その循環を支える「まち」に活力を取り戻すという内容であります。総合戦略は、長期ビジョンが提示する日本の将来像の実現に向け、雇用の創出、人の流れ、結婚・出産・子育て、安心・安全なまちの四つの基本目標を掲げ、人口減少に歯どめをかけ、東京一極集中の是正を着実に進めようとするものであります。地方自治体においても、本年度中に「地方版総合戦略」の策定が求められており、本町におきましては、本年1月 30 日に、幕別町地域創生・人口減少対策推進本部を設置するとともに、住民や産業界、行政機関、大学、金融機関、労働者団体等の代表 20 名で構成する幕別町創生総合戦略審議会を設置し、6月 30 日に第1回会議を開催し、幕別町人口ビジョンと創生総合戦略の策定をスタートしたところであります。ご質問の1点目、「地方人口ビジョンについて、将来人口の展望目標は」についてであります。人口ビジョンにつきましては、各地方公共団体における人口の現状を分析し、さまざまな仮定のもとで将来人口を推計、比較した上で、今後、目指すべき将来の方向と人口の将来展望を示すものであり、まち、ひと、しごとと創生の実現に向けて効果的な施策を企画立案する上での重要な基本情報として位置づけられております。本町における将来人口の展望目標については、現在、調査分析中であり、今後、幕別町の人口がどのように推移していくかなど、具体的な数値はこの場でお示しするまでには至っていないため、策定に当たりましての方向性について申し上げます。将来人口の推計に当たりましては、出生・死亡による自然動態や、転入・転出による社会動態などの人口の現状と分析、さらに国や道の人口ビジョンを勘案しつつ将来人口を推計することといたしております。国の人口ビジョンでは、2060 年に1億人程度の人口を確保する中長期展望を提示しており、現在の合計特殊出生率 1.42 が 2020 年には 1.6 程度、2030 年には国民希望出生率である 1.8 程度、2040 年には 2.07 程度まで上昇する考え方を示しております。また、本年8月に示された北海道人口ビジョンの素案では、国の長期ビジョンに準拠し、合計特殊出生率が 2030 年に 1.8、2040 年に 2.07 まで上昇すると仮定した場合と、札幌市の合計特殊出生率が全道平均より低いことを考慮し、札幌市のみ 10 年ずつ遅れて上昇すると仮定した二つの仮定を踏まえ、2040 年の北海道の人口が約 460 万から 450 万人を維持することが可能とする将来展望としております。本町の人口は、平成 22 年の国勢調査で、昭和 35 年以来 50 年間続いていた増加が初めて減少に転じました。しかしながら、その後は札内地区での堅調な住宅建設などにより人口は増加傾向にありましたが、平成 26 年の人口動態調査では自然減が社会増を上回り、前年比 18 人の減となりました。地区別の平成 23 年と 27 年の1月1日時点での住民基本台帳人口の比較では、南幕別農村部を含む幕別地区は 441 人、6.8%減少しております。一方、西幕別農村部を含む札内地区は 729 人、3.8%増加いたしました。忠類地区は 81 人、4.8%減少しております。町全体では 207 人、0.8%増加いたしております。このように本町においては、各地区の人口の推移がそれぞれ異なっていることから、幕別市街地、札内市街地、忠類市街地、幕別札内農村地域、忠類農村地域の5地区ごとに人口推計を行い、その総体として町の人口の将来展望を定めてまいりたいと考えております。また、総合戦略と人口ビジョン策定に当たりまして、本年7月、年齢別や町外に転出した方などを無作為に抽出し、結婚や出産の意向、子育てに関すること、人口減少に対する意識や住まいのこと、学生の進路などに関するアンケートを実施したところであります。調査結果については、現在分析中でありますが、人口ビジョンと総合戦略の策定に反映してまいります。ご質問の2点目、「地方創生の四つの政策分野の具体策をどのように考えているかについて」であります。地方創生の四つの政策分野につきましては、総合戦略を人口ビジョンと並行して策定作業を進めているため、具体的な施策につきましては、これから位置づけることとしておりますので、総論としての考え方をお答えいたします。地方版総合戦略を策定するに当たりましては、まち・ひと・しごと創生に関するものであることから、盛り込むべき施策としては、一つにはしごとづくり、二つにはひとの流れ、三つには結婚・出産・子育て、四つにはまちづくりに係る各分野を広くカバーすることが求められております。国は自立性、将来性、地域性、直接性、結果重視の五つの政策原則に基づき、雇用の創出や人の流れなどの四つの基本目標に対して取り組む項目と数値目標を掲げ総合戦略をまとめております。北海道創生総合戦略の素案では、国の四つの基本目標を基本戦略と位置づけ、さらに「道産食品輸出 1,000 億円戦略」や「外国人観光客 300 万人戦略」など北海道の独自性や優位性を最大限にいかした五つの戦略を重点的に推進し、政策の実効性を高めることとしております。本町におきましては、国や道の総合戦略を勘案しながら、四つの基本目標であります雇用の創出、人の流れ、結婚・出産・子育て、安心安全なまちに対する施策の基本的な方向や取り組むべき柱、施策を位置づけることとしております。具体的な施策や事業については、庁内からの提案を取りまとめているところでありますが、一例を挙げますと、雇用の創出といたしましては新増設企業に対する企業開発促進事業、人の流れを生み出す事業といたしましてはマイホーム応援事業、子育て支援といたしましては本年 10 月から中学生まで拡充いたします「子ども医療費の助成」、安心安全なまち暮らしを守る取り組みといたしましては地域包括ケアシステムの構築など、これまで取り組んでいる事業や新たな事業、さらにはアンケートの結果を踏まえた施策も盛り込む考えであります。今後、これらの事業等を積み上げ、総合戦略審議会でのご意見を踏まえて策定を進めてまいります。次に、「総合計画の柱である基本構想の策定について」であります。ご質問の、「策定に向けての考え方について」であります。これまで、総合計画の基本部分である基本構想につきましては、議会の議決を経て定めることが義務づけされておりましたが、平成 23 年の地方自治法の改正により、策定する、しない、議会の議決を経る、経ないは、自治体の判断に委ねられることになりました。基本構想は、まちのあるべき将来像を設定し、その実現に向けて取り組むべき施策の基本方向を示すまちづくりの指針となるものであり、これを実現するための政策や施策の体系と手段を具体的に示した基本計画と合わせて策定する総合計画は、まちづくりの最上位に位置づけられる計画であると認識いたしております。また、これまでの総合計画の策定に当たりましては、広く町民の声を反映させる町民参加の計画づくりを基本とし、町民アンケート調査の実施や「子ども議会」の開催、諮問機関としての策定審議会の設置、忠類地域住民会議からの意見、提言、ホームページ上での意見収集のほか、まちづくり町民会議を設置するなど多くの方々からのご意見を参考とさせていただきました。この策定までのプロセスが、多くの住民の皆さんとともに今後のまちづくりを考える機会となり、大変重要であると考えておりますことから、次期計画の策定につきましても従来の策定手法を継承することを基本とし、計画期間等につきましては他の市町村の事例を参考に検討してまいります。以上で、中橋議員の質問への答弁とさせていただきます。
質問 16番 中橋友子
基本的な町の計画づくりについてのお尋ねでありますから、幅広い中身にはなってしまうのですけれども、今回のこの地方創生の方針も、安倍内閣、新しい内閣が誕生した 2014 年に骨太方針、いわゆる経済対策の中に盛り込まれて出されてきました。ですから、手がけていられる中身は、今まで町がたくさんの計画を持ってきて、少子化対策も経済対策も雇用対策も、それぞれいろいろありますけれども、取り組んでこられてきていた。しかし、また計画を出しなさいということでありますから、本当に大変なことだというふうには思います。しかも、今回の計画は5ヵ年ということでありますから、総合計画が 10 ヵ年この半分の位置を占めるということでありまして、これはやはりここの時点で、この9月の議会で、来年の3月までつくるということでありますから、きちっとお尋ねしておかなければいけないなということで、質問を出させていただきました。まずは、タイムスケジュール的なことをちょっと聞いておきたいのですけれども、来年の3月末までに策定を終えるということになっています。現在どの段階まで進んでいられて、それとこういった計画については、それぞれ町によってやり方がありまして、先日は芽室町議会の文教委員会に提案がされているということも報道されておりました。また、帯広などでは、ずっと計画の進行とともに委員会にかけられて、議員と一緒に議論をしているというところもあります。今回、幕別町は諮問委員会という形をとって、それはそれで大事なことだと思いますから、十分そこで検討いただきながらも、どういった時点で議会にも示していただけるのか、あるいは今はどこまで進んでおられるのか、そして3月の末か(聴取不能)なると思いますが、どういう形で示していただけるのか、伺います。
答弁 企画室長 細澤正典
創生総合戦略の策定のスケジュールであります。審議会を開催して策定するということでお答えしておりますが、審議会の開催自体は5回程度予定しておりまして、12 月には策定したいというふうに考えております。2回目の会議を9月9日、明日、開催したいというふうに考えておりまして、1回目の会議では全体的な総合戦略の考え方ですとか、人口ビジョンの考え方、それとアンケートを実施するに当たっての考え方をお話しさせていただきました。それで、明日はアンケートの結果を踏まえて、どのようなアンケートの回答結果か、そしてまた人口ビジョンに対する考え方についてご説明させていただきたいというふうに思っております。10 月、11 月、2回の会議を開きまして、そこで素案を策定したいというふうに思っております。素案ができますとパブリックコメントを実施して、12 月には策定という形になっておりますので、素案を策定した段階で議会のほうには内容をお示しできるかなというふうに考えております。
質問 16番 中橋友子
わかりました。それでは、第1の質問の人口ビジョンのことでお伺いをいたします。数字はまだ出すことはできませんと、それで基本的な考え方について示しますというお答えでありました。この地方創生という言葉、私余り実は好きではないのですよね。地方はもともとありましたから、今どき改めて創生なんていうことが、一体言葉として適切なのかということも感じております。でも、人口減少というのは揺るぎない事実でありますから、これをやはりどのように今後人口を目標として定めていくかということは、まちづくりの基本になると思いますので、まず1番目に伺います。お答えにありましたように、今、人口の出生率、1組のご夫婦から誕生しているお子さんが 1.49ということでありますから、このままいってしまうと人口は減っていくと。人口を維持するために必要な人数というのは、1.49 人ではなくて 2.07 人を超えなきゃいけないということです。幕別はどうかというふうに見ましたら、幕別町の 2013 年のいろんな資料を見てみましたら、1.49 になっていました。全道の数字よりは産まれる赤ちゃんがちょっと多いのですけれども、しかし維持をする人数には全然到達しておりません。北海道も低くて全体では 1.43、幕別よりも低い現状にはありますが、こういった人口減少というのは、昔からではなかったのですよね。過去にはちゃんと維持するだけのお子さんが産まれて、そして人口が幕別町はいろんな要件があって人口、先ほどもありましたけれども50 年間維持してきたというのがありますから、維持されてきたのですけれども、出生率を見ると減っていくということになってしまうのです。そこで、減ってくるには減ってくるなりのやっぱり理由がある。そこをきちっと押さえた上で、対策をとっていくということがまず入り口にあると思います。総論にはなるかと思いますが、町長、今の人口減少の背景、これは幕別にとっても同じですが、どのような理由によってこういうふうになってきていると押さえられているでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
やはり出生率が上がらない2人目の壁ですとか、ましてや3人目をなかなか産んでいただけないというのは、やはり育てていくためにお金がかかるということだと思います。その最たるものが教育であったり、医療なのかなというふうに私は思っております。特に教育については、今は高校授業料無償化ということになっていますけれども、やはりかなりの人たちが大学に進む現状においては、やはり大学くらいまで教育費の負担がかからなければ、もっと子どもを産んでもらえるのだろう。それともう一つは、お母さん方が子どもを産んだ後の社会進出といいますか、仕事をしていて、そこで退職をして従来どおり働ける環境にあるのかどうなのかと、その労働環境も一つの大きな要因になっているのかなというふうに思っております。
質問 16番 中橋友子
その点では、全く認識を同じくしているところであります。子どもさんの数がだんだん少なくなってきているよというところと、それから国が行っているマクロ的な経済政策とずっと一致していくのですよね。つまり、それぞれのご家庭の経済的な困難さ、教育に対してはそれ以上にまたお金がかかっていく困難さ、町長言われるように、そういうことがなかなか子どもをたくさん育てることができない、そういう家庭がふえてきている、そういうことが一つあると思います。もう一つは晩婚化の問題。それから既婚は数字的に押さえておりませんので、既婚率などというのはちょっとわからないのですけれども、しかし晩婚化というのは進んでいるというのが現実にあります。ここにも、なぜそういうふうになっているかというと、やはり若いご家庭の方の収入が少なくなってきている。非正規雇用ということをずっとこの間、議会で私取り上げさせていただいてきましたけれども、いまや若い方の2人に1人は正社員になれない、正規職員になれない現状があると。そういう方たちが適齢期を迎えて家庭を持つというときに、やっぱり経済的な理由があってなかなか踏み切れない、当然子どもさんも授かることができないという二面があると思うのですよね。今回の地方創生の事業の中のメニューの大事なところ、四つ基本政策ありますよと申し上げました中の一つは、これをどう解決するかということなのですね。必ずしも国は、今、町長がお答えされたようなすぱっとした経済問題なんかは言いません。自分たちの失政を言うというふうにはならないと思うので、そうなのだと思うのですけれども、ですから地方からどんどんアプローチしていって、そして教育なども本当にその無償で、最後まで学びたいことを全部学んで終われる国づくり、手前で言えばまちづくりが必要だっていうふうに思うのですよね。具体的な事例がないというふうに言われましたので、唯一お答えいただけたのは子どもの医療費の無料化のことだけだったわけですが、しかし、今これはもう既に実施されていることなので、やっぱりその戦略会議されているわけですから、そのことを理事者側がきちっと考え方を持って臨む、積極的に提案して町民の方の意見をいただいて、そこで練り上げるというのが大事だと思うのですが、その辺の議論はどのようになっていますか。
答弁 町長 飯田晴義
今はまだ内部での素案づくりという段階でありますので、その辺は私がこの選挙戦を通じていろんな思いを持って、そして今があるわけでありますもので、そういった思いも、特に人口減少対策は随分私も言わせていただきましたし、これはその一朝一夕にできるものではなくて、恐らく 20 年、30 年のスパンもかかります。でも、今、取り組まなければ手遅れになりますといったことも申し上げてまいりました。そのためにはあらゆる施策、これは子育て支援も、教育もそうです、高齢者福祉も含めてそうですし、防災なども雇用もあるかと思いますけれども、こういった各分野の、あらゆる施策を総動員しなければなかなか幕別町に住んでみたい、あるいは幕別町に住んで子育てをしてみたい、産み育ててみたいということには、なかなかならないわけであります。これを全て我が町でやるというのは、なかなか難しいわけでありますけれども、その中で重点的に取り組むべき事項を盛り込んでいきたいなと、まずはその素案の中に盛り込めればというふうに思っております。
質問 16番 中橋友子
入り口が大事だと思いますので、町長もこの町長につかれてもう4カ月ですか、公約は町民の皆さんの中に広く浸透している状況がありますので、ぜひそれがこの地方創生の中にも生きてくるように努力をしていただきたい、このように思います。もう一つ、その雇用問題では、2点目の具体的な議論にももう入っているのですけれども、幕別町の働く場所というようなことなども、ずっとこの間、聞いてきました。有効求人倍率だとか、あるいはその働き口がどのぐらい求められてあるのかというようなことをお尋ねする中で、有効求人倍率そのものは、つまり働く場所そのものは、幕別町では比較的保障されてきている。これは労働条件は別にしても、働く場所はあるのだということであります。それは帯広に近いベッドタウンであるということもありますし、幕別町自体の大型店なども雇用の大きな場所になっていると思いますし、そういうことがあるのだろうと思うのですが、残念ながら全体の所得を上げていくという点では、まだまだ努力が要るというふうに思うのですね。一つの数字を申し上げますと、これはいろんな背景がありますから、総務省が出した町のそれぞれの住民の所得ランキングというのがありましてね。それをちょっと見てみましたら、幕別町の所得ランキング、つまり課税所得の総額に納税者数を割るというこのランキングなのですけれども、全道の中で 96 位なのですよね。金額にいたしましたら、平均所得 264 万 2,365 円ということで、これは平均ですから、まだまだ年齢によっては、私たちいつも決算のときもお伺いしますけれども、年金所得の方たちなどは 200 万、100 万切る人たちが5割を超えるっていう状況がありますから、あくまでも平均で申し上げるのですけれども、そういう数字も出されているデータがあります。これは、全道 179、だから 96 番目というふうになると余り高いほうではないですよね。ちょっと頑張っていただきたいな、こういう点でもと思うのです。ちなみに、十勝の中で収入の高いところは、町長の出身地の足寄町、それから士幌町、更別と、こうなるのですけれども、ずっと上位のほうです。だけど、そういう数字もやっぱり押さえる必要あると思うのですよね。この数字だけあるから、うちは足寄よりもずっと生活水準が低いとか、子育てしにくいって、そういう意味で言っているのではないのです。全体のやっぱり所得も見て、そして子育て環境も見て、そして創生の手を打っていくということをしていかないと、やっぱり魅力ある町にはなっていかない、人口のふえる町にはなっていかないというふうに思いますが、いかがですか。
答弁 町長 飯田晴義
今、総論的なお話だというふうに思っております。我が町が 96 位というのは決して高くないというか、ちょっと低いなと感想を持ちましたけれども、やはりその町の就業構造であったり、産業がどうであるかということが大きく私は影響しているのだろうなというふうに思います。足寄がどうして高いかはちょっとわかりませんけれども、更別などは恐らく農業がやはり基幹産業となっておりまして、農家をやっている方の世帯数がかなり占めているので、ああ、なるほど、そうだなというふうに今思いましたけれども。ただ、幕別は一方どうなのかということになると、やはりこうサラリーマンを引退された方が数多く住んでおられるので、恐らくそういう点では下がっているのかなというような感じもいたしました。ただ、いずれにしても、そういった現状を分析しながら、どういった施策を打っていくかということはやっていかないとならないというふうに思います。
質問 16番 中橋友子
もう1点、気になることがあるのですよね。それは、この地方創生の基本政策の2番目に、地方への新しい「ひとの流れ」をつくる、つまり少子化の状況、産まれる子どもさんが人口を維持できるだけの子どもさんが産まれていない。もう一つは亡くなられる方たちが、それの幕別町は産まれる方の約3倍近くになっている。3倍ではないですね、200 人産まれて 300 人、そうですね。だから 1.5 倍ですね、そういうふうになっているというふうになれば、どんどんやっぱりここでも人口は減少していく要素があると。その上に、流出流入ということで、町は定住対策など流入の政策を打ってきました。でも、残念ながら、まだまだその点ではスタートの段階で、年代的には帯広などは 30 代から 40 代の流出が多いと言われているのですけれども、地方都市はもう少し低くなる、20 代から 30 代、40 代、まあ 30 代の流出が多いということも言われています。ですから、この流出を防いでいくという言い方も変ですけれども、やっぱりここにとどまって、町で町のために活躍していただく、人口をふやしていくことと、それから新しいひとの流れをつくる、先ほども企業誘致のことがありましたけれども、私はやはりここでは既存の企業の応援と、みずからここの幕別町のたくさん豊富な資源を生かした、今いろんな農業のことでも6次産業とかありますけれども、そういったところに展開していくことが大事だと思うのですよね。それで、この地方創生の政策の一つとして、「フードバレーとかち」、幕別町は定住促進ということで十勝管内全体で皆さんその事業を進めるということをやってきましたけれども、これも期限が来ますけれども、これのもっともっときちっとリンクをさせて、十勝圏として頑張るという政策に転ずる。町だけ見ていくと先ほどのような議論になりますので、大事だと思うのですけれども、町長はとしてはどう思われますか。
答弁 町長 飯田晴義
今、定住自立圏のお話が出ましたけれど、まさしく今定住自立圏も期間が迫っておりまして、期限が迫っておりまして、見直しをやっている最中であります。その中で、かつては企業誘致も私どものグループと後発グループというのですか、二つのグループに分かれて企業誘致に取り組んできた経過がありましたけれども、それはもう既に一つになった、合体したということでありまして、定住自立圏の中でも、十勝全体で広域で企業誘致を取り組んでいこうという話になっておりますので、私はやはり一町がやるよりも、十勝というブランドを最大限に前面に出して十勝圏全体で企業誘致に取り組む、そしてそのことによって、たとえ我が町に来なくても、例えば帯広に来たと、立地したという場合は、まだそこに通えるだけいいのかなと。ですから、必ずしも我が町に我が町にということは、それにこしたことはないのですが、やはり広域で取り組むことが今後は必要になってくるなというふうに思っております。
質問 16番 中橋友子
我が町も大事ですので、我が町の頑張りとあわせて、そういった十勝の特性も生かすということが大事だと思います。といいますのは、人口の流出で都会にどんどん流れていっているということが問題になってきていますけれども、十勝の人口統計を見ていましたら、十勝そのものでは減ってはいますけれど、そんなに大きくは減っていない。つまり、町村から市に、あるいは幕別や芽室や音更もそうなのですけれども、ストロー現象で一応その中心部に集まるということがあるものですから、そこで経済が動き雇用が確保されっていうのは否めない事実だと思います。そういう点でも、やっぱり幕別の果たす役割というのは大事だと思うのですよね。ですから、そのフードバレーとかちのほうも、次に向けての検討を開始されているというでありますから、幕別としての役割も果たせるようにしっかりと提言していただきたいと思います。それから人口、そのひとの流れをつくるということで、もう一つ、これはマイナスの要因が強いと思いまして、町長の認識もお伺いしたいのですけれども、国はその表題を掲げて具体的な政策、まあ地方に計画を持ちなさいということですから、それはいいのだとは思うのですが、ただ地方の新しいひとの流れをつくるっていう2番目に、具体的に高齢者の移動、地方に対する移動っていうのを具体的に出しているんですよね。CCRC だかといいまして、いわゆる介護やなんかが必要な高齢者、都会では受け皿になり得ないので、地方に受け皿になってもらうということなのですけれどもね。私はこれこそ、とんでもない構想だというふうに思うのです。というのは、今、幕別町だって幕別町独自で高齢化率が高い中で、例えば特養の施設一つとっても、待機者 100 人以上を超えるというのは解決されていないわけですよね。これは、幕別だけではなくて地方の多くが抱えている問題にもかかわらず、そういった中央から高齢者の移動をというようなことをあっせんする、お金をつけてあっせんするなどということは、あってはならないことだっていうふうに思うのですが、この事業に対する町長の認識はいかがですか。
答弁 町長 飯田晴義
事の発端というのは、恐らく私は日本創生会議が昨年5月に、将来の全国の市町村がどうなっていくのかということを公表したわけです。その中で、消滅可能性市町村という非常に過激な言葉を使って全国で 896 も消滅する可能性がある、北海道 147 もそういう可能性があるという、そういったところから私は発しておりまして、それでどうやら、これある町長を介して聞いたことなのですが、創生会議の代表は介護施設を地方に移すためにそういった発表をしたのだと、本意といいますか、目指すところはそこにあったと。東京圏では、もう高齢者は抱え切れないと、何とか地方に移さなければ、東京圏がもたないということなのでしょうかね、地方が活性化するというよりは。そんな意図があるように言っていたということを、ある首長から私も聞きまして、非常に高齢者を地方に、言葉は悪いですが、押しつけるようなそういった施策っていうのはどうなのかなと思いますし、現に十勝はその話がマスコミに乗ったときに、かなり反発もいたしました、十勝としてはですね。ですから、今、充足しているのであれば、それはまだ喜んでということになりませんでしょうけれども、可能性としてはあるのでしょうけれども、全く今必要な人が入れない状況の中で、施設をつくるのは高いからとか、人件費が高いから地方に置きなさいっていうのは非常に乱暴な考えだなというふうに思っております。
質問 16番 中橋友子
安心しました。それで、実はこの高齢者が都会から地方へというのは、行政のかかわりではなくて、民間レベルで既に始まっているっていう実態が報告されております。そういった施設は、北海道が一番多くて、札幌圏、それから旭川圏、民間のいわゆる認定されていないというのですか、そういった介護施設、アパートですとか、民間の家ですとか、独自の大きな施設を持っているところもあるのですけれども、そういったところに、いわゆる都会に行って人を、高齢者に来てくださいっていうアプローチをして、そして実際に来ていただく。来ていただいた人には、介護保険を適用して入所料を払っていただく。そうすると、そこの自治体の持ち出し、持ち出しといいますか、介護保険はそこそこの市町村がやっているわけですからね。そういった現状も、実際にもう始まっていまして、問題視されているところがあります。幕別でそういう施設があるということは聞いておりませんけれども、しかしそういう現状もありますので、本当の意味のそこの地域で住んでいらっしゃる方たちが安心して暮らし続けられる計画、地方創生になっていくように危機感もそういう点では注意もしていただきながら計画を持っていただきたいというふうに思います。この点では、答弁は要りません。それで、問題はこういうふうな事業をやっていくときに、必ず財政の裏づけというのが必要になってきます。今回、町長の行政報告の中で、地方交付税が確定しまして、去年よりは若干下がったのだけれども、しかし予算よりは多かったということでありました。それには基準財政の需要額などいろいろ変化があった中でのものだとはありますけれども、こういった新しい事業、これはもう既に 2014年の補正から始まりましたから、この分で幕別町の財政は予定していなかった分がふえていくのかなというふうに思います。そうであるならば、もっともっと多面的な政策の展開ができるのではないかと。町長は行政報告で、浮いた分といいますか、要するに予算より多かった分は除雪などということでありましたけれども、しかし、先ほど言いましたように、もう除雪も物すごい大事ですが、しかし貧困化などが進む中では、もっともっと教育や暮らしを支える政策に大いに打って出なければならないというふうに思います。この、予算の裏づけですね、裏づけ、内容、そしてさらにもっと有効活用する考え方について伺います。
答弁 町長 飯田晴義
国は地方創生をやりなさい、地方で戦略を立てなさいと、そういうことでありますけれども、地方は中橋議員が先ほどおっしゃったように、さんざんまちづくりを考えてきたわけであります。ですから、私はこの地方創生総合戦略、地方版の総合戦略で、何か新しいことに取り組んでいくということは、極めて消極的な考えでありまして、私たちは少なくともこのまちづくりについていろんな施策について考えてきたはずです。それをいかに重点化してやっていくか、それに今回の交付金を充てるのだと。ですから、この制度を活用して、今までちょっと足りなかったところを重点的にやるのだとか、そういうふうにやっていきたいなというふうに思っているわけでありまして、しかも国については、今年度は 100%交付金でありましたけれども、来年度を見ると、国は 1,080 億円確保したけれども、事業費ベースでは地方も同じ額を出してやりなさいということです。ですから、事業費ベースは確かにある程度確保されましたけれども、その財源内訳ということになると、地方も半分出さなければならないということでありますので、ですから先ほど言いましたように、私どもは幕別町としてやらなければならない施策を、この地方創生を活用してやっていきたいなというふうに思っているところであります。
質問 16番 中橋友子
その交付税については、きのうの地元の新聞に 48 の県知事さん、道知事さんたちが評価しないと、半分以上の方たちがやり方は評価しませんよと言っていられるのは、今、町長がお答えされたことなのだと思うのですよね。一番いいのは、そこの本当に少子化を考えるのだったら、少子化のためのそれぞれの町が考えた政策に、きちっと予算措置をしてくれるというような国の姿勢が、これのほうがよっぽど地方が元気になっていけるというふうにずっと思っているのですけれども、しかしこういう枠を、もう今までずっとそうですよね。骨太、骨太なんて言ったって、どこが太れますかっていうことになるのですけれども、しかし私はそうは言っても、こういう形で計画を出さなかったらお金はくれないということですからね。しかも、これもひどいなと思うのですけれども、トップランナー、早く計画を出したところには、早く応分の予算をつけるというようなことで、10 月に既に計画を提出しているところもあるんですよね。こんな、本当にむちゃむちゃなやり方はないと思うのですけれども、でも私は有効活用、そこで今までやってきたことを頑張る。さらに、やれていないことものるものはのせてやっていく、特にここの自然エネルギーの活用なども、うちはいろいろ言っているけれども全然進んでないと思うのですよね。太陽光とかそういうのはやっていますし、新しい庁舎に地下熱を利用するというのもあるのですけれども、しかしこうやって名目を持って事業として打ち出している以上は、のれるものにはのるというふうにする姿勢も大事だと思うのですがいかがですか。
答弁 町長 飯田晴義
その思いは全く私は変わらないつもりでありまして、要はこの地方創生というものをそこで出るお金を活用するのだ、利用するのだという考え方でおりますので、今までちょっとこう二の足を踏んでいたけれども、この制度を活用すれば大きく進むのだというものがあれば、それはやっていかなければならないというふうに思いますし、まだこれをもう少し重点的にやりたいのだと、そのためにお金を充てるのだということも出てくるかというふうに思いますので、いずれにしてもこの制度、地方創生というものを活用しながら、まちづくりを進めていくという考えであります。
質問 16番 中橋友子
12 月には素案が出されるということでありますので、こういった思いが反映される計画になることを期待したいと思います。2番目の質問に移ります。1番目と連動するのですけれども、総合計画の柱で自治法ではつくっても、つくらなくてもいいよということになったけれども、町長のお答えでは「つくります」ということでありますから、安心しました。それで、平成 29 年度が最終年になりまして、今、折り返しの見直しをやって達成に向けていっているのですけれども、こういった具体的な作業、もう新年度あたりから始まっていかないと、住民と共有したものにはなり得ないのではないかと思うのですよね。これについても、タイムスケジュール的なものを出していただきたいですし、やっぱり私たちは住民の皆さんの代表ですから、議会で議決することが住民の声の反映ということではありますけれども、しかしこういった町の柱となる政策には、直接住民の方の声をどんどん反映させる仕組みも大事ではないかと思うのですよね。それらを含めて、どのように取り組んでいかれるのか、伺います。
答弁 町長 飯田晴義
答弁でも申し上げましたけれども、やはりこの総合計画をつくる過程が非常に大事なのだろうというふうに思っております。ですから、時期的には来年度早々ということになろうかと思いますけれども、町民の皆さんとこのまちづくりについて議論をしながら、それをできるだけ反映できれば、そしてそれを一緒になってやれるような計画をつくりたいなというふうに思っています。
質問 16番 中橋友子
タイムスケジュールは。
答弁 町長 飯田晴義
それで、来年度早々から取りかかっていきたいというふうに思っております。
質問 16番 中橋友子
来年ですから 28 年、で、29 年までが今の計画を持っていますから、移行するということを確認しておきたいと思います。私は、こういった全体の計画などをつくるときに、一番大事なのはそれぞれの町民が置かれている現状を押さえていく、そういうことが必要だと思います。幕別町も、この間、労働者の実態調査をやるだとか、あるいは町民の先ほども出しましたけれども、所得状況をつかまえていくとか、いろんな形で捉えられる、私たちが見てもわかる押さえ方を示していただくようになりました。もっともっとこれがリアルに広がっていって、そういったことが計画の中にきちっと反映されるような計画になっていけば、より町民の方に生きた計画になっていくと思うのですよね。そういった取り組みも含めて、基本計画が作成されることを期待して質問を終わりたいと思います。終わります。